ゲスト
(ka0000)
おにぎり宣伝隊っ
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2014/09/20 15:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/29 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
グラムヘイズ王国。
気候も雰囲気もリアルブルーにおける西欧に近く、当然のようにパン食が圧倒的主流である。
●某地方都市中心部。聖堂教会内部
聖堂教会には様々なものが集まる。
ヴォイド退治に熱心なクルセイダー、精神的な癒しを求める地域住民や宿を求める巡礼者に、箔付けのため寄付金を持ち込んだり教会のコネを利用するため商談を持ち込む商人まで実に様々だ。
「これがリアルブルーから伝わった食べ物です」
誇らしげにおにぎり……っぽいものを勧めてくる地元商人。
その三角形は妙に黄色っぽく水気も少ない。
腐敗臭はないが決してよい匂いではなく、教会の主立った面々は無言のまま試食役を押しつけ合っていた。
「どうぞお食べください! そしてできれば是非普及にお力添えを」
笑顔で勧めてくるのは地元の顔役である有力商人だ。なお、彼は味音痴として知られているが本人のその自覚は全く無い。
「では私が」
顔で笑って心で泣いて、最近転属してきたばかりで最も立場の低い少女司祭が口にした。
ぱくり。
もぐもぐ。
ご……っくん。
額に大量の脂汗が浮かぶ。瞳から光が消えガラス玉のようにおにぎりもどきを映している。
「イコニア君?」
「大丈夫かの?」
おそるおそる司教と老司祭とたずねてくる。
イコニアはなんとか笑顔で応えようとして、白目を剥いてその場に崩れ落ちた。
保存状態の良くない古米を味音痴が調理したため発生した悲劇であった。
●ハンターオフィス本部
聖職者っぽい衣装のキノコが駆け込んでから数分後、依頼票が並ぶ区画に新たな3Dディスプレイが立ち上がった。
画面中央は真っ黒だ。
小さな衣擦れの音がちょっぴり色っぽいが、続いて聞こえて来た嘔吐音で全てが台無しだった。
『なまぐさいよぅ』
涙声と口をゆすぐ音が何度も繰り返され、多分トイレのドアを閉じる音と足音が続く。
十数分後、ようやく足音が停止し画面に倉庫風の空間が映し出された。
何故か画面が激しく前後している。
広大で薄暗い倉庫に、俵にしては少々外側が薄いものが大量に積まれているのが分かるが動きが激しすぎ細かいところまでは分からない。
『パルムさん、人の頭の上で遊ばないでくださ……え、もう録画始まってる?』
白い手がカメラもといパルムを両側から捕まえる。
画面が大きく動き、赤面したエクラ教司祭がディスプレイに中央に映る。
『エクラ教司祭、イコニアと申します。ハンターの皆様方に是非お願いしたいことがあります』
要するに仕事の依頼だ。
地元の有力商人がかなりの量の米を輸入し高値で売りさばこうとしていたらしいのだが、輸送時と保管時にいろいろ失敗して激しく劣化させてしまったらしい。
『半分寄付していただけたのですが、炊き出しに使うにしても、その』
あまりに不味くて教会の評判を大きく下げることになりかねない。
『皆さんにお願いしたいの見本市での米販売です。売り場のデザイン、売り子、調理法の考案に実際の調理まで全てをお任せします』
ハンターが希望すれば教会が人手を提供する。ただしクルセイダーはいても調理人や商人はいないので補助にしかならない。
『はい、ええ、売るのはもう半分のお米です。寄付して頂いたものより状態は良いのですが……』
控えめに表現して不味い。リアルブルーの高性能炊飯器を使ってもどうにもならないほど、不味い。
映像が揺れる。
カメラマンもといキノコが身振りで質問をしているようだ。
『癒着じゃないですっ。確かに売れたら何割か浄財としていただけることになってますけどっ』
口が滑ったことに気づいて真っ赤から真っ青になり、気合いで猫を被り直す。
『こほん。見本市で美味しい食べ方が知られるようになれば、商人さんは商品が売れて幸せ、教会も炊き出しの回数を増やせ幸せです。是非、力を貸してください』
そう言って、イコニアは深々と頭を下げるのだった。
グラムヘイズ王国。
気候も雰囲気もリアルブルーにおける西欧に近く、当然のようにパン食が圧倒的主流である。
●某地方都市中心部。聖堂教会内部
聖堂教会には様々なものが集まる。
ヴォイド退治に熱心なクルセイダー、精神的な癒しを求める地域住民や宿を求める巡礼者に、箔付けのため寄付金を持ち込んだり教会のコネを利用するため商談を持ち込む商人まで実に様々だ。
「これがリアルブルーから伝わった食べ物です」
誇らしげにおにぎり……っぽいものを勧めてくる地元商人。
その三角形は妙に黄色っぽく水気も少ない。
腐敗臭はないが決してよい匂いではなく、教会の主立った面々は無言のまま試食役を押しつけ合っていた。
「どうぞお食べください! そしてできれば是非普及にお力添えを」
笑顔で勧めてくるのは地元の顔役である有力商人だ。なお、彼は味音痴として知られているが本人のその自覚は全く無い。
「では私が」
顔で笑って心で泣いて、最近転属してきたばかりで最も立場の低い少女司祭が口にした。
ぱくり。
もぐもぐ。
ご……っくん。
額に大量の脂汗が浮かぶ。瞳から光が消えガラス玉のようにおにぎりもどきを映している。
「イコニア君?」
「大丈夫かの?」
おそるおそる司教と老司祭とたずねてくる。
イコニアはなんとか笑顔で応えようとして、白目を剥いてその場に崩れ落ちた。
保存状態の良くない古米を味音痴が調理したため発生した悲劇であった。
●ハンターオフィス本部
聖職者っぽい衣装のキノコが駆け込んでから数分後、依頼票が並ぶ区画に新たな3Dディスプレイが立ち上がった。
画面中央は真っ黒だ。
小さな衣擦れの音がちょっぴり色っぽいが、続いて聞こえて来た嘔吐音で全てが台無しだった。
『なまぐさいよぅ』
涙声と口をゆすぐ音が何度も繰り返され、多分トイレのドアを閉じる音と足音が続く。
十数分後、ようやく足音が停止し画面に倉庫風の空間が映し出された。
何故か画面が激しく前後している。
広大で薄暗い倉庫に、俵にしては少々外側が薄いものが大量に積まれているのが分かるが動きが激しすぎ細かいところまでは分からない。
『パルムさん、人の頭の上で遊ばないでくださ……え、もう録画始まってる?』
白い手がカメラもといパルムを両側から捕まえる。
画面が大きく動き、赤面したエクラ教司祭がディスプレイに中央に映る。
『エクラ教司祭、イコニアと申します。ハンターの皆様方に是非お願いしたいことがあります』
要するに仕事の依頼だ。
地元の有力商人がかなりの量の米を輸入し高値で売りさばこうとしていたらしいのだが、輸送時と保管時にいろいろ失敗して激しく劣化させてしまったらしい。
『半分寄付していただけたのですが、炊き出しに使うにしても、その』
あまりに不味くて教会の評判を大きく下げることになりかねない。
『皆さんにお願いしたいの見本市での米販売です。売り場のデザイン、売り子、調理法の考案に実際の調理まで全てをお任せします』
ハンターが希望すれば教会が人手を提供する。ただしクルセイダーはいても調理人や商人はいないので補助にしかならない。
『はい、ええ、売るのはもう半分のお米です。寄付して頂いたものより状態は良いのですが……』
控えめに表現して不味い。リアルブルーの高性能炊飯器を使ってもどうにもならないほど、不味い。
映像が揺れる。
カメラマンもといキノコが身振りで質問をしているようだ。
『癒着じゃないですっ。確かに売れたら何割か浄財としていただけることになってますけどっ』
口が滑ったことに気づいて真っ赤から真っ青になり、気合いで猫を被り直す。
『こほん。見本市で美味しい食べ方が知られるようになれば、商人さんは商品が売れて幸せ、教会も炊き出しの回数を増やせ幸せです。是非、力を貸してください』
そう言って、イコニアは深々と頭を下げるのだった。
解説
保存状態の良くない古米数百キロを、グラムヘイズ王国の地方都市で開催される見本市で売り切ってくれ! という依頼です。
美味しく調理する。
美味しそうに食べる。
華麗な口車で商人、貴族、地元の飲食店に売りつける。
注目を集めるために芸をするのも大歓迎!
見本市の会場は、地方にある都市の中心部です。
詰めれば千人が整列可能な空間に大勢の売り手が集まって、あちこちから集まった商人や一部貴族や地元商人に売り込んでいます。売られているのは食料から並品質の武具まで様々ですが、米を売っているのは今回参加するハンターだけです。
今回の依頼で使えるのは縦横それぞれ20メートルの空間で、大型の天幕や特大鍋や窯や燃料などは希望すれば無償で提供されます。
調味料も無償提供されますけれど、王国では珍しいものは量が手に入りません。
Q.この商人は協力させられないの?
A.足を引っ張る危険が……。
Q.本当に商人?
A.今回は不得意分野に挑戦して失敗したらしいです。
Q.米の相場とか教えて。
A.高めに売る、安めに売る、投げ売りする、という感じで行動指定すれば問題ないです。ハンターが参加しないと投げ売りすらできずに終わります。
Q.他には?
A.質問卓があれば役に立つかどうか分かりませんがイコニアが返答します。
美味しく調理する。
美味しそうに食べる。
華麗な口車で商人、貴族、地元の飲食店に売りつける。
注目を集めるために芸をするのも大歓迎!
見本市の会場は、地方にある都市の中心部です。
詰めれば千人が整列可能な空間に大勢の売り手が集まって、あちこちから集まった商人や一部貴族や地元商人に売り込んでいます。売られているのは食料から並品質の武具まで様々ですが、米を売っているのは今回参加するハンターだけです。
今回の依頼で使えるのは縦横それぞれ20メートルの空間で、大型の天幕や特大鍋や窯や燃料などは希望すれば無償で提供されます。
調味料も無償提供されますけれど、王国では珍しいものは量が手に入りません。
Q.この商人は協力させられないの?
A.足を引っ張る危険が……。
Q.本当に商人?
A.今回は不得意分野に挑戦して失敗したらしいです。
Q.米の相場とか教えて。
A.高めに売る、安めに売る、投げ売りする、という感じで行動指定すれば問題ないです。ハンターが参加しないと投げ売りすらできずに終わります。
Q.他には?
A.質問卓があれば役に立つかどうか分かりませんがイコニアが返答します。
マスターより
私は毎日3食お米です。マヨ、ソース、醤油、味噌、胡麻、バター、全ていけます。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/28 16:29
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/18 19:35:52 |
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質問卓だよ 天竜寺 舞(ka0377) 人間(リアルブルー)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/09/19 20:14:59 |
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![]() |
相談卓だよ 天竜寺 舞(ka0377) 人間(リアルブルー)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/09/20 13:39:13 |