旅は道連れ世は情け、芸人求むお兎様の秋祭

マスター:DoLLer

シナリオ形態
イベント
難易度
やや易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
少なめ
相談期間
5日
締切
2016/09/26 09:00
完成日
2016/10/04 15:41

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「えええーー」
 村人たちは残念な声を上げた。
 というのももうすぐ秋祭り。今年は久方ぶりの大豊作だった為、村内のささやかなる祭から一歩贅沢をして、旅芸人一座に依頼をしたのであるが。
 その旅芸人一座が来られなくなったというのだ。
「盗賊に襲われてたんだから仕方ないだろ。命に別状はなくとも怪我だらけだし、衣装も道具も荒らされて使い物にならない状態だったんだ」
 青年ハンターはむくれる村人たちにそう言って、旅芸人一座から預かった辞退を申し出る手紙を村人の輪の中に放り投げた。
「ごめんなさいね。もう少し早く助けて上げられたら皆さんにもご迷惑かけることはなかったのに」
「姉さん。追いはぎを見つけたのは偶然だし、あれ以上早くなんてやりようがなかったよ」
 村人の気持ちを察してか申し訳なさそうに謝るのは同じハンターの姉に、青年は怒ったように言った。
 余計な責任を口にして、無茶なことを言う奴なんてどこにでもいるもんだ。
「あのぉ、もし宜しければ、これも何かの縁です。村の祭りにご参加いたしませんか?」
 ほら。
「はい、私達で良ければ!」
 青年の思惑とは裏腹に、二つ返事で頷く姉。
 青年は目を白黒させた後、すぐさま話を持ち掛けた村人に詰め寄った。
「ちょっ、待て。おっさん。旅芸人一座の代わりにっていうのならお断りだぞ」
「ぎく」
 目線が横に逸れた。図星のようである。
「いや、でも私達には他に旅芸人なんてツテもございませんし、祭も明日って決めてるんでそんな急に、ねぇ」
「他を当たれ、他を」
 青年はにべにもなく言い切ると、姉の腕を掴んで退散しようとした。
 しかし、それを引き留めたのは誰でもなく、姉であった。
「困っている時はお互い様だし」
「お互い様、じゃない!」
 姉はいつも通りの優し気な微笑みを浮かべたが、青年は髪を逆立てんばかりにして怒鳴りつけた。
 多少なら、青年だって考えていただろう。だが、この村は性格的に合わなかった。

 特に村人の頭につけている『ウサミミ』が。

「だいたいなんだよ、その格好は!」
「私どもの祀っている精霊はウサギなんです。ウサギは幸運の象徴ですし、多産の象徴なので、大豊作の祝いなら是非みんなでやろうと」
 見渡す限り老若男女みんな揃ってウサミミである。笑いを通り越してもはやカルト的な狂気に近い。
「そんなもんつけてるから、芸人共も襲われるんだよ!!」
 助けた旅芸人もドン引きするような格好だった。
 そう、青年はここに来る前から全てを我慢してやってきていたのだ。
 そんな村の祭りに参加して、ましてや芸をしろとか。
「お断りだ。やるなら勝手にしろ!」
「ええぇ。一人で行っちゃうの……?」
 姉が青年の服の裾を掴んで上目遣いをすると、寂しそうな声を上げた。ウサギかこいつは。
「……姉さんはウサギのコスプレする気か?」
「可愛いよ?」
 姉の一言に、青年は崩れ落ちた。
 そろそろこの姉も独り立ちが必要かもしれない……。

 とはいえ、こんな祭に二人だけで生け贄、訂正、参加というのも申し訳ない。
 そもそも本来は芸人を求めていた村には、ちゃんと歌も踊りも大道芸各種もできる人間を紹介してやるべきなのである。
「芸人を呼ぶ金はあるんだよな。じゃあハンターズソサエティに仲介してやる」
 旅は道連れ世は情け。
 ウサミミつけてでも祭を楽しませてくれる人、急ぎ大募集。

リプレイ本文


「本当だ! 来たよ来たよ、狼さんが来た」
 村の外で案内役を買って出ていたアリス・ブラックキャット(ka2914)がたったか坂道を下ると大声でそう言った。覚醒によって生まれた兎の耳は後ろを向いており、背後を警戒しているのがうかがえる。
「やっぱり、このパターンだと思った」
 エステル・クレティエ(ka3783)は演芸の準備につけていたウサ耳カチューシャを外し、怒りに燃えた瞳を向けた。せっかくの賑やかな一時を、未来に向けて歩き出す瞬間を壊させてなるものか。
「村の人を逃がして、応戦しましょう!」
「いい決意だ。でも逃がす必要なんない。そのまま演奏会と決め込もうじゃないか」
 Holmes(ka3813)はバイオリンで肩をトントンと叩きながら、帽子の下でにんまりと笑顔を作った。
「音の楽しみ方は一つではないよ。ふふ、あいつらにも十分に味わってもらおうじゃないか」


「ひゃっはー! 兎狩りの始まりだ!!」
 下品な声を飛ばす男の前で、背を向けて遮っているのはウサミミをつけたジャック・J・グリーヴ(ka1305)だ。
 ジャックはゆっくりと振り返りながら問い返した。
「ご注文は……ウサギですか?」
「そうともよ。へへへ、早速食わせてもらうぜ!」
 そんな男の台詞にも動じず、ジャックは大きく両腕を掲げ、気合いをこめた。
「ご注文はウサギ。オーダー……」
 腕が盛り上がり、大胸筋が風船のようにふくらんでいく。
「入りましたァ!!!!」
 ぴりりりりっ。シャツが吹き飛んだ。真っ暗な世界にジャックの黄金の肉体が燦然と輝く。
 同時にジャックの背中、つまり村の中央から「らびらび♪」という男女の勢いある掛け声と共に、ずもももも、とソフィア =リリィホルム(ka2383) 作の巨大な兎の彫像がそそり立ち上がる。下は網タイツ、上はムキムキマッチョ。でも顔は可愛い兎さん。そんな兎には彫金師の金目(ka6190)が制作した銀のチャームがつけられ、ライトアップされるともはやなんだかわからない荘厳さが吹き溢れ出ていた。
「愚民がよ、俺様の芸なんぞみたら虜になっちまうぜ?」
 確かに目が離せない。お兎様の後光を身に受けてキラッキラに輝く筋肉兎さまことジャックの肉体が金色にフラッシュした。

 次の瞬間、星空を影が覆い、次の瞬間にはジャグリングナイフが盗賊の頭上に降り注いた。
「何所でも出来んのが大道芸だ。どこでもなっ!!」
 空を飛んでいたのは、まるごとウサギにピエロの意匠を施したくらうんらびっつこと、リズリエル・ュリウス(ka0233)だ。くらうんらびっつはありえない跳躍から真下に落ち、男を踏み潰して馬を横取りした。
「な、な。あんの野郎!」
 盗賊仲間が慌てて弓やら銃やらを構えるが、くらうんらびっつは一瞬先にはもう遥かな跳躍を見せて跳び下がっていた。
「こいつがラビットムーン! 月をバックに空中三回転だぜっ」
 頭上を軽々飛んでいく巨体に照準を定める銃や弓ではとてもではないが追いつかない。頭だけがなんとかくらうんらびっつを追いかけるのが精一杯だ。
 だからこそ目の前から突進してくるままちゃりには気づかなかった。
「あ゛あ゛あーっ。とまりませんのぉぉぉぉ」
 まるごとうさぎに身を包んだチョココ(ka2449) だった。
 短いまるごとうさぎの足でままちゃりにのってはいけない。もはや彼女はままちゃり暴走族。
 片手にハンマー「鏡餅」を持って振り回す姿がそんなネーミングを補強してくれる。
「どいてくださいましーーーっ」
 どがしゃああああっとそのまま突っ込み、盗賊を跳ね飛ばしたチョココはその勢いで自分も跳ね飛び手にしたハンマーを持って空中を舞った。
「く、くるな……」
 行きたくはないが慣性の法則で空飛ぶチョココは巨大なハンマーを持ったまま別の盗賊に向かっていった。
 盗賊の断末魔が木霊した。

「舞台だ、舞台を占拠しろ!」
 盗賊達は村に入ってくると、まだ明かりの灯っていないメイン舞台を見るや否や叫んだ。
「そうはいかないっ!」
 それに応じるようにして真っ暗な舞台からきりりとした声が響いた。
「この世に愛のある限り! ……誰よ、こんな恥ずかしい芸考えたのは!」
 明かりが一つついて、黒タイツで魅惑のロリータな脚をぴっちり伸ばしたコーシカ(ka0903)がポーズを決めて叫んだ。
「この世に希望のある限り! ……うう、恥ずかしい……いいのかこれで」
 もう一つ明かりがついて、すらりとした艶めかしい脚が強調された白山 菊理(ka4305)の背中が映る。
「この世に悪は栄えない! っくぅぅ、いいね。こういうのやってみたかったぁぁ」
 二人に囲まれるようにした中央手前でポーズを決めてしゃがむアルラウネ(ka4841)は口元が緩んで仕方なかった。
 そして三人の女性に囲まれるような位置で最後の明かりがつく、そこにいるのはバニーガール衣装にスカート状に布を巻きつけた時音 ざくろ(ka1250)。
「我ら正義のアイドル。兎ドル! 見っ参!!!」
 どかーん。
 舞台の背後で爆発音が響くと、すすきの先端部分がはらはらと舞台を覆う。正義のバニーガールユニット、よく考えてみなくてもハーレムじゃねぇのユニット、兎ドル!
「みんな行くよっ、とぉっ」
 ぼーぜんとする盗賊に向かってざくろがジャンプした瞬間、腰布がはらりとはだけた。
「はわわわっ」
「ちゃんと止めてないから……」
「ち、ちょっと。きゃーーーーっ」
 コーシカと菊理がざくろの布をひろいあげたが、一応性別上はバニー『ガール』にはなれないざくろくん。ハイレグの間がちょっとおかしい。
「ざくろーん……。ずーっと私達のことそんな目で見てたわけ?」
「ちょ、えっ、あの……」
 思わず顔を真っ赤にして、すすす、とざくろは脚と手でおかしい部分を隠す。
「はやく、布、布」
「もうどうやってもテントになっちゃうから、いったん絞るしかないね」
「ら、ら、らめぇぇぇぇぇええ!!」
「あの、すまない。少し待っててくれないか」
 菊理が礼儀正しく腰を折って深々と礼をするのに対して、盗賊は「はぁ」と頷くことしかできなかった。

「なんだよ……なんだってんだ」
 ざくろ達のそんな羨まけしからん光景に絶望と憤怒の形相を渦巻く恐ろしい顔をする人間がいた。
 ジャックである。
「ハーレムルートめっちゃ入ってんじゃねーか……どこだ、どこにそんなフラグがあるんだ!? 俺様のきゃっきゃうふふフラグはどこだよォ」
 入ったところで、どうにもできない初心なのがイケメてる彼なのだが、とりあえず羨ましい。
「おい、さっきの黄金の筋肉兎が呆然としているぜ。八つ裂きにしちまえ!!」
 後ろからそんな声が聞こえてくるがリアルに絶望気味のジャックはぴくりとも動かない。
「ごめんね。インターバル中の兎さんに手を出しちゃダメ。そういうのヤボっていうから」
 ケイ(ka4032)は、襲い掛かろうとする盗賊にウィンク一つ飛ばしてオレンジジュースをぶっかけた。
「ふふん。捕まえてごらーん?」
 挑発にのって飛びかかって来た盗賊にキャロットクッキーを親指で弾き、顔面に命中させると、その一瞬の隙をついて網タイツに取り付けたガンホルダーから二丁拳銃を引き抜き、盗賊の頬をかすめた。
「気分が乗ったからダンスしたげる。おいで」
 が、そこまでだった。真後ろからジャックがかっしりと盗賊を抱きしめていた。
「女に手を上げるなんて最低なことすんじゃねぇよ……ってかな」
 そのままめしめしめしっとと骨のきしむ音が響く。
「てめぇも羨ましいこと言われてんじゃねぇえぇぇぇ!!!」
 そのままバックブリーカーが炸裂した。

「お、来たね来たね。いらっしゃい!」
 やって来た盗賊を威勢のいい声で出迎えたのは藤堂研司(ka0569)だ。屋台の台車の向こうでにこやかにしている様子はとても盗賊を相手しているように見えない。
 そもそもまるごとうさぎにシェフっぽい帽子を組み合わせの衣装で警戒しても似合わないが。
「ワオ! これはなんて都合のいいタイミングなんだろう。歓迎するよ!」
 そして研司の隣にもう一人。そっくりなまるごとうさぎシェフバージョンの色違いリボンの衣装で、イルム=ローレ・エーレ(ka5113)が歓迎の声をあげた。
「わぁ、狼が襲って来たよ。森の果物屋さんの料理は奪われてしまうのか? さぁ、催し物がはじまるよっ。みんな是非見て行ってね!」
 艶とハリのあるボイスでそうアナウンスするイルムうさぎは、「さぁどうぞ」と盗賊達をけしかけた。
「お、お? おう!」
 盗賊が気を取り直して研司うさぎに飛びかかったが、研司うさぎはしゃらりとフライパンを取り出した。
「今日の料理はケバブ! みんな知ってるかい?」
 抜き放ったフライパンがタイミングよく盗賊の顔に直撃した。そしてよろめいて一歩二歩と後ずさった瞬間、ルナ・レンフィールド(ka1565)のアイスボルトで足止めされる。
「まず肉の塊を叩いて柔らかくするよっ」
 慌てる盗賊に向けて果物いっぱいの屋台を勢いよく押し出す研司。
「いや、まてまて! まってぇぇ!!?」
「でーーすとろーーーーい!!」
 どかん。
「今日のメインディッシュの準備ができたね! さあ、それでは肉を刻んでいこうか」
 そのもうもうとした煙の向こうからイルムうさぎが包丁というには細すぎるレイピアの刃をしゃーこしゃーことかき鳴らして歩み寄る。
「さあ、準備はいいかい?」
 イルムうさぎは楽しそうに小首をかしげて尋ねた。

「やったぁ!」
 研司とイルムによりに『料理』される盗賊を前にハイタッチをするのはエステルとルナ。アイスボルトの狙いもバッチリだった。
 だが、次の瞬間、二人に強力な力が加わり、互いに引き寄せられたかと思うと、醜悪そうな盗賊が二人を見下ろしていた。
「うっさちゃーん、つっかまえた!!」
「いたっ、離して!!」
「や、やめ……もう、何するんですか!!」
 二人が暴れるもののその筋肉の塊のような盗賊の力はびくともしない。
「魔術師は放したら厄介だからなぁ。おい、ウサギ共。こいつらの命が惜しければ……」
 血の気が引く二人だが、そんな二人に猛ダッシュの足音が聞こえてくる。
「『ボク』のエステルとルナに何をするぅぅぅーーーーーーーっ!!!!」
「聞いてんの……おおおい!!!」
 アルカ・ブラックウェル(ka0790)のドロップキックが盗賊の頭に決まった。
 一瞬緩んだ隙をついてエステルとルナが拘束から脱出する時にはアルカは盗賊の膝を踏み下ろし、腕、肩へとステップアップして盗賊の真上を飛んだ。仰ぎ見る盗賊の視界にはすらりとしたアルカの脚と、月夜に輝く兎の尻尾。
「Bunny! Hop!」
 そのまま月面宙返りから勢いをつけて顔面に向けてアルカの蹴りが落ちてくる。そしてもう一度ジャンプ。
「アルカさん」
「行きますっ」
 エステルとルナが声を揃えて、同時に左右からアイスボルトを盗賊に叩き込む。氷の戒めによって逃げる力を奪われた盗賊の顔めがけて、空中からアルカが拳を振り下ろした。
「成敗っ!!!! 二人の事を絶対守ってみせるからねっ」
「「きゃーっ王子様!!」」
 下手な男性陣より数倍イケメンなアルカにエステルとルナは大喜びで抱きついた。

「はぁい、こちらでは手品をしているわよぉ♪」
 ルキハ・ラスティネイル(ka2633) がちょっと酒入りの赤らめた顔と共に、その豊満な肉体を覆う兎さん浴衣をみっちみちに筋肉で張り詰めさせながら微笑んだ。
「何が手品だ、コノヤロウ!」
 盗賊はいきりたって、容赦なくデリンジャーを発砲したが、すい、と伸びた滑らかで肉厚の刃によって弾かれ、ことりと地面に転がるばかりだった。それを拾いあげるのは刃の主ロス・バーミリオン(ka4718)ことロゼ。弾丸をネイルバッチリのあざかやな爪でつまみあげて、妖艶な笑みを浮かべた。
「それではこの弾丸がぁ、消えちゃうのよ! いーい? 3・2・1……   ふんぬぁ!」
 一瞬顔が羅刹のように強張ると掌に隠された鉛玉が、めきゃ。っという鈍い音が響いた。
 彼女のしなやかな指先が開かれるとそこにはいびつになった金属の塊があるのみ。
「あーら不思議、ぺちゃんこになっちゃった!」
「きゃー!! ロゼちゃんすっごーい☆ じゃっあたしもスプーン曲げやっちゃうわね!」
 ルキハが派手に拍手してロゼの奇術を称賛すると、勢いづいてスプーンを……スプーンがないので盗賊が持っていたサーベルを強引に奪い取った。
「じゃあいくわよ? はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 めきゃ、めめめめきききっっ!!!!
 艶やかな表情が一瞬影をおとした瞬間、サーベルが嫌な金切り音を上げつつ、へしおれていく。
 同時に、盗賊達の気迫も萎れていく。つりあがった眉がみるみるまに八の字に落ちていく。
「わぁ、あなたもすごいわね。やっるぅ♪」
 ロゼとルキハがハイタッチして不釣り合いに甲高い声で互い声を上げると、ゆーっくり二人は構えつつ盗賊に振り返った。
「さあて、次は人間消失芸に挑んじゃうわ」
「ええーっ、すごいわロゼちゃん、そんなこともできるのね!」
「昔は人間消失マジックをする仕事してたの! 再びやるだなんて思ってたけどぉ、今日は特別な日になりそうDEATH!」

「さぁ、続いてのマジックはこちらだよ」
 十野間 灯(ka5632)は、逃げ出した盗賊の目の前で月明かりを受けて半透明のマリアヴェールをとってお辞儀をした。淡い光の下で顕になる肢体にミニスカサンタの衣装がかわいく彩る。そんな彼女が大きく開けた胸の谷間に手を入れると赤い花びらが噴き出した。
「ほら、こっち。種も仕掛けもないから、なんなら見てみる?」
 蠱惑的な微笑みで、上体をかがめて誘う灯にふらふらと盗賊は寄ってくる。
「本当に種がねぇのか……し、調べないとな」
「そうそう、ほーらこっち」
 寄りつく盗賊に合わせて上体を起こすと、胸の谷間をなんとか覗き込もうとしていた盗賊の顔もどうどん斜め上へと突き出てくる。
「そんなに見たければどうぞっ!」
 灯は隙を見計らって、その突き出た顎を一気に蹴り上げた。艶めかしい脚が垂直に上がり、ミニスカサンタの足の付け根がばっちりあらわになるが、残念ながら盗賊の視界は満天の星で埋め尽くされてみることはできなかった。
「このぉアマ……」
 なんとか意識をつなぎとめた盗賊は上体を引き戻しながら、憎々しげに叫んだ。
 だが、その男の目の前にあるのは赤い花びらのみ。灯の姿は忽然と消えていた。
「はぁい、それではいっくよ」
 左から声がかかったかと思うとそれは灯ではなく狐中・小鳥(ka5484)だった。踊りを得意として戦いさえも踊るように行う小鳥は、バニーの尻尾をふるんと見せつけたと思いきやそのままソバットを決めて盗賊を怯ませる。
 灯はと言えば、右手から小鳥と同時に攻め込み後ろに吹き飛ぼうとしていた男をそのまま掌底で背中を強打して寝かせることも許さない。
 まるで突然分身したようにバニーガール二人が、殴るわ蹴るわの大乱舞。見た目には可愛く美しく、セクシー極まる光景だが……。
「へぶっ、ぶぶぶふは、ほぼぉぉぉっ!!!!」
 盗賊にそんな余裕はない。

 盗賊の一人は、ありきたりの民家の扉に飛び込むと窓の外を伺った。
 未だに派手な爆発音が山と響いてくるが、家は静まり返り安堵が広がる。
 だけれども。
「あら、ルチャーノ。見て見て、お客様よ」
「わあ、ヴィオレッタ。本当だね。お客様だ」
 ことり。と小さな音を立てたかと思うと、外から響く賑やかさの一部を切り取ったような声が部屋に響き渡る。
 盗賊の顔が引きつり、声のする方向をむくと、兎の被り物をした愛らしい男女が盗賊をみつめて話し合っていた。二人は残念ながら人間ではなかった。いや、とても小さいが、そして人間よりはるかに人間らしい動きだけれども。
「に、に、人形……!? くそ、ドールマスターか!!?」
 盗賊は暴れて、人形の操り糸を探った。
 だがどんなに空を切っても糸に触れることは叶わない。自立する人形? それは彼を恐怖の坩堝に落とすには十分だった。
「このお客様、ダンスがしたいのね」
「いいねお客様、ダンスをしようよ」
 盗賊の両脇を挟むようにして男女の人形が嬉しそうに話しかける。
 盗賊が月明かりよりも顔を青くし始めたところに、そっと後ろからルピナス(ka0179)がそっとルピナスの刻まれた腕でワイヤーウィップを首にゆるりと巻きつけてその先端を視界に移した。
「さあ、闖入者はどんなダンスがご所望だろうね? 君の探し求める糸を引いてごらん。罪深いほど美しい二人と共に踊ることができるよ」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!?」

「躍らせすぎだ、客が逃げてしまったじゃないか」
「本当に踊りを見てもらいたかったんだけれどね。ねぇ、ヴィオレッタ。今日のその姿は最高に愛らしいよ」
 隙を覗いていたHolmesは物陰から姿を現し、あわてて逃げ出した盗賊の背中を追いかけつつ人形のヴィオレッタを撫でるルピナスを見た。
「こんなところで騒ぎを起こしてしまったら、家人が悲しんでしまうじゃないか。せっかくのお祭りなのに。それに二人の踊りは外でも見て欲しいからね」
「まあ一か所に固めるにはちょうどいいな。それではハーメルンのバイオリン弾きでもしようとするかね」
「それは狼じゃないよ、鼠だよ」
 ルチャーノがHolmesの帽子の上に座ってそう話しかけてきたのでそっとルチャーノの頭を撫でてやると手先から操り糸が感じる。
「家のものを食い荒らすんだから、鼠でいいさ。狼は兎を追いかけるけれど、鼠なら兎が追いかける番だしな」
 ルチャーノを用意したバイオリンの先端に乗せ換えると、Holmesはゆっくり家の外に踏み出した。
「さぁ、演奏会と決め込もうじゃないか」

「くそっこうなりゃ手あたり次第だ」
 村はちょっとした恐慌が生まれていた。
 しかしHolmesの小刻みにメロディが刻まれるアップテンポな音楽と共に鞍馬 真(ka5819)が逃げ惑う盗賊の行く手を阻むと同時に、ふわふわとした白いケープで視界を阻んだ。
「うわっ、目が、めがぁぁぁぁ」
「さて狼というものは確かに怖い。だが、全員で立ち向かえば……それに勝ることもできるということは知っているかな」
 盗賊が幻惑されて右往左往としている間に、鞍馬は村人たちに声をかけた。
 ハンターだよりじゃない。君たちの力で恐怖を跳ねのけよう。そう宣言して鞍馬は軽妙な音色をフルートで奏で始めた。
「さあ、兎のダンスだ」
「おー!」
「ぴょんっ、ぴょん!!!」
 祭の熱気というものは恐ろしい。鞍馬の言葉と音色、そしてHolmesのバイオリンのノリ。そして周りに広がるびっくりするような盗賊退治の方法に村人たちもまた踊るように盗賊に襲い掛かる。
「今日はお兎様のお祭りだ」
「兎の底力なめんなーーーーっ」
 鞍馬はタコ殴りならぬ、アイリッシュなリズムで輪になって蹴りまくる村人を生温かい視線を送った。

「それではここでー、この守護神登場でーす」
 広場の真上からソフィアの声が響いた。お兎様の像の上雪兎の紋様が描かれた着物の裾をはためかせている。
「なーにが守護神だ!」
「はい、この守護神はですねぇ……はい、金目くん、よろしく!」
「えー、いきなりですか……この兎は各部に仕込みがありまして」
 ソフィアから振られた金目はめんどくさそうに髪をかくと、ウサギ像の首元に仕込んだソフィアの懐中時計をぐいと握りしめ、覚醒すると闇の中に金色の瞳が浮かび上がった。
「まず口からビームを吐きます」
 デルタレイがお兎様からほとばしり、駆けよろうとする盗賊達を焼き尽くした。
「そしてこちらの守護神に触れようとする罰当たりな狼には……はい、ソフィアさん、足元。3・2・1」
 お兎様の頂点から華麗に飛び降りたソフィアは着地と同時ににまりと笑みを浮かべた。
「てんばつてっきめーん♪」
 エレクトリックショックの衝撃が走り、よじ登ろうとした盗賊達に悲鳴を上げさせた。
「おおおお、これはすごい。我らが村の守護神だ!」
「はい、しかもこの守護神、世紀末になると立ち上がって戦います」
 ほんとかよ。
 冷静なハンター諸君はちょっとツッコミをいれたが、村人たち、特に男性陣は目をキラッキラさせてお兎様を見上げていた。
「さあ、この偉大なる守護神をあなたのお家に迎えてみませんか、木彫りの複製人形が今なら300G!」
 ソフィアの掛け声に村人からはいっ、はいっ、と手が上がる。
 そんな横でぶすぶすと焦げる盗賊に銀色の兎のチャームを吊り下げて見せると、金目はうすく微笑んだ。
「今度このチャームを持った人間に手を出した時には今度は逃げ場すらなくなる。いいか?」
 こくこくこくこく。
 首が千切れんばかりに頷く盗賊に金目はもう一度にっこり笑って立ち上がると、そのチャームを高々と掲げた。
「さあ、幸運のお守りもありますよーー。1個300Gでどうですかね」
「ちょっとぉ、その値段、対抗してるワケ!?」
 上からソフィアの抗議が飛んできた。

「まあ、盗賊家業というのも楽じゃないぴょん?」
 ザレム・アズール(ka0878)はのんびりと小鍋を火にかけながら、逃げ帰ろうとする盗賊達に声をかけた。
 もふもふうさぎのコスプレをしているからついでに語尾にぴょんをつけようと安易に決定した自分をちょっと恨めしく思いながら、その外見とは裏腹に、ザレムは至ってクールに盗賊達に声をかけた。
「そりゃあ学もないしさ……ならず者で育ったからまともに人付き合いもできねぇ。どうすりゃいいかわからねぇから暴力にでるしかねぇんだ。盗賊なんてそんな奴ばっかだよ」
「そうか……。ところでこの村の奇天烈さには十分理解をしてもらっただろうが、それだけ懐の広い村でもあるんだ……っぴょん」
 ザレムは小鍋を傾けて上下に動かしていたその手をゆっくり止めて、手元に置いていた割りばしをそっと持ち上げた。
 そこには溶けた砂糖が飴状になってつくられた、ウサミミができあがっていた。
 それをゆっくりと盗賊の頭に突き刺した後、ゆっくりとほほ笑んだ。
「狼のような君の中にも、何かを恐れる兎のような心があるということだぴょん。そしてここには受け入れる素地がある。もし可能なら一声かけてみるがどうするぴょん?」
「……本当か?」
 盗賊の顔は裏切ってやろうとか、邪悪な心は見て取れなかった。盗賊家業もきっと楽ではないのだろう。
 ザレムはゆっくり頷いた。
「よし、年貢の納め時だ。俺らもウサギになるぴょん!!! おい、てめぇら、今日からみんなぴょんを付けるのを忘れるなっ!!!」
「「「ぴょん!!!」」」
「ふーん、うまいこと言ったもんだね。さすがはアメ屋ってところ」
 お隣の料理屋台で準備をしていたシャーリーン・クリオール(ka0184)はそんな一部始終を眺めて問いかけた。
「ムチは散々味わっているだろうから、アメもくれてやらなきゃな、ぴょん」
「でも、そのぴょんは……いけてないね」
「がぴょーん……」
 シャーリーンの歯に衣着せぬ一言に、自分でもそうかもと思っていたザレムはしょんぼりとした。

●大団円?
「それでは、リュートとフルート、そしてタップで音をご提供します。ラビ’s(ラビッツ)でーす」
 ルナはリュートを振って挨拶すると、アルカとエステルの顔を確認してこくりと頷き、足でゆっくりリズムを刻む。
 スカートにつけた兎の尻尾から鈴の音がりんりん。正確に刻んでいくと、舞台の床を踏み鳴らすアルカのタップが音を加え、更にルナの低いリュートの音色が、そしてエステルのフルートの音色が加わり、ハーモニーを加えていく。それはどことなく異国のリズム。
「ルナぴょーん、エステルぴょーん、アルカぴょーん!!」
 野太い元盗賊共が松明をサイリウム代わりに振って応援してくれる。
「それでは、まいる……!」
 先程まではひたすら恥ずかしがっていた菊理が舞台を登り、ゆるりと踊り始めた。優雅な舞いを一つすると照れの表情は消え、演奏者のラビ’sの情緒にぴったりの舞踊を披露する。
「ハニーぃぃぃぴょーん!」
 どん。とアルカが大きく床を蹴って音を飛び跳ねさせると、菊理に加えてコーシカが剣をもって飛び出る。リズムは途端に小刻みに早くなる。
「うぉーーーーー、ラヴァーーぴょーん!!」
「その呼び方やめーーーっ!!」
 コーシカは真っ赤になって剣を振り回した。
「はいはい、今は本番中だからお愛想はまた次に」
 アルラウネもラージブレードをもってコーシカと丁度対照になるように躍り出ると、暗闇の中に輝く月のように舞い踊る。
「そしてキーング!!!」
 舞台の真上から魔導符剣を持っての再登場。ざくろが三人の間に立ち、4人での目まぐるしい剣舞が始まった。

「ちょっとあれ楽しそうじゃない。ね、一緒に踊りにいかない?」
 舞台を登って降りての派手な立ち回りにケイはうきうきとして小鳥に尋ねた。
「いいですね。でもこの格好で踊るのはやっぱり恥ずかしいような」
「そーよね。結構締め上げているから下手に動くとまずいし、やっぱりまるごとにすればよかったかしら」
 といってもケイの部屋にはまるごとうさぎは無かったのである。
 むー。と不満そうに見つめている所に、ちょうどまるごとうさぎが目に入った。
「世界ってやっぱり素晴らしい♪」

「さあ、いくよ。アクアヴィットのフランベだァ!!!」
 研司のお店も大好調。人だかりにもまれてノリノリになった研司は勢いよく蒸留酒を肉に振りかけると着火して、青い炎の柱を突き立てる。
「研司君、腕燃えてるよ」
「あ、しまった。やっぱり着ぐるみだと危ないな……わっ!?」
 イルムの声で慌てて火を消し止めた研司の真後ろからケイが飛びついた。
「やっぱり適材適所よね。ちょっとダンスに参加したいからそのまるごと貸してくんないかしら」
「へ? いやでも俺、この下シャツ1枚なんだけど!?」
「代わりにこのバニースーツ貸してあげるわよ」
 問答無用でひっぺがされる研司。
「いやーーーー、たすけてーーーーーっ!!!」
「狐中くんの美しい身体を隠すなんてもったいないけど、美しいレディーの頼みじゃ断れないね! いいよ、向こうで衣装交換しようか」
「やったー、ありがとうございます」
 一方イルムと小鳥は無事交渉完了。この違いは多分男女差である。

「うおー、すっげぇ。これうまいぴょん!! しかもこの兎の形かわええ……」
「そいつはリンゴのタルト。タルト・タタンさ。踊りに参加しに行くならピッグインブランケットもどうだい?」
 焼き上がったソーセージをマッシュポテトの記事でくるんだ料理を差し出すと、料理を待つ人々の目が輝いた。
「ふふふ、シャーリーンさまのお料理はさすがですのー」
 もっきゅもっきゅと頬一杯に食べ物を詰め込んで至福の笑顔を浮かべるチョココに人々は心底羨ましそうな顔をした。
「すげぇ、どうやったらこんな料理を思いつくんだぴょん」
「それはもちろん。ハンターのウサミミはリアルブルーのアンテナなのですわー。パルムのようにメッセージをくださるの!」
「何かを受信してるぴょん!? するとこの耳をつけていると、俺らもシェフになれるぴょん!!」
「待て待て待て……あたしは確かにリアルブルーから来てるけどね」
 あまりにも美味しい料理を羨みチョココの言葉に惑わされて、ぶっ飛び始めた兎共にシャーリーンは苦笑いをして止めたが、みんな異世界からのメッセージを受信し始めていて、目が虚ろである。
「ぴ ょーーーーーーーーんーーーーーー」
「まあいいか。料理なら教えてあげるよ」
「やったぁ、さすがはシェフ!」
「我らがリアルブルー・シェフ!!」
「みんなで作れば、わたくし、もっと食べられるから賛成ですの!」

「常識外れが増えたが、いいのかあれで……」
 仲介主であるジーンは馬鹿げた祭の輪を遠くから眺めていた。
「いいんじゃないかなぁ。兎さん、可愛いよ?」
 そんなジーンの横にアリスはぺたりと座って、覚醒で作られた耳をぴょこぴょこ動かした。
「そんなことを気にしていたら、祭にならないだろう。私自身は踊りは苦手だが、やはりそれでも皆が喜ぶならと思うならやってみたくはなる」
 できるだけ多くの人に参加してもらおうと踊りの輪を作っていた鞍馬は、一人離れた場所で寝ころんでいるジーンがいると、アリスと共に迎えに来たのだ。
「お人好しすぎるだろ……まあ見た目からしてそうだけど」
 鞍馬は思わず苦笑いした。確かにさっきノセられて踊ったらものの見事に泥の上に足を付けてしまい、盛大にすっ転んだりしたが。
「気になっちゃうのは確かだよね。似合わない人もいるし……でも。えとね。私の家系では宝石に精霊が宿るって教えられててね。本当かどうかって言われたら自信ないけれど、でも信じることから『想い』は生まれて、積み重なって、それが現実を変えるんじゃないかなぁ」
 アリスはにこにこと笑ってそう話したが、ジーンの方はどうにも呆れかえった顔だった。
「お前、ころっと騙されて財産持ち逃げされそうだよな」
「ふひょっ!?」
 何故それが解ったの!? と衝撃を顔に出すアリス。そう、そうなのだ……。
 鞍馬もアリスも的確なツッコミに若干傷心気味。
 しょんぼりして俯く二人に手が差し出された。
「なんていうか……サンキュー。俺も依頼受けた身だし、踊ってくるよ。一緒にやるんだろ」
 さっきまで弄んでいたウサミミをちゃんとつけたジーンの一言に、アリスはにっこり笑って頷いた。
「うん♪」
「よしいこう。思うことはあるだろうは、それはそれとして楽しい一日を過ごそう」
 それがお祭りだから。

依頼結果

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MVP一覧

  • うさぎのどうけし
    リズリエル・ュリウスka0233
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司ka0569
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴka1305
  • 光森の太陽
    チョココka2449
  • それでも尚、世界を紡ぐ者
    アリス・ブラックキャットka2914
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエka3783
  • 唯一つ、その名を
    Holmeska3813
  • 憤怒王FRIENDS
    ケイka4032
  • Lady Rose
    ロス・バーミリオンka4718

重体一覧

参加者一覧

  • その心演ずLupus
    ルピナス(ka0179
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 幸せの青き羽音
    シャーリーン・クリオール(ka0184
    人間(蒼)|22才|女性|猟撃士
  • うさぎのどうけし
    リズリエル・ュリウス(ka0233
    人間(紅)|16才|女性|疾影士
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 陽光の愛し子
    アルカ・ブラックウェル(ka0790
    人間(紅)|17才|女性|疾影士
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師

  • ルーティア・ルー(ka0903
    エルフ|12才|女性|霊闘士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 光森の奏者
    ルナ・レンフィールド(ka1565
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 大工房
    ソフィア =リリィホルム(ka2383
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 真実を包み護る腕
    ルキハ・ラスティネイル(ka2633
    人間(紅)|25才|男性|魔術師
  • それでも尚、世界を紡ぐ者
    アリス・ブラックキャット(ka2914
    人間(紅)|25才|女性|霊闘士
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエ(ka3783
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 唯一つ、その名を
    Holmes(ka3813
    ドワーフ|8才|女性|霊闘士
  • 憤怒王FRIENDS
    ケイ(ka4032
    エルフ|22才|女性|猟撃士
  • 黒髪の機導師
    白山 菊理(ka4305
    人間(蒼)|20才|女性|機導師
  • Lady Rose
    ロス・バーミリオン(ka4718
    人間(蒼)|32才|男性|舞刀士
  • 甘えん坊な奥さん
    アルラウネ(ka4841
    エルフ|24才|女性|舞刀士
  • 凛然奏する蒼礼の色
    イルム=ローレ・エーレ(ka5113
    人間(紅)|24才|女性|舞刀士
  • 笑顔で元気に前向きに
    狐中・小鳥(ka5484
    人間(紅)|12才|女性|舞刀士
  • 青い鳥の補給兵
    十野間 灯(ka5632
    人間(蒼)|28才|女性|聖導士

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 細工師
    金目(ka6190
    人間(紅)|26才|男性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/09/25 22:09:38
アイコン 月兎たちのお祭り(雑談卓)
イルム=ローレ・エーレ(ka5113
人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|舞刀士(ソードダンサー)
最終発言
2016/09/26 02:11:35