• 猫譚

【猫譚】メイドのお仕事「羊狩り~犬付~」

マスター:御影堂

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~8人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/09/29 15:00
完成日
2016/10/06 22:52

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


 王国南部のなだらかな丘陵から、一人の少女が眼下の光景にため息を漏らす。群れをなす羊と人型羊の雑魔、そして、大きい人型羊に加えて牧羊犬を模した人型の歪虚が数匹。
「まるで、羊飼いの気分ですね……」
 少女の名は、フィオ・ドランド。彼女はメイド服をモデルとした、軽アーマーを着こなしていた。事実、彼女はマーシャロウ家という貴族のメイド長を務めている。今は暇を得て、王国各地を放浪している身だ。
「あぁ、でも、戦場は……昔を思い出させます」
 かつては、リアルブルーで傭兵、クリムゾンウェストでハンターをしていたフィオが、ここにいる理由は一つ。功績を上げて、名声を得るためだ。愛するものに相応しいものになるために――。

 フィオは、吹きすさぶ風に乾いた唇を舐めて湿らすと、視線を滑らせていく。目の前に広がる丘は、歪虚の一群に向けて緩やかに下降している。身を隠す遮蔽物は、ない。草花は風に揺れ、戦いの前の穏やかさを示す。
 丘を逆側に降りれば、部隊が展開されている。部隊の数は多くはない。兵数もハンターや傭兵を含めて、100前後といったところか。戦力は数だけで言えば、拮抗している。腰抜け貴族を除けば……だが。
 ふと見れば、偵察兵が戻ってきていた。ハンターの小隊を任されるフィオも、報告を聞きに歩を進める。

「敵数は、100以上。
 基本的に羊を模した、もしくは、その屍体を元に作られたと思われる歪虚たち。突進等で攻撃を仕掛けてくるようです。また小型の人型かつ羊をベースとしたと思われる歪虚も見られます。こちらは弓兵のようです。
 ついで、大型の人型の歪虚ですが、こちらは二種類おります。
 一つは、羊の頭と羊毛を持つ個体です。土塊を放つ魔法を使えるようです。数はざっと見積もって、10~15体程。リーダー格と思われます。
 もう一体は黒い犬を模した個体です。こちらも魔法を扱える上、武装をしています。おそらくは指揮系統を担っている者たちでしょう」

「……なるほど」
 フィオは頷くと薄く笑みを浮かべた。地形の説明を改めて聞き流し、戦闘における行動について確認を取る。ハンターで構成されたフィオの部隊は、戦闘が始まると遊軍として動くことになっている。
 もとより、ここに展開する部隊のほとんどは義勇軍もしくはハンターによって構成されている。おそらく、どの部隊にも同じ説明がなされているのだろう。中には貴族の子息も見受けられるが、どうも、位は高くないように思える。話を聞いただけで、顔を青くするものもいた。前線に立つことはないだろう。ならば、余計にフィオのような者たちが中心となる。
「点の取り合いになるかもしれませんね」
 主だったものたちは、正規の王国軍に引き込まれたのだろう。ここはいわば、棄てられた戦場に近い。貴族政治特有のきな臭さを感じつつも、やることは一つだ。どんな場所であれ、多くの首印を上げて、名を挙げる。そのためには、雑魚にかまって入られまい。リーダー格の首をこの部隊で勝ち得るのみだ。


 自身の部隊へ戻ったフィオは、唇を一度引き締めて面々を眺める。偵察兵の言葉を反復して述べると、ゆっくりと息を吸って、凛とした声に切り替えた。
「さて、私たちの目標は、ただひとつ。敵指揮官の首……それだけです。いささか難しいことを述べているのは、わかっています。しかし、それをなさねばならない。何故か。それが私たちが名を挙げるための最適解だからです。気を引き締めて、犬っころの首を描き切りましょう」
 銃を取り出し、メイドらしい嫋やかな動作で、弾込めを済ます。
 フィオは目を細め、口角を上げた。
「みなさまとならば、なせると信じています。そうですね……もし、ことをなせたならばジンギスカンという羊料理を食べに行きましょう。癖になりますよ?」

リプレイ本文


「……作戦は、以上です」
 全体の作戦を説明し、フィオは部隊を見渡す。
「猫の次は、羊ですか……でも、猫と違って可愛くないのです」
 アシェ-ル(ka2983)は今回の敵に、苦言を呈する。もっとも、可愛くないからこそ、全力で戦える気もする。
「あぁ、それと……」とフィオは続けて皆に、功績を上げたいことも説明する。
 追加事項に、
「羊狩りだけしてりゃいいと思っていたが……」
と綾瀬 直人(ka4361)は頭を掻いた。
「楽して儲ける、ってワケには行かなそうッスねぇ」
 直人の言葉を受けて、高円寺 義経(ka4362)がへらりと笑みを浮かべる。
「……めんどうくさい。逃げたい……」
 神保 寂音(ka4365)は二人の後ろで、フィオに聞かれないよう呟く。一方で隣を見れば、気合十分な少女がいた。
「人の恋路を邪魔する羊は、私たちに叩かれて死んでもらいます!」
 少女の名は、青山 りりか(ka4415)。直人、義経、寂音、三鷹 璃袈(ka4427)とはリアルブルーからの知り合いだ。
 そして、
「りりか様がいるから逃げらんない……」と寂音はぼそりと呟く。彼女らの中で、りりかがリーダー役なのだろうとフィオは様子を伺う。
「ったく、しょーがねーなぁ……!」
 続けて直人も気合を入れていく。
「くそー、なるはやでちょっぱやでカタにハメてやるしかないかぁ……」
 あきらめたように、寂音は空を見る。
「だったら、せめて横合いから思い切り殴りつけるッス!」
「あたしは、牧羊犬への道を切り開きますね」
 義経が拳を振り上げ、璃袈がその意見に乗っかる。フィオも交えて、部隊としての動きを確認していく。
 一人寂音は、その輪から離れて弓の弦を触っていた。
「ほら、みんな頑張って……僕のために」

「しっかり頑張って、ご主人様に褒めてもらってくださいね。応援しますわ」
 作戦会議が終わり、ライラ = リューンベリ(ka5507)はゴースロンに騎乗した。フィオたちも合わせて騎乗していく中、
「今回は、身体も万全の状態です。全力でお仕事頑張っちゃいますよー。ご期待くださいませ」
 小宮・千秋(ka6272)はフィオにそう告げるのだが……馬がない。気恥ずかしそうに、えーと、と枕を付けて千秋は続ける。
「ご期待下さいといいながら、馬を用意できなかったもので……どなたか」
「では、私と参りましょう」
 即座にライラが千秋に告げた。同じ前衛、一緒であるほうがよさそうだとフィオも「お願いします」と頷いた。
 そこへアシェールが近づき、フィオへとトランシーバーを渡す。
「敵陣の動きを教えてください」
「わかりました。請け負いましょう」
「人を指揮して勝利に導くことは、先陣で戦うよりも難しいことだと思いますが……」
 隣へ並んだフィオと視線を合わし、アシェールははっきりと告げた。
「フィオさんに命預けますね」


「全体を俯瞰するに、右斜前……そちらから攻め込むのが妥当でしょう」
 丘の上から見下ろし、フィオは淡々と告げる。その声に合わせて、アシェールと璃袈が馬を駆る。他の部隊も戦闘を開始したのか、草原が一気にけたたましくなった。
「まずは……一発!」
「合わせていきましょう」
 アシェールがファイアーボールを放ち羊の群れを穿つ、同様に璃袈がファイアースローワーで扇状に敵陣をえぐった。
 そこへライラと千秋、義経が飛び込んでいく。
 背後から迫る敵へは、
「こぼれ球は任せろ。なぁ、さびちゃん」
「……そうだね」
 直人が炎の矢を放ち、寂音が弓で狙いをつける。緩急つけた攻撃を行う二人の前に、りりかがすっと進み出た。敵の反撃が始まるより先に、彼女にはなすべきことがある。
「羊が一匹、羊が二匹……さぁ、私の歌で眠りなさい」
 りりかは敵陣の手前で、高らかにレクイエムを歌い上げる。悪しきものを阻害する旋律が、戦場に響き渡る。羊たちのおおよそ半数が動きを鈍らせていた。

「一発繰り出して行きますよー」
 鈍った群れの中心へ向け、千秋が練り上げたマテリアルを放出する。マテリアルの奔流が龍のようにうねりを上げて、大羊を飲み込む。
 光が収束した後、同じ大羊をナイフが襲った。
「まかり通るッスよ!」
 マテリアルの力を込めて、鋭く大羊の首筋を割く。錫杖を振りかざした羊が、さらに飛来した矢を頭に受けて崩れ落ちた。
 後ろを振り返れば、寂音がため息を吐いていた。
「……ちゃんとして、めんどう」
「ありがとうございまッス、センパイ」
 距離的に聞こえなくとも、義経は礼を言うのだった。

 りりかがトーンを上げ、より多数の羊をレクイエムへと巻き込んでいく。その歌は微睡みへと羊たちを誘う。少なからず他の部隊の支援にもなっているが、気にする余裕はない。
「余りある助けなら、くれてやればいいのです」
「太っ腹ですよねー」
「それもまた、功績になりますから」
 しれっと言ってのけるフィオの隣で、璃袈は光の三角形を作る。
「じゃあ、大きい方も狙いましょうか」
 淡々と告げながら、璃袈はデルタレイを放った。三本の光が、牧羊犬を含めた数体を穿つ。急襲に牧羊犬は振り向き、璃袈のいる方角へ剣の切っ先を向ける。羊の一群の動きがその瞬間に変わった。
 一瞬の間を置いて、羊の群れが後衛側へと向かう。弓が引かれ、矢が振り始めた。
 降ってきた弓矢を立てで捌きながら、アシェールは桃色の銃口を向ける。
「お返しです!」
 牧羊犬をも巻き込むちょうに炎弾を放つ。群れの中央で、炎が一瞬広がりを見せた。
 アシェールの横では、寂音が直人を矢面に立たせていた。直人は矢を払いつつ、後ろに隠れた寂音へと抗議の声を上げる。
「俺を盾にするな!」
「えー……」
「うまく行ったら、今日の晩飯ハンバーグにしてやっから」
 直人はアシェールに合わせて、ファイアボールを放っていく。炎弾が二度三度と、弾けては羊が宙に散っていく。
 そして、寂音は戦場をくべなく見渡した。
「……んー、とりあえず」
 りりかにとって脅威となりえる弓持ちを排除する。それを念頭に、寂音は弓をひくのだった。


 接近を果たした瞬間、ライラが牧羊犬へと放った竜尾刀は空を切っていた。
「さて、今度は逃しませんわ」
 馬上で体勢を繕い、ライラは牧羊犬の歪虚へと改めて宣言した。
 もっとも、その隙を突いて千秋が鎧徹しを決めている。千秋はその勢いを殺さぬように、馬から降りていた。千秋へと興味が行かぬよう、あえて宣言したともいえる。
 ライラは自分を狙って放たれた刃を頭を下げてかわし、再び竜尾刀を振るう。蛇腹の刃がぐるりと回り、牧羊犬の腕へと絡みつく。
「こっちも忘れないで欲しいッスね」
 少し気を抜けば、義経も刃を鎧の脇から突き刺そうと狙いを定めてくる。毛皮が切り裂かれ、身体を満たす力がかすかに抜ける。
 吠え叫ぶ牧羊犬が義経に注意を向ければ、視界の端で氷弾が弾けた。顔を覆う氷と冷気に、苦悶の鳴き声が漏れる。動きが制限される恐怖に襲われ、牧羊犬は啼いた。
 上官の叫びに呼応して、羊の群れが迫りくる。邪魔とばかりに千秋が青龍翔咬波で応戦する。
「往生際が悪いですよ!」
 また、牧羊犬自身も絡みついた刃を引きちぎるように身体を捩った。刃を肉に食い込ませながらも、ライラを揺らす。
「おっと……これは……」
 一瞬解けた竜尾刀を振り払い、脇からチクリと刃を突き立てる義経に剣を振り下ろす。馬から降りていた義経は、マテリアルを足に集中させ回避を狙う。
 だが、牧羊犬の執念がわずかに上回った。
 肩口を切り裂いた剣を、牧羊犬は手元へと引き戻す。
「痛ったいッスね……」
 歯噛みをしながら見上げれば、再び牧羊犬の腕にはライラの竜尾刀が絡みついていた。一進一退の攻防を続けては、身がもたない。
「其、暗兵の術と云うのは、天道の恐るべきを知らざれば盗賊のわざに近し」
 意を決して足に集中させたマテリアルをさらに活用する。義経が跳躍して描いた斬戦は、牧羊犬の片腕を切り落としていた。
「……なんちゃって」
 着地した場所から、見上げればバランスを崩した牧羊犬の頭が弾丸と矢に貫かれていた。落ちてくる身体を避けて、義経は一息つく。
「一度、戻るッスよ」
 ライラの馬に便乗し、一度戦場の中腹から脱する。混乱を来した羊の群れは、すぐさま別の部隊に引き込まれていく。

「まずは一体……もう一体くらい倒しておきたいですね」
 すました顔で告げるフィオの隣では、りりかが睨みを強めていた。均整の取れた顔立ちが、幾ばくか怒りに歪んでいる。その矛先は、フィオではなく義経に向けられていた。
 戻ってきた義経の傷を治しつつ、
「義経、あまり無茶は……」と窘める。傷口は派手だが、大きな損傷ではない。わかっていても、口は出てしまう。
「あたしの守りも届かないんですからね?」
 璃袈にもいわれ、義経はバツが悪そうに笑う。
「気をつけるッス」
 と口ではいうものの、そう簡単に行く相手ではない。ましてや戦場は混沌の一途をたどる。人間側が複数の思惑で動くため、歪虚側の戦力に多寡が出るのだ。
「……次、あっちだ」
 その動きをつぶさに捉え、寂音はフィオに告げる。直感視を用いた状況分析に、フィオは信頼をもって応える。
「左翼側手前から二番目の犬っころを仕留めに行きましょう」


 道を切り開く……海を割るがごとく、羊の群れの中に牧羊犬への道を作る。その役目を全うすべく、アシェールは銃口を真っ直ぐに向けた。
「突破口を作りますので、よろしくお願いします!」
 放たれたのは、桃色を交えた雷光。そして、雷光に薙ぎ払われた子羊を璃袈が調理する。
 扇状に広がる炎に焦がされて、倒れる羊を押しのけてライラたちが駆けて行く。途中、飛来する土塊をかわし千秋がマテリアルの奔流を放つ。重ねて義経はナイフを投げつけて応戦ていく。
 だが、狙いはただひとつ、犬の首根を掻くことだ。
 前衛が邁進する一方、後方のアシェールもまた少しずつ前へと出ていた。
「こう見えても、防御力には、ちょっとは自信あるのです」と語りつつ、突っ込んでくる羊たちを炎弾で崩していく。
 再び後衛を狙って、敵の布陣が変わりつつあった。
「面倒なことをする」
 直人が苛立ちを抑えながら、炎の矢を放って撃ち漏らした相手を倒す。そのすぐ後ろでは、りりかが再びレクイエムを歌い上げていた。歌に微睡むものが増える中、反撃にと大型羊が錫杖を振りかざす。
「おっと!」
 飛来した土塊からりりかを庇い立てるように璃袈が、割って入る。盾に加えて光の防御壁を展開し、損傷を最大限に減じさせる。
「りりかさんは、続けてください」
 レクイエムが功を奏していることは、火を見るより明らかだ。その恩恵に預かるのは、フィオの部隊だけではない。人間側の優位が目立ち始めていた。

 当然、歪虚は撤退の構えを取り始める。狙い定めていた牧羊犬も踵を返す……のだが。ぐらりと視界が霞む。霧が立ち込めたかと思えば、身体の動きが鈍重になっていた。
「直人センパイッスね」
 義経が告げる通り、直人のスリープクラウドである。牧羊犬の巨体が揺らいだところへ、義経が一太刀浴びせた。
「鬼さんこちら、ッスよ!」
 注意を引きつけ、撤退を阻害する。同時に牧羊犬の死角から、千秋が旋棍をねじ込む。鎧を破砕するかのような苛烈な一撃に、牧羊犬は身を捩った。
 だが、ライラのエンタグルを回避した牧羊犬は、返すライラの刃で肌を割く。牧羊犬は眠気から脱し、冷静さを欠かず、疾い身のこなしを見せつけていた。

 それでも、歪虚の敗北は目に見えていた。羊の群れは散り散りとなり、大型羊も片手で数えるばかりである。
 アシェールは、牧羊犬へとまっすぐに、銃口を向ける。射線は十分に開いていた。
「素早そうですが、この氷で動きを鈍らせますね」
 氷弾は歪虚の足元で弾け、冷気と氷が体温を奪う。肌をさすような痛みを受け、牧羊犬は低く唸った。続けざまに今度は頭上で炎弾が弾ける。
「そろそろ終わらせるぞ……いいな!」
 直人の言葉に呼応するように璃袈のデルタレイが牧羊犬の腕を貫き、寂音の矢が足を穿った。
 そして、ライラの竜尾刀が牧羊犬の首に絡みつく。抵抗を示した牧羊犬であったが、義経が足の腱を切りつけ、力を失した。
 ぐらりと崩れた身体の下で、千秋が待ち受ける。軽く放たれた拳は辛くも身体をずらしてかわす……が、それはフェイントであった。
「ふっ」
 短な呼吸とともに繰り出された拳は、牧羊犬の顎下を突き上げた。牧羊犬の身体が宙に舞う。ライラはその動きに合わせて、絡めた刃を思い切り引いた。
 声にならない慟哭が、戦場を駆け巡り――勝敗を告げた。


 戦果報告を終えたフィオは、アシェールやライラ、りりかたちを見渡して告げた。
「よくやってくださいました。単独で指揮官級をニ体討ち倒したのは、私たちだけです」
「おめでとうございます」
 即座にりりかがそう言ってほほ笑みを浮かべた。
「フィオさんの恋路が一歩進んだということですね」
 りりかにはっきりと告げられると、フィオも照れを見せた。軽く頬を赤くして、咳払いを一つする。
「今回の功績は私だけでなく、みなさんの力あってのものです。そこで……」
「羊肉ですね! 行きましょう!」
 フィオが言い終わるより先に、アシェールが意気揚々と告げる。
「働いた後のご飯というものはいいですね。せっかくですし、私も頂きましょう」
「お腹すきましたからねー」
 ライラと千秋も即座に便乗する。りりかたちも互いに目配せをして、賛同の意を示した。
「羊肉のハンバーグというのもいいかもしれんな」
 直人が戦闘中の約束を果たすべく、そんなことをいう。フィオを始めとするメイドたちも、それならば腕によりをかけてみましょう、とにわかに対抗心を燃やしていた。
 メイドがいれば楽なのにと思う者、羊肉の味に思いを馳せるもの……様々な思いを胸に戦場から彼女らは降りていく。
 この戦いの名声が何を呼び起こすのか……まだ、知る者はいないのである。

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MVP一覧

  • 藤光癒月
    青山 りりかka4415
  • 【魔装】猫香の侍女
    ライラ = リューンベリka5507

重体一覧

参加者一覧

  • 東方帝の正室
    アシェ-ル(ka2983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 歌姫を守りし者
    綾瀬 直人(ka4361
    人間(蒼)|17才|男性|魔術師
  • 現代っ子
    高円寺 義経(ka4362
    人間(蒼)|16才|男性|疾影士
  • スナイプシューター
    神保 寂音(ka4365
    人間(蒼)|17才|女性|猟撃士
  • 藤光癒月
    青山 りりか(ka4415
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士

  • 三鷹 璃袈(ka4427
    人間(蒼)|16才|女性|機導師
  • 【魔装】猫香の侍女
    ライラ = リューンベリ(ka5507
    人間(紅)|15才|女性|疾影士
  • 一肌脱ぐわんこ
    小宮・千秋(ka6272
    ドワーフ|6才|男性|格闘士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 【質問卓】
アシェ-ル(ka2983
人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2016/09/27 00:23:19
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/09/26 02:07:18
アイコン 相談卓
ライラ = リューンベリ(ka5507
人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2016/09/29 15:15:05