ゲスト
(ka0000)
【猫譚】メイドのお仕事「羊狩り~犬付~」
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/09/29 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/10/08 15:00
オープニング
●
王国南部のなだらかな丘陵から、一人の少女が眼下の光景にため息を漏らす。群れをなす羊と人型羊の雑魔、そして、大きい人型羊に加えて牧羊犬を模した人型の歪虚が数匹。
「まるで、羊飼いの気分ですね……」
少女の名は、フィオ・ドランド。彼女はメイド服をモデルとした、軽アーマーを着こなしていた。事実、彼女はマーシャロウ家という貴族のメイド長を務めている。今は暇を得て、王国各地を放浪している身だ。
「あぁ、でも、戦場は……昔を思い出させます」
かつては、リアルブルーで傭兵、クリムゾンウェストでハンターをしていたフィオが、ここにいる理由は一つ。功績を上げて、名声を得るためだ。愛するものに相応しいものになるために――。
フィオは、吹きすさぶ風に乾いた唇を舐めて湿らすと、視線を滑らせていく。目の前に広がる丘は、歪虚の一群に向けて緩やかに下降している。身を隠す遮蔽物は、ない。草花は風に揺れ、戦いの前の穏やかさを示す。
丘を逆側に降りれば、部隊が展開されている。部隊の数は多くはない。兵数もハンターや傭兵を含めて、100前後といったところか。戦力は数だけで言えば、拮抗している。腰抜け貴族を除けば……だが。
ふと見れば、偵察兵が戻ってきていた。ハンターの小隊を任されるフィオも、報告を聞きに歩を進める。
「敵数は、100以上。
基本的に羊を模した、もしくは、その屍体を元に作られたと思われる歪虚たち。突進等で攻撃を仕掛けてくるようです。また小型の人型かつ羊をベースとしたと思われる歪虚も見られます。こちらは弓兵のようです。
ついで、大型の人型の歪虚ですが、こちらは二種類おります。
一つは、羊の頭と羊毛を持つ個体です。土塊を放つ魔法を使えるようです。数はざっと見積もって、10~15体程。リーダー格と思われます。
もう一体は黒い犬を模した個体です。こちらも魔法を扱える上、武装をしています。おそらくは指揮系統を担っている者たちでしょう」
「……なるほど」
フィオは頷くと薄く笑みを浮かべた。地形の説明を改めて聞き流し、戦闘における行動について確認を取る。ハンターで構成されたフィオの部隊は、戦闘が始まると遊軍として動くことになっている。
もとより、ここに展開する部隊のほとんどは義勇軍もしくはハンターによって構成されている。おそらく、どの部隊にも同じ説明がなされているのだろう。中には貴族の子息も見受けられるが、どうも、位は高くないように思える。話を聞いただけで、顔を青くするものもいた。前線に立つことはないだろう。ならば、余計にフィオのような者たちが中心となる。
「点の取り合いになるかもしれませんね」
主だったものたちは、正規の王国軍に引き込まれたのだろう。ここはいわば、棄てられた戦場に近い。貴族政治特有のきな臭さを感じつつも、やることは一つだ。どんな場所であれ、多くの首印を上げて、名を挙げる。そのためには、雑魚にかまって入られまい。リーダー格の首をこの部隊で勝ち得るのみだ。
●
自身の部隊へ戻ったフィオは、唇を一度引き締めて面々を眺める。偵察兵の言葉を反復して述べると、ゆっくりと息を吸って、凛とした声に切り替えた。
「さて、私たちの目標は、ただひとつ。敵指揮官の首……それだけです。いささか難しいことを述べているのは、わかっています。しかし、それをなさねばならない。何故か。それが私たちが名を挙げるための最適解だからです。気を引き締めて、犬っころの首を描き切りましょう」
銃を取り出し、メイドらしい嫋やかな動作で、弾込めを済ます。
フィオは目を細め、口角を上げた。
「みなさまとならば、なせると信じています。そうですね……もし、ことをなせたならばジンギスカンという羊料理を食べに行きましょう。癖になりますよ?」
王国南部のなだらかな丘陵から、一人の少女が眼下の光景にため息を漏らす。群れをなす羊と人型羊の雑魔、そして、大きい人型羊に加えて牧羊犬を模した人型の歪虚が数匹。
「まるで、羊飼いの気分ですね……」
少女の名は、フィオ・ドランド。彼女はメイド服をモデルとした、軽アーマーを着こなしていた。事実、彼女はマーシャロウ家という貴族のメイド長を務めている。今は暇を得て、王国各地を放浪している身だ。
「あぁ、でも、戦場は……昔を思い出させます」
かつては、リアルブルーで傭兵、クリムゾンウェストでハンターをしていたフィオが、ここにいる理由は一つ。功績を上げて、名声を得るためだ。愛するものに相応しいものになるために――。
フィオは、吹きすさぶ風に乾いた唇を舐めて湿らすと、視線を滑らせていく。目の前に広がる丘は、歪虚の一群に向けて緩やかに下降している。身を隠す遮蔽物は、ない。草花は風に揺れ、戦いの前の穏やかさを示す。
丘を逆側に降りれば、部隊が展開されている。部隊の数は多くはない。兵数もハンターや傭兵を含めて、100前後といったところか。戦力は数だけで言えば、拮抗している。腰抜け貴族を除けば……だが。
ふと見れば、偵察兵が戻ってきていた。ハンターの小隊を任されるフィオも、報告を聞きに歩を進める。
「敵数は、100以上。
基本的に羊を模した、もしくは、その屍体を元に作られたと思われる歪虚たち。突進等で攻撃を仕掛けてくるようです。また小型の人型かつ羊をベースとしたと思われる歪虚も見られます。こちらは弓兵のようです。
ついで、大型の人型の歪虚ですが、こちらは二種類おります。
一つは、羊の頭と羊毛を持つ個体です。土塊を放つ魔法を使えるようです。数はざっと見積もって、10~15体程。リーダー格と思われます。
もう一体は黒い犬を模した個体です。こちらも魔法を扱える上、武装をしています。おそらくは指揮系統を担っている者たちでしょう」
「……なるほど」
フィオは頷くと薄く笑みを浮かべた。地形の説明を改めて聞き流し、戦闘における行動について確認を取る。ハンターで構成されたフィオの部隊は、戦闘が始まると遊軍として動くことになっている。
もとより、ここに展開する部隊のほとんどは義勇軍もしくはハンターによって構成されている。おそらく、どの部隊にも同じ説明がなされているのだろう。中には貴族の子息も見受けられるが、どうも、位は高くないように思える。話を聞いただけで、顔を青くするものもいた。前線に立つことはないだろう。ならば、余計にフィオのような者たちが中心となる。
「点の取り合いになるかもしれませんね」
主だったものたちは、正規の王国軍に引き込まれたのだろう。ここはいわば、棄てられた戦場に近い。貴族政治特有のきな臭さを感じつつも、やることは一つだ。どんな場所であれ、多くの首印を上げて、名を挙げる。そのためには、雑魚にかまって入られまい。リーダー格の首をこの部隊で勝ち得るのみだ。
●
自身の部隊へ戻ったフィオは、唇を一度引き締めて面々を眺める。偵察兵の言葉を反復して述べると、ゆっくりと息を吸って、凛とした声に切り替えた。
「さて、私たちの目標は、ただひとつ。敵指揮官の首……それだけです。いささか難しいことを述べているのは、わかっています。しかし、それをなさねばならない。何故か。それが私たちが名を挙げるための最適解だからです。気を引き締めて、犬っころの首を描き切りましょう」
銃を取り出し、メイドらしい嫋やかな動作で、弾込めを済ます。
フィオは目を細め、口角を上げた。
「みなさまとならば、なせると信じています。そうですね……もし、ことをなせたならばジンギスカンという羊料理を食べに行きましょう。癖になりますよ?」
解説
●目的
羊の雑魔を倒しつつ、指揮官である歪虚を討ち取る。
●歪虚
1)雑魔(羊)と小型人型羊歪虚
純粋な羊雑魔は、けたぐり、突進等の近接攻撃メイン。
ただし、それなりの移動力があるため注意が必要。
人型は、弓兵として遠距離攻撃を行う。
羊毛の防御力は高め。
数は、無数いるため計測不能。
弓兵のほうがやや少なめ。
2)大型の人型羊歪虚
頭は羊、身体は人間だが羊毛に覆われている。
土塊を飛ばす魔法が使えるが、知能は低い。
錫杖を持っており、近接ではこれを振り回す。
羊毛の防御力は高め。
数は10~15体程度
3)人型牧羊犬歪虚
人型だが頭は黒い犬である。
剣と鎧で武装しており、知性があると思われる。
数は5体程度。
この歪虚を多く討ち倒すことが目標となる。
●戦場
なだらかな丘陵であり、頂点から降りる形となる。
敵最前列との距離は20マス前後。
遮蔽物はなく、射線は互いに通りやすい。
●戦闘終了について
人型牧羊犬歪虚が全て倒されると、戦闘は終了する。
数ラウンドに一度、他の部隊に倒される可能性がある。
少なくとも1体以上、討ち取れればフィオとしては一定の成果と見る。
●フィオ
主人から結婚を申し込まれたが、ふさわしい相手になるため暇をもらったメイド長。
元傭兵の猟撃士で、メイド服を模した軽アーマーを着ている。
皆様とともに戦場で立ち回る。
羊の雑魔を倒しつつ、指揮官である歪虚を討ち取る。
●歪虚
1)雑魔(羊)と小型人型羊歪虚
純粋な羊雑魔は、けたぐり、突進等の近接攻撃メイン。
ただし、それなりの移動力があるため注意が必要。
人型は、弓兵として遠距離攻撃を行う。
羊毛の防御力は高め。
数は、無数いるため計測不能。
弓兵のほうがやや少なめ。
2)大型の人型羊歪虚
頭は羊、身体は人間だが羊毛に覆われている。
土塊を飛ばす魔法が使えるが、知能は低い。
錫杖を持っており、近接ではこれを振り回す。
羊毛の防御力は高め。
数は10~15体程度
3)人型牧羊犬歪虚
人型だが頭は黒い犬である。
剣と鎧で武装しており、知性があると思われる。
数は5体程度。
この歪虚を多く討ち倒すことが目標となる。
●戦場
なだらかな丘陵であり、頂点から降りる形となる。
敵最前列との距離は20マス前後。
遮蔽物はなく、射線は互いに通りやすい。
●戦闘終了について
人型牧羊犬歪虚が全て倒されると、戦闘は終了する。
数ラウンドに一度、他の部隊に倒される可能性がある。
少なくとも1体以上、討ち取れればフィオとしては一定の成果と見る。
●フィオ
主人から結婚を申し込まれたが、ふさわしい相手になるため暇をもらったメイド長。
元傭兵の猟撃士で、メイド服を模した軽アーマーを着ている。
皆様とともに戦場で立ち回る。
マスターより
こんにちは、御影堂です。猫譚の一端で、フィオが戦場に立ちます。
彼女は隊長の扱いですが、プレイングで作戦提案等があれば、大きな瑕疵がなければ従うでしょう。
戦闘自体は、雑魔を狩るだけでも終了するため難しくありません。
ただし、首印を取ることがメインです。雑魚を倒すだけでは、名声は得られません。
愛する者のために、彼女は戦場を駆け回るのです……。
彼女は隊長の扱いですが、プレイングで作戦提案等があれば、大きな瑕疵がなければ従うでしょう。
戦闘自体は、雑魔を狩るだけでも終了するため難しくありません。
ただし、首印を取ることがメインです。雑魚を倒すだけでは、名声は得られません。
愛する者のために、彼女は戦場を駆け回るのです……。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/10/06 22:52
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【質問卓】 アシェ-ル(ka2983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/09/27 00:23:19 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/09/26 02:07:18 |
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相談卓 ライラ = リューンベリ(ka5507) 人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/09/29 15:15:05 |