同人誌、土壇場、動員劇。

マスター:DoLLer

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2016/10/12 09:00
完成日
2016/10/15 13:59

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「いつ来るのかな……」
 エルフハイムの森の入り口でぼんやり立つサイアは、自分の双子の妹の帰りをぼんやりと待っていた。
 喧嘩別れして飛び出た妹も、今年のミュゲの日にようやくハンターのとりなしもあって仲直りすることができた。
 今日は彼女がこのエルフハイムに帰ってくる日。一年ぶりに戻ってくる日。
 だけど、サイアの元に来たのは、自分とうり二つの顔をした妹ではなく、エルフハイムから走って来たパルムが運んできたメッセージだった。

サイアへ。
 ほんっとうにごめん。
 あたしの師匠がまた発作起こして、あ、発作っていうのは同人書けなくって、誤魔化す為に怪盗モドキになっちゃうんだけどさ。
 それでお縄になったの。
 新刊出すって言ってたピスホラでの即売会は来週なのにさ!!
 師匠ってば、新刊今回は3冊だすとか前回うそぶいちゃってて、もう……怪盗騒ぎは名物だからいいけど、新刊出せないと人気が下がる。人気が下がると生命線に関わる……。
 そういうわけで、瀬戸際なの。
 ほんっとうにごめん。

「ミーファぁぁぁ……!!!」
 パルムを握りしめて殺しかねない勢いでサイアは唸った。
 他人には愛想のいい妹ではあるが、故郷のエルフハイムだとの唯一の家族たる自分の事になるととたんにぞんざいな扱いをする妹にサイアは腹を立てた。
 そもそも彼女が男性同士の恋愛を好んで、その手の人様には見せられないような本をコレクションしなければ喧嘩別れする必要もなかったのである。

 サイアはすぐさま街に走り、ハンターオフィスの前で依頼料金を叩きつけて叫んだ。
「同人誌のアシスタントをしてくれる人、今、すぐ! 募集します!!!」


「いつ終わるのかな……」
 ミーファは薬草士特製ドリンクを加えて3日目の徹夜を終えた。目の下はクマが浮き出ていた。
 同人誌の師匠がしかるべき場所でお世話になっている分、弟子のミーファが頑張るしかなかった。1冊は師匠が書きあげた。1冊は自分が独力で頑張ってはいる。しかし公約された残りの1冊はまだ手も付けていない。そもそも師匠がどんなネタを考えていたのかさっぱり不明だったため、慮るのも限界があった。
 あかん、死ぬ……でも描けなくて『新刊落としました(テヘペロ)』などの張り紙をした場合も死ぬのである。
 もうエルフハイムの浄化術で消えてしまいたい……そう思いながら、ミーファはよろよろと真っ白の原稿用紙を引きずり出したがそこで力尽きた。400年くらい生きるエルフでもやっぱり3徹は無理があった。
「もう眠いよ……パトラッシュ」
「寝かせないわ……ミーファ」
 ぼんやり呟いた自分の言葉に、綺麗にはもるようにして別の声が響いた。
 ぼんやりする目を見開いて声がした方向を見ると、そこには鬼の形相をして迫ってくる姉の姿があった。
「サイアぁぁぁぁ……!!!」
 あれだけ顔を合わせるのも気が引けていた姉。だが、こんな死の瀬戸際になるとそんな姉でも救世主のようにしか見えなかった。
 彼女がわざわざこちらに出向いてくれた理由をミーファは直感したからだった。
 鞄から取り出すエルフハイムのリンゴ、それから服の着替え。
 そしてその後ろからやってくるハンターの姿と「何からすればいいですか」という有り難い天使のような発言。
「同人誌のアシスタントしてくれるの? はい、すぐ、やります!!」
 ミーファはがばっと起き上がり、最後の力を振り絞ってペンを天に掲げた。

 格好いいがやることは、純粋な青少年は見ちゃいけないような絵本の作画である。

●要綱
目標:16ページ
分類:腐女子向けの本
ストーリーはオリジナルで大丈夫。脚本家求む
画材:リアルブルーでやるようなデバイスはないので全部手作業。スクリーントーンもないので、カケアミは気合い。

役割分担
ストーリー考える人
ポーズをとってくれる人
絵を描くのを手伝ってくれる人
身の回りの世話をしてくれる人

リプレイ本文

「男同士かい?! 世界は広いな……僕にはわからない世界だ」
 部屋に散らかり放題になっている落書きなのか原稿なのかもわからない絵の数々を見て樹導 鈴蘭(ka2851)は思わずそう言ったが、次の瞬間ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)ががしぃっと肩を掴み、いつもの明るい表情に若干の陰を落としながら言った。
「じゃ、しっかり理解できるように記憶に焼きつけてあげちゃいますねー☆」
 女性と見紛うばかりの魅力を有した美少年鈴蘭の危機が今始まる……!


「この辺境の人、すっごくゆったりとした服を着ていますけど、フォルムがすごく筋肉質でいいんじゃないですか!?」
「これは……オパールっぽいですね。柔らかな表情ですけれど、内に秘めた光はとても優しそうです。オパールは蛋白石ともいって、これはいずれ結晶化が進むと水晶になるんです。今でも十分な魅力を放っているけれど、いずれ真理に至る道を歩んでいるとか、どうですか」
 机の上に散らばっているのは街に出て撮りまくったイケメン写真の数々。そんな写真の一枚を手に取って鉱石への思いをとうとうと語るのはノワ(ka3572)だ。
「はい、じゃこれオパール男子ね。となりの男の娘は……」
「これはダイヤ……いや、ローズクォーツかも」
 このファッションセンス。男すらメロメロにさせる仕草。なかなかできる。
 七海・美星(ka3937)はついつい服の縫い目などを確認したり、写真写りの良さに被写体に何かしらの思いを膨らませているようだった。
「知りあいですか……?」
「あ、いいえ、昔こういう服に憧れたなぁって思っただけ。うん」
 天央 観智(ka0896)の言葉に七海・美星(ka3937)は曖昧にほほ笑んだ。
 余裕のある態度とは裏腹に内心はドッキドキ。まさか昔は某巨大同人誌即売会に参加し、あまつさえ、コスプレを自前で用意していたなんて、どうも同人誌がなんたるかをあまり知らない彼に漏らすのはちょっと気が引けた。いやだいぶん気が引ける。
「だいたい固まってきたね。それじゃ新刊はイラスト集『鉱石男子』にします。見開きで、左に鉱石の絵と説明文、左に男性のイラストを掲載。ノワ君は鉱石のイラスト。天央君は説明文。七海君、鉱物男子のイラストをお願いします」
 着々と担当を決める伊藤 毅(ka0110)に七海はまた曖昧な微笑みを浮かべた。
「そりゃあ、絵の経験はちょっとはあるから任せてもらって大丈夫だけど……何故私を」
「高校、大学と天文学部元漫研だった勘が、同じ匂いがしてると告げてるんで」
 毅にずびしっと指を差されて、美星はのけぞった。しまった。同類がここにいた。毅はいかつい肉体にサングラスの似合ういかにもな軍人な姿だが、言われてみれば確かに背後からオーラを感じる。
「な、なんのことやら……」
 美星は視線を彷徨わせながら、とりあえずわかったわとOKを出した。
「あのう、ボクは……あ、そうだ和菓子を作るね。疲れた時には甘いモノがいいっていうし」
「樹導君は絵の参考にポーズとってください。飯は空いた時間にやるんで」
「ポー……えっ!」
 後ろでルンルンの瞳がキランと輝いた気がして鈴蘭はびくぅっと身をすくませた。
「あ、でも、こんな見た目だし」
「男の娘は需要あるよ」
 思いっきり言われて、鈴蘭はがっくり肩を落とした。せっかくさ、最近は巫服も慣れて来たっていうのに……。
「カケアミや点描なんかの仕上げはこっちでやります」
「あ、ルンルンもお任せください。ベタやホワイトもばっちりですよ!」
 ルンルンが勢いよく手げると、毅はではよろしくとお願いして、自身は装丁やカラーの担当をすることになった。
 さっそく準備が整いそれぞれに行動を開始する横で、依頼人のサイアが深々とお辞儀をした。
「すみません、お手数おかけします。ミーファも挨拶して!」
「ずみまぜん。お休みなさいします。サイア、後は頼んだ……」
 サイアに命じられるままにお辞儀をしたままミーファはそのまま頭を下げるとそのまま床まで垂れ下がった挙句、くたりと倒れた。
「やはり人間性に不具合が出かかっていたようですね。一緒に運びましょうか」
 本当にもう恥ずかしい……とサイアが零すのを観智は微笑みながら受け止め、ゆっくりとミーファを持ち上げた。


「もっとお尻を突き出して! そう誘うように」
「こ、こんな構図本当に必要なのかい……?」
 内容のあるものなんて無理なので、町中で適当に撮ってきたイケメンを描くことになったのだが、そのままでは絵が慣れていない人には細かい部分が書けないだろうということで鈴蘭君が体を張ってポーズをとってくれているのだが。
 壁に手を付けて上体をかがめ、そして振り返るポーズは、煽情的であった。恥ずかしがる鈴蘭の表情がこれまた。
「ついでだから観智さん、壁ドンしましょう」
「ついでって……なんでしょうか。私には作為的なものしか感じられませんが……」
 ルンルンの要求するレベルは非常に高かった。いや、ミーファの描いていた同人誌を見れば確かにルンルンの言っているポーズはニーズに合っている気はするが。
「何を言うんですか。美男子が男の娘に壁ドンするなんて美味しいじゃないですか。むしろルンルンも二次元イケメンにされたい。違った。とにかく、必要なポーズです!」
 言い切られると鈴蘭も観智もどうしようもなく、お互いに顔を見合わせた後、おずおずと指定されるがままのポーズをとる。
「あの……これ姿勢……きつい……」
「非常に現実的ではないですよね。人がもつ夢が儚いということはよくわかります」
 とにかく中腰でかぶさるというのは背中が痛い。1分もしないうちに体がピクピクと痙攣し始めるが、ルンルンはお構いなしに鉛筆を眼前に立てて、その構図をすごい勢いでラフに収めていく。
「描けた!」
 ルンルンはものすごくご満悦で紙を裏返した。そこに描かれているのは……
 点と三角と面の戦争であった。鈴蘭と観智どころか、それが人間であるということすら面々には理解できない。
「わあ、すごい。これって掘り出したばかりのアメジストの原石みたいですね!」
 ノワのツッコミが一番適確であったくらいだ。
「何のためのポーズだったのかな……」
「そんなこと言わない言わない」
 がっくりとうなだれる鈴蘭に美星がにっこり笑って、彼女が書いた分のラフスケッチを渡した。
 こちらは写真でとったイケメンの顔にちゃんと変えられ、ポーズも二人が頑張った形を綺麗に収めているではないか。しかもさりげなく「あなたはもう僕のものですよ」などという吹き出しまでついていて、ラフながらすでに同人誌のそれになっている。
「ふわー! すごい。こんな形になるなんて。こう、二人そろって一つの鉱物とかもいいですね。もしくはコバルトとクロムを混ぜたステライトなんかもいいかもしれませんね。二人の愛の結晶は工業を支えるのです♪」
 ノワもそれにインスピレーションを得たのか、スケッチを始めるのだが、残念なことに誰も奥深すぎてついていけていない。
 しかし鉱物学研究者を名乗るノワのこと。スケッチはしなれているのか、かなり美しい。
「イケメンより精密に描かれる鉱石……」
「まあ鉱石男子だからいいんじゃないですか。これで鉱石に注目が集まればノワさん本来の目的ももしかすると協力や援助がでるかも、しれませんし……」
 観智はようやく痛みから解放されて立ち上がると、背を伸ばしてふと気が付いた。
 絵を描くというのは同じ姿勢を取り続けるから、肩こりなどになりやすいだろう。準備が必要そうである。


「うう……楽しい時間は過ぎ去った……」
 あれやこれやと想像してラフに収めていくのは大変楽しい作業であったが、それはもう昨日の話。
 ラフスケッチから印刷に耐えうるようにインクで主線を引くペン入れ、そして髪など黒く塗りつぶすベタ作業に入っていくのだが、創造性より忍耐力が必要な作業にみなの言葉は徐々に減っていった。
「うわっ、線の太さが安定しません。鉛筆画だとマシに見えたのに、どんどんひどくなっている気がします……」
 ごつい身体をしながらも細いペンを軽く動かすだけでするすると曲線を描く毅とは対照的に、小柄な身体のノワはたいそう苦労していた。
「でも鉛筆だと印刷に写らないからなぁ。中身はカラーでもいいんだけど、とりあえずできるとこまで頑張って」
「そういえば、こちらの印刷技術ってどうなっているんでしょうね?」
 とりあえず台所でサイアと共に飲みやすいドリンクなど作っていた観智がふと気になって尋ねたが、さすがの毅も美星も転移してから同人活動をしていたわけではないので、よくわからない。
「んとね、転写紙って紙を上に乗せてね。上からインクを塗り付けることで、絵や文字が転写紙に写るの。それを輪転機っていう円柱の機械にとりつけて回すと、別の紙に転写した絵を写し、反対側でインクを補充する仕組み。割と昔からある魔導機械だよ。パルムに情報を読ませて神霊樹に写したものを定点カメラが映すって方法もあるけど、こっちは割と重要なものしか使わないから同人とかでは使わないかな」
 それに応えてくれたのはやっとこそ睡眠から起き上がったミーファであった。
「ああ、輪転印刷機ですか……なるほど」
 そう呟きながら観智は出来上がった野菜ジュースを渡した。ゆっくり食べている時間もないだろうと野菜や果物をすり潰したスムージーである。
 一口飲むとぼんやりとしていたミーファの眼が輝きだす。
「あああ、胃に染みわたる……最近ヒーリングポーションしか飲んでなかったから、助かるぅ」
「それは良かったです……というかヒーリングポーションが眠気覚ましに効くなんて初めて知りましたけど……」
 多分、プラシーボだろうなと思いつつ、観智はジュースを作業組に持って行った。
「ご飯が割りにはならないかもしれませんが、野菜ジュースです。どうぞ」
「あ゛ー、染みわたるわ。野菜ジュースってあたりポイント高いわよね。こういう時はどうしてもおろそかになっちゃうものね」
 美星はしみじみと言いながらジュースを口にすると、ルンルンが小首を傾げた。
「こういう経験あるんです?」
「……徹夜で仕事する経験はあるから。リアルブルーって大変なのよ。労働基準法を守らないブラックな会社が多くて!」
「確かに噂はよく聞きますね。ルンルンも転移組ですよ☆ 武道館でカードゲームの決勝戦を挑んだ時にこっちに転移しちゃったの」
 ルンルンはいぇい。とポーズを決めたのを見て、美星は愕然とした。
 こんなアニメから飛び出したような衣装の子がまさか同郷とは! なんか順応度違うくない!?
「あの、よくわからないれど、元気出して?」
 鈴蘭が差し出された芋羊羹はちょっと涙の味がした。  


 今日は何度目の朝だ……?
 最初に見たミーファと同じような虚ろな顔にみんながなっていた。
「眠い……」
 イケメン筋肉が踊る。僧帽筋、大胸筋、腹直筋。海綿体が踊る踊る。
 鉱物専門のノワは大好きな鉱物のスケッチのみなのでとても健康的に過ごしているが、残りの面々は海綿体の曲線を見るのもつらくなってきた。
「だぁぁ、これ先っぽ出てる! 修正っ」
 毅は悲鳴を上げると、ルンルンにそれを渡したが、修正担当のベタ職人ルンルンの目つきはかなり怪しくなっていた。彼女の仕事は飛び出すぎた線をホワイトで消すことと、倫理規定上見せてはダメなものをブラックで塗りつぶす仕事であった。そう、延々彼女はイケメン男子の局部を眠らず見続けなければならないのだ。
「ふへへ、これミミズみたいに見えますよね。忍法ではミミズを乾燥させて薬にするんですっ、ふへへへ。ちょんぎってやるー」
「ルンルンさん、大丈夫……? ボクがやるよ?」
 ポーズもすることがなくなってサイアと共に身の回りのことをしていた鈴蘭が見かねて席を交代した。といってもみんな3時間睡眠とかの世界で鈴蘭とて大丈夫かと言われれば厳しいところではあるのだが。
 その証拠に、ペンを持ち上げた瞬間に微細な力を要求するつけペンからインクがこぼれ、イラストの青年の胸に派手なシミを作ってしまった。
「ああっ!!?」
「ホワイト、ホワイト!!」
「1から書き直しは勘弁して!!」
 蜂の巣を突っついたようなドタバタが一瞬起こり、そして目の前に残るは修正不可能な黒いインクを胸に零された笑顔の素敵な青年……。
「うう、ごめん……どうしよう……」
 部屋の隅っこで三角座りをする鈴蘭に大丈夫と気休めの言葉をかけた後、毅はしばし絵をじっと眺めていた。
「全部修正部位にしよう」
「ええっ。それはちょっと巨大すぎじゃない……人外よ」
 胸のあたりまで修正部位だとすると、デカいではすまされないサイズということになる。そういうのは楽しいかもしれないが……美星は唸り。
「一人くらい、そういうのがいてもいいっか」
 あっさりOKした。
 そして慎重に、いかにも修正される局部がそこにあるようにみせかけるように直線と曲線を描き、その上から筆で股から胸へシミごとインクで塗りつぶした。
「……できた」
「いわゆるキャノンですね」
 イラストのど真ん中を真っ黒いものが覆っているのだからインパクトは強烈だ。
「リック・キャノンって名づけよう。これトリ(最後)にして……ノワ君、なんかいい鉱石ないかな。成長とか爆発力を感じさせるの」
「ありますあります。火山の噴火から急速に冷えてできる火成岩の中にオブシディアンがあるんです。それは緻密均質組織といってですね……」
「あ、じゃあそれ描いて。このキャラはオブシディアン男子。一見穏やかながらリック・キャノンの威力は火山級。ばっちりじゃないか」
 ノワの説明も中途半端に流しつつ、毅はにんまりと笑ってできあがったイラストを広げた。
 言われてみればなんかそんな気がしてくるのだから不思議で仕方ない。
「女性には厳しいものがあるわね」
「どうせ相手は男子だから。行き止まりなんてない」
 美星の意見にも、毅は動じずそう言い切った。


「完成……」
 雀がなく朝日を迎えた後。ミーファの一言でみんなずるずるとその場に崩れ落ちた。
「印刷所に持っていきますね」
「くれぐれもコケたりして、中身をばらまいたらダメよ!!?」
 印刷所が気になる観智は原稿を鞄にしまうと立ち上がり颯爽と出ていった。今日印刷にかければなんとかなる。業者さんがきっとなんとかしてくれる……。
 朝日の輝きに消えていく観智を、皆は晴れ晴れとした顔(眼の下には隈ががっちりだが)で見送り、そのまま布揃って意識を失った。今日の眠りは格別の一時……。

 後日、本当に新刊を揃えたミーファと同人誌を作成したハンターには注目が集まったのだとかなんだとか。

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MVP一覧


  • 伊藤 毅ka0110
  • ドキドキ実験わんこ
    ノワka3572

重体一覧

参加者一覧


  • 伊藤 毅(ka0110
    人間(蒼)|29才|男性|猟撃士
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 世界の北方で愛を叫ぶ
    樹導 鈴蘭(ka2851
    人間(紅)|14才|男性|機導師
  • ドキドキ実験わんこ
    ノワ(ka3572
    人間(紅)|16才|女性|霊闘士
  • 落果の翠
    七海・美星(ka3937
    人間(蒼)|18才|女性|猟撃士
  • 忍軍創設者
    ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784
    人間(蒼)|17才|女性|符術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 編集相談卓
伊藤 毅(ka0110
人間(リアルブルー)|29才|男性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2016/10/11 13:38:41
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/10/07 20:18:36