オイマト族の豊穣祭

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
少なめ
相談期間
4日
締切
2016/10/15 19:00
完成日
2016/10/28 10:23

このシナリオは3日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●明日への祈り
 辺境部族最大と言われているオイマト族は金の鬣の馬を祖霊とし、馬や羊、山羊を育て辺境の大地を移住する遊牧民である。
 遊牧民の生活は、家畜達が成長するのに適した土地を、転々と移動することで成り立っている。
 オイマト族もまたそれに則り、金の鬣の馬に導かれて辿り着いたという謂れのある4つの水場を、季節ごとに転々としている。

 春には小さな泉。
 夏には大きな湖。
 秋には辺境を縦断するように流れるケリド河の一部を。
 冬には、暖かな湯が湧き出る泉――。

 夏の水場は歪虚に奪われ長く帰ることができていない代わりに、最近はケリド河の上流を拠点としている。
 秋にはその下流に移動し、魚や草を採取しいずれ来る厳しい冬に備える。
 冬に家畜達の食料となる干草作りに、保存食作り、そして来る寒さに向けての防寒具作りと、冬の備えに忙しくなるが……この生活が続けられているのも、辺境の赤き大地の恵みと、自分たちを守ってくれている祖霊のお陰……と。
 オイマト族は、この季節になると豊穣祭を行う。
 また来年もまらここに戻って来られるよう。そして、また大地の恵みを戴けるように、祈りを――。
 そして今年の大地の恵みに、遥かな昔から続いてきたこの生活に、深く深く感謝を捧げるのだ。

●オイマト族の豊穣祭
「いらっしゃいませ。ようこそ、オイマトの逗留地へ」
 豊穣祭に招待され、オイマト族の秋の逗留地へとやってきたハンター達は、出迎えた人物に目を丸くした。
 幻獣の森で見たことがある――チューダ付きの巫女、ベルカナがそこにいたからだ。
「……ベルカナ? どうしてここにいるの?」
「あら? お話したことありませんでしたっけ。私、オイマト族の者なんですよ。豊穣祭や、祭事がある時はこうして戻ってくるんです」
「豊穣祭は巫女さんのお仕事多そうですもんね」
「はい。大地の精霊様や祖霊に奉納する祈願の舞を踊るのは巫女の大事な仕事なんですよ」
「へー。そうだったのか。でもチューダ放ってきて大丈夫なのか?」
「ああ、それでしたら……」
 ハンターの一言にそっと目配せをするベルカナ。
 そこには、ごろりと横になりながらナッツを齧っている自称『幻獣王』・チューダ(kz0173)の姿があった。
 ……どうやら祭と聞いてついてきたらしい。さすが食っちゃ寝大王ある。
「ベルカナ―。ナッツおかわりなのですー」
「……チューダ。ちょっとは自分で動いた方がいいんじゃないの? 太るよ?」
「むっ! 失礼なのです! ベルカナと同じこと言わないでほしいであります!」
 己を覗き込んできた赤毛の青年、イェルズ・オイマト(kz0143)に抗議するチューダ。
 それを笑顔でかわして、イェルズはハンター達に深々と頭を下げる。
「こんにちは。先日は族長を助けて戴いてありがとうございました!」
「いやいや。バタルトゥも好きでああなった訳じゃないしな。気にするな」
「うんうん。困った時はお互い様だよね」
 必死のイェルズを宥めるハンター達。
 ――オイマト族の族長であるバタルトゥ・オイマト(kz0023)は先日、幻獣であるユキウサギに会いにおばけクルミの里に向かうツキウサギに同行した。
 そこでコーリアスの軍勢に包囲され、結果として人質になってしまい……。
 ハンター達の尽力があり、おばけクルミの里は守られ、そして人質に取られていたツキウサギ達もまた怪我をすることもなく帰還することができていた。
「今日はバタルトゥさんもいらっしゃるんですか?」
「はい! 今子供達と祭の準備をしていますよ。後程皆さんのところにご挨拶に伺うそうです」
「そうか。じゃあ一緒に酒も飲めそうだな」
「はい。族長、皆に迷惑をかけたと大分凹んでたので声かけてあげてください。じゃ、俺まだ仕事残ってるんで一旦失礼しますね。ベルカナ、あと頼んだよ」
「はい」
 ひらひらと手を振るイェルズを見送るベルカナ。
 小さくため息をついてハンター達に向き直る。
「兄さんったら相変わらず忙しないんだから……。兄さん、皆さんや族長に迷惑かけてたりしませんか?」
「……兄さん?」
「はい。イェルズは兄です」
「………」
 ベルカナの一言に固まるハンター達。
 そういわれてみればイェルズとベルカナは雰囲気が似ている気がする……。
「ベルカナ―! お祭まだでありますか? 吾輩ご馳走食べたいであります!」
「チューダ様、あともう少しで始まりますよ。皆さんも是非、豊穣祭楽しんでいってくださいね」
 空気を読まぬチューダの声。床に転がる幻獣王を抱え上げながらベルカナが笑い――。

 聞こえてくる子供達の声。太鼓の音。
 頬を撫でる乾いた空気から伝わる、オイマト族の熱気……。
 ――オイマト族の豊穣祭が、賑やかに始まろうとしていた。

リプレイ本文

 響く太鼓と馬頭琴の音色。どこか郷愁を感じる音楽に合わせて、巫女達が舞う。
 豊穣祭は大地への感謝と祈りを捧げるものだ。
 自然と精霊と人が結び合い、新たな恵みと、縁を紡いでいく――。
 昔から変わらずに続くその流れに、アージェンタ メルキウス(ka6373)は目を細める。
「いやはや。素晴らしいものですね……。衣装も独特ですが、それがまた良い」
「あれはオイマト族の巫女装束なんですよ。古くから伝わる祈りの文様が刺繍されてるんです」
 褒められて嬉しかったのか、少し誇らしげなイェルズ・オイマト(kz0143)。
 その横で鞍馬 真(ka5819)が、コキコキと肩を鳴らしてため息をつく。
「美味い料理に酒。そして巫女さんの舞……。平和な時間が身に染みるな……」
「お疲れですか?」
「ああ。この間大きな戦いを乗り越えてきたばかりでね。さすがに身体に来た」
「それは大変でしたね。お飲み物いかがです?」
 若いのに爺むささを感じさせる真にくすりと笑うアージェンタ。
 真がそれを受け取ったところで……ずしゃあ! とすごい勢いでママチャリが突っ込んできた。
「おや。チョココさんじゃありませんか」
「ごきげんようですのー!」
「こんなところに暴走族でも出たかと思ったぞ」
「いいえ、大丈夫ですわ。足が届かないだけですのー」
 どこまでもにこやかなチョココ(ka2449)に顔を見合わせる2人。
 それって全然大丈夫じゃないような……。
 ママチャリから降りて、改めて挨拶をしようとした少女は豊穣の舞を見て小首を傾げた。
「あら? 巫女さんの中に知ってる人がいるですのよ」
「ああ、ジュードさんとメトロノームさんも奉納の舞に参加して下さってるんですよ。2人共飲み込みが早くて、すぐにでもオイマト族の巫女になれるってベルカナが言ってました」
 微笑むイェルズ。オイマト族の巫女装束を着て舞うジュード・エアハート(ka0410)とメトロノーム・ソングライト(ka1267)。
 巫女達と息の合った動きを見せる舞はとてもしなやかで美しく、見る者の目を惹きつける。
 そして、鷹藤 紅々乃(ka4862)も、故郷のものだという剣舞を奉納していた。
 鈴と刀が炎の灯りで閃き、音に合わせて、狛犬も跳ね回り……。
 深紅の着物を着た彼女は、まるで火の鳥のようで――。
「……懐かしい雰囲気だな。故郷でも祭りでは巫女の舞が楽しみだった」
「うん……」
「そういえば、挨拶には何時行こうか。年末あたりが良いと思うのだが、律はどう思う?」
「えっ? ああ。それでいいんじゃないか」
 どこかうわの空の綿狸 律(ka5377)。好物のはずの羊肉の串焼きもあまり進んでいない様子で……皆守 恭也(ka5378)は心配そうに律を見つめる。
「どうした? 何かあったか?」
「いや、何でもねえ! オレ、ちょっと一緒に踊ってくる!!」
 がばっと立ち上がり、踊りの輪の中に飛び込んでいく律。
 遠目にその背を見送り、ふと目線を戻すと、エステル・ソル(ka3983)がぷるぷるしていた。
「エステル様、大丈夫ですの? どこか痛いです?」
「いいえ……わたくし辛いのも大丈夫です……! とっても美味しいです」
「……辛かったのだろう。無理をするな……」
「はい、エステルさん。エトファリカの冷たいお茶ですよ。辛さも少し和らぐと思いますわ」
 チョココの問いにひきつった笑顔を返すエステル。うっかり辛い味付けの肉を食べてしまったらしい。その背をさするバタルトゥ・オイマト(kz0023)の後ろから、美味しそうな緑茶を持って現れた音羽 美沙樹(ka4757)に、チョココの目が輝く。
「美沙樹様! わたくしも飲みたいですわ!」
「はい。今お淹れしますわね。お菓子も一緒にいかがです? 紅々乃さんの差し入れも預かってますけれど」
「「食べたいです!!」」
 即答するチョココとエステルに、微笑みながら頷く美沙樹。
 そこにシアーシャ(ka2507)が元気に走り込んでくる。
「ああっ! 美沙樹師匠だーーー!」
「あら。シアーシャさんもごきげんよう。お茶一つ追加ですわね」
「お菓子お持ちしましたよ」
 そこにやって来たベルカナ。どうやら配膳を手伝っているらしい。
 お盆の上には栗の実ととイガが綺麗に再現された栗羊羹と栗きんとんが乗っていて、美沙樹の故郷のお菓子だと分かる。
 紅々乃の差し入れだという栗の渋皮煮と無花果のジャム入りクッキーもとても美味しそうだ。
「わー。美味しそう! やっぱり師匠は女子力高いなぁ……って、ベルカナさん、奉納の舞はしなくていいの?」
「今は休憩時間なんです。でも何もしていないのも落ち着かなくて……」
「舞でお疲れでしょうし、休んでて下さいってお願いはしたんですのよ」
「美沙樹さんに無理言って使って戴いているんです」
 小さくため息をつく美沙樹に、うふふと笑うベルカナ。
 細やかに動き回る2人を見つめて、シアーシャはすごいなー……と思う。
 そういえば、ベルカナの兄であるイェルズも細やかな気遣いが出来て女子力高い。
 兄妹揃って女子力があるのは、どういう理由なんだろう。
 立ち居振る舞い? 気遣いかな……??
「シアーシャさん、どうかなさいましたか? 難しい顔して」
「そんな顔してたら美味しいお菓子も不味くなるぞ」
「あっ。ううん。女子力ってどうやったらつくのかなーって」
 肉を運んできたアージェンタと真に、お礼を言いつつ受け取る彼女。
 シアーシャの声に、2人は首を傾げる。
「慎ましやかにした方がいいのかな。でも、美味しいものは、思いっきり食べたいでしょ」
「……そもそも女子力というのは何であるか、という話ですよね」
「そうだなあ。女子力にも色々あるからな」
「やっぱり、あたしはあたしらしく、になっちゃうのかな」
「そうですね。難しく考える必要はないかと思いますよ」
「そうそう。気を付けていればいずれ身につくさ」
「わたくしは女子力よりもふもふ力が欲しいですの」
 並んで羊肉を頬張る3人。いつの間にかチョココも加わっている。
 そこへ、新たな料理を持ってやってきたイェルズを見つけて、シアーシャが駆け寄る。
「イェルズさん!」
「はい。どうしました?」
「あのね、1つ聞きたい事があって。兄妹って、どんなものなのかなあ。離れていると、寂しいもの?」
「んー。家族ですし、離れてても繋がってるという気持ちがあるので、そんなに寂しくはない……ですかね。ベルカナの場合、近くにいると口うるさいですし……」
「兄さん、何か言ったかしら?」
 いつの間にか後ろにいた妹にツッコまれ、ぎくりとするイェルズ。
 何だか補佐役が困っているように見えたので、エステルはアワアワとベルカナの手を引く。
「ベルカナさん! オイマト族の舞を教えて欲しいです。素敵に踊れるようになりたいです!」
「喜んでお教えしますよ」
「良かった! バタルトゥさんも一緒に踊るです!」
「……エステル。俺は……その、踊りはあまり……」
 反対側の手でバタルトゥの手を握る蒼い髪の少女。
 小首を傾げて少し考えた後、族長を見上げる。
「バタルトゥさん。もう一度わたくしを呼んで下さい」
「……? エステル……」
 言われるままに繰り返す族長。エステルはもう一度考えて……納得したようにこくりと頷く。
「やっぱり、コーリアスの霧の罠を抜ける時に聞こえた声はバタルトゥさんだったですね。助けてくれてありがとうございました」
「……いや、それは俺ではないように思うが……」
「でも確かに聞こえたです。バタルトゥさんの声だったです。わたくし勇気が出ました!」
 嬉しそうな笑顔でお辞儀をする少女に、困惑するバタルトゥ。
 コーリアスの罠の位置から、バタルトゥのいたおばけクルミの里はそんなに近くはない。
 叫んだところで声は届かないはずで――。
 そんな2人を交互に見て、美沙樹が納得したように頷く。
「エステルさんが聞いたのは、心の声だったのかもしれませんよ」
「心の声……?」
「霧の幻影に追い詰められていらしたんですよね。そういう時に、大切に思っている人の声が聞こえる事があるそうですわ」
「……確かに、バタルトゥさんは大事なお友達です。納得したです! だからバタルトゥさん、一緒に踊るです!」
「いや、だからな……」
「一人で踊っても楽しいです。でも二人ならもっと楽しいです!」
「族長、観念なさいませ」
 満面の笑顔のエステルに引っ張られ、何故そうなるのか分からない、という顔をしているバタルトゥ。
 ベルカナはくすくと笑って――。
「ツッキーさんとハムさんもお肉どうぞですのよ」
「あ、ありがとうッス」
「沢山食べるでありますよ!」
 ツキウサギとチューダに羊肉を勧めるチョココ。
 冬樹 文太(ka0124)ものんびりと羊肉に舌鼓を打つ。
「ジンギスカンはよう食べたけど、丸ごとっちゅうのはまた珍しいなあ」
「そうじゃなあ。この馬乳酒というのも、今の季節しか味わえぬらしいぞ」
 へえ、と呟く文太。隣で酒を啜るヴィルマ・ネーベル(ka2549)がそわそわしているような気がして、首を傾げる。
「何や。腹でも減ったか?」
「い、いや。……この間はすまんかったのぅ。……まさかそなたに怒鳴られるとは思っておらんかった」
「この間? あー。依頼の話か」
「うむ。こうして無事に右腕も、命もなくならず生きてるのはそなたのおかげじゃて。ほれ。礼に馬乳酒を分けてやろう。旨いぞ!」
「おう。命あっての物種やし、無事で良かったな。女の子の身体に傷でも残ろうもんなら彼氏が悲しみよるやろ」
「か、彼氏……!?」
「せや。こういう時は男の1人も連れて来るもんやでー?」
「あ、あの人は今日用事が……ってそうじゃなくてじゃな! そういう文太は、例の彼女とはどうなっておるんじゃ? いい感じになっておると風の噂で聞いたぞ。ほれほれ。白状せぬか」
 返す刀でツッコんできたヴィルマに、飲みかけていた馬乳酒をぶおっと噴き出す文太。
 うりうり、と肘で突いて来る彼女にデコピンをお見舞いする。
「いっだ!! 何をするのじゃ!!」
「……うっせ。ほっとけ」
「変な事言うからじゃ。撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけじゃぞ」
「あーいややわ。こんな事なら助けるんやなかったわー」
「ほー? ならば酒は返してもらおうかのう……。貴重な酒ゆえな……」
「サーセンした」
「分かればよい」
 満足気に頷くヴィルマ。文太がニヤリと笑って骨のついた羊肉を手渡す。
「ヴィルマ、肉食いや肉。食わねえとでっかくなれへんで」
「文太は余程死にたいようじゃな……」
 軽口を叩き合う2人。
 聞こえる音楽。伝わってくる祭の熱気。
 それを遠目に眺めながら、和やかな時間が過ぎる。


 祭の喧騒の中を歩く女子2人……いや、片方がもう片方に一方的に振り回されているような感じか。
 大伴 鈴太郎(ka6016)が見るもの全てに興味を示して飛びつくので、柄永 和沙(ka6481)もついて行くのがやっとである。
「すずたろー、お前ちょっとはじっとできないのか!?」
「折角の祭だろ? 楽しまなきゃ損だろうがよ」
「そりゃそうだけどさあ」
「カズサがアッチで誘うトコってゲーセンとかばっかだったしさぁ。オレ、ああいうピコピコとかよくわかんねーし、ぬいぐるみ取るヤツも全然取れねぇじゃん? ありゃ詐欺だっつーの」
「それはすずたろーが下手なだけだろ……」
「あぁ!? ったく相変わらずクチがワリィなオメェはよー」
「すずたろーに言われたくないね! あ。ちょっと腹減ったな。肉貰ってくるわ。ここでじっとしてろよ」
 言い含めて、屋台に向かう和沙。適当に見繕って振り返ると、鈴太郎の姿がない……!
 ――すずの野郎どこ行った!?
 慌てて目線を周囲に走らせる和沙。ふと、隅の方でしゃがみこんでいる見慣れた姿を発見して、安堵のため息を漏らす。
「ったく何してんだよ。じっとしてろって言ったろうが」
「カズサ! 見ろよ! 何かすっげーかわいいのがいるんだ! ほらっ!」
 振り返った鈴太郎を見て目が点になる和沙。
 親友が抱えていたのは巨大なハムスター。何か、王冠にマントまでつけている。
「……何だこれ。ハムスター……にしちゃでっかいな」
「ハムスターじゃないのです! 我輩は幻獣王チューダなのです!!」
「「ハムスターが喋った!!」」
「だからハムスターじゃないのです!!」
 続くやりとり。目を輝かせる鈴太郎を見ていると、昔を思い出して……こういうのも悪くないな、と和沙は思う。
「なあななカズサ、こいつ連れて帰れねえかな」
「原生生物はお持ち帰り禁止だぞ」
「だから我輩は幻獣王なのですー!」
 不毛な会話は暫く終わりそうになかった。


「紅々乃の舞は、あれはお前さんの故郷のものかい?」
「はい。ああやって神様に舞を奉納するんです」
「そうかい。だからあんなに清廉だったんだね。とても良い舞だ」
 大巫女に褒められ、頬を染める紅々乃。
 思い出したように自分の作って来たお菓子を差し出す。
「大巫女様! 初めてお会いした時にお出しした栗の渋皮煮、覚えてらっしゃいますか?」
「ああ、覚えているよ。あれは美味かったねえ」
「良かった! また作ってきたのでお召し上がり下さい!」
「有り難いが……こんな老い耄れに施しをしても何も出ないよ」
「いいんです。大巫女様は紅の世界の私のおばあちゃんですから!」
「おやおや。それじゃ、可愛い孫にご褒美をあげようかねえ」
 くつくつと笑う大巫女。ネックレスを外すと、そっと紅々乃の首に下げる。
「大巫女様、これは……?」
「私の部族に伝わるお守りさ。守りのまじないが施してある。大巫女と呼ばれるまで長生きした私を守ってきたものだ。効き目は折り紙つきだよ」
「……そんな大事なもの戴いてしまっていいんですか?」
「構わないよ。こういうものは次の世代に渡してこそのものさ」
「ありがとうございます。大事にします……!」
 ぺこりと頭を下げる紅々乃。大巫女の気遣いと、宝物が増えた事が嬉しくて……彼女はにっこりと微笑んだ。


「お久しぶりです!」
「おう。アシェールか。元気だったか?」
「はい! スメラギ様もお元気そうで何よりです!」
 久しぶりに会ったスメラギ(kz0158)が相変わらずなのが嬉しくて微笑むアシェ-ル(ka2983)。
 彼女は思い出したように、エトファリカの王を見る。
「そういえば、スメラギ様の故郷が慌ただしい感じみたいですけど……」
「ああ、それなー……。俺様、一旦戻る事になりそうだわ。流石に紫草に任せっぱなしって訳にいかねえしな」
「そうですか……。大変ですね。何かお手伝いできる事があったら言って下さいね」
「おう。お前達にはヴォイドゲート破壊までしっかり付き合ってもらうからな。気合入れろよ」
 さらりと大変な事を言うスメラギにあはは……と乾いた笑いを返す彼女。
 確かに、遅かれ早かれいずれは果たさねばならぬ事だ。
 それで、彼の役に立てるならこんなにうれしい事はない。
 アシェールはごそごそと己の懐を探って、ハイ、とスメラギに呪符を渡す。
「お? なんだ?」
「この呪符に、スメラギ様のサインを貰っておこうかなって。ほら、もうすぐ大規模な戦いがあるって話じゃないですか。お守りにしようかと思いまして」
「そういう事か。俺様のサインがあれば黒龍の加護はバッチリ! ……だと思うぜ、多分」
 途中から自信がなさそうな口調に変わったスメラギにくすくす笑う彼女。
 やっぱりスメラギ様は面白い。イケメンな上に面白いとか天は二物も三物も与えすぎではなかろうか!!
「おいアシェール。何ぶつぶつ言ってんだよ」
「いえ! 何でもないです! スメラギ様はもうお祭回られました?」
「いや。今着いたとこだ」
「じゃあ一緒に回りましょう!!」
 少年の手をがっしりと掴むアシェール。そのまま、祭りの喧騒へと引っ張っていく。


 賑やかな祭。それを遠目で眺めながら、エステル・クレティエ(ka3783)は一人ため息をつく。
 一人で踊る舞。今回は、久しぶりに1人だ。
 ……兄様は、今年はきっと戻って来ない。
 色々あり過ぎたから、無理もないのだけれど……。
 地元の収穫祭は、誰と踊ろう。弟? お義兄様……?
 ――一番一緒に踊って欲しいあの人。それはいつも、叶わない。
 篝火の灯りがじわりと滲んで、目を伏せるエステル。
 一人なのも、兄様が帰って来ないのも、初めてではないのに。
 何故にこんなに、心に冷たい風が吹いているのだろう――。
「エステルさん……?」
「あっ。美沙樹さん……。いえ、何でもないんです」
 友人に声をかけられて慌てて目を拭う彼女。
 エステルの顔に、美沙樹はそっと手拭いを押し当てる。
「……お腹空いているでしょう。空腹だと悲しくなりますのよ。さあ、一緒にお菓子を食べましょうね」
「美沙樹さん……。私……」
「大丈夫ですわ。あたしは何も見ておりませんから。ね?」
「ありがとうございます……。お菓子を戴いてチューダ様を撫でたら、元気出るでしょうか」
「ええ、きっと。チューダさんは癒しの力をお持ちのようですから……」
「分かります。スキルっていうんじゃなくて、何て言うんでしょうね。存在が和むというか……」
「チョココさんとお食事されていらしたから、きっとまだ近くにいらっしゃいますよ。さあ、行きましょう」
 美沙樹に手を引かれて歩き出すエステル。
 この秋に、寂しさと優しさを知って……彼女の心の星に、また一つ光が灯る。


「あんのうんさん、バタルトゥさん、お誕生日おめでとうございます。素敵な1年になりますように……!」
「……うん」
「……ありがとう。己の誕生日などすっかり忘れていた……」
「あは。そんな事だろうと思ってましたよー! 折角だしお祝いしましょうね! 裁縫はまだあまり上達してませんが、料理なら任せてください」
 ケーキを切り分けながら、バタルトゥに笑顔を向けるシグリッド=リンドベリ(ka0248)。
 2段のチョコレートケーキは彼のお手製だ。ナッツもふんだんに入れたし、ちょっと自信作である。
 ……のだが、肝心の黒の夢(ka0187)は何だか反応が薄いし、その後ろに隠れるようにしている少女……ペケッテ・テトラ(ka6440)は無言で睨んでいるし。
 何か……やりづらい……!
「あんのうんさんはぺけちゃんって呼んでましたけど……ええと。僕はシグリッドです。お名前教えていただけますか?」
「………」
 やはり無言のまま睨んでくるペケッテ。
 やっぱり……やりづらい……!
 そしてペケッテは、更にバタルトゥとスメラギにも鋭い目線を送っていた。
 黒の夢が、2人の事を『我輩の未来のお婿さん』などと紹介したからだ。
 本人達は慌てて否定していたが、お師匠様はこんなにも魅力的なんですもの。
 メロメロにならない男性などいないはず。油断はできない……!
 一方の黒の夢はどこかぼんやりして、遠くを見て、時々ため息をついていて……。
 明らかに様子のおかしい彼女を、スメラギは訝しげに覗き込む。
「……お前、大丈夫か? やっぱ傷の具合良くないんじゃねえのか?」
「お……? スーちゃん、どうしたのな?」
「どうした? はこっちのセリフだっつーの。……いつもならもっとしつこいくらいグイグイ来るだろうが」
「確かにぼんやりしているようだな……」
「だろ? 熱はねえか……」
 バタルトゥの言葉に頷いて、黒の夢の額に手を当てるスメラギ。
 ――暖かな体温から、仄かに感じた暖かな力。
 黒の夢を蹂躙した、何もかもを奪うような冷たい力とは対照的で……黒の夢は目を瞬かせる。
「うな……。バターちゃん」
「どうした……?」
「お腹空いたのな……」
 表情は変わらないが気遣っているらしきバタルトゥに、ぽつりと答える黒の夢。
 その返答にスメラギがズッコケて、シグリッドが彼女の膝にブランケットをかけながら苦笑する。
「お腹空いたって事は元気出てきた証拠ですかね。ケーキ沢山作ったんで食べましょう。バタルトゥさん、スメラギさんは甘いの大丈夫ですか? ぺけちゃんは女の子だから平気かな」
「ぺけちゃんはケーキ好きなのな。ね、ぺけちゃん」
「はい……」
「ぺけちゃん喋れるんですね!?」
「おや。お誕生会ですか? では、一曲プレゼントしましょうか」
「おっ。俺も手伝うか」
 そこに通りかかったアージェンタと真。ゆったりとしたリュートと笛の音が、小さな誕生会を満たしていく。


「……わざわざお祝いを用意して貰ってすまなかったな」
「ううん。喜んで貰えて良かった」
「作戦大成功だね!」
 頭を下げるバタルトゥに微笑み合うイスフェリア(ka2088)とオイマト族の子供達。
 族長の表情は変わらないが、雰囲気が柔らかい気がするので、これは喜んでいるのだろう……多分。
 イスフェリアは、オイマト族の子供達とこっそり相談して、フェルトでオイマト族の祖霊である馬を作り、誕生日プレゼントとしてバタルトゥに渡した。
 フェルト工作はとても楽しかったし、お肉も葡萄ジュースも美味しい。子供達も可愛いし来て良かった……。
 そんな事を考えていた彼女を、子供達が取り囲んでしがみつく。
「ねえねえ。お姉ちゃんは恋人いるの?」
「へっ? ううん。いないけど……」
「よかったー! じゃあ族長のお嫁さんになってよ!」
「そーだよ! 族長顔怖いけど優しいし、料理も上手だよ!」
 子供達の突然の言葉に驚いたのか、ジュースに咽てケホケホと咳をするイスフェリア。
 驚きすぎて固まっているバタルトゥを他所に、子供達の言葉が続く。
「あたし達皆お姉ちゃん大好きだし、お姉ちゃんがオイマト族に来てくれたらうれしいな。ダメ?」
「……お前達。イスフェリアが困っている。そういう事は冗談でも言ってはダメだ……」
「冗談じゃないよ! 本気だもん!!」
「あっ。あの。バタルトゥさん、私は大丈夫だから……! ……ありがと。私も皆いい子で大好きよ。今日はずっと一緒にいるし、また逢いに来るから。ね?」
「うん!」
 姉と慕うイスフェリアに順番に頭を撫でられて、顔を綻ばせる子供達。
 秋になって実り、春になってまた芽吹くように。彼女と子供達の交流は、この先も続いていくのかもしれない。


 舞を終えたジュードは、巫女装束を着たまま河原に佇んでいた。
 水辺に映る自分の姿。あの人の故郷……辺境の装束を纏っているのが何だか嬉しくて。
 ……あの人にも、見て貰いたかった。
 この姿を見てどんな顔をするだろう。喜ぶだろうか。それとも――。
 オイマト族の踊りは素敵だったし、ご飯も美味しかったし、チューダの毛並みも気持ちよかった。
 すごく楽しかった。そのはずなのに。
 隣にあの人がいない事が、こんなにも寂しい――。
 前は一人でも平気だったのに。
 あの人と出会わなければ知らなかった、幸せな痛み。
 ――そうだ。この格好、魔導カメラで写真撮って貰おう。
 そうしたらあの人にも見て貰える。
 あと何か、お土産になるものを……。何がいいかな。煙草入れとか、実用品がいいだろうか。
 よし。イェルズさんに聞いてみよう!
 ここにはいないあの人への想いを抱えて、ジュートは踵を返す。


 ――告げるつもりはなかったのに。
 この想いは胸に秘めておくつもりだった。
 こうなる事はとっくに分かっていて、納得していたはずなのに……。
 物思いに耽るメトロノーム。
 考えても出ない答え。それでも、小さな思慕が胸を支配する。
 冬の兆しを運ぶ風は冷たくて……自分を抱きしめるようにする彼女に、隣でナッツを齧っていたチューダがよっこいしょと起き上がる。
「メトロノーム、寒いでありますか?」
「ええ。ちょっとだけ……。チューダさんは暖かそうですね」
「我輩の毛並みはもふもふですからな!」
 えっへんと胸を張る幻獣王にくすくすと笑う彼女。
 その身体に手を伸ばしてそっと撫でる。
「チューダさん、抱っこしてもいですか?」
「うむ。許してあげるのです。思う存分もふもふするといいのです!」
 寄って来たチューダをそっと抱きしめるメトロノーム。
 その艶やかな毛並みに顔を埋める。
 感じるチューダの呼吸。仄かな体温が、切ない気持ちを溶かしていった。


「羊のお肉美味しいね」
「うん。シンプルな味付けがいいわよね」
「巫女さんの舞も綺麗だよね。……刹那さんも踊ってみたら?」
「えっ。私はそういうの柄じゃないかな」
「そうかな。似合うと思うけど。あ、刹那さんまだいける?」
「もっちろん! 向こうに東方のお菓子もあったみたいよ」
 にこにこと語り掛けてくる霧雨 悠月(ka4130)にいつも通りの食い気を見せる花厳 刹那(ka3984)。
 ――彼と普通に話しているが、内心はすごくドキドキしている。
 この間の事があったから?
 いや、その前からだったような気もするし、一緒にいると胸の高鳴りが強くなるし……これって……。
 そんな事を考えながらやってきた川辺。闇に浮かぶ篝火の炎。
 ――仄かな灯りの中、2人だけの景色。
 ――言うなら、ここしかない。悠月は意を決して、その人の名を呼ぶ。
「刹那さん」
「ん? どうしたの?」
「あのね、僕。刹那さんのこと、好きなんだ。お友達じゃなくて、1人の女性として。愛しくて……もっと貴女の傍にいたい」
 怖いくらい真剣な悠月の瞳。……彼が、本気なのが分かる。
 同時に、刹那は理解した。
 自分のこの気持ちの正体が何であるのかを。
「えっと……。私も、ゆづきゅ……悠月君のこと、好きよ。その、男性として」
「……良かった。ダメだって言われたらどうしようかと思ったよ」
「ご、ごめんね。私ったら鈍感でなかなか自分の気持ちに気付かなかったというか……」
「……刹那さん」
「はい」
「この間の続きしても、いいかな?」
「そ、そーゆーことはいちいち聞かなくてもいいんじゃないかな……っ」
 悠月に恭しく手を取られて挙動不審になる刹那。
 彼はくすりと笑うと、壊れものを扱うかのようにそっと唇を重ねて――。
 ――初々しい恋人たちの時間は、始まったばかり。
 今夜はずっと一緒に……まず色々な事を話して――楽しい思い出を積み重ねていく。


「……見事な舞だった。力強くて……成長を感じたぞ」
「ありがと。母さんに習ったんだ。武家の嗜みって言われたけど、小さい頃は良く分かんなくてさ」
 戻って来た律を労わる恭也。その手に甘えながら、律はため息をつく。
 ……恭也は幼馴染であり、従者でもあり、母に舞を習っていた頃からずっと一緒にいる。
 気が付いたらこの人を好きになって、『めおと』になると誓いあったけれど……。
 めおとは主従関係とは違う。
 今までの関係が心地良かったからこそ、怖い。
「……なあ、きょーや。お前、オレが『主』じゃなくても傍にいてくれるのか?」
「どういう意味だ?」
「オレに付き従うのが仕事だから、傍にいてくれたんだろ? めおとになったら、そーゆーの関係なくなるじゃん」
「何を言い出すかと思えば……。いいか、律。従者だから、というのは関係ない。どんな立場であれ、俺はお前を選ぶし、お前の刀であり続けたい。お前を護る役目は、俺の生きる意味でもあるんだ」
「……オレ、親父達に反対されんじゃねぇかって。それも少し怖いんだ。お前と引き離されたら……」
「それも含めて話しに行こう。それでもダメだと言われたら……その時は2人で逃げればいい」
「……へ?」
「どうした?」
「いや、その発想はなかったなって……そうか。そうだよな」
「……綿狸家の家臣としてはあまりお勧めしたくないんだが。その覚悟はある。……お前は俺が何があっても守る。心配するな」
「うん……。ありがと、きょーや」
 溶けだした不安が安堵の涙になって、律の頬を伝う。
 ――律は知らないのだろう。
 己が律の成長を喜びながら、身を焦がすような想いを抱えている事を。
 愛しい人を抱きしめながら、恭也はこの先もずっと、彼の懐刀である事を心に誓った。


「2人で出かけるなんて久しぶりだったよね」
「そうですね」
「奉納の舞も綺麗だったし、羊のお肉も美味しかったし……あ、他に見たいものとかあった?」
「いいえ。ざくろと2人きりなのが何よりのご褒美ですから」
 舞桜守 巴(ka0036)の手を取り、篝火の灯りの中を歩く時音 ざくろ(ka1250)。
 彼女のふわりとした微笑に、とくりと心臓が跳ねる。
 ――巴はどちらかというと姐御肌で、ぐいぐいと周囲を引っ張っていく賑やかな女性なのだが……こうして素直に手を引かれて、寄りかかって甘えてくるのを見ると、彼女も『女の子』なのだと痛感させられて、何だかとてもドキドキしてしまう。
 そんな彼の様子もお見通しなのか、巴はくすりと笑う。
「あの、ざくろちゃんとエスコート出来てたかな」
「もちろんですよ。素敵な騎士様とご一緒できて楽しかったです。……いっぱい甘えちゃいましたしね。なんかすっきりしました」
「良かった。ざくろもとっても楽しかったよ! ……あの、いつも甘えてくれていいんだよ?」
「なーに言ってんですか。朝からはいつも通り、よく知ってる私ですわ」
 悪戯っぽくざくろの唇をつつく巴。そっと、そのまま彼の首に腕を回して、祈るように呟く。
「……朝までは、まだありますから。……今だけは、私だけのざくろでいてください」
 ――ざくろは女泣かせで、普段は沢山の女の子に囲まれている。
 巴自身、その子達との関係も嫌いではないし、楽しんでいるけれど。
 それでも、今は。あなただけを……。
「勿論、今ざくろの目に映ってるのは巴だけだよ。あのね、巴……」
 耳元で囁かれる愛の言葉。ざくろの真剣な目。
 ……罪深い人。それで満たされてしまう自分も、同類なのかもしれないけれど――。
 川面に映る灯。2人の影が重なり……いつまでも離れる事はなかった。

依頼結果

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重体一覧

参加者一覧

  • 母親の懐
    時音 巴(ka0036
    人間(蒼)|19才|女性|疾影士
  • 弾雨のイェーガー
    冬樹 文太(ka0124
    人間(蒼)|29才|男性|猟撃士
  • 黒竜との冥契
    黒の夢(ka0187
    エルフ|26才|女性|魔術師
  • 優しさと懐かしさの揺籠
    シグリッド=リンドベリ(ka0248
    人間(蒼)|15才|男性|疾影士
  • 空を引き裂く射手
    ジュード・エアハート(ka0410
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • アルテミスの調べ
    メトロノーム・ソングライト(ka1267
    エルフ|14才|女性|魔術師
  • 導きの乙女
    イスフェリア(ka2088
    人間(紅)|17才|女性|聖導士
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 力の限り前向きに!
    シアーシャ(ka2507
    人間(紅)|16才|女性|闘狩人
  • 其の霧に、籠め給ひしは
    ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • 東方帝の正室
    アシェ-ル(ka2983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエ(ka3783
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 紅花瞬刃
    花厳 刹那(ka3984
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 感謝のうた
    霧雨 悠月(ka4130
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 清冽の剣士
    音羽 美沙樹(ka4757
    人間(紅)|18才|女性|舞刀士
  • 琴瑟調和―響―
    久我 紅々乃(ka4862
    人間(蒼)|15才|女性|舞刀士
  • 仁恭の志
    綿狸 律(ka5377
    人間(紅)|23才|男性|猟撃士
  • 律する心
    皆守 恭也(ka5378
    人間(紅)|27才|男性|舞刀士

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 友よいつまでも
    大伴 鈴太郎(ka6016
    人間(蒼)|22才|女性|格闘士
  • 人を繋ぐ奏者
    アージェンタ メルキウス(ka6373
    人間(紅)|25才|男性|聖導士
  • 慎重なる小さき魔女
    ペケッテ・テトラ(ka6440
    人間(紅)|11才|女性|符術師
  • 《大切》な者を支える為に
    和沙・E・グリム(ka6481
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/10/15 02:23:09
アイコン 豊穣祭において【相談卓】
アージェンタ メルキウス(ka6373
人間(クリムゾンウェスト)|25才|男性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2016/10/15 09:22:26