• 猫譚

【猫譚】【刻令】フライングシスティーナ号

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
少なめ
相談期間
6日
締切
2016/10/26 07:30
完成日
2016/10/28 02:40

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


 その艦船の話は昨年に遡る。
 グラズヘイム王国の騎士ノセヤと港街ガンナ・エントラータのある商会が中心となって、まったく新しい王国独自の船を造る計画が開始された。
 建造場所の確保、動力源となる刻令術の技術開発と燃料となる秘宝の探索。
「ようやく、ここまで来ました」
 太陽の光を眩しそうに受けながら、ノセヤは胸を張った。
 ここの所、艤装の為、船の中に引き籠もりだった。心なしか、細い身体が更に痩せた気がする。
「私も先輩として誇らしいわ」
 そう言ったのは、ソルラ・クート(kz0096)だ。ノセヤと同じくグラズヘイム王国の騎士であり、国内に潜伏する歪虚を追跡する小隊『アルテミス』を指揮している。
 最近では艦隊を率いて歪虚勢力との海上戦を展開してきた。
 そして、ソルラの母親の実家が、船の建造に深く関わっている商会なのである。
「ありがとうございます」
 ノセヤは素直に頭を下げた。

 騎士ノセヤが中心となって進められた造船は、巨大なプロジェクトである。
 動力源に刻令術を用いており、燃料である『聖火の氷』と合わせてつかえば、廃棄物はほぼ産出されないクリーンな動力である。
 その特性を活かし、作られたのが、『刻令術式外輪船』フライングシスティーナ号である。
 最大の特徴は、最上甲板が平らである、全通甲板と、船尾の巨大な水車。
 甲板には刻令術あるいは人力によるエレベーターも設置してあり、馬車をそのまま載せる事もできる。
 それ以外にも特段の機能をいくつか揃えている。ユニットの簡易整備や燃料の補給が可能であったり、専属の聖導士が乗船しており救命機能があったり、更には、リアルブルーの技術を応用して戦闘指揮所にはモニター機能を用いていた。

「そして最終艤装になりますが……」
「船内に『転移門』を設置するなんてね」
 『転移門』を設置するには、神霊樹の分樹を植える必要があるが、分樹が育つにはマテリアルが無ければならない。
「それは『聖火の氷』の回収が順調だったからです。そうでなければ、船を動かすだけで精一杯ですから」
 秘宝を巡る歪虚との一連の騒動は終結している。
 ハンター達が頑張った結果とも言えるだろう。
「幸いな事に、ユグディラ絡みで、この港町には人が多く集まっています。儀式には良いタイミングです」
「本当に、ノセヤ君は計算高いよね」
「偶然ですよ。僕だってユグディラの動きまでは読めませんから」
 苦笑を浮かべるノセヤ。
「それで、私は何をすればいいのかしら?」
 アルテミス小隊はノセヤの要請により前線から戻ってきたのだ。
 補給や整備の必要もあったので、ソルラは応じてリゼリオではなく、この港町まで戻ってきた。
「あれ? まだ話を聞いていないのですか?」
「……え?」
 目を丸くするソルラ。
「フライングシスティーナは、暫定でアルテミス艦隊への編入が決まってますよ」
「……え……えぇー!?」
「ソルラ先輩、唾飛んでますって」
 スっとハンカチを取り出すノセヤ。
 一方のソルラは驚きのあまり胸元を抑えていた。
「という事は、私、アルテミス艦隊の司令だから、必然的に指揮を?」
「そうですね。旗艦となると思いますので、乗船です」
 その言葉にソルラは思わず一歩後ろに下がる。
「ちょっと待って、そんな大事な事、私、聞いてないけど」
「そうなんですか? まぁ、あれですよ。『きっと、誰か伝えているだろう』というのです」
「だ、大丈夫かしら……」
 思わずクラクラしてしまうソルラであった。


「これは大きいのぅ」
 オキナと呼ばれる老人だ。
 こう見えても、かつては凄腕のハンターとして活躍し、『戦慄の機導師』とも言われていた。
 ある歪虚の従者――だが、それは表向きの事。
 お互い相手を利用している立場に過ぎない。
「長生きはしてみるもんじゃな」
 目の前に広がるのは巨大な船。王国が造船した最新鋭艦船だ。
 関係者しか渡されていないパンフレットを広げる。
「さて、中がどうなっているのか気になる所じゃのう」
 神霊樹の分樹を行う儀式に合わせ、関係者や来賓、ハンター達に船内を公開しようというのだ。
 オキナはゆっくりと船に向かって歩きだした。

リプレイ本文


「次の試練……か……」
 バーでオキナと別れたヴァイス(ka0364)が呟いた。
 希の近況を伝えたのだが、返って来た言葉はそれだったのだ。次は一体、何があると言うのだ。
 娯楽施設に向かう途中の通路で見知った顔を見かけて、ヴァイスは手を挙げて挨拶した。
「元気そうだな、ソルラ――と、エニアか。どうして、ワンピース姿なんだ?」
 十色 エニア(ka0370)がワンピースの裾を抑えてるが、その姿勢が逆に凄く艶かしい。
「い、一応、アルテミスとして、ね」
 そんな言い訳をするエニアにソルラ・クート(kz0096)がグっと拳を握った。
「エニアさんが可愛いからと言って、欲情しないで下さいね、ヴァイスさん!」
「あ……あ、あぁ、それは大丈夫だ。俺だってスカートぐらい履くときあるからな」
 何かに気がついて、誤魔化すように歴戦の戦士は堂々と宣言した。
 対してソルラが冷たい表情を向ける。
「単なるアイドル衣装ですよね。見てくださいよ、エニアさんのこの美脚!」
「折角、綺麗な脚しているのに、スカートの裾を抑えなくて良いのですよ、エニアさん」
「パルムが、取材パルムが、なんだか、ローアングルで迫ってるから!」
 慌てながら応えるエニア。
 万が一でもそんな映像写真が出回ったらどうしようもない。
 噂によると『ハンターマニア』という妙な雑誌があるとかないとか、そんなのに使われてしまう!
「ところで、噂は聞いたぜ、ソルラ『司令』。姫さんの名前の付いた船を旗艦にした艦隊を指揮するそうだな」
 妙な話の流れを強引に変えるヴァイスの一言に、ソルラは頷いた。
「そうなのです」
「責任重大だが、更なる活躍を期待しているぜ」
「はい、頑張ります!」
 ビシっと敬礼して応えるソルラ。
「各地での歪虚との戦いは続いていますし。ヴァイスさんもエニアさんも、無理しないで下さいね」
 ソルラの少し悲しげな表情。
 それは、ヴァイスもエニアも分かっている。
「あぁ。それで、エニアはどこか向かっていたのか?」
 力強く返事をしたヴァイスはエニアに質問する。
 わざわざ、女の子っぽい服を着て、一体ナニをしようとしているのか。
「お祭りだからね、ちょっと踊ってみよっかなって」
 本当の事を言うと、“ちょっと”では無いのだが……この船の未来と、悲しい思い出を流す為に……祝福と祈りを込めて踊るつもりなのだ。


 夜桜 奏音(ka5754)が駆け、符術を駆使してようやくユグディラを捕まえた。
「新しく作られた船ですから、迷うのも仕方ないです、か」
 それは偶然だったかもしれない。
 士官室へ堂々と入ろうとしているユグディラを見かけたのは。捕まえたのは良いが抱きしめていると胸に頭を埋めてくる。
「このユグディラが持っていたのは……気のせいか、いつぞやの悲劇を繰り返すつもりなのでしょうか」
 というか、そもそも、このエロディラがなぜ、この船に乗っているというのだ。
 その事については、ソルラ司令を問いたださないといけないだろう。
 そう思っていた矢先、都合よく、ソルラが姿を現した。
「あ。奏音さん、どうしたのですか? 血相変えて」
「前の悲劇の発端を作ったユグディラらしき子を、捕まえまして、これ……ソルラさんのですよね」
「え……えぇー!?」
 その驚き具合を見ていれば分かる。
 勝手にエロディラが住み着いているのだろう。慌てるソルラと同じように奏音はモフモフを堪能しながら苦笑した。
「この子、可愛いのですけど、今後も悲劇が繰り返される気がしてなりません」
 その言葉通り、直後にするりと戒めから脱出してユグディラは消え去ったのだった。


 まるごとゆぐでぃらで仮装したチョココ(ka2449)が元気そうに船内を駆ける。
「ごきげんようですわ、ソルラお姉さま~」
 その無邪気な様子なチョココをソルラと同行していたジルボ(ka1732)がジッと見つめる。
「誰……だ?」
「チョココさんですよ。ほら、今年の春頃、王都郊外でのテスカ教団との戦いでご一緒していたはずですよ」
「あー。そうだったか」
 言われてみれば確かにその通りかもしれない。
 が、あの戦いでは人も多かったし、なにより、目の前にいるのは、まるごとゆぐでぃらに全身を包んでいるのだ。
「船内を探検していたのですのー。ゴーゴー、でしたのですのー」
 独特の語尾で探検していた事を告げるチョココ。
 とても楽しかった様子である。
「ソルラお姉さま、イェジドの同行は不可なのですの?」
「お? 相棒も連れて来れるのか?」
 チョココの質問にジルボが驚きの顔をした。
 最近ではハンターの中にはCAMや幻獣を相棒としている者も少なくはないからだ。
「『転移門』が設置されれば、CAMや幻獣を連れて来る事もできますよ。ただ、こんな細い通路は通れませんが」
 微笑を浮かべてソルラは応える。
「CAM運用も可能なのか……王国の船も悪かないな」
 考えるように呟くジルボ。固定武装が無い船だが、CAMを運用できるのなら話しは別だ。
 必要な時にCAMを最上甲板に並べれば、立派な武装になるからだ。おまけに船内で簡易整備や補給も可能という。
「それで、ソルラお姉さまはどこに向かうのですのー?」
「ジルボさんと昼食に行く所です。折角ですから、チョココさんも如何ですか?」
「いいのですのー?」
 可愛げに首を傾げる巨大なユグディラ……ではなくチョコディラ。
「俺は構わないぜ」
 ジルボは軽く応じる。
 むしろ、両手に花だ。これを歓迎しない男なぞ、いないだろうに。
「それにしても、小隊から始まって、今や艦隊司令か。随分と出世したじゃないか」
「皆さんのおかげですよ」
 微笑みながら応えるソルラ。
「そういやソルラのね~ちゃんは、貴族の出だったか?」
「そうなのですかー。すごいですのー」
 分かりやすく驚くチョココ。
「クート家は中小貴族ですが、一応……ですね」
「それにしても、貴族令嬢って感じはしないな」
「王女の為に騎士となったので、その辺りはいいのです」
 ふふーんとドヤ顔して応えるソルラだった。


 戦闘指揮所での様子をじっくりと眺めた後、龍崎・カズマ(ka0178)は艦首にある展望室にやって来た。
 ここは通常では展望室だが、作戦行動中は大事な見張り場所なのだろう。
「……とはいえ、使われないに越したことはないんだがな、こういう場所は」
 今は至って平和な展望室だ。バルコニーから入って来る潮風が気持ちい。
 だが、カズマの心は穏やかではなかった。自分の考えが戦闘や戦争に傾いているのを自覚していたからだ。
 なんだかんだ言って、結局、自分自身は、戦場でないと生きていけないのだろうかと。
 幸福な人間が増えてば良い……俺は――。
「凄いです」
 その時、バルコニーの柵に寄りかかるカズマの真横に、ルーレン・シュウールノート(ka6501)が瞳を輝かせて現われた。
 これが船。森でしか暮らしてこなかったので、こうして乗って見るのは初めてである。
 海だけではなく、多くの人が楽しそうで、しかも、船がとても大きくて格好良い。
「海が宝石のように輝いていますね」
 感動の余り涙を流しながら、呆然とするカズマに話しかけるルーレン。
「……そうだな」
 と相づちを打つが……どう見ても、いつもと変わらない海だなとカズマは思う。
 見れば若そうなエルフである。森から出たてなのかもしれない。
「ねーさんは、外は汚いと言っていたけれど、これのどこが汚いのでしょうか?」
「『外は』汚いね……まぁ、一理あるわな」
 何を持って汚いというのか。
 その人にとって、果たしてこの船は『汚い』分類に入るのか、ふと、気になった。
 戦闘指揮所の機能や『転移門』を備えた輸送機能を見れば、この船の戦略的価値は計り知れない。
 固定武装の類は全く無いのだが、王国の威信がかかっている船だろう。
「汚いところも、あるのかもしれない……でも、それでも、それを踏まえて、綺麗な世界だと私は思うのです」
 純粋そうな瞳と声で語るルーレン。
 この世界の為に、何かをしたい。そう思えてならないようだ。
「それで良いんじゃねぇか」
 カズマが水平線を見つめながら言った時、ぐぅとルーレンのお腹の音が響く。
 少し照れながらルーレンはマウムを掴んだ。
「……(それを)焼き鳥にするのか?」
「(出店で)焼き鳥を食べたいと思います」
 マジマジと梟に視線を向けながらカズマの問いかけに、ルーレンはマウムを力強く抱きしめながら応えたのであった。


 船内の見学を一通り終わって、ジュースを片手にラヴィナ(ka0512)は展望室のバルコニーに出た。
 多くの人で賑わっていた甲板と違い、ここは静かだった。人影は少なく、黄昏ているハンターや関係者が居る程度だ。
 秋の潮風が優しく頬を撫でる。
(懐かしいな……)
 知らず知らずのうちに愛用しているゴーグルに手を伸ばしていた。
 幼い頃に父に連れられて、船の見学に出かけた遠い日の事を想い出す。
(お父さん……見てる?)
 病気で父を亡くしてから海を眺めるのも、整備の勉強をするのも辛かった。
 それでも、父の想いを継ぎたくて……今は、同盟で船の整備士として働き、大事な仲間や心友、そして、家族が出来た。
(寂しくて泣いてばかりだったけど、今は、沢山の大切な人達が、傍に居てくれる。だから、もう……大丈夫だよ)
 大好きだった父が愛した、船と海を微笑みながら眺めるて心の中で呟いた。
 ふと、父の声が聞こえた気がした――澄んだ蒼空を見上げるラヴィナ。
「――ありがとう、お父さん」
 風が再び、ラヴィナを撫でていった。


(付き合い始めて初のデートか……ちょっと緊張するけど)
 緊張した趣きで、テオバルト・グリム(ka1824)が心の中で呟けば、
(普段の制服じゃなくて、しっかりとお洒落をしてきたつもりなんだけど……大丈夫かな)
 柄永 和沙(ka6481)もドキドキが今にも聞こえそうな雰囲気で思う。
 いつもと違う微妙な雰囲気は恋人関係という所がきっと、大きいのだろう。二人はレストランへと向かった。
「……テオは上手なんだね」
「あぁ……親に叩き込まれたから」
「意外な」
 うろ覚えのテーブルマナーで四苦八苦する和沙に対し、無駄のない動きのテオバルト。
 美味しそうに料理を口に運び――目が合う。
「嬉しそうだな、和沙」
「テオも、ね」
 それまで上手に食べていたテオバルトが口元にソースを残した。
 女の子らしい細くて綺麗な和沙の指がソースを拭き取った。
「あ……ありがとう」
 思わず顔を赤くするテオバルトを見て微笑みながら無意識に指で取ったソースを舐める和沙。
 ソースの甘い味と共に、ハッとした和沙だった。

 食事を終えて二人で手を繋いで、船内を見学する。
 展望台のバルコニーに出ると潮風が気持ち良かった。柵から身を乗り出した和沙を心配してテオバルトが肩を抱き寄せる。
 上目遣いで恋人を見上げる和沙はなすがままに寄りかかった。
「あたし、テオを好きになって良かった。だって……こんなに楽しいんだもん」
「俺も毎日楽しいよ。好きになってくれてありがとう、和沙。大好きだぜ」
 これから先も二人で楽しく暖かい思い出を作ろう。
 そう囁きあった所で、魔導カメラを和沙は取り出した。
 都合が悪い事にスタッフは居ないようだ。また、自撮りでもするしかないのかなと思ったら、ハンターが居る事に気がついた。
「あの……撮って貰ってもいいですか?」
 申し訳なさそうに頼む和沙。
 見るからに相手は歴戦のハンターのようだったからだ。ビクつきもする。
「構わないさ」
 心配する程では無かった。快く黒髪の疾影士は魔導カメラを受け取ると構えた。
 幸せな二人の写真が2枚、確かに綺麗に撮れたのであった。


 柏木 千春(ka3061)は、見覚えのある老人を見かけた。白髪と白いちょび髭が特徴的な爺だ。
 古都アークエルスでの依頼で出会った爺だ。風の噂を色々と聞いたが……。
「おひさしぶりです」
 だから、元気そうなオキナの姿を見て、千春は声を掛けた。
「誰かと思ったら、『あの時』のお嬢さんじゃないか。ハンターを続けているようじゃな」
「はい」
 そして、千春は依頼の事を話し出した。あれから、どんな依頼を受け続けて来たのか。
 亜人と聖女の事、法術陣と歪虚の事、護れなかった人と救えなかった人……振り返ると悲しい事ばかりだ。
「少し進んだと思ったら、転んだり、落ちたり。本当に……失敗ばかりで」
 けれど、既に一度選んだ道。
 そこから逃げてしまったら、本当に後悔しか残らない――そんな気がして……。
「背負って歩くしか、ないのかなって……」
 千春の話しを時折、相づちを打ちながら黙って聞いていたオキナが口を開いた。
「若い頃はそれでいいのじゃ」
 それだけ言うと、オキナは真剣な表情で歩き出した。
 立ち去ったオキナを見つめる千春を背中から央崎 遥華(ka5644)が呼んだ。
「千春ちゃん、ここに居たんだ」
「遥華さん。探していた人と逢えましたか?」
「はい。無事に、ね」
 遥華は先ほどまでソルラと逢っていた。
 アルテミスの躍進とこれからについて彼女なりの宣言をしてきた所だ。
「甲板に出て、クレープも美味しそうですが、その前に、戦闘指揮所が気になりますので、一緒に行きませんか?」
「私も気になっていたので、ぜひ」
 二人は仲良く、戦闘指揮所へと向かう。
 リアルブルーの技術や思想を積極的に取り入れた画期的な指揮所という噂だ。気にならない不思議である。
「「わぁ!」」
 指揮所に入った二人の声が重なる。
 何台ものモニターがずらりと並び、中央には、一際巨大なモニター。
「右側はこの船周囲の状況が映し出されているようですね」
 細いあご先に手を当てながら冷静に遥華が分析する。
 視線を反対側に移すと、僚艦の様子や、僚艦から見えている映像が流れている。
 そして、正面モニターには周囲の地形と自艦と僚艦の位置がひと目で分かるように表示されていた。
「このトランシーバーは、もしかして、僚艦と繋がっていたり?」
 手元に並ぶトランシーバー。パンフレットによると専属の機導師が乗り込んで、通信関係を管理しているという。
「凄いですよ……こんな設備!」
「遥華さん、凄く楽しそうですね」
 瞳がキラキラと輝かせる遥華の姿を楽しそうに千春は見つめるのであった。



 特徴的な白髭の爺を見つけた星輝 Amhran(ka0724)が名を呼んだ。
「オーキナッ!」
 キャピ☆的な感じで希の声真似でしたり顔の星輝を見て、オキナは何事も無かったかのように歩き出す。
「待つのじゃ、今、絶対、変なの居たみたいな顔したのぅ」
「お? おぉ、すまんの。最近、耳が遠いみたいでの」
 ワザとらしい言葉に何かを言おうとした所で、同行していたUisca Amhran(ka0754)が首を傾げる。
「あれ? オキナさん、なんで、こんな所に?」
「まぁ、社会勉強じゃな」
「それなら、オキナさんもお歳ですし、ゆっくり湯治をしながらお話でも、どうです?」
 Uiscaの提案にオキナは応じると甲板から入浴施設へと向かった。

「……まぁ、混浴なのは仕方ないか。水着着用がOKなのが、ありがたいけど」
 アイビス・グラス(ka2477)が体育館での運動を終えて汗を流す為に船内の入浴施設へと立ち寄っていた。
 覚醒者の模擬戦や激しい運動にも耐えられるように作られているだけあって、ついつい、夢中になって運動してしまった。
 水着に着替えていると、張り紙が気がついた。
「…………」
 そこには、女性の下着だけを奪うユグディラが居るので注意して下さい的な文言が書かれていた。
 拳を力強く握った。
「例え人であろうが、幻獣であろうが、不埒の行為するのであれば、地の果てまで追いかけてあげます♪」
 競泳用の水着姿で、天使なのか悪魔なのか分からない笑顔を湛えながらアイビスが張り紙の前で宣言すると、水着の日焼け跡がくっきりと残る色っぽい姿の八劒 颯(ka1804)が彼女の横に並んで張り紙を読んだ。
「はやてに、おまかせですの!」
 さすがに武器を持ち込む訳にはいかないが、幻影を操るというユグディラを捕まえるには人手は多い方が良いだろう。
 お互いで親指を立ててグっと真剣な表情をする。
 この船の素晴らしさは十分に分かった。次は、危険な香りがするエロディラを捕まえればいいのだ。

 湯船に浸かりながら星輝はオキナに詰め寄っていた。
「ときにオキナよ、お主の名は、なんと言ったかのぅ。名前で呼ばせてもらんか? ノゾミを軸に、まだまだワシラと関わることも多かろうて」
「……名前は忘れてしもうたのう。歳じゃな」
 その言葉に駄々をこねる星輝。
「協力できる事も、あるかも知れぬし……名くらい良かろぅ?」
「全くしつこいのう……ハカキ……じゃ」
 その返答に満足そうにする星輝。
 だが、後ほど判明するのだが、偽名である。ハカキとは――謀輝と書くそうな……。

 その時だった。外から怒号が聞こえて来たと思ったら、幾人かの団体が入って来た。
 いずれも女性ばかりだ。みれば、その先頭はアイビスと颯だった。
「この手で、地獄へ沈めてあげる」
「はやての手でも黄泉に送ってあげる」
 二人が飛ばす視線は、まるで汚い家畜を見下しているような雰囲気を放っていた。
 あれは捕まれば命がないパターンである。
 当然のように必死に逃げるユグディラ。頭に誰かの下着を被っているが……。
「あれは……ワシのサラシ!」
 ガバッと身を乗り出す星輝。
 サラシが下着かどうかはともかく、奪われているようだ。あのユグディラが張り出されていたエロディラなのだろう。
「ワシも助太刀するぞや」
 絶体絶命のユグディラが湯船の中に飛び込む――。
 誰もが息継ぎをして浮かんでくる所を待っていた。
「そこだね!」
 疾影士らしい素早い動きでユグディラを掴み挙げる、アイビスと星輝。
「ようやったのじゃ。これで、モフモフの餌食にしてくれるの」
「……キララ姉さま。それはキララ姉さまのサラシでユグディラではないですよ」
 呆れたように冷静なUiscaの言葉にハッとする二人の疾影士。
 確かに、捕まえたと思ったのに、手にしているのは星輝のサラシだった。
「幻影!?」
 颯は驚きながら、お湯の中を変幻自在に動き回るユグディラを見つめる。
 意を決して掴もうとするが――するりと抜けてしまった。いや、これも、幻影のようだ。
「てい!」
 短い気合の掛け声と共に、Uiscaがユグディラを捕まえ――ぐっと抱っこする。
 そして、何事も無かったかのように、オキナとの会話を続けるのであった。
「ノゾミちゃんは、立派なハンターに成長しました」
「そ、そうかの……」
 そのエロディラ、窒息しないかと心配するオキナ。
「私は、イケメンさんと決着をつける覚悟です。オキナさんもまだ私達に“試練“を課すおつもりですか?」
「まぁ……そういう事じゃが、嬢ちゃん、そのユグディラは……」
「知ってます。下着なぞ、ただの布切れです。欲しいならあげます」
 どーんと堂々と宣言するUiscaに周囲は唖然としながら、静かに――湯に浸かるのであった。


「やべー! すげー! なんだこれー!」
 もはや、巨大な構造物という事だけで、皐月=A=カヤマ(ka3534)の興味を引いているようだった。
 王国の新しい船は斬新だった。これまで、リアルブルーでいう所の中世帆船ばっかりだった所に、航空母艦っぽい姿の、しかも、外輪船だ。目を輝かせるのは当然の事だろう。
「楽しんで頂いているようで、なによりです」
 そんな皐月に声を掛けたのは、この巨大な船の建造に深く関わった『軍師騎士』ノセヤだった。
「なぁ、これ、どうなってんの?」
 詰め寄るように尋ねる皐月。
 そんな皐月とノセヤのやり取りを、船内を見学していたセレスティア(ka2691)も気がついた。
「セレスティアと申します。どうぞよしなに」
「騎士ノセヤです。こちらこそ、よろしくお願いします」
 二人の間に興奮冷めやらぬ様子で皐月が割って入った。
「俺は皐月だ。よろしくだぜ! ところで、ノセヤ、この四角いのはなんだ?」
「昇降機ですね。人力で動かすタイプです」
 馬車のような巨大な物を降ろすようの物もあれば、今、目の前にある人が乗り降りする物もある。
「乗ってみたい!」
「いいですよ。折角なので、戦闘指揮所にご案内しますね」
 パカーと四角い箱が開き、その中に3人は入った。
 ノセヤが管を通じて連絡すると、ガタンと音を立てて動き出す。
「おぉー。すげー!」
 驚く皐月に微笑を浮かべながら、セレスティアはノセヤに尋ねる。
「フライングシスティーナ……姫様の名前をつけているのですね……」
「そうですね。姫様は王国の希望ですから」
「なるほど、です」
 程なくして昇降機が止まる。
 戦闘指揮所まで少し歩くが、その間も皐月の好奇心は止まらない。
「ここが、戦闘指揮所です。艦隊だけではなく周囲の船舶や感知した歪虚、雑魔の動きをモニター表示できます」
 そんな風に説明するノセヤ。
 中央の巨大なモニターには現在の状況が映し出されていた。
 無意識のうちに、セレスティアは自分が指示を出す者だったらと考える。弱点や死角はないのだろうかと。
「戦闘をイメージするとか……色気が無い事ですね」
 王国騎士の家系の者としては、気になる所なのだ。と、自分に言い訳する。
「聡明な女性は、それだけで十分、魅力的だと思いますよ」
 如何にも『軍師騎士』らしい台詞をノセヤは言ったのだった。


「ざくろの冒険の結果……なんだね」
「そうだね。ざくろ達の秘宝探索の冒険が、こうした形で実を結んだのかな」
 白山 菊理(ka4305)の台詞に、胸を張って時音 ざくろ(ka1250)は応えた。
 『聖火の氷』を巡る一連の冒険は歪虚との戦いを制してハンター達が成し遂げた。その結果、この巨大な船の完成へと至ったのだ。感慨深くなって当然だ。そんな訳でデートを兼ねて船に入った二人なのである。
「せっかくだから、娯楽室でも行こうか」
 ざくろは恋人を誘った。
 いつも違う、菊理の服装とメイクが大人っぽく、妙な胸の高鳴りを覚えるが、それをなるべく表に出さないようにしているつもりのざくろ。どう見ても目を行き場を無くして泳いでいる。リア充め。
「ビリヤードか……こっちの世界にもあるんだ」
 台を見つけて菊理が呟いた。
 知識では知っている。だが、厳格な家で育った故に、初めてである。
「初めて? だったら、ざくろが教えてあげる」
 如何にも知ってます的な雰囲気でニッコリと微笑を浮かべるざくろ。
 今日の為に、一夜漬けで習得した遊戯の数々を披露するチャンスだ。
 キューを手馴れた雰囲気で選び、それを菊理に手渡した。受け取った菊理の手に自身の手を重ね、正しい持ち方を教える。
「いきなりは難しいから、ちょっと姿勢を取ってみようか」
「それでお願いしたいわ」
 台について見よう見まねで腰を曲げてみる菊理。
「はわわわ」
 なんだか、ブラウスの胸元が色々と危険で――真っ赤な顔して、ざくろが慌てて菊理の背後へと回る。
「??」
 本人は当の無自覚である。
 冷や汗をかきながら、ざくろは菊理の身体を密着させて、姿勢を教える。
「初めてだし、視線とキューの先を揃えて……上手くできたらご褒美をあげるよ」
「ちょっと窮屈な感じなのね。一人でやってみるから後ろから見てて」
 菊理の言葉にドキドキしながら後ろに下がるざくろ。
「……ざくろ、構えはこれでいいかな?」
 とそこまで言った時に、突き出すように構えたプリンとしたお尻が丸見えだったのに気がついた。
 いや、下着はエロディラに奪われていないので、ちゃんと履いているのだが。
 今更ながらキューから手を離してスカートの裾を抑える。その動作が凄くヤバい。
「だ、大丈夫だよ。み、見えてないよ」
「もう、顔が真っ赤よ」
 お互い顔が染まっている。クスっと笑った菊理は、ざくろに寄って照れるのを隠すようにそっと唇を重ねた。


 健康的な肩と豊かな胸元を強調し、脚のスリットは深く、黒で大人っぽい色気を出したドレス姿で、クウ(ka3730)が自信満々な表情を湛えている。
 どう反応してあげようかとアルバ・ソル(ka4189)が一瞬、考える。
「ふふ、どうかしらアルバ? 惚れ直す? 惚れ直しちゃう?」
 両手で胸を寄せて大体にも前に屈む。
 これで落ない男が居れば、女性に興味がないのかと疑うレベルだ。
「綺麗だよ。クウ」
 率直な感想を伝えるアルバ。
 至って真面目な彼らしい褒め言葉だ。
「……あ、いや、そんなに、真面目に褒められると、なんだか照れる……」
「それじゃ、行こうか」
 白いスーツ姿のアルバが手を伸ばした。
 その手を取るクウ……だったのだが、広い甲板が見えると、瞳を輝かせた。
「ひろーい!」
 思わず駆け出す。
 理由は特に無い。広い所があるから走るのだ。
「ぴしっと決めてきたんだが……」
「ドレスだけどだいじょうぶ! それなりに走れる靴だから! 走ろう、アルバ!」
 そんな無邪気な恋人が愛おしいと思った。
 諦めたように微笑むと大きな声で呼び掛けた。
「競争でもしようか」
 偶には、はしゃぐのもきっと良いだろう。

 存分に走り周り一息付くのも兼ねて、二人はバーカウンターに寄った。
「お洒落な所ね」
 クウの言う通り、内装は豪華だった。
 最終艤装はここの港町で行われただけはあるというものだ。お酒の種類も豊富に揃っている。
「料理も流石、ですね」
 運ばれた肉料理に視線を向ける。
 豊かな王国南部で捕れた鮮度の高い鹿肉だ。赤みから滴るそれが、ソースと絡まっている。
 その光景に両手を合わせて瞳が輝き出すクウ。
「ねえねえ、アルバ! アルバ!」
「どうしました、クウ?」
 呼んでいる意図が分からず、首を傾げるアルバ。
 それに対しクウは人差し指を艶かしく鹿肉に向けた後、自身の口へと向けた。
「あ~ん、して♪」
 クウが待ちきれない様子で口を開けている。その言い方がまた、無邪気で妖しく――魅力的だった。
 少し照れながら、アルバはフォークで鹿肉を取ると、クウの口の中に入れる。
「ん~♪ ふふ、おいし♪」
 頬を抑えながら可愛げに言うクウに、アルバもつられて頬を緩ませるのだった。


 夜景の中に浮かぶ巨大な船から祭りの音楽や人々の声が微かに聞こえる。
 そんな海に面した公園に檜ケ谷 樹(ka5040)は恋人のリルエナ・ピチカートと共に来ていた。
「……知っていたけど、やっぱり、人って簡単に死ぬんだなって思ったんだ」
 そんな重々しい言葉を発して樹は意を決したように、リルエナと向き合った。
「いつ何があるかなんてわからない。だから、今、伝えたい」
「樹……」
「その…リルエナ。僕と……け、結婚を前提に……考えてくれない……かな」
 三日三晩考えに考えた台詞と共に差し出す真珠の指輪。
 リルエナは視線を大地に落とした。何を考えているのか樹はすぐに分かった。
「君が……君が、お姉さんの分まで背負うなら、僕も一緒に背負う。どこまでも」
 その言葉にリルエナの頬を涙が流れた。
 また、泣かした――ただそれは悲しみの涙ではないのは確かだった。
「こんな私でよければ」
 二つの影が、夜景の中、一つに重なった――。


(絶対、ヤバい……なんか、すっごく、音立てたし、マナーがよく分からなかったし……)
 生唾を飲み込むキヅカ・リク(ka0038)。
 ナニがヤバいって、それは、先ほどまでのディナーの事であった。フルコースなのだが、今まで定食屋や戦場での現場食ばかりに慣れていたばかりに、この手の礼儀作法は自信が無かった。
 対して、恋人リサ=メテオール(ka3520)は、キヅカよりは慣れていた。
 本来、エスコートすべきな状態なのに、これでは格好良い所どころか、逆に恥をかかせてしまったのではないかと心配しているのだ。
 怒らせるとものすっごく怖いのは骨の髄まで知っているし……。
「リクが可愛い……出来ない所を無駄に頑張るリクが、マジ可愛い」
 リサがニコニコ顔でリクの頭に手を伸ばして撫でる。
 良かった――どうやら、逆鱗には触れず、むしろ、好印象のようだ。可愛いというのが不本意かもしれないが、怒られるよりマシである。
「出店も出てるって、リク!」
 楽しそうに甲板へ出たリサがクルっとフリルのワンピースドレスのスカートを揺らした。
 メイクの為か、いつもよりも、可愛く見える――じゃなくて、いつも以上に、もの凄く可愛い。やっぱり、リサには勝てないなぁと思う。
「リサを好きになって良かった」
 唐突な言葉にリサが顔を赤くして驚く。
 何を言い出すと思ったら、こんな所で突然、そんな大事な事をポロっと言うのだから。
「いつもありがとう。あたしも、大好きだよ」
 頬に唇を優しく当て、思いっきり腕を絡めて身体を密着させる。
「一回りしよう」
 その言葉に照れながら頷くと、二人は甲板を歩き出す。
 色々な出店が並び人も多い中で、ふとすれ違った人をキヅカは振り返った。
 そこには、少女らと歩く老人が姿――あれはタダモノじゃない――直感が告げていた。
「なに、他の子見蕩れているの?」
 ゴゴゴと全身から何か発している恋人の言葉で我に返る。
「い、い、いや。違うって、あの老人がタダモノじゃないと」
「……ケダモノ」
 冷たく言い放つリサが鞄の中を確認する。
 やばいぞ、あれは鞄の中に、何か使える物が無いか探している行動だ。
「ま、待って、落ち着こうね、リサ……」
 後ずさろうにも腕を押さえ込まれていて動けないキヅカから悲鳴が上がるのはこの直後の事である。


 フライングシスティーナ号への神霊樹の分樹儀式は無事に終わった。
 見学も良い成果を残し、後は初陣の残すのみとなった。


 おしまい

依頼結果

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参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 虹の橋へ
    龍崎・カズマ(ka0178
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 花に想いを込めて
    ラヴィナ(ka0512
    人間(紅)|22才|女性|機導師
  • 【魔装】の監視者
    星輝 Amhran(ka0724
    エルフ|10才|女性|疾影士
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 神秘を掴む冒険家
    時音 ざくろ(ka1250
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • ライフ・ゴーズ・オン
    ジルボ(ka1732
    人間(紅)|16才|男性|猟撃士
  • びりびり電撃どりる!
    八劒 颯(ka1804
    人間(蒼)|15才|女性|機導師
  • 献身的な旦那さま
    テオバルト・グリム(ka1824
    人間(紅)|20才|男性|疾影士
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 戦いを選ぶ閃緑
    アイビス・グラス(ka2477
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • 淡光の戦乙女
    セレスティア(ka2691
    人間(紅)|19才|女性|聖導士
  • 光あれ
    柏木 千春(ka3061
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 運命の回答者
    リサ=メテオール(ka3520
    人間(紅)|16才|女性|聖導士
  • 這い寄る毒
    皐月=A=カヤマ(ka3534
    人間(蒼)|15才|男性|猟撃士
  • 疾く強きケモノ
    クウ(ka3730
    人間(紅)|18才|女性|疾影士
  • 正義なる楯
    アルバ・ソル(ka4189
    人間(紅)|18才|男性|魔術師
  • 黒髪の機導師
    白山 菊理(ka4305
    人間(蒼)|20才|女性|機導師
  • 幸せを手にした男
    檜ケ谷 樹(ka5040
    人間(蒼)|25才|男性|機導師
  • 雷影の術士
    央崎 遥華(ka5644
    人間(蒼)|21才|女性|魔術師
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師
  • 《大切》な者を支える為に
    和沙・E・グリム(ka6481
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
  • 涙のベルセルク
    ルーレン・シュウールノート(ka6501
    エルフ|20才|男性|霊闘士

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アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/10/24 23:39:59
アイコン 相談卓~王女さま飛び立つ!?
Uisca=S=Amhran(ka0754
エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2016/10/24 21:21:18