ゲスト
(ka0000)
真夜中に手招く黒い影
マスター:君矢

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/11/23 22:00
- 完成日
- 2016/12/02 23:37
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「ワハハハハ!」
「いやぁ、今日の酒は旨いなあ!」
深夜、二人の商人が千鳥足で賑やかな酒場から出てきた。
「売れましたからねぇ。売れた日は酒が旨いっ!」
「キーナンさん! もう一軒行きましょうよ! 今度はオレが奢りますって!」
「そうだなあ。マックス、行くか! ハハハハハッ!」
気分よく飲んだ二人は酒場の喧騒を背後にヨタヨタとしながら別の酒場に場所を移そうと、人の気配のなくなった町の通りを陽気に騒いで歩いていく。
昼間であれば活気にあふれている町も、真夜中の静寂に包まれていた。
二人は手にしたランプのわずかな灯りを頼りに通りを歩いていく。
「……うん……?」
交差点に差し掛かった時だ。犬の吠えたてる鳴声が聞えた。鳴声の方向を見れば、白く細い女の腕が物陰から突き出ているのが見えた。
女の細腕は、ユラユラと揺れていた。手招きをしているように見える。
「どうしたんでしょうねぇ」
「お、なんだねぇちゃんか! 犬が怖くて動けないのか。オレが追っ払ってやろうじゃないか」
キーナンは酒を飲んで暑いのか腕を捲り、ノシノシと女の腕に近づいていく。
「ねぇちゃん、犬なんかじゃなくオレたちと飲みに行こうじゃないか!」
犬の鳴声は止んでいた。
腕の突き出された暗がりを覗き込んだ時そこから何本もの女の白くて細い腕が突き出され、キーナンの腕に体に顔につかみかかる。
「……! ……! ぅぅ……!」
口を塞がれたキーナンは叫ぶことも出来ない。目を動かし腕の先を見る。
何本もの腕は、黒い暗闇の中から生えていた。見えるはずの肩も体も顔も見えない。
「どうしたんですか! キーナンさん!」
マックスがキーナンと腕をランプで照らすが、腕は黒い霞のような柱のようなものの中から出現していた。
マックスは「キーナンさん!」と叫びながら、腕を引きはがそうと試みるがびくともしなかった。
腕は、キーナンをズズ、ズズ、と黒い柱のようなものの中に引きずり込んだ。
バリ、ボリ、と固い物が砕かれるような音が夜の闇に響く。
「ヒィィィ」
マックスは、キーナンが引きずり込まれたことに恐慌するとランプを取り落し一目散に逃げだした。
ひとしきり咀嚼し終わったらしい黒い柱は、スルリとその場から移動した。
交差点には、ランプに照らされる血だまりだけが残された。
「……って言うことがあってね。他にも襲われた商人や住人がいるし、夜に人が出歩かなくなったと思ったら、今度は馬屋の馬が襲われるし」
「それは、大変ですね」
「そーなのよ。噂が広がったせいで、商人も客さんも来ないし。怖いっていうから昼間でもこんなふうに人が出歩かなくなっちゃって、商売あがったりよ」
ツアンプ・シェノグは、いれてもらったお茶を飲みながら顔なじみの商店のおばさんの話に相槌を打っていた。
「逃げた人の話だと黒い犬を見ただとか、女の細い腕だったとかいう話でね。みんなビクビクしてるわよ」
おばさんは、閑散とした通りを見ながらため息をついている。
ツアンプは今日、村で必要な物の買い出しに町を訪れていた。
普段であれば、商人や近隣の部族、買い物の住民たちで賑わい混雑する町が閑散として人の姿が見当たらないことにツアンプは驚いた。
人の気配の少ない町を歩きなじみの店を訪ねれば、幸いなことに店主のおばさんは店にいて、この町の変わりようについて話を聞くことが出来たのだった。
「歪虚がいるなんて怖くて生活もままならないですね……」
ツアンプは、シェノグ族が歪虚に襲われていた時の恐怖を思い出し身震いした。もうあんな理不尽な恐怖に苛まれる日々は嫌だった。
「本当よね、商人もお客さんも怖がって逃げちゃうし。この町に住んでる私たちは逃げる訳にもいかないし。いつになったら、前みたいに楽しく商売できるんだろうかねぇ。町のお偉いさんはハンターオフィスに依頼を出したらしいけど。早く倒してほしいやねぇ」
おばさんは、人の居ない寂しい通りを眺めて疲れたように呟いた。
「ハンターの皆さんが、来てくれるならもう大丈夫ですよ」
ツアンプは頼もしいハンターたちの雄姿を思い返して、おばさんを励ました。
「いやぁ、今日の酒は旨いなあ!」
深夜、二人の商人が千鳥足で賑やかな酒場から出てきた。
「売れましたからねぇ。売れた日は酒が旨いっ!」
「キーナンさん! もう一軒行きましょうよ! 今度はオレが奢りますって!」
「そうだなあ。マックス、行くか! ハハハハハッ!」
気分よく飲んだ二人は酒場の喧騒を背後にヨタヨタとしながら別の酒場に場所を移そうと、人の気配のなくなった町の通りを陽気に騒いで歩いていく。
昼間であれば活気にあふれている町も、真夜中の静寂に包まれていた。
二人は手にしたランプのわずかな灯りを頼りに通りを歩いていく。
「……うん……?」
交差点に差し掛かった時だ。犬の吠えたてる鳴声が聞えた。鳴声の方向を見れば、白く細い女の腕が物陰から突き出ているのが見えた。
女の細腕は、ユラユラと揺れていた。手招きをしているように見える。
「どうしたんでしょうねぇ」
「お、なんだねぇちゃんか! 犬が怖くて動けないのか。オレが追っ払ってやろうじゃないか」
キーナンは酒を飲んで暑いのか腕を捲り、ノシノシと女の腕に近づいていく。
「ねぇちゃん、犬なんかじゃなくオレたちと飲みに行こうじゃないか!」
犬の鳴声は止んでいた。
腕の突き出された暗がりを覗き込んだ時そこから何本もの女の白くて細い腕が突き出され、キーナンの腕に体に顔につかみかかる。
「……! ……! ぅぅ……!」
口を塞がれたキーナンは叫ぶことも出来ない。目を動かし腕の先を見る。
何本もの腕は、黒い暗闇の中から生えていた。見えるはずの肩も体も顔も見えない。
「どうしたんですか! キーナンさん!」
マックスがキーナンと腕をランプで照らすが、腕は黒い霞のような柱のようなものの中から出現していた。
マックスは「キーナンさん!」と叫びながら、腕を引きはがそうと試みるがびくともしなかった。
腕は、キーナンをズズ、ズズ、と黒い柱のようなものの中に引きずり込んだ。
バリ、ボリ、と固い物が砕かれるような音が夜の闇に響く。
「ヒィィィ」
マックスは、キーナンが引きずり込まれたことに恐慌するとランプを取り落し一目散に逃げだした。
ひとしきり咀嚼し終わったらしい黒い柱は、スルリとその場から移動した。
交差点には、ランプに照らされる血だまりだけが残された。
「……って言うことがあってね。他にも襲われた商人や住人がいるし、夜に人が出歩かなくなったと思ったら、今度は馬屋の馬が襲われるし」
「それは、大変ですね」
「そーなのよ。噂が広がったせいで、商人も客さんも来ないし。怖いっていうから昼間でもこんなふうに人が出歩かなくなっちゃって、商売あがったりよ」
ツアンプ・シェノグは、いれてもらったお茶を飲みながら顔なじみの商店のおばさんの話に相槌を打っていた。
「逃げた人の話だと黒い犬を見ただとか、女の細い腕だったとかいう話でね。みんなビクビクしてるわよ」
おばさんは、閑散とした通りを見ながらため息をついている。
ツアンプは今日、村で必要な物の買い出しに町を訪れていた。
普段であれば、商人や近隣の部族、買い物の住民たちで賑わい混雑する町が閑散として人の姿が見当たらないことにツアンプは驚いた。
人の気配の少ない町を歩きなじみの店を訪ねれば、幸いなことに店主のおばさんは店にいて、この町の変わりようについて話を聞くことが出来たのだった。
「歪虚がいるなんて怖くて生活もままならないですね……」
ツアンプは、シェノグ族が歪虚に襲われていた時の恐怖を思い出し身震いした。もうあんな理不尽な恐怖に苛まれる日々は嫌だった。
「本当よね、商人もお客さんも怖がって逃げちゃうし。この町に住んでる私たちは逃げる訳にもいかないし。いつになったら、前みたいに楽しく商売できるんだろうかねぇ。町のお偉いさんはハンターオフィスに依頼を出したらしいけど。早く倒してほしいやねぇ」
おばさんは、人の居ない寂しい通りを眺めて疲れたように呟いた。
「ハンターの皆さんが、来てくれるならもう大丈夫ですよ」
ツアンプは頼もしいハンターたちの雄姿を思い返して、おばさんを励ました。
リプレイ本文
ラジェンドラ(ka6353)、鞍馬 真(ka5819)、ルーネ・ルナ(ka6244)の三人は町の目抜き通りを行きかう人たちに話を聞いて回っていた。
「ハンターだ。少し話を聞きたいんだ」
ラジェンドラたちが話しかけたのは、人気の少ない中、身を寄せ合い周囲を警戒しながらも井戸端会議をしている女性たちだった。
「あの化け物を退治しに来てくれたハンターさん達だねぇ」
「よろしく頼むよ」
「はやく安心させておくれよねぇ」
女性たちは口々にこの状況への不安とハンター達への期待を口にする。
「私達が必ず解決するから、安心してくれ」
真は不安を口にする女性たちを安心させるために力強く、歪虚の討伐を請け負った。
「どんなふうに襲われたとか聞いていないでしょうか」
ルーネが女性たちの輪の中に入っていって話を聞く。
「どこで襲われたのか知らないか?」
「襲われた時の状況が分からないだろうか?」
ラジェンドラと真も女性たちの知っている事を聞き出そうと、井戸端会議に参加していった。
「暗がりで手が見えたって話さねぇ」
「手と一緒に犬の鳴声も聞くってね。夜、自分ちの犬のが鳴くのも怖くって」
「逃げ延びた人を知らないでしょうか?」
ルーネが聞いた。
「宿にこもっている商人が逃げられたらしいよ。他は聞かないねぇ」
「歪虚が出そうな場所に心当たりはないだろうか」
真が質問をする。
「よく被害の出ている場所はここいらだね」
女性は、ルーネが持っていた地図を指さしながらどこで被害があったか教えてくれるのでその場所をメモした。
「同時に複数の場所で襲われたといった話はありませんか」
ルーネが確認する。女性たちによると被害は必ず一件ずつで同時に複数の被害が出すことはないという返答だった。
「貴重な話をありがとう。助かった」
とラジェンドラが女性たちに礼を言った。
霧雨 悠月(ka4130)と星野 ハナ(ka5852)は、歪虚の目撃者である商人から話を聞くために町の宿屋の一室を訪ねた。
「どんな状況だったか聞いてもいいだろうか」
「犠牲になった方の時間帯とか場所とかもう1度確認したいんですぅ」
「ひぃ、あんたたちハンター、なんだよな。あの化け物が追いかけてきたんじゃないんだよな……」
商人はベッドの上で毛布に包まり怯えながら答えた。毛布から目だけがこちらを見ている。
「すまない。怯えさせるつもりはなかったんだ」
「人間でハンターですぅ。安心して下さい」
悠月とハナは、商人を安心させるように優しく言った。
「す、すまねぇ。女を見るとあの細い腕を思い出しちまうんだ……」
当時の状況を思い出すと恐怖がこみ上げるのだろう、声が震えていたが襲われた当時の状況を可能な限り思い出して話をしてくれた。
「協力してくれてありがとう」
「辛いのに思い出してくれてありがとうですぅ」
二人は、商人に感謝の礼を述べると宿を出た。
「暗い路地に主に出現して、決まって少人数が狙われる感じかな? 白い女性のような腕で相手を油断させて誘き寄せる、か」
悠月とハナは聞いた話を元に歪虚の特性について考えを巡らせている。
「か弱い女性のフリをするなんて卑怯ですよぅ」
ハナは商人の怯えっぷりを思い出してプンプンと怒っていた。
「どうやって獲物を選別しているんだろう」
悠月は鼻に指をあてながら考え込む。どこからか見張っているのだろうか。
商人は犬が鳴いていたと言っていた。黒い犬を利用して獲物を観察し誘き寄せている? だとしたら、犬も通常の犬とは違うのだろう。
「うーん。現れる前兆としては、黒い犬が怪しいかも」
「夜しか出ない理由も気になりますぅ。昼間はどうしているんでしょう。ただの習性ならいいんですけど高位歪虚のように転移しているんだとしたら……」
ハナも歩きながら考える。転移できるようならば、被害は町の中だけにとどまらずもっと広範囲にわたってもおかしくないだろう。この町の中だけに被害が収まっている状況を見ても転移はないと考えてよさそうだ。
エヴァンス・カルヴィ(ka0639)は町中の聞き込みに参加したあと、仲間たちに続きを任せて自身は町の暗がりや廃墟、人の近寄らなさそうな場所を中心に見回りをした。
歪虚は日中、どこかの物陰に潜んでいるのではないかと考えたのだ。
エヴァンスが見落としそうな違和感を発見出来るかもしれないとペットのハスキー犬を連れて怪しい場所を捜索する。
「夜なんて限定的なやつが、昼間に獲物を見定めないわけがねぇからな」
歪虚が潜んでいないか家と家の隙間や人が普段は訪れないだろう物置を確認していく。
「お兄ちゃん、なにしているのー?」
途中、近所の子供たちがエヴァンスに近寄ってきた。犬を触ってもいいかと聞くので犬たちが噛まないように触らせてやる。
「この辺りに人が近寄らない暗い場所はねえか?」
エヴァンスは目線を子供たちに合わせて、子供たちに心あたりがないか聞いた。
「化け物が出るから近寄っちゃダメだってー」
エヴァンスが子供たちから教わった場所は路地の奥にある壁の崩れかけた廃墟だった。
隙間から、中に入ってみる。物陰を慎重に確認していくが歪虚の姿はなさそうだった。
六人は、情報を持ち寄り情報の共有をする。
話し合いの結果、夜間に町を歩き歪虚を探すのが最も有効だろうという結論に至った。
「怪談みたいな歪虚だな。こういうのは夏にやって欲しいものだ」
持ち寄られた情報を分析しつつラジェンドラが歪虚についての感想を漏らす。
「真夜中にしか出てこないとは、随分獲物の狩り方をわかってる敵さんじゃねぇか」
エヴァンスが言う。
「夜、歪虚が出るのを待つのが一番だね」
悠月が言った。
「誰かが歪虚の獲物の対象にならないと現われない気がします。わたし、囮役をしますね」
ルーネが囮役に立候補する。
「囮に賛成するよ」
悠月が、囮を使うことに賛成した。
「退治前に被害者出したくないですしぃ、罠はさっさと踏んで踏み破れですぅ」
ハナもこれなら、一般人の被害を出さずにすむだろうと囮作戦に賛成を示す。
「一人では危険だ。私も囮を務めよう」
囮役への立候補に、真も名乗りを上げた。
「敵が出てくるまでは待ち伏せだな」
ラジェンドラが囮以外の行動について提案した。
「今晩以降被害を出さないための抜本的解決のためにもですぅ。占いますよぅ」
「少しでも、捜索のお役に立てれば」
ハナとルーネはそれぞれのやり方で、今夜、歪虚が出現する場所を占ってみる。
具体的な場所まではわからなかったが、二人の占いは同じような場所を指示した。
「この辺りを最初に捜索してみましょぅ」
「この占いが当たってくれているといいのですが……」
ハナとルーナの占いの結果は、昼間、聞き取りをした歪虚の出現場所をメモした地図と似た場所を示していた。
ハンターたちは、夜の町へと一歩を踏み出す。
「寒いですね」
ルーネは、ハァと白い息を吐きだす。
「暗いな。みんな閉じこもっているんだろう」
真はランタンで足元を照らしながら歩いた。通りの周辺の家はしっかりと戸締りがされていて、灯が微かにもれている程度で、あとはポツリとまばらにある街燈くらいしか灯りがなく暗い。
「昼間の情報だと、犬の遠吠えや唸り声に注意しないといけませんね」
ルーネは何気ない風を装いながら真と話をする。
「あとは細い路地だな。油断せずに行こう」
真も世間話を装いながら返事をした。
「福ちゃん、上空で警戒お願いしますぅ。柱歪虚や犬歪虚、襲われそうな人見かけたら1度降りて来てからそっちへ飛んで下さいぃ」
ハナはペットの梟を夜空に放った。訓練をしているわけではないのでどこまでできるかは分からないがやらないよりはいいだろう。
ハナ、ラジェンドラ、エヴァンスの三人は囮役の二人から距離をとりつつ隠れるように後方を歩く。
ハンター達が今歩いているのは、昼間の聞き込みで判明した歪虚が出やすいと目星をつけた通りだった。
「今のところ、一般の人が出歩いてはいないみたいですねぇ。このまま、一般人を巻き込まないようにしたいですぅ」
ハナは周囲を観察しながら言った。
「そうだな。囮の二人にも怪我のないようにしたいな」
ラジェンドラは前方の二人を見つめながら、いつでも防御障壁を展開し助けに入れるように準備を怠らない。
「俺は一緒に現れるっていう犬を優先して斬る。二人のことは任せた」
エヴァンスは二人が周囲を取り囲まれないようにと気配に気を配りながら歩いた。
「陰に潜むことになるからな、敵の領域だ、こちらが狙われる可能性も考慮に入れておいたほうがいいだろう」
ラジェンドラは、敵に気がつかれないように歩く自分達も襲われないように気をつけた方がいいと一緒に歩く二人に忠告する。
悠月は屋根の上にいた。通りに面した家の屋根の上から、囮の二人やその周囲を広く監視している。
聞き込みから判明している犬の歪虚がどこから出てもいいように注意していた時だ。犬の激しい鳴声がした。
「これが例の犬、かな」
悠月は超聴覚を使用し周囲から何か聞こえないかと耳を澄ます。
犬は二人を暗がりに追い立てるように移動している。
「犬の鳴声だ。近いな」
「いよいよですね」
「気を引き締めよう」
二人の周囲で犬が激しく吠えたてる。黒い影のような犬に追い立てられるふりをしながら、真とルーネの二人は細く暗い路地へと歩いていく。
追い立てられながら向かった路地は、他に比べて闇が濃い、そんな印象を受けた。
「見てみろ、手招きだ」
真は、こっちこっちという風に揺れる手を見つけた。
濃い闇の中から白い細い腕が突き出され、ゆらゆら手招きをしていた。何も事情を知らなれば手招きにしか見えなかっただろう。
「あっちも見てきますね」
ルーネが物怖じせずに手招きに近づいた。
真も警戒していないふりをしながら、二人で共に手に近づいていった。
「どうかされましたか?」
手に近づいたルーネは思い切って声を掛けてみる。声に反応した手は、スッと物陰に引っ込んだ。
「えっ」
ルーネはつられて物陰に身を乗り出した。
物陰から多数の白い手が暗闇の中から現れ、ルーネの体を掴み闇の中へ引きずり込もうとする。
「くっ……盾を」
強い力で引っ張られるルーネは踏ん張ってその場に留まろうとする。
「真さん……!」
ルーネが叫ぼうとした時、闇の中から新しい手が現れてルーネの口を塞いだので、このまま引きずり込まれる! と思った。
「今助ける!」
真は刀を振り抜いて口を塞いでいる手を切り落とした。腕を斬られた歪虚は、痛かったのか掴む手の力が緩む。
真はルーネを引っ張り距離をとった。そのはずみでルーネは後ろに倒れ尻もちをつく。
暗がりから飛び出してきた犬が真に飛びかかろうとした時、ラジェンドラの防御障壁が真を包み犬の攻撃から守った。
「囮を頼んだからには、絶対に守るさ」
「魂喰らいて我が糧とす」
エヴァンスは魔刃開放する。グレートソードテンペストの刀身に赤い文字が浮かび上がる。真に飛びかかろうとする犬たちを薙ぎ払っていく。
タイミングを計っていた悠月は、エヴァンスが突っ込んでくるのに合わせて屋根から飛び降りる。
「うーん、動物は大好きだけど……キミみたいなのは遠慮したいかな。むしろ遠慮なく狩りにいけるというものさ。キミの牙と僕の牙、どっちが鋭いか試してみようか?」
梅雨払いにと犬を切り裂きながら悠月が言う。
ハナは魔法の有効範囲まで近づいてラジェンドラと共に魔法を放つ。
ハナは五色光符陣を、ラジェンドラはデルタレイをそれぞれ、犬と闇の柱のような歪虚に向かって攻撃した。
「味方を巻き込まない複数攻撃は得意なんでな」
ラジェンドラの魔法が闇の柱のような歪虚に当たる。強烈な光のおかげか闇のような部分が一瞬薄くなり中身が露出した。
中には何本もの腕とその中心に牙の生えた大きな口がこちらを向いていた。
「気持ちが悪いな」
中身を目撃した思わずラジェンドラが思わずつぶやいた。
「まったく気持ちの悪い歪虚だ。まるでホラー映画のようだ……」
真が感想を呟きながら、自身のマテリアルを武器に流し強化するソウルエッジを使用する。
「まさに闇の住人って感じだね……所業が明るみに出た今、大人しく滅されなよ」
悠月も中身を見ていった。
柱のような歪虚は、ルーネに向かって拳を握り真っ直ぐに強烈な一撃を放ってくる。それを彼女は盾で防いだ。
「とんでけですっ」
尻もちから立ち上がったルーネはしつこく腕を伸ばしてくる柱の歪虚に向かってセイクリッドフラッシュを放った。
「影から現れる犬たぁ随分格好いいじゃねぇか、一匹飼ってみたいもんだ……な!」
エヴァンスは魔刃開放をし威力を高めた剣でもって犬の歪虚を切り倒していく。
「式ちゃん柱歪虚に組み付きなさいぃ」
ハナは大量の符を使用して紙でできた式神を召喚すると式神に歪虚の動きを封じるように命令を出す。
「逃げてしまう前に一気に畳みかけようっ」
式神で動きを封じられた歪虚を見た悠月は犬の始末をエヴァンスに任せると、柱の歪虚に斬りかかった。
真は、歪虚が格闘を仕掛けてくるのを巧みによけると間合いの内側に入られないように注意しながら柱の廃墟に反撃した。
悠月の攻撃の合間を埋めるようにハナとラジェンドラが魔法を放つ。
真は生命力から抽出したマテリアルを刀に纏わせるブラッドバーストを使用し、柱の歪虚の中心に剣を突き立て止めを刺した。
「まったくホラーな相手だったな、一体どこから湧いて出たんだ」
霧のように消えていった柱のような歪虚を見つめながら、ラジェンドラが言った。
「まだ残っている可能性もあるな。このまま夜明けまで徹夜で見張ってもいいな」
真の提案に、ハンターたちは朝焼けの見える時間まで町を見回り警戒を続けることにした。
恐怖から解放された町で見る朝焼けは澄んでいて美しかった。
「ハンターだ。少し話を聞きたいんだ」
ラジェンドラたちが話しかけたのは、人気の少ない中、身を寄せ合い周囲を警戒しながらも井戸端会議をしている女性たちだった。
「あの化け物を退治しに来てくれたハンターさん達だねぇ」
「よろしく頼むよ」
「はやく安心させておくれよねぇ」
女性たちは口々にこの状況への不安とハンター達への期待を口にする。
「私達が必ず解決するから、安心してくれ」
真は不安を口にする女性たちを安心させるために力強く、歪虚の討伐を請け負った。
「どんなふうに襲われたとか聞いていないでしょうか」
ルーネが女性たちの輪の中に入っていって話を聞く。
「どこで襲われたのか知らないか?」
「襲われた時の状況が分からないだろうか?」
ラジェンドラと真も女性たちの知っている事を聞き出そうと、井戸端会議に参加していった。
「暗がりで手が見えたって話さねぇ」
「手と一緒に犬の鳴声も聞くってね。夜、自分ちの犬のが鳴くのも怖くって」
「逃げ延びた人を知らないでしょうか?」
ルーネが聞いた。
「宿にこもっている商人が逃げられたらしいよ。他は聞かないねぇ」
「歪虚が出そうな場所に心当たりはないだろうか」
真が質問をする。
「よく被害の出ている場所はここいらだね」
女性は、ルーネが持っていた地図を指さしながらどこで被害があったか教えてくれるのでその場所をメモした。
「同時に複数の場所で襲われたといった話はありませんか」
ルーネが確認する。女性たちによると被害は必ず一件ずつで同時に複数の被害が出すことはないという返答だった。
「貴重な話をありがとう。助かった」
とラジェンドラが女性たちに礼を言った。
霧雨 悠月(ka4130)と星野 ハナ(ka5852)は、歪虚の目撃者である商人から話を聞くために町の宿屋の一室を訪ねた。
「どんな状況だったか聞いてもいいだろうか」
「犠牲になった方の時間帯とか場所とかもう1度確認したいんですぅ」
「ひぃ、あんたたちハンター、なんだよな。あの化け物が追いかけてきたんじゃないんだよな……」
商人はベッドの上で毛布に包まり怯えながら答えた。毛布から目だけがこちらを見ている。
「すまない。怯えさせるつもりはなかったんだ」
「人間でハンターですぅ。安心して下さい」
悠月とハナは、商人を安心させるように優しく言った。
「す、すまねぇ。女を見るとあの細い腕を思い出しちまうんだ……」
当時の状況を思い出すと恐怖がこみ上げるのだろう、声が震えていたが襲われた当時の状況を可能な限り思い出して話をしてくれた。
「協力してくれてありがとう」
「辛いのに思い出してくれてありがとうですぅ」
二人は、商人に感謝の礼を述べると宿を出た。
「暗い路地に主に出現して、決まって少人数が狙われる感じかな? 白い女性のような腕で相手を油断させて誘き寄せる、か」
悠月とハナは聞いた話を元に歪虚の特性について考えを巡らせている。
「か弱い女性のフリをするなんて卑怯ですよぅ」
ハナは商人の怯えっぷりを思い出してプンプンと怒っていた。
「どうやって獲物を選別しているんだろう」
悠月は鼻に指をあてながら考え込む。どこからか見張っているのだろうか。
商人は犬が鳴いていたと言っていた。黒い犬を利用して獲物を観察し誘き寄せている? だとしたら、犬も通常の犬とは違うのだろう。
「うーん。現れる前兆としては、黒い犬が怪しいかも」
「夜しか出ない理由も気になりますぅ。昼間はどうしているんでしょう。ただの習性ならいいんですけど高位歪虚のように転移しているんだとしたら……」
ハナも歩きながら考える。転移できるようならば、被害は町の中だけにとどまらずもっと広範囲にわたってもおかしくないだろう。この町の中だけに被害が収まっている状況を見ても転移はないと考えてよさそうだ。
エヴァンス・カルヴィ(ka0639)は町中の聞き込みに参加したあと、仲間たちに続きを任せて自身は町の暗がりや廃墟、人の近寄らなさそうな場所を中心に見回りをした。
歪虚は日中、どこかの物陰に潜んでいるのではないかと考えたのだ。
エヴァンスが見落としそうな違和感を発見出来るかもしれないとペットのハスキー犬を連れて怪しい場所を捜索する。
「夜なんて限定的なやつが、昼間に獲物を見定めないわけがねぇからな」
歪虚が潜んでいないか家と家の隙間や人が普段は訪れないだろう物置を確認していく。
「お兄ちゃん、なにしているのー?」
途中、近所の子供たちがエヴァンスに近寄ってきた。犬を触ってもいいかと聞くので犬たちが噛まないように触らせてやる。
「この辺りに人が近寄らない暗い場所はねえか?」
エヴァンスは目線を子供たちに合わせて、子供たちに心あたりがないか聞いた。
「化け物が出るから近寄っちゃダメだってー」
エヴァンスが子供たちから教わった場所は路地の奥にある壁の崩れかけた廃墟だった。
隙間から、中に入ってみる。物陰を慎重に確認していくが歪虚の姿はなさそうだった。
六人は、情報を持ち寄り情報の共有をする。
話し合いの結果、夜間に町を歩き歪虚を探すのが最も有効だろうという結論に至った。
「怪談みたいな歪虚だな。こういうのは夏にやって欲しいものだ」
持ち寄られた情報を分析しつつラジェンドラが歪虚についての感想を漏らす。
「真夜中にしか出てこないとは、随分獲物の狩り方をわかってる敵さんじゃねぇか」
エヴァンスが言う。
「夜、歪虚が出るのを待つのが一番だね」
悠月が言った。
「誰かが歪虚の獲物の対象にならないと現われない気がします。わたし、囮役をしますね」
ルーネが囮役に立候補する。
「囮に賛成するよ」
悠月が、囮を使うことに賛成した。
「退治前に被害者出したくないですしぃ、罠はさっさと踏んで踏み破れですぅ」
ハナもこれなら、一般人の被害を出さずにすむだろうと囮作戦に賛成を示す。
「一人では危険だ。私も囮を務めよう」
囮役への立候補に、真も名乗りを上げた。
「敵が出てくるまでは待ち伏せだな」
ラジェンドラが囮以外の行動について提案した。
「今晩以降被害を出さないための抜本的解決のためにもですぅ。占いますよぅ」
「少しでも、捜索のお役に立てれば」
ハナとルーネはそれぞれのやり方で、今夜、歪虚が出現する場所を占ってみる。
具体的な場所まではわからなかったが、二人の占いは同じような場所を指示した。
「この辺りを最初に捜索してみましょぅ」
「この占いが当たってくれているといいのですが……」
ハナとルーナの占いの結果は、昼間、聞き取りをした歪虚の出現場所をメモした地図と似た場所を示していた。
ハンターたちは、夜の町へと一歩を踏み出す。
「寒いですね」
ルーネは、ハァと白い息を吐きだす。
「暗いな。みんな閉じこもっているんだろう」
真はランタンで足元を照らしながら歩いた。通りの周辺の家はしっかりと戸締りがされていて、灯が微かにもれている程度で、あとはポツリとまばらにある街燈くらいしか灯りがなく暗い。
「昼間の情報だと、犬の遠吠えや唸り声に注意しないといけませんね」
ルーネは何気ない風を装いながら真と話をする。
「あとは細い路地だな。油断せずに行こう」
真も世間話を装いながら返事をした。
「福ちゃん、上空で警戒お願いしますぅ。柱歪虚や犬歪虚、襲われそうな人見かけたら1度降りて来てからそっちへ飛んで下さいぃ」
ハナはペットの梟を夜空に放った。訓練をしているわけではないのでどこまでできるかは分からないがやらないよりはいいだろう。
ハナ、ラジェンドラ、エヴァンスの三人は囮役の二人から距離をとりつつ隠れるように後方を歩く。
ハンター達が今歩いているのは、昼間の聞き込みで判明した歪虚が出やすいと目星をつけた通りだった。
「今のところ、一般の人が出歩いてはいないみたいですねぇ。このまま、一般人を巻き込まないようにしたいですぅ」
ハナは周囲を観察しながら言った。
「そうだな。囮の二人にも怪我のないようにしたいな」
ラジェンドラは前方の二人を見つめながら、いつでも防御障壁を展開し助けに入れるように準備を怠らない。
「俺は一緒に現れるっていう犬を優先して斬る。二人のことは任せた」
エヴァンスは二人が周囲を取り囲まれないようにと気配に気を配りながら歩いた。
「陰に潜むことになるからな、敵の領域だ、こちらが狙われる可能性も考慮に入れておいたほうがいいだろう」
ラジェンドラは、敵に気がつかれないように歩く自分達も襲われないように気をつけた方がいいと一緒に歩く二人に忠告する。
悠月は屋根の上にいた。通りに面した家の屋根の上から、囮の二人やその周囲を広く監視している。
聞き込みから判明している犬の歪虚がどこから出てもいいように注意していた時だ。犬の激しい鳴声がした。
「これが例の犬、かな」
悠月は超聴覚を使用し周囲から何か聞こえないかと耳を澄ます。
犬は二人を暗がりに追い立てるように移動している。
「犬の鳴声だ。近いな」
「いよいよですね」
「気を引き締めよう」
二人の周囲で犬が激しく吠えたてる。黒い影のような犬に追い立てられるふりをしながら、真とルーネの二人は細く暗い路地へと歩いていく。
追い立てられながら向かった路地は、他に比べて闇が濃い、そんな印象を受けた。
「見てみろ、手招きだ」
真は、こっちこっちという風に揺れる手を見つけた。
濃い闇の中から白い細い腕が突き出され、ゆらゆら手招きをしていた。何も事情を知らなれば手招きにしか見えなかっただろう。
「あっちも見てきますね」
ルーネが物怖じせずに手招きに近づいた。
真も警戒していないふりをしながら、二人で共に手に近づいていった。
「どうかされましたか?」
手に近づいたルーネは思い切って声を掛けてみる。声に反応した手は、スッと物陰に引っ込んだ。
「えっ」
ルーネはつられて物陰に身を乗り出した。
物陰から多数の白い手が暗闇の中から現れ、ルーネの体を掴み闇の中へ引きずり込もうとする。
「くっ……盾を」
強い力で引っ張られるルーネは踏ん張ってその場に留まろうとする。
「真さん……!」
ルーネが叫ぼうとした時、闇の中から新しい手が現れてルーネの口を塞いだので、このまま引きずり込まれる! と思った。
「今助ける!」
真は刀を振り抜いて口を塞いでいる手を切り落とした。腕を斬られた歪虚は、痛かったのか掴む手の力が緩む。
真はルーネを引っ張り距離をとった。そのはずみでルーネは後ろに倒れ尻もちをつく。
暗がりから飛び出してきた犬が真に飛びかかろうとした時、ラジェンドラの防御障壁が真を包み犬の攻撃から守った。
「囮を頼んだからには、絶対に守るさ」
「魂喰らいて我が糧とす」
エヴァンスは魔刃開放する。グレートソードテンペストの刀身に赤い文字が浮かび上がる。真に飛びかかろうとする犬たちを薙ぎ払っていく。
タイミングを計っていた悠月は、エヴァンスが突っ込んでくるのに合わせて屋根から飛び降りる。
「うーん、動物は大好きだけど……キミみたいなのは遠慮したいかな。むしろ遠慮なく狩りにいけるというものさ。キミの牙と僕の牙、どっちが鋭いか試してみようか?」
梅雨払いにと犬を切り裂きながら悠月が言う。
ハナは魔法の有効範囲まで近づいてラジェンドラと共に魔法を放つ。
ハナは五色光符陣を、ラジェンドラはデルタレイをそれぞれ、犬と闇の柱のような歪虚に向かって攻撃した。
「味方を巻き込まない複数攻撃は得意なんでな」
ラジェンドラの魔法が闇の柱のような歪虚に当たる。強烈な光のおかげか闇のような部分が一瞬薄くなり中身が露出した。
中には何本もの腕とその中心に牙の生えた大きな口がこちらを向いていた。
「気持ちが悪いな」
中身を目撃した思わずラジェンドラが思わずつぶやいた。
「まったく気持ちの悪い歪虚だ。まるでホラー映画のようだ……」
真が感想を呟きながら、自身のマテリアルを武器に流し強化するソウルエッジを使用する。
「まさに闇の住人って感じだね……所業が明るみに出た今、大人しく滅されなよ」
悠月も中身を見ていった。
柱のような歪虚は、ルーネに向かって拳を握り真っ直ぐに強烈な一撃を放ってくる。それを彼女は盾で防いだ。
「とんでけですっ」
尻もちから立ち上がったルーネはしつこく腕を伸ばしてくる柱の歪虚に向かってセイクリッドフラッシュを放った。
「影から現れる犬たぁ随分格好いいじゃねぇか、一匹飼ってみたいもんだ……な!」
エヴァンスは魔刃開放をし威力を高めた剣でもって犬の歪虚を切り倒していく。
「式ちゃん柱歪虚に組み付きなさいぃ」
ハナは大量の符を使用して紙でできた式神を召喚すると式神に歪虚の動きを封じるように命令を出す。
「逃げてしまう前に一気に畳みかけようっ」
式神で動きを封じられた歪虚を見た悠月は犬の始末をエヴァンスに任せると、柱の歪虚に斬りかかった。
真は、歪虚が格闘を仕掛けてくるのを巧みによけると間合いの内側に入られないように注意しながら柱の廃墟に反撃した。
悠月の攻撃の合間を埋めるようにハナとラジェンドラが魔法を放つ。
真は生命力から抽出したマテリアルを刀に纏わせるブラッドバーストを使用し、柱の歪虚の中心に剣を突き立て止めを刺した。
「まったくホラーな相手だったな、一体どこから湧いて出たんだ」
霧のように消えていった柱のような歪虚を見つめながら、ラジェンドラが言った。
「まだ残っている可能性もあるな。このまま夜明けまで徹夜で見張ってもいいな」
真の提案に、ハンターたちは朝焼けの見える時間まで町を見回り警戒を続けることにした。
恐怖から解放された町で見る朝焼けは澄んでいて美しかった。
依頼結果
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/21 20:00:22 |
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相談スレッド 星野 ハナ(ka5852) 人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2016/11/23 12:00:06 |