ゲスト
(ka0000)
真夜中に手招く黒い影
マスター:君矢

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/11/23 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/07 22:00
オープニング
「ワハハハハ!」
「いやぁ、今日の酒は旨いなあ!」
深夜、二人の商人が千鳥足で賑やかな酒場から出てきた。
「売れましたからねぇ。売れた日は酒が旨いっ!」
「キーナンさん! もう一軒行きましょうよ! 今度はオレが奢りますって!」
「そうだなあ。マックス、行くか! ハハハハハッ!」
気分よく飲んだ二人は酒場の喧騒を背後にヨタヨタとしながら別の酒場に場所を移そうと、人の気配のなくなった町の通りを陽気に騒いで歩いていく。
昼間であれば活気にあふれている町も、真夜中の静寂に包まれていた。
二人は手にしたランプのわずかな灯りを頼りに通りを歩いていく。
「……うん……?」
交差点に差し掛かった時だ。犬の吠えたてる鳴声が聞えた。鳴声の方向を見れば、白く細い女の腕が物陰から突き出ているのが見えた。
女の細腕は、ユラユラと揺れていた。手招きをしているように見える。
「どうしたんでしょうねぇ」
「お、なんだねぇちゃんか! 犬が怖くて動けないのか。オレが追っ払ってやろうじゃないか」
キーナンは酒を飲んで暑いのか腕を捲り、ノシノシと女の腕に近づいていく。
「ねぇちゃん、犬なんかじゃなくオレたちと飲みに行こうじゃないか!」
犬の鳴声は止んでいた。
腕の突き出された暗がりを覗き込んだ時そこから何本もの女の白くて細い腕が突き出され、キーナンの腕に体に顔につかみかかる。
「……! ……! ぅぅ……!」
口を塞がれたキーナンは叫ぶことも出来ない。目を動かし腕の先を見る。
何本もの腕は、黒い暗闇の中から生えていた。見えるはずの肩も体も顔も見えない。
「どうしたんですか! キーナンさん!」
マックスがキーナンと腕をランプで照らすが、腕は黒い霞のような柱のようなものの中から出現していた。
マックスは「キーナンさん!」と叫びながら、腕を引きはがそうと試みるがびくともしなかった。
腕は、キーナンをズズ、ズズ、と黒い柱のようなものの中に引きずり込んだ。
バリ、ボリ、と固い物が砕かれるような音が夜の闇に響く。
「ヒィィィ」
マックスは、キーナンが引きずり込まれたことに恐慌するとランプを取り落し一目散に逃げだした。
ひとしきり咀嚼し終わったらしい黒い柱は、スルリとその場から移動した。
交差点には、ランプに照らされる血だまりだけが残された。
「……って言うことがあってね。他にも襲われた商人や住人がいるし、夜に人が出歩かなくなったと思ったら、今度は馬屋の馬が襲われるし」
「それは、大変ですね」
「そーなのよ。噂が広がったせいで、商人も客さんも来ないし。怖いっていうから昼間でもこんなふうに人が出歩かなくなっちゃって、商売あがったりよ」
ツアンプ・シェノグは、いれてもらったお茶を飲みながら顔なじみの商店のおばさんの話に相槌を打っていた。
「逃げた人の話だと黒い犬を見ただとか、女の細い腕だったとかいう話でね。みんなビクビクしてるわよ」
おばさんは、閑散とした通りを見ながらため息をついている。
ツアンプは今日、村で必要な物の買い出しに町を訪れていた。
普段であれば、商人や近隣の部族、買い物の住民たちで賑わい混雑する町が閑散として人の姿が見当たらないことにツアンプは驚いた。
人の気配の少ない町を歩きなじみの店を訪ねれば、幸いなことに店主のおばさんは店にいて、この町の変わりようについて話を聞くことが出来たのだった。
「歪虚がいるなんて怖くて生活もままならないですね……」
ツアンプは、シェノグ族が歪虚に襲われていた時の恐怖を思い出し身震いした。もうあんな理不尽な恐怖に苛まれる日々は嫌だった。
「本当よね、商人もお客さんも怖がって逃げちゃうし。この町に住んでる私たちは逃げる訳にもいかないし。いつになったら、前みたいに楽しく商売できるんだろうかねぇ。町のお偉いさんはハンターオフィスに依頼を出したらしいけど。早く倒してほしいやねぇ」
おばさんは、人の居ない寂しい通りを眺めて疲れたように呟いた。
「ハンターの皆さんが、来てくれるならもう大丈夫ですよ」
ツアンプは頼もしいハンターたちの雄姿を思い返して、おばさんを励ました。
「いやぁ、今日の酒は旨いなあ!」
深夜、二人の商人が千鳥足で賑やかな酒場から出てきた。
「売れましたからねぇ。売れた日は酒が旨いっ!」
「キーナンさん! もう一軒行きましょうよ! 今度はオレが奢りますって!」
「そうだなあ。マックス、行くか! ハハハハハッ!」
気分よく飲んだ二人は酒場の喧騒を背後にヨタヨタとしながら別の酒場に場所を移そうと、人の気配のなくなった町の通りを陽気に騒いで歩いていく。
昼間であれば活気にあふれている町も、真夜中の静寂に包まれていた。
二人は手にしたランプのわずかな灯りを頼りに通りを歩いていく。
「……うん……?」
交差点に差し掛かった時だ。犬の吠えたてる鳴声が聞えた。鳴声の方向を見れば、白く細い女の腕が物陰から突き出ているのが見えた。
女の細腕は、ユラユラと揺れていた。手招きをしているように見える。
「どうしたんでしょうねぇ」
「お、なんだねぇちゃんか! 犬が怖くて動けないのか。オレが追っ払ってやろうじゃないか」
キーナンは酒を飲んで暑いのか腕を捲り、ノシノシと女の腕に近づいていく。
「ねぇちゃん、犬なんかじゃなくオレたちと飲みに行こうじゃないか!」
犬の鳴声は止んでいた。
腕の突き出された暗がりを覗き込んだ時そこから何本もの女の白くて細い腕が突き出され、キーナンの腕に体に顔につかみかかる。
「……! ……! ぅぅ……!」
口を塞がれたキーナンは叫ぶことも出来ない。目を動かし腕の先を見る。
何本もの腕は、黒い暗闇の中から生えていた。見えるはずの肩も体も顔も見えない。
「どうしたんですか! キーナンさん!」
マックスがキーナンと腕をランプで照らすが、腕は黒い霞のような柱のようなものの中から出現していた。
マックスは「キーナンさん!」と叫びながら、腕を引きはがそうと試みるがびくともしなかった。
腕は、キーナンをズズ、ズズ、と黒い柱のようなものの中に引きずり込んだ。
バリ、ボリ、と固い物が砕かれるような音が夜の闇に響く。
「ヒィィィ」
マックスは、キーナンが引きずり込まれたことに恐慌するとランプを取り落し一目散に逃げだした。
ひとしきり咀嚼し終わったらしい黒い柱は、スルリとその場から移動した。
交差点には、ランプに照らされる血だまりだけが残された。
「……って言うことがあってね。他にも襲われた商人や住人がいるし、夜に人が出歩かなくなったと思ったら、今度は馬屋の馬が襲われるし」
「それは、大変ですね」
「そーなのよ。噂が広がったせいで、商人も客さんも来ないし。怖いっていうから昼間でもこんなふうに人が出歩かなくなっちゃって、商売あがったりよ」
ツアンプ・シェノグは、いれてもらったお茶を飲みながら顔なじみの商店のおばさんの話に相槌を打っていた。
「逃げた人の話だと黒い犬を見ただとか、女の細い腕だったとかいう話でね。みんなビクビクしてるわよ」
おばさんは、閑散とした通りを見ながらため息をついている。
ツアンプは今日、村で必要な物の買い出しに町を訪れていた。
普段であれば、商人や近隣の部族、買い物の住民たちで賑わい混雑する町が閑散として人の姿が見当たらないことにツアンプは驚いた。
人の気配の少ない町を歩きなじみの店を訪ねれば、幸いなことに店主のおばさんは店にいて、この町の変わりようについて話を聞くことが出来たのだった。
「歪虚がいるなんて怖くて生活もままならないですね……」
ツアンプは、シェノグ族が歪虚に襲われていた時の恐怖を思い出し身震いした。もうあんな理不尽な恐怖に苛まれる日々は嫌だった。
「本当よね、商人もお客さんも怖がって逃げちゃうし。この町に住んでる私たちは逃げる訳にもいかないし。いつになったら、前みたいに楽しく商売できるんだろうかねぇ。町のお偉いさんはハンターオフィスに依頼を出したらしいけど。早く倒してほしいやねぇ」
おばさんは、人の居ない寂しい通りを眺めて疲れたように呟いた。
「ハンターの皆さんが、来てくれるならもう大丈夫ですよ」
ツアンプは頼もしいハンターたちの雄姿を思い返して、おばさんを励ました。
解説
町に現れた歪虚を退治してください。
歪虚は今のところ、夜のみ出現していて、出現する場所は物陰という以外には共通点はない模様。
町の様子:
昼間でも閑散としていて、人の行き来は少ない。
夜は、人々は閉じこもって外に出ようとはしない。出来るだけ厳重に戸締りをしている模様。
PL情報:
黒い柱のような歪虚:1体
黒い霧が柱状になっている歪虚
黒い柱の中から、細く白い女性の腕が何本も出てきて、獲物を掴んで引きずり込む。
柱の内側には大きな口があって、獲物を咀嚼する。
物陰に潜んで、獲物を手招きする。手招きに警戒されると滑るように移動して襲い掛かる。
大きさは人くらい
格闘系の攻撃を使用する様子。詳しくは不明。
黒い犬:6体
目が赤く光っている黒い犬。
習性や行動は犬とほぼ同じ。
獲物を包囲して逃がさないように行動する。
歪虚は今のところ、夜のみ出現していて、出現する場所は物陰という以外には共通点はない模様。
町の様子:
昼間でも閑散としていて、人の行き来は少ない。
夜は、人々は閉じこもって外に出ようとはしない。出来るだけ厳重に戸締りをしている模様。
PL情報:
黒い柱のような歪虚:1体
黒い霧が柱状になっている歪虚
黒い柱の中から、細く白い女性の腕が何本も出てきて、獲物を掴んで引きずり込む。
柱の内側には大きな口があって、獲物を咀嚼する。
物陰に潜んで、獲物を手招きする。手招きに警戒されると滑るように移動して襲い掛かる。
大きさは人くらい
格闘系の攻撃を使用する様子。詳しくは不明。
黒い犬:6体
目が赤く光っている黒い犬。
習性や行動は犬とほぼ同じ。
獲物を包囲して逃がさないように行動する。
マスターより
少し間が開いてしまいました。
君矢です。
どうぞ、よろしくお願いします。
君矢です。
どうぞ、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/02 23:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/21 20:00:22 |
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相談スレッド 星野 ハナ(ka5852) 人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2016/11/23 12:00:06 |