ゲスト
(ka0000)
狼と行商護衛。便乗可
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/09/27 12:00
- 完成日
- 2014/10/05 19:15
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●持てる者の悩み
ここは貴族の社交場であり言葉と権威と財力で戦う戦場。要するにパーティ会場である。
「合同で兵を出すのは……」
「ハンターに任せては……」
地方貴族達が陰気な顔で話し合っている。
内容は、3つ以上の貴族領が接する土地についてだ。
交通の要衝でもなく土地も痩せているので他所と揉めてまで手に入れる価値が無く、誰も兵を派遣せず荒れるがままになっていた。
最近は行商が道として利用しはじめ、獣道より少しまし程度な道ができたらしいのだが……。
「狼が湧くとはな。捕捉すれば鎧袖一触とはいえ」
「捕捉するまで何人何日兵を貼り付けることになるのか」
面子があるので放置は出来ない。
けれどほとんど税収をもたらさない土地のために大金を使いたくない。
「隊商を組ませてはどうか。護衛にハンターを雇うなら何割か補助を出すことにして」
「ハンターか。役に立つのか?」
「役に立つかどうか確かめる意味もある。で、何割ずつ負担する?」
華やかな舞台で陰気な交渉が続いていく。
「よろしい。その条件でハンターオフィスに依頼するとしよう」
皆うんざりとした表情でうなずき、次の案件を片付けるため別の貴族の元へ向かっていった。
●持たない者たちの悩み
「聞いたか」
「お貴族様が護衛をつけてくださるってアレか?」
野心はあっても金はない行商達が、宿屋で薄いスープを飲みながら語らっていた。
「税も取られて護衛にも金をとられるってよ」
「猛獣や夜盗避けに雇った護衛が商人襲って雲隠れって話も聞くぜ」
顔を見合わせ同時に溜息をつく。
「お前、狼倒せる?」
「覚醒者でもないのに倒せる訳ないだろ」
さらに大きな溜息をつき、行商人達はそれぞれ財布を覗き込む。
「良い値で売れなきゃ破産かー」
「俺の似たようなもんだよ畜生」
空になったスープ皿を眺め、がくりと肩を落とすのだった。
●ごはんを待つ
飢えた狼が9頭、人間の臭いが残る道をみつめていた。
既に絶食3日目。
近くの川で水分補給はできているとはいえいつ倒れてもおかしくない。
道の近くの茂みに隠れて、待つ。
予定では、2日後にハンターと行商がここを通る。
●たびのしおり
ハンターオフィス本部に、妙に安っぽい効果音が響いた。
新たな3Dディスプレイが立ち上がる。
タイトルは旅のしおり王国1泊2日の旅。
1日目午前。王国内にある転移門から僻地にある街へ全力移動。行商人9名と合流。
1日目午後。林や森が点在する道(獣道より少しまし程度)を駆け足。日暮れまでに野営予定地(森の中の清流の側にある空き地)に到着。その後食事と就寝。要不寝番。
2日目午前。早朝に野営地を発つ。大量に生えた草をかき分けあるいは刈りながら大きな森を突破。
2日目午後。日没までに目的地である小都市へ到着。行商人と別れて転移門がある地方都市へ全力ダッシュ。
「ブラックな仕事やね」
「しょ……本気かこれ」
非常に疲れる割に報酬は低め。覚醒者でない行商では耐えられるかどうか分からない強行軍。つまり行商の体調維持も考える必要がある。
「荷は羊毛。1行商1リュックか」
ディスプレイの記述を信じるなら、成人男性の倍は体積がある。
「俺体力に自信ないから他の依頼探すわ」
「俺も」
去っていくハンターを見送るように、3Dディスプレイから銭色の光がこぼれていた。
ここは貴族の社交場であり言葉と権威と財力で戦う戦場。要するにパーティ会場である。
「合同で兵を出すのは……」
「ハンターに任せては……」
地方貴族達が陰気な顔で話し合っている。
内容は、3つ以上の貴族領が接する土地についてだ。
交通の要衝でもなく土地も痩せているので他所と揉めてまで手に入れる価値が無く、誰も兵を派遣せず荒れるがままになっていた。
最近は行商が道として利用しはじめ、獣道より少しまし程度な道ができたらしいのだが……。
「狼が湧くとはな。捕捉すれば鎧袖一触とはいえ」
「捕捉するまで何人何日兵を貼り付けることになるのか」
面子があるので放置は出来ない。
けれどほとんど税収をもたらさない土地のために大金を使いたくない。
「隊商を組ませてはどうか。護衛にハンターを雇うなら何割か補助を出すことにして」
「ハンターか。役に立つのか?」
「役に立つかどうか確かめる意味もある。で、何割ずつ負担する?」
華やかな舞台で陰気な交渉が続いていく。
「よろしい。その条件でハンターオフィスに依頼するとしよう」
皆うんざりとした表情でうなずき、次の案件を片付けるため別の貴族の元へ向かっていった。
●持たない者たちの悩み
「聞いたか」
「お貴族様が護衛をつけてくださるってアレか?」
野心はあっても金はない行商達が、宿屋で薄いスープを飲みながら語らっていた。
「税も取られて護衛にも金をとられるってよ」
「猛獣や夜盗避けに雇った護衛が商人襲って雲隠れって話も聞くぜ」
顔を見合わせ同時に溜息をつく。
「お前、狼倒せる?」
「覚醒者でもないのに倒せる訳ないだろ」
さらに大きな溜息をつき、行商人達はそれぞれ財布を覗き込む。
「良い値で売れなきゃ破産かー」
「俺の似たようなもんだよ畜生」
空になったスープ皿を眺め、がくりと肩を落とすのだった。
●ごはんを待つ
飢えた狼が9頭、人間の臭いが残る道をみつめていた。
既に絶食3日目。
近くの川で水分補給はできているとはいえいつ倒れてもおかしくない。
道の近くの茂みに隠れて、待つ。
予定では、2日後にハンターと行商がここを通る。
●たびのしおり
ハンターオフィス本部に、妙に安っぽい効果音が響いた。
新たな3Dディスプレイが立ち上がる。
タイトルは旅のしおり王国1泊2日の旅。
1日目午前。王国内にある転移門から僻地にある街へ全力移動。行商人9名と合流。
1日目午後。林や森が点在する道(獣道より少しまし程度)を駆け足。日暮れまでに野営予定地(森の中の清流の側にある空き地)に到着。その後食事と就寝。要不寝番。
2日目午前。早朝に野営地を発つ。大量に生えた草をかき分けあるいは刈りながら大きな森を突破。
2日目午後。日没までに目的地である小都市へ到着。行商人と別れて転移門がある地方都市へ全力ダッシュ。
「ブラックな仕事やね」
「しょ……本気かこれ」
非常に疲れる割に報酬は低め。覚醒者でない行商では耐えられるかどうか分からない強行軍。つまり行商の体調維持も考える必要がある。
「荷は羊毛。1行商1リュックか」
ディスプレイの記述を信じるなら、成人男性の倍は体積がある。
「俺体力に自信ないから他の依頼探すわ」
「俺も」
去っていくハンターを見送るように、3Dディスプレイから銭色の光がこぼれていた。
リプレイ本文
●夜明け前
「高いな」
フラン・レンナルツ(ka0170)が荷台を見下ろし冷静にたずねた。
使い込まれた品を数日借りるだけなのに、新品価格の数割も請求されていた。
「狼が出る獣道を通るのでしょう? 壊れにくい品を適正価格で提供しているつもりです」
商家の男が同じく冷静に返す。
「兄ちゃんいいこと言うねぇ」
岩井崎 旭(ka0234)が横から口を出してにかりと笑う。
「その値段でいいからこれ貸してくれよ」
旭示す先には、最初に示されたものより古びた荷台が停められている。
男の鉄面皮が一瞬だけ崩れた。
「壊れにくい品なんだろう?」
フランが最初の荷台を軽く叩く。
「そうそう」
旭が古びた荷台を叩く。最初のものより音が良い。使っている木が良質でより多くの荷物を積めるはずだ。
男は大きな息を吐いて同意のうなずきを返し、貸し出しの手続きを進める。
そんなやりとりが行われている店舗の外で、アルナイル・モーネ(ka0854)がペットのカラスに慰められていた。
「漆……。どこの世界もブラック業ばっかりなの」
空が暗い。
東の山のあたりが少しだけ明るい気がするが、普通に星が見える。リアルブルーにいた頃なら確実に熟睡中な時間帯だ。
「おじさんお願い! もう少しやすくならないかな?」
地元商人相手に散々値切った末に、儚さを強調してさらに値切ろうとする星垂(ka1344)。
冷たい風が吹いて艶のある黒髪が揺れ、白いエルフ耳がちらりと見えた。
「分かった。持っていけ」
星垂は買い叩いた干し肉を同じくレンタル料を値切ったリュックに詰めていく。
「ボクも生活があるからね。少しは稼ぎの足しにしないと」
地元商人に聞こえないようにつぶやく。
アルナイルが覚醒者の聴力で聞き取り、遠い目をして一言。
「世知辛いなの」
そうしている間にあちこちで商談が進んでいく。
「私もホーナルキャラバンっていうお店やってるのでよろしくお願いしますねー!」
ルイーズ・ホーナル(ka0596)が愛想を振りまきながら別の店舗から出てくる。
挨拶兼営業回りのついでに商売もしっかりと行い、両手で自分と同重量の羊毛を抱えている。
「行商の護衛ねえ」
合流予定地で護衛対象を待ちつつ、神杜 悠(ka1382)がうんざりとした顔でつぶやく。そろそろ出発時間なのに護衛隊商である行商達はほとんど集まっていない。時間ぎりぎりまで買い付けや交渉を行うつもりなのだ。
「すげ、強行軍だな? これ、はあ、めんどくせ」
確実に起こるだろう面倒ごとに思い至り、重いため息をついた。
「そりゃー」
眠気の欠片もない元気なかけ声と、石畳を疾走する荷車の音が近づいて来た。
「にもつのせるならてつだうからねー、これからきっついし……」
メイム(ka2290)の手により、ハンターが買った羊毛と干し肉、ついでに草刈り用の鎌が積み込まれていく。
悠がメイムを見て、荷車を見て、大荷物を背負って汗まみれで駆けてくる行商十数人を見る。
優しいんだ、と言いたげにメイムが微笑む。
「ぎょうしょうさーん!」
年齢がいっている行商から多くの荷物を預かり荷車へ、体格の良い行商には行軍速度の重要性を話して少し荷物を預かる。
「しゅっぱつするよっ」
「応っ」
ようやく顔を出した朝日に照らされて、ハンターと行商からなる隊商が猛烈な勢いで街から離れていった。
●秋の旅
頑丈な車輪が道無き道に轍をつくる。
荷車は軋みながらも壊れる様子もなく、馬3頭が交代しつつ牽引し続けていた。
「野営予定地はもうすぐだぞ」
ミグ・ロマイヤー(ka0665)は意識して明るく声をかける。
行商達は賊や狼を恐れ、一部馬車に載せても重い荷物に苛まれて必要以上に暗くなっている。
左右に広がる草原が大きく揺れて、数秒遅れて冷たい風が吹きつける。
御者役のミグの前髪が揺れる。
徒歩の行商達が体を必要以上に冷やされ、本人は気付いていないようだが体の調子が悪くなる。
ここで休憩するより野営地まで急いだ方がましだご判断し、ミグは陽気でどこか郷愁を誘う曲を歌い始めた。
「へぇ」
旭が目を細める。
「いー曲だな」
油断無く周辺を警戒しているせいかすぐに曲は出てこない。
「であろう? ミグに教えた人間はカウボーイと名乗っておった」
ミグは歌い終え、かすかに上気した顔で曲を覚えた経緯を説明する。
「ああ、アメリカのあれか」
「本当にリアルブルー出身であったのだな。……そこの森を抜ければすぐに野営地だ」
歌を再開する。
陽気なリズムは馬の歩調とハンターの歩調を一つにし、行商達の疲れた背中を柔らかく押す。
草原から木々が疎らな林へ、そして森に入ると草木が邪魔で動きがとりづらくなる。
今も木にぶつかりかけた馬がミグの防御障壁に救われていた。
「見えたぞ!」
旭が重さを感じさせない速度で駆けだした。邪魔な蔦や草をはね除け水の気配に向かって走り、一際濃い茂みを抜けると夕日に照らされた川が視界一杯に広がる。
「いーねー!」
人の手がほぼ入っていない川では多くの魚が泳ぎ、馬と人と荷車の音が速度を上げつつ近づいてくる。
「へへっ」
旭はロマンを見いだし感動する。と同時に周辺に対する警戒も怠らない。
「日暮れまで時間が無い。疲れていても野営の準備を優先せい!」
ミグの言葉に背中を蹴り飛ばされ、ある行商は水の確保に向かい、またある行商は枯れ木を集めに森へと向かう。旭は油断無く彼等についていき、護衛隊商の安全を確保し続けるのだった。
それから1時間後には周囲は闇に支配されていた。
辛うじて荷車の近くだけが焚き火で明るい。
「できたの!」
最初に料理を完成させたのはアルナイルだった。
内容はレトルトのカレー、のみ。
「変わった食べ物ですね」
王国の田舎で生まれ育った行商人が、未知のものに対する恐怖と好奇心が半々の視線を向けてきた。
「いっぱいあるなの! お手軽なの!」
封を切ると芳しい香りが広がる。行商人の夕食である、硬く焼いただけのパンの上に少しずつお裾分けをする。
ご飯やナンに比べるとカレーに合わないはずだが、パンと水だけの夕食に比べれば天上の美味である。
「きゃっんぷぅ~きゃっんぷ~」
ルイーズの明るい声が背景音楽だ。これがなければ緊張で飲み食い睡眠ができずに翌日悲惨な目にあう行商人がいたかもしれない。
「冷えるね」
フランは蒸留酒を一見ゆっくり、実際には並みの酒飲みなら怖じ気づく速度で味わって飲み干す。
度数が高いはずなのに、フランの肌はロシアの雪のように白いままだ。
「俺のテント使ってくれてもいいぜ。最悪お色気ハプニングがあるかもしれないがな」
自分がとっけきた薬草のあく取りをしつつ旭が冗談を飛ばす。冗談は後半部分であり、自前のテントは安全な場所に設置済みだった。
「世話になる」
狼藉者相手なら蹴り潰すのもありだ。が、同僚というより事実上戦友を疑う理由はない。
毛布を片手にテントへ入り、アルコールで暖かな体を包み込んで目を閉じる。そのまま寝ても体力を消耗しない程度に軽装で、狼の群れ相手なら圧倒可能な装備に身を固め、フランは数秒で眠りの国へ旅立っていった。
「遠慮せず飲め。体力が尽きて動けなくなれば、困るのはお前達ではなくミグ達だ」
旭から受け取った調理済み薬草を添え、暖かなスープを紙コップに入れて配る。
設備と時間が限られるため、少量の干し肉と僅かな野菜のみが入ったシチューだ。それでも、行商達の冷えた体にはこの上ないご馳走だった。
「ミグも寝る。テントを借りるが覗くでないぞ」
片付けを終え、笑み混じりに言い残してテントに入る。
「しねぇよ!」
旭が赤面して否定する。一時の眼福と引き替えに銃弾を浴びる趣味はない
「よければどうぞ」
差し出されるカップがひとつ。メイムがティーパックで入れた紅茶だった。
弱い風が吹く。
メイムの縦巻きツインテールと白い煙が小さく揺れた。
「サンキュ」
一瞬の手の温かさ。渡された熱いカップを自分の口元へ。
舌が焼けるほど熱い。舌の痛みとカフェインによって、旭の精神が完全に切り替わった。
「不寝番は任せろ。なぜならそう、今の俺は旅する警備員だからだっ!」
人里離れた場所での野営という危険をただしく認識した上で、心の底からの笑みを浮かべていた。
●草と狼と大いなる罠
機械式草刈機でもないのに、悠の鎌が一閃するたびに大量の草が宙に舞う。
草の臭いが濃くなりすぎて一部行商は咳き込み荷車を引く馬も嫌そうにしていた。
「どうどう」
フランが自分の馬を宥め、それでは足りずに現在荷車を牽引中の馬も宥める。
宥めている間は意識して笑顔を浮かべる必要が有った。草で視界と移動に制限を受けている現状は、襲撃者がいたとしたら絶好の攻撃機会だからだ。
ある程度馬を落ち着かせると即座に前方の警戒に戻る。
鎌がフランを追い越し茂みの中に消えた。
犬の悲鳴に似た音と小さな足音が一瞬だけ聞こえる。
「とりあえず、広いだろう。この刈る場所、通れる道幅だけで、良いよな? 疲れるし」
悠は苦労を面倒臭がる男を演じる。
仕事は雑で意欲もなく、賊や狼など存在しないように完璧に振る舞った。今行商人達に怖じ気づかれる訳にはいかない。
草が刈られて行商人が動き出す。その中から1人遅れる小柄な人が1人。強行軍2日目の行商達はその1人に気づけず、ハンターは分かった上で放置していた。
星垂は儚げに足を進める。
あらゆる意味で美味しそうな黒髪エルフ美少女であるのと、非覚醒状態でも素手で狼を圧殺できることは矛盾しない。矛盾はしないが普通は気づけない。だから狼達は、至極真っ当に考え、最も弱いはずの対象に狩りを仕掛けてしまった。
茂みから音もなく番の狼が現れ星垂に飛びかかる。
一撃で骨を折り連れ去るはずの一撃が、星垂がわずかに身をかがめることで回避された。
「子供と思ったのが運のつきだよ狼さん」
星垂は武力では反撃しない。
購入した干し肉の極々一部を全周にばらまいた。なお、一部であっても元の量が膨大なので360度数メートルの範囲に撒き散らされ、そこに潜んでいた痩狼複数が反応する。
「とー」
メイムの手元にあったはずのチャクラムが消えた。
草むらから顔を出し干し肉をキャッチすることに成功した痩狼。その首がずれていき、頭部とそれ以外とチャクラムが草むらの中に消える。
その隣の若狼が一瞬痙攣して崩れ落ちる。倒れるときに頭部を矢が貫通していたことに、ハンターだけが気付いていた。
「迷惑なのでね、存分に散るといい」
商人に対するときの愛嬌などどこかに消えてしまっているルイーズが、コンポジットボウで2の矢を放つ。
護衛対象は悠やミグが面倒見てくれているとはいえ草や木の枝や邪魔すぎる。2の矢は草によって進路がずれて地面に突き刺さり、3の矢が荷車に向かっていた狼を射貫いた。
「やはりいたか」
荷車を挟んで反対側、狼の群れの中で特に隠密に優れていた1頭が、フランによって見つけ出されて拳銃で止めを刺されていた。
ハンターの超常的な能力が導いた結果ではない。一般的な狼の狩猟法から狼の配置を推測した、フランの洞察力の勝利である。
「ほーら肉! 肉はこっちなの!」
アルナイルが大胆に干し肉をばらまく。行商人が目を見開き天を仰ぐほど大量にだ。
狼は強そうなハンターに守られた行商を狙うか干し肉で満足するか迷う。
その迷いが晴れることない、荷車の右で止まった狼がアルナイルのノーモーションからの斬撃で止めを刺され、その隣の小柄狼もランアウトによる接近と刺突でこの世から切り離された。
「たっ、助けてくれぇっ」
荷車にしがみつく行商から悲鳴があがる。
なにしろ獣道にハンター8人と約同数の狼と行商10人以上がいる。いつ巻き込まれるか考えると平静を保つのは難しすぎた。
群れのリーダーらしき番がルイーズに向かい突進する。明らかに白兵戦に向いていない弓を持つ彼女を仕留め、事態を打開しようとしたのだ。
「近づけば有利と思ったのか?」
ルイーズが弓を手放す。予備の武器はなくてもアルケミストデバイスがある。
エンターキー相当のキーを叩くと弓に劣らない威力の光が伸び、雄の腹を貫通して消えていく。
雌が子供達に退却を命じようと叫ぼうとして、喉を薄く切られて悲鳴をあげた。
「ちっ」
チャクラムで援護した悠が舌打ちする。が、彼の援護が狼にとっての止めになった。
「さよならだ」
フランのシルバーマグが吼え、目から脳を撃ち抜かれて雌狼が倒れる。
「あたしの」
アルナイルが刀を振り上げ。
「邪魔をすんな草狩りまだまだあるんだからぁっ」
悲痛な叫びと一緒に斬撃が繰り出され、辛うじて生き残っていた狼も完全に止めを刺された。
「ボクも草刈りするから、ね」
フランが銃から草刈鎌に持ち替えアルナイルの横に並ぶ。
「ほんとにブラックなの……」
がくりと肩を落とす。
「ぎょうしょうにんさんたちもおおかみもふぐうだね、おうこくはもうすこしくらしやすいはずだったのにー」
メイムが武器を仕舞ってつぶやき、戦闘直後で興奮する行商人を宥めに向かっていった。
●到着
「毎度ありがとうございましたっ」
品薄だったのだろう。
ルイーズ達が持ち込んだ羊毛はかなりの高値で売れた。荷車レンタル料や税や引いても売り上げの数割が残った。
「珍しい経験をさせてもらった」
荷車を商会支店に引き渡し、ミグが満足そうにうなずく。振り返ってみると護衛対象には傷一つ無くハンターも擦り傷程度。キャンプに美味しい夕食まであったのだから大成功だ。
「のんびり旅とまではいかなかったけど結構楽しかったかな?」
星垂は空になったリュックを畳み、今回の純利益で厚くなった財布を確かめる。
依頼報酬の約半分であり、副業も大成功だ。
「すっげ~疲れた。オレは、宿屋で休憩に行くから、先に行く。じゃな」
悠が歩き出す。税を納めたりとかの面倒ごとに巻き込まれるつもりは全くない。
「お疲れさん。後は、頑張って売りまくれよ。得意分野だろう」
未だ疲れ果てて動けない行商人達に発破の激励をかけ、悠は夜の街に消えていくのだった。
「高いな」
フラン・レンナルツ(ka0170)が荷台を見下ろし冷静にたずねた。
使い込まれた品を数日借りるだけなのに、新品価格の数割も請求されていた。
「狼が出る獣道を通るのでしょう? 壊れにくい品を適正価格で提供しているつもりです」
商家の男が同じく冷静に返す。
「兄ちゃんいいこと言うねぇ」
岩井崎 旭(ka0234)が横から口を出してにかりと笑う。
「その値段でいいからこれ貸してくれよ」
旭示す先には、最初に示されたものより古びた荷台が停められている。
男の鉄面皮が一瞬だけ崩れた。
「壊れにくい品なんだろう?」
フランが最初の荷台を軽く叩く。
「そうそう」
旭が古びた荷台を叩く。最初のものより音が良い。使っている木が良質でより多くの荷物を積めるはずだ。
男は大きな息を吐いて同意のうなずきを返し、貸し出しの手続きを進める。
そんなやりとりが行われている店舗の外で、アルナイル・モーネ(ka0854)がペットのカラスに慰められていた。
「漆……。どこの世界もブラック業ばっかりなの」
空が暗い。
東の山のあたりが少しだけ明るい気がするが、普通に星が見える。リアルブルーにいた頃なら確実に熟睡中な時間帯だ。
「おじさんお願い! もう少しやすくならないかな?」
地元商人相手に散々値切った末に、儚さを強調してさらに値切ろうとする星垂(ka1344)。
冷たい風が吹いて艶のある黒髪が揺れ、白いエルフ耳がちらりと見えた。
「分かった。持っていけ」
星垂は買い叩いた干し肉を同じくレンタル料を値切ったリュックに詰めていく。
「ボクも生活があるからね。少しは稼ぎの足しにしないと」
地元商人に聞こえないようにつぶやく。
アルナイルが覚醒者の聴力で聞き取り、遠い目をして一言。
「世知辛いなの」
そうしている間にあちこちで商談が進んでいく。
「私もホーナルキャラバンっていうお店やってるのでよろしくお願いしますねー!」
ルイーズ・ホーナル(ka0596)が愛想を振りまきながら別の店舗から出てくる。
挨拶兼営業回りのついでに商売もしっかりと行い、両手で自分と同重量の羊毛を抱えている。
「行商の護衛ねえ」
合流予定地で護衛対象を待ちつつ、神杜 悠(ka1382)がうんざりとした顔でつぶやく。そろそろ出発時間なのに護衛隊商である行商達はほとんど集まっていない。時間ぎりぎりまで買い付けや交渉を行うつもりなのだ。
「すげ、強行軍だな? これ、はあ、めんどくせ」
確実に起こるだろう面倒ごとに思い至り、重いため息をついた。
「そりゃー」
眠気の欠片もない元気なかけ声と、石畳を疾走する荷車の音が近づいて来た。
「にもつのせるならてつだうからねー、これからきっついし……」
メイム(ka2290)の手により、ハンターが買った羊毛と干し肉、ついでに草刈り用の鎌が積み込まれていく。
悠がメイムを見て、荷車を見て、大荷物を背負って汗まみれで駆けてくる行商十数人を見る。
優しいんだ、と言いたげにメイムが微笑む。
「ぎょうしょうさーん!」
年齢がいっている行商から多くの荷物を預かり荷車へ、体格の良い行商には行軍速度の重要性を話して少し荷物を預かる。
「しゅっぱつするよっ」
「応っ」
ようやく顔を出した朝日に照らされて、ハンターと行商からなる隊商が猛烈な勢いで街から離れていった。
●秋の旅
頑丈な車輪が道無き道に轍をつくる。
荷車は軋みながらも壊れる様子もなく、馬3頭が交代しつつ牽引し続けていた。
「野営予定地はもうすぐだぞ」
ミグ・ロマイヤー(ka0665)は意識して明るく声をかける。
行商達は賊や狼を恐れ、一部馬車に載せても重い荷物に苛まれて必要以上に暗くなっている。
左右に広がる草原が大きく揺れて、数秒遅れて冷たい風が吹きつける。
御者役のミグの前髪が揺れる。
徒歩の行商達が体を必要以上に冷やされ、本人は気付いていないようだが体の調子が悪くなる。
ここで休憩するより野営地まで急いだ方がましだご判断し、ミグは陽気でどこか郷愁を誘う曲を歌い始めた。
「へぇ」
旭が目を細める。
「いー曲だな」
油断無く周辺を警戒しているせいかすぐに曲は出てこない。
「であろう? ミグに教えた人間はカウボーイと名乗っておった」
ミグは歌い終え、かすかに上気した顔で曲を覚えた経緯を説明する。
「ああ、アメリカのあれか」
「本当にリアルブルー出身であったのだな。……そこの森を抜ければすぐに野営地だ」
歌を再開する。
陽気なリズムは馬の歩調とハンターの歩調を一つにし、行商達の疲れた背中を柔らかく押す。
草原から木々が疎らな林へ、そして森に入ると草木が邪魔で動きがとりづらくなる。
今も木にぶつかりかけた馬がミグの防御障壁に救われていた。
「見えたぞ!」
旭が重さを感じさせない速度で駆けだした。邪魔な蔦や草をはね除け水の気配に向かって走り、一際濃い茂みを抜けると夕日に照らされた川が視界一杯に広がる。
「いーねー!」
人の手がほぼ入っていない川では多くの魚が泳ぎ、馬と人と荷車の音が速度を上げつつ近づいてくる。
「へへっ」
旭はロマンを見いだし感動する。と同時に周辺に対する警戒も怠らない。
「日暮れまで時間が無い。疲れていても野営の準備を優先せい!」
ミグの言葉に背中を蹴り飛ばされ、ある行商は水の確保に向かい、またある行商は枯れ木を集めに森へと向かう。旭は油断無く彼等についていき、護衛隊商の安全を確保し続けるのだった。
それから1時間後には周囲は闇に支配されていた。
辛うじて荷車の近くだけが焚き火で明るい。
「できたの!」
最初に料理を完成させたのはアルナイルだった。
内容はレトルトのカレー、のみ。
「変わった食べ物ですね」
王国の田舎で生まれ育った行商人が、未知のものに対する恐怖と好奇心が半々の視線を向けてきた。
「いっぱいあるなの! お手軽なの!」
封を切ると芳しい香りが広がる。行商人の夕食である、硬く焼いただけのパンの上に少しずつお裾分けをする。
ご飯やナンに比べるとカレーに合わないはずだが、パンと水だけの夕食に比べれば天上の美味である。
「きゃっんぷぅ~きゃっんぷ~」
ルイーズの明るい声が背景音楽だ。これがなければ緊張で飲み食い睡眠ができずに翌日悲惨な目にあう行商人がいたかもしれない。
「冷えるね」
フランは蒸留酒を一見ゆっくり、実際には並みの酒飲みなら怖じ気づく速度で味わって飲み干す。
度数が高いはずなのに、フランの肌はロシアの雪のように白いままだ。
「俺のテント使ってくれてもいいぜ。最悪お色気ハプニングがあるかもしれないがな」
自分がとっけきた薬草のあく取りをしつつ旭が冗談を飛ばす。冗談は後半部分であり、自前のテントは安全な場所に設置済みだった。
「世話になる」
狼藉者相手なら蹴り潰すのもありだ。が、同僚というより事実上戦友を疑う理由はない。
毛布を片手にテントへ入り、アルコールで暖かな体を包み込んで目を閉じる。そのまま寝ても体力を消耗しない程度に軽装で、狼の群れ相手なら圧倒可能な装備に身を固め、フランは数秒で眠りの国へ旅立っていった。
「遠慮せず飲め。体力が尽きて動けなくなれば、困るのはお前達ではなくミグ達だ」
旭から受け取った調理済み薬草を添え、暖かなスープを紙コップに入れて配る。
設備と時間が限られるため、少量の干し肉と僅かな野菜のみが入ったシチューだ。それでも、行商達の冷えた体にはこの上ないご馳走だった。
「ミグも寝る。テントを借りるが覗くでないぞ」
片付けを終え、笑み混じりに言い残してテントに入る。
「しねぇよ!」
旭が赤面して否定する。一時の眼福と引き替えに銃弾を浴びる趣味はない
「よければどうぞ」
差し出されるカップがひとつ。メイムがティーパックで入れた紅茶だった。
弱い風が吹く。
メイムの縦巻きツインテールと白い煙が小さく揺れた。
「サンキュ」
一瞬の手の温かさ。渡された熱いカップを自分の口元へ。
舌が焼けるほど熱い。舌の痛みとカフェインによって、旭の精神が完全に切り替わった。
「不寝番は任せろ。なぜならそう、今の俺は旅する警備員だからだっ!」
人里離れた場所での野営という危険をただしく認識した上で、心の底からの笑みを浮かべていた。
●草と狼と大いなる罠
機械式草刈機でもないのに、悠の鎌が一閃するたびに大量の草が宙に舞う。
草の臭いが濃くなりすぎて一部行商は咳き込み荷車を引く馬も嫌そうにしていた。
「どうどう」
フランが自分の馬を宥め、それでは足りずに現在荷車を牽引中の馬も宥める。
宥めている間は意識して笑顔を浮かべる必要が有った。草で視界と移動に制限を受けている現状は、襲撃者がいたとしたら絶好の攻撃機会だからだ。
ある程度馬を落ち着かせると即座に前方の警戒に戻る。
鎌がフランを追い越し茂みの中に消えた。
犬の悲鳴に似た音と小さな足音が一瞬だけ聞こえる。
「とりあえず、広いだろう。この刈る場所、通れる道幅だけで、良いよな? 疲れるし」
悠は苦労を面倒臭がる男を演じる。
仕事は雑で意欲もなく、賊や狼など存在しないように完璧に振る舞った。今行商人達に怖じ気づかれる訳にはいかない。
草が刈られて行商人が動き出す。その中から1人遅れる小柄な人が1人。強行軍2日目の行商達はその1人に気づけず、ハンターは分かった上で放置していた。
星垂は儚げに足を進める。
あらゆる意味で美味しそうな黒髪エルフ美少女であるのと、非覚醒状態でも素手で狼を圧殺できることは矛盾しない。矛盾はしないが普通は気づけない。だから狼達は、至極真っ当に考え、最も弱いはずの対象に狩りを仕掛けてしまった。
茂みから音もなく番の狼が現れ星垂に飛びかかる。
一撃で骨を折り連れ去るはずの一撃が、星垂がわずかに身をかがめることで回避された。
「子供と思ったのが運のつきだよ狼さん」
星垂は武力では反撃しない。
購入した干し肉の極々一部を全周にばらまいた。なお、一部であっても元の量が膨大なので360度数メートルの範囲に撒き散らされ、そこに潜んでいた痩狼複数が反応する。
「とー」
メイムの手元にあったはずのチャクラムが消えた。
草むらから顔を出し干し肉をキャッチすることに成功した痩狼。その首がずれていき、頭部とそれ以外とチャクラムが草むらの中に消える。
その隣の若狼が一瞬痙攣して崩れ落ちる。倒れるときに頭部を矢が貫通していたことに、ハンターだけが気付いていた。
「迷惑なのでね、存分に散るといい」
商人に対するときの愛嬌などどこかに消えてしまっているルイーズが、コンポジットボウで2の矢を放つ。
護衛対象は悠やミグが面倒見てくれているとはいえ草や木の枝や邪魔すぎる。2の矢は草によって進路がずれて地面に突き刺さり、3の矢が荷車に向かっていた狼を射貫いた。
「やはりいたか」
荷車を挟んで反対側、狼の群れの中で特に隠密に優れていた1頭が、フランによって見つけ出されて拳銃で止めを刺されていた。
ハンターの超常的な能力が導いた結果ではない。一般的な狼の狩猟法から狼の配置を推測した、フランの洞察力の勝利である。
「ほーら肉! 肉はこっちなの!」
アルナイルが大胆に干し肉をばらまく。行商人が目を見開き天を仰ぐほど大量にだ。
狼は強そうなハンターに守られた行商を狙うか干し肉で満足するか迷う。
その迷いが晴れることない、荷車の右で止まった狼がアルナイルのノーモーションからの斬撃で止めを刺され、その隣の小柄狼もランアウトによる接近と刺突でこの世から切り離された。
「たっ、助けてくれぇっ」
荷車にしがみつく行商から悲鳴があがる。
なにしろ獣道にハンター8人と約同数の狼と行商10人以上がいる。いつ巻き込まれるか考えると平静を保つのは難しすぎた。
群れのリーダーらしき番がルイーズに向かい突進する。明らかに白兵戦に向いていない弓を持つ彼女を仕留め、事態を打開しようとしたのだ。
「近づけば有利と思ったのか?」
ルイーズが弓を手放す。予備の武器はなくてもアルケミストデバイスがある。
エンターキー相当のキーを叩くと弓に劣らない威力の光が伸び、雄の腹を貫通して消えていく。
雌が子供達に退却を命じようと叫ぼうとして、喉を薄く切られて悲鳴をあげた。
「ちっ」
チャクラムで援護した悠が舌打ちする。が、彼の援護が狼にとっての止めになった。
「さよならだ」
フランのシルバーマグが吼え、目から脳を撃ち抜かれて雌狼が倒れる。
「あたしの」
アルナイルが刀を振り上げ。
「邪魔をすんな草狩りまだまだあるんだからぁっ」
悲痛な叫びと一緒に斬撃が繰り出され、辛うじて生き残っていた狼も完全に止めを刺された。
「ボクも草刈りするから、ね」
フランが銃から草刈鎌に持ち替えアルナイルの横に並ぶ。
「ほんとにブラックなの……」
がくりと肩を落とす。
「ぎょうしょうにんさんたちもおおかみもふぐうだね、おうこくはもうすこしくらしやすいはずだったのにー」
メイムが武器を仕舞ってつぶやき、戦闘直後で興奮する行商人を宥めに向かっていった。
●到着
「毎度ありがとうございましたっ」
品薄だったのだろう。
ルイーズ達が持ち込んだ羊毛はかなりの高値で売れた。荷車レンタル料や税や引いても売り上げの数割が残った。
「珍しい経験をさせてもらった」
荷車を商会支店に引き渡し、ミグが満足そうにうなずく。振り返ってみると護衛対象には傷一つ無くハンターも擦り傷程度。キャンプに美味しい夕食まであったのだから大成功だ。
「のんびり旅とまではいかなかったけど結構楽しかったかな?」
星垂は空になったリュックを畳み、今回の純利益で厚くなった財布を確かめる。
依頼報酬の約半分であり、副業も大成功だ。
「すっげ~疲れた。オレは、宿屋で休憩に行くから、先に行く。じゃな」
悠が歩き出す。税を納めたりとかの面倒ごとに巻き込まれるつもりは全くない。
「お疲れさん。後は、頑張って売りまくれよ。得意分野だろう」
未だ疲れ果てて動けない行商人達に発破の激励をかけ、悠は夜の街に消えていくのだった。
依頼結果
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- 静かな闘志
星垂(ka1344)
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【相談卓】 メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/09/27 05:23:48 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/24 03:04:07 |