医療技術交流会

マスター:DoLLer

シナリオ形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
少なめ
相談期間
5日
締切
2016/12/25 19:00
完成日
2017/01/01 23:06

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 今日あなた達が集まったのは、ゾンネンシュトラール帝国の病院です。
 その目的は研修。

 聖導士ならばその癒しの力で多くの人を一瞬で癒すことができますし、そうでなくとも覚醒者なら自己回復能力は多く備わっています。
 ですが、非覚醒者、一般人である人達にその力を使うことは実はそんなに機会は多くないのです。
 その原因は人手不足。覚醒者はクリムゾンウェスト全体でも一握りの存在であり、聖導士ともなればさらにその一握り。
 なので一般人の傷病はよくご存じのような、医師が診察をし、それに合わせた治療を施します。
 ゾンネンシュトラール帝国は多くの戦いを経験する土地であります。歪虚は強大なものから雑魔と呼ばれるものまで種々が人々を襲い、反帝国組織と呼ばれる人間が人間を襲います。また先には帝国内の大自治領地エルフハイムとの緊張が高まり、エルフとの戦いもありました。
 負のマテリアルに当てられて体調不良を訴える者、また反政府組織の非道な戦闘によって普通ではない傷を負わされる者。毒に当てられるもの、錬金術の公害から病を発症するもの。
 ゾンネンシュトラール帝国では医療は実に大きな問題でもあります。
 さらにリアルブルーからの知識や技術も流入したり、時代遅れの治療と思われていた民間療法が毒に対して有効だとわかるなど、再発見も日々なされることにより情報にムラや混乱が発生しているのも事実です。

 そこで医療関係者が集まり、それぞれの治療法について意見を交わし、実際の治療計画を共にすることでその知識や経験を共有していこうという試みが今回試みとして始まりました。
 あなた達が参加したのはそんなセミナーなのです。

「ここに何方かの患者が運び込まれる。症状を確認し、どのように治療していくかという治療計画を、このメンバーで話し合い治療に当たる。
 患者にはその旨の説明と了解は得ている。私が危険と判断した場合は聖導士の力による治療が行われる」
 監督者の壮年医師が集まった顔を見て、淡々と説明します。
「こういうことをすると、どの治療法が正しいか、あるいはそんな治療に効果はない。などという論争が起こりうるがそういうのは外でやってくれ。今回は協力して自分ならどうするか、他者の治療法はどのように成り立っているかを学ぶことだ。互いにエキスパートであるのだから尊重し合うように。一応言っておくが、患者はどうやっても最終的には助かる。今回の目的はそれぞれの知見を広めることだ」
 眼鏡の奥から、あなた達をちらりと覗き込んだ後、彼は書類に目を落とします。
「ハンターがほとんどか。なら大丈夫だろう」
 その言葉にあなた達は顔を見合わせました。
 確かに大規模作戦で見かけたような気もします。違うのは緑色のエプロンをした少女だけです。
「私は覚醒者ではありません。名前はルーフィ。市井の薬草士です」
 視線が集まった先に、ルーフィと自己紹介した少女は頭を下げて挨拶しました。緑色に見えたのは薬草の汁がついたものでしょう。そのエプロンや、薬研による手のタコを見る限り、それなりの経験はあるようです。
「最後にレポートを提出するように」
 彼はカルテを挟んだ板を振って、こっちに来るように。と合図しました。

●患者1
 エルフハイム近郊に住む青年。エルフによる襲撃(実際は反政府派による偽装と判明)を受け、左上腕部に矢を受けた。
 矢は血液毒が仕込まれたいた模様で血が止まらない。患部周辺、及び顔がやや赤黒くなっている。
 普段は猟師をしている。22才、大柄で活発。既往歴無し
 運び込まれて2時間経過

●患者2
 繊維業が盛んな村に住む中年女性。廃屋にて亡霊型歪虚に遭遇したとのこと。
 歪虚に直接攻撃を受ける前に兵士によって救助されたが負のマテリアルの影響を受け、不安と激しい動悸が続くとのこと。
 紡績業。43才、痩せ気味、割と心配性。以前近郊の村が内戦状態になった時から不定愁訴をとる。

リプレイ本文

●患者1
「お顔の様子からも、ずいぶんと毒が回ってますね。推定するところ発赤、傷口の異常からしてクサリヘビ科の蛇毒と推定されます」
 ソナ(ka1352)がぱっと傷口をガーゼで吹いて確認するや否やの一言に、全員が目を丸くした。
「わかるんですか?」
「はい、エルフが使う毒ということで、だいたい推測はできていましたが見たことのあるものなのでほぼ間違いないです。この種の毒の特徴は傷口がびらん状になり、身体のいたるところで皮下出血を起こして赤黒くなります。他の蛇と違うのはその発赤でしてこちらは全体的に腫れあがります」
 バンダナで耳は隠しているものの、さすがはエルフ。
 整然として説明に他のメンバーは熱心に聞き入り、カール・フォルシアン(ka3702)は軽くメモを取る。
「毒の特定ができれば、血清投与も可能ですね」
「血清? 聞いたことないな、ミヤコは知っているかい?」
 伝統的な薬草治療を主とするエアルドフリス(ka1856)はカールの言葉に首をひねりつつ、クリムゾンウェストの医師過程を済ませている志鷹 都(ka1140)に尋ねた。
「はい、リアルブルーの医療技術ですね。こうした毒に対して一部の生物では毒に抵抗できる力、抗体を体内で作ります。その血液を濾過し、抗体を集めたものが血清と呼ばれます。ただ……」
 都はエアルドフリスに説明を加えたあと、頬に手を当てた。
「血清は存在していますが……抗体を確認できる顕微鏡は最先端技術ですし、まだすぐ作ったり保管が効くものではないので……毒が判別できても、今回の治療に活かすのは難しいかもしれませんね」
「ということは血清はできないわねぇ。じっくり待つ時間もないし、やれる方法しちゃいましょ!」
 ロゼことロス・バーミリオン(ka4718)はさっさとメスや鉗子といった道具を探し始めると、ルーフィが素早くそれらの道具を準備し始める。
「やれる方法ってどうしますの?」
「毒を直接抜いちゃうのよ。患部を開いて……ジャバジャバーって洗うのよv」
 ディーナ・フェルミ(ka5843)の質問にロスは艶のある口元をマスクで隠しながら説明した。
「ディーナちゃんならどうしてる?」
「もちろんキュアとヒールですの。法力が足りない場合は傷口より心臓に近いところを縛って進行を遅らせた上で終了して、法力回復につとめますの」
 逆にロゼからの質問にディーナは何てことはない顔でそう言ってのけた。
「……患者がいっぱいいた場合とか、急患とかは?」
「多少状態が進行しても法術ならヒールで全快できますの。うちは辺境の開拓村だったからお医者様なんて居なかったの。やってきた司祭様が教師で薬師でお医者様だったの。もちろんヒールとキュアでしたの」
「できて間もない開拓村なら薬草の分布もわからんだろうし、それが一番手っ取り早いだろうな。聖導士……いや法術士様ってのはありがたいものだ。デイーナの法術もどうしようもない時は頼りにしてるよ」
 段取りすべて端折って回復できる聖導士というものは凄いものだと笑いながらエアルドフリスは言った。どこでも聖導士、癒し手というものは引っ張りだこだ。それなりの生活を約束されているだろうに、開拓民の為に移動したという彼女の目標たる人物に少しだけ彼は目を細めた。
「はいなの。でも法術切れを起こした時のお勉強はしたいし、包帯巻いたりは得意なの」
「そうですね。では、圧迫止血法をディーナさんにお任せしますね。治療法はロゼさんとカールさんによるリアルブルー式の洗浄を、予後はソナさんとエアルドフリスさんによる薬草治療ということでどうでしょうか。私とルーフィさんでそれぞれのサポートをいたします」
 クリムゾンウェストの医師としては薬草治療も身近であるし、リアルブルーの医療情報も多少なりとも学んでいる。両方の橋渡しとして自分が入ることで、スムーズにいけるだろう。という考えであった。
「じゃあ決まりね!」
「薬草準備します。手術台へ搬送を」

「麻酔はありますか?」
「麻沸散という調合した薬草を使用しています。リアルブルーの麻酔もありますが私も使い慣れていません……」
 髪をまとめあげ、巫女用白衣を医療用に振りは縫合し、袖も半分ほどに切り詰めたものを着用した都は患部に薬草を煎じた透明の汁を塗った後、患部周辺を軽くつついて男に尋ねた。
「痛みは感じますか?」
「いや、なにも……その薬だけでなんか疼きが収まったよ」
「すごいな。調合法を是非知りたいものだ」
「私も知りたいです」
 ソナとエアルドフリスの薬草士二人は自分の仕事もさておき、都の調合と効き目に目を見張っていた。さっきまであれほど唸っていた青年の苦痛を完全に止めていた。
 だが別の意味で男は顔を青ざめさせていた。
「あらっ!いいオトコv こんないいオトコにメス入れちゃっていいのぉ?」
 全身麻酔じゃないのが残念だった。
 ロゼのキラキラした目に、カールは後ろから薄緑のフロックの裾を引いて注意を促す。
「それでは治療に入ります。切開します」
 ディーナが青年の胸から肩にかけて紐でをぎゅっとしばって血流の流れを止めたのを確認して、カールがそれぞれに合図を出す。
「はぁいv 中見せてちょうだいね~? 大丈夫よぉ? ちょっと中洗うだけだからv」 
 軽い調子で言いながらも、ロゼは大型のメスでさっと患部を切り開く。
「切る時は大きな血管を傷つけないようにね。サイズは今回ならこのくらいかしら。筋肉には薄い膜……鶏なんか調理する時に薄い膜なんか見た事あるんじゃないかしらね。それが筋膜っていうの。今回はこれも切り開いて……」
 と言いながらもロゼの動きは決して止まったりはしない。1mmにも満たない薄い膜を切り開く鮮やかさは、吸い出すポンプを使っていたカールも驚くしかなかった。
「すごい……」
「やだぁv 照れちゃうじゃないー。んふふ。慣れよ慣れ。毎日処理してたし、困った時には鏡見ながら……」
「処理?」
 ちょっと浮かれたロゼの言葉にカールが首をかしげると、ロゼはメスを抜いて大きくかぶりを振った。
「やっだ、ごめん! 『処置』ね『処置』! もう緊張しちゃうと噛んじゃうわね」
 いや、絶対普通に処理って言ってた。
 カールは『リアルブルーな医師』だけれども、ロゼは『リヤルヤバーい医師』な気がする……。
「ほ、ほらほら、吸引。ルーフィちゃん、血足りなさそうだから輸液準備しといて」
 毒を吸い出した分あと、患部に洗浄用の水を当てて泡立つ血を流していく。
「リアルブルーの治療っていうともっとビームを当てたりするのかと思っていました。私達も蛇に噛まれたらすぐに傷口から血と毒を吸い出すってやるんですけど」
 ポンプで吸い出された血や、輸血用の針がどの部分から行われているのか確認しながら、ソナは手術を見守っていた。
「原理は同じね。人間の発想なんてクリムゾンウェストもリアルブルーも案外同じものよ。ただちょっとリアルブルーの方が徹底的かしらね。歪虚なんて存在が居なかったから安心して打ち込めたのよねー。それじゃ縫合するわね! あ、薬草は塗り込む?」
 吸引される血の色を確認してロゼは開いた傷口を閉じようとして周りに確認する。
「意識は正常ですが、眼瞼に蒼白が見られます。鉄剤……血液の元となる成分の服用でいいかと思います」
「体内に薬草を塗り込むのはちょっと……。服用してもらう薬で対応します。エアルドフリスさんは?」
「同感だ。傷口の上から切開創の上から治癒促進に之布岐や石蕗、弟切草を煎じて塗布、といったところかな。加密列を煎じれば傷口が痛んで寝付けないということもないだろう」
「しぶき……ああ、ドクダミですね。毒素排出の為に利尿作用のあるもの……お茶とか瓜科、シエロの実はいいと思います。負担なく摂取できますよ」
 ソナとエアルドフリスは互いに処方する薬や食品を並べ立てて、確認し合った。
「これも薬になるんですか? 知らなかった」
「ああ、辺境では割とメジャーだな。エルフの薬も面白いな。シエロの実はマテリアルの流れをよくする種実か、これは」
 互いのレシピを交換しあうと、専門職にしかわからない興奮が二人を覆った。
「はい、それじゃこれがお薬なの。問題があればすぐキュアしますから安心してほしいなの!」
「ありがとう。もう助からないと覚悟していたけれど……助かったよ」
 ディーナにそうした薬を渡された青年の顔の赤黒さはもう和らぎを見せていた。

●患者2
「もう、あの亡霊の顔が不意に暗闇に浮かび上がると、もう、もう」
 患者の女は話しているとフラッシュバックするのか、胸を抑えた。元々血色の悪い顔はますます青くなり、息が自然と浅くなるのが窺えた。
「パニック症状ですね」
「リアルブルーではそう言いますの? マテリアルの流れがすごく歪んでますの」
 病状を訴える女を遠くから見守るカールの呟きに、ディーナが首を傾げた。
「マテリアルの流れ……。そういえば時々聞きますけど、見えるんですか? 覚醒者ならともかく一般人はほとんどわからないのですが……」
「雰囲気、かしら。覚醒してよーく見ていたら『ゆらぎ』みたいなものが見えますの。注視しないとわからないけれど」
 ディーナにそう言われてカールも覚醒して目を凝らした。
 ああ、なるほど。女を注視するとどことなく理解はできたが。実践するしてはかなり難しい。
「すごいですね、これは簡単にはできません。ディーナさんだからできるんですね」
「お師匠様は言ってたの。いつも心に寄り添いなさいって」
 なるほど。法術士らしい方法だ。一々の病理と病原を特定するリアルブルーの施術とは全く違うが、これほど短時間で見抜ける力は素晴らしいとしか言いようがなかった。
 こんな人がもっといればな。カールはふと幼少期を思い出していた。
「それにしてもなんとか落ち着かせないと、治療が……」
 ソナは女性を一生懸命になだめながら周りのメンバーに視線をよこした。ずっと落ち着いてはいたからゆっくりとマテリアルを整える生活環境の改善を考えていたソナだが、こんな急変には対応する術はもっていなかった。
「どうしようかしら。鎮静剤うっちゃう?」
 ロゼの提案もやむなしかと思っていたその時、エアルドフリスがウインクひとつして女性の前に座ると女性の手を取り、低いファルセットの、そして穏やかな声で包み込む。
「そりゃあ大変でしたな。だが安心しなさい、ここには歪虚はいないんだ。いるのは皆あなたを心より心配している者ばかりだ」
 ほんのわずかな覚醒で、雨の雫の感触が、触れる女性の手にも伝わると、彼女は少し気を戻し、しがみついてくる。
「随分と冷えておられる。温かいお茶でも飲みながらお話を聞こうじゃないか。記憶は捨てて、温かい物をに触れ続ければすぐ心も体も軽くなる」
 気持ちの揺らいだ人間に、安定感のある姿勢と声というものはとかく頼りやすいものらしい。女性はエアルドフリスの手を握りしめているうちに呼吸の乱れを収めていく。
「イケメンね」
「イケメンですね」
「彼女いらっしゃったような?」
「じゃあタラシですの? でも落ち着かせる方法として参考になりますの」
「ディーナさん、あれは真似するのはやめた方が……」
 みんなぼそぼそと話し合う様子にエアルドフリスは笑顔のまま若干青筋をこめかみに浮かべた。
「すまないが、お茶をお願いできないかね。狐の手袋に生姜なんかがいいのではないかな」
「キツネノテブクロはジギタリスですね。強心剤の効果がありますが……今は必要ないようですよ。生姜は効果的だと思います」
 都は微笑んで二人の様子を見て、シナモン、ナツメなどを準備する。
「あ、心を落ち着けるお薬ですね」
「私どもは桂枝加竜骨牡蛎湯と呼んでいます。心を落ち着かせる効果があります。生姜……ショウキョウとも呼んでいますけれど、彼女には陽気が少ないように見えますので、これに加えるのは効果的だと思います」
「睡眠補助剤はシナモンがその役割を果たしますね。この……化石みたいなものは?」
 カールが生薬を確認するとソナがくすりと笑った。
「結晶化した大樹とか、浄化された霊獣の骨です。マテリアルを綺麗にしてくれるんですよ。龍鉱石の遠い親戚みたいなものです」
 ソナがニコニコと説明するとさすがにほとんどの人間が目を見張った。龍鉱石の効果は最近発見されたものだったが、まさかそれを薬として適用する知識と技術があるとは。
 ロゼも驚いたようにして、なるほど。落ち着かせるのも色んな手法があるのね。と熱心に薬やエアルドフリスの宥め方をメモしていく。
「薬師の茶故に少し苦いかもしれん、君の苦痛とどっちが苦いかな」
 スマイルを浮かべて、薬師達が準備したお茶を差し出すと、女は少し口にして……。
「そんなに苦くないわ。飲みやすい」
「それは好かった。では代わりにあなたの事を話してもらおうか」
 とてもとても頼られているエアルドフリスの言葉に従って女は少しずつ話し始めた。
 そしてそれが、面々にもその薬湯がほしいと思わざるを得ない結果となった。

「それでね、結婚したのに旦那は何もしてくれなくって! ちらかしっぱなし。毎日汚して帰ってきて、子供もそれを真似するんだから」
 彼女の豊富な愚痴は、3時間経っても終わらなかった。親身に耳を傾けるには少々ツラい時間である。話の内容はコロコロと変わり、相槌以外の反応をも許さないマシンガントークは壮絶の一言だった。
「貯めこむ傾向があり、細い身体つきから極端な神経質、周囲に気を使ってこられたのでしょうね」
 都は彼女の風貌や、会話の様子から判断をまとめると他の面々に視線をよこすと、ディーナがすさかず会話の隙を狙って「それでは」と無理やり話を打ち切った。
「お話一杯されて少したまったものを吐き出せてよかったみたいですの。顔色もよくなってますの」
「そうかしら……?」
 まだ少し話足りない感じの女性にディーナがお薬を渡して微笑んだ。
「このお薬を飲むと悪い夢は見なくなりますの。それからまたお話したくなったらおいでくださいなの。どうしてもまだ怖いというならサルヴィエイションするけど今のあなたのお顔を見る限り必要なのは法術ではなくて、大切な時間を一緒に過ごしてくれる人なの」
 きょとんとする女に、ソナがこくりと頷いた。
「寝る前に、楽しかったこと、感謝することを思い出して『ありがとう』と口に出してみてください。きっとそれだけで変わりますよ」
 日常に汲々とする彼女は自分をすり減らしていることが自覚できていないようだった。
 ソナの出した治療法は、辛いことより良かったことを心の中で増やすこと。
「……はい、がんばってみます」
 不思議な治療法に女は当惑した様子だったが、後日、その症状が緩解したという報告がハンター達の元に届けられた。

依頼結果

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MVP一覧

重体一覧

参加者一覧

  • 母のように
    都(ka1140
    人間(紅)|24才|女性|聖導士
  • エルフ式療法士
    ソナ(ka1352
    エルフ|19才|女性|聖導士
  • 赤き大地の放浪者
    エアルドフリス(ka1856
    人間(紅)|30才|男性|魔術師
  • はじめての友達
    カール・フォルシアン(ka3702
    人間(蒼)|13才|男性|機導師
  • Lady Rose
    ロス・バーミリオン(ka4718
    人間(蒼)|32才|男性|舞刀士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン カンファレンス
カール・フォルシアン(ka3702
人間(リアルブルー)|13才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2016/12/24 23:10:16
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/12/23 23:31:49