ゲスト
(ka0000)
【万節】秋の雑魔釣り!
マスター:水流響

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/10/10 19:00
- 完成日
- 2014/10/18 17:34
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●料理亭にて
崖上都市、ピースホライズン。その街は、王国と帝国を分かつ大峡谷を結ぶ橋の上に、建設された独立都市だ。その景観から、「空中都市」「橋上都市」とも呼ばれている。商業や歓楽の街として発展した都市は、活気と喧騒に彩られている。
「ぬ~ん……困ったぞ……こんなときに腰を痛めてしまうとは……」
その街の一角にあるレストラン『地平線の料理亭』の料理長、ランディ・アラマンは頭を抱えていた。万霊節の祭りが行われる際、客人に出したい特別料理があるのだが……。
「材料が足りん! やはり取りにいくしか……」
「ランディ、無理をなさってはいけませんよ。その腰で山を登るというのですか?」
ヨロヨロと歩くランディを、副料理長が支える。ランディは先日、重い荷物を運ぶ際に腰を痛めてしまったのだ。大柄で逞しい体も、今はいつもより弱々しく見える。
「ならば副料理長よ。君が行ってくれるというのか?」
「それは……私はあなたのように肉体派じゃありませんし、何よりあの材料を獲るのは一筋縄ではいかないでしょう?」
「だろう。皆そうやって断るのだ……危険だから無理とのう……しかし、それは仕方ないことだ。やはり、わしが行くしか」
元ハンターでもあるランディは、その食材を手に入れることが簡単ではないことを理解していた。身体能力的にも食材的にも、日頃から鍛えていなければ厳しいだろう。杖を付き、ランディは準備を始めようとする。
「その腰では山も、ましてや崖も登れないでしょう!? やめてください」
ガシッとランディの肩を強く掴む副料理長。ランディは困り果てたように息を付いた。
「……どうしたものか」
悩むランディに、副料理長はふと思い付いたように口にする。
「ハンターズソサエティに依頼してみてはどうでしょうか? あそこなら、肉体派の方も大勢いるでしょうし」
「なるほど。わしとしたことが、うっかり忘れておったわい。そうしてみるか」
「元ハンターなのに、頭になかったんですね……それでは、私が依頼しておきますので、あなたは休んでいてください」
若干呆れ気味に返した後、副料理長は依頼内容をまとめるため、筆を手に取った。
●珍味雑魔
十月に入った頃、ハンターオフィスに依頼が掲載された。
内容については、要約するとこうだ。ピースホライズンの近くにある山から、万霊節に作る料理の食材を獲ってきてほしいということらしい。
ただし、詳しく説明を読んでみると、食材はすぐに得られるものではないようだ。
まず、中腹にある滝まで登山する。登山道は整備されていないが、ランディが書いた地図を見ながら登れば、難しいものでもないだろう。
中腹にある滝の滝壺周辺に、食材は生息している。何でも、マテリアル変異の影響で変質した魚……つまり、雑魔に分類されるものらしい。そこは負のマテリアルの「溜まり」になりがちなようで、よくその魚が変質するのだ。
ランディ曰く、「生まれたての雑魔は食える、しかも美味い」らしい。肉は美味で、ダシにすると非常に美味しいスープができるとか。
雑魔の好物は、滝を上った場所に群生する木になっている実だ。滝の脇にある崖からロッククライミングのごとく崖を上り、木の実を入手する必要がある。
滝上は湖となっており、木は湖の縁に群生している。実は水に落ちると沈み、石の隙間や砂の中に入り込んでしまう。水深も深いため、素直に崖を上って木から採取した方が早い。
木の実を手に入れたら滝壺に戻り、釣り具に実を括り付けて、釣りをすることとなる。釣竿は、ハンターズソサエティが支給してくれるとのことだ。
あと、付近には悪戯好きな猿の群れが生息しているので、それにも注意して欲しい。
何かと細かい作業を要する任務ではある。しかし、山は紅葉の見頃でもあるので、アウトドアな気分も味わえること間違いなしだろう。
また、依頼を達成した暁には、お礼として万霊節に出す予定の特別料理を、ランディがハンターたちにふるまってくれる。雑魔の魚料理に興味があるハンターは、依頼に参加してみるといいかもしれない。
崖上都市、ピースホライズン。その街は、王国と帝国を分かつ大峡谷を結ぶ橋の上に、建設された独立都市だ。その景観から、「空中都市」「橋上都市」とも呼ばれている。商業や歓楽の街として発展した都市は、活気と喧騒に彩られている。
「ぬ~ん……困ったぞ……こんなときに腰を痛めてしまうとは……」
その街の一角にあるレストラン『地平線の料理亭』の料理長、ランディ・アラマンは頭を抱えていた。万霊節の祭りが行われる際、客人に出したい特別料理があるのだが……。
「材料が足りん! やはり取りにいくしか……」
「ランディ、無理をなさってはいけませんよ。その腰で山を登るというのですか?」
ヨロヨロと歩くランディを、副料理長が支える。ランディは先日、重い荷物を運ぶ際に腰を痛めてしまったのだ。大柄で逞しい体も、今はいつもより弱々しく見える。
「ならば副料理長よ。君が行ってくれるというのか?」
「それは……私はあなたのように肉体派じゃありませんし、何よりあの材料を獲るのは一筋縄ではいかないでしょう?」
「だろう。皆そうやって断るのだ……危険だから無理とのう……しかし、それは仕方ないことだ。やはり、わしが行くしか」
元ハンターでもあるランディは、その食材を手に入れることが簡単ではないことを理解していた。身体能力的にも食材的にも、日頃から鍛えていなければ厳しいだろう。杖を付き、ランディは準備を始めようとする。
「その腰では山も、ましてや崖も登れないでしょう!? やめてください」
ガシッとランディの肩を強く掴む副料理長。ランディは困り果てたように息を付いた。
「……どうしたものか」
悩むランディに、副料理長はふと思い付いたように口にする。
「ハンターズソサエティに依頼してみてはどうでしょうか? あそこなら、肉体派の方も大勢いるでしょうし」
「なるほど。わしとしたことが、うっかり忘れておったわい。そうしてみるか」
「元ハンターなのに、頭になかったんですね……それでは、私が依頼しておきますので、あなたは休んでいてください」
若干呆れ気味に返した後、副料理長は依頼内容をまとめるため、筆を手に取った。
●珍味雑魔
十月に入った頃、ハンターオフィスに依頼が掲載された。
内容については、要約するとこうだ。ピースホライズンの近くにある山から、万霊節に作る料理の食材を獲ってきてほしいということらしい。
ただし、詳しく説明を読んでみると、食材はすぐに得られるものではないようだ。
まず、中腹にある滝まで登山する。登山道は整備されていないが、ランディが書いた地図を見ながら登れば、難しいものでもないだろう。
中腹にある滝の滝壺周辺に、食材は生息している。何でも、マテリアル変異の影響で変質した魚……つまり、雑魔に分類されるものらしい。そこは負のマテリアルの「溜まり」になりがちなようで、よくその魚が変質するのだ。
ランディ曰く、「生まれたての雑魔は食える、しかも美味い」らしい。肉は美味で、ダシにすると非常に美味しいスープができるとか。
雑魔の好物は、滝を上った場所に群生する木になっている実だ。滝の脇にある崖からロッククライミングのごとく崖を上り、木の実を入手する必要がある。
滝上は湖となっており、木は湖の縁に群生している。実は水に落ちると沈み、石の隙間や砂の中に入り込んでしまう。水深も深いため、素直に崖を上って木から採取した方が早い。
木の実を手に入れたら滝壺に戻り、釣り具に実を括り付けて、釣りをすることとなる。釣竿は、ハンターズソサエティが支給してくれるとのことだ。
あと、付近には悪戯好きな猿の群れが生息しているので、それにも注意して欲しい。
何かと細かい作業を要する任務ではある。しかし、山は紅葉の見頃でもあるので、アウトドアな気分も味わえること間違いなしだろう。
また、依頼を達成した暁には、お礼として万霊節に出す予定の特別料理を、ランディがハンターたちにふるまってくれる。雑魔の魚料理に興味があるハンターは、依頼に参加してみるといいかもしれない。
リプレイ本文
●山登り!
紅葉の隙間から日の光が差し込む朝。広がる朱の下、ハンターたちは山道を歩く。
「うーん、いい空気! 天気も良いし、絶好の行楽日和だね」
ステラ・ブルマーレ(ka3014)は大きく息を吸い込み、うんと伸びをした。久しぶりの釣りに、彼女は期待を膨らませる。
「こういう雰囲気、久しぶりだから楽しくなっちゃうよ」
リューリ・ハルマ(ka0502)は足元に注意しつつ、軽い足取りで進む。
「しかし、雑魔料理が存在するなんてね……どんな味がするんだろうな?」
サントール・アスカ(ka2820)は、素朴な疑問を零す。ふと思ったように、ラグナ・アスティマーレ(ka3038)が問いかけた。
「皆、雑魔料理に興味を持って依頼に参加している感じなのか?」
ラグナの問いに、クオン・サガラ(ka0018)が首を横に振る。
「わたしは雑魔料理を食べてみたいとは思えませんが、雑魔自体には興味がありますからね。サンプルでも回収して、メカニズムを分析してみようかと」
口々に話しながら進むうち、遠くから水の音が聞こえてきた。
「あと少しかな? えーと、現在地はこの地図の……どこだろ……」
「地図のこのあたりですね。このまま真っ直ぐ進めば、滝に到着するはずです」
地図をジッと見つめるリューリに、クオンが指で示す。目の前に横たわる急な坂に、サントールは額の汗を拭った。
「さらに険しくなってきたね……でも、あともう少しか」
「この先に滝があるんだ……ふふっ、色々と楽しみだね♪」
急な斜面をさくさくと進むステラ。必要最低限のものだけ持参したためか、足取りは軽い。
「滝が俺を呼んでいる……なかなか険しい道だが負けんぞ、山道よ……!」
皆とペースを合わせつつも、ラグナは気合を入れる。慣れない山登りだが、この先に水があるなら登りきってみせようという決意が、そこにはあった。
●崖登り!
出発すること数時間。ハンターたちは、目的の滝に辿り付いた。滝は轟々と唸りを上げながら、勢いよく水を落下させている。
「先に釣りを始めていますね。崖登り、くれぐれもお気を付けてください」
クオンは水面に自分の姿が映らない岩上を選び、釣り具一式を広げた。てきぱきと準備し、猿対策として金属線が入ったラインと杭で荷物を固定する。
サントールはこれから上る崖を見上げていたが、着々と準備を進めるクオンへと視線を移す。
「クオンさんの分も、木の実採ってこようか?」
「そうですね、よろしくお願いします」
サントールの言葉に頷き、クオンはルアーを取り付けた釣り糸を水面に向けて放った。
「あの木になってる実だね」
崖上に目当ての木を見つけ、リューリは指し示す。彼女の目線の先では、木の実がたわわに実っていた。15メートルの崖を前に、彼女は軽く腕を回す。ちょっとした準備運動だ。
「落ちたら大怪我ものだな。気を引き締めていこう」
汗による滑りを防止するため、チョークの粉を手に擦り付けるラグナ。荷物は木に繋ぎ、登りやすいよう身軽になる。
「準備バッチリだね! それじゃ、気を付けて登ってこ!」
ステラは突き出た岩を掴み、すいすいと上っていく。故郷の釣り場で養った直感と器用さが、この場に来て役に立っているようだ。リューリやラグナ、サントールも数少ない足場を見つけては、道具を駆使して慎重に上っていく。
クオンは釣りをしながらその光景を眺めていたが、ふと、柴犬が唸り声を上げていることに気付く。見ると、草むらから1匹の猿がひょっこりと顔を覗かせていた。
「群れの1匹でしょうか……偵察役のようですね」
柴犬を恐れ、それ以上は近付いてこないようだ。クオンと視線が絡まり、猿は草むらの奥へと走り去る。
猿が様子を見ているのは、釣りをしているクオンだけではない。
「おっと……」
崖を上った先……木陰に佇む猿に気付き、ラグナはとっさに動きを止めた。ジッと目を合わせ続けていると、猿から目線を逸らす。そうして、草むらの中へと消え去っていった。
「どうしたのー?」
ラグナの傍に、ステラが歩み寄り問いかける。
「いや、上った先に猿がいたのでな」
「きっと、こっちの様子を窺っていたんだろうね」
草むらへと目をやるサントール。猿は今もどこかに潜み、こちらを見ているに違いない。
「物を盗られないように気を付けないとね」
リューリの言葉に頷きつつ、4人は木の実狩りを始める。
「木の実まとめ採りっと♪」
的確な槍捌きで、木の実をはたき落していくステラ。落としたものは纏めて回収し、無駄を省く。
「この実、甘いにおいがするね。料理にも使えそう」
鞄に入れた木の実の香りを嗅ぎながら、リューリが呟いた。木の頂上になっている熟した実をもぎ取り、サントールも鼻に近づけてみる。
「本当だ。そのまま食べても美味しそうだね」
各々で木の実を採取する中、とくに猿からの動きはなく、木の実狩りは難なく終了した。
「そろそろ下に戻ろうか。皆、気を付けてな」
ラグナは頑丈な木にロープを結び、ハーネスに取り付けた。さらにカラビナや下降器でロープとハーネスを繋ぎ、安定性を向上させた上で降下する。
「飛び降りできるかな? でも我慢我慢……」
上から水に飛び込んだら、スリリングな気持ち良さを体験できそうだ。しかし、この状況でそのような行動に出るわけにはいかない。誘惑に耐え、リューリも崖を下り始める。
「おかえりなさい。採れ具合はどうですか?」
崖を下った4人を、クオンが迎える。クオンの脇にある金属製のバケツには、目的の魚が2匹ほど入れられていた。
サントールが採ってきた実を、アルミシートの上にのせる。
「たくさん採れたよ。……しかし、こうも激しく動くと、喉が渇くね」
崖登りに木登りと、ハードに動いたものだから汗だくだ。サントールはミネラルウォーターを、口から体内にぐいっと流し込む。渇いた体に沁み込む水は美味だった。
ラグナも頷き、持参した水をごくごくと飲み下す。
「そうだな……しかし、ここからが本番だ。もうひと頑張りといこう」
「そうだね、頑張ろっ! ……あ、でもその前にお腹空いたし、お昼ごはん食べようよ」
ステラはサンドイッチをボックスの上に広げる。簡単に昼食を済ませた後、揃って釣りを開始するのだった。
●魚釣り!
時刻は、ちょうど昼だろうか。雲がかかり、青かった空を薄い灰色に染めていた。
「こうして、と……うん、これでオッケーだね」
リューリは木の実を半分に切り、針に取り付ける。釣り好きの知人からのアドバイスを受けていたためか、仕掛けは完璧だ。竿を振り、そのまま水面に木の実を浮かせてみると、若干沈みはするものの、気を付けていれば完全に沈むことはないようだ。
ステラも同様に木の実を半分にし、針に差し込む。釣り竿自体は竿とリール、浮きと釣り針を取り付けたシンプルな仕掛けのものだ。肩からジャケットを羽織りつつ、ステラは釣り竿の挙動をジッと観察する。刹那、ピンッと糸が張った。
「来たっ!」
慎重に竿を掴み、魚の動きに合わせて少しずつ糸をリールで巻き取っていく。数分の戦いの末、赤い縞模様が水面から飛び出した。
「結構大きいね……これは、幸先いいかも!」
ステラは上機嫌に網で魚を掬った後、ラジオペンチで器用に釣り針を外す。
同様に魚を釣り上げながら、クオンは静かに呟く。
「やはり、木の実の方が釣れやすいようですね……」
クオンはタモ網代わりに、柄付きのざるで魚を掬い上げた。魚は金属製のざるから逃げ出せず、ビチビチと跳ねる。魚をマットの上に放り、殴って気絶させたあとペンチで針を外した。バケツに入れられた魚は、ぱくぱくと口を開閉するのみだ。
他方、サントールは魚籠や貴重品を腹に抱えつつ、静かに魚が掛かるのを待っている。岩場の陰から垂れる糸を眺めつつ、ランディに聞いた『釣りのポイント』を思い返した。
『雑魔釣りのポイントはなあ、気合いと運と気合いだ!!!』
「……なんというか、全然ポイントじゃなかったよね……」
二回言ったということは、気合いが一番大切なのか。あまりにも精神論過ぎる。とりあえず、釣りの基礎さえ押さえておけば大丈夫……だと思いたい。
ふと、ガサリと草むらから大きな音がした。見ると、猿が釣りをするハンターたちを眺めている。今度は1匹でなく、2匹だ。瞳を光らせる彼らは、ハンターたちの持ち物を狙う気満々である。
「……いっそ、少し痛い目にでもあえば、狙ってこなくなるかもしれないな……」
釣り上げた後も暴れる魚を、ブルーシートで押さえこみながら、ラグナは思案するように呟いた。
未だ猿に大きな動きはない。ハンターたちは、次々と目的の魚を釣り上げていく。
「針の外し方、こんな感じで良いのかな」
リューリはラジオペンチを片手に、魚の口に刺さった針を外そうとする。胴体を押さえながら慎重にペンチで針を挟むが、抵抗を止めない魚に苦戦する。
「足で胴体を押さえると手が片方空くから、両手で針を外しやすくなるぞ」
穏やかな口調で説明し、ラグナは手本を見せた。
「なるほど……、こうだね!」
上手い具合に針を取り外すことに成功するリューリ。きっちりと目的の魚であることも確認し、籠に入れていく。
この後も順調に魚は釣れ続け、籠やボックスはしだいに重くなっていった。
「もう目標数に達しているんじゃないか?」
魚籠に釣った魚をおさめつつ、サントールがざっと数を確認した。釣った数に差が出るかと思いきや、意外と皆、同程度釣れているらしい。1人につき5、6匹程度といったところか。
そろそろ帰ろうかと思った矢先、1匹の猿が草むらから飛び出す。
「! 近付くと危ないよっ!」
接近する猿に、ステラはしっかりと狙いを定める。魔力により集束させた水の球を、猿に向かって蹴り飛ばした。球は渦巻きながら一直線に飛び、猿の足元で弾ける。
「ウキャーッ!」
猿は驚き、草むらの中へと逃げ込んだ。しかし、それで終わりではなかった。逃げ込んだ先で、複数の目がキラリと光る。目の数を確認し、クオンは静かに眉を寄せた。
「……猿の数は、1匹ではないですね。先ほどよりも格段に増えています」
十数匹もの猿が、わらわらと出てくる。猿対策の徹底ぶりから、少数で奪うことは困難と思ったのだろうか。集団でハンターたちを包囲して、釣った魚や貴重品を奪う気なのかもしれない。
「悪戯したらダメだからね! これあげるから、帰って!」
リューリは鞄からナッツを取り出し、袋の中に手を突っ込む。ナッツを鷲掴み、遠くへと放り投げた。サントールも便乗し、同じ方向へとナッツを投げる。
「これだけいると悪戯ってレベルじゃない気がする……とにかく、魚の代わりにこれでも食べててくれ!」
内容量200グラムのナッツを惜しみなく大放出。多数の猿がナッツに興味を示し、遠くへと駆けていく。
しかし、ナッツに興味を示さない猿が1匹。猿は牙を剥き、ラグナのボックスに飛びかかる。
「そんなに魚が欲しいか? ならばくれてやる!」
ラグナは素早くボックスを開き、まだ息のある魚の尻尾を掴んだ。猿を迎え撃つように、魚を叩き付ける。魚は猿の鼻がしらにビタンとぶつかり、反射的に噛み付いた。
「ギギャアアッ!!!!!!!!」
猿は痛みに叫び、魚を振り解いて逃げていく。ナッツに釣られていた猿たちも、鳴き声にびっくりしたのだろう。慌てて森の奥へと逃げ去ってしまった。
一時はどうなるかと思ったが事なきを得、ハンターたちは山を下るのであった。
●雑魔料理!
魚を釣り終え山を下りたハンターたちは、ランディの待つ『地平線の料理亭』へと戻る。店内へと通された彼らは、綺麗に整えられた客席に腰かけていた。
天窓から見える空には、月がひょっこりと顔を出している。カボチャのキャンドルに灯された火が、店のいたる所でゆらゆらと揺れていた。
料理亭は休業日。5人以外に客はいない……いわば、貸し切り状態というやつだ。
「皆、今日はありがとう。これはほんの礼だ。期間限定雑魔料理、食べていってくれ」
ランディはテーブルの中央に、大皿を置いた。そこには野菜で綺麗に飾り付けされた雑魔の煮物。食べやすいように、何枚かに切り分けてある。煮込むと赤い縞模様が、さらに毒々しい赤に変色するようだ。何ともグロテスクな見た目だが、ハンターたちは勇気を出して取り皿に料理をうつし、一口食べてみる。
「……なんか、魚自体はカレイの味に近いかな? あと、すごく柔らかい……」
ステラが率直な感想を述べた。次いで、リューリも料理を味わいながらコメントする。
「野菜のシャキシャキ感と合わせて食べると、さらに美味しいね! 味付けも、濃過ぎず薄過ぎずって感じでちょうどいいかも……」
「そうだな。見た目は毒々しいが……意外と、美味しいものなのだな」
リューリの評価に同意するように頷きつつ、ラグナは二切れ目に箸を伸ばした。一方、クオンは一切料理に手を付けず、皆が食べる様子を眺めるのみだ。
「なんだ、お前さんは食べないのかい?」
「お気持ちだけ受け取っておきます。リアルブルーの人間が食べた場合に、どんな影響が出るかわからないので……」
「そうか? 大丈夫だと思うんだがのう……」
丁重に断るクオンに、ランディは少し残念そうに呟いたが、それ以上勧めることはしない。クオンはほっと息を付き、サンプルとして手に入れた1匹を、あとで分析しようと思考を巡らすのだった。
「ランディさんの料理、すごく美味しいですね。よければ、何か料理の作り方を教えていただけませんか?」
取り皿に盛った料理を食べつつ、サントールはランディに教えを請う。
「んー、そうだな……コレとは別の料理になるが、簡単にできて、しかもオイシイお得な魚料理を教えてやるぞ。この料理を全部食べ終えたらな!」
そう告げて、ランディは豪快に笑ってみせた。
料理亭での食事を経て、ハンターたちは無事任務を終えたのであった。
紅葉の隙間から日の光が差し込む朝。広がる朱の下、ハンターたちは山道を歩く。
「うーん、いい空気! 天気も良いし、絶好の行楽日和だね」
ステラ・ブルマーレ(ka3014)は大きく息を吸い込み、うんと伸びをした。久しぶりの釣りに、彼女は期待を膨らませる。
「こういう雰囲気、久しぶりだから楽しくなっちゃうよ」
リューリ・ハルマ(ka0502)は足元に注意しつつ、軽い足取りで進む。
「しかし、雑魔料理が存在するなんてね……どんな味がするんだろうな?」
サントール・アスカ(ka2820)は、素朴な疑問を零す。ふと思ったように、ラグナ・アスティマーレ(ka3038)が問いかけた。
「皆、雑魔料理に興味を持って依頼に参加している感じなのか?」
ラグナの問いに、クオン・サガラ(ka0018)が首を横に振る。
「わたしは雑魔料理を食べてみたいとは思えませんが、雑魔自体には興味がありますからね。サンプルでも回収して、メカニズムを分析してみようかと」
口々に話しながら進むうち、遠くから水の音が聞こえてきた。
「あと少しかな? えーと、現在地はこの地図の……どこだろ……」
「地図のこのあたりですね。このまま真っ直ぐ進めば、滝に到着するはずです」
地図をジッと見つめるリューリに、クオンが指で示す。目の前に横たわる急な坂に、サントールは額の汗を拭った。
「さらに険しくなってきたね……でも、あともう少しか」
「この先に滝があるんだ……ふふっ、色々と楽しみだね♪」
急な斜面をさくさくと進むステラ。必要最低限のものだけ持参したためか、足取りは軽い。
「滝が俺を呼んでいる……なかなか険しい道だが負けんぞ、山道よ……!」
皆とペースを合わせつつも、ラグナは気合を入れる。慣れない山登りだが、この先に水があるなら登りきってみせようという決意が、そこにはあった。
●崖登り!
出発すること数時間。ハンターたちは、目的の滝に辿り付いた。滝は轟々と唸りを上げながら、勢いよく水を落下させている。
「先に釣りを始めていますね。崖登り、くれぐれもお気を付けてください」
クオンは水面に自分の姿が映らない岩上を選び、釣り具一式を広げた。てきぱきと準備し、猿対策として金属線が入ったラインと杭で荷物を固定する。
サントールはこれから上る崖を見上げていたが、着々と準備を進めるクオンへと視線を移す。
「クオンさんの分も、木の実採ってこようか?」
「そうですね、よろしくお願いします」
サントールの言葉に頷き、クオンはルアーを取り付けた釣り糸を水面に向けて放った。
「あの木になってる実だね」
崖上に目当ての木を見つけ、リューリは指し示す。彼女の目線の先では、木の実がたわわに実っていた。15メートルの崖を前に、彼女は軽く腕を回す。ちょっとした準備運動だ。
「落ちたら大怪我ものだな。気を引き締めていこう」
汗による滑りを防止するため、チョークの粉を手に擦り付けるラグナ。荷物は木に繋ぎ、登りやすいよう身軽になる。
「準備バッチリだね! それじゃ、気を付けて登ってこ!」
ステラは突き出た岩を掴み、すいすいと上っていく。故郷の釣り場で養った直感と器用さが、この場に来て役に立っているようだ。リューリやラグナ、サントールも数少ない足場を見つけては、道具を駆使して慎重に上っていく。
クオンは釣りをしながらその光景を眺めていたが、ふと、柴犬が唸り声を上げていることに気付く。見ると、草むらから1匹の猿がひょっこりと顔を覗かせていた。
「群れの1匹でしょうか……偵察役のようですね」
柴犬を恐れ、それ以上は近付いてこないようだ。クオンと視線が絡まり、猿は草むらの奥へと走り去る。
猿が様子を見ているのは、釣りをしているクオンだけではない。
「おっと……」
崖を上った先……木陰に佇む猿に気付き、ラグナはとっさに動きを止めた。ジッと目を合わせ続けていると、猿から目線を逸らす。そうして、草むらの中へと消え去っていった。
「どうしたのー?」
ラグナの傍に、ステラが歩み寄り問いかける。
「いや、上った先に猿がいたのでな」
「きっと、こっちの様子を窺っていたんだろうね」
草むらへと目をやるサントール。猿は今もどこかに潜み、こちらを見ているに違いない。
「物を盗られないように気を付けないとね」
リューリの言葉に頷きつつ、4人は木の実狩りを始める。
「木の実まとめ採りっと♪」
的確な槍捌きで、木の実をはたき落していくステラ。落としたものは纏めて回収し、無駄を省く。
「この実、甘いにおいがするね。料理にも使えそう」
鞄に入れた木の実の香りを嗅ぎながら、リューリが呟いた。木の頂上になっている熟した実をもぎ取り、サントールも鼻に近づけてみる。
「本当だ。そのまま食べても美味しそうだね」
各々で木の実を採取する中、とくに猿からの動きはなく、木の実狩りは難なく終了した。
「そろそろ下に戻ろうか。皆、気を付けてな」
ラグナは頑丈な木にロープを結び、ハーネスに取り付けた。さらにカラビナや下降器でロープとハーネスを繋ぎ、安定性を向上させた上で降下する。
「飛び降りできるかな? でも我慢我慢……」
上から水に飛び込んだら、スリリングな気持ち良さを体験できそうだ。しかし、この状況でそのような行動に出るわけにはいかない。誘惑に耐え、リューリも崖を下り始める。
「おかえりなさい。採れ具合はどうですか?」
崖を下った4人を、クオンが迎える。クオンの脇にある金属製のバケツには、目的の魚が2匹ほど入れられていた。
サントールが採ってきた実を、アルミシートの上にのせる。
「たくさん採れたよ。……しかし、こうも激しく動くと、喉が渇くね」
崖登りに木登りと、ハードに動いたものだから汗だくだ。サントールはミネラルウォーターを、口から体内にぐいっと流し込む。渇いた体に沁み込む水は美味だった。
ラグナも頷き、持参した水をごくごくと飲み下す。
「そうだな……しかし、ここからが本番だ。もうひと頑張りといこう」
「そうだね、頑張ろっ! ……あ、でもその前にお腹空いたし、お昼ごはん食べようよ」
ステラはサンドイッチをボックスの上に広げる。簡単に昼食を済ませた後、揃って釣りを開始するのだった。
●魚釣り!
時刻は、ちょうど昼だろうか。雲がかかり、青かった空を薄い灰色に染めていた。
「こうして、と……うん、これでオッケーだね」
リューリは木の実を半分に切り、針に取り付ける。釣り好きの知人からのアドバイスを受けていたためか、仕掛けは完璧だ。竿を振り、そのまま水面に木の実を浮かせてみると、若干沈みはするものの、気を付けていれば完全に沈むことはないようだ。
ステラも同様に木の実を半分にし、針に差し込む。釣り竿自体は竿とリール、浮きと釣り針を取り付けたシンプルな仕掛けのものだ。肩からジャケットを羽織りつつ、ステラは釣り竿の挙動をジッと観察する。刹那、ピンッと糸が張った。
「来たっ!」
慎重に竿を掴み、魚の動きに合わせて少しずつ糸をリールで巻き取っていく。数分の戦いの末、赤い縞模様が水面から飛び出した。
「結構大きいね……これは、幸先いいかも!」
ステラは上機嫌に網で魚を掬った後、ラジオペンチで器用に釣り針を外す。
同様に魚を釣り上げながら、クオンは静かに呟く。
「やはり、木の実の方が釣れやすいようですね……」
クオンはタモ網代わりに、柄付きのざるで魚を掬い上げた。魚は金属製のざるから逃げ出せず、ビチビチと跳ねる。魚をマットの上に放り、殴って気絶させたあとペンチで針を外した。バケツに入れられた魚は、ぱくぱくと口を開閉するのみだ。
他方、サントールは魚籠や貴重品を腹に抱えつつ、静かに魚が掛かるのを待っている。岩場の陰から垂れる糸を眺めつつ、ランディに聞いた『釣りのポイント』を思い返した。
『雑魔釣りのポイントはなあ、気合いと運と気合いだ!!!』
「……なんというか、全然ポイントじゃなかったよね……」
二回言ったということは、気合いが一番大切なのか。あまりにも精神論過ぎる。とりあえず、釣りの基礎さえ押さえておけば大丈夫……だと思いたい。
ふと、ガサリと草むらから大きな音がした。見ると、猿が釣りをするハンターたちを眺めている。今度は1匹でなく、2匹だ。瞳を光らせる彼らは、ハンターたちの持ち物を狙う気満々である。
「……いっそ、少し痛い目にでもあえば、狙ってこなくなるかもしれないな……」
釣り上げた後も暴れる魚を、ブルーシートで押さえこみながら、ラグナは思案するように呟いた。
未だ猿に大きな動きはない。ハンターたちは、次々と目的の魚を釣り上げていく。
「針の外し方、こんな感じで良いのかな」
リューリはラジオペンチを片手に、魚の口に刺さった針を外そうとする。胴体を押さえながら慎重にペンチで針を挟むが、抵抗を止めない魚に苦戦する。
「足で胴体を押さえると手が片方空くから、両手で針を外しやすくなるぞ」
穏やかな口調で説明し、ラグナは手本を見せた。
「なるほど……、こうだね!」
上手い具合に針を取り外すことに成功するリューリ。きっちりと目的の魚であることも確認し、籠に入れていく。
この後も順調に魚は釣れ続け、籠やボックスはしだいに重くなっていった。
「もう目標数に達しているんじゃないか?」
魚籠に釣った魚をおさめつつ、サントールがざっと数を確認した。釣った数に差が出るかと思いきや、意外と皆、同程度釣れているらしい。1人につき5、6匹程度といったところか。
そろそろ帰ろうかと思った矢先、1匹の猿が草むらから飛び出す。
「! 近付くと危ないよっ!」
接近する猿に、ステラはしっかりと狙いを定める。魔力により集束させた水の球を、猿に向かって蹴り飛ばした。球は渦巻きながら一直線に飛び、猿の足元で弾ける。
「ウキャーッ!」
猿は驚き、草むらの中へと逃げ込んだ。しかし、それで終わりではなかった。逃げ込んだ先で、複数の目がキラリと光る。目の数を確認し、クオンは静かに眉を寄せた。
「……猿の数は、1匹ではないですね。先ほどよりも格段に増えています」
十数匹もの猿が、わらわらと出てくる。猿対策の徹底ぶりから、少数で奪うことは困難と思ったのだろうか。集団でハンターたちを包囲して、釣った魚や貴重品を奪う気なのかもしれない。
「悪戯したらダメだからね! これあげるから、帰って!」
リューリは鞄からナッツを取り出し、袋の中に手を突っ込む。ナッツを鷲掴み、遠くへと放り投げた。サントールも便乗し、同じ方向へとナッツを投げる。
「これだけいると悪戯ってレベルじゃない気がする……とにかく、魚の代わりにこれでも食べててくれ!」
内容量200グラムのナッツを惜しみなく大放出。多数の猿がナッツに興味を示し、遠くへと駆けていく。
しかし、ナッツに興味を示さない猿が1匹。猿は牙を剥き、ラグナのボックスに飛びかかる。
「そんなに魚が欲しいか? ならばくれてやる!」
ラグナは素早くボックスを開き、まだ息のある魚の尻尾を掴んだ。猿を迎え撃つように、魚を叩き付ける。魚は猿の鼻がしらにビタンとぶつかり、反射的に噛み付いた。
「ギギャアアッ!!!!!!!!」
猿は痛みに叫び、魚を振り解いて逃げていく。ナッツに釣られていた猿たちも、鳴き声にびっくりしたのだろう。慌てて森の奥へと逃げ去ってしまった。
一時はどうなるかと思ったが事なきを得、ハンターたちは山を下るのであった。
●雑魔料理!
魚を釣り終え山を下りたハンターたちは、ランディの待つ『地平線の料理亭』へと戻る。店内へと通された彼らは、綺麗に整えられた客席に腰かけていた。
天窓から見える空には、月がひょっこりと顔を出している。カボチャのキャンドルに灯された火が、店のいたる所でゆらゆらと揺れていた。
料理亭は休業日。5人以外に客はいない……いわば、貸し切り状態というやつだ。
「皆、今日はありがとう。これはほんの礼だ。期間限定雑魔料理、食べていってくれ」
ランディはテーブルの中央に、大皿を置いた。そこには野菜で綺麗に飾り付けされた雑魔の煮物。食べやすいように、何枚かに切り分けてある。煮込むと赤い縞模様が、さらに毒々しい赤に変色するようだ。何ともグロテスクな見た目だが、ハンターたちは勇気を出して取り皿に料理をうつし、一口食べてみる。
「……なんか、魚自体はカレイの味に近いかな? あと、すごく柔らかい……」
ステラが率直な感想を述べた。次いで、リューリも料理を味わいながらコメントする。
「野菜のシャキシャキ感と合わせて食べると、さらに美味しいね! 味付けも、濃過ぎず薄過ぎずって感じでちょうどいいかも……」
「そうだな。見た目は毒々しいが……意外と、美味しいものなのだな」
リューリの評価に同意するように頷きつつ、ラグナは二切れ目に箸を伸ばした。一方、クオンは一切料理に手を付けず、皆が食べる様子を眺めるのみだ。
「なんだ、お前さんは食べないのかい?」
「お気持ちだけ受け取っておきます。リアルブルーの人間が食べた場合に、どんな影響が出るかわからないので……」
「そうか? 大丈夫だと思うんだがのう……」
丁重に断るクオンに、ランディは少し残念そうに呟いたが、それ以上勧めることはしない。クオンはほっと息を付き、サンプルとして手に入れた1匹を、あとで分析しようと思考を巡らすのだった。
「ランディさんの料理、すごく美味しいですね。よければ、何か料理の作り方を教えていただけませんか?」
取り皿に盛った料理を食べつつ、サントールはランディに教えを請う。
「んー、そうだな……コレとは別の料理になるが、簡単にできて、しかもオイシイお得な魚料理を教えてやるぞ。この料理を全部食べ終えたらな!」
そう告げて、ランディは豪快に笑ってみせた。
料理亭での食事を経て、ハンターたちは無事任務を終えたのであった。
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山登りと釣りプラン(相談卓) ステラ・ブルマーレ(ka3014) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/10/09 22:23:18 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/06 12:12:28 |