ゲスト
(ka0000)
猫、岩塩坑の闖入者に会う
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- 締切
- 2017/01/27 22:00
- 完成日
- 2017/02/03 00:17
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
服役中の魔術師スペットは、年末から腐っている。
これまで魔術師協会の求めに応じ『奉仕活動』いう名目の協力を行ってきたのだが、それを渋るようになってきた。
曰く。
「もうええわ。俺ここでずっと岩塩掘って生きていくねん。邪魔んせんといてや」
要するにふて腐れているのだ。
『人間の顔に戻る』という目標が実現不可能だと知らされてしまったのである。気持ちとしては無理からぬだろう。とはいえこのまま塞がせておくわけにいかない。彼にはこの先も引き続き協会にとって有用な人間であってもらわねば困る。
というわけで魔術師協会員タモンは、スペットの気持ちを引き立てるよう努めた。
背を曲げ、面会室の机にべったり顎をくっつけているスペットに言う。
「そう悲観なさらずに。まだ希望が見えないわけじゃありませんよ」
「どこがやねん。俺の顔一生このままやねんぞ。直せへんねんぞ。希望どころか絶望しか見えてきいへんわ」
「そのことなんですがね……本当にそうなんでしょうか? 前回の依頼報告によりますと、マゴイはあなたの顔が『そのための設備がこの世界にはないから戻せない』と言ったそうですね。ということはつまり、設備さえあればあなたの顔は元に戻せるということでしょう? エバーグリーンへの転移が可能なことは、つい最近証明されましたよね――だとすれば、その設備、いずれ発見される可能性が、おおいにあると思いませんか?」
なるほど、確かにマゴイは今タモンが言ったように、『そのための設備がないから戻せない』という言い方をしていた。
エバーグリーンに人を転送し、資料を持ち帰るという試みが成功裏に終わったことも記憶に新しいところ。
「いずれリアルブルーのように、こちらとの出入りが容易となるかも知れない。ならば設備とやらを持ち帰ることだって、可能かも知れない」
希望的観測にスペットは少し気を取り直しかけた。
が、マゴイが言ったもう一つの言葉『仮に設備があったとして……共同体を脅かすものの処遇を……決めるのは……マゴイではなく……ステーツマン……しかしてそのステーツマンは……もうどこにもいない』を思い出し、再び腐った。
「あかん。もしあったとしても、マゴイが動かへん。あいつ自分からオレを直す気ゼロやぞ。間違いなく。ステーツマンたら言う奴の命令しか聞かへんて言いおったわ」
「あー、確かにそのことも報告にありましたね。あなたがたの国は、完全な階級分業社会を築いていたようで……ところでスペットさん」
「なんや」
「あなた、変わらずエバーグリーンでのことは思い出せていませんか?」
「出せへんな」
「そうですか……惜しいですね。エバーグリーンのことが詳しく分かれば、マゴイがどういう思考回路で動いているのか掴みやすくなるんですけどねえ……そしたら、向こうの協力も引き出しやすくなると思うんですけど……」
タモンの話は長々続いた。
最終的にスペットは、これからも魔術師協会に協力することを、渋々承知した。
●
岩塩坑。
魔導灯がついたヘルメットを被りツルハシを奮うのは、服役囚たち。スペットもその一員。
「おい猫大将。来週また外回りかい」
「おお、せや」
「いいよなあ、お前はそうやって外に出してもらえてよ。俺なんかこの5年入ったきりだぜ。世間がどうなってんのか、さっぱり分かりゃしねえ」
「わしなんか20年だぞ。もはや女がどんな生き物だったかも忘れそうな勢いだ。後1年で刑期が終わるんだが、こうなると塀の外に出て行くのが億劫になってなあ……」
周囲の会話を適当に流しながらスペットは、昨日タモンから言われたことを、くどくど思い返していた。
(エバーグリーンでのことか……)
全然覚えていないというのではない。切れ切れに記憶はある。だがどれも、マゴイのもとで働いていた時期のものばかり。
しかもそれさえ、ひどく曖昧なのだ。詳細を突き止めようとした途端、捕らえ所がなくなる。朝起きて夢の粗筋を思い返す時のように。
何といっても納得いかないのは、女関係で追放されたと言うことなのに、相手の顔も名前も消えているという点。
マゴイに細かいところを聞けたらいいのだが、あの女自分の気が向いた時にしか姿を見せない。
とてつもなく理不尽だ。
(……そもそも俺は、何の階級やったんやろ。マゴイの下で働いてたちゅうことは、ワーカーちゅう奴なんやろか……ほしたらその女もワーカーやろか……)
これまで全く頭に浮かんだことのない事柄に、思いをめぐらせるスペット。
その時目の前の岩盤に、小さな穴が空いた。
「?」
一体何事か。思ってみているとさらに穴が大きくなり、ひねた犬のような顔が出てきた――コボルドだ。
コボルドはスペットを大きな猫と誤認した。吠え、追い払おうとする。
「ウ~……ワワワワワワ! ワワワワワ!」
しかしよく見たら顔は猫だが体が人間なことに気づいた。
「ワ……」
これまで見たことがない生き物を前にしたコボルドは、怖くなった。手持ちのこん棒をスペットに投げ付け、逃げる。
いい場所に当たったと見えてスペット、昏倒。
「おい、大丈夫か猫大将! おーい!」
コボルドの出てきた穴から首を突っ込んでみれば、奥が見えないほど深い。どうやらかなりの距離を掘り進んできたようだ。
コボルドは集団行動が基本。存在するのがあの1匹だけとは思えない。最悪近くに纏め役のゴブリンがいないとも限らない。
これはもう、ハンターの出番である。
囚人たちは即刻作業を中断し、地上に戻って行くこととした。気絶したままのスペットを引きずって。
●
仲間とともに現場へやってきたカチャは、坑道の外に固まり作業再開を待っている囚人たちのうちに、スペットの姿を見つけた。
なんだか知らないが横に寝かされ、額に布を当てられている。
大丈夫かな、と思い様子見に近づくカチャ。
「あのー、この人、どうしたんです?」
「いや、コボルドから一撃くらってな。目ぇ回しちまったのさ」
そこでスペットが、がばっと起きてきた。出し抜けにこう呟いた。
「せや、Θ・F92438・ソルジャーやったわ。あいつの名前」
「あいつって、誰のことです?」
カチャの問いかけに彼は、苛立たしげに頭を掻く。
「俺ん彼女や。くそっ、顔が出てきいへん……」
リプレイ本文
●出入り口を探せ
カーミン・S・フィールズ(ka1559)並びにパトリシア=K=ポラリス(ka5996)は、鉱山の周囲を巡り、コボルド穴の出口を探し始めた。
カーミンは立体感覚を手掛かりに進む。
「坑道と隠れ家がぶつかったのがここ、それから……」
パトリシアは占いを手掛かりに進む。
「コボちゃん達が、どこから入ったか……ていっ!」
両者は鉱山の裏側にたどり着いた。この周辺に目当てのものがあると見て間違いない。。
カーミンは、コボルドが投げていったこん棒を再度愛犬に嗅がせ、頭をなでる。
「あなたの鼻にも期待しているわ」
犬は地面に鼻を擦り付け歩き始めた。一直線に向かうのは、山腹にある巨岩。
岩の下を覗き込んでみれば、穴。
カーミンは再度地図を確認する。
「直線と見積もっても、ここからここまでの長さがあるんだから……かなり大規模に掘ってるわね。盗品を溜め込んでいる可能性が大よ。取り返さないと」
パトリシアは岩の周囲に、地縛符を設置し始める。
「コボさん達にカクノチガイを見せつけるんダヨー♪」
『コボルドについては可能な限り、殺さず捕獲』というのが今回の依頼解決における指針なのだ。
カーミンの犬は、まだ穴に頭を突っ込み尻尾を振っている。
犬の鋭い鼻には、おびき寄せのため行われている焼き肉の匂いが、感じ取れるものと見える。
●コボルド出てこい
炭に炙られ焼けて行くローストチキン。肉焼き係を受け持つのはカチャと柊 恭也(ka0711)。
リナリス・リーカノア(ka5126)は扇で、妙なる香りを穴の奥へと流し込む。
天竜寺 詩(ka0396)も盾を動かし扇ぐ。ジェオルジがここからもっと近ければよかったのだけど、と思いながら。
人語を解するコボルド『コボちゃん』の派遣をハンターオフィス・ジェオルジ支局に要請するため、軍馬を貸し出し使いを走らせたのだが、使いはまだまだ戻ってきそうにない。
コボルドたちについて、思いを馳せる。
ディーナ・フェルミ(ka5843)は、思い出せないことを思い出そうとこめかみをぐりぐりしているスペットに話しかける。
「スペットさんとマゴイさんしか居ないなら、あちらの世界に戻る事さえ出来たら、転職?出来ちゃいそうな気がするの」
「転職以前に現職不明な有り様なんやけどな」
「自分が望む自分になるのは、自分探しよりずっと自分のためになると思うの。過去~今より、今~未来を見つめるお手伝いをさせてほしいの……」
そのときルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)が、鋭い声を上げた。
「ルンルン忍法ニンジャセンサー! 忍者感覚に感ありです。何か来ますよ!」
カチャ、恭也、リナリス、詩、ディーナ、スペットは、運搬用のトロッコや、坑道の岩陰等に身を潜めた。ソラス(ka6581)は穴のすぐ横にある窪みへ体をくっつける。
ほどなく穴からコボルドが1匹、顔を出した。
周囲を伺い、小走りにBBQ台に駆け寄る。ローストチキンを手づかみしようとして熱かったのか取り落とす。その落ちたものを拾って食べる。
一応頭は使っているらしい。二回目から、『こん棒でつついて肉を網から落とす』という技を編み出した。
詩はコボルドマスクを頭から被り、ひょこっと岩陰から顔を出す。同種かと思わせ捕縛する作戦だ。
「ウー、ワフ?」
仲間かと一瞬思い目をぱちぱちさせるコボルド。
しかしよく見たら体が人間であることに気づき、軽く混乱。後退りし、穴に戻ろうとする。
隠れていたセラスがその前に立ちはだかり、足元目がけ、ファイアーアローを放つ。
コボルドはパニックに陥った。派手に鳴きわめきながら、BBQ台に激突し引っ繰り返し、目茶苦茶に駆け回る。
その行く手に突如、半透明の壁が生じた。スペットの技である。
派手にぶつかって引っ繰り返るコボルド。そこに詩が駆け寄り、ロープで捕縛する。
これだけ激しい物音、穴の向こうにも聞こえたのではないだろうか。
思って恭也はルンルンに聞く。
「ほかの奴らの気配はあるか?」
「んー……、それが、私の感知出来る範囲外に出ちゃったみたいで」
●報告
「え? 何? ごめんもう一度」
地上と地下という条件がよくないのだろうか、短伝話はちょっと聞き取りづらかった。
何度やってみてもそうなので通信手段を伝話から、口伝符に切り替える。
そしてようやくディーナから、おとり作戦の顛末詳細を聞きとる。捕まえたコボルドは1匹。後は逃げてしまったらしい。
『――ということだから、今から皆で洞窟潜入するの。スペットさんも一緒だよ。パティちゃん、かーみん、待ち伏せよろしくねー』
カーミンは、はあ、と息を吐く。
自分たちはまだ、待機しなくてはならないようだ。
「ほんと、待ちぼうけは最悪よ」
パトリシアは刺叉を振り回しながら、軽口を叩いた。
「コボさん達にリーダーが必要なら、ゴブに代わってスペットくんハどーダロネ? スペット親分、かっくいーとパティは思うんダヨ♪」
「コボルドは人に懐かないんじゃなかった?」
「スペットくん、猫デショ?」
●コボルド頑張る
コボルド穴を進む順番は、リナリス、カチャ、ディーナ、ルンルン、詩、ソラス、スペット、恭也。おおむね身長に添った並び。
先頭のリナリスはすいすい進んで行けるが、最後尾の恭也は前かがみになったまま。
頭を上げられず背を伸ばせず、負担が節々に。
つい口をついて、ぼやきが出る。
「ああ、これ絶対腰がヤバイ事になるな……」
進むうち、道が二股に別れている場所に出た――いや、片方は道でない、横穴だ。
横穴は下方に向けて傾斜がついており、屈まなければ中が見えづらい。
ここでも一番無理な姿勢を取らざるを得ないのが、恭也。ぼやきが倍加する。
「まーた面倒な場所だなオイ。火炎放射器でも持ってきて焼却処理したくなってくるぜ」
なるほど迅速な処理をというなら、それが一番手っ取り早いし、確実だ。
しかしディーナはそうしたくなかった。
「人と仲良くできるコボルドも居るの、この前仲良く天灯を見たの。スペットさんとは不幸な遭遇をしてしまったけれど、倒すのはそこを見極めてからにしたい気もするの……」
彼女はスペットに、結界で道を塞いでくれるよう頼んだ。調べを行っている最中前方から敵が来ては、危険なので。
それが行われてからルンルンが式を穴の中に飛ばす。反応はない。彼女が連れている忍犬も、唸りはしているものの、さして興奮した様子なし
リナリスとカチャが入って、様子を確かめる。
「……何にもないね。コボルド臭がすごくするけど」
「ワラがちょっと落ちてるくらいですねえ。あ、毛も落ちてますね」
確認作業が行われている間ソラスはちらりとスペットの顔を見た。
瞳孔が真ん丸になっている。本物の猫同様、暗闇に強い目なのだろう。本人が自覚しているかどうかはさておいて。
「スペットさん、彼女さんのお名前だけでも思い出せてよかったですね。ソルジャーというのは階級の一つですか?」
「せや」
「それは、クリムゾン世界で言う戦士と言った意味合いのものですか?」
「……まあ、そんな所……いや待て、微妙にニュアンス違うな……」
後方の世間話に耳を傾けるルンルンは、セーラー服を来た直立猫を幻視する。
(彼女さんの名前がシータ………と言うことは、又吉の本名は、パ〇-……間違いありません、きっとそうです! 恋人はお姫様なのです!)
ひとまず横穴には何もないことが確認された。
コボルドのねぐらか何かなのだろうと結論づけて、一行は先に進む。
ほどなくして、また列が止まった。
ワラや箱、その他なんだかよく分からないがらくたが山積みのバリケードが行く手に築かれていたのだ。
どうやら巣穴にある物全部持ってきたと見える。
忍犬が唸った。
何かの気配を察したリナリスは盾を構える。
コボルドが数匹、バリケードの後ろから現れた。
同時に何かがバラバラと投げ付けられてきた。
リナリスの補助をしていたカチャは足元に転がってきたものを見る。
石が多いが、他にリンゴの芯、魚の骨、腐りかけの芋、黴びたパンの皮……。
「ちょっとー! 何生ゴミ投げ付けてきてんですか!」
カチャの抗議も聞かず、ひたすら物を投げ続けてくるコボルドたち。
ルンルンはすかさず式を飛ばし、彼らに向かわせる。
「ジュゲームリリカル……ルンルン忍法分身の術!」
飛んできた紙の式が顔に張り付き、驚くコボルド。手で掻き毟るやいなや式がたちまち消えてしまったので、もっと驚き後込みする。
詩はなるべく直撃しないよう、ホーリーライトを放つ。
たちまち戦意を失うコボルド。尻尾を巻いて逃げ出す。
ソラスがスリープクラウドを放つに至って、逃げ遅れたのがばたばた倒れる。その分は詩が捕縛、回収。
「弱ぇなあ」
これは自分の出る幕はないかもしれないと一瞬思った恭也は、すぐその考えを改めた。逃げて行ったはずのコボルドが、すごい勢いで戻ってきた――いや、投げ戻されてきた。先頭にいたリナリスとカチャ目がけて。
「!」
小石や生ゴミといった程度のものではない重みをまともに受け、リナリスがよろけた。
革鎧に身を固めたゴブリンがバリケードの裏から飛び出してきた。コボルド数匹を引き連れて。
素早い身ごなしで盾の隙間からリナリス目がけ、刃を突き入れようとする。
カチャは盾ごと体をぶつけ、ゴブリンを突き飛ばす。
ゴブリンは壁を蹴り、体を低め、地面擦れ擦れに刃を振るう。
「つ!」
くるぶしあたりを切られたカチャが尻餅をつく。恭也が防護障壁を張り、2度目の斬撃を防いだ。
親分の活躍をサポートするため、数匹のコボルドたちが勢い込んで向かってくる。
詩はそれに目もくれずゴブリン目がけ、ジャッジメントを発動する。
ゴブリンが動きを止めた。そこに、ルンルンの風雷陣を発動。
「ジュゲームリリカル……ルンルン忍法三雷神の術! めがね、うくれれ、おいーっす」
狭い坑内に轟く雷鳴と光。
ゴブリンは直撃を受け、ひっくり返ってバリケードに突っ込む。コボルドたちはうろたえ、その周囲に集まる。
「邪魔だよ、どいて!」
リナリスがコボルドの足にアイスボルトを浴びせ、釘付けにした。
その間にゴブリンが起き上がり、逃走。
コボルドを確保し仲間の負傷を癒しバリケードを排除した後、一行はゴブリンを追いかける。
その先にまた、バリケード。コボルドが一生懸命吠え威嚇。
恭也は言った。
「……なあ、ファイアースローワー使ったら本当に駄目か? 早く終わるぞ?」
いいよと言う声がどこからも出なかったので、肩をすくめる。
●親分の気持ち
ゴブリンは金目の荷を負わせたコボルド2匹を引き連れ、出口に赴く。
捨て石として置いてきた分について、特に思うところはない。
出口が見えてきた。
●親分死す
「ワワワワ!?」
「ワフ、ワフー!」
穴から出てきたコボルドは、期待どおり地縛符に引っ掛かった。
足を引き抜こうと試行錯誤しているコボルドの耳元を、カーミンの手裏剣が掠める。
「刺さったら毒が回るわよ? 大人しくしていれば、当てないであげるわ」
コボルドはたちまちすくんでしまった。
そこにゴブリンが飛び出してくる。
コボルドの体を飛び石にして地縛符の罠を越え、パトリシアに襲いかかった。
「ふうわっ!」
咄嗟に刺叉を突き出すパトリシア。
しかし動きはゴブリンの方が早い。懐にもぐりこみ、上段に刃を跳ね上げる。
指の皮一枚が切れた。
それ以上のことにならなかったのは、滑り込んできたカーミンが第二撃を受け止めたからだ。
「諦めの悪い奴は嫌いじゃないわ。ケリをつけましょ、大将?」
ダガーと山刀。力押しの後、飛び離れる。ゴブリンがもう一つの短刀を抜き、腹を突いてこようとしたので。
「あら、二刀流?」
せせら笑いを浮かべ、毒をダガーに充填させる。革鎧の継ぎ目を狙って攻撃を繰り返す。
動きが鈍ったゴブリンは徐々に押し戻されていき、坑道班の到着を待つ事なく、駆逐された。
●後始末と今後の課題
夕日が沈んで行こうとしている。
恭也は残り少なくなった一服をしみじみ味わい、何度目かの肩慣らしをした。
パトリシア、カーミン、セレス、ルンルンが、スペットと話している。
「なんや、友達言うてオートマターのことかいな」
「うん。今は、おケガして、おやすみ中だケド。その子の怪我の治し方、グリーンで探したくテ……スペットくんの、お顔治すのも一緒に探しましょ?」
「探せたとして、それを使える奴が言うことききよらへん」
「ステーツマンがもういないっていうなら、あんたがステーツマンになればいいんだよ、って、リナが言ってなかった?」
「職種は途中で変われるようなもん違うぞ」
「転移装置が見つかれば、ステーツマンがいた時代に戻れるんじゃないでしょうかね。ところで彼女さんはスペットさんみたいにならなかったのでしょうか?」
「……そこなあ……一番気になっとるとこや……もちっと思い出したいねんけどなあ」
「……殴られて思い出したなら、メイスでもう1回ガツンとやったらもっと思い出すかもしれないの。大丈夫、フルリカバリー持ってきたから肉塊直前でもすぐ全快なの」
「やめえ」
「色々あったんだね……決めちゃいました、私、又吉が色々思い出したり、恋人さんと会えるように力になっちゃいます! だから泥船に乗った気でいてください!」
「沈むがな」
そこに詩がやってきた。
離れたところでコボルドたち相手に何か話しているコボちゃん、並びにディーナを指さし、言う。
「コボルドたち、コボちゃんが知ってる群れと合流したいって。私たち、今から送って行こうと思うんだ」
「さよか。まあ好きにしたらええ」
仏頂面な猫の顔を彼女は、両手で挟んだ。それから思う様もみくちゃにした。
「リアルブルーの有名な言葉に『諦めたら試合終了』てのがあるの。諦めなければきっと元の顔に戻れる時がくるよ! それに彼女の名前思い出せてよかったね。何時かきっと全部思い出せるよ! じゃあね!」
そう言い残し、コボルドたちのところへ戻って行く。
「なんやねんなほんまにい」
顔の毛を手で直すスペットは、ふいと周囲を見回し、言った。
「そう言えば、リナリスとカチャはどこ行ってん」
恭也は白煙をくゆらせ答える。
「もう一度穴を調査してくるってよ」
静まり返ったコボルド穴。
聞こえるのはカチャとリナリスの足音、話し声。
「ちょっと聞きたいことがあるんですけども」
「なあに?」
「リナリスさん、本当に私と結婚するつもりですか?」
「もっちろん♪」
「そうするとうちの部族の一員てことになっちゃうんですよ?」
「うん♪」
「本当にちゃんと考えて言ってます?」
「もー、あたしの愛を疑ってるのー?」
「いえそうじゃなくて……今仕事中ですってば!」
「いいじゃないの、2人きりだし♪」
カーミン・S・フィールズ(ka1559)並びにパトリシア=K=ポラリス(ka5996)は、鉱山の周囲を巡り、コボルド穴の出口を探し始めた。
カーミンは立体感覚を手掛かりに進む。
「坑道と隠れ家がぶつかったのがここ、それから……」
パトリシアは占いを手掛かりに進む。
「コボちゃん達が、どこから入ったか……ていっ!」
両者は鉱山の裏側にたどり着いた。この周辺に目当てのものがあると見て間違いない。。
カーミンは、コボルドが投げていったこん棒を再度愛犬に嗅がせ、頭をなでる。
「あなたの鼻にも期待しているわ」
犬は地面に鼻を擦り付け歩き始めた。一直線に向かうのは、山腹にある巨岩。
岩の下を覗き込んでみれば、穴。
カーミンは再度地図を確認する。
「直線と見積もっても、ここからここまでの長さがあるんだから……かなり大規模に掘ってるわね。盗品を溜め込んでいる可能性が大よ。取り返さないと」
パトリシアは岩の周囲に、地縛符を設置し始める。
「コボさん達にカクノチガイを見せつけるんダヨー♪」
『コボルドについては可能な限り、殺さず捕獲』というのが今回の依頼解決における指針なのだ。
カーミンの犬は、まだ穴に頭を突っ込み尻尾を振っている。
犬の鋭い鼻には、おびき寄せのため行われている焼き肉の匂いが、感じ取れるものと見える。
●コボルド出てこい
炭に炙られ焼けて行くローストチキン。肉焼き係を受け持つのはカチャと柊 恭也(ka0711)。
リナリス・リーカノア(ka5126)は扇で、妙なる香りを穴の奥へと流し込む。
天竜寺 詩(ka0396)も盾を動かし扇ぐ。ジェオルジがここからもっと近ければよかったのだけど、と思いながら。
人語を解するコボルド『コボちゃん』の派遣をハンターオフィス・ジェオルジ支局に要請するため、軍馬を貸し出し使いを走らせたのだが、使いはまだまだ戻ってきそうにない。
コボルドたちについて、思いを馳せる。
ディーナ・フェルミ(ka5843)は、思い出せないことを思い出そうとこめかみをぐりぐりしているスペットに話しかける。
「スペットさんとマゴイさんしか居ないなら、あちらの世界に戻る事さえ出来たら、転職?出来ちゃいそうな気がするの」
「転職以前に現職不明な有り様なんやけどな」
「自分が望む自分になるのは、自分探しよりずっと自分のためになると思うの。過去~今より、今~未来を見つめるお手伝いをさせてほしいの……」
そのときルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)が、鋭い声を上げた。
「ルンルン忍法ニンジャセンサー! 忍者感覚に感ありです。何か来ますよ!」
カチャ、恭也、リナリス、詩、ディーナ、スペットは、運搬用のトロッコや、坑道の岩陰等に身を潜めた。ソラス(ka6581)は穴のすぐ横にある窪みへ体をくっつける。
ほどなく穴からコボルドが1匹、顔を出した。
周囲を伺い、小走りにBBQ台に駆け寄る。ローストチキンを手づかみしようとして熱かったのか取り落とす。その落ちたものを拾って食べる。
一応頭は使っているらしい。二回目から、『こん棒でつついて肉を網から落とす』という技を編み出した。
詩はコボルドマスクを頭から被り、ひょこっと岩陰から顔を出す。同種かと思わせ捕縛する作戦だ。
「ウー、ワフ?」
仲間かと一瞬思い目をぱちぱちさせるコボルド。
しかしよく見たら体が人間であることに気づき、軽く混乱。後退りし、穴に戻ろうとする。
隠れていたセラスがその前に立ちはだかり、足元目がけ、ファイアーアローを放つ。
コボルドはパニックに陥った。派手に鳴きわめきながら、BBQ台に激突し引っ繰り返し、目茶苦茶に駆け回る。
その行く手に突如、半透明の壁が生じた。スペットの技である。
派手にぶつかって引っ繰り返るコボルド。そこに詩が駆け寄り、ロープで捕縛する。
これだけ激しい物音、穴の向こうにも聞こえたのではないだろうか。
思って恭也はルンルンに聞く。
「ほかの奴らの気配はあるか?」
「んー……、それが、私の感知出来る範囲外に出ちゃったみたいで」
●報告
「え? 何? ごめんもう一度」
地上と地下という条件がよくないのだろうか、短伝話はちょっと聞き取りづらかった。
何度やってみてもそうなので通信手段を伝話から、口伝符に切り替える。
そしてようやくディーナから、おとり作戦の顛末詳細を聞きとる。捕まえたコボルドは1匹。後は逃げてしまったらしい。
『――ということだから、今から皆で洞窟潜入するの。スペットさんも一緒だよ。パティちゃん、かーみん、待ち伏せよろしくねー』
カーミンは、はあ、と息を吐く。
自分たちはまだ、待機しなくてはならないようだ。
「ほんと、待ちぼうけは最悪よ」
パトリシアは刺叉を振り回しながら、軽口を叩いた。
「コボさん達にリーダーが必要なら、ゴブに代わってスペットくんハどーダロネ? スペット親分、かっくいーとパティは思うんダヨ♪」
「コボルドは人に懐かないんじゃなかった?」
「スペットくん、猫デショ?」
●コボルド頑張る
コボルド穴を進む順番は、リナリス、カチャ、ディーナ、ルンルン、詩、ソラス、スペット、恭也。おおむね身長に添った並び。
先頭のリナリスはすいすい進んで行けるが、最後尾の恭也は前かがみになったまま。
頭を上げられず背を伸ばせず、負担が節々に。
つい口をついて、ぼやきが出る。
「ああ、これ絶対腰がヤバイ事になるな……」
進むうち、道が二股に別れている場所に出た――いや、片方は道でない、横穴だ。
横穴は下方に向けて傾斜がついており、屈まなければ中が見えづらい。
ここでも一番無理な姿勢を取らざるを得ないのが、恭也。ぼやきが倍加する。
「まーた面倒な場所だなオイ。火炎放射器でも持ってきて焼却処理したくなってくるぜ」
なるほど迅速な処理をというなら、それが一番手っ取り早いし、確実だ。
しかしディーナはそうしたくなかった。
「人と仲良くできるコボルドも居るの、この前仲良く天灯を見たの。スペットさんとは不幸な遭遇をしてしまったけれど、倒すのはそこを見極めてからにしたい気もするの……」
彼女はスペットに、結界で道を塞いでくれるよう頼んだ。調べを行っている最中前方から敵が来ては、危険なので。
それが行われてからルンルンが式を穴の中に飛ばす。反応はない。彼女が連れている忍犬も、唸りはしているものの、さして興奮した様子なし
リナリスとカチャが入って、様子を確かめる。
「……何にもないね。コボルド臭がすごくするけど」
「ワラがちょっと落ちてるくらいですねえ。あ、毛も落ちてますね」
確認作業が行われている間ソラスはちらりとスペットの顔を見た。
瞳孔が真ん丸になっている。本物の猫同様、暗闇に強い目なのだろう。本人が自覚しているかどうかはさておいて。
「スペットさん、彼女さんのお名前だけでも思い出せてよかったですね。ソルジャーというのは階級の一つですか?」
「せや」
「それは、クリムゾン世界で言う戦士と言った意味合いのものですか?」
「……まあ、そんな所……いや待て、微妙にニュアンス違うな……」
後方の世間話に耳を傾けるルンルンは、セーラー服を来た直立猫を幻視する。
(彼女さんの名前がシータ………と言うことは、又吉の本名は、パ〇-……間違いありません、きっとそうです! 恋人はお姫様なのです!)
ひとまず横穴には何もないことが確認された。
コボルドのねぐらか何かなのだろうと結論づけて、一行は先に進む。
ほどなくして、また列が止まった。
ワラや箱、その他なんだかよく分からないがらくたが山積みのバリケードが行く手に築かれていたのだ。
どうやら巣穴にある物全部持ってきたと見える。
忍犬が唸った。
何かの気配を察したリナリスは盾を構える。
コボルドが数匹、バリケードの後ろから現れた。
同時に何かがバラバラと投げ付けられてきた。
リナリスの補助をしていたカチャは足元に転がってきたものを見る。
石が多いが、他にリンゴの芯、魚の骨、腐りかけの芋、黴びたパンの皮……。
「ちょっとー! 何生ゴミ投げ付けてきてんですか!」
カチャの抗議も聞かず、ひたすら物を投げ続けてくるコボルドたち。
ルンルンはすかさず式を飛ばし、彼らに向かわせる。
「ジュゲームリリカル……ルンルン忍法分身の術!」
飛んできた紙の式が顔に張り付き、驚くコボルド。手で掻き毟るやいなや式がたちまち消えてしまったので、もっと驚き後込みする。
詩はなるべく直撃しないよう、ホーリーライトを放つ。
たちまち戦意を失うコボルド。尻尾を巻いて逃げ出す。
ソラスがスリープクラウドを放つに至って、逃げ遅れたのがばたばた倒れる。その分は詩が捕縛、回収。
「弱ぇなあ」
これは自分の出る幕はないかもしれないと一瞬思った恭也は、すぐその考えを改めた。逃げて行ったはずのコボルドが、すごい勢いで戻ってきた――いや、投げ戻されてきた。先頭にいたリナリスとカチャ目がけて。
「!」
小石や生ゴミといった程度のものではない重みをまともに受け、リナリスがよろけた。
革鎧に身を固めたゴブリンがバリケードの裏から飛び出してきた。コボルド数匹を引き連れて。
素早い身ごなしで盾の隙間からリナリス目がけ、刃を突き入れようとする。
カチャは盾ごと体をぶつけ、ゴブリンを突き飛ばす。
ゴブリンは壁を蹴り、体を低め、地面擦れ擦れに刃を振るう。
「つ!」
くるぶしあたりを切られたカチャが尻餅をつく。恭也が防護障壁を張り、2度目の斬撃を防いだ。
親分の活躍をサポートするため、数匹のコボルドたちが勢い込んで向かってくる。
詩はそれに目もくれずゴブリン目がけ、ジャッジメントを発動する。
ゴブリンが動きを止めた。そこに、ルンルンの風雷陣を発動。
「ジュゲームリリカル……ルンルン忍法三雷神の術! めがね、うくれれ、おいーっす」
狭い坑内に轟く雷鳴と光。
ゴブリンは直撃を受け、ひっくり返ってバリケードに突っ込む。コボルドたちはうろたえ、その周囲に集まる。
「邪魔だよ、どいて!」
リナリスがコボルドの足にアイスボルトを浴びせ、釘付けにした。
その間にゴブリンが起き上がり、逃走。
コボルドを確保し仲間の負傷を癒しバリケードを排除した後、一行はゴブリンを追いかける。
その先にまた、バリケード。コボルドが一生懸命吠え威嚇。
恭也は言った。
「……なあ、ファイアースローワー使ったら本当に駄目か? 早く終わるぞ?」
いいよと言う声がどこからも出なかったので、肩をすくめる。
●親分の気持ち
ゴブリンは金目の荷を負わせたコボルド2匹を引き連れ、出口に赴く。
捨て石として置いてきた分について、特に思うところはない。
出口が見えてきた。
●親分死す
「ワワワワ!?」
「ワフ、ワフー!」
穴から出てきたコボルドは、期待どおり地縛符に引っ掛かった。
足を引き抜こうと試行錯誤しているコボルドの耳元を、カーミンの手裏剣が掠める。
「刺さったら毒が回るわよ? 大人しくしていれば、当てないであげるわ」
コボルドはたちまちすくんでしまった。
そこにゴブリンが飛び出してくる。
コボルドの体を飛び石にして地縛符の罠を越え、パトリシアに襲いかかった。
「ふうわっ!」
咄嗟に刺叉を突き出すパトリシア。
しかし動きはゴブリンの方が早い。懐にもぐりこみ、上段に刃を跳ね上げる。
指の皮一枚が切れた。
それ以上のことにならなかったのは、滑り込んできたカーミンが第二撃を受け止めたからだ。
「諦めの悪い奴は嫌いじゃないわ。ケリをつけましょ、大将?」
ダガーと山刀。力押しの後、飛び離れる。ゴブリンがもう一つの短刀を抜き、腹を突いてこようとしたので。
「あら、二刀流?」
せせら笑いを浮かべ、毒をダガーに充填させる。革鎧の継ぎ目を狙って攻撃を繰り返す。
動きが鈍ったゴブリンは徐々に押し戻されていき、坑道班の到着を待つ事なく、駆逐された。
●後始末と今後の課題
夕日が沈んで行こうとしている。
恭也は残り少なくなった一服をしみじみ味わい、何度目かの肩慣らしをした。
パトリシア、カーミン、セレス、ルンルンが、スペットと話している。
「なんや、友達言うてオートマターのことかいな」
「うん。今は、おケガして、おやすみ中だケド。その子の怪我の治し方、グリーンで探したくテ……スペットくんの、お顔治すのも一緒に探しましょ?」
「探せたとして、それを使える奴が言うことききよらへん」
「ステーツマンがもういないっていうなら、あんたがステーツマンになればいいんだよ、って、リナが言ってなかった?」
「職種は途中で変われるようなもん違うぞ」
「転移装置が見つかれば、ステーツマンがいた時代に戻れるんじゃないでしょうかね。ところで彼女さんはスペットさんみたいにならなかったのでしょうか?」
「……そこなあ……一番気になっとるとこや……もちっと思い出したいねんけどなあ」
「……殴られて思い出したなら、メイスでもう1回ガツンとやったらもっと思い出すかもしれないの。大丈夫、フルリカバリー持ってきたから肉塊直前でもすぐ全快なの」
「やめえ」
「色々あったんだね……決めちゃいました、私、又吉が色々思い出したり、恋人さんと会えるように力になっちゃいます! だから泥船に乗った気でいてください!」
「沈むがな」
そこに詩がやってきた。
離れたところでコボルドたち相手に何か話しているコボちゃん、並びにディーナを指さし、言う。
「コボルドたち、コボちゃんが知ってる群れと合流したいって。私たち、今から送って行こうと思うんだ」
「さよか。まあ好きにしたらええ」
仏頂面な猫の顔を彼女は、両手で挟んだ。それから思う様もみくちゃにした。
「リアルブルーの有名な言葉に『諦めたら試合終了』てのがあるの。諦めなければきっと元の顔に戻れる時がくるよ! それに彼女の名前思い出せてよかったね。何時かきっと全部思い出せるよ! じゃあね!」
そう言い残し、コボルドたちのところへ戻って行く。
「なんやねんなほんまにい」
顔の毛を手で直すスペットは、ふいと周囲を見回し、言った。
「そう言えば、リナリスとカチャはどこ行ってん」
恭也は白煙をくゆらせ答える。
「もう一度穴を調査してくるってよ」
静まり返ったコボルド穴。
聞こえるのはカチャとリナリスの足音、話し声。
「ちょっと聞きたいことがあるんですけども」
「なあに?」
「リナリスさん、本当に私と結婚するつもりですか?」
「もっちろん♪」
「そうするとうちの部族の一員てことになっちゃうんですよ?」
「うん♪」
「本当にちゃんと考えて言ってます?」
「もー、あたしの愛を疑ってるのー?」
「いえそうじゃなくて……今仕事中ですってば!」
「いいじゃないの、2人きりだし♪」
依頼結果
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/23 20:07:17 |
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ゴブリン親分と10匹のコボルド ディーナ・フェルミ(ka5843) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/01/27 21:27:23 |
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質問卓 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/01/24 13:31:39 |