ゲスト
(ka0000)
【初心】鯱雑魔討伐依頼
マスター:赤山優牙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 6~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/01/27 19:00
- 完成日
- 2017/01/30 18:19
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●新人ハンター
リアルブルーからの転移者である青年、鈴木太郎(自称、キロウ・タズス)は憮然とした表情だった。
理由は色々とある訳だが、もっともな理由が『相棒との差』だ。
「何が不満か、分かりません」
相棒である少女が表情一つ変えないで口を開いた。
少女はキロウと同様、ハンターである。見た目、胸が平らなただの少女であるが、その魔法の実力は新人ハンターとは思えない威力を見せる。
それに比べると、キロウの方はスキルも装備も少女とは雲泥の差なのだ。
「お前、本当は金持ちじゃねぇ?」
「気のせいですよ。私の所持金はこの通りですから」
キロウの疑問に少女が財布の中身を見せた。
その中に入っている額は――少女の胸と同様、慎ましい。
「ぐぬぅ……」
何も言えずにキロウは少女の装備を改めて見た。
ユグディラをモチーフにした杖、豪奢な雰囲気のドレスに魔導機械式の懐中時計や大きな青い宝石のブローチ……左頬には着脱可能な特殊な刻印。
これらの品々は、キロウでもくず鉄になるリスクが恐れる位なまでに、錬成工房で強化されている。
「畜生、俺だって、強力な武器とか防具とか欲しいぜ!」
「悔しがっている場合がありましたら、依頼へ行く事をお勧めします」
もっともな事を言われ、ガクっと両肩を落とす。
「仕方ない。依頼でも探すか」
キロウは席を立ったが、少女は立ち上がらなかった。
ゆっくりとお茶を飲んでいる。動こうというつもりはないみたいだ。
「行かないのか?」
「ちょっと、体調が悪いのです」
見た目、具合は特に悪そうではないが。
その様子に首を傾げていたキロウだったが、すぐに思い至った事があった。
「あれか、月のものか!」
「……」
配慮のない相棒の言葉に、少女が覚醒状態に入ると杖を手にした。
「ま、待っ……アッー!!」
キロウの断末魔がオフィスに響いた。
●鯱雑魔
王国南西部のある漁村からの依頼により、ハンター達は現地へとやって来た。
「綺麗な海岸だなー」
キロウがそんな感想を口にする。
青年の言う通り、目の前には白い砂浜が続いていた。
これが夏であれば水着でも着て……となるだろうが、さすがに冬だ。
「私達の自慢の浜です」
現地まで案内してきた村長が誇らしく言いながら、言葉を続ける。
「まさか、シャチルカが雑魔化するなんて……」
「珍しいのか?」
「他では知りませんが、ここ数年の間は無かったです」
ふーんと返しながら、キロウは手渡された資料に目を向けた。
そこにはキロウでもよく知っている海洋哺乳類が描かれている。
(シャチなのか、イルカなのか……)
リアルブルーでは大きめな水族館に行けば飼育されている馴染みの動物だ。
頭も良く、芸も覚えられる。身体能力が高い事は、迫力のショーを見れば一目で分かる。
(意外と芸を覚えさせたら、シャチルカショーなんてのも出来たり)
そう言えば、小さい頃にショーを見に行った事があったかと思う。
「さすがに陸には上がって来ませんが、浜へは飛び上がって来ると思います」
村長がその間にも忠告していた。
「あとは、これだけの広さがありますので、誘き出すか見つけ出すのも……」
困ったような村長の言葉にキロウも思わず顎に手をやった。
「イルカなだけに、どこにイルカ? なんっつって」
ただ一人、キロウの乾いた笑い声だけが浜に流れていった。
リアルブルーからの転移者である青年、鈴木太郎(自称、キロウ・タズス)は憮然とした表情だった。
理由は色々とある訳だが、もっともな理由が『相棒との差』だ。
「何が不満か、分かりません」
相棒である少女が表情一つ変えないで口を開いた。
少女はキロウと同様、ハンターである。見た目、胸が平らなただの少女であるが、その魔法の実力は新人ハンターとは思えない威力を見せる。
それに比べると、キロウの方はスキルも装備も少女とは雲泥の差なのだ。
「お前、本当は金持ちじゃねぇ?」
「気のせいですよ。私の所持金はこの通りですから」
キロウの疑問に少女が財布の中身を見せた。
その中に入っている額は――少女の胸と同様、慎ましい。
「ぐぬぅ……」
何も言えずにキロウは少女の装備を改めて見た。
ユグディラをモチーフにした杖、豪奢な雰囲気のドレスに魔導機械式の懐中時計や大きな青い宝石のブローチ……左頬には着脱可能な特殊な刻印。
これらの品々は、キロウでもくず鉄になるリスクが恐れる位なまでに、錬成工房で強化されている。
「畜生、俺だって、強力な武器とか防具とか欲しいぜ!」
「悔しがっている場合がありましたら、依頼へ行く事をお勧めします」
もっともな事を言われ、ガクっと両肩を落とす。
「仕方ない。依頼でも探すか」
キロウは席を立ったが、少女は立ち上がらなかった。
ゆっくりとお茶を飲んでいる。動こうというつもりはないみたいだ。
「行かないのか?」
「ちょっと、体調が悪いのです」
見た目、具合は特に悪そうではないが。
その様子に首を傾げていたキロウだったが、すぐに思い至った事があった。
「あれか、月のものか!」
「……」
配慮のない相棒の言葉に、少女が覚醒状態に入ると杖を手にした。
「ま、待っ……アッー!!」
キロウの断末魔がオフィスに響いた。
●鯱雑魔
王国南西部のある漁村からの依頼により、ハンター達は現地へとやって来た。
「綺麗な海岸だなー」
キロウがそんな感想を口にする。
青年の言う通り、目の前には白い砂浜が続いていた。
これが夏であれば水着でも着て……となるだろうが、さすがに冬だ。
「私達の自慢の浜です」
現地まで案内してきた村長が誇らしく言いながら、言葉を続ける。
「まさか、シャチルカが雑魔化するなんて……」
「珍しいのか?」
「他では知りませんが、ここ数年の間は無かったです」
ふーんと返しながら、キロウは手渡された資料に目を向けた。
そこにはキロウでもよく知っている海洋哺乳類が描かれている。
(シャチなのか、イルカなのか……)
リアルブルーでは大きめな水族館に行けば飼育されている馴染みの動物だ。
頭も良く、芸も覚えられる。身体能力が高い事は、迫力のショーを見れば一目で分かる。
(意外と芸を覚えさせたら、シャチルカショーなんてのも出来たり)
そう言えば、小さい頃にショーを見に行った事があったかと思う。
「さすがに陸には上がって来ませんが、浜へは飛び上がって来ると思います」
村長がその間にも忠告していた。
「あとは、これだけの広さがありますので、誘き出すか見つけ出すのも……」
困ったような村長の言葉にキロウも思わず顎に手をやった。
「イルカなだけに、どこにイルカ? なんっつって」
ただ一人、キロウの乾いた笑い声だけが浜に流れていった。
リプレイ本文
●激寒
肌が切り裂けそうな程、冷たい風が砂浜を駆ける。
青い海と白浜が続き――これが、雑魔退治でなければ、絶景だっただろう。
「くそ寒いのに、海の中に入るのは勘弁だ」
和音・歩匡(ka6459)が波音響く中、呟いた。
この寒い中、海の中で戦うのは危険かもしれない。何とか誘き出したい所だと考えるが、その具体的な方法となると、妙案が浮かばない。
「釣りぐらいか」
さすがに釣り糸で引き上げられるような相手ではないのは確かだ。
「その為の、これなんかや?」
バケツ一杯に詰め込まれている“餌”を指さしたのは琴吹 琉那(ka6082)だった。
口元を覆う長いマフラーが風に流れている。
「いくらか協力得たというても……」
苦笑を浮かべで眼前に広がる海原を眺めた。
ハンター達全員で運んだとしても、量には限りがある。あとは、シャチルカの習性やマテリアルを利用したりとして誘き出す事を色々と試すしかないだろう。
軽く屈伸してから散策するように浜辺を歩きだした。地形を確認するのだろうが、見た目、どこも変わりはなさそうである。
焚き火を用意していたアレス=マキナ(ka3724)も周囲を見渡す。
「差し当たり、やってみる他ありませんよね」
最悪、海の中にまで潜る必要もあるかもしれない。覚醒者は精霊の加護があるとはいえ、魚のように、水中で呼吸ができる訳ではない。それに、この寒さだ。
火が絶えないようにと、薪を近くに並べた。風よけのつもりで土手を作ったが、どこまで役に立つものか。
「そちらの火加減は如何ですか?」
アレスが丁寧に尋ねる。男女別に焚き火を用意したからだ。
頷きながら、次の薪を入れたマリア(ka6586)。
「わたくしは、火の番でもしておきますね」
遠慮がちに言ったが、拠点を守っておくのも大切だろう。
持ってきた荷物や漁村から協力してもらった品をまとめておく必要がある。
「それじゃ、俺が代わりに前に出るぜ!」
無駄にカッコつけながら、鈴木太郎(キロウタズス)が木刀を構えた。
ただの木刀ではない。
そのキロウの横に並んで、淡々と状況を見つめるメアリ・ロイド(ka6633)。
「冬の海……出来れば、宝探しに夏に来たかったです」
そう呟いた。
風が語るように耳元を通り過ぎ、金髪が揺れた。
こんな糞寒い中、宝じゃなくて海洋哺乳類探しとかマジひでぇとかなんとか心の声も流れた――多分。
「今回は、シャチルカと戯れるショータイム……ってとこかな」
トランプカードをくるくると弄りながら、札抜 シロ(ka6328)がニヤリと口元を緩めた。
想像するだけで、ワクワクする。シャチルカの背に乗ってマジックを披露するのも悪くないかもしれない。
「とりあえず、シャチルカの雑魔を誘き出して倒すの」
シャチルカの情報を漁村で集めた。餌類も準備できた。
後は――思いつく手段で試してみるのみだ。
●誘引
古い伝承によると漁村の先人達はシャチルカの背に乗って漁をしていたともいう。
シャチルカは頭が良いらしく、人間の言葉も通じるとか通じないとか、普段は魚を食べているとか情報も手に入った。
「危険を察知する能力もあるからか、人間達の漁の網にも掛からないと……いう話もあったな」
歩匡が双眼鏡で海を注意深く観察しながら言った。
影か何か、手掛かりになるものがあればと思っての事だが――今の所、成果はない。
「誘き出す罠も用意してみたけど」
シロがジャバジャバと音を立てながら海辺から戻って来た。
生きた魚を入れた網を用意して仕掛けに行ったようだが、こうも範囲が広いと仕掛けを何箇所かに設置しないといけないだろう。
「僕の方も何事も無かったですね。ただの散歩になりました」
微笑を浮かべ、浜辺を歩いていたアレスが戻ってきた。
波打ち際を歩いて囮になろうとか思ったのだが、運が良かったのかそれとも悪かったのか、雑魔は出現しなかった。
「雑魔であれば、生者のマテリアルを求めているケースはあると思いますし、見た目的にも僕は子供に見えますしね」
「てか、子供じゃん?」
キロウのツッコミに、そうですよねと返すアレス。
一方、メアリは空になったバケツを手にしていた。
「餌の匂いで誘き出す事はできると思っていたのですが」
喰いついてこいや的な彼女の心の声は誰にも届かないが、誰しもがそんな風に感じた。
「あとは、あくまで鯱としての本能が残っとるなら超音波に近いレベルの音を発生させるとかなんかな?」
リアルブルー出身の琉那が大きな手裏剣を手にしながら、そんな言葉を口にした。
小太刀と手裏剣をこすりつけて金属音を立ててみるが――。
「やめてくれぇ~」
耳を抑えるキロウの叫び声。
単に不快な音だけしかなかったようだ。
「わああ、嫌な音やあ……これで、こっちに来てくれたら、報われるわ」
苦笑を浮かべながらも琉那は金属音を出す続ける。
カードの端を口に当てながら、シロが諦めたように海原を見つめる。
「全員の方法を試して雑魔が来なかったら、最後の手段としては、探しに出るしかないかな?」
「そうなるでしょうね」
マリアが新たな薪を用意しながら答える。
海の中に潜る覚悟もそろそろ必要なのかもしれない。
「ひとまず、海まではボートを持ってきたからな」
歩匡も応える。
レジャー用ゴムボートはシャチルカの攻撃に耐えられるものではないが、それでも、あるだけマシというものだろう。
「餌も投げ込んでみたが……参ったな。俺だとこの位しか思い浮かばねぇな」
「何が正解かなんて、わかりませんからね」
慰めの言葉ではないだろうか、アレスがそう言った。
餌の件にしても、効果が出るまで時間が掛かっているだけかもしれない。
「音に反応して下されば良いのですが」
竪琴を取り出したメアリが水際へと立った。
海水で弦を濡らす。人魚族が使っていたと言われる竪琴だが……。
「弾けるのか?」
興味津々な様子のキロウの言葉に、メアリは冷静な表情で応える。
「竪琴は習った事無いの」
こんなん弾けるわけないじゃんという彼女の心の声。
それでも、弦を指ではねると、独特の音色が響いた。
同時に、残った餌を一行は海へと撒いた。これでダメなら諦めるしかない。
「ん?」
音に効果があったのか、餌に効果があったのか、曲になっていないが竪琴に反応したのか分からないが、沖合に何かが居た気がして、歩匡が双眼鏡を構えた。
そこには、背びれが見える。かなりのスピードでこちらへと向かってくるようだ。
「来たぞ!」
彼の警戒の声と共にハンター達は、各々覚醒状態に入った。
「とりま、やってやろうじゃねぇの」
メアリが竪琴から魔導拳銃に持ち替えた。
●戦闘
「出来るだけ、陸地側に引き寄せましょう」
アレスの言葉に全員が頷く。
海に引きずり込まれたら、不利になるのは明らかでもある。
「『この身は女性の幸福を守るもの、母たる生命に従うもの』」
祖霊に祈りを捧げてた後、アレスがリアルブルー製の鎌を掲げてた。組み込まれた装置が展開し、マテリアル状の光刃が発生する。
そこへ、雑魔の一体が泳いできた勢いそのままに陸へと飛び上がって来た。
プレスするように突撃してきた雑魔を避け、海側へと回り込むアレス。
その動きを援護するようにメアリが自身のマテリアルをアレスへと流し、雑魔の正面に立つ。
「ヒュー♪ そんじゃ、狩りの時間といこーかね。シャチルカ解体ショーの始まり始まり」
魔導拳銃を向けると鯱雑魔が大きな口を開ける。
メアリは咄嗟に腰を落とすと、鯱雑魔の口の中から何かが射出されたそれが、宙を抜けていった。
「どこ狙ってるのさ」
銃口からマテリアルの光が放たれる。
思わぬ反撃に鯱雑魔が怒り狂ったようだ。再び口を開く雑魔に対し、砂浜の上をクルリと転がり難を逃れる。
その時、背後に回っていたアレスが鎌を豪快に振り回していた。
「危険を感じて、簡単に海に戻られても困りますし」
マテリアルを込めた一撃は鯱雑魔を転がした。
もう少し相手が大きければ難しかったかもしれないが、それでも陸側へと押し上げた意味は大きい。
海へと戻ろうとする所をアレスとメアリが立ち塞がる。
ゴロゴロと暴れるように海へと向かうが、都度、アレスが強引に陸へと押した。
その間に、メアリの機導術が雑魔へと立て続けに放たれる。ここが正念場だ。
最初の鯱雑魔が陸に上がると同時に続いて他の雑魔も陸へと乗り上がった。
最初のプレス攻撃を華麗な動きで避けると、マフラーをなびかせながら、琉那が鯱雑魔の角元に蹴りを叩き込んだ。
「刮目せよ! ハンター・オブ・忍者、見参やでっ☆」
「決め台詞言ってる場合かよ」
キロウが木刀で雑魔を叩くがあまり威力は無いようだ。
グオンと音を立て、鯱雑魔が身体を転がした。
人間より大きいので、巻き込まれれば一大事だ。
しかし、マテリアルを活性化させた琉那は受け流しながら態勢を整える。
「もう一度やで」
最初に狙った角元へ再び蹴り込んだ。
できれば角を折りたい所だが……琉那の狙いを知ってか知らずか、雑魔は転がる事で当たる場所を変えた。
「なら、こうや!」
「援護するぜ」
大手裏剣を取り出した琉那をフォローするようにキロウが盾を構えて雑魔の正面に立った。
角先の一撃を冷や汗を流しながら受け止めた。
その隙を琉那が見逃すはずがない。
砂を巻き上げながら踏み込んで角元へと向けた一撃は、狙い通り、角を切り落とした。
逃げ出そうとする雑魔。
「そっちはあかんよ」
琉那が拳を構えた。白浜から脱出しようとする雑魔を力技で抑えに回る。
ヒレを使った雑魔の攻撃を、マテリアルを活性化した状態で耐える琉那。ダメージを受けるが、キロウがすかさず回復魔法を使って支えた。
さらに別の1体と歩匡は対峙していた。
本来であれば1体ずつ確実に仕留めたい所だが、相手が一気に3体陸に上がってきた状況なので、贅沢は言えない。
「つまり、海へと戻らせなければいい事だ」
雑魔はゆっくりとした動きで頭を海へと向けようとしていた。
距離を取った上で、純白の魔導拳銃を向ける。銃撃ではない。魔法を行使する為だ。
「海に戻るにはまだ早い。動くんじゃねぇ」
銃口から放たれた光の杭――ジャッジメント――が雑魔の身体を貫いて、砂浜へと打ち込んだ。
こうなると移動する事ができなくなる。雑魔はその場で暴れるが全く前に進んでいない。転がろうにも身体が回らない。
転がって移動する事もできなくなった雑魔が口を開き、何かを飛ばしてくるが、向きが決まっているので簡単に射角から逃れられた。
「上手くいきましたね」
マリアも武器を構えているが積極的に近づくつもりはないようだ。
他2体の雑魔を倒せる時まで、ここで雑魔を拘束させておけばいいのだから当然の事だ。
「イッツ、ショータイムなの!」
元気な声が砂浜に響いた。ミニスカサンタのマジシャン姿なシロが、木箱――漁村から貰った餌が入っていた――の上に堂々と立っていた。
極めて目立つが残念な事に誰しもが戦闘中だし、観客はいない。
それでも、彼女は妖艶な指先の動きでトランプのカードを操ると、宙へと投げる。
パッと広がったカードを追うように別のカードも舞った。マテリアルの輝きが太陽の光と重なる。
「とっておきの手品なの!」
パチンと指で音を鳴らした直後、舞っているカードが稲妻と化した。
雷音と共に3体の雑魔を稲妻が貫く。その威力は充分であったようで、ダメージを受けていた2体の雑魔が塵となって消えた。
「ドローなの! そこからのー!」
素早い動きでトランプの束を補充すると、シロは再びカードを宙へと投げる。
再び放たれた稲妻で、歩匡が魔法で抑えていた雑魔が相当に弱まった。
海へと逃げようにも、逃げられずその場でビチビチと跳ねる鯱雑魔に対し、ハンター達の一斉攻撃。
最後に残っていた鯱雑魔もついに、ボロボロと崩れ落ちたのだった。
●達成
出現した雑魔は3体全て塵となって消えた。
「とりあえず、依頼任務は達成か」
キロウがホッとした様子だった。
濡れる事は無かったが冬の海風は堪えた。急いで焚き火へと戻る。
「まだ日は暮れませんし、少し休憩するのも良いでしょう」
胸を抑えながら、砂浜に足を取られない様に気をつけながら、アレスは言った。
その言葉にメアリは頷く。
「そうですね」
解体出来なかったのは残念だが。
人魚の竪琴を再び手に持った。これを機に弾けるように練習するのも悪くはない……かもしれない。
「結局、誘き出したカギはなんやったんやろうか?」
首を傾げる琉那の台詞は、皆、同様の気持ちだった。
撒いた餌がそれなりに効果があったとみるべきなのか。
金属音や竪琴の音に意味はあったのだろうか。
「ほな……」
漁村での聞き込みを思い出す。先人達はシャチルカの背に乗って漁していたと。
人の言葉が通じるのか、あるいは、“何か通じる手段”があったという事なのか。
「竪琴の音色で寄って来たとしたならば、少し……ロマンチックですね」
微笑を浮かべるアレス。
シロも表情を輝かせる。
「やっぱり、シャチルカショーができるかもです!」
派手な芸の動き、そして、シャチルカに乗りながら、アクロバティックな手品。
観客の視線を集める舞台としては、最高だろう。
「……良いですね」
メアリがしっかりとシロの肢体を眺めながら呟く。
何が良いかは彼女の心の声を聞かねば分からないが、少なくともシャチルカの事では無さそうである。
「見た目、可愛い感じでしたね」
一方、マリアはシャチルカの事を言っていた。
雑魔化していなければ、もっと可愛いに違いない。
そんな仲間達の話を聞きながら、歩匡は一服したい気持ちを抑えていた。
「シャチルカと戯れれるというオマケ付きの、この浜辺なら……」
砂浜に視線を変える。
どこまでも続く白い浜と蒼い海。
「……確かに、夏に、女連れで来ると良さそうではあるな」
「喜ばれると思いますね」
アレスが真剣に応えるあたり、良いアイデアなのかもしれない。
もっとも、連れて来て喜んでくれるような女性が知り合いの中にいるかいないかは別の話だが。
ふと、シャチルカの背に立って海の中から出現する自分の姿を思い浮かべ、琉那は微笑を浮かべた。
「私もそう思いやす」
なんて忍者的な演出なんだろうかという意味ではあるが。
うっとりと浸っていたシロと目が合うと、琉那とシロの二人が頷き合う。
「シャチルカは魅惑の存在です」
今は、背に乗れる日があるのかないのか分からないが――。
しかし、そんな日がもしかして来る事になるのだが、それは、また別の話である。
こうして、出現したシャチルカの雑魔を全て討伐し、ハンター達の依頼を達成した。
シャチルカの事や漁村の事、美しい白浜の事、色々と収穫があった依頼に違いない。
おしまい。
肌が切り裂けそうな程、冷たい風が砂浜を駆ける。
青い海と白浜が続き――これが、雑魔退治でなければ、絶景だっただろう。
「くそ寒いのに、海の中に入るのは勘弁だ」
和音・歩匡(ka6459)が波音響く中、呟いた。
この寒い中、海の中で戦うのは危険かもしれない。何とか誘き出したい所だと考えるが、その具体的な方法となると、妙案が浮かばない。
「釣りぐらいか」
さすがに釣り糸で引き上げられるような相手ではないのは確かだ。
「その為の、これなんかや?」
バケツ一杯に詰め込まれている“餌”を指さしたのは琴吹 琉那(ka6082)だった。
口元を覆う長いマフラーが風に流れている。
「いくらか協力得たというても……」
苦笑を浮かべで眼前に広がる海原を眺めた。
ハンター達全員で運んだとしても、量には限りがある。あとは、シャチルカの習性やマテリアルを利用したりとして誘き出す事を色々と試すしかないだろう。
軽く屈伸してから散策するように浜辺を歩きだした。地形を確認するのだろうが、見た目、どこも変わりはなさそうである。
焚き火を用意していたアレス=マキナ(ka3724)も周囲を見渡す。
「差し当たり、やってみる他ありませんよね」
最悪、海の中にまで潜る必要もあるかもしれない。覚醒者は精霊の加護があるとはいえ、魚のように、水中で呼吸ができる訳ではない。それに、この寒さだ。
火が絶えないようにと、薪を近くに並べた。風よけのつもりで土手を作ったが、どこまで役に立つものか。
「そちらの火加減は如何ですか?」
アレスが丁寧に尋ねる。男女別に焚き火を用意したからだ。
頷きながら、次の薪を入れたマリア(ka6586)。
「わたくしは、火の番でもしておきますね」
遠慮がちに言ったが、拠点を守っておくのも大切だろう。
持ってきた荷物や漁村から協力してもらった品をまとめておく必要がある。
「それじゃ、俺が代わりに前に出るぜ!」
無駄にカッコつけながら、鈴木太郎(キロウタズス)が木刀を構えた。
ただの木刀ではない。
そのキロウの横に並んで、淡々と状況を見つめるメアリ・ロイド(ka6633)。
「冬の海……出来れば、宝探しに夏に来たかったです」
そう呟いた。
風が語るように耳元を通り過ぎ、金髪が揺れた。
こんな糞寒い中、宝じゃなくて海洋哺乳類探しとかマジひでぇとかなんとか心の声も流れた――多分。
「今回は、シャチルカと戯れるショータイム……ってとこかな」
トランプカードをくるくると弄りながら、札抜 シロ(ka6328)がニヤリと口元を緩めた。
想像するだけで、ワクワクする。シャチルカの背に乗ってマジックを披露するのも悪くないかもしれない。
「とりあえず、シャチルカの雑魔を誘き出して倒すの」
シャチルカの情報を漁村で集めた。餌類も準備できた。
後は――思いつく手段で試してみるのみだ。
●誘引
古い伝承によると漁村の先人達はシャチルカの背に乗って漁をしていたともいう。
シャチルカは頭が良いらしく、人間の言葉も通じるとか通じないとか、普段は魚を食べているとか情報も手に入った。
「危険を察知する能力もあるからか、人間達の漁の網にも掛からないと……いう話もあったな」
歩匡が双眼鏡で海を注意深く観察しながら言った。
影か何か、手掛かりになるものがあればと思っての事だが――今の所、成果はない。
「誘き出す罠も用意してみたけど」
シロがジャバジャバと音を立てながら海辺から戻って来た。
生きた魚を入れた網を用意して仕掛けに行ったようだが、こうも範囲が広いと仕掛けを何箇所かに設置しないといけないだろう。
「僕の方も何事も無かったですね。ただの散歩になりました」
微笑を浮かべ、浜辺を歩いていたアレスが戻ってきた。
波打ち際を歩いて囮になろうとか思ったのだが、運が良かったのかそれとも悪かったのか、雑魔は出現しなかった。
「雑魔であれば、生者のマテリアルを求めているケースはあると思いますし、見た目的にも僕は子供に見えますしね」
「てか、子供じゃん?」
キロウのツッコミに、そうですよねと返すアレス。
一方、メアリは空になったバケツを手にしていた。
「餌の匂いで誘き出す事はできると思っていたのですが」
喰いついてこいや的な彼女の心の声は誰にも届かないが、誰しもがそんな風に感じた。
「あとは、あくまで鯱としての本能が残っとるなら超音波に近いレベルの音を発生させるとかなんかな?」
リアルブルー出身の琉那が大きな手裏剣を手にしながら、そんな言葉を口にした。
小太刀と手裏剣をこすりつけて金属音を立ててみるが――。
「やめてくれぇ~」
耳を抑えるキロウの叫び声。
単に不快な音だけしかなかったようだ。
「わああ、嫌な音やあ……これで、こっちに来てくれたら、報われるわ」
苦笑を浮かべながらも琉那は金属音を出す続ける。
カードの端を口に当てながら、シロが諦めたように海原を見つめる。
「全員の方法を試して雑魔が来なかったら、最後の手段としては、探しに出るしかないかな?」
「そうなるでしょうね」
マリアが新たな薪を用意しながら答える。
海の中に潜る覚悟もそろそろ必要なのかもしれない。
「ひとまず、海まではボートを持ってきたからな」
歩匡も応える。
レジャー用ゴムボートはシャチルカの攻撃に耐えられるものではないが、それでも、あるだけマシというものだろう。
「餌も投げ込んでみたが……参ったな。俺だとこの位しか思い浮かばねぇな」
「何が正解かなんて、わかりませんからね」
慰めの言葉ではないだろうか、アレスがそう言った。
餌の件にしても、効果が出るまで時間が掛かっているだけかもしれない。
「音に反応して下されば良いのですが」
竪琴を取り出したメアリが水際へと立った。
海水で弦を濡らす。人魚族が使っていたと言われる竪琴だが……。
「弾けるのか?」
興味津々な様子のキロウの言葉に、メアリは冷静な表情で応える。
「竪琴は習った事無いの」
こんなん弾けるわけないじゃんという彼女の心の声。
それでも、弦を指ではねると、独特の音色が響いた。
同時に、残った餌を一行は海へと撒いた。これでダメなら諦めるしかない。
「ん?」
音に効果があったのか、餌に効果があったのか、曲になっていないが竪琴に反応したのか分からないが、沖合に何かが居た気がして、歩匡が双眼鏡を構えた。
そこには、背びれが見える。かなりのスピードでこちらへと向かってくるようだ。
「来たぞ!」
彼の警戒の声と共にハンター達は、各々覚醒状態に入った。
「とりま、やってやろうじゃねぇの」
メアリが竪琴から魔導拳銃に持ち替えた。
●戦闘
「出来るだけ、陸地側に引き寄せましょう」
アレスの言葉に全員が頷く。
海に引きずり込まれたら、不利になるのは明らかでもある。
「『この身は女性の幸福を守るもの、母たる生命に従うもの』」
祖霊に祈りを捧げてた後、アレスがリアルブルー製の鎌を掲げてた。組み込まれた装置が展開し、マテリアル状の光刃が発生する。
そこへ、雑魔の一体が泳いできた勢いそのままに陸へと飛び上がって来た。
プレスするように突撃してきた雑魔を避け、海側へと回り込むアレス。
その動きを援護するようにメアリが自身のマテリアルをアレスへと流し、雑魔の正面に立つ。
「ヒュー♪ そんじゃ、狩りの時間といこーかね。シャチルカ解体ショーの始まり始まり」
魔導拳銃を向けると鯱雑魔が大きな口を開ける。
メアリは咄嗟に腰を落とすと、鯱雑魔の口の中から何かが射出されたそれが、宙を抜けていった。
「どこ狙ってるのさ」
銃口からマテリアルの光が放たれる。
思わぬ反撃に鯱雑魔が怒り狂ったようだ。再び口を開く雑魔に対し、砂浜の上をクルリと転がり難を逃れる。
その時、背後に回っていたアレスが鎌を豪快に振り回していた。
「危険を感じて、簡単に海に戻られても困りますし」
マテリアルを込めた一撃は鯱雑魔を転がした。
もう少し相手が大きければ難しかったかもしれないが、それでも陸側へと押し上げた意味は大きい。
海へと戻ろうとする所をアレスとメアリが立ち塞がる。
ゴロゴロと暴れるように海へと向かうが、都度、アレスが強引に陸へと押した。
その間に、メアリの機導術が雑魔へと立て続けに放たれる。ここが正念場だ。
最初の鯱雑魔が陸に上がると同時に続いて他の雑魔も陸へと乗り上がった。
最初のプレス攻撃を華麗な動きで避けると、マフラーをなびかせながら、琉那が鯱雑魔の角元に蹴りを叩き込んだ。
「刮目せよ! ハンター・オブ・忍者、見参やでっ☆」
「決め台詞言ってる場合かよ」
キロウが木刀で雑魔を叩くがあまり威力は無いようだ。
グオンと音を立て、鯱雑魔が身体を転がした。
人間より大きいので、巻き込まれれば一大事だ。
しかし、マテリアルを活性化させた琉那は受け流しながら態勢を整える。
「もう一度やで」
最初に狙った角元へ再び蹴り込んだ。
できれば角を折りたい所だが……琉那の狙いを知ってか知らずか、雑魔は転がる事で当たる場所を変えた。
「なら、こうや!」
「援護するぜ」
大手裏剣を取り出した琉那をフォローするようにキロウが盾を構えて雑魔の正面に立った。
角先の一撃を冷や汗を流しながら受け止めた。
その隙を琉那が見逃すはずがない。
砂を巻き上げながら踏み込んで角元へと向けた一撃は、狙い通り、角を切り落とした。
逃げ出そうとする雑魔。
「そっちはあかんよ」
琉那が拳を構えた。白浜から脱出しようとする雑魔を力技で抑えに回る。
ヒレを使った雑魔の攻撃を、マテリアルを活性化した状態で耐える琉那。ダメージを受けるが、キロウがすかさず回復魔法を使って支えた。
さらに別の1体と歩匡は対峙していた。
本来であれば1体ずつ確実に仕留めたい所だが、相手が一気に3体陸に上がってきた状況なので、贅沢は言えない。
「つまり、海へと戻らせなければいい事だ」
雑魔はゆっくりとした動きで頭を海へと向けようとしていた。
距離を取った上で、純白の魔導拳銃を向ける。銃撃ではない。魔法を行使する為だ。
「海に戻るにはまだ早い。動くんじゃねぇ」
銃口から放たれた光の杭――ジャッジメント――が雑魔の身体を貫いて、砂浜へと打ち込んだ。
こうなると移動する事ができなくなる。雑魔はその場で暴れるが全く前に進んでいない。転がろうにも身体が回らない。
転がって移動する事もできなくなった雑魔が口を開き、何かを飛ばしてくるが、向きが決まっているので簡単に射角から逃れられた。
「上手くいきましたね」
マリアも武器を構えているが積極的に近づくつもりはないようだ。
他2体の雑魔を倒せる時まで、ここで雑魔を拘束させておけばいいのだから当然の事だ。
「イッツ、ショータイムなの!」
元気な声が砂浜に響いた。ミニスカサンタのマジシャン姿なシロが、木箱――漁村から貰った餌が入っていた――の上に堂々と立っていた。
極めて目立つが残念な事に誰しもが戦闘中だし、観客はいない。
それでも、彼女は妖艶な指先の動きでトランプのカードを操ると、宙へと投げる。
パッと広がったカードを追うように別のカードも舞った。マテリアルの輝きが太陽の光と重なる。
「とっておきの手品なの!」
パチンと指で音を鳴らした直後、舞っているカードが稲妻と化した。
雷音と共に3体の雑魔を稲妻が貫く。その威力は充分であったようで、ダメージを受けていた2体の雑魔が塵となって消えた。
「ドローなの! そこからのー!」
素早い動きでトランプの束を補充すると、シロは再びカードを宙へと投げる。
再び放たれた稲妻で、歩匡が魔法で抑えていた雑魔が相当に弱まった。
海へと逃げようにも、逃げられずその場でビチビチと跳ねる鯱雑魔に対し、ハンター達の一斉攻撃。
最後に残っていた鯱雑魔もついに、ボロボロと崩れ落ちたのだった。
●達成
出現した雑魔は3体全て塵となって消えた。
「とりあえず、依頼任務は達成か」
キロウがホッとした様子だった。
濡れる事は無かったが冬の海風は堪えた。急いで焚き火へと戻る。
「まだ日は暮れませんし、少し休憩するのも良いでしょう」
胸を抑えながら、砂浜に足を取られない様に気をつけながら、アレスは言った。
その言葉にメアリは頷く。
「そうですね」
解体出来なかったのは残念だが。
人魚の竪琴を再び手に持った。これを機に弾けるように練習するのも悪くはない……かもしれない。
「結局、誘き出したカギはなんやったんやろうか?」
首を傾げる琉那の台詞は、皆、同様の気持ちだった。
撒いた餌がそれなりに効果があったとみるべきなのか。
金属音や竪琴の音に意味はあったのだろうか。
「ほな……」
漁村での聞き込みを思い出す。先人達はシャチルカの背に乗って漁していたと。
人の言葉が通じるのか、あるいは、“何か通じる手段”があったという事なのか。
「竪琴の音色で寄って来たとしたならば、少し……ロマンチックですね」
微笑を浮かべるアレス。
シロも表情を輝かせる。
「やっぱり、シャチルカショーができるかもです!」
派手な芸の動き、そして、シャチルカに乗りながら、アクロバティックな手品。
観客の視線を集める舞台としては、最高だろう。
「……良いですね」
メアリがしっかりとシロの肢体を眺めながら呟く。
何が良いかは彼女の心の声を聞かねば分からないが、少なくともシャチルカの事では無さそうである。
「見た目、可愛い感じでしたね」
一方、マリアはシャチルカの事を言っていた。
雑魔化していなければ、もっと可愛いに違いない。
そんな仲間達の話を聞きながら、歩匡は一服したい気持ちを抑えていた。
「シャチルカと戯れれるというオマケ付きの、この浜辺なら……」
砂浜に視線を変える。
どこまでも続く白い浜と蒼い海。
「……確かに、夏に、女連れで来ると良さそうではあるな」
「喜ばれると思いますね」
アレスが真剣に応えるあたり、良いアイデアなのかもしれない。
もっとも、連れて来て喜んでくれるような女性が知り合いの中にいるかいないかは別の話だが。
ふと、シャチルカの背に立って海の中から出現する自分の姿を思い浮かべ、琉那は微笑を浮かべた。
「私もそう思いやす」
なんて忍者的な演出なんだろうかという意味ではあるが。
うっとりと浸っていたシロと目が合うと、琉那とシロの二人が頷き合う。
「シャチルカは魅惑の存在です」
今は、背に乗れる日があるのかないのか分からないが――。
しかし、そんな日がもしかして来る事になるのだが、それは、また別の話である。
こうして、出現したシャチルカの雑魔を全て討伐し、ハンター達の依頼を達成した。
シャチルカの事や漁村の事、美しい白浜の事、色々と収穫があった依頼に違いない。
おしまい。
依頼結果
参加者一覧
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依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/23 22:32:30 |
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相談卓 札抜 シロ(ka6328) 人間(リアルブルー)|16才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2017/01/26 22:27:03 |