ゲスト
(ka0000)
薬草園の主、梅の木を眺める
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/01/31 12:00
- 完成日
- 2017/02/06 00:45
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●梅の木の女
柳の木のように枝を垂らし、香り高い紅の花が咲く。
その木は村に昔からあり、春の訪れを告げる。花が咲くのが冬の寒さが緩んだころであるから、この木につぼみがふっくらとし始めると、心が踊る。
名前を知らないその木を村人は「春呼びの木」と呼ぶ。
今年、そのつぼみができたころに、木の下に女がいた。ふと、町に越した女に見えた。
彼女が夫とかわしている約束を知っているために、村人は胸が痛む。
「フランさん、久しぶりだね。もしよければ、わしんちに来んか? 村には宿がねぇのはわかってるじゃろ? あんたの家はもう住むには難しいから」
声をかけられた後、フランと呼ばれた彼女はうなずいたように見えた。震えているようであった。
村人は彼女がきっとくると感じて待ったが、何もなかった。
別の村人に聞いたところ、村長も見ているという。やはり声をかけたがいなくなった。
「すぐに帰ったに違いないが……」
よそよそしい態度に村人たちは悲しんだのだった。
●薬草園の主
グラズヘイム王国にある小さな町に薬草園を持つジャイルズ・バルネは珍しく旅に出ていた。
助手として引き取った子が言われたことをきっちりやり、居ついたユグディラたちもきちんと言われたことをするため、安心して離れられたこともある。
理由なく旅に出たわけではなく、変わった植物の噂を聞いてやってきたのだ。
薬草園にない植物を採取するためであり、薬草にならずとも木にいれば手に入れたかった。
「春呼びの木」と聞いてどんなものかと。調べてみて分かったのは、梅の木だ。珍しくない植物であるが、この地域で生えていることは珍しい。薬草園や周りにもないため、育てても良いかもしれないとジャイルズは考えた。
梅の木の由来を尋ねるとかなり昔からあり、かつての家があった庭だった場所だという。そのため、昔に住んでいたその家の住民が何らかで手に入れ、育てたのだろうと推測は可能だった。
手入れが行き届いた梅の木はほのかな香をたたえるという。
ジャイルズが見る限りで、その木は非常に元気がない。
むしろ立ち枯れ寸前するのではと思えた。
冬と言うこともあり、周囲の植物は枯れている。ただし、春を告げるように生えてくる類の植物も枯れているのが分かった。
「土地が死にかけている?」
見た目だけだとそうなるが、歪虚による汚染にしては緩いかもしれない。ジャイルズは実際を知らないため、判断しかねるが浮かんだ理由の一つであった。あと理由としては、廃棄物や毒が撒かれるという問題が大きいことくらいだが、特にうかがえない。
歪虚の可能性も含め、村人には助言した。村人は驚き、領主に訴えた結果、すぐに返答が来る。ハンターに雑魔討伐の依頼を出した、と。雑魔でない場合は、また考えればいいのだ。
●思い、雑魔と化す
村の奧、森の中の小さな家。
村人と交流があったのは数年前まで。彼女たちが「町に越す」と告げたため、その家には誰も近づかない。
彼女たちが引っ越すと聞いたとき、村人たちは別れを惜しみ、新しい土地での幸運を願い、時々思い出してほしいと告げたりしんみりとした送別会もあった。
――もし、夫が帰ってくるなら連絡はほしい。
女性はそう言い残していた。村人も力強くうなずいていた。梅が咲くころには戻ってくるといって出稼ぎに行ったのだから。それは村の誰もが知っている。
彼女が裏切られたのか、不慮の事故で夫が亡くなったのかは分からない。
彼女は新たらしい道のために子どもとともに町に出たのだ。
それから数年経てば、子供も独り立ちできる年齢になった。春になると様子を見に来ていたのだった。宿がないのは分かっているため、手前の村で泊まり、夜に戻り帰宅するという旅。
希望と虚しさが募る。
今年もやってきた。家に残る子は「気を付けていってきてね」と送り出してくれた。
しかし、今年は運が悪かった。
雑魔が発生し、森の中を徘徊していたのだった。彼女は殺された。思い出が詰まった家の中で。
ただただ無念で、寂しく、娘を心配しつつ……。
近隣の村で彼女を殺した雑魔は討伐された。死人が出ているとは誰も知らなかった。
残された死体は新たな雑魔と化し、村に現れる。村人への恐怖がどこかあるが、空腹でそれらはおいしそうに見えた。
柳の木のように枝を垂らし、香り高い紅の花が咲く。
その木は村に昔からあり、春の訪れを告げる。花が咲くのが冬の寒さが緩んだころであるから、この木につぼみがふっくらとし始めると、心が踊る。
名前を知らないその木を村人は「春呼びの木」と呼ぶ。
今年、そのつぼみができたころに、木の下に女がいた。ふと、町に越した女に見えた。
彼女が夫とかわしている約束を知っているために、村人は胸が痛む。
「フランさん、久しぶりだね。もしよければ、わしんちに来んか? 村には宿がねぇのはわかってるじゃろ? あんたの家はもう住むには難しいから」
声をかけられた後、フランと呼ばれた彼女はうなずいたように見えた。震えているようであった。
村人は彼女がきっとくると感じて待ったが、何もなかった。
別の村人に聞いたところ、村長も見ているという。やはり声をかけたがいなくなった。
「すぐに帰ったに違いないが……」
よそよそしい態度に村人たちは悲しんだのだった。
●薬草園の主
グラズヘイム王国にある小さな町に薬草園を持つジャイルズ・バルネは珍しく旅に出ていた。
助手として引き取った子が言われたことをきっちりやり、居ついたユグディラたちもきちんと言われたことをするため、安心して離れられたこともある。
理由なく旅に出たわけではなく、変わった植物の噂を聞いてやってきたのだ。
薬草園にない植物を採取するためであり、薬草にならずとも木にいれば手に入れたかった。
「春呼びの木」と聞いてどんなものかと。調べてみて分かったのは、梅の木だ。珍しくない植物であるが、この地域で生えていることは珍しい。薬草園や周りにもないため、育てても良いかもしれないとジャイルズは考えた。
梅の木の由来を尋ねるとかなり昔からあり、かつての家があった庭だった場所だという。そのため、昔に住んでいたその家の住民が何らかで手に入れ、育てたのだろうと推測は可能だった。
手入れが行き届いた梅の木はほのかな香をたたえるという。
ジャイルズが見る限りで、その木は非常に元気がない。
むしろ立ち枯れ寸前するのではと思えた。
冬と言うこともあり、周囲の植物は枯れている。ただし、春を告げるように生えてくる類の植物も枯れているのが分かった。
「土地が死にかけている?」
見た目だけだとそうなるが、歪虚による汚染にしては緩いかもしれない。ジャイルズは実際を知らないため、判断しかねるが浮かんだ理由の一つであった。あと理由としては、廃棄物や毒が撒かれるという問題が大きいことくらいだが、特にうかがえない。
歪虚の可能性も含め、村人には助言した。村人は驚き、領主に訴えた結果、すぐに返答が来る。ハンターに雑魔討伐の依頼を出した、と。雑魔でない場合は、また考えればいいのだ。
●思い、雑魔と化す
村の奧、森の中の小さな家。
村人と交流があったのは数年前まで。彼女たちが「町に越す」と告げたため、その家には誰も近づかない。
彼女たちが引っ越すと聞いたとき、村人たちは別れを惜しみ、新しい土地での幸運を願い、時々思い出してほしいと告げたりしんみりとした送別会もあった。
――もし、夫が帰ってくるなら連絡はほしい。
女性はそう言い残していた。村人も力強くうなずいていた。梅が咲くころには戻ってくるといって出稼ぎに行ったのだから。それは村の誰もが知っている。
彼女が裏切られたのか、不慮の事故で夫が亡くなったのかは分からない。
彼女は新たらしい道のために子どもとともに町に出たのだ。
それから数年経てば、子供も独り立ちできる年齢になった。春になると様子を見に来ていたのだった。宿がないのは分かっているため、手前の村で泊まり、夜に戻り帰宅するという旅。
希望と虚しさが募る。
今年もやってきた。家に残る子は「気を付けていってきてね」と送り出してくれた。
しかし、今年は運が悪かった。
雑魔が発生し、森の中を徘徊していたのだった。彼女は殺された。思い出が詰まった家の中で。
ただただ無念で、寂しく、娘を心配しつつ……。
近隣の村で彼女を殺した雑魔は討伐された。死人が出ているとは誰も知らなかった。
残された死体は新たな雑魔と化し、村に現れる。村人への恐怖がどこかあるが、空腹でそれらはおいしそうに見えた。
リプレイ本文
●不穏
問題の村にやってきたハンターたちは村長の家で、梅の木の元気のなさと少し前にいたとされる雑魔のこと、目撃のある女性フランのことを含めて話を聞く。
村長としては木の元気のなさが雑魔のせいと思いたくないが、何か起こる前に解決したいし、フランが気にしてきているなら被害に遭うのも防ぎたいという。
フランは春になったら戻ると出稼ぎに行った夫を忘れられずにいるようだとみられる。こっそり帰ってくる理由は推測しかできないからと村長は口をつぐんだ。
瀬崎 琴音(ka2560)は話を聞いて、一つの覚悟を決める。
(声をかけられてその女性が逃げた理由は分からないが……ただ、別の角度としては……僕たちが退治する雑魔の可能性も否定できない)
すべてが点であり、つなぐには情報は不足している。
「うん、大体状況は分かったよ。梅の状況も、その女性も心配ってことだよね」
メイム(ka2290)は並行して捜査したほうがいいと考える。
「とはいえ、情報は不足しているし……フラン殿のことも調べたほうがいいだろう」
雪継・白亜(ka5403)は眉をしかめる。まだ近くにいたら雑魔に出会う危険性は高い。
「別れて行動しましょうか? その方が手早く調べられますし、被害も食い止められるでしょう」
和泉 澪(ka4070)の提案に異論は出ない。
「そもそも、雑魔がいない可能性だってあるんだろう? すでに以前の雑魔が原因だったとか」
しとやかな少女姿のステラ・レッドキャップ(ka5434)は一つの可能性も言う。雑魔の可能性を告げたジャイルズ・バルネが植物にはそれなりに明るい人物なため生じている仮定であるのだから。
「そういうこと。悪徳商法をやる奴がいるってこともあるわ。人工的に木を枯らして格安で処分します、って詐欺商法もあるのよ。話を聞くと、そんな業者も来ていないみたいよね? 原因を一つずつ消して、木も元気に、村も平穏に戻ればいいのよ」
マリィア・バルデス(ka5848)の例えに村長は「それはなかった」と告げた。
「さあ、行こう」
メイムが告げる。
ハンターたちはそれぞれの考える行動にそって、三つに分かれて行動を開始した。
集合は遅くても翌日の朝。
その時点で情報を総合し、森で雑魔退治をする。それ以前に、村に出てくるならば別であるが。
●梅の木
琴音は梅の木を見て、故郷が胸の中によぎる。クリムゾンウェストに来てから初めて見かけた、故郷でこの時期に見る馴染みの木。
「懐かしいわぁ」
ふんわり微笑むが、すぐに悲しい色が浮かぶ。梅の木はどう見ても元気がない。
木の幹に触れる。木のぬくもりはあるが弱弱しい。
「実は……桜と梅の花の違いってあまり分からねぇんだよな」
ステラは溜息をつく。木や周囲を見るにはあまり関係ないところであるが。
「……結構違うぞ?」
「そうなのか?」
二人は梅の木や周りを見ながら、梅と桜の違いについて話をした。
無理やり枯らされているという跡は見つからない。植物に詳しい人物が雑魔を疑ったのだから可能性はありそうだ。
「だから、確信はないが可能性はある、か」
「そうだな……」
琴音は同意する。
「ところで、梅の花ことばってあるのか?」
「高潔、上品とかだろうか? あまり気にしたことないから堪忍な」
「いや別にいい。そういう感じの花ということか……まあ、今は関係ないな」
村の者に話を聞いた後、二人は森の方向から梅を見る。
フランがどのような思いで見たのか、分かるかもしれなかった。
●宿屋
最近目撃されたフランは村人を避けていた。
「理由は分からないけどね」
「確かに、彼女のことを嫌っている風ではなかったな」
「あたしたちには分からないことは多いから」
メイムと白亜は村から出てフランの足取りを確認する。町で居住確認するまでは現状不要だが、近辺にいるならば、用心してもらいたい。
隣村の宿屋で情報は得られた。
「その人なら、去年と今年来たんだ。一泊だけだけど村からの帰りだというんだ」
ただ、宿屋の人に言わせれば寂しそうだったという。
「ハンターが話を聞いているというのは……」
「何かあったか分からないけど、雑魔が出たっていうし彼女を見たっていう人もいたから」
心配そうな宿屋の人に用心のためだとメイムは告げる。
「どんな女性かうかがってもいいか? もしも、見つけた場合、避難してもらわないといけないから」
白亜の問いかけに宿の者は記憶をたどる。髪の色や髪型、顔の造形、幸薄そうだが、まっすぐ生きているという雰囲気だという。
先日、雑魔がいたため討伐はされたという話は宿の者は聞いていた。辺鄙で人が少ないとはいえ、宿では重要な話だ。
二人は辞して村に戻る。
「なんか嫌な予感がする」
メイムは唇をかむ。
「そうだな……たまたま行き違いなら良いのだが」
白亜はもうなずいた。
確実なのは家にもいくことだが、時間が許さない。
●森の中
澪とマリィアが村の人に話を聞いた。しかし、得られる情報は村長と変わらない。個人的に好き嫌いで変化はあっても変わらない。
マリィアはフランの外見を聞きつつ、メモがてらスケッチする。薄幸そうな女性に見える絵になる。
最近討伐された雑魔は動物系で生前の行動範囲内をうろついており、農作物の被害があったところあったという。直接の被害はなく、迅速に対応してくれた領主やハンターへの評価は高い。
「雑魔が巣にしそうな場所とか異変とかあれば教えてちょうだい」
マリィアの問いかけに何か所か情報が入る。
一番近いのはフランが暮らしていた家。そこまで道はあるが、以前より人通りはないし、わざわざ家の中に入ることも少ないから。
薪取りや木の実があるシーズンは行く程度。
二人は情報を聞いた後、森に入る。
村人も入るため、整備はそれなりにされている。そのため暗い印象はない。
「何か寂しいですね……私の勝手な想像かもしれませんけど」
澪は木を見上げた。もし、人が住んでいる間は明るかったかもしれないが、今は足が途絶えている。
「α、γ、雑魔を見つけたら吠えなさい、行け」
犬を放つマリィア。
澪とマリィアは指摘があった場所を手早く用心して回る。
「家に隠れているかもしれませんね」
用心しつつ、武器に手を掛け澪は近づく。
フランが住んでいたと家は朽ちている。形はあるが、激しい雨露はしのげないだろう。
隠すように動物の死骸がある。その前に家の中を見るが、今はいない。埃の状態から、最近何かは入り込んだようではある。
「……いるのかしらね、何かが」
マリィアが銃を片手に警戒する中、澪は転がっていた動物の死体を検分する。
「……この跡は動物……ではないようです」
かみちぎられたというよりも、かんだような跡はあるが絞殺された、という様相だ。一番嫌なパターンがよぎる。
それらを土に埋葬し、二人は村に戻った。
●悲しみの果
その日の夜にはハンターは集まる。
「捕まえてみたけれども食べることはできないということでしょうか……」
澪は見たことを告げる。
「一応、隠れやすそうなところを調べたけど、怪しいのはフランが住んでいた家よ」
マリィアも見解を述べる。
「梅の木や近くの草にも生気はないようだったよ、僕たちの見た限り」
琴音の言葉にステラはうなずく。
「澪とマリィアが行ったところが現れる率は高いってわけだよな。そういやー、森の中に住んでいたというが、村長が言っていた以外なにか……」
ステラは自身の祖母を思い出していた。森の中で村から離れて暮らすには、本人か村に何かあるのが多い。
澪もマリィアも「村長が言っていた程度」という。森の恵みに詳しい言った程度。
「そのフランさんの足取りのことだけど、あたしたちが聞いたところによると、隣村に宿をとってたみたい」
「宿の人も心配をしていた。まあ、我らが調べているからなのだが」
「仕方がないね」
「そうだな。もし、フラン殿の外見の最新版だな――」
メイムと白亜が調査結果を述べる。
もしフランがいれば保護、もし雑魔が彼女なら。昨日の様子では雑魔は潜んだのか姿がなかった。
いないものを探すのは難しいが、いないならいないで確認してフランの家に行って見ればいい。
笑って話せる分には良いのだから。
早朝、森の中に入る。
「もし、フランさんだったら、倒すとき遺体をなるべく損傷させないで。あとで試したいことが――」
メイムの言葉に沈痛な面持ちでうなずくハンター。
フランが雑魔でも日が経てばたつほど、死体も負のマテリアルに犯され、倒された時点で霧散する可能性もある。
「行くぞ」
ステラは森を見る。
互いの距離を確認しつつ森を行く。
一番の目的の場所へ。
「手入れは行き届いている森だよな」
ステラは銃を片手に木を背に周囲を見る。明るいし、視界もさほど削られることはない。
「隠れることもできなくはないが、限られるということだね」
限られるとはいえ、隠れることはできるのだ。琴音は用心しつつ太刀の柄を握る。
「昨日も特に出会いませんでした……実はいないのならいいですけど」
「死体を見たのに?」
「そうですよね」
「最悪なことを考えすぎもよくないけど」
「楽観もよくないですね」
澪とマリィアはそれぞれの武器の特性も考えた配置で移動していく。
マリィアはなるべくバイクを持ち込む。持ち込んだとしても問題がない地面だ。
「土自体もそこまで汚染されている感じではなかったな」
白亜は地面の土の様子などを確認しつつ、進む。どこに何がいるかわからない。
「とはいえ、負のマテリアルがある者がとどまればとどまるほど汚染されていく……雑魔だとそこまでないかもしれないけどね」
「そうだな、梅の木が元気がないのは事実。これで元に戻ればいい」
メイムの言葉に白亜がうなずいた。
ガタン。
廃屋寸前の家から音がする。
近接の武器を構えたメイム、琴音そして澪が三方向から近づく。静かに、気配を消して。
ステラ、白亜そしてマリィアが銃を構え、家の方を別のほうを警戒する。野生動物がたまたまいたということで後ろから不意打ちは恐ろしい。
バタン。
扉が倒れる。
人間の姿の者が出てきた。
澪はとっさに回避をした。鼻孔をついたのは腐臭。
「フランさんですか?」
叫びに近い声を上げるが返答は言葉ではなく音。
澪に向かって、やみくもにつかみかかる。澪はマテリアルを活性化させ、身体能力をあげた。
「あ、一撃で仕留められる?」
「野暮よ!」
メイムの問いかけにマリィアが答えた。
「乱闘状態だと危険だぞ」
白亜は慎重な答え。
「やることはやるぜ」
ステラが銃口を向ける。
「かといって、逃がすような布陣も……」
琴音は銃を構える者の視界から外れつつもソレを逃がさない位置を考える。
銃声は響く。雑魔の回避もあり、掠っただけ。
雑魔は銃にひるんだ。メイムは槍の棒部分で、琴音は太刀の刃の腹で雑魔の動きを封じるように挟み込む。
「これで決めます! 鳴隼一刀流、隼雷刃!」
発動していた【アクセルオーバー】もあり、澪の動きは素早い。まさに雷の一刀のようだ。
雑魔は断末魔を放ち、崩れ落ちる。いや、人間だったという形跡はわずかに残った。
「終わったようだな」
「そうだな」
ステラの言葉に白亜もうなずいた。
「雑魔から、かろうじて遺体に戻ったわけね」
マリィアは倒れたその人物を見た。腐乱と乾燥があり、遺体だと言われなければ分からないかもしれない。
「で、何をするんだ?」
ステラがメイムに問う。
「フランさんだと仮定して、どうして死んだのかってこと。もし、雑魔なら別のハンターが倒す前に被害に遭っていたってことでしょ?」
「まあ、どんな雑魔かも照会できるな」
ステラがうなずいた。
「何をするんだい? 交霊術でもするというのかな?」
琴音の言葉にメイムがうなずく。そのため息をのむ。
「奥義があるから、やるだけやってみたいと思った」
メイムは説明した。
「分かりました。メイムさん、聞いてみましょう、フランさんに」
澪が背中を押し、仲間が見守る中メイムは集中する。
「英霊の環に乗せて、その声を届け給え」
何も起こらないように見えるが、メイムの脳裏にはフラッシュバックのように情景が写る。
大切な娘、帰ってこない夫。梅の思い出、過去の記憶、突然恐れれた恐怖。
「っ……」
メイムは声にならない悲鳴の後、後方に飛びバランスを崩す。
「危ない! 大丈夫?」
マリィアが支えるために手を伸ばしたが、メイムは踏みとどまった。
「うん、ありがと……」
メイムは見た内容を伝えた。断片だが、これまでの情報と合わせると、それなりの推測はできる。
「寂しかったのでしょうね」
澪が遺体を運ぶものを探す。
「一旦、村に戻るほうがよいかもしれねぇな」
「……そうだな。なら、我が行って来よう」
ステラの提案に白亜が動いた。
「僕も行くよ。お花もあれば……いいな」
琴音も走った。
「荼毘にふすなら、どっちにせよ村の人の協力も必要よね」
マリィアはもう家に何もないことを確認しに行った。
●新しき枝
村の人の協力もあり、フランの遺体はすぐに荼毘に付された。
無事でいてほしかったというのは誰もが願っていた。
灰の一部は思いを遂げてほしいと梅の木のそばに。あとは彼女の娘へ届ける。
「……伝えるのはつらいわね」
マリィアは唇をかむ。帰らぬ父はどうなったか知れないところに、母も雑魔に殺されたとあっては。一人で暮らせる年齢だろうが、厳しいことには違いない。
「分からないが、梅が咲けば気持ちもまぎれるだろう……せっかくなら見たいな」
琴音は梅の幹に手を添えた。負のマテリアルがなくなれば、元気になるだろうと信じて。
「しだれる梅……桜と違う趣はありますね。春が来ていると思える花。目白なんかもいると、一層雰囲気が出ます」
澪の言葉に琴音が同意する。
「リアルブルーの風情と言うことだろうか?」
白亜は首をかしげる。出身者が思い出して声が明るくなるというのは、美しいのだろう。
「それはそうと、挿し木ってできるのかな? もともとの梅の木の問題提言者なジャイルズさんにあげていいのかなって」
メイムの提案により、村人は枝を切る。
別のところでも咲けばいい、春を告げるために。
「意外と、この後にやること多いな……次に見たとき花の区別つくかな」
ステラはふっと笑った。
ハンターたちはこの地を後にし、報告に向かうのだった。
問題の村にやってきたハンターたちは村長の家で、梅の木の元気のなさと少し前にいたとされる雑魔のこと、目撃のある女性フランのことを含めて話を聞く。
村長としては木の元気のなさが雑魔のせいと思いたくないが、何か起こる前に解決したいし、フランが気にしてきているなら被害に遭うのも防ぎたいという。
フランは春になったら戻ると出稼ぎに行った夫を忘れられずにいるようだとみられる。こっそり帰ってくる理由は推測しかできないからと村長は口をつぐんだ。
瀬崎 琴音(ka2560)は話を聞いて、一つの覚悟を決める。
(声をかけられてその女性が逃げた理由は分からないが……ただ、別の角度としては……僕たちが退治する雑魔の可能性も否定できない)
すべてが点であり、つなぐには情報は不足している。
「うん、大体状況は分かったよ。梅の状況も、その女性も心配ってことだよね」
メイム(ka2290)は並行して捜査したほうがいいと考える。
「とはいえ、情報は不足しているし……フラン殿のことも調べたほうがいいだろう」
雪継・白亜(ka5403)は眉をしかめる。まだ近くにいたら雑魔に出会う危険性は高い。
「別れて行動しましょうか? その方が手早く調べられますし、被害も食い止められるでしょう」
和泉 澪(ka4070)の提案に異論は出ない。
「そもそも、雑魔がいない可能性だってあるんだろう? すでに以前の雑魔が原因だったとか」
しとやかな少女姿のステラ・レッドキャップ(ka5434)は一つの可能性も言う。雑魔の可能性を告げたジャイルズ・バルネが植物にはそれなりに明るい人物なため生じている仮定であるのだから。
「そういうこと。悪徳商法をやる奴がいるってこともあるわ。人工的に木を枯らして格安で処分します、って詐欺商法もあるのよ。話を聞くと、そんな業者も来ていないみたいよね? 原因を一つずつ消して、木も元気に、村も平穏に戻ればいいのよ」
マリィア・バルデス(ka5848)の例えに村長は「それはなかった」と告げた。
「さあ、行こう」
メイムが告げる。
ハンターたちはそれぞれの考える行動にそって、三つに分かれて行動を開始した。
集合は遅くても翌日の朝。
その時点で情報を総合し、森で雑魔退治をする。それ以前に、村に出てくるならば別であるが。
●梅の木
琴音は梅の木を見て、故郷が胸の中によぎる。クリムゾンウェストに来てから初めて見かけた、故郷でこの時期に見る馴染みの木。
「懐かしいわぁ」
ふんわり微笑むが、すぐに悲しい色が浮かぶ。梅の木はどう見ても元気がない。
木の幹に触れる。木のぬくもりはあるが弱弱しい。
「実は……桜と梅の花の違いってあまり分からねぇんだよな」
ステラは溜息をつく。木や周囲を見るにはあまり関係ないところであるが。
「……結構違うぞ?」
「そうなのか?」
二人は梅の木や周りを見ながら、梅と桜の違いについて話をした。
無理やり枯らされているという跡は見つからない。植物に詳しい人物が雑魔を疑ったのだから可能性はありそうだ。
「だから、確信はないが可能性はある、か」
「そうだな……」
琴音は同意する。
「ところで、梅の花ことばってあるのか?」
「高潔、上品とかだろうか? あまり気にしたことないから堪忍な」
「いや別にいい。そういう感じの花ということか……まあ、今は関係ないな」
村の者に話を聞いた後、二人は森の方向から梅を見る。
フランがどのような思いで見たのか、分かるかもしれなかった。
●宿屋
最近目撃されたフランは村人を避けていた。
「理由は分からないけどね」
「確かに、彼女のことを嫌っている風ではなかったな」
「あたしたちには分からないことは多いから」
メイムと白亜は村から出てフランの足取りを確認する。町で居住確認するまでは現状不要だが、近辺にいるならば、用心してもらいたい。
隣村の宿屋で情報は得られた。
「その人なら、去年と今年来たんだ。一泊だけだけど村からの帰りだというんだ」
ただ、宿屋の人に言わせれば寂しそうだったという。
「ハンターが話を聞いているというのは……」
「何かあったか分からないけど、雑魔が出たっていうし彼女を見たっていう人もいたから」
心配そうな宿屋の人に用心のためだとメイムは告げる。
「どんな女性かうかがってもいいか? もしも、見つけた場合、避難してもらわないといけないから」
白亜の問いかけに宿の者は記憶をたどる。髪の色や髪型、顔の造形、幸薄そうだが、まっすぐ生きているという雰囲気だという。
先日、雑魔がいたため討伐はされたという話は宿の者は聞いていた。辺鄙で人が少ないとはいえ、宿では重要な話だ。
二人は辞して村に戻る。
「なんか嫌な予感がする」
メイムは唇をかむ。
「そうだな……たまたま行き違いなら良いのだが」
白亜はもうなずいた。
確実なのは家にもいくことだが、時間が許さない。
●森の中
澪とマリィアが村の人に話を聞いた。しかし、得られる情報は村長と変わらない。個人的に好き嫌いで変化はあっても変わらない。
マリィアはフランの外見を聞きつつ、メモがてらスケッチする。薄幸そうな女性に見える絵になる。
最近討伐された雑魔は動物系で生前の行動範囲内をうろついており、農作物の被害があったところあったという。直接の被害はなく、迅速に対応してくれた領主やハンターへの評価は高い。
「雑魔が巣にしそうな場所とか異変とかあれば教えてちょうだい」
マリィアの問いかけに何か所か情報が入る。
一番近いのはフランが暮らしていた家。そこまで道はあるが、以前より人通りはないし、わざわざ家の中に入ることも少ないから。
薪取りや木の実があるシーズンは行く程度。
二人は情報を聞いた後、森に入る。
村人も入るため、整備はそれなりにされている。そのため暗い印象はない。
「何か寂しいですね……私の勝手な想像かもしれませんけど」
澪は木を見上げた。もし、人が住んでいる間は明るかったかもしれないが、今は足が途絶えている。
「α、γ、雑魔を見つけたら吠えなさい、行け」
犬を放つマリィア。
澪とマリィアは指摘があった場所を手早く用心して回る。
「家に隠れているかもしれませんね」
用心しつつ、武器に手を掛け澪は近づく。
フランが住んでいたと家は朽ちている。形はあるが、激しい雨露はしのげないだろう。
隠すように動物の死骸がある。その前に家の中を見るが、今はいない。埃の状態から、最近何かは入り込んだようではある。
「……いるのかしらね、何かが」
マリィアが銃を片手に警戒する中、澪は転がっていた動物の死体を検分する。
「……この跡は動物……ではないようです」
かみちぎられたというよりも、かんだような跡はあるが絞殺された、という様相だ。一番嫌なパターンがよぎる。
それらを土に埋葬し、二人は村に戻った。
●悲しみの果
その日の夜にはハンターは集まる。
「捕まえてみたけれども食べることはできないということでしょうか……」
澪は見たことを告げる。
「一応、隠れやすそうなところを調べたけど、怪しいのはフランが住んでいた家よ」
マリィアも見解を述べる。
「梅の木や近くの草にも生気はないようだったよ、僕たちの見た限り」
琴音の言葉にステラはうなずく。
「澪とマリィアが行ったところが現れる率は高いってわけだよな。そういやー、森の中に住んでいたというが、村長が言っていた以外なにか……」
ステラは自身の祖母を思い出していた。森の中で村から離れて暮らすには、本人か村に何かあるのが多い。
澪もマリィアも「村長が言っていた程度」という。森の恵みに詳しい言った程度。
「そのフランさんの足取りのことだけど、あたしたちが聞いたところによると、隣村に宿をとってたみたい」
「宿の人も心配をしていた。まあ、我らが調べているからなのだが」
「仕方がないね」
「そうだな。もし、フラン殿の外見の最新版だな――」
メイムと白亜が調査結果を述べる。
もしフランがいれば保護、もし雑魔が彼女なら。昨日の様子では雑魔は潜んだのか姿がなかった。
いないものを探すのは難しいが、いないならいないで確認してフランの家に行って見ればいい。
笑って話せる分には良いのだから。
早朝、森の中に入る。
「もし、フランさんだったら、倒すとき遺体をなるべく損傷させないで。あとで試したいことが――」
メイムの言葉に沈痛な面持ちでうなずくハンター。
フランが雑魔でも日が経てばたつほど、死体も負のマテリアルに犯され、倒された時点で霧散する可能性もある。
「行くぞ」
ステラは森を見る。
互いの距離を確認しつつ森を行く。
一番の目的の場所へ。
「手入れは行き届いている森だよな」
ステラは銃を片手に木を背に周囲を見る。明るいし、視界もさほど削られることはない。
「隠れることもできなくはないが、限られるということだね」
限られるとはいえ、隠れることはできるのだ。琴音は用心しつつ太刀の柄を握る。
「昨日も特に出会いませんでした……実はいないのならいいですけど」
「死体を見たのに?」
「そうですよね」
「最悪なことを考えすぎもよくないけど」
「楽観もよくないですね」
澪とマリィアはそれぞれの武器の特性も考えた配置で移動していく。
マリィアはなるべくバイクを持ち込む。持ち込んだとしても問題がない地面だ。
「土自体もそこまで汚染されている感じではなかったな」
白亜は地面の土の様子などを確認しつつ、進む。どこに何がいるかわからない。
「とはいえ、負のマテリアルがある者がとどまればとどまるほど汚染されていく……雑魔だとそこまでないかもしれないけどね」
「そうだな、梅の木が元気がないのは事実。これで元に戻ればいい」
メイムの言葉に白亜がうなずいた。
ガタン。
廃屋寸前の家から音がする。
近接の武器を構えたメイム、琴音そして澪が三方向から近づく。静かに、気配を消して。
ステラ、白亜そしてマリィアが銃を構え、家の方を別のほうを警戒する。野生動物がたまたまいたということで後ろから不意打ちは恐ろしい。
バタン。
扉が倒れる。
人間の姿の者が出てきた。
澪はとっさに回避をした。鼻孔をついたのは腐臭。
「フランさんですか?」
叫びに近い声を上げるが返答は言葉ではなく音。
澪に向かって、やみくもにつかみかかる。澪はマテリアルを活性化させ、身体能力をあげた。
「あ、一撃で仕留められる?」
「野暮よ!」
メイムの問いかけにマリィアが答えた。
「乱闘状態だと危険だぞ」
白亜は慎重な答え。
「やることはやるぜ」
ステラが銃口を向ける。
「かといって、逃がすような布陣も……」
琴音は銃を構える者の視界から外れつつもソレを逃がさない位置を考える。
銃声は響く。雑魔の回避もあり、掠っただけ。
雑魔は銃にひるんだ。メイムは槍の棒部分で、琴音は太刀の刃の腹で雑魔の動きを封じるように挟み込む。
「これで決めます! 鳴隼一刀流、隼雷刃!」
発動していた【アクセルオーバー】もあり、澪の動きは素早い。まさに雷の一刀のようだ。
雑魔は断末魔を放ち、崩れ落ちる。いや、人間だったという形跡はわずかに残った。
「終わったようだな」
「そうだな」
ステラの言葉に白亜もうなずいた。
「雑魔から、かろうじて遺体に戻ったわけね」
マリィアは倒れたその人物を見た。腐乱と乾燥があり、遺体だと言われなければ分からないかもしれない。
「で、何をするんだ?」
ステラがメイムに問う。
「フランさんだと仮定して、どうして死んだのかってこと。もし、雑魔なら別のハンターが倒す前に被害に遭っていたってことでしょ?」
「まあ、どんな雑魔かも照会できるな」
ステラがうなずいた。
「何をするんだい? 交霊術でもするというのかな?」
琴音の言葉にメイムがうなずく。そのため息をのむ。
「奥義があるから、やるだけやってみたいと思った」
メイムは説明した。
「分かりました。メイムさん、聞いてみましょう、フランさんに」
澪が背中を押し、仲間が見守る中メイムは集中する。
「英霊の環に乗せて、その声を届け給え」
何も起こらないように見えるが、メイムの脳裏にはフラッシュバックのように情景が写る。
大切な娘、帰ってこない夫。梅の思い出、過去の記憶、突然恐れれた恐怖。
「っ……」
メイムは声にならない悲鳴の後、後方に飛びバランスを崩す。
「危ない! 大丈夫?」
マリィアが支えるために手を伸ばしたが、メイムは踏みとどまった。
「うん、ありがと……」
メイムは見た内容を伝えた。断片だが、これまでの情報と合わせると、それなりの推測はできる。
「寂しかったのでしょうね」
澪が遺体を運ぶものを探す。
「一旦、村に戻るほうがよいかもしれねぇな」
「……そうだな。なら、我が行って来よう」
ステラの提案に白亜が動いた。
「僕も行くよ。お花もあれば……いいな」
琴音も走った。
「荼毘にふすなら、どっちにせよ村の人の協力も必要よね」
マリィアはもう家に何もないことを確認しに行った。
●新しき枝
村の人の協力もあり、フランの遺体はすぐに荼毘に付された。
無事でいてほしかったというのは誰もが願っていた。
灰の一部は思いを遂げてほしいと梅の木のそばに。あとは彼女の娘へ届ける。
「……伝えるのはつらいわね」
マリィアは唇をかむ。帰らぬ父はどうなったか知れないところに、母も雑魔に殺されたとあっては。一人で暮らせる年齢だろうが、厳しいことには違いない。
「分からないが、梅が咲けば気持ちもまぎれるだろう……せっかくなら見たいな」
琴音は梅の幹に手を添えた。負のマテリアルがなくなれば、元気になるだろうと信じて。
「しだれる梅……桜と違う趣はありますね。春が来ていると思える花。目白なんかもいると、一層雰囲気が出ます」
澪の言葉に琴音が同意する。
「リアルブルーの風情と言うことだろうか?」
白亜は首をかしげる。出身者が思い出して声が明るくなるというのは、美しいのだろう。
「それはそうと、挿し木ってできるのかな? もともとの梅の木の問題提言者なジャイルズさんにあげていいのかなって」
メイムの提案により、村人は枝を切る。
別のところでも咲けばいい、春を告げるために。
「意外と、この後にやること多いな……次に見たとき花の区別つくかな」
ステラはふっと笑った。
ハンターたちはこの地を後にし、報告に向かうのだった。
依頼結果
依頼成功度 | 大成功 |
---|
面白かった! | 7人 |
---|
ポイントがありませんので、拍手できません
現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
MVP一覧
- タホ郷に新たな血を
メイム(ka2290)
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】 ステラ・レッドキャップ(ka5434) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/01/31 09:45:24 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/30 20:09:30 |