ゲスト
(ka0000)
【血盟】ある領地の魔法公害
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/21 19:00
- 完成日
- 2017/02/28 21:41
このシナリオは3日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●影の話
その人物たちは領主に対しての切り札は何かを考える。
「ガキだろうな」
男は笑った。
「魔法公害規制が怖くて商売も研究もできん。それに、歪虚だってすべてが悪なわけではないんだよな。仕立屋が言うお方みたいな……」
別の男はうなずく。
彼らはと「仕立屋」の話を思い浮かべる。
「ニコラス・クリシスを殺すのか?」
「誘拐すればいい。あれだけの器量の子だ。利用するだけして戻すなり、売り払えばいい」
「金になる」
男たちは笑う。
●町の中
ハンターたちは気づくとどこかの町の中にいるようだった。不意に出現したハンターに驚く人はいない。いや、最初からそこにハンターたちがいたという自然さで受け入れる。
ハンターはどこの町か分からないが、異変を感じる。
薄暗い。
太陽は上がっており、光も届いている。
人間がいて、買い物や仕事などそれぞれ日常生活を送っているが、重い空気がよどみ、活気を感じない。
薄暗い、全体に。
町の中を歩いていると、景色がわかってくる。
見たことのある人もいるかもしれないが、どこか違う。
何が違うのか分からない。
町の背後には丘がある。その丘の中腹には屋敷がある。
あれは何かと知っている人は答えられる。知らないハンターは町の人に行くだろう。
「あれはクリシス様のお屋敷だよ? 領主様さ。公平でいい人だけど、そのせいか一部の商人や研究者に振り回されて気の毒だ」
ぼそりと話してくれた。
町を知っているハンターは首をかしげる。
去年、この町は巨大な魔法生物によって壊されたのではないか、と。
復興をしているならば、戻っていてもおかしくはない。
だから、違和感を覚えるのがおかしいのか?
ハンターたちはエクラ教会に向かう。
ここはグラズヘイム王国だと知れる。一番安定していそうなのはエクラ教会だろうかという期待もある。
教会の前には子供と大人がいる。雰囲気からすると、音楽隊の練習が終わった子らを親が迎えに来ているという様子だ。
一台の馬車が止まっており、銀髪の青年が一人、無表情に立っている。腰には剣をはいているいる為、護衛か何かと思われる。
見覚えがあると思う人もいるかもしれない。
教会から、子供の集団とともに利発そうな少年が出てきた。
「ジョルジュ、お待たせ」
「……さあ、帰ります」
「うん……」
少年は寂しそうに周囲を見、視線を一か所で止める。
「お父さん」
「おお、今日はどうだった」
「痛い痛い、おひげジョリジョリだよ」
あと少しすると反抗期かもしれない男の子を父親が抱きしめていた。その男の子が少年の視線に気づいて、父親を押しとどめ、近づいてくる。
「若様のお歌、楽しみにしているから」
「ありがとう」
「次の練習のときね! バイバイ」
「ああ、さようなら」
男の子の父親は頭を少年に頭を下げ、自分の子に「若君にはもっと言葉を丁寧にしなさい」としかる。
周囲の子らも少年に声をかける。
「あ、若様、またね」
「最後の音楽会、絶対に成功させましょうね」
同じ年頃の男の子や女の子に声をかけられ、少年ははにかんだ笑みを浮かべ手を振り返す。
気さくな若君と町の子らの対話のようだ。
少年はハンターを見た。
ハンターは少年を見た。
柔らかそうな茶髪、整った優しい雰囲気のする顔立ち、知的な感じのする青い目。身長はまだ伸びそうな、ひょろ長い感じの頼りない肢体。貴族というのが一目でわかる雰囲気。
一方でハンターオフィスの情報にある歪虚に似ている。目の色とまとう空気を除けば。
「ニコラス様、さあ」
促されて馬車に乗ろうとした。
ネズミとミミズを合わせたような、奇妙で大きな生物が下水施設からうねるように現れた。
その生き物に気づいた時、悲鳴が上がる。
「あ、……うっ、み、……皆さん、早く、教会の中へ。ジョルジュ、時間を稼げ」
「……ちっ」
ニコラスの命令に、ジョルジュは長剣と短剣を引き抜く。
ハンターはどうするのか?
悪意ある影に気づくか――知らぬ間にトラブルに巻き込まれたのは確実だった。
その人物たちは領主に対しての切り札は何かを考える。
「ガキだろうな」
男は笑った。
「魔法公害規制が怖くて商売も研究もできん。それに、歪虚だってすべてが悪なわけではないんだよな。仕立屋が言うお方みたいな……」
別の男はうなずく。
彼らはと「仕立屋」の話を思い浮かべる。
「ニコラス・クリシスを殺すのか?」
「誘拐すればいい。あれだけの器量の子だ。利用するだけして戻すなり、売り払えばいい」
「金になる」
男たちは笑う。
●町の中
ハンターたちは気づくとどこかの町の中にいるようだった。不意に出現したハンターに驚く人はいない。いや、最初からそこにハンターたちがいたという自然さで受け入れる。
ハンターはどこの町か分からないが、異変を感じる。
薄暗い。
太陽は上がっており、光も届いている。
人間がいて、買い物や仕事などそれぞれ日常生活を送っているが、重い空気がよどみ、活気を感じない。
薄暗い、全体に。
町の中を歩いていると、景色がわかってくる。
見たことのある人もいるかもしれないが、どこか違う。
何が違うのか分からない。
町の背後には丘がある。その丘の中腹には屋敷がある。
あれは何かと知っている人は答えられる。知らないハンターは町の人に行くだろう。
「あれはクリシス様のお屋敷だよ? 領主様さ。公平でいい人だけど、そのせいか一部の商人や研究者に振り回されて気の毒だ」
ぼそりと話してくれた。
町を知っているハンターは首をかしげる。
去年、この町は巨大な魔法生物によって壊されたのではないか、と。
復興をしているならば、戻っていてもおかしくはない。
だから、違和感を覚えるのがおかしいのか?
ハンターたちはエクラ教会に向かう。
ここはグラズヘイム王国だと知れる。一番安定していそうなのはエクラ教会だろうかという期待もある。
教会の前には子供と大人がいる。雰囲気からすると、音楽隊の練習が終わった子らを親が迎えに来ているという様子だ。
一台の馬車が止まっており、銀髪の青年が一人、無表情に立っている。腰には剣をはいているいる為、護衛か何かと思われる。
見覚えがあると思う人もいるかもしれない。
教会から、子供の集団とともに利発そうな少年が出てきた。
「ジョルジュ、お待たせ」
「……さあ、帰ります」
「うん……」
少年は寂しそうに周囲を見、視線を一か所で止める。
「お父さん」
「おお、今日はどうだった」
「痛い痛い、おひげジョリジョリだよ」
あと少しすると反抗期かもしれない男の子を父親が抱きしめていた。その男の子が少年の視線に気づいて、父親を押しとどめ、近づいてくる。
「若様のお歌、楽しみにしているから」
「ありがとう」
「次の練習のときね! バイバイ」
「ああ、さようなら」
男の子の父親は頭を少年に頭を下げ、自分の子に「若君にはもっと言葉を丁寧にしなさい」としかる。
周囲の子らも少年に声をかける。
「あ、若様、またね」
「最後の音楽会、絶対に成功させましょうね」
同じ年頃の男の子や女の子に声をかけられ、少年ははにかんだ笑みを浮かべ手を振り返す。
気さくな若君と町の子らの対話のようだ。
少年はハンターを見た。
ハンターは少年を見た。
柔らかそうな茶髪、整った優しい雰囲気のする顔立ち、知的な感じのする青い目。身長はまだ伸びそうな、ひょろ長い感じの頼りない肢体。貴族というのが一目でわかる雰囲気。
一方でハンターオフィスの情報にある歪虚に似ている。目の色とまとう空気を除けば。
「ニコラス様、さあ」
促されて馬車に乗ろうとした。
ネズミとミミズを合わせたような、奇妙で大きな生物が下水施設からうねるように現れた。
その生き物に気づいた時、悲鳴が上がる。
「あ、……うっ、み、……皆さん、早く、教会の中へ。ジョルジュ、時間を稼げ」
「……ちっ」
ニコラスの命令に、ジョルジュは長剣と短剣を引き抜く。
ハンターはどうするのか?
悪意ある影に気づくか――知らぬ間にトラブルに巻き込まれたのは確実だった。
リプレイ本文
●似た顔を知っている
和泉 澪(ka4070)は刀を構える。
「なんだかよくわかりませんが、敵がいるなら倒さないといけませんね!」
得体のしれない生き物が出現しパニックになる人々を逃がさないとならない。少年が示すように教会に逃げるか、町の違うところに逃げるかの二通りだろうか。
「わぅ? プエル(kz0127)さん? 違うですー? 僕らはハンターですー」
アルマ・A・エインズワース(ka4901)は首をかしげつつ、町の人や少年たちに声も掛ける。敵に対しては機導術を使う準備を始める。
「神霊樹とのの記憶が混じっている? それよりも……おびえる少年が責務を果たそうとしているのに見捨てたら漢が廃る!」
ミリア・エインズワース(ka1287)は呟いた後、教会のほうに向かう。そこが逃げる人やニコラスがいる為に一番混乱している。
「漢って……。状況はよく解からないけど、護るだけだ、行くよっ!」
ジョージ・ユニクス(ka0442)は親友のミリアとアルマとともにあり、走り出した彼女に続いた。守るならそちらであると。ニコラスがプエルに似ているのは、プエルが人間だったと考えると合点がいく。
「エクエスまでいやがるのか? いや、違うか。雑魔か魔法生物だか知らねえがやらせるかよっ!」
レイオス・アクアウォーカー(ka1990)は叫ぶ。ニコラスがプエルならば、ジョルジュは一年ほど前に倒したプエルのお付きの歪虚だった者だろう。一部違うところもあるが、そっくりである。
「あっちのキメラをどうにかしよう……憶測だが、これが過去の一幕なら……プエルに対する何らかしらの手がかりを知る機会になる」
ロニ・カルディス(ka0551)は仲間が向かっていない方向に走る。
「あの少年、例の奴にそっくりだな。それに魔法公害がただの公害ではないかもしれないが、今はこれに集中しよう」
コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561)は事件の背後に嗜好をめぐらしたが、すぐに目の前の戦場に集中した。
「ハンターを前に襲撃が成功すると思わないでほしいわ。それにしてもおかしい……」
マリィア・バルデス(ka5848)は考えた。馬車とお付きがいる為、少年が重要人物だと想像できる。そこにこの騒ぎである。仲間が彼の護衛に向かっているため大事には至らないだろうが、不安は生じた。
●近づかせない
「手伝ってやる、ハンターのボクらに任せて」
「ありがとうございます」
ミリアは真っ先に到着しニコラスに声をかけた。民衆を避難させようとしている教会への扉を開く。
中にも何がいるか分からない状況。ミリアの足元をマリィアが連れていた犬たちがすり抜け入って行った。危険を考えていたが何もなく、犬たちは次の命令を待っている。
「【ソウルトーチ】が効くといいんだけど」
ミリアはニコラスを視界に入れつつ、敵を引き付ける。
それらは民衆に向かおうとしたが、攻撃をしてきたミリアを敵と認定し、排除しようと始めた。
「来てくれるなら、好都合」
武器を振った。
ジョージは【ソウルトーチ】を発動し、ニコラスの右手側に回り込んでいく。
キメラのようなそれらは新たに来たジョージを邪魔とみなし、攻撃をしてくる。
「あいにく丈夫にできているんでね」
鎧と盾で止めつつ、攻撃する。
「うまくまとめられるなら……アルマに焼いてもらうんだが」
敵はまとまっているといっても全体を見れば散開している。
「ここの人たちは護る」
敵の攻撃を受けつつ、じりじりとニコラスのほうによる。その行動により、民衆もうまく守り誘導していた。
澪は技を重ね、敵を斬る。手ごたえが奇妙であったが、傷はできていた。
「滑りやすい感触です、が、斬れないわけではありません」
仲間と連携し、要人らしい少年ニコラスや町の人を守ることはできるだろう。
澪はふと気づく、少年のそばにいる青年ジョルジュに。太刀筋もしっかりしており、強力な護衛のように映るが、孤立や反抗期かふてくされたような様子に見える。
「そこの剣士の方、馬車から離れず、あまり無理をしないでくださいね。遠いところにいる敵は私たちに任せてくださいね」
ジョルジュは驚いた様子だったが、無表情に元に戻り自分の仕事に戻った。
「嫌われているのでしょうか?」
アルマはニコラスを視界に収めつつ機導術でキメラを攻撃していく。回避されなければ、それらに確実にダメージを与えていけていた。
「おやー、これは、魔法のほうが有利かもしれませんねー」
武器で攻撃をしている仲間がややてこずっているように見えた。敵の体液がそうさせているようであろうか。
「少しずつ、そちらに向かいます。何も不安なところはないですー」
ミリアとジョージも仲間も確実に攻撃を当て、敵の命を少しずつでも削っているのだから。
ロニは近づくにつれてキメラが奇妙な音を立てることに気づいた。今のところ実害はないのだが、攻撃に関係するのかもしれないと用心する。
「酸のようなものだろうか」
民衆との間にある形でそれと向き合ったとき、フッと飛ばされる何かが来た。盾にジュというような音がした。
「やはりそういうことか」
予想通りである。民衆に当たると危険極まりない。
「こいつらが飛ばす唾液に注意をしろ」
声を上げた、この場にいる人への忠告として。キメラたちの気もひけるのが良い。
「敵の気はひけたのか? ……人はあらかた逃げたなら【セイクリッドフラッシュ】」
ロニを中心に光が広がった。
レイオスはおびえた人を逃がすため、気をそらすためと実益も兼ねた質問を投げかけた。
「今は王国歴の何年だ?」
こんな時に聞くことかときょとんと相手はしたが、答えが返ってくる。
その答えを聞いてレイオスは「ありがとう、ほら、あっちだ」と示す。内心、何が起こっているのかという不安と目に見えるものが何か明確になっていた。
ここは過去の一場面である、と。
「どういう仕掛けかわからないが……それなら、あれはプエルではなく、生前で、ニコラスであるわけか……。なら、言っておかないといけないことがある」
レイオスはまずは敵を倒すことに集中をした。民衆を背にかばうと敵に技を使って攻撃をした。
「教会の中で何か待ち受けているかと思ったけれど、大丈夫なのかしら」
マリィアは犬を放った後、銃を持ち敵を駆逐する。数からして一人二体で終わるとは思われる。しかし、当たる部分によっては攻撃を流される可能性が見て取れた。問題はないはずだが、長引くという不安要素である。
「騒ぎに乗じて誘拐って鉄板よね? 一般人に紛れているのかしら」
時折【直感視】を用いて異変を感じ取ろうと努力を重ねていた。
何もないことに越したことはない。近くの敵に弾丸を叩き込む。胴体が特に怪しい。
それは反撃としてロニの忠告のように酸のような物を吐き出してきたのだった。
「……あれは? コーネリア!」
それの近くにいるハンターに注意を促す。
貴族の少年を前にわざとらしい騒ぎ。騒ぎに乗じて何かあると、コーネリアは銃弾を放ちつつも意識は教会の前にある。
キメラ自体は効きにくいとはいえマテリアルを込めた銃弾を受けてダメージも蓄積されていっているのは見た目でわかる。
「逃げられるなら逃げろ。キメラがいても安全そうなら壁に張り付いて動かないようにしていろ!」
民衆がおびえるなら気持ちを沈めるように大きな声を上げ、敵に銃弾を撃ち込む。
「……あれは……? おい、ミリア、ジョージ、変な奴らがいる!」
一方で彼女自身、マリィアに声をかけられた。近くにいる一般人風であるが目つきが異なる人物を見つけた。
ニコラスとジョルジュは声に反応した。
ジョルジュは苦虫をつぶしたような顔になった。
「ジョルジュ!」
「分かってますよ」
ニコラスは何が危険かよくわからないが、壁に引っ付くように下がる。
「教会に入るのはいいが、ボクたちの目が届かなくなる」
ミリアがそばにつく。彼女の前にいたキメラたちはすでに死体を残してそこにある。
「アルマのおかげで前のは片付いた」
ジョージも盾を構えそばに行く。
「若君、そいつらが悪人だった場合……」
「ハンターと名乗った。信用する」
「ちっ」
「ジョルジュ、もう少しだ」
「何がわかるんです?」
ジョルジュに言われてニコラスは唇をかんだ。説得できる言葉は出てこない。
ジョルジュの前にキメラの唾液が飛んでくるのを何とか避ける。
「主従でけんかするのはこれが終わってからにしろ」
レイオスの剣がキメラの胴を貫く。
「そうです。町の方やあなた方に被害がないことも重要です」
澪も教会側に近づく。
襲撃者の想定は裏切られる。
ニコラスを連れ去るためのタイミングを計っていたのだ。失敗した場合、過保護な親は守りに入る。町に出てこなくなる可能性は高い。
襲撃者とて命は惜しい。
町の者に紛れて逃げるのが最善だ――が、足元に銃弾が叩き込まれる。
「見え見えの違和感があるのよ」
マリィアは冷たい視線を送り、対応できる位置に逃げ始めた不審者に足止めの銃弾を叩き込み、素早く近づいた。
「何を企んでいる小悪党ども。狙いはあの歪虚そっくりの小僧か?」
コーネリアは指摘されたときに見つけた不審者の手をつかみひねりあげた。的確な行動で相手は痛みにうめく。
一方で別のルートの不審者もニコラスに近づくのが難しいと見て引き返す。
「劣勢とあれば逃げるか」
ロニは路地をふさぐように立つ。魔法での足止めも可能と考えた。
「ミリア、あれは撃っていいですー?」
アルマは言いながらも逃げる人影に向かって【デルタレイ】を放った。
「いいぞー、殺さないようにな」
ミリアが言ったときには光が人影をかすっている。
「捕まえますね」
「情報源だからな」
澪とレイオスがおびえて動きが鈍った不審者を捕まえた。
ハンターたちが目視できるところにいる不審な行動をとっていた人物は五名、全員捕縛される。
●言うべきこと
「怖かったか? 真っ先に逃げたりしなかったのは偉いぞ?」
ミリアはニコラスを褒める。
ニコラスは素直に顔を明るくして笑いそうだったが、必死に大人のような表情を作ろうとしている。
「あ、いえ、良き領主になるには当然です」
「そんなことないぞ。それに、そっちの剣士、いい腕をしている。ありがとな」
ジョルジュも褒めた。彼は嫌な顔をして離れる。
「怒ってるのか?」
「……ジョルジュはいつもあんな感じです……特に……あ、いえ、何でもありません」
ニコラスはしおれた様子で答える。
「……どっちが主かわからない……」
ニコラスとジョルジュの様子から、ジョージは呟いた。
レイオスはニコラスに向かう。未来を知っているから、目の前でその様子を見てしまうと余計に叱りたいとも諭したいとも思う気持ちが生じる。
「あ、で、ニコラス、一つだけ言いたいことがある……教会から出てきたとき親子見てただろ。自分も父親に甘えたいって顔だったぜ」
ニコラスは顔を真っ赤にした。
「そ、そんなことはっ!?」
「甘えたいなら素直に言えばいいんだ。言葉にしなければ伝わらないんだ」
「……ち、父はお忙しいから」
「だが、お前の気持ちは!」
「……僕は良い領主に……」
ニコラスは真っ青になって言葉を探している。
「はい、泣かない泣かない」
ミリアは割って入り、ニコラスにハグをした。
「あ、え? ……ああああ」
ニコラスはミリアの肩にやんわり触れて押す。
「良かったですね、若君」
「お前も?」
「……!」
ジョルジュはミリアから逃げる。
「ミリア……」
アルマがしおれた大型犬のような状態になっている。
「アルマもハグすればいいじゃないか」
「……え? あ、そうですね。ニコラスさん、無事で何よりですー」
「いえ、みなさまのおかげです」
アルマとニコラスは自然にハグをした。
「反応の差って同性か異性かの違いですね。それより、領主の息子に普通にハグできる現実は……」
ジョージは警備上問題を感じる。助けてくれたハンターであるといっても。この領内が平和な証拠と言えばそうかもしれない。
「お取込み中すみません」
「あいつらが出てきた下水を見てきたが」
澪とコーネリアが戻ってきた。
「装備や時間も考えると行けるところも限られていますが……」
「見えるわけじゃないからあれだけど、負のマテリアルが充満しているって言われても信じそうだ」
「はい、そんな感じでした。魔法公害……なのですよね?」
澪とコーネリアの言葉にニコラスはうなずくことも首を横に振ることもできない。彼自身わかっていない部分があるから。
「捕まえたこいつらを尋問すれば何か、わかるかしら? 雇い主が慎重なら限られたことしか知らないでしょうね」
マリィアは縛り上げられているニコラスのそばで見た不審人物を足でつついた。
「歪虚とつるんでいたら重罪だな。まさかあのオカマが歪虚と知らないわけじゃないだろ?」
レイオスは背後関係を考え鎌をかける。プエル絡みで見た歪虚はこの町の事件にかかわっている可能性は高い。
「小悪党ならどうでもいいが、歪虚と取引? それは非常に胸糞悪い話だな」
コーネリアから冷たい視線が降り注ぐ。
「あら? 尋問なんてぬるいんじゃない?」
マリィアがわざとらしい口調でいうと、誘拐を請け負ったらしい者たちは首を横に振る。何も知らないという風に。
「本当に知らないのかもしれないな。俺たちより彼らの仕事だな……衛兵も来た」
ロニはニコラスを見つめる。プエルにそっくりであり、プエルのことを知るきっかけになるかもしれないとおも考える。
「あ、ありがとうございました。領主の父に代わってお礼を申し上げます。報酬なども、きちんとお支払いいたします。あ、あの……歪虚がいるのですか? イスルダ島とか西部の話では……ないのですか?」
ニコラスは恐る恐る疑問を出す。
「そのことは――」
ロニはそれに対して答えようがない。仲間も口を開かない。
過去だという推測の元、情報を与えていいのか悪いのか。目の前であった状況においての対応はしたとしても。
悩んだ一瞬ののち、何かに引っ張られるように意識が消えた。
「ここは?」
澪は絶句する。
ハンターたち全員、今、に戻ったようだったから。
夢だったのか?
先ほどまでいたところが過去で、ハンターがかかわっていたならば、ライブラリを照合すれば何があったのかわかるのかもしれない。
和泉 澪(ka4070)は刀を構える。
「なんだかよくわかりませんが、敵がいるなら倒さないといけませんね!」
得体のしれない生き物が出現しパニックになる人々を逃がさないとならない。少年が示すように教会に逃げるか、町の違うところに逃げるかの二通りだろうか。
「わぅ? プエル(kz0127)さん? 違うですー? 僕らはハンターですー」
アルマ・A・エインズワース(ka4901)は首をかしげつつ、町の人や少年たちに声も掛ける。敵に対しては機導術を使う準備を始める。
「神霊樹とのの記憶が混じっている? それよりも……おびえる少年が責務を果たそうとしているのに見捨てたら漢が廃る!」
ミリア・エインズワース(ka1287)は呟いた後、教会のほうに向かう。そこが逃げる人やニコラスがいる為に一番混乱している。
「漢って……。状況はよく解からないけど、護るだけだ、行くよっ!」
ジョージ・ユニクス(ka0442)は親友のミリアとアルマとともにあり、走り出した彼女に続いた。守るならそちらであると。ニコラスがプエルに似ているのは、プエルが人間だったと考えると合点がいく。
「エクエスまでいやがるのか? いや、違うか。雑魔か魔法生物だか知らねえがやらせるかよっ!」
レイオス・アクアウォーカー(ka1990)は叫ぶ。ニコラスがプエルならば、ジョルジュは一年ほど前に倒したプエルのお付きの歪虚だった者だろう。一部違うところもあるが、そっくりである。
「あっちのキメラをどうにかしよう……憶測だが、これが過去の一幕なら……プエルに対する何らかしらの手がかりを知る機会になる」
ロニ・カルディス(ka0551)は仲間が向かっていない方向に走る。
「あの少年、例の奴にそっくりだな。それに魔法公害がただの公害ではないかもしれないが、今はこれに集中しよう」
コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561)は事件の背後に嗜好をめぐらしたが、すぐに目の前の戦場に集中した。
「ハンターを前に襲撃が成功すると思わないでほしいわ。それにしてもおかしい……」
マリィア・バルデス(ka5848)は考えた。馬車とお付きがいる為、少年が重要人物だと想像できる。そこにこの騒ぎである。仲間が彼の護衛に向かっているため大事には至らないだろうが、不安は生じた。
●近づかせない
「手伝ってやる、ハンターのボクらに任せて」
「ありがとうございます」
ミリアは真っ先に到着しニコラスに声をかけた。民衆を避難させようとしている教会への扉を開く。
中にも何がいるか分からない状況。ミリアの足元をマリィアが連れていた犬たちがすり抜け入って行った。危険を考えていたが何もなく、犬たちは次の命令を待っている。
「【ソウルトーチ】が効くといいんだけど」
ミリアはニコラスを視界に入れつつ、敵を引き付ける。
それらは民衆に向かおうとしたが、攻撃をしてきたミリアを敵と認定し、排除しようと始めた。
「来てくれるなら、好都合」
武器を振った。
ジョージは【ソウルトーチ】を発動し、ニコラスの右手側に回り込んでいく。
キメラのようなそれらは新たに来たジョージを邪魔とみなし、攻撃をしてくる。
「あいにく丈夫にできているんでね」
鎧と盾で止めつつ、攻撃する。
「うまくまとめられるなら……アルマに焼いてもらうんだが」
敵はまとまっているといっても全体を見れば散開している。
「ここの人たちは護る」
敵の攻撃を受けつつ、じりじりとニコラスのほうによる。その行動により、民衆もうまく守り誘導していた。
澪は技を重ね、敵を斬る。手ごたえが奇妙であったが、傷はできていた。
「滑りやすい感触です、が、斬れないわけではありません」
仲間と連携し、要人らしい少年ニコラスや町の人を守ることはできるだろう。
澪はふと気づく、少年のそばにいる青年ジョルジュに。太刀筋もしっかりしており、強力な護衛のように映るが、孤立や反抗期かふてくされたような様子に見える。
「そこの剣士の方、馬車から離れず、あまり無理をしないでくださいね。遠いところにいる敵は私たちに任せてくださいね」
ジョルジュは驚いた様子だったが、無表情に元に戻り自分の仕事に戻った。
「嫌われているのでしょうか?」
アルマはニコラスを視界に収めつつ機導術でキメラを攻撃していく。回避されなければ、それらに確実にダメージを与えていけていた。
「おやー、これは、魔法のほうが有利かもしれませんねー」
武器で攻撃をしている仲間がややてこずっているように見えた。敵の体液がそうさせているようであろうか。
「少しずつ、そちらに向かいます。何も不安なところはないですー」
ミリアとジョージも仲間も確実に攻撃を当て、敵の命を少しずつでも削っているのだから。
ロニは近づくにつれてキメラが奇妙な音を立てることに気づいた。今のところ実害はないのだが、攻撃に関係するのかもしれないと用心する。
「酸のようなものだろうか」
民衆との間にある形でそれと向き合ったとき、フッと飛ばされる何かが来た。盾にジュというような音がした。
「やはりそういうことか」
予想通りである。民衆に当たると危険極まりない。
「こいつらが飛ばす唾液に注意をしろ」
声を上げた、この場にいる人への忠告として。キメラたちの気もひけるのが良い。
「敵の気はひけたのか? ……人はあらかた逃げたなら【セイクリッドフラッシュ】」
ロニを中心に光が広がった。
レイオスはおびえた人を逃がすため、気をそらすためと実益も兼ねた質問を投げかけた。
「今は王国歴の何年だ?」
こんな時に聞くことかときょとんと相手はしたが、答えが返ってくる。
その答えを聞いてレイオスは「ありがとう、ほら、あっちだ」と示す。内心、何が起こっているのかという不安と目に見えるものが何か明確になっていた。
ここは過去の一場面である、と。
「どういう仕掛けかわからないが……それなら、あれはプエルではなく、生前で、ニコラスであるわけか……。なら、言っておかないといけないことがある」
レイオスはまずは敵を倒すことに集中をした。民衆を背にかばうと敵に技を使って攻撃をした。
「教会の中で何か待ち受けているかと思ったけれど、大丈夫なのかしら」
マリィアは犬を放った後、銃を持ち敵を駆逐する。数からして一人二体で終わるとは思われる。しかし、当たる部分によっては攻撃を流される可能性が見て取れた。問題はないはずだが、長引くという不安要素である。
「騒ぎに乗じて誘拐って鉄板よね? 一般人に紛れているのかしら」
時折【直感視】を用いて異変を感じ取ろうと努力を重ねていた。
何もないことに越したことはない。近くの敵に弾丸を叩き込む。胴体が特に怪しい。
それは反撃としてロニの忠告のように酸のような物を吐き出してきたのだった。
「……あれは? コーネリア!」
それの近くにいるハンターに注意を促す。
貴族の少年を前にわざとらしい騒ぎ。騒ぎに乗じて何かあると、コーネリアは銃弾を放ちつつも意識は教会の前にある。
キメラ自体は効きにくいとはいえマテリアルを込めた銃弾を受けてダメージも蓄積されていっているのは見た目でわかる。
「逃げられるなら逃げろ。キメラがいても安全そうなら壁に張り付いて動かないようにしていろ!」
民衆がおびえるなら気持ちを沈めるように大きな声を上げ、敵に銃弾を撃ち込む。
「……あれは……? おい、ミリア、ジョージ、変な奴らがいる!」
一方で彼女自身、マリィアに声をかけられた。近くにいる一般人風であるが目つきが異なる人物を見つけた。
ニコラスとジョルジュは声に反応した。
ジョルジュは苦虫をつぶしたような顔になった。
「ジョルジュ!」
「分かってますよ」
ニコラスは何が危険かよくわからないが、壁に引っ付くように下がる。
「教会に入るのはいいが、ボクたちの目が届かなくなる」
ミリアがそばにつく。彼女の前にいたキメラたちはすでに死体を残してそこにある。
「アルマのおかげで前のは片付いた」
ジョージも盾を構えそばに行く。
「若君、そいつらが悪人だった場合……」
「ハンターと名乗った。信用する」
「ちっ」
「ジョルジュ、もう少しだ」
「何がわかるんです?」
ジョルジュに言われてニコラスは唇をかんだ。説得できる言葉は出てこない。
ジョルジュの前にキメラの唾液が飛んでくるのを何とか避ける。
「主従でけんかするのはこれが終わってからにしろ」
レイオスの剣がキメラの胴を貫く。
「そうです。町の方やあなた方に被害がないことも重要です」
澪も教会側に近づく。
襲撃者の想定は裏切られる。
ニコラスを連れ去るためのタイミングを計っていたのだ。失敗した場合、過保護な親は守りに入る。町に出てこなくなる可能性は高い。
襲撃者とて命は惜しい。
町の者に紛れて逃げるのが最善だ――が、足元に銃弾が叩き込まれる。
「見え見えの違和感があるのよ」
マリィアは冷たい視線を送り、対応できる位置に逃げ始めた不審者に足止めの銃弾を叩き込み、素早く近づいた。
「何を企んでいる小悪党ども。狙いはあの歪虚そっくりの小僧か?」
コーネリアは指摘されたときに見つけた不審者の手をつかみひねりあげた。的確な行動で相手は痛みにうめく。
一方で別のルートの不審者もニコラスに近づくのが難しいと見て引き返す。
「劣勢とあれば逃げるか」
ロニは路地をふさぐように立つ。魔法での足止めも可能と考えた。
「ミリア、あれは撃っていいですー?」
アルマは言いながらも逃げる人影に向かって【デルタレイ】を放った。
「いいぞー、殺さないようにな」
ミリアが言ったときには光が人影をかすっている。
「捕まえますね」
「情報源だからな」
澪とレイオスがおびえて動きが鈍った不審者を捕まえた。
ハンターたちが目視できるところにいる不審な行動をとっていた人物は五名、全員捕縛される。
●言うべきこと
「怖かったか? 真っ先に逃げたりしなかったのは偉いぞ?」
ミリアはニコラスを褒める。
ニコラスは素直に顔を明るくして笑いそうだったが、必死に大人のような表情を作ろうとしている。
「あ、いえ、良き領主になるには当然です」
「そんなことないぞ。それに、そっちの剣士、いい腕をしている。ありがとな」
ジョルジュも褒めた。彼は嫌な顔をして離れる。
「怒ってるのか?」
「……ジョルジュはいつもあんな感じです……特に……あ、いえ、何でもありません」
ニコラスはしおれた様子で答える。
「……どっちが主かわからない……」
ニコラスとジョルジュの様子から、ジョージは呟いた。
レイオスはニコラスに向かう。未来を知っているから、目の前でその様子を見てしまうと余計に叱りたいとも諭したいとも思う気持ちが生じる。
「あ、で、ニコラス、一つだけ言いたいことがある……教会から出てきたとき親子見てただろ。自分も父親に甘えたいって顔だったぜ」
ニコラスは顔を真っ赤にした。
「そ、そんなことはっ!?」
「甘えたいなら素直に言えばいいんだ。言葉にしなければ伝わらないんだ」
「……ち、父はお忙しいから」
「だが、お前の気持ちは!」
「……僕は良い領主に……」
ニコラスは真っ青になって言葉を探している。
「はい、泣かない泣かない」
ミリアは割って入り、ニコラスにハグをした。
「あ、え? ……ああああ」
ニコラスはミリアの肩にやんわり触れて押す。
「良かったですね、若君」
「お前も?」
「……!」
ジョルジュはミリアから逃げる。
「ミリア……」
アルマがしおれた大型犬のような状態になっている。
「アルマもハグすればいいじゃないか」
「……え? あ、そうですね。ニコラスさん、無事で何よりですー」
「いえ、みなさまのおかげです」
アルマとニコラスは自然にハグをした。
「反応の差って同性か異性かの違いですね。それより、領主の息子に普通にハグできる現実は……」
ジョージは警備上問題を感じる。助けてくれたハンターであるといっても。この領内が平和な証拠と言えばそうかもしれない。
「お取込み中すみません」
「あいつらが出てきた下水を見てきたが」
澪とコーネリアが戻ってきた。
「装備や時間も考えると行けるところも限られていますが……」
「見えるわけじゃないからあれだけど、負のマテリアルが充満しているって言われても信じそうだ」
「はい、そんな感じでした。魔法公害……なのですよね?」
澪とコーネリアの言葉にニコラスはうなずくことも首を横に振ることもできない。彼自身わかっていない部分があるから。
「捕まえたこいつらを尋問すれば何か、わかるかしら? 雇い主が慎重なら限られたことしか知らないでしょうね」
マリィアは縛り上げられているニコラスのそばで見た不審人物を足でつついた。
「歪虚とつるんでいたら重罪だな。まさかあのオカマが歪虚と知らないわけじゃないだろ?」
レイオスは背後関係を考え鎌をかける。プエル絡みで見た歪虚はこの町の事件にかかわっている可能性は高い。
「小悪党ならどうでもいいが、歪虚と取引? それは非常に胸糞悪い話だな」
コーネリアから冷たい視線が降り注ぐ。
「あら? 尋問なんてぬるいんじゃない?」
マリィアがわざとらしい口調でいうと、誘拐を請け負ったらしい者たちは首を横に振る。何も知らないという風に。
「本当に知らないのかもしれないな。俺たちより彼らの仕事だな……衛兵も来た」
ロニはニコラスを見つめる。プエルにそっくりであり、プエルのことを知るきっかけになるかもしれないとおも考える。
「あ、ありがとうございました。領主の父に代わってお礼を申し上げます。報酬なども、きちんとお支払いいたします。あ、あの……歪虚がいるのですか? イスルダ島とか西部の話では……ないのですか?」
ニコラスは恐る恐る疑問を出す。
「そのことは――」
ロニはそれに対して答えようがない。仲間も口を開かない。
過去だという推測の元、情報を与えていいのか悪いのか。目の前であった状況においての対応はしたとしても。
悩んだ一瞬ののち、何かに引っ張られるように意識が消えた。
「ここは?」
澪は絶句する。
ハンターたち全員、今、に戻ったようだったから。
夢だったのか?
先ほどまでいたところが過去で、ハンターがかかわっていたならば、ライブラリを照合すれば何があったのかわかるのかもしれない。
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相談・提案・表明卓 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/02/21 02:40:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/18 02:55:35 |