ゲスト
(ka0000)
【血盟】ある領地の魔法公害
マスター:狐野径

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/21 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/05 19:00
オープニング
●影の話
その人物たちは領主に対しての切り札は何かを考える。
「ガキだろうな」
男は笑った。
「魔法公害規制が怖くて商売も研究もできん。それに、歪虚だってすべてが悪なわけではないんだよな。仕立屋が言うお方みたいな……」
別の男はうなずく。
彼らはと「仕立屋」の話を思い浮かべる。
「ニコラス・クリシスを殺すのか?」
「誘拐すればいい。あれだけの器量の子だ。利用するだけして戻すなり、売り払えばいい」
「金になる」
男たちは笑う。
●町の中
ハンターたちは気づくとどこかの町の中にいるようだった。不意に出現したハンターに驚く人はいない。いや、最初からそこにハンターたちがいたという自然さで受け入れる。
ハンターはどこの町か分からないが、異変を感じる。
薄暗い。
太陽は上がっており、光も届いている。
人間がいて、買い物や仕事などそれぞれ日常生活を送っているが、重い空気がよどみ、活気を感じない。
薄暗い、全体に。
町の中を歩いていると、景色がわかってくる。
見たことのある人もいるかもしれないが、どこか違う。
何が違うのか分からない。
町の背後には丘がある。その丘の中腹には屋敷がある。
あれは何かと知っている人は答えられる。知らないハンターは町の人に行くだろう。
「あれはクリシス様のお屋敷だよ? 領主様さ。公平でいい人だけど、そのせいか一部の商人や研究者に振り回されて気の毒だ」
ぼそりと話してくれた。
町を知っているハンターは首をかしげる。
去年、この町は巨大な魔法生物によって壊されたのではないか、と。
復興をしているならば、戻っていてもおかしくはない。
だから、違和感を覚えるのがおかしいのか?
ハンターたちはエクラ教会に向かう。
ここはグラズヘイム王国だと知れる。一番安定していそうなのはエクラ教会だろうかという期待もある。
教会の前には子供と大人がいる。雰囲気からすると、音楽隊の練習が終わった子らを親が迎えに来ているという様子だ。
一台の馬車が止まっており、銀髪の青年が一人、無表情に立っている。腰には剣をはいているいる為、護衛か何かと思われる。
見覚えがあると思う人もいるかもしれない。
教会から、子供の集団とともに利発そうな少年が出てきた。
「ジョルジュ、お待たせ」
「……さあ、帰ります」
「うん……」
少年は寂しそうに周囲を見、視線を一か所で止める。
「お父さん」
「おお、今日はどうだった」
「痛い痛い、おひげジョリジョリだよ」
あと少しすると反抗期かもしれない男の子を父親が抱きしめていた。その男の子が少年の視線に気づいて、父親を押しとどめ、近づいてくる。
「若様のお歌、楽しみにしているから」
「ありがとう」
「次の練習のときね! バイバイ」
「ああ、さようなら」
男の子の父親は頭を少年に頭を下げ、自分の子に「若君にはもっと言葉を丁寧にしなさい」としかる。
周囲の子らも少年に声をかける。
「あ、若様、またね」
「最後の音楽会、絶対に成功させましょうね」
同じ年頃の男の子や女の子に声をかけられ、少年ははにかんだ笑みを浮かべ手を振り返す。
気さくな若君と町の子らの対話のようだ。
少年はハンターを見た。
ハンターは少年を見た。
柔らかそうな茶髪、整った優しい雰囲気のする顔立ち、知的な感じのする青い目。身長はまだ伸びそうな、ひょろ長い感じの頼りない肢体。貴族というのが一目でわかる雰囲気。
一方でハンターオフィスの情報にある歪虚に似ている。目の色とまとう空気を除けば。
「ニコラス様、さあ」
促されて馬車に乗ろうとした。
ネズミとミミズを合わせたような、奇妙で大きな生物が下水施設からうねるように現れた。
その生き物に気づいた時、悲鳴が上がる。
「あ、……うっ、み、……皆さん、早く、教会の中へ。ジョルジュ、時間を稼げ」
「……ちっ」
ニコラスの命令に、ジョルジュは長剣と短剣を引き抜く。
ハンターはどうするのか?
悪意ある影に気づくか――知らぬ間にトラブルに巻き込まれたのは確実だった。
その人物たちは領主に対しての切り札は何かを考える。
「ガキだろうな」
男は笑った。
「魔法公害規制が怖くて商売も研究もできん。それに、歪虚だってすべてが悪なわけではないんだよな。仕立屋が言うお方みたいな……」
別の男はうなずく。
彼らはと「仕立屋」の話を思い浮かべる。
「ニコラス・クリシスを殺すのか?」
「誘拐すればいい。あれだけの器量の子だ。利用するだけして戻すなり、売り払えばいい」
「金になる」
男たちは笑う。
●町の中
ハンターたちは気づくとどこかの町の中にいるようだった。不意に出現したハンターに驚く人はいない。いや、最初からそこにハンターたちがいたという自然さで受け入れる。
ハンターはどこの町か分からないが、異変を感じる。
薄暗い。
太陽は上がっており、光も届いている。
人間がいて、買い物や仕事などそれぞれ日常生活を送っているが、重い空気がよどみ、活気を感じない。
薄暗い、全体に。
町の中を歩いていると、景色がわかってくる。
見たことのある人もいるかもしれないが、どこか違う。
何が違うのか分からない。
町の背後には丘がある。その丘の中腹には屋敷がある。
あれは何かと知っている人は答えられる。知らないハンターは町の人に行くだろう。
「あれはクリシス様のお屋敷だよ? 領主様さ。公平でいい人だけど、そのせいか一部の商人や研究者に振り回されて気の毒だ」
ぼそりと話してくれた。
町を知っているハンターは首をかしげる。
去年、この町は巨大な魔法生物によって壊されたのではないか、と。
復興をしているならば、戻っていてもおかしくはない。
だから、違和感を覚えるのがおかしいのか?
ハンターたちはエクラ教会に向かう。
ここはグラズヘイム王国だと知れる。一番安定していそうなのはエクラ教会だろうかという期待もある。
教会の前には子供と大人がいる。雰囲気からすると、音楽隊の練習が終わった子らを親が迎えに来ているという様子だ。
一台の馬車が止まっており、銀髪の青年が一人、無表情に立っている。腰には剣をはいているいる為、護衛か何かと思われる。
見覚えがあると思う人もいるかもしれない。
教会から、子供の集団とともに利発そうな少年が出てきた。
「ジョルジュ、お待たせ」
「……さあ、帰ります」
「うん……」
少年は寂しそうに周囲を見、視線を一か所で止める。
「お父さん」
「おお、今日はどうだった」
「痛い痛い、おひげジョリジョリだよ」
あと少しすると反抗期かもしれない男の子を父親が抱きしめていた。その男の子が少年の視線に気づいて、父親を押しとどめ、近づいてくる。
「若様のお歌、楽しみにしているから」
「ありがとう」
「次の練習のときね! バイバイ」
「ああ、さようなら」
男の子の父親は頭を少年に頭を下げ、自分の子に「若君にはもっと言葉を丁寧にしなさい」としかる。
周囲の子らも少年に声をかける。
「あ、若様、またね」
「最後の音楽会、絶対に成功させましょうね」
同じ年頃の男の子や女の子に声をかけられ、少年ははにかんだ笑みを浮かべ手を振り返す。
気さくな若君と町の子らの対話のようだ。
少年はハンターを見た。
ハンターは少年を見た。
柔らかそうな茶髪、整った優しい雰囲気のする顔立ち、知的な感じのする青い目。身長はまだ伸びそうな、ひょろ長い感じの頼りない肢体。貴族というのが一目でわかる雰囲気。
一方でハンターオフィスの情報にある歪虚に似ている。目の色とまとう空気を除けば。
「ニコラス様、さあ」
促されて馬車に乗ろうとした。
ネズミとミミズを合わせたような、奇妙で大きな生物が下水施設からうねるように現れた。
その生き物に気づいた時、悲鳴が上がる。
「あ、……うっ、み、……皆さん、早く、教会の中へ。ジョルジュ、時間を稼げ」
「……ちっ」
ニコラスの命令に、ジョルジュは長剣と短剣を引き抜く。
ハンターはどうするのか?
悪意ある影に気づくか――知らぬ間にトラブルに巻き込まれたのは確実だった。
解説
よくわからないけれど、町の中で暴れるキメラか雑魔を放っておけないよね!と言う状況です。
●地形(イメージ)
―――教会の入り口側―――
人□■□人人人人□□□■■
人□■■□□ニ□□■■■□
人人■■□□ジ□■■□□□
□□□□□□□□□□□□□
■■□□□■■□□□人人□
□□□□□□人人□□□□□
――ハンターがいる側―――
ニ=ニコラス
ジ=ジョルジュ
人=一般の皆さま
■=仮称キメラ
※教会前は人の出入りも考慮し広場になっている。
※広場では下水への入り口はハンターがいる側と教会の脇のそれぞれ一か所ずつ。
●NPC
・ニコラス・クリシス 14歳男、クリシス家の跡取り息子。容姿端麗、文武両道、性格よしで領内で男女問わず好かれている。外見はある歪虚ことプエル(kz0127)の目を青にし、おとなしくさせた感じ。
・ジョルジュ・モース 18歳くらい男。クリシス家に仕える騎士の家系の次男坊。こんな田舎町は嫌だというのが心情。
・町の皆さま
●敵勢力
・キメラ?×16 サイズ1。ネズミとミミズと何かをまぜたのかよくわからない生き物。ミミズぽいけど前足と後ろ足、顔はネズミ。ぬめりがあるのと時々ジュと言う音がする気がする。
・不審な男たち×5(PL情報) ニコラスを誘拐しようと頑張っている人たち。
●地形(イメージ)
―――教会の入り口側―――
人□■□人人人人□□□■■
人□■■□□ニ□□■■■□
人人■■□□ジ□■■□□□
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■■□□□■■□□□人人□
□□□□□□人人□□□□□
――ハンターがいる側―――
ニ=ニコラス
ジ=ジョルジュ
人=一般の皆さま
■=仮称キメラ
※教会前は人の出入りも考慮し広場になっている。
※広場では下水への入り口はハンターがいる側と教会の脇のそれぞれ一か所ずつ。
●NPC
・ニコラス・クリシス 14歳男、クリシス家の跡取り息子。容姿端麗、文武両道、性格よしで領内で男女問わず好かれている。外見はある歪虚ことプエル(kz0127)の目を青にし、おとなしくさせた感じ。
・ジョルジュ・モース 18歳くらい男。クリシス家に仕える騎士の家系の次男坊。こんな田舎町は嫌だというのが心情。
・町の皆さま
●敵勢力
・キメラ?×16 サイズ1。ネズミとミミズと何かをまぜたのかよくわからない生き物。ミミズぽいけど前足と後ろ足、顔はネズミ。ぬめりがあるのと時々ジュと言う音がする気がする。
・不審な男たち×5(PL情報) ニコラスを誘拐しようと頑張っている人たち。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
さて、ニコラス・クリシスと言えば、プエルの生前の名前です。見た目もそっくりのようですが……果たして……と言う感じです。
町の状況云々は「少年、『憂悦』を叙唱す」によります。壊した、壊れたです。OPでは知っている人もいるかもと書いているため、知らなくても問題ありません。
よろしくお願いします。
さて、ニコラス・クリシスと言えば、プエルの生前の名前です。見た目もそっくりのようですが……果たして……と言う感じです。
町の状況云々は「少年、『憂悦』を叙唱す」によります。壊した、壊れたです。OPでは知っている人もいるかもと書いているため、知らなくても問題ありません。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/28 21:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談・提案・表明卓 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/02/21 02:40:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/18 02:55:35 |