お休みの前に

マスター:鷹羽柊架

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
少なめ
相談期間
5日
締切
2014/10/17 22:00
完成日
2014/10/24 06:31

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 要塞都市【ノアーラ・クンタウ】。
 切り立った崖の上にそびえ立つ大きな城壁に護られている都市。

 この都市には帝国の役人達だけではなく、商人も行き交っている。
 辺境には見た事もないものも、頻度は少ないが、必ずしも要塞都市の中に流通している物も存在する。
 例えば、現時点では辺境には収穫されにくいものの一つであるカボチャ。
 この時期限定で入ってくる作物だ。
 辺境にやってきた者達は辺境へ入ってくる故郷の作物を見て、季節を感じたりするものも少なからず存在する。
 その他、辺境出身者も心待ちにしている者も存在する。


 夕方、日も沈みかけた頃、某所工房より慌てて出てくる一人の女性。
 茶の髪を細い麻縄で縛り上げ、解く事も忘れて大通りへ走っていく。
 彼女の名はフォニケ。
 某工房で働くアラサーだ。
 肉が好きで、肉を食べてない日があれば、同僚に心配されるというほどの肉好き。
 しかし、今日の彼女は違う!
 行きつけの飲食店、ルクバトにて彼女を待っている。
 肉汁滴る厚切りお肉でもなく、貴重な酒ではなく、そう……パンプキンスープだ。
 ルクバト店主は帝国出身であり、この時期になると必ずカボチャを取り寄せる。フォニケは店主の作るパンプキンスープがとても大好きで、店主は必ずカボチャが届くとフォニケをはじめ、常連客にスープを振舞う。
 トーストされたパンをスープでつけて食べるとか幸せすぎる。
 今日は鹿の香草焼もつけてくれると昨日聞いて、待ちきれないようだった。
 いい大人がはしゃいでいるが、誰だって好きなものに心をときめかせるのはよくある事。
「おっじさーーん! スープとおっにくーーー!」
 景気よくフォニケが店に転がり込むと、見知ってる常連客が顔を並べていた。
「おーおー。フォニケ、今日も肉を叫んでおるな」
「スープも肉も逃げないわよ」
 くすくす笑われるフォニケだが、「待ちきれなくて」と席に座る。
「待ってろよ、今渡すから。お前も給仕に回れ」
 店主の呆れ声にフォニケは給仕の手伝いをする。
 皆に行き渡ると、店主がいつもの愛顧に感謝をし、皆で食事をする。店は通常通り開けているので、客は少しずつ増えてきている。
 今年もスープはとても美味しかった。


 翌朝、フォニケはいつも通りに工房に出かけようとして下宿先から出ようとしたら、ルクバトの給仕娘こと、店主の娘であるカウスが走ってきた。
「カウスちゃん?」
「フォニケさん! おとうさんが、腰を痛めたの……」
「え!」
 ぎょっとするフォニケにカウスは今朝の顛末を伝える。
 ルクバト店主は仕入れた肉を解体中に、力の入れ具合を間違えてしまい、腰を痛めたようだ。
「あらら……でも、おじさんは働きすぎだし、休んだら?」
「そうする予定なんだけど、今日の分、仕込んだから出るといって聞かないの……」
 しょんぼりするカウスにフォニケはハンターオフィスに行くように言った。
「ハンターなら大丈夫よ!」
 ウィンクをするフォニケにカウスは頷いてハンターオフィスの方へ向かう。
「さて、私も行かなくっちゃ!」
 フォニケもダッシュをして工房へと向かう。
 どうやら、寝坊したようだった。

リプレイ本文

 集まったハンター達が飲食店ルクバトに向かった。
「急ぎでごめんなさい」
 ぺこりと頭を下げたのは給仕係のカウスだ。
「飲食店の手伝いもあるとは」
 ゆったりとした貫禄ある風貌のジェールトヴァ(ka3098)が店内を見回す。
「すまねぇな……」
 ぶっきらぼうな風を装っているが、その様子は十分に痛みを我慢しているというのが伝わる。
「本当はお休みするのが一番ですけどぉ……」
 ほぅと、息をつくのは神倉・美亜(ka1089)だ。
 アンニュイな深紅の瞳が店主へと向けられる。
「休められないから依頼が来たわけだし、ここは安心して休められるように頑張らないと」
 可愛らしく拳を握りつつ言うのはアマービレ・ミステリオーソ(ka0264)。
「そうだな、急な休みは店の信用問題にも関わる事もあるしな」
 アマービレの言葉を繋ぐように賛同したのはジオラ・L・スパーダ(ka2635)。
「何とかなるって、ねっ」
 緊張している雷 紗弥(ka3352)をリラックスさせるようにアマービレがウィンクをする。
「とりあえず、開店前の掃除と準備だ」
 ジオラが紗弥に箒を渡す。
「わかった!」
 基本は掃除。掃除が行き届いている店内は基本中の基本。
「一ついいかな」
「なあに?」
 カウスの前に立つのは瀬崎 琴音(ka2560)。
「なに?」
「ここのお店に制服はないの?」
 琴音の質問にジオラもそれを聞こうとしてたと声を上げた。
「ウチはお父さんと私とでやってる店だから、そういうのはないの。動きやすい服だといいわ。あと、エプロン貸すわ」
 カウスはエプロンを出してきて、ホール係に渡す。白で裾にフリルがついているエプロン。綺麗に洗濯されており、手触りがいい。
「じゃぁ、ワンピースでいいか」
 ふむと思案したジオラがそのままの服装でエプロンをつける。
「よしっ」
 腰のところで結ばれたリボンが可愛らしく決まり、アマービレは軽やかな足取りでテーブルを拭き始めた。
「厨房のお手伝いをしますぅ」
 美亜がチェックしていた本を抱えて店主に声をかける。
「おう、すまねぇな」
 きょろきょろと厨房内を見回した美亜は店主にあるポイントに本が置けるか確認をし、本を置く。
 視界の中に納まった本に美亜はうっとりとした微笑を見せる。
「ジェールトヴァさんと一緒に肉を切ってくれ」
「中々の重労働だね。筋を痛めないよう、気をつけた方がいい」
 包丁を使うのは力ではなくコツ。先に肉を切っていたジェールトヴァが美亜を気遣う。
「しかし、買うのではなく狩るとは、店主さん自身がこれを?」
「ウチの常連は肉好きが多いくてなぁ……常連が紹介するのもこれまた肉好きで、買うより信頼できる猟師に頼んだ方がここでは安上がりだ」
 肩を竦める店主になるほどとジェールトヴァが頷きつつ、肉を一人前分に切り分ける。
 美亜も肉の塊を店主の指導に従い、切り分けていた。彼が教えてくれた包丁の使い方を美亜は実行する。
 本……いや、ここからは彼と記述する。
 美亜にとって、彼は家庭料理を美亜に教えてくれる恋人。
 彼は美亜より背が高く、小柄な美亜をすっぽり収めてしまう。肉の塊から切り分けるのに慣れていない美亜を案じる。
「大丈夫? ほら、押さえているから……」と優しく美亜の調理を手伝うのだ。
 しかし、美亜は大きなその塊を切りきることはできなく、包丁が動かなくなってしまう。
 彼は優しいだけではない、料理に対して真摯な気持でいる。「それはいけない。肉は野菜と比べて柔らかいから刃を引くように切るんだよ」厳しい口調で窘めるのは料理への気持、そして美亜が怪我をしないためだ。
 包丁は美亜を傷つけてしまう。愛しい美亜に怪我をしてほしくないからこその厳しさ。
 傍らから見れば妄想に浸る美亜には気づいていないので、ツッコミは特になかった。


 さて、一方のホールでは、カップやカトラリーを拭いていた琴音と紗弥。
「結構な量だな」
 ふーっと、ため息をつく紗弥。店内の席数に対して備品は随分多い。
「二人でやっていると言っていたし、きっと、なくなりかけか閉店後に一気に洗うんだろうね」
 布巾を水洗いしつつ、琴音が答える。返された言葉を聞いていた紗弥はいつの間にかに琴音の頭に気づく。
「……それ」
 視線の先に気づいた琴音は表情を変えることなく「ああ」と頷く。
「これはオプションさ。よく解らないけど、これをつけてると僕の無愛想さがかなり相殺されると言われてね」
 琴音の頭に着けられているのは猫耳カチューシャ。
 淡泊な対応をする琴音は小柄であり、しなやかな猫のようでも見える。猫耳カチューシャはなかなか似合っていると、傍らで見ていたカウスは心の中でグッジョブと思った。
「客商売だからね。人によっては店員の態度一つで不機嫌になる客もいる」
「あ、そうだな」
 続けられた琴音の言葉に紗弥は頷く。
「いい心がけだ。さ、開店といこうか」
 カウスと準備ができたか確認をしていたジオラが声をかける。
「たくさんお客さんくるといいわね」
 アマービレが言えば、お客さんが入ってきた。

 入ってきたのは中年の男性。
 身なりからして、旅人だろうか。近所を歩く格好ではない。
「いらっしゃいませー!」
 明るくアマービレが声をかけると客は面食らいつつ、周囲を見渡すした。
 カウスの他に知らない顔が多くいたのか、驚いた表情を見せている。
「よぉ!? 暫くこない内にこんな別嬪さん達がいる店になったのか!」
「お上手ね」
 くすくす笑うアマービレに客は「俺ぁ、商売人だ。商売人に嘘はだめさ」と返す。
「お父さんが腰を痛めてね」
 カウスが話に入ると、客は厨房の向こうで気難しい顔……痛みをこらえる顔をしている店主を見つける。
「おうおうおう、可愛いどころに囲まれて。養生しろよー」
 からかうのは仲のいい証拠。
「今日はハンターに頼んでやっているの」
「ほう! 噂に聞くハンターか、なるほど」
 納得して客はアマービレを見やる。
 保守的なエルフはあまり見かけないのだろう。部族によりけりだが、このあたりでエルフがいるのは珍しいと思う者がいたりする。
「お手柔らかに。ご注文は?」
 茶目っ気と愛嬌たっぷりにアマービレが言えば、今日の肉と切ったパンを焼いてくれとだけ言った。
「これで、いいの?」
 アマービレが尋ねると店主は「大丈夫だ」頷く。
「ジェールトヴァさん、肉をその鉄板で焼いてくれ。美亜嬢ちゃん、そのパンを三つにスライスして炙ってくれ」
「わかりましたよ」
「はぁい」
 二人が作業に移ると、熱い鉄板の上に肉が置かれ、勢いよく肉が焼けていく音が店に響く。
「こんにちはー」
 次のお客が現れ、ジオラが対応する。
「いらっしゃい」
「まぁ、素敵な方ね」
 次の客は初老の女性。ジオラを見て、素直な感想を述べる。見た目から帝国からの移住者なのかもしれない。
 にこっとジオラが微笑むと、厨房内の店主がじっとしている事に客が気づく。
「何かあったの?」
「腰を痛めて」
 内緒ですよというニュアンスを含め、ジオラが客を席に案内しつつ教える。
「成るほどね。店主には悪いけど、こんな日があっても刺激的ね。パンプキンスープとパンを頂きたいわ」
 イジワルな言葉を含めつつ、客が席に座り、注文を告げる。
 スープも温まっており、美亜がレードルでスープを掬えば、温かい湯気の中に甘い香りが広がる。
「とてもおいしそうですぅ」
 無表情な美亜であるが、その声音はとても素直だ。
 断面を焼いたパンもカリッとしており、歯ざわりを楽しんでよし、スープにつけても浸しても美味しい。
「どんどん来る。いらしゃーい!」
 来客に気がついた紗弥が客を迎える。
「……そろそろ昼時だね」
 窓の外を見た琴音が呟き、次に入って来た客を案内する。


 ランチタイム。
 それは青き星の人々からすれば、時に至福。時に壮絶なものだ。
 ここ、クリムゾンウェストからしても昼休憩は存在する。
 要塞は一つの都市であるが、農村部の街とは訳が違う。ここに働く役人、商人、職人にも昼食は存在する。
 弁当を持参するもの、家に帰るもの、店に食べにくるもの。
 そう、ここにはランチを食べに多くの人が訪れる。
「鹿肉が焼けたよ」
「スープおかわり!」
「牛肉の煮込み通るよ!」
「ぶどう酒の大瓶、裏から持ってくる!」
「付け合せの野菜がなくなりそうですぅ」
「店主はあまり動かないほうがいい」
 立ち代り入れ替わりと客の出入りは激しい。
「何なの、今日に限って!」
 あまりの忙しさに半ギレ気味のカウスに常連が声をかける。
 どうやら、この店にハンターが臨時店員としているという話が流れており、やたらと人を集めてしまっているようだった。
「その飾り可愛いね」
「……ありがとう。注文分は少し待ってて欲しい、すぐにできるから」
 猫耳カチューシャの琴音が妙に人気だ。着物姿というこちらの世界では少々珍しい服装も理由にあがるだろう。てきぱきと注文をとり、奥へと的確に伝える。
「厨房は……なんかやばそう……? 厨房に入る!」
 人の熱に汗を滲ませてしまいつつも、周囲を見回した紗弥が厨房を確認すると、結構辛そうだと判断した。
「助かるよ。しかし、盛況だね」
 ため息をついたジェールトヴァと交代する。
 厨房の中は灼熱という言葉があまり誇張ではないような気がする。火を使う場所だから仕方ない。
「水飲んだほうがいい。熱で倒れるから」
「そうするよ。すぐに戻る」
 注文を伝えにきた琴音の助言に従い、涼を求めてジェールトヴァが一度勝手口に出る。


 怒涛のランチタイムが過ぎると、少しずつ客の足が落ち着いていく。
 二人ずつ、まかないと休憩が交代で与えられる。
 まかないにはパンプキンスープがあった。本来、昼のまかないにパンプキンスープは付かないが、頑張ってくれたハンター達に精一杯出来る事をしようという心配り。
「スープ、美味しい」
 頬が落ちそうというように左手で頬を押さえてアマービレが幸せそうにスープをすくう。
「こんな美味しいスープ、作れるようになりたいなぁ」
 前に作り、食べ物を粗末にするなと言われてしまった残念な結果を思い出し、アマービレは可愛らしく口を尖らせる。
「料理は諦めないで回数を重ねて」
 カウスに励まされてアマービレは頷きつつ、パンを頬張る。
「しかし、カウスの話に寄れば思った以上のペースだな」
「このまま行くと、ディナータイム前に尽きちゃいそうね」
 うーんと、唸ってアマービレが考え込む。
「カウス、食材大丈夫かな?」
 ジオラが声をかけると、カウスは「全然足りない」と答えた。
「買出しに行くか」
「肉も狩って来るわね」
 食べ終わっていたジオラとアマービレが立ち上がり、ぎょっとするカウスにアマービレが笑顔で頷く。
「こう見えて、体力には自信があるの」
 こぶしを握り締めるアマービレ。この細身美少女が肉を狩るのかとカウスは目を丸くする。
 女の子一人では心配というのと、ジェールトヴァが聖導士であるという理由からでジェールトヴァの休憩が終わり次第、狩りに出る事にした。
 買出しのジオラはたくさんの野菜を抱えて店に戻る。
「おかえりなさぁい」
 野菜を待っていた美亜がジオラから野菜を受け取り、紗弥と一緒に厨房へと向かう。
 美亜は再び『彼』との逢瀬のような時が始まり、幸せオーラを振りまいている。
「皮むきなら手伝うよ」
 琴音も奥へ引っ込み、皮むきを始める。
「無理しなくてもいいんじゃ?」
 厨房に立っている店主にジオラが声をかければ、店主は「若い者の気に当てられて元気が出てきた」と答えた。
 これからディナータイムが待っているのだから無理は禁物。


 一方、狩組み。
「早く戻らせてもらうわよ」
 グラディウスを構えるのはアマービレ。
 一瞬、彼女の足元に七色の魔法陣が広がれば、長い金の髪を揺らす風が吹き上がる。
「怪我ならばお任せあれ」
 先ほど、捉えた兎を麻袋につめつつ、ジェールトヴァが後方より声をかける。
 アマービレと対峙するのは鹿だ。俊敏さを持つ足と鋭角な角は厄介。
 間合を計り、先に仕掛けたのは鹿。咄嗟に身を低くしたアマービレが狙うのは鹿の足。肉厚の刀身を持つグラディウスの刃が鹿の足を切り落とす。
 体勢を崩した鹿に立つ足が足りなく、悶えている。
「命と血肉……大事に頂くわ」
 アマービレの言葉と共にジェールトヴァが祈りを捧げ、ディナータイムの肉を獲得した。
 台車に乗せて、肉屋に駆け込むと、肉屋が綺麗に切り分けてくれる。
「もう、日暮れだね」
「ええ、大変な夜になりそうね」
 二人が戻れば、本日二度目の戦場。ディナータイム。


 夜ともなれば、一日の仕事の疲れを癒す為、美味いものを食べ、酒を飲む。
 飲食店ルクバトも仕事の疲れを美味い料理と酒で癒す。
 厨房はジェールトヴァ、美亜、紗弥の三人体制だ。声を掛け合い、連携していく。
 ホールではジオラは明るい調子で別の酔客たちを軽やかにあしらっていた。物理的に。
「おさわり厳禁よ~♪」
 猫耳着物姿の琴音に触れようとしていた酔客から琴音をステップを踏むように交わして琴音を酔客から離す。
「ごっめーん、いたずら過ぎちゃったー」
 陽気な酔客が謝る。
「気をつけてよ」
 ウィンクをしてジオラが踵を返し別のテーブルのオーダーを受ける。
 別の一角ではご婦人達が座っており、ジェールトヴァへ熱い眼差しを向けていた。
 昼間に休憩中のジェールトヴァをご婦人の一人が見かけ、ルクバトに渋く素敵なご隠居シェフがいると認識し、仲のいいご婦人方を連れて彼を鑑賞しているようだ。
「今日は本当に沢山の客が来るね」
「ちゃんと明日から休みなのを周知してもらえたからいいんじゃないか」
 琴音が呟けば、紗弥も頷く。
 ホールを見やれば、楽器を持ち寄った客が演奏し出し、聞いたことがある曲だったようで、アマービレが唄い出す。
 客入りが収まり、ホールに出たジェールトヴァが酔客に水を差し出す。
 飲食店ルクバトが閉店したのは深夜を過ぎた頃だった。


 眠いが片づけをしをしている。
「皆さん、本当にありがとうございました」
 カウスが頭を下げ、ハンター達に心からの感謝を告げる。
「そうそう」
 思い出したようにジェールトヴァが店主に術を発動させた。
 柔らかい光はヒールの輝き。
「腰痛に効くかは分らないけれど、常連客の皆さんの願いですから」
 常連客は皆、店主の身体を心配していた。働きすぎだからもっと休んで欲しいと。
 ルクバトが好きだからこそだ。
「ありがとう……ジェールトヴァさんをはじめ、嬢ちゃん達も大変だっただろう。今日は二階に皆が休めるようにしてある。今晩はゆっくり休んでくれ。明日、皆で食事を取ろう」
 店主が言えば全員が頷いた。
 他の店はまだ営業をしていたりするが、ルクバトは今日から五日間ほどお休みを貰う。
 美しきハンター店員達の噂は密やかに評判だった。

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MVP一覧

  • 漆黒深紅の刃
    瀬崎 琴音ka2560
  • 大いなる導き
    ジェールトヴァka3098

重体一覧

参加者一覧

  • 世界中の歌を求め歌って
    アマービレ・ミステリオーソ(ka0264
    エルフ|21才|女性|闘狩人

  • 神倉・美亜(ka1089
    人間(蒼)|14才|女性|機導師
  • 漆黒深紅の刃
    瀬崎 琴音(ka2560
    人間(蒼)|13才|女性|機導師
  • ビューティー・ヴィラン
    ジオラ・L・スパーダ(ka2635
    エルフ|24才|女性|霊闘士
  • 大いなる導き
    ジェールトヴァ(ka3098
    エルフ|70才|男性|聖導士

  • 雷 紗弥(ka3352
    人間(蒼)|16才|女性|機導師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談
瀬崎 琴音(ka2560
人間(リアルブルー)|13才|女性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2014/10/17 02:02:05
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/10/14 01:23:52