• 血盟

【血盟】帰ってきた騎士

マスター:赤山優牙

シナリオ形態
ショート
難易度
難しい
オプション
  • relation
参加費
1,500
参加制限
-
参加人数
7~9人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2017/05/15 09:00
完成日
2017/05/19 01:48

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●静寂の中で
 刻令術式外輪船フライングシスティーナ号は王都防衛の任を解かれ、母港である港町ガンナ・エントラータへと向かっていた。
 アルテミス艦隊の解散に伴い、艦隊の再編成があるからだ。
 現在、臨時で指揮を執っているのは、『軍師騎士』ノセヤ。ただ、この後の事は分からない。
「……静かなものですね」
 船の作戦室で唐突にノセヤが呟いた。
 今でも部屋の扉が開き、エロディラを追いかけながらソルラ隊長が入って来そうな――そんな、気がする。

(痩せてる体が、もっと痩せちまったな、ノセヤの坊ちゃん)

 豪快に笑うランドル船長の言葉が、頭を過ぎった。
 古の塔も王女も無事で、歓喜に包まれていいはずなのに、どうして、こんなに静かなのだろうか。
 我々は勝ったのではないのですか? そんな思いのまま、ノセヤは机の上に上体を預ける。
「やっぱり、私には人の上に立てませんよ、ソルラ先輩……」
 臨時とはいえ、立場は艦隊司令である。
 おまけにこの状況下であるので、部下を管理するのは、いつも以上に神経を使うはずだ。
「……」
 人を束ね、指揮する将は誰にだって出来る事ではない。
 方法や技術は知っていても、それを実践した所で、こればっかりは本人の素質の影響が大きい。そして、ノセヤは自身が将としての器ではないと思っている。
「後方任務を願い出ましょうか……」
 ランドル船長やソルラ先輩に怒られるだろうが――ノセヤの心は重く、ただ、水底に沈んでいる。
 その鈍重な沈んだ雰囲気は、彼だけではなく、船全体を包み込み、悲しみの航跡を残していた。

●精霊
 “ソレ”は困惑していた。
 突如として自我を与えられ、訳の分からぬままに送り出されれば、困りもする。
 姿も形もない。あるのはマテリアルの塊のような、あるいは、エネルギーの塊ともいうべきなのだろうか。
 波間を漂いながら――音を立てる波に、自分が何者なのか、なぜ、自分だったのかと、自問する。当然、答えは出てこない。頭が真っ白になるとは、こういう事なのだと、自我と共に与えられた知識が告げていた。
(これなら、水の精霊として世界と一緒になっていたかった)
 そんな風に思い至る。
 自我が消滅する程にマテリアルを消費すれば、きっと、大精霊の元へと還れるかもしれないが――。
(とりあえず、人とは何か、必要であれば手助けを)
 “ソレ”が存在する命題として、自我の根底に埋め込まれたその『想い』を抱え、“ソレ”はフラフラと波間を漂い続けた。
 そうして、次の思考に至る。
(とりあえず、人と接触しよう)
 きっと、この困惑も、人と触れ合えば解決出来るはずだ。
 自分が何を成すべき存在か分かるはず――。

 強烈な人の想いを感じ取ったのは、数日間、海を彷徨い続けた時だった。
 人が作った巨大な船。その全体から、悲しみが溢れ出ている。
(これは……まるで、慟哭のよう……多くの人の想いを感じる)
 苦しさと悲しみと共に、逢いたいという願い――なぜ、こんなにも、この船は、そんな想いで包まれているのだろうか。
 これはもっと知る必要がある。人という存在を知る為にも。
 “ソレ”は船へと至る。
(人……女性? これは、こう、思わせる何か、存在?)
 船を包んでいた想いの先に、人の姿が浮かんだ。
 金髪でサイドテールが揺れている凛とした、あるいは、無邪気に笑う、女性の姿形。
(再び逢いたいという想いが――そうか……)
 眩い光と共に“ソレ”は船へと降り立った。

●帰ってきた騎士
 激務な上に咽び泣き疲れて作戦室で寝落ちしていたノセヤを起こしたのは、部下の慌てた声だった。
「代理! 代理!」
 尋常ではない叫びだった。
 何があったというのか、歪虚の襲来でもあったというのか。
 時計を見ると、夜中だったが、そこから逆算しても、船の位置は、まだ安全圏なはずだ。
「どうしました?」
「た、た、大変です! ゆ、ゆ、幽霊が!」
 扉が勢いよく開かれ、崩れ落ちるように船員が飛び込んできた。
「落ち着きなさい。何があったのですか」
「そ、それが……」
 震える指先は扉を差した。
 廊下をカツカツと歩く音が響く。ノセヤは生唾を飲み込んだ。
 やがて、姿を現したのは――。

「ソルラ先輩!?」

 見間違えではなく、確かに女性騎士の姿だった。
 生きているはずがない。ソルラ隊長は古の塔での戦いで、爆散して戦死したはずなのだ。異様に軽い棺を自分も担いだではないか。
 一瞬、歪虚かと思ったが、負のマテリアルは感じないので、歪虚ではないだろう。
「ようやく話せそうな人が居ましたね」
 声もまた、ソルラそのものだった。
 姿はどんなに注視しても、ソルラと瓜二つである。
「な……何者ですか」
「あ。そっか。名前か……決めて無かったです。なんでしょうか……水の精霊とでも?」
 ノセヤの質問に対して首を傾げる“ソレ”。
「その精霊が、何の用事でここに?」
「人を知る……為にです。それより、私の話も聞いてくれませんか。この姿の人を。なんで、皆さん、この人の事を想っているのですか?」
 無邪気に尋ね返してくるその存在に、ノセヤはグッと拳を握った。
「……その人は……私達の大切な人なのです。亡くなってしまいましたが」
「そうなのですか。それは、ちょうど良かったです」
「え?」
 残酷なほどの笑顔を見せる“ソレ”の言葉にノセヤは耳を疑った。
 “ソレ”は大袈裟な身振りで話を続ける。
「皆さん、逢いたかったみたいですし。私が居れば、人は喜ぶと。この姿になって良かったです」
「……出てって下さい」
「は……え?」
 間抜けな声を出した“ソレ”にノセヤが激怒した。
「出てけ! 貴方は必要ない! 出てけ!」
「な、なんでですか!?」
「人の想いをなんだと思っている! ふざけるな!」
 机の上にあった物を投げつけながら叫ぶノセヤの反応に、“ソレ”は驚き、そして、困惑した。
「ちょっと、物を投げないで下さい……って、ま、魔法詠唱!?」
 覚醒状態に入ったノセヤが魔法の詠唱を始めたのを見て、脱兎の如く逃げ出す“ソレ”。
 廊下の先で、別の船員と出会ったのか、船員の悲鳴が船内に響く。その悲鳴で寝ていた船員が起き出し――船内は騒ぎに包まれた。
「なんで……こうなる……」
 次から次に起こる事態に、頭を抱えながらノセヤは机に突っ伏したのだった。

リプレイ本文

●死を越えて
 歪虚の襲撃を警戒して船内を巡回中だったキヅカ・リク(ka0038)が、『軍師騎士』ノセヤの大声を聞いた。
 執務室に到着したキヅカの姿を見、ノセヤは申し訳なさそうに上体を起こす。
「……すみません……大丈夫です」
 その台詞はどう見ても言葉通りには見えない。
 キヅカの質問よりも早く、彼は何があったか、重々しく話し出した。
 精霊が現れたと、その姿が……死んだはずのソルラ・クート(kz0096)であり、精霊の態度に怒ってしまい、魔法を撃ちそうになったと。
「……どうも、ダメですね」
 亡くした辛さが分かるだけに、最後にそう締めくくったノセヤの話をキヅカは最後まで遮る事はしなかった。
 かなりの沈黙の時間が過ぎてからキヅカがゆっくりと言葉を告げる。
「人が死ぬと、遺された人って……呪われるんだよね」
 それは絆や想いの強さに比例していく“呪い”だ。
「“呪い”……ですか?」
「頭じゃ解ってるんだけど……心が受け入れられなくて。それでも、世界は平気な顔して回ってて。そんな中で独り、ずっと、今までの事ばっかり思い出してさ」
 そんな思い出ほど、振り返れば楽しい思い出ばかり。
 現実との狭間の深さに、涙が不意に零れる事もあった。
「いつからかな。そんな思い出を……このまま悲劇で終わらせたくない。そう思うようになったのは」
 グッと握ったキヅカの拳が微かに震えている。
「この思い出を、意思を……護れるのは、“呪い”を……“祈り”に変えられるのは、自分だけだって思えたから」
「キヅカさん、貴方は……」
 ノセヤの台詞に彼は首を横に振る。
「僕は……オレは……こんなままで終わらせない。絶対に」
 それが遺った者が繋いでいけるものであるならば。
「ノヤセさんはどうする? このまま、思い出を悲しいままで終わらせる?」
「それは……」
 嫌ですという所まで、言葉は出て来なかった。
 落胆しながら、上体を再び落とす。
「それとも継いでみる? “鉄壁”を、さ。その鉄壁は、今、貴方にしか継げないものだ」
「僕には……とても……」
 あの人のようには成れない。
 自分自身が一番、“鉄壁”から程遠いと感じているから。
 トンっとノセヤの肩をキヅカが叩く。
「もし継いで進むなら……支えるよ。大丈夫、この歳で僕だって小隊回せてるんだ。ノヤセさんならこの艦隊、回していけるよ」
「……それだと、良いのですが……やっぱり、このまま引き下がる訳にもいかないですよね」
 振り切れたような、そんな表情をノセヤは浮かべたのだった。

●幽霊騒ぎ
 船内の騒ぎにシガレット=ウナギパイ(ka2884)は髪を掻きながら自室から出てきた。
 時計を見ると夜明け前である。朝っぱらからというよりかは、こんな夜更けに何の騒ぎというのか。
「おい、どうしたァ?」
 青い顔をして呆然としている船員に話し掛ける。
「い、い、今、今!」
 指さした方角で、また、新たな悲鳴が上がった。
 とりあえず、歪虚の襲撃……では無さそうな様子だが……。
「まァ、落ち着け。深呼吸だ。深呼吸」
 ロザリオペンダントをチラかせつつ、船員を落ち着かせる。
 風貌が聖導士に見えなかっただろう船員は、その動作にようやく、安心したのか、ゆっくりと息を吐いた。
「どうしたんだァ?」
 十分に落ち着いたと見計らってからシガレットは言った。
 船員はゴクっと唾を飲み込む。
「幽霊が出たんです。ソルラ隊長の……」
「幽霊だァ?」
 船員の話によると走り去っていったらしいが……。
 煙草を咥えていないのに、思わず口元に手をやるシガレット。
「よし、ここは一旦、俺たちハンターに任せろ」
 一応は護衛という依頼で乗船しているのだ。ここはハンターの出番だろう。
 それに、騎士ソルラは縁のあった人物でもあるので、気になる所でもある。
「よ、よろしくお願いします」
 正体を明らかにすれば、幽霊騒ぎも落ち着くだろう。
 都度、混乱する船員を宥めながらシガレットは船内を進んだ。

●邂逅
 アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)が幽霊騒ぎを聞いたのは、朝になってからだ。
 事情を『軍師騎士』ノセヤがある程度話してくれたおかげでもある。
(ソルラの……幽霊?)
 怪訝に思いつつ、アルトは船内を探索する。
 もし、会いたいと強く念じれば、それは会えるのだろうか。いや、そんなに簡単に会えたり――。
 これは偶然なのだろうか。それとも、想いが導いたものなのだろうか。
 人気のない行き止まりでキョロキョロとしている精霊の姿を見つけた。確かに、ソルラそっくり……いや、容姿は彼女そのままだろう。
 込み上がってきた気持ちを抑えながら、アルトは呼掛ける。
「君が……水の精霊かな?」
 振り返った精霊は目を輝かせていた。
「はい。そうです。貴女は、私を見ても驚かないのですね」
「あぁ……君の事は“聞いている”からね。……魔法撃とうとした人の事、ごめんね」
「あの人の事ですね。私は大丈夫です。ちょっと、驚かせてしまったようで」
 ちょっとどころではないのだが。
 アルトも話を聞いていなかったら驚いていたかもしれない。それほど、その姿にはインパクトがあるのだから。
「君は、ここに居る人達の悲しみをどうにかしようと、その姿を真似てくれたんだよね」
 その発言に精霊は「う~ん」と唸る。
「どうにかというか……真似たというか……なんて言えばいいのか……」
「そうなのか。とりあえず、その“姿”は、ダメ……なんだ」
「やっぱり……そうなのですね」
 ションボリと落ち込む精霊だが、その理由は分かっていない様子でもある。
 アルトは丁寧に一言一言、ゆっくりと話す。
「精霊が世界と繋がっているように、人は“心”を用いて他者と繋がってるんだ」
「“心”……なんだか、難しいですね」
「心とはその個体が持つ、“自我”“想い”“何かをしたい”と思う気持ち。世界でその個体だけが持つ。その個体が生きた時間の積み重ね。人はそれを大事にする」
 それは人が人である故の証明。
 その為、全く同じという人は二人と居ないはずなのだ。
「だから、君は、その人の――ソルラさんの代りにはなれない。ソルラさんと君では“心”が違うから」
「では、私はソルラさんという人でなくてよい……と」
 精霊の台詞にアルトは頷いた。
「誰かの代わりになる必要はないんだ。君の自我は、君のもの」
「私の自我は、私のもの……」
 ちゃんと理解しているのか不安になる反応だが、一先ずは、“姿”と“心”については分かって貰えたかもしれない。
「多分……分かりました」
 その表情と声が、アルトの胸に深く突き刺さる。
 ここまで一緒というのは……。
「もし変えれるなら、髪や瞳の色ぐらいは少し変えたほうがいい、かもしれない」
「変えられれば良いんですね! ちょっと、試してきます!」
 善は急げという言葉を知っているのかどうか分からないが、精霊が駆け出した。
 立ち去っていく背中を見つめながら、これで、少しはなんとかなればと願うアルトだった。

●ユグディラと共に
 綺麗に整頓され、まとめられた一室にメトロノーム・ソングライト(ka1267)は踏み込んだ。
 親しい仲間の皆は今頃、水の精霊を探しているだろう。それでも、メトロノームは此処に来た。
「…………」
 クローゼットを開くと、そこには猫……ではなく、ユグディラが丸まっていた。
 驚かせないように静かにユグディラを抱き締めると、優しく撫でる。美しい毛並みが心地よい。
 一瞬、ビクッと身体を震わせた幻獣だったが、特に逃げ出す事もせず、成すがままに身を任せる。
「やっぱり、ここ……でしたね」
 確信は無かった。ただ、故人の服には、香りや温もりも残されているような気がしていた。
 それは、寂しさや心凍える時に――包まれたくなるものだと、彼女自身が知っているから。
 幻獣も人と同じように悲しむかどうか分からないが、気に掛けられるべき存在でもあるはずだ。この幻獣は、あの人が遺したものの一つなのだから。
「……いえ……本当は、自分が誰かの温もりに……触れて、寂しさを紛らせたかっただけかもしれません……」
 メトロノームの心の揺らぎをユグディラが感じ取ったかもしれない。
 クイッと顔を挙げた。
 何処と無く、淋しげな様子にも見える幻獣に、メトロノームは言った。
「ソルラさんのために、一緒に弾きませんか?」
 魔術刻印の青白い輝きと共にメトロノームが取り出したのは、横笛だった。
 それを見て、ユグディラも自身の楽器を取り出す。
 この曲が、“想い”を運んでくれると、そう信じながら――。

●精霊探索
 それは淋しげでありながら、どこか、気持ちが落ち着く、そんな曲が響く中、瀬織 怜皇(ka0684)とUisca Amhran(ka0754)は身支度を整え終わった。
「幽霊話……気になりますね」
「……ソルラさんの幽霊、ですか。それは会ってみたいもの、ですねぇ」
 両肩を落としながらいったUiscaを優しく抱き締めながら怜皇は思った事を素直に告げた。
 幽霊扱いするのは不謹慎かもしれない。けれども、もし、もう一度、“逢える”なら。
 Uiscaは瞳を閉じる。瞼に焼き付けたソルラの最後の勇姿が浮かんだ。爆散して遺体すら残らなかったのだ。
 幽霊と分かっていても……。
「私は……大丈夫です。レオは、キララ姉さまと行って下さい」
 それでも、Uiscaは自分がすべき事が何か、分かっていた。
 ソルラの最後を知る者として、自身が果たすべき役目を感じていたから。
「……分かった。こっちは任せて」
 その“強さ”を知るからこそ、怜皇は最愛の恋人の背を押す。
 今日は、辛い一日になるだろう。

 Uiscaと分かれ、怜皇は星輝 Amhran(ka0724)と合流する。
 船内では夜明け前後から活動していたハンターによって混乱は収まっているが、噂話は止められない様子だった。
「……会えると良いのですけれど」
「ワシらだけが逢えなかったとあれば、それはそれで納得できんからのう」
 冗談めいて言った星輝であるが、その目は笑っていない。
 星輝もソルラが戦死した戦いの場に居たというのもあるかもしれない。
「甲板で鎮魂の舞を舞うのもアリ……かもしれん」
 逆に目立ちすぎて精霊がよって来ない可能性もあるが。
「ノセヤさんからの話によると精霊と名乗ったみたいですね」
「いきなり、ソルラそっくりの姿で精霊様が出てこれば、驚きや困惑は相当な物じゃったろうと思うのじゃ」
「幽霊と間違われる可能性も……あると言う事ですね」
 星輝の推測に怜皇は頷いた。

 ヴァイス(ka0364)もまた、ソルラの幽霊を探して船内を回っていた。
 船員の目撃情報を聞きながら捜索していたが、なかなか見つからないまま、すっかりと太陽は顔を出していた。
「こうも船の中が広いとな……」
 立ち止まって呟くヴァイスに途中で合流した央崎 遥華(ka5644)も同意する。
「本当に、ソルラさんの幽霊……なのでしょうか?」
「精霊……というが、そこは実際に接してみないと分からない……か」
 そう応えてみたが、ヴァイスも分からない事だらけだった。
 何故、ソルラの姿をしているのか。もっといえば、精霊とは何か。
 その時、ヴァイスと遥華の耳に演奏が聞こえてきた。鎮魂歌のようなその調べにヴァイスは聞き覚えがある。
「……これは、メトロノームか?」
「行ってみますか?」
「精霊が惹かれて現れる可能性もあるか」
 探し回ってもなかなか見つからないのであれば、むしろ、呼び寄せた方が早いかもしれない。
 二人は曲が流れてくる仲間の部屋へと向かった。

●区切りの為に
 ノックの音でノセヤは顔を挙げた。
 開いたままの扉に立つのは、Uiscaだった。
「……どうやら、チェスでは無さそうですね」
 机の上の資料を片付けながらノセヤは言う。
 夜明け前の騒ぎからの疲労は隠せないようで、動きにキレがない。
「今日は、ノセヤさんに提案があって来ました」
「僕に出来る事であれば……」
 不安そうな表情を見せるノセヤ。
「ノセヤさん、ソルラさんの死を、まだ、実感してないのではないです?」
「……見抜かれていましたか。さすが、ですね」
 転移門を使ってノセヤは葬式へと立ち会った。
 だが、遺体を見る事も無いまま、フライングシスティーナ号の任務やアルテミス小隊の事務処理が重なり、忙しく戻ってきた。
「精霊の話は聞きました。船員達も戸惑っている者も居ると思います。ここで、区切りをつけましょう」
「区切り……」
 繰り返したノセヤにUiscaは頷く。
「ソルラさんだけではなく、ここまで亡くなった人達を偲び、語らう会を開きましょう。その後、想いを乗せて灯籠を流しませんか」
「良い提案だと思います。皆さんで行って貰うというのであれば、開催を許可します」
「会はノセヤさんが仕切るんですよ」
 その台詞に驚きの顔を浮かべてノセヤが思わず座っていた席から腰を浮かせた。
「ぼ、僕には……無理……ですよ」
 慌てるノセヤが出来そうにない理由をあれこれと口にする。
 落ち込んでいるのも、そういうのが得意ではないともいう。だが、それらの言い訳をUiscaは途中で遮った。
「しっかりしなさい、ノセヤくん! 貴方が皆の命を預かる将なのよっ!」
「……」
 ポカーンと口を開けたままのノセヤ。
「って、ソルラさんに怒られますよ」
「Uiscaさん……そうですね。きっと、ソルラ先輩だったら、そんな風に怒りそうです」
「私もお手伝いします。それに……私も、皆さんにお伝えしなければならない事があるのです」
 あの場に居た者として、ソルラや小隊員らの生き様を、最後を伝えなければならない。
 それは他の誰でも出来る事はでない。そして、別れ惜しむ為には、無くてはならない事でもある。
「僕は……いつも、ハンターの皆さんに助けて貰うばかりですね」
「ソルラさんも、そうでしたよ。助け、助けられ、私達は支え合う仲ではありませんか」
「……はい。やりましょう。偲ぶ会を」
 これできっと、新しく歩き出せるはず。
 ノセヤが主要な船員に集合するように伝える為、通信機器に手を伸ばした。

●精霊と人と
 メトロノームの部屋の戸を開けたヴァイスと遥華の前に、精霊は居た。
 揺れるようにメトロノームの曲を聞いている。
「お客さんみたいですね。お邪魔しています」
 精霊が入ってきた二人に気がついて、そんな事を言った。
 確かに、容姿はソルラだ。声も表情も瓜二つではある。これなら、幽霊と言われても納得だ。
「俺はヴァイス。……あんたは?」
「水の精霊です」
 短いやり取りであるが、それだけで、ヴァイスはすぐに直感した。
 全身から発せられる雰囲気が全然違う。完全な別人だと。
「その姿……なのは、なんででしょうか?」
 精霊の姿に吹き出してきそうな諸々の感情を抑えながら遥華は尋ねる。
 に慕っていたあの人、そのままの姿が心に突き刺さる。
「想いを感じたからでしょうか?」
「純粋な……気持ちだよね?」
 遥華の言葉に自信なさげに精霊は答えた。
「……それは……そうだと思います」
 何か噛み合わない会話。
 そこに、怜皇と星輝も到着した。
 ソルラそっくりな精霊に一瞬、驚きつつも、特に警戒した様子はなく、星輝は歩み寄る。
「ワシはキララと申す、よろしゅうにの?」
「はい。よろしくお願いします」
 まるで写したかのようなそんな姿に怜皇が確認を取った。
「貴女はソルラさんではありません、ね?」
「見た目はソルラさんですが、心は違うと、先ほど知りました」
 その答えに一行は視線をメトロノームに向けた。
 だが、メトロノームは小さく首を横に振る。既に誰かが接触したみたいだが……。
「その姿は俺達には好ましくありません……その人は、亡くなっているのですよ」
「亡くなっていると、心と姿は別でも、好ましく……ない?」
「貴女がその姿を模したとしても、貴女は貴女であり、亡くなった方ではありません」
 首を傾げる精霊。
 自我はあるようだが、人としての価値観や考えは、人のソレとは違うようだ。
「ヒトは、パルムのように何か全く同じ事を同種で共有したりしにくい、完全に別個な生命体なのじゃ」
 説明を代わるように星輝が言い出した。
 これは丁寧に説明していかないと、理解されない可能性があると思ったからだ。
「つまり、全てのヒトは『現在過去未来全てのなかで唯一人』であっての? 代わりというか……そういったものは、完全な存在は居らんし、居てはならんのじゃ」
「……」
 精霊の頭から湯気が出ている……気がしない訳でもないが、星輝は説明を続けた。
「居てはいけないというのは、亡くなった者に対する残された者の思いや尊厳であったりしてのぅ……心の中に……」
 そこまで言って星輝は言葉を止める。
 台詞が紡ぎ出せない訳ではない。精霊の理解が追いついていないと感じたからだ。
「待たせたぜェ」
 微妙な空気が場を支配した時、シガレットが不意に部屋に入って来た。
 正確にいうと、待たれていたかという点では疑問な所ではあるが、助け舟を求めるような一行の視線に、聖導士らしく落ち着いた様子でこう切り出した。
「本当にそっくりだなァ。ところで、あんたはどんな精霊で、存在するのに、何か理由があるのかァ?」
「私も、知りたいです。あなたのことから……」
 シガレットの言葉に追随するようにメトロノームも言った。
 メトロノームは笛から琴に持ち替えて、場が止まらないように弾き続け、ユグディラが寄り添うようにピタッとくっついている。
 全員の視線が集まる中、精霊は口元に手を当てて答えた。
「私は、プラトニスから自我を与えられた水の精霊です」
 精霊が口にした名前にハンター達は聞き覚えがあった。
 大精霊との対話の中、試練として現れた筋肉の――ではなく、水と光の属性、そして、節制の理を司る高位の精霊だ。
「そして、私には一つの命題があります。これは、私が存在する理由として……『人とは何か、必要であれば手助けを』と」
「『試されている』という事かァ」
「きっと、プラトニスに……と思います。私には分からない事が多くて……」
 精霊の告白にヴァイスは考える。
「訪ねていいか?」
「はい。答えられる内容であればいいのですけど」
「それは大丈夫だ。俺が聞きたいのは、精霊自身が消滅するとどうなるのか、もし、新たな自我を持つ精霊が生まれても同じ思考を持つのかを聞きたい」
 その問いに精霊はパッと答えた。
「精霊は消滅すると文字通り消えるか、あるいは、僅かに力が残っていれば、自然や大精霊の元へと戻ります。そして、自我を持つ精霊は同じ自我にはならない……と思います」
 シレっと言った精霊の様子に、この精霊の持っている価値観と人とのズレにヴァイスはたどり着いた。
 つまり、精霊が異なる自我を持ったとしても、消滅するような事があれば、大精霊に戻るだけであり、ある意味、元々、個が無い存在とも言える。
「人は……死んだ人は蘇らない。だから、同じ姿を持つ存在が現れれば、驚きもするし、中には怒る人も居ると知って欲しい」
「それで、あの人は怒ったのですね」
 ようやく理解できたようで、精霊はポンと手を叩いた。
 無意識な行動なのかもしれないが、その仕草一つも、また、よく似ている……。
「死は軽んじてはいけない。それだけは許さないです」
 堪えるように遥華は静かに、重々しく言った。
 精霊に悪意が無いと分かった。苦しいのは……そう、自身に向けてでもある。
「私達も乗り越えて前を向きたい……それにいつか、その姿を受け入れたいと願う人もいるのかなって」
 気持ちの整理がつかないからこそ、精霊の“姿”に驚くのだろう。
「それだけにヒトは、精霊様達よりも繊細過ぎる部分があるのじゃ」
 締めくくるように星輝は言った。
 その通りだなと同意しながら、ヴァイスが一息ついてから、精霊に向き合った。
「瞳や髪の色や髪型、耳の長さなど変えることはできるのか?」
「それが……既に試したのですが、色や耳の長さどころか……髪型や長さも変えられないようで……」
「……そうか、いや、良いんだ」
 人の意思から外見を定着させているのであれば難しいだろうと予測はしていた。
 変えられないのであれば、仕方ない。
 怜皇は精霊の手を取って言った。
「貴女には貴女の意思があるはず、ですよ。貴女も貴女で生きていて良いんです。誰かを摸する必要はありません」
「はい。ただ……」
 グルリと精霊はハンター達を見渡した。
「ただ、皆さんがそれ程までに“想い”を抱く、ソルラという人の事を、私は知りたいです」
 それは模したいからという訳ではなく、精霊としての命題としてなのだろう。
 精霊の台詞にハンター達はお互い見合わせた。
 “彼女”の話なら、思い出なら、沢山ある。それこそ、一日では語り足りない程に。
「俺の印象はァ……そうだなァ、真面目で規律正しく令嬢の騎士だなァ」
 シガレットが港町での依頼で一緒になった時の事を思い出しながら言った。
「ただ、恋愛方面は初心だ。そういや、怜皇が恋人とイチャイチャ買い物をしてるのを見て、顔を赤くして照れているのは、よく覚えてるなァ」
「ほう、怜皇や。それはワシも気になる話じゃな」
 ニヤニヤと笑いながら星輝が言った。愛する妹が彼氏と依頼中に何をしてたのか、これは確認しておかなければならない。
「俺の話は後ででもいいですから」
 苦笑を浮かべながら怜皇は上手く言い訳した。
 二人のやり取りに、精霊が笑顔を浮かべていた。

●故人を偲ぶ会
 アルテミス艦隊の故人を偲ぶ会は夕暮れ時から始まった。
 星輝が慣れた手つきでパパッと灯籠を量産している中、Uiscaの声が会場に響いていた。
 声を聞いているだけでも分かる。今にも泣き出しそうなのを堪えているのだと。
「これに想いを乗せて水に流すのじゃ」
「はい。きっと、多くの想いが旅立つと思います」
 隣で一緒に灯籠を作っている精霊がそう応える。
「そうだ。精霊さん。一つお願いがあるのですが」
 メトロノームが作業の手を止めて、精霊に声を掛けた――。

「……私達はその想いを継ぎ、進みましょう。アルテミスの魂はここにいる全員の心に宿っています! 私達がアルテミスなのです!」
 ソルラの最後を全員に伝えて、そして、自身の想いを宣言し、Uiscaは深々と頭を下げた。
 一斉に拍手が響く。船員達は誰もが涙を流していた。
 それは、立ち止まる哀しみではない。前に進む為の涙だ。
 Uiscaは凛としたまま壇上から幕の後ろに下がると、急に俯き……待っていた怜皇の胸に飛び込んだ。
 耐えに耐えてきた想いが溢れるように流れるままに嗚咽を漏らす。
「私、がんばったよ……がんばったんだよ……」
「……よく……頑張りました、ね」
 怜皇はしっかりと最愛の人の身体を抱き締めた。

 幾つもの灯籠が波の間に浮かんでいた。
 ヴァイスは多くの人々の想いを感じつつ、蒼い石を握り締めながら、黙祷を捧げる。
「託された想い、残された想いを紡ぎ繋ぎ、そして、託し残していく。それが人だと……俺はそう思う」
 人の人生は幾つもの出会いと分かれの連続だ。
 逝った者達の想いを繋いでいける。それが人なのだと。
「私たちが出会えたもの何かの縁。みんな、別々の存在だけど、ちゃんと縁で繋がっている」
「……多くの人達の想いが、紡がれて、また誰かの生きる“想い”になりますように」
 Uiscaと瀬織もまた灯籠を流す。
 甲板の上からだと高さがあるのだが、星輝が船員達と上手く作った即席の斜面を流れて海の上へと流れる灯籠。
「“想い”が、ちゃんと運ばれるようにじゃな」
 蝋の灯りが星々の煌きのようだった。
「我らに勝利を、の先へ……ソルラさんが護ると決意した意思は継がせてもらうぜェ」
 流れていく数多の灯籠を見つめながらシガレットが冥福を祈る。
 同じように甲板には多くの船員が、故人を思い偲んでいた。
 涙を流す者。ジッと海を見つめる者。そうした中に遥華の姿もあった。
 向日葵と良く似た花を添えた灯籠舟が波に静かに揺れている。
(ソルラさんのイメージから、この花を選んでみたよ……)
 本当は誕生花をと思ったのだが、入手が難しい状況だったからだ。
「『未来を繋ぐ為』の『鋼』の意志……か。悲しいけれど、寂しいけれど……ソルラさんは、いつまでも悲しむ私達は……見たくないでしょう?」
 空を仰ぎ見る。
 きっと、いつまでも悲しんでいれば、あの人は困った表情を浮かべるだろう。
 上官であり友であり、姉の様に慕っていた、その人は、もう居ない。けれど、その想いは繋いでいける。
 後は、私達に、アルテミスに任せて大丈夫です――そんな思いが届くように。
「――ゆっくり休んでね。ありがとう、『お姉さん』」
 多くの“想い”を抱いて、灯籠は流れる。
 波の上だというのに乱れもせずに、銀色に輝く月に向かって流れていくその光景は幻想的だった。
「ありがとうございます」
 見張り台の上で、メトロノームが感謝の言葉を告げた。
 聞こえてはいないだろうが、この光景を創り上げたのは、水の精霊の力だった。
 流れていく灯籠舟の先頭で精霊が海の上で立ち、両手を横に広げている。
 精霊が“想い”を先導しているのだ。
「どうか、この“想い”が届きますように……」
 メトロノームは静かに瞳を閉じた。

●精霊の正体
「これで、全ての工程は終わりだね」
 荷物を片付けつつ、キヅカはノセヤに声を掛けた。
「キヅカさんも、アルトさんもありがとうございます」
「気にしないでいいよ。これも、ソルラの為だから」
 穏やかな表情でアルトは返す。
 灯籠流しの裏方として二人はノセヤの助けをしていたのだ。その為、灯籠流しには参加していない。
「僕は……後で、自分なりに手向けをするから。それより、灯籠流しが始まる前に精霊が来ていたようだけど?」
「謝られました。悪いのは、僕の方だと思うのですが」
 精霊がノセヤに頭を下げていったのだ。
 ハンター達の話から、大変な事をしてしまったと理解しての事だろう。
「それで、ノセヤも謝っていたのか」
「そうです……カッとして魔法を使うなど……怖がらせてしまって」
 真面目だなとアルトは心の中で呟いた。
「皆さんから提案のあった名前も決められませんでしたし」
 一任されたノセヤだったが、おいそれと決められる訳がなく、とりあえず、候補が書かれた紙は精霊に渡した。
 精霊がこの先、キチンと人を理解した時、その中から選んで貰えればいいというのがノセヤが考えだったからだ。
 紙を渡した時、精霊は嬉しそうな表情を浮かべていたのが今でも印象的に残る。
「それにしても、なぜ、精霊はソルラさんの姿だったのか」
「僕も気になりますね」
 アルトの疑問にキヅカも頷く。
 二人の様子に、ノセヤが作業の手を止めた。
「あくまで推測ですが……自然精霊と概念精霊が合わさった存在……かもしれませんね」
 自然精霊とは昔から実在するものに宿るものである。
 また自然現状や人々の強い意思や想いから、何かの切っ掛けで意識を持つ場合があり、それらを概念精霊と呼んでいる。
 今回、現れた精霊がいかなる存在かは明確に分からなかったが、プラトニスの名前が出てきた以上、昨今の精霊絡みではあるのは間違いないはずだ。
「……つまり、水の精霊がソルラさんの姿をしていたのは」
 キヅカの予想にノセヤは深く頷いた。
「皆さんも含め、この船に乗る多くの人々の“想い”から、その“姿”になったのかもしれません」
 精霊はソルラの姿を狙って模していた訳ではなく、必然的に、その姿に成るしかなかったのかもしれない。
「――そうか、彼女を呼んだのは、ボク達かもしれないんだね」
 最後に一目逢いたい、言葉を交わしたい……そんな願いが生んだ奇跡だったかもしれない。
 彼女の姿を思い浮かべながら、3人は作業を再開したのだった。


 フライングシスティーナ号での故人を偲ぶ会は、多くの船員や残っていたアルテミス小隊員の心に想いを響かせた。
 このままでは終わってはいけないはずだと気持ちを持ち直し、船は母港へと向けて進み続ける。“想い”を繋げる為に。


 『【血盟】煩悶憂苦の港』へ、続く――





●帰ってきた騎士
 ドタドタと走る音が響き、アルトは仮眠から目を覚ました。
 廊下から叫び声らしきものも聞こえる。
「下着程度で慌てないでください」
「といっても、俺は気にするよ」
「そうじゃな。恋人の下着が他の男に見られたら、いい気分はしないものじゃぞ」
 Uiscaと怜皇、そして、星輝の声が聞こえた。
 何事かと思い、扉を開けると、たまたまシガレットとメトロノームが通りがかった。
「どうしたんだ?」
「あぁ、ユグディラが下着を盗んだってなァ」
「元気になったみたいです」
 フライングシスティーナ号には、もはや名物といっても過言ではないユグディラ(エロディラ)が居るのだ。
 メトロノームの献身的な関わりで元気を取り戻したのかもしれない。
「待って下さいぃ! 私の、私の下着……って、キヅカさん、拾わないで下さいぃぃ!」
 遥華の悲鳴が響く。
「え? あのユグディラが落としたのって、下着だったの!?」
「キヅカ……お前……」
「いや、違うんだ。ヴァイスさん!」
 男二人が顔を真っ赤にしている。
 混沌とした様子に、頭を抱えそうになったアルトの視界の先で、ユグディラが誰かに捕まった。
「あれは……」
 ハンター達の視線が一斉に向けられる。
 そこには金髪金眼の女性が居た。特徴的なサイドテールが誰だが分かりやすく示している。
「……下着を盗まれると恥ずかしい……不思議です」
「「「帰ってきてる」」」
 語尾が違うがそんな同じ言葉を全員が発した。
「え? ダメなんですか?」
 精霊の台詞に、まだまだ波乱が起きそうな――そんな気がしたハンター達だった。

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MVP一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸ka0038
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhranka0754
  • アルテミスの調べ
    メトロノーム・ソングライトka1267

重体一覧

参加者一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 聖なる焔預かりし者
    瀬織 怜皇(ka0684
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 【魔装】の監視者
    星輝 Amhran(ka0724
    エルフ|10才|女性|疾影士
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • アルテミスの調べ
    メトロノーム・ソングライト(ka1267
    エルフ|14才|女性|魔術師
  • 紫煙の守護翼
    シガレット=ウナギパイ(ka2884
    人間(紅)|32才|男性|聖導士
  • 茨の王
    アルト・ヴァレンティーニ(ka3109
    人間(紅)|21才|女性|疾影士
  • 雷影の術士
    央崎 遥華(ka5644
    人間(蒼)|21才|女性|魔術師

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
鬼塚 陸(ka0038
人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト)
最終発言
2017/05/15 07:16:41
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/05/10 19:37:57