ゲスト
(ka0000)
黒いトマトを食卓に
マスター:奈華里

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/05/18 12:00
- 完成日
- 2017/05/29 23:35
このシナリオは3日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「フッフッフッ、やってしまった。私はついにやってしまったのだよ」
どこか芝居じみた言葉遣いなのは彼のテンションが上がっている証拠だった。
彼の名はパーザ――カルドルビーノという村で一際トマト作りに情熱を燃やす男である。
ただ、今彼の前にあるのは一般的によく見るトマトではない。ハッキリ言ってぱっと見丸い黒茄子といえる。ちなみに補足するとここらで作られている茄子は普通白であったりする。とそんな余談はともかくとして、それ程までに黒いトマトを彼は今年開発したのだ。
「あぁ、私は自分が恐ろしいよ…トマトに関しては天才的だ、なあそうだろう?」
傍にある木にとまった小鳥に言葉をかけて…しかし、鳥はただ首を傾げるだけだ。
「このトマトならばきっとトマト嫌いの人間も取り込める。なんせあの酸味と生臭さを取り去ったのだから」
くははっと彼は笑う。これではどこぞの悪役のようだ。
「この黒々とした艶のあるボディ、これはまるで宝石のようではないか」
出来上がった黒トマトを前に暫く彼は酔いしれる。
だが、この時彼は気付いていなかった。その見た目が大いに客層を遠ざける事を――。
「はは、嘘だろう…」
初めてマーケットに出した日の収益、ほぼゼーロー。その現実に彼はガクリとひざをつく。
自信作であった黒トマトであるが、どうにも真っ黒というのがよくないらしい。見た目もさることながら、切った断面も僅かに赤が見えるものの表現するなら赤黒くて正直食欲のそそるものではない。
「いつもアンタには驚かされるが、まさかこんなトマトを作るとはねぇ…」
同業者であり、村の仲間が彼の肩を叩きながら言う。
「ちょっとトマト酒が当たったからって浮かれてたんじゃないのかい?」
彼を少しばかりよく思っていなかった者は彼にそんな言葉を投げかける。
(浮かれる? 馬鹿な…この私はトマトの為を思って)
確かにトマト酒の売れ行きは上々であり、その売り上げがあったからこそこの開発に着手できたのは認める。認めるが、浮かれていたからこんな奇抜な色のトマトを作ろうと思った訳ではない。ただ単にトマトが嫌いだという人の意見を聞いて、酸味と臭みを極力減らした種を目指した結果、この色のトマトに行きついただけだ。
(全く勝手なことを言ってくれおって…)
心中で拳を強く握りつつ、彼は立ち上がる。
だが、彼の頭は開発で手一杯になっていたのか、商売の才はこの時些か欠乏していた。
そんな時に思い浮かぶ妙案など決していいものではなくて…。
「さぁさ、皆の衆! ここにある真っ黒トマト! 歪虚に魅入られしピュアダークだ!」
と何を思ったか歪虚を呼び水にする愚行。ただ、彼は決して悪くはなかった。
というのも実は以前彼がトマト酒をPRした時の文句、それは「オークが欲したトマト酒」というものであったからだ。これは実際に彼の貯蔵庫にオークが現れ占拠されてしまった事実に基づくものであるが、本当のところをいえばトマト酒を求めて来たというのは勝手な後付。何かしらの理由でたまたま貯蔵庫を占拠したというのが正しい。だが、この脚色で酒が売れたのは事実であったから困りものだ。
「何故だ、なぜ売れない…」
今回は確かに嘘であるが、でもそれでも興味をそそる言葉だと彼は確信していただけに落胆が隠せない。
その間にも時は過ぎてゆき、とっておきのトマトの鮮度は次第に落ちてゆく始末…。
「あなた…」
そんな彼を見兼ねて、彼の妻は意を決しハンターに助け舟を求めに向かうのだった。
どこか芝居じみた言葉遣いなのは彼のテンションが上がっている証拠だった。
彼の名はパーザ――カルドルビーノという村で一際トマト作りに情熱を燃やす男である。
ただ、今彼の前にあるのは一般的によく見るトマトではない。ハッキリ言ってぱっと見丸い黒茄子といえる。ちなみに補足するとここらで作られている茄子は普通白であったりする。とそんな余談はともかくとして、それ程までに黒いトマトを彼は今年開発したのだ。
「あぁ、私は自分が恐ろしいよ…トマトに関しては天才的だ、なあそうだろう?」
傍にある木にとまった小鳥に言葉をかけて…しかし、鳥はただ首を傾げるだけだ。
「このトマトならばきっとトマト嫌いの人間も取り込める。なんせあの酸味と生臭さを取り去ったのだから」
くははっと彼は笑う。これではどこぞの悪役のようだ。
「この黒々とした艶のあるボディ、これはまるで宝石のようではないか」
出来上がった黒トマトを前に暫く彼は酔いしれる。
だが、この時彼は気付いていなかった。その見た目が大いに客層を遠ざける事を――。
「はは、嘘だろう…」
初めてマーケットに出した日の収益、ほぼゼーロー。その現実に彼はガクリとひざをつく。
自信作であった黒トマトであるが、どうにも真っ黒というのがよくないらしい。見た目もさることながら、切った断面も僅かに赤が見えるものの表現するなら赤黒くて正直食欲のそそるものではない。
「いつもアンタには驚かされるが、まさかこんなトマトを作るとはねぇ…」
同業者であり、村の仲間が彼の肩を叩きながら言う。
「ちょっとトマト酒が当たったからって浮かれてたんじゃないのかい?」
彼を少しばかりよく思っていなかった者は彼にそんな言葉を投げかける。
(浮かれる? 馬鹿な…この私はトマトの為を思って)
確かにトマト酒の売れ行きは上々であり、その売り上げがあったからこそこの開発に着手できたのは認める。認めるが、浮かれていたからこんな奇抜な色のトマトを作ろうと思った訳ではない。ただ単にトマトが嫌いだという人の意見を聞いて、酸味と臭みを極力減らした種を目指した結果、この色のトマトに行きついただけだ。
(全く勝手なことを言ってくれおって…)
心中で拳を強く握りつつ、彼は立ち上がる。
だが、彼の頭は開発で手一杯になっていたのか、商売の才はこの時些か欠乏していた。
そんな時に思い浮かぶ妙案など決していいものではなくて…。
「さぁさ、皆の衆! ここにある真っ黒トマト! 歪虚に魅入られしピュアダークだ!」
と何を思ったか歪虚を呼び水にする愚行。ただ、彼は決して悪くはなかった。
というのも実は以前彼がトマト酒をPRした時の文句、それは「オークが欲したトマト酒」というものであったからだ。これは実際に彼の貯蔵庫にオークが現れ占拠されてしまった事実に基づくものであるが、本当のところをいえばトマト酒を求めて来たというのは勝手な後付。何かしらの理由でたまたま貯蔵庫を占拠したというのが正しい。だが、この脚色で酒が売れたのは事実であったから困りものだ。
「何故だ、なぜ売れない…」
今回は確かに嘘であるが、でもそれでも興味をそそる言葉だと彼は確信していただけに落胆が隠せない。
その間にも時は過ぎてゆき、とっておきのトマトの鮮度は次第に落ちてゆく始末…。
「あなた…」
そんな彼を見兼ねて、彼の妻は意を決しハンターに助け舟を求めに向かうのだった。
リプレイ本文
●味
『おおぅ…』
パーザの元にやって来たハンター達は純粋に驚いた。
噂には聞いていた。依頼内容でも文面では理解していた。しかし、実物を見てみるとやはり違和感が付き纏う。
「本当に真っ黒だね…」
出された黒トマトをまじまじと眺めながらシルフェ・アルタイル(ka0143)が言う。
「黒トマトはリアルブルーにもあると聞いたの。だけど、本物を見るとは初めてなの」
そう言うのはディーナ・フェルミ(ka5843)。ここに集まったのは皆少しばかり食にうるさい者達。うるさいとはいっても食べるのが専門という者もいれば、料理するのが好きという者まで理由は様々だ。けれど、彼らに共通して言える事…それはやはり新種への興味だろう。
「野菜は数々食べてきたが、これは本当初めてだぜ」
野菜が好物だと言い切ると岩井崎 旭(ka0234)が早速切り分けられた黒トマトに手を伸ばす。
そして、皆一同に口へ運んで――表面の果肉は硬過ぎず柔らか過ぎずの適度な歯応え。ゼリー部は噂通り生臭みもなくすっきりとした味わいで、酸味より自然の甘さが緩やかに広がってゆく。
「なるほど、こういう味わいなのですね…色んなお料理に合いそうです」
茄子とピーマンが合わさったようなイメージを持っていたミオレスカ(ka3496)だが、この試食で認識を修正しつつこの後の事を考える。
「だろう。私の作るトマトは天下一品、世界一だと言う自信はあるのだよ」
パーザがはっきりと言い切る。
「あー、だけど流石にヴォイドがどーこーって売り文句はねーだろ?」
そんな彼に旭の直球のダメ出し。
「ですね…『歪虚に魅入られし』ではなく、『魅了する』なら魔除けの意味でもいけたかもしれませんが」
婦人から聞いた話を元にミオレスカも言う。
「そんなに駄目だったか?」
だが、ここにきてもまだパーザは自分の落ち度に気付いていないらしい。
「当ったり前だろうが。ヴォイドのせいで人が死んだりしてんだぜ? その文句だと毒入りと思われても仕方ないだろ?」
そのものずばりを言葉に乗せて、流石にここまで言えば子供でも理解する事だろう。
「それにこの色だとその疑いに拍車がかかってしまうわよねぇ~…でも」
「でも?」
もしゃりと二つ目を口に運んだ夢路 まよい(ka1328)にパーザが問う。
「名前は悪くないわよ。ピュアダークって響き…なんかピュアピュアでキュンってくる感じがして素敵じゃない?」
笑顔と共に返されたその言葉にパーザは自信を取り戻し、やはりそうだろうと拳を掲げる彼は案外単純な人のようだ。そこで彼の性格を利用して、やんわりとシルフェがある企画を持ち掛ける。
「きっとこのトマトを食べて貰えばみんな分かってくれると思うの。シルもさっきまでは半信半疑だったけど、食べてみるとすっごく美味しいって判ったし…だから、これを初期投資だと思って使わせて欲しいの」
大きな瞳で情に訴えかけるように彼女が言う。
「ふむ…まあ、そこまで言われては安く卸してやらんでも」
「ちょっとあなたっ!」
この期に及んで協力者であるハンターからお金を取ろうとした夫に夫人が待ったをかける。
「ああ、もうわかった。傷んで使えなくなってはそれこそ意味がないからな。存分に使ってくれたまえ」
「よし、じゃあ決まりだな」
「有難うなの!」
「任せなさい。ものが良いんだもの、絶対に売れるようにして見せるわよ」
許可が出て集まったハンター達は早速考えてきた案の実行に向け準備に入る。
「あの、奥さん…明日のお天気は?」
「テントとか…この辺に広いスペースはあるかな?」
次々と出される質問に夫人が答えて…。
村の広場に祭り用のテントを借り出して、明日の天気は晴れの予報。
歪虚に魅入られしピュアダーク…売り文句だと判っていてもやはりこの言葉はいけなかった。
市場に売り込みに行った際に広まったその噂は仲買の者達の間にはすでに周知の事となり、不審感も相まって彼のトマトに手を出そうという者はいない。だから、ハンターらは仲買を捨て直接販売に打って出る。広場では太陽が昇り始める前からテントの設営を始め、パーザの黒トマトは荷車に乗せてこっそりと…。何が行われるのか事前に知っている者は少なく、村の者でさえ突然作られたテントを前に首を傾げる。
「はて、今日何かあったっけか?」
春郷祭が近付いてはいるが、村で何かしらの催しをするとは聞いていない。
農作業に向かおうとしていた村民やらたまたまこの村を訪れていた旅人やらが足を止める。
そんな中テントの奥では事前に組み上げたミオレスカ特製のドラム缶製簡易オーブンが煙を上げていた。
そして、そこから立ち昇ってくるのは程よく焼けたピザチーズの芳醇な香り…。朝食には少しヘビーに感じる者も多いが、ここは何を隠そうトマト村だ。老若男女ピザは好きに決まっている。
「お、うまそうな匂いさせてんなぁ」
一人の中年男性がテントで作業するミオレスカに声をかける。
「おはようございます。今日はサプライズで皆さんにお料理を提供させて頂きますから、どうぞご家族お誘い合わせの上でいらして下さいませ」
彼女はそう言って傍に立てた旗を指差す。
するとそこには『サプライズイベント開催・お料理対決inカルドルビーノ』と書かれている。
「そうそう、参加っつーか審査協力してくれんならお代はいらないからな」
別で調理をしていた旭も彼に声をかける。
「へえ、それは太っ腹ね。だったら審査しない手はないじゃない」
ふらりと立ち寄った態でまよいが呟く。
料理バトルという名で行う無料大試食会、それが彼等の立てた売込み作戦であった。
●黒
小さい村では噂が広まるのも早い。トマト自体を仕入れに来ていた業者もその話を聞きつけて、滞在しても問題ない者は時間を遅らせこのイベントの審査員を申し出る。会場に来た者全てを審査員として、三名のハンターの料理を吟味し投票する。まず初めに定番メニューで勝負をかけたのはミオレスカだった。
客引きにも一躍買った彼女の料理は勿論トマトピザだ。いきなり黒トマトのソースでは引かれてしまうと考えて、ソースは普通の赤を使用。ピザ生地に赤と黒のトマトを敷き詰めて、味のアクセントに燻製肉。そこへたっぷりのチーズをのせて焼き上げたら怪訝されていた黒はチーズの奥に身を潜める。
「ん…これは何だ? イカスミか?」
早速一切れ頬張った者から疑問の声。さっぱりとしたとろける黒い物体に目を丸くする。
「でも、イカにしては生臭みも触感もあまりないけど?」
隣りにいた主婦が的確に判断する。
「とするとこれは…」
「こっ、これはもしや…リアルブルーにあるという黒トマトッ!?」
がたりと座っていた椅子から立ち上がり、ディーナが驚愕の表情を見せる。
その声に皆の視線も自然と集まって、
「黒トマトだって!…ってーと、これがあのパーザの」
「やべっ、えらいもん食わされたんじゃあ…」
と動揺する審査員らであるが、更なるディーナの言葉が彼等をぴたりと黙らせる。
「これは安心安全なの。だって私の、ハンターの舌がそう言ってるの…それに黒トマトはリアルブルーでは凄く貴重で珍重されてるの。トマト嫌いの人に大絶賛されているそうなの。それがこの世界にも…品種改良されて誕生したなんて、これはまさに奇跡なの! 凄い事なの~!」
きらきらと目を輝かせて、指まで食べそうな勢いで彼女が出されたピザを食らう。
「…は、ハンターが食って問題ないなら、俺らも大丈夫、なのかな…」
「それに、蒼の世界にもあるって言うし…」
それに諭されて手を止めていた審査員達も再びピザに手を伸ばす。そして冷静に食してみれば、流石はトマトにうるさい人間の集まりだった。それが今までのトマトとは違う事をすぐに察したようだ。
「成程、確かに食べやすいや」
「俺は臭みがなくてもの足りんがなぁ」
と勝手に批評を始め、色への抵抗感は僅かではあるが払拭できたと見える。
「だったら今度はシルのを食べてみてよ」
そこで今度は焼立てのトマトグラタンを手にシルが料理をすすめる。
が、さっきのとは違い黒トマトを器にしたトマトグラタンであるから、流石に見栄えは良いとは言えない。
「ん~…なんだろうなぁ、この感じ」
腐っている訳ではない。匂いもチーズの香りがして、食欲をそそる筈なのだがまだ完全な許容には至っていないようで受け取るのを暫し躊躇する。そんな彼等にはもう一押しが必要だ。
「中にはマッシュポテトとミートソースが入ってるんだよ。自分で言うのもなんだけど、シルのトマトグラタンは一回食べたらやみつきなんだから、ぜひ食べて欲しいんだよ」
せめて一口とフォークを持ち上げる動作で先を促す。とそこで助け舟を出したのはまよいだった。
「あら、食べないんだったら私がもう一つ貰ってもいいかしら?」
ぺろっと一つ丸々食べ終えて、手を出し渋る人々の興味を煽ってみる。
「そんなに見た目って重要かしら? だってほら、ダークチェリーってのもあるじゃない。見た目を気にして美味しいものを食べないなんてナンセンスよ♪」
偽りのない言葉でまよいのそれは絶妙のアシストとなる。
「んー…まぁ、そうだよなぁ」
「さっきのも美味かったし…」
悩んでいた者達もどれ一つと彼女のグラタンに手を伸ばす。
「あ、有難うだよ♪」
それに慌てて対応する彼女ににこりと微笑むまよい。サクラだからと言って普通に美味しいのだからこれはもう役得と言えよう。
(これで報酬も貰えるんだし、有難い事よねっ)
お替りを頂いて彼女は二個目のトマトグラタンを口へと運ぶ。
ピザとは違って側面の焼けた皮が気になるモノの中は思いの外ジューシーであり、マッシュポテトにトマトの味が沁み込み深みを与える。ミートソースには元々トマトを使っているのだから、これは合わない筈がない。
「これ、やっぱり焼きがおすすめよね♪ ピザを食べた時も思ったんだけど、変な酸味もないしとろっとしていて……これひょっとしてデザートにもならないかしら?」
ふと思いついた事を彼女が口走る。
「ほう…デザートか」
その言葉を聞いてパーザが何やら奥で目を光らせていた。
●苗
「さーて、んじゃ最後は俺のだな。俺のはそのものの味で勝負だぜ!」
会場に集まった人々に旭が配るのはこれぞ男のアウトドア料理と言ったモノばかり。
半分に切った黒トマトを串に刺して豪快に焼いたトマト串に、比較的小さいものをベーコンで巻いてのベーコントマト串。トマトと玉葱とツナを合わせて和えたサラダもある。このサラダをバケットに挟むのもあり。メジャーに干し肉・レタス・トマトのBLTサンドも用意している。
「生でよし、焼いてよしの万能トマトだぜ! いいと思ったら、ぜひとも後で販売もするから買ってってくれ!」
多少大袈裟なアクションを加えて、彼は審査する者達の舌だけでなく耳や目でも楽しませる。
「コレ、本当に食べれるの? 酸っぱくないの?」
そんな彼の元に現れたのは小さな少年だった。やはり黒いトマトは物珍しいらしい。
「ああ、食べれるぞ。どれがいい? にーちゃんが作ったとっておきだ」
そこでずらっと並べた料理から一つ少年に食べたいものを選ばせる。
すると彼が選んだのはベーコン串で…軽くフーフーしてから少年に手渡す。
「やけどすんなよ」
「うん、わかった……フー、フー…」
もしゃり。少年がハフハフしながら口の中でトマトを咀嚼する。
「どうだ、ウマイだろ?」
そう尋ねると少年は幸せげに頷き、その場で小さく跳ねて喜んでみせる。
「おっ、そんなにウマかったか」
それにつられて微笑んで頭を撫でてやると、次に出たのは意外な一言。
「やったよー、おれトマト食べれたー♪」
ぱたぱたと走って母の元に戻る少年の言葉に振り返る彼。パーザのトマトはやはりトマト嫌いにも受け入れられるらしい。他にも所々で克服できたという声が上がり始めている。
「すげーじゃんか、このトマト。やっぱウマいもんはウマいもんな」
真っ黒だが艶のいいトマトがきらりと輝く。
ピュアダークという名も受け取り方を変えてみれば黒水晶とも取れないか。
「お兄さん、こっちにも下さいな」
そんな事を考えている合間も試食の料理はどんどんなくなっていき、直接彼に声がかかる。
「ああ、ちょっと待ってな」
そこで彼は慌てて追加を焼き始める。
一方であのうんちくで注目を浴びたディーナはと言えば…未だにこの会場で語りながら食べ続けていた。
「あのね、聞いた話なんだけどリアルブルーではトマトは家庭で育てたい夏野菜ナンバーワンに輝いたって噂なの! それにもともとトマトは医者いらずという位栄養素がたっぷりで健康にいいって…だけど、この黒トマトは更に違うくて」
『違うくて?』
ぐっと身を乗り出す形で主婦やら料理に携わる者達が彼女の話に聞き入る。
「なんとこの色がブルーベリーと同じ成分らしくて、更に身体にいいって聞いたの」
具体的な成分は彼女は知らないようであるが、健康にいいと言われて悪い気はしない。
「だったらもっと食べなきゃだねっ。幸い今日は試食はタダらしいし」
朝から始まったこの試食会であるが投票もそこそこに、夕方には各方面からもこの事を聞きつけてやって来た人々で賑わいを見せる。そしていよいよ投票結果であるが、堂々の一位に輝いたのは余すところなく使い切ったシルフェのトマトグラタンに決定する。
「一品しか作ってなかったから正直吃驚だよ」
皆が盛大な拍手で見守る中、彼女が言葉する。そして、
「この企画の立ち上げに協力してくれたパーザさんに感謝です。だからパーザさんの黒トマトこれからもよろしくだよー!」
そう言って今日は端っこで雑用をやっていたパーザを壇上に呼ぶ。
「あっ、あー…突然こんな舞台に上げられても何だが…その、私のトマトは皆のトマトでもある。この噂が広まれば、きっとうちだけでは生産が追い付かなくなる事だろう。だから、カルドルビーノに手伝ってくれる者がいるならば分ける所存だ。トマトだけでなく、苗もこの後販売するので宜しく頼む」
彼には珍しくえらそうな態度を多少抑えて、そう宣言すればよく思っていなかった仲間の棘も少しは落ち着いてくれる筈だ。
「まあ、実績はある訳だしな。精々いい所を盗ませて貰うさ」
同業者である村民の一人が彼を認め遠回しに彼を褒める。
「ああ、ならば受けて立つまで。祭りでは負けてもトマトでは負けんからなっ」
パーザもそう言って、これでひとまず今年の分の売上は安定に向かう事だろう。
ハンターらも仲間の料理を堪能して、和気藹々といった雰囲気の中片付けを始める。
「トマト…トマトは、おいしいの~」
ただ約一名。スキルで大食いできると信じ食べ過ぎて、眼を回している者がいたのだが…。
それもまたいい思い出になる事だろう。
『おおぅ…』
パーザの元にやって来たハンター達は純粋に驚いた。
噂には聞いていた。依頼内容でも文面では理解していた。しかし、実物を見てみるとやはり違和感が付き纏う。
「本当に真っ黒だね…」
出された黒トマトをまじまじと眺めながらシルフェ・アルタイル(ka0143)が言う。
「黒トマトはリアルブルーにもあると聞いたの。だけど、本物を見るとは初めてなの」
そう言うのはディーナ・フェルミ(ka5843)。ここに集まったのは皆少しばかり食にうるさい者達。うるさいとはいっても食べるのが専門という者もいれば、料理するのが好きという者まで理由は様々だ。けれど、彼らに共通して言える事…それはやはり新種への興味だろう。
「野菜は数々食べてきたが、これは本当初めてだぜ」
野菜が好物だと言い切ると岩井崎 旭(ka0234)が早速切り分けられた黒トマトに手を伸ばす。
そして、皆一同に口へ運んで――表面の果肉は硬過ぎず柔らか過ぎずの適度な歯応え。ゼリー部は噂通り生臭みもなくすっきりとした味わいで、酸味より自然の甘さが緩やかに広がってゆく。
「なるほど、こういう味わいなのですね…色んなお料理に合いそうです」
茄子とピーマンが合わさったようなイメージを持っていたミオレスカ(ka3496)だが、この試食で認識を修正しつつこの後の事を考える。
「だろう。私の作るトマトは天下一品、世界一だと言う自信はあるのだよ」
パーザがはっきりと言い切る。
「あー、だけど流石にヴォイドがどーこーって売り文句はねーだろ?」
そんな彼に旭の直球のダメ出し。
「ですね…『歪虚に魅入られし』ではなく、『魅了する』なら魔除けの意味でもいけたかもしれませんが」
婦人から聞いた話を元にミオレスカも言う。
「そんなに駄目だったか?」
だが、ここにきてもまだパーザは自分の落ち度に気付いていないらしい。
「当ったり前だろうが。ヴォイドのせいで人が死んだりしてんだぜ? その文句だと毒入りと思われても仕方ないだろ?」
そのものずばりを言葉に乗せて、流石にここまで言えば子供でも理解する事だろう。
「それにこの色だとその疑いに拍車がかかってしまうわよねぇ~…でも」
「でも?」
もしゃりと二つ目を口に運んだ夢路 まよい(ka1328)にパーザが問う。
「名前は悪くないわよ。ピュアダークって響き…なんかピュアピュアでキュンってくる感じがして素敵じゃない?」
笑顔と共に返されたその言葉にパーザは自信を取り戻し、やはりそうだろうと拳を掲げる彼は案外単純な人のようだ。そこで彼の性格を利用して、やんわりとシルフェがある企画を持ち掛ける。
「きっとこのトマトを食べて貰えばみんな分かってくれると思うの。シルもさっきまでは半信半疑だったけど、食べてみるとすっごく美味しいって判ったし…だから、これを初期投資だと思って使わせて欲しいの」
大きな瞳で情に訴えかけるように彼女が言う。
「ふむ…まあ、そこまで言われては安く卸してやらんでも」
「ちょっとあなたっ!」
この期に及んで協力者であるハンターからお金を取ろうとした夫に夫人が待ったをかける。
「ああ、もうわかった。傷んで使えなくなってはそれこそ意味がないからな。存分に使ってくれたまえ」
「よし、じゃあ決まりだな」
「有難うなの!」
「任せなさい。ものが良いんだもの、絶対に売れるようにして見せるわよ」
許可が出て集まったハンター達は早速考えてきた案の実行に向け準備に入る。
「あの、奥さん…明日のお天気は?」
「テントとか…この辺に広いスペースはあるかな?」
次々と出される質問に夫人が答えて…。
村の広場に祭り用のテントを借り出して、明日の天気は晴れの予報。
歪虚に魅入られしピュアダーク…売り文句だと判っていてもやはりこの言葉はいけなかった。
市場に売り込みに行った際に広まったその噂は仲買の者達の間にはすでに周知の事となり、不審感も相まって彼のトマトに手を出そうという者はいない。だから、ハンターらは仲買を捨て直接販売に打って出る。広場では太陽が昇り始める前からテントの設営を始め、パーザの黒トマトは荷車に乗せてこっそりと…。何が行われるのか事前に知っている者は少なく、村の者でさえ突然作られたテントを前に首を傾げる。
「はて、今日何かあったっけか?」
春郷祭が近付いてはいるが、村で何かしらの催しをするとは聞いていない。
農作業に向かおうとしていた村民やらたまたまこの村を訪れていた旅人やらが足を止める。
そんな中テントの奥では事前に組み上げたミオレスカ特製のドラム缶製簡易オーブンが煙を上げていた。
そして、そこから立ち昇ってくるのは程よく焼けたピザチーズの芳醇な香り…。朝食には少しヘビーに感じる者も多いが、ここは何を隠そうトマト村だ。老若男女ピザは好きに決まっている。
「お、うまそうな匂いさせてんなぁ」
一人の中年男性がテントで作業するミオレスカに声をかける。
「おはようございます。今日はサプライズで皆さんにお料理を提供させて頂きますから、どうぞご家族お誘い合わせの上でいらして下さいませ」
彼女はそう言って傍に立てた旗を指差す。
するとそこには『サプライズイベント開催・お料理対決inカルドルビーノ』と書かれている。
「そうそう、参加っつーか審査協力してくれんならお代はいらないからな」
別で調理をしていた旭も彼に声をかける。
「へえ、それは太っ腹ね。だったら審査しない手はないじゃない」
ふらりと立ち寄った態でまよいが呟く。
料理バトルという名で行う無料大試食会、それが彼等の立てた売込み作戦であった。
●黒
小さい村では噂が広まるのも早い。トマト自体を仕入れに来ていた業者もその話を聞きつけて、滞在しても問題ない者は時間を遅らせこのイベントの審査員を申し出る。会場に来た者全てを審査員として、三名のハンターの料理を吟味し投票する。まず初めに定番メニューで勝負をかけたのはミオレスカだった。
客引きにも一躍買った彼女の料理は勿論トマトピザだ。いきなり黒トマトのソースでは引かれてしまうと考えて、ソースは普通の赤を使用。ピザ生地に赤と黒のトマトを敷き詰めて、味のアクセントに燻製肉。そこへたっぷりのチーズをのせて焼き上げたら怪訝されていた黒はチーズの奥に身を潜める。
「ん…これは何だ? イカスミか?」
早速一切れ頬張った者から疑問の声。さっぱりとしたとろける黒い物体に目を丸くする。
「でも、イカにしては生臭みも触感もあまりないけど?」
隣りにいた主婦が的確に判断する。
「とするとこれは…」
「こっ、これはもしや…リアルブルーにあるという黒トマトッ!?」
がたりと座っていた椅子から立ち上がり、ディーナが驚愕の表情を見せる。
その声に皆の視線も自然と集まって、
「黒トマトだって!…ってーと、これがあのパーザの」
「やべっ、えらいもん食わされたんじゃあ…」
と動揺する審査員らであるが、更なるディーナの言葉が彼等をぴたりと黙らせる。
「これは安心安全なの。だって私の、ハンターの舌がそう言ってるの…それに黒トマトはリアルブルーでは凄く貴重で珍重されてるの。トマト嫌いの人に大絶賛されているそうなの。それがこの世界にも…品種改良されて誕生したなんて、これはまさに奇跡なの! 凄い事なの~!」
きらきらと目を輝かせて、指まで食べそうな勢いで彼女が出されたピザを食らう。
「…は、ハンターが食って問題ないなら、俺らも大丈夫、なのかな…」
「それに、蒼の世界にもあるって言うし…」
それに諭されて手を止めていた審査員達も再びピザに手を伸ばす。そして冷静に食してみれば、流石はトマトにうるさい人間の集まりだった。それが今までのトマトとは違う事をすぐに察したようだ。
「成程、確かに食べやすいや」
「俺は臭みがなくてもの足りんがなぁ」
と勝手に批評を始め、色への抵抗感は僅かではあるが払拭できたと見える。
「だったら今度はシルのを食べてみてよ」
そこで今度は焼立てのトマトグラタンを手にシルが料理をすすめる。
が、さっきのとは違い黒トマトを器にしたトマトグラタンであるから、流石に見栄えは良いとは言えない。
「ん~…なんだろうなぁ、この感じ」
腐っている訳ではない。匂いもチーズの香りがして、食欲をそそる筈なのだがまだ完全な許容には至っていないようで受け取るのを暫し躊躇する。そんな彼等にはもう一押しが必要だ。
「中にはマッシュポテトとミートソースが入ってるんだよ。自分で言うのもなんだけど、シルのトマトグラタンは一回食べたらやみつきなんだから、ぜひ食べて欲しいんだよ」
せめて一口とフォークを持ち上げる動作で先を促す。とそこで助け舟を出したのはまよいだった。
「あら、食べないんだったら私がもう一つ貰ってもいいかしら?」
ぺろっと一つ丸々食べ終えて、手を出し渋る人々の興味を煽ってみる。
「そんなに見た目って重要かしら? だってほら、ダークチェリーってのもあるじゃない。見た目を気にして美味しいものを食べないなんてナンセンスよ♪」
偽りのない言葉でまよいのそれは絶妙のアシストとなる。
「んー…まぁ、そうだよなぁ」
「さっきのも美味かったし…」
悩んでいた者達もどれ一つと彼女のグラタンに手を伸ばす。
「あ、有難うだよ♪」
それに慌てて対応する彼女ににこりと微笑むまよい。サクラだからと言って普通に美味しいのだからこれはもう役得と言えよう。
(これで報酬も貰えるんだし、有難い事よねっ)
お替りを頂いて彼女は二個目のトマトグラタンを口へと運ぶ。
ピザとは違って側面の焼けた皮が気になるモノの中は思いの外ジューシーであり、マッシュポテトにトマトの味が沁み込み深みを与える。ミートソースには元々トマトを使っているのだから、これは合わない筈がない。
「これ、やっぱり焼きがおすすめよね♪ ピザを食べた時も思ったんだけど、変な酸味もないしとろっとしていて……これひょっとしてデザートにもならないかしら?」
ふと思いついた事を彼女が口走る。
「ほう…デザートか」
その言葉を聞いてパーザが何やら奥で目を光らせていた。
●苗
「さーて、んじゃ最後は俺のだな。俺のはそのものの味で勝負だぜ!」
会場に集まった人々に旭が配るのはこれぞ男のアウトドア料理と言ったモノばかり。
半分に切った黒トマトを串に刺して豪快に焼いたトマト串に、比較的小さいものをベーコンで巻いてのベーコントマト串。トマトと玉葱とツナを合わせて和えたサラダもある。このサラダをバケットに挟むのもあり。メジャーに干し肉・レタス・トマトのBLTサンドも用意している。
「生でよし、焼いてよしの万能トマトだぜ! いいと思ったら、ぜひとも後で販売もするから買ってってくれ!」
多少大袈裟なアクションを加えて、彼は審査する者達の舌だけでなく耳や目でも楽しませる。
「コレ、本当に食べれるの? 酸っぱくないの?」
そんな彼の元に現れたのは小さな少年だった。やはり黒いトマトは物珍しいらしい。
「ああ、食べれるぞ。どれがいい? にーちゃんが作ったとっておきだ」
そこでずらっと並べた料理から一つ少年に食べたいものを選ばせる。
すると彼が選んだのはベーコン串で…軽くフーフーしてから少年に手渡す。
「やけどすんなよ」
「うん、わかった……フー、フー…」
もしゃり。少年がハフハフしながら口の中でトマトを咀嚼する。
「どうだ、ウマイだろ?」
そう尋ねると少年は幸せげに頷き、その場で小さく跳ねて喜んでみせる。
「おっ、そんなにウマかったか」
それにつられて微笑んで頭を撫でてやると、次に出たのは意外な一言。
「やったよー、おれトマト食べれたー♪」
ぱたぱたと走って母の元に戻る少年の言葉に振り返る彼。パーザのトマトはやはりトマト嫌いにも受け入れられるらしい。他にも所々で克服できたという声が上がり始めている。
「すげーじゃんか、このトマト。やっぱウマいもんはウマいもんな」
真っ黒だが艶のいいトマトがきらりと輝く。
ピュアダークという名も受け取り方を変えてみれば黒水晶とも取れないか。
「お兄さん、こっちにも下さいな」
そんな事を考えている合間も試食の料理はどんどんなくなっていき、直接彼に声がかかる。
「ああ、ちょっと待ってな」
そこで彼は慌てて追加を焼き始める。
一方であのうんちくで注目を浴びたディーナはと言えば…未だにこの会場で語りながら食べ続けていた。
「あのね、聞いた話なんだけどリアルブルーではトマトは家庭で育てたい夏野菜ナンバーワンに輝いたって噂なの! それにもともとトマトは医者いらずという位栄養素がたっぷりで健康にいいって…だけど、この黒トマトは更に違うくて」
『違うくて?』
ぐっと身を乗り出す形で主婦やら料理に携わる者達が彼女の話に聞き入る。
「なんとこの色がブルーベリーと同じ成分らしくて、更に身体にいいって聞いたの」
具体的な成分は彼女は知らないようであるが、健康にいいと言われて悪い気はしない。
「だったらもっと食べなきゃだねっ。幸い今日は試食はタダらしいし」
朝から始まったこの試食会であるが投票もそこそこに、夕方には各方面からもこの事を聞きつけてやって来た人々で賑わいを見せる。そしていよいよ投票結果であるが、堂々の一位に輝いたのは余すところなく使い切ったシルフェのトマトグラタンに決定する。
「一品しか作ってなかったから正直吃驚だよ」
皆が盛大な拍手で見守る中、彼女が言葉する。そして、
「この企画の立ち上げに協力してくれたパーザさんに感謝です。だからパーザさんの黒トマトこれからもよろしくだよー!」
そう言って今日は端っこで雑用をやっていたパーザを壇上に呼ぶ。
「あっ、あー…突然こんな舞台に上げられても何だが…その、私のトマトは皆のトマトでもある。この噂が広まれば、きっとうちだけでは生産が追い付かなくなる事だろう。だから、カルドルビーノに手伝ってくれる者がいるならば分ける所存だ。トマトだけでなく、苗もこの後販売するので宜しく頼む」
彼には珍しくえらそうな態度を多少抑えて、そう宣言すればよく思っていなかった仲間の棘も少しは落ち着いてくれる筈だ。
「まあ、実績はある訳だしな。精々いい所を盗ませて貰うさ」
同業者である村民の一人が彼を認め遠回しに彼を褒める。
「ああ、ならば受けて立つまで。祭りでは負けてもトマトでは負けんからなっ」
パーザもそう言って、これでひとまず今年の分の売上は安定に向かう事だろう。
ハンターらも仲間の料理を堪能して、和気藹々といった雰囲気の中片付けを始める。
「トマト…トマトは、おいしいの~」
ただ約一名。スキルで大食いできると信じ食べ過ぎて、眼を回している者がいたのだが…。
それもまたいい思い出になる事だろう。
依頼結果
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/17 01:56:01 |
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黒トマトアピール作戦会議室 シルフェ・アルタイル(ka0143) 人間(クリムゾンウェスト)|10才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/05/18 08:26:05 |