• 界冥

【界冥】函館山・弁天台場攻略

マスター:近藤豊

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2017/05/22 09:00
完成日
2017/05/24 06:32

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 二股口及び木古内での戦闘で敵を退けたメタ・シャングリラとハンター達。
 様々な思惑が渦巻く函館の戦いは、いよいよ五稜郭跡地にある函館クラスタへ手をかける。
 名古屋に続くクラスタ内部への突入――それは、函館決戦と称するべきものであった。

 統一連合宙軍の小型船へ乗り込み、函館湾へ向かうハンター達。
 彼らの前には一台のモニターが鎮座していた。
「あーあー。ちょっと喉の調子が悪いザマスね。寝酒を減らして……え? これ、もう映ってるザマスか?
 ちょっともっと早く教えるザマス! 乙女のプライベートが晒されたザマスよ!」
 モニター越しに現れたのはメタ・シャングリラ艦長の森山恭子(kz0216)。
 統一連合宙軍による函館クラスタ殲滅戦の総指揮を任されている人物だ。
 モニターに移る初老の恭子は、画面から飛び出してくるかのようなインパクトがある。
「気を取り直して。
 今回、あなた達に課せられた任務は『弁天台場の攻略』ザマス」
 恭子の横に函館山周辺の地図が映し出される。
 そこには幾つかの光点が点滅していた。
 特に函館山の麓付近に一際大きな光がある。
「木古内を通過した艦隊は函館湾に向けて航行中ザマス。
 予定では函館湾へ入った後、函館駅前と七重浜から揚陸艦で連合宙軍の部隊を上陸させるザマスが……問題はここザマス」
 恭子は麓にあった大きな光を指し示す。
 かつては弁天台場と呼ばれた場所――箱館戦争では大砲が設置されて幕府の艦隊へ砲撃を行っていた場所。
 しかし、VOIDとの戦いにおいてもこの弁天台場は重要な拠点となっている。
「函館湾に入る連合宙軍に対して敵はVOID砲を4門設置しているザマス。このまま艦隊が進めば敵と交戦。被害は免れないザマス。
 それだけではないザマス。このままでは後続の揚陸艦も危ないザマス」
 函館湾の入り口にある弁天台場にはVOID砲が4門設置されている。
 このまま函館湾を北上すれば艦隊はVOID砲に狙い撃ちされる。艦隊もVOID砲へ反撃するがダメージは免れない。
 だが、それよりも問題は後続の揚陸艦への攻撃だ。
 揚陸艦には函館へ上陸して函館クラスタ南部への進軍及び函館市内の敵を掃討する部隊が乗り込んでいる。
 ここで攻撃を受けて撃沈されるような事があれば、函館クラスタ攻略にも大きな影響を及ぼす可能性もある。
「幸い、函館空港を奪還成功したザマス。
 これで弁天台場周辺へ航空支援で敵の攻撃を一時的に無効化する事に成功したザマス。
 そこで! あなた達の出番ザマス」
 恭子の説明によれば、航空支援により一時的に沈黙したVOID砲を破壊するのが今回の任務だ。
 推測ではVOID砲が沈黙している時間は、一時間。
 VOID砲が動き出す前に函館山の南から上陸して弁天台場へ潜入。周辺のVOIDを駆逐しながらVOID砲を破壊するのだ。
「弁天台場周辺にはエンドレスが放ったドローンが確認されているザマス。このドローンはジャミング機能がある為、弁天台場周辺では通信機能が一切使えないらしいザマス」
 厄介な敵は、エンドレスが放ったドローンだ。
 クリムゾンウェストでも確認されているエンドレスのドローンは、ジャミング機能を持っている。このドローンが存在する地域では通信が妨害される。トランシーバーや魔導短伝話での通信を行う事ができない。
 つまり、弁天台場で戦っている最中ではメタ・シャングリラや味方艦隊との連携が困難となる。ドローンが放置されれば上陸した味方部隊の連携にも影響が出る可能性もある。できるならば、ドローンは完全に全滅させておきたいところだ。
「危険かつ厄介な任務ザマスが、これが函館クラスタを攻略する為の重要な任務ザマス。 あたくしは函館クラスタを北から攻略するので弁天台場には行けないザマスが、ハンターの皆を信じているザマス」
 モニターの前で祈る恭子。
 こうしている間にハンター達を乗せた小型船は、函館山の南へ到着する。
 まだ敵には気付かれていない。
 上陸すれば、もう敵のいる弁天台場まで駆け抜けるしかない。

 意を決して立ち上がるハンター。
 そこへモニターから再び恭子の声が聞こえてくる。
「一緒に、函館クラスタを破壊するザマス!」

リプレイ本文

 津軽海峡から吹き付ける風が、函館山へと吹き込んでくる。
 太陽の強い日差しが差し込み、新たな季節を予感させる。

 函館山の脇から続く道路より北上する数台のバイク。
 時期が時期であれば爽やかなイメージを彷彿とさせるが――残念ながら、バイクに乗る若者達にその気配は無い。

 何故なら、彼らは今から『戦場』へと赴くのだから。

「……この作戦に参加している人達の為にも、この任務を必ず成功させるの。
 ファリスも頑張るの!」
 魔導バイクに乗るファリス(ka2853)は、気合い十分だ。
 それもそのはず、これから始まるのは函館クラスタの初戦。
 作戦のすべてがファリスを含むハンター達の活躍にかかっている。
「函館ですか。この地には五稜郭もありますし、是非一度観光でのんびり訪れたかったのですが……復興が成し遂げられた後、でしょうね……」
 金髪の髪をなびかせながら、ハンス・ラインフェルト(ka6750)は先を急ぐ。
 ハンス自身、函館の街に興味がない訳ではない。
 ただ、隕石が落ちて函館クラスタが形成される際に函館市街は壊滅状態。瓦礫の山と化している。
 五稜郭はまさに函館クラスタが鎮座しているのだから、観光どころではない。
「俺も観光したかったぜ。エンドレスって奴をぶん殴りに、な」
 アーサー・ホーガン(ka0471)は、ハンスに乗る形で一言ぼやいた。
 今回の作戦はハンター達が幾つかの場所に別れて活動を行っている。
 函館クラスタを攻撃するメタ・シャングリラ。
 函館市内でヴァルキリー1や雑魔を撃退して函館クラスタへの進軍ルートを確保する部隊。
 そして――函館湾へ進入する味方艦隊を援護する部隊だ。
「ま、愚痴っても仕方ねぇ。暴れてやるか……弁天台場でな」
「そうだ。俺達の作戦を成功させなければ、仲間が危ない目に……絶対に成功させて見せる!!」
 やる気を引き上げようとするアーサーと対照的に、南護 炎(ka6651)は最初からテンションMAXだ。
 今から南護らが向かう弁天台場にはVOID砲台が設置されている。
 この砲台が存在していては味方艦隊や函館市内へ兵士を運ぶ揚陸艦を攻撃されてしまう。
 万一ここで破壊されるような事があれば、作戦全体の遂行に大きな支障が発生する

 弁天台場のVOID砲を破壊して、味方艦隊の進軍ルートを確保する。
 それが――今回ハンター達に与えられた第一任務である。

「艦隊が到着するまであと50分。弁天台場に到着するまで10分ってところね。
 なるべく早く片付けましょ。なんかうちのお姉様が姉妹で五人組アイドルとしてリアルブルーとして売り出すとかアホな事言っているし……さっさと問題解決してお姉様の野望に協力しないといけないのよ」
 セレス・フュラー(ka6276)も魔導バイク「ディアーナ」に乗って先を急ぐ。
 家庭の事情により依頼を解決する必要もあるようだが、依頼自体も早々に片付けた方がベストだ。
「VOID砲が第一目標だが、ドローンも片付ける必要がある。厄介な相手だが、撃破目標にされている以上、完全に破壊する」
 ジーナ(ka1643)は、第二目標について触れた。
 VOID砲が最優先攻撃目標だが、弁天台場周辺で浮遊するVOIDドローンの破壊も見逃してはならない。エンドレスが放ったドローンは、斥候の情報で通信阻害機能を持ち合わせている。これらが多数残されていれば、弁天台場周辺でトランシーバーや魔導短伝話で通信を行う事ができない。
 それはつまりドローンが存在する限り、作戦状況を知る事も伝える事もできないという事だ。
「分かってるって。
 そいつも徹底的にぶっ壊せばいいんだろ? 雑魚はまとめて相手してやるよ」
 自信たっぷりのアーサー。
 ハンター同士も戦闘中は通信する事ができない。近くのハンターには声を掛ける事もできるだろうが、少し離れた味方とは意志疎通も難しい。
 だからこそ、事前に打ち合わせた作戦に従うだけじゃない。
 味方を信じて己に課せられた任務を全うしなければならない。
「そろそろ敵のテリトリーだ。ここからは時間との勝負……皆、信じてる」
 ジーナは、魔導バイクのアクセルを思い切り吹かせた。


「オラオラオラッ! 俺はここだ! さっさと集まってこいよ!」
 入舟町にアーサーの叫び声が木霊する。
 浮遊型の小型狂気やVOIDドローンは、VOID砲を守る為に周辺に展開している。言い換えれば、VOID砲を破壊しようとする者が居ればそこへ向かって来るはずだ。
 そう考えたアーサーは事前に弁天台場周辺の状況を確認。当たりをつけた上でソウルトーチを使用した。
 周辺にいる敵をアーサーに向ける事でVOID砲破壊を目指すチームの障害を減らそうというのだ。
「おお、来た来た。人気者は辛いねぇ」
 瞬く間に周辺の敵がアーサーの元へと詰めかける。
 小型狂気の中に数台のドローンが混ざる形でやってきた。数で言えば圧倒的に小型狂気の方が多いようだ。
 アーサーにとっては予想通りの展開ではあるのだが、少々問題も発生する。
「……あれ? ちょっと多すぎる気がするの」
「確かに多いかも。ファリス君、こっちへ」
 瞬く間に現れる波にファリスは少々圧倒される。
 セレスはファリスを孤立させないようファリスの前へ一歩進み寄る。
 実はアーサーがソウルトーチを使った事で必要以上に敵が三人の元へ押し寄せてきたのだ。
「がははっ、入れ食いだなぁ!」
「笑い事じゃないって。さっさと敵を片付けないと!」
 高笑いするアーサーを尻目に、セレスは短刀「陽炎」を片手に躍り出る。
 アサルトディスタンスで、小型狂気をすれ違い様に一撃を叩き込んでいく。おまけにミゼリアの憎しみにより小型狂気は紫色のオーラが蝕む。
「お。なら、こっちも負けてられねぇな!」
 アーサーも血斧槍「ノーサンブリア」を片手に突貫。
 薙ぎ払いで前面に居た敵に目掛けて強烈な一撃を放つ。吹き飛ばされるような形となった小型狂気。後から次々と飛来する小型狂気とドローンのせいで、半ば強制的に一つの集団を形成していく。
「……爆炎よ。弾け、敵を焦がせ! ……メガフレアボムっ!」
 ファリスの呪文詠唱と共に燃える火球が敵の集団の中へと放たれる。
 次の瞬間、火球は爆発。広い範囲に衝撃が伝わっていく。
 炎と衝撃――セレスとアーサーにより追い込まれていた敵は、逃げ場を失いその場で直撃。炎に巻き込まれた小型狂気達は、意外にもあっさりと消滅する。
「へぇ、あんたもやるもんだねぇ」
「ファリス君の一撃でここまで倒せたなら、敵一体辺りはそんなに強くはないのかもね」
 セレスの指摘通り、小型狂気は単独ならハンターの敵にはならない。
 正面から叩けばあっさりと倒せる事ができる。
「これなら何とかなりそうだな。北上しながらソウルトーチを使って敵を集めれば、一網打尽だな」
「油断するな」
 セレスは、投具「コウモリ」を放った。
 小型狂気の影に隠れ、小型マシンガンでアーサーを狙っていた機体がいたようだ。
 コウモリの一撃を受け、ドローンは慌てて旋回する。
 そこへちょうどファリスの呪文詠唱が終わる。
「……火箭よ。敵を焼き貫け! ……ファイアーアローっ!」
 燃える炎の矢がドローンの向かって発射。
 矢はドローンの機体を捉えた後、地面へ落下。ドローンは派手な爆発と共に完全に沈黙した。
「敵が集団化すればそれだけ厄介になるわ。隠れて狙い撃つ奴もいるみたいね」
「厄介? 結構じゃねぇか」
 アーサーは、ノーサンブリアを再び構える。
 視線の先には敵の一団。既に多くの敵がこの場所へ集い始めているようだ。
「雑魚ばっかりじゃあ、歯応え無くて飽きちまうところだ。もっと俺を熱くさせてくれなきゃやる気も出ねぇってもんだ……おらっ!」
 アーサーは、ノーサンブリアを薙ぎ払いつつ敵陣へと突撃する。
 自分を楽しませる状況を追い求めて――。


 一方、三機のバイクが函館どつくの先を目指す。
 彼らの目標は小型狂気やドローンではない――味方艦隊の行く手を阻むVOID砲である。
「大型VOID砲は爆薬で爆散させたと聞きましたが、今回は私達でも壊せるのですね……なるほど」
 ハンスが事前に聞いた斥候の情報では、VOID砲の根元にある制御装置を破壊すればVOID砲を破壊する事ができるらしい。おそらく敵もここまで追い詰められると考えていなかったのだろう。旧式のVOID砲があったと考えれば納得できる。
「道に大穴が空いている。喋っていると舌を噛む」
 ジーナは後方のハンスへチラリと視線を送る。
 VOID砲はかつて函館どつくと呼ばれた場所に函館湾に向けて設置されている。
 そこまでバイクで急ぐのだが、時折道には大きな穴が空いている。函館クラスタが誕生した際に飛来した欠片が地面に大穴を開けたのかもしれないが、道を急ぐ三人にとっては厄介極まりない。
 下手をすれば穴にタイヤを取られて転倒する恐れもある。三人は迂回して大穴を避けながらVOID砲へ向かう必要がある。
「……見えた! VOID砲!」
 南護の目に飛び込んできたのは函館どつくに鎮座する四門の砲台。
 向かう途中で視認する事はできたが、近づいてみれば3メートルはある大きな砲台だ。
 今回の依頼はこの砲台の破壊が最優先。
 自然と南護の心に火が付いた。
「南護炎、行くぜ!!!」
「おい、待て」
 ジーナの呼びかけを無視して南護はアクセルを全開。
 VOID砲のある高台へバイクで一気に進入する。
「勢いで一気に駆け抜ける……悪くはありませんね」
 南護に続いてハンスもアクセルを全開にする。
 元々VOID砲を破壊する際には南護とジーナが着手していない砲台破壊を狙うつもりだった。南護が一目散に奥のVOID砲を狙ってくれるなら、ハンスはそれ以外のVOID砲に狙いを定めればいい。
「二人とも……無茶はするな」
 意を決したジーナ。
 バイクを操り、一気にVOID砲の近くまで迫った。


「どけっ!」
 バイクから降りた南護は、VOID砲の近くまで一気に駆け寄る。
 時折現れる小型狂気に対してはグレートソード「エアリアル」による電光石火の一撃を叩き込み、遠くへ弾き飛ばす。
 今は無理をする必要は無い。
 VOID砲を破壊した後でゆっくり倒しても問題は無い。
(心なしか敵の数が少ない……陽動の部隊の活躍か)
 ガンシールド「アーウェルサ」でドローンを撃墜するジーナ。
 想定よりも数が少なく感じるのはファリス達の活躍によるものだろう。おかげでVOID砲近くまで大した被害もなく接近する事ができた。
「ふぅ、VOID砲まで近づきましたが……制御装置とはこれでしょうか」
 ハンスの前にあるのは腰程度の高さのある黒い箱のような代物だ。
 箱の上部には液晶らしきものに文字が浮かび上がっているようだが、ひび割れていて何が書かれているか分からない。
「本来であれば操作して止める事もできるのかもしれませんが、こちらも時間がありません。やる事は一つですね」
 ハンスはジャックナイフターンで魔導バイクを急停止させる。
 そして、素早くバイクから降りるとVOID砲の元まで一気に駆け寄った。
「……唸れ、獄門刀っ!」
 ハンスが抜き放った獄門刀は、マテリアルに反応して赤みを帯びる。
 古代兵器の攻撃用アームパーツだったと思われる硬い刀身は、上段から制御装置へと一気に振り下ろされる。
 派手な破壊音と共に黒い箱は真っ二つ。
 次の瞬間、VOID砲は力を失ったように瓦礫の山へと還っていく。
「まずは一つ、次に参りましょう」
 ハンスはハンターの力で確実にVOID砲を無効化できる事を確信する。
 続いて南護が制御装置へと辿りつく。
「このVOID砲を破壊すればいいんだろ!」
 剣心一如で呼吸を整えた後、南護はグレートソード「エアリアル」の電光石火を制御装置へ叩き込む。
 派手な一撃と共に制御装置は海の中へと弾き飛ばされる。
 海中へと沈んでいく制御装置。それを受けてVOID砲は再び活動を停止する。
「うおおっ! 俺も成し遂げた! 次の砲台は何処だ?」
「こちらの砲台も間もなく片付く。可能ならハンスに砲台を任せてドローンの破壊に回って欲しい」
 ジーナは、ガンシールド「アーウェルサ」が制御装置を狙い撃ちながら南護へドローン対応を打診する。
 残る二門の砲台。既にジーナとハンスが対応中であるならば、第二目標であるドローンを一つでも多く沈めておきたい。セレス達の活躍である程度ドローンは沈めてくれているのだが、砲台周辺にも未だ現存している。
 味方艦隊到着まで――あと10分。
 少しでも障害は取り除いておくべきだ。
「ドローンもすべて破壊しないと他のところの通信が困難になってしまう……一機も逃がしはしない!」
 未だトランシーバーが使えない所を見れば、まだ少しドローンが残っているはず。
 まさに、時間との戦いとなっていた――。


 依頼開始から一時間。
 函館どつくへ集まったハンター達の前を、味方艦隊は雄大に進む。
 攻撃目標となっていたVOID砲はすべて沈黙。ドローンも破壊する事に成功していた。
「まあ、ウォーミングアップにはなったな」
「時間も想定内だったわね」
 アーサーとセレスが依頼を振り返る。
 今回は陽動側に多くの敵が集まった反面、通信が阻害される中で連携した事がドローン多数撃破に繋がっていた。
「依頼成功なの。ファリスも頑張った甲斐があったの」
「こちらも戦果は十分だ。函館クラスタ攻略の露払いとなったはずだ」
 ファリスが喜ぶ傍らで、南護は硬く拳を握って勝利の余韻に浸る。
 そう――函館クラスタを巡る戦いは、まさにこれから。ハンター達の眼前で航行する味方艦隊と揚陸艦を函館湾に引き入れて一気に函館クラスタを叩く。
 ここまでは統一連合宙軍の思惑通りと言えるだろう。
「あとは仲間を信じて吉報を待ちましょう。必ず、皆さん役目を果たしてくれますよ」
 ハンスの言う通り、既に戦端は開かれた。
 あとは各地で奮戦するハンター達を信じる他ない。
 潮風に吹かれるハンスの傍らで、ジーナはメタ・シャングリラで作戦状況を報告していた。
「ジーナからメタ・シャングリラへ! 作戦成功。繰り返す、作戦成功!」

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MVP一覧

  • 蒼き世界の守護者
    アーサー・ホーガンka0471
  • 変わらぬ変わり者
    ハンス・ラインフェルトka6750

重体一覧

参加者一覧

  • 蒼き世界の守護者
    アーサー・ホーガン(ka0471
    人間(蒼)|27才|男性|闘狩人
  • 勝利への開拓
    ジーナ(ka1643
    ドワーフ|21才|女性|霊闘士
  • 新航路開発寄与者
    ファリス(ka2853
    人間(紅)|13才|女性|魔術師
  • 風と踊る娘
    通りすがりのSさん(ka6276
    エルフ|18才|女性|疾影士
  • 覚悟の漢
    南護 炎(ka6651
    人間(蒼)|18才|男性|舞刀士
  • 変わらぬ変わり者
    ハンス・ラインフェルト(ka6750
    人間(蒼)|21才|男性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/05/18 21:00:35
アイコン 質問卓
通りすがりのSさん(ka6276
エルフ|18才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2017/05/18 06:27:15
アイコン 相談卓
通りすがりのSさん(ka6276
エルフ|18才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2017/05/22 01:37:15