迷走せし恋心

マスター:あまねみゆ

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~12人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
4日
締切
2014/06/15 22:00
完成日
2014/06/23 10:57

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

「あなたのお気持ちは嬉しいですが、わたくしはそれを受け取ることが出来ません」
「何故ですか!」
 困った表情で自分を見つめる目の前の修道女と突き返されたプレゼントの小箱を交互に見つつ、アドリアンは心の底からの叫びを口にした。彼女の銀の髪によく似合うと思い、特注で作らせた蒼い宝石の嵌った髪飾りは、彼女に笑顔をもたらすことはなかった。
「こんな高価なもの、いただけません。第一、いただく理由が……」
「この髪飾りが僕の想いだと言ってもですか!」
 アドリアンの言葉に修道女――ユーリアはため息を付いて。
「あなたの想いはお金を詰めば買えるのですか?」
 明らかに贅を尽くした細工の髪飾りをもう一度見つめ、彼女は悲しそうに瞳を伏せた。


 * * *


「いるんですよねー、親のお金を使うことを当然と思っている男って!」
 ハンターオフィスにて先ほど受け付けた依頼を掲示しながら職員がぶつくさ呟いている。
「きっと彼女も自分で稼いだお金じゃないのにって思ったんじゃないかしら!」
 別に彼女の話し相手になっている者が居るわけではない。独り言だ。
「あ、新しい依頼ありますよー。初心者でもなんとかなると思いますー」
 依頼をチェックしようと近づいてきた者達に、職員は笑顔を振りまいた。


 依頼人の名前はアドリアン。グラズヘイム王国の王都イルダーナに住まう下級貴族のお坊っちゃんだ。15歳。
 彼は恋をしている。相手は、王都の商店に定期的に買い出しに来る修道女だ。銀の髪、蒼い瞳の清楚な彼女に一目惚れしたアドリアンは彼女がよく訪れる店で彼女の名前や住まいを聴き込んだ。
 彼女の名前はユーリア。16歳。店の人の話によれば近隣の町の聖堂に奉仕しているらしい。他の修道女達の買い物も引き受けているようだが嫌な顔ひとつせず、いつも買い物メモをチェックしながら商店を回っているとか。
 ある時、たくさん荷物を抱えていた彼女を手伝ってあげたことで、二人は偶然出逢えば(アドリアンの方は狙い定めて彼女に会いに行っているのだが)軽く会話をするようになった。広場で休憩しながら雑談に興じることもあった。自分の話を笑顔で聞いてくれる彼女に、アドリアンは深く深く惹かれていき――そして、想いを告げる決心をして特注で作らせた髪飾りをプレゼントしたのだが。

 ――軽蔑された……。

 ハンターオフィスを訪ねてきた彼は、相当ショックを受けているようだった。だが彼女のことを諦めるつもりは毛頭ないらしく。
「うちの下働きの男が言ってたんだ。奥さんに求婚する時に王都の外にある岩場で取った木で細工を作って、その傍に咲いていた花を添えて渡したら成功したって! だから僕もその木と花を使ってもう一度思いを告げれば成功するはずだ!」
 根本的なことを勘違いしている気がする――職員はそう思ったがそれよりもアドリアンの手にあるものが気になった。
「はいはい、その岩場までと帰路の護衛ですね。でも、木の枝の切り方とかは教えてもらわなくていいんですか? その手の果物ナイフじゃ枝も落とせないと思いますけど?」
「何!? これじゃ駄目なのか? じゃあ、それも依頼内容に加えてくれ。あと、何に加工したらいいのか、どうやって加工したらいいのかのアドバイスと指導もな!」
「……それって、全部なんじゃ……」
「僕はこう見えて壊滅的にセンスが無い上不器用なんだ!」
 ここは威張るところではない。職員はため息つきつつお坊ちゃんの護衛依頼(指導という名のお世話含む)を受理したのだった。

リプレイ本文

●お坊ちゃんの旅路を支える
 ある程度舗装されていたり踏み均されている道を往く間は良かったのだ。下草がさわさわ、小石がゴロゴロと転がる道にさしかかり始めた時点で依頼人であるアドリアンの歩行速度は見るからに落ち始め、口数も少なくなり表情も曇り始めた。元々彼が長時間、そして荒れた道を歩き慣れていないことは頭に入れていたため、一同はそっと目配せしあう。
「あ、あそこに休憩するのにちょうど良さそうな場所があるよ。少し休んでいかないかい? 僕、少し疲れてしまったんだ」
 前方の草地にある平らな石を指をさして声を上げたのは紺野 璃人(ka1825)だ。璃人を始め、他のメンバー達はもちろんまださほど疲れていない。この提案はアドリアンの為のものであるがあからさまに彼に休めと言ってはプライドを傷つけるかもしれない、だからこのような提案の形にしてみた。
「そうか、疲れたか。仕方ない、では休もう」
 案の定、璃人の言葉にぱあぁっと表情を明るくしたくせにさも自分は疲れていないような事を言って、アドリアンは一番に平らな岩に腰を掛ける。エリシャ・カンナヴィ(ka0140)は小さくため息を付いたが、辺りに気を配るのを怠らない。貴族のボンボンのお守りである今回、面倒がなれけば良けどと考えてはいたが、すでに少し面倒くさくもある。だが依頼である以上、彼の安全には気を配るつもりだ。
「アドリアン君、よかったらこれ、どうぞ」
 夕影 風音(ka0275)が荷物の中から取り出したのはパンとジュース。依頼の間に必要な食糧類は基本的に依頼主の負担であるが、風音はそれとは別に彼の為に用意をしておいたのだ。
「気が利くな! いただく!」
「ゆっくりでいいから、喉に詰まらせないようにね」
 パンをちぎって口に放り込むアドリアンを見て、風音は目を細める。夢中になって食べる様子は弟妹を思い出させた。
(ふむ。まぁ、若いうちの価値観は……生まれ育った環境に大きく依存するからねぇ☆ そして、それを変えていくのは想いと経験、だねぇ♪)
 何もかも他人に気を使って世話してもらわねばならないアドリアンの現状を見て、東雲 禁魄(ka0463)は心の中で呟いた。そしてこの旅に同行する前に仲良くなっておいた雑貨屋の娘を通じてユーリアと話をした時のことを思い出す。

『いつも同じ聖堂の皆さんの分も買い出しをなさっているとか。大変ですね』
『いえ、今まで知ることのできなかったたくさんのことを知る切っ掛けを与えて下さる皆さまにご奉仕できることを、幸せだと思っております。部屋の中で刺繍をしたり読書をしているだけでは学べないたくさんのことを、外にでることで知ることが出来ますから』
『ああ、ユーリアさんはそういう感謝の心を大事にされるのですね☆』
『もちろんです。これまでも感謝の気持は忘れていないつもりでしたが……あらためて、ずっと大切にしていきたいと思いました。この気持は、お金では買えません』
 禁魄はユーリアや雑貨屋の娘と話すうちに感じたことがあった。それは雑貨屋の娘と比べるとユーリアには格の違った気品を感じること、言葉遣いや仕草が優雅なこと。そしてこれはさすがに初対面では聞くことは出来なかったのだが、彼女は何らかの理由で幼いころに聖堂に引き取られたというわけではないらしい。まるで聖堂に奉仕し始めてそれほどに長くはないような、そんな感じを受けた。もちろんこれは仲間達に報告済みである。

「アドリアン様、そろそろ出発してもいいですか? もしよろしければ、歩きながらユーリアさんがどんな女性なのか、教えていただけませんか?」
「いいとも!」
 頃合いを見てのアルテライア・エルレイス(ka0015)の声掛けに、アドリアンは胸を張ってすっと立ち上がった。彼が機嫌よく立ち上がってくれたことに胸をなでおろしつつ、アルテライアは彼の半歩後ろについて歩く。先導するエリシャの後ろをついて行くアドリアンは、上機嫌だ。足取りも軽い。
「下働きの男の言う方法を試せば、ユーリアも僕の気持ちを受け取ってくれるはずだ!」
 散々ユーリアの素晴らしさについて述べた後にこのセリフだ。後ろで聞いていたプリムラ・モデスタ(ka0507)は聞こえぬように息をついた。
(話に聞いていたとおり、思い込みの激しいおぼっちゃんね……これでは、いくら想いのこもった贈り物を作れたとしても、同じ事の繰り返しになりそう)
 第一、彼の述べるユーリア像というものは外見と数度の接触からのみ導き出されたもので、彼の妄想や望みが混じっているような気がする。結局のところ、彼は彼女の何を知っているのだろうか――もしや、プレゼントさえ揃えば間違いなく思いを受け入れてもらえると思っているのではないか――そう考えると少し頭が痛くなりそうだ。
(まだ何か勘違いをしているよなら、注意した方が良さそうね……)
 もうひとつ、ため息。そのため息を別の意味にとったのか、隣を歩く璃人が声を潜めて話しかけてきた。
「あの調子だと、岩場に着くまでまた何度か休息が必要そうだね」
「ええ」
 だがその意見にも同意だったので、プリムラは頷いてみせた。アドリアンは気分が高揚して足取り軽くなっているようだが、長くは続くまい。

●怖いのはどっち?
「あぁぁっ……」
「下を見ないで下さいね。支えていますから大丈夫ですよ、あと少しですから」
 風音が用意したロープを身体に結んだアドリアンが情けない声を出している。すでに岩場を登ってロープの先を持っている璃人と辺りを警戒しているエリシャ。風音はアドリアンの背を軽く押しながらここまで登ってきていた。途中から背負われてここまで来たのだ、彼のプライドは疲労と恐怖に負けたのだろう。
「この岩は崩れないわ。次はここに足を乗せて」
 皆の様子に気を配りながら岩場を往くプリムラは、怯えるアドリアンにアドバイスをする。彼の足と体重が移動したら、次の足場を示して。
「あ、あと少し、ですね」
「大丈夫だよ、きみもゆっくり登りなね」
「あ、ありがとうございます」
 箱入りのお嬢様であるアルテライアに気を使いつつ、禁魄は最後尾を登っていく。
「つ、ついた……あ! あれがもくて……」
「騒ぐと敵が寄ってくるから騒がないようにって最初に言ったわよね?」
 登り切った達成感と疲労で数十分前のことを忘れてしまったのだろう。思わず感嘆の声を上げそうになったアドリアンの口をエリシャが塞いだ。
「わかった?」
 厳しい表情で念を押されてこくこくと頷くアドリアンを離し、エリシャは視線を走らせ神経を集中させる。エリシャの一歩後ろに立ち、プリムラも視線を花畑へと投げかけた。緑の中に散らばる色とりどりの花は自然の絨毯。草花の満ちた空気はエルフのプリムラにとって心地いいものだが、十数m先に穏やかな空気を揺るがす存在が見える。
「あれね」
「ええ」
 視線を逸らさずに言葉を交わし合うプリムラとエリシャ。蜂は20匹前後群れていて、これだけ距離があってもその羽音が聞こえてきそうだ。
「お待たせしました。登りきりましたの」
 アルテライアと禁魄が到着し、全員が花畑についた。だが目的の木に到達するには、蜂達のいる花畑を突っ切るしかなさそうだ。
「打ち合わせ通り、みんなで協力して、無事に到達しましょう!」
 風音の言葉に頷いて、皆でアドリアンを囲んで△陣形を作りながら前進していく。アルテライアは真っ青になってひきつっているが、彼女は勇敢にも足を進めていく。蜂は苦手を通り越して怖いというのに。
「来るわよ。プリムラ、援護射撃お願いするわね」
 先手を取ってエリシャが接近して手裏剣を投げつける。追うように放たれたプリムラの矢が狙い過たず蜂を射抜く。禁魄が地を駆ける動物霊の力を借りて回避を高めている間に近づいてきた蜂達に璃人がロッドを振るう。
「希望を阻むの? じゃ、死んで」
 ぞっとするような冷たい声色で容赦なく敵を打ちのめす璃人。ほぼ同時に動いたアルテライアは震える手で握ったロッドを思い切り振り下ろす。アドリアンに迫ろうと側を抜けようとする蜂を、風音はロッドで打つ。依頼人に怪我はさせたくない――弟妹の顔が脳裏に浮かんだ。
 相手は強さを持たぬとはいえ数が多い。うるさいほどの羽音に耳を塞いで蹲ったアドリアンに構っている余裕はない。蜂が彼に寄らないようにするのが精一杯だ。
 狙いを合わせて突撃してくる蜂の群れ。一匹一匹の威力は大した事ないが、数が集まれば威力も増える。鋭い毒針による一撃は、体内を蝕む毒に苦しめられる。エリシャは数を減らすことを第一と考え、確実に蜂を狙い、落としていく。プリムラの矢が纏まって迫り来る敵の一角を撃ち落とす。禁魄の回復で陣形は支えられ、璃人とアルテライア、風音はアドリアンを守り戦う。
 自分たちが無傷で済まないのはもちろんわかっていた。依頼人であるアドリアンを守りながら戦うのだから、傷を負うのも当然である。
 だが、彼らは着実に蜂の数を減らしていった。時には毒針をかわし、時には突撃を受けながらも戦局はハンターたち優勢だった。
「こっ 来ないでくださいませっ……あっ!」
 アルテライアが一匹叩き落とした直後、真横を別の一匹が抜けていった。慌てて振り返ったが、蜂はアドリアンを狙っている――だが。
「下等生物の分際で調子乗らないでくれる?」
 蜂は目標に達することは出来なかった。咄嗟に半身を返した璃人が振るったロッドが、見事に蜂を叩きのめしたからだ。
「今ので最後、かねぇ?」
「そうみたいね」
 禁魄とプリムラの遣り取りにアルテライアの緊張の糸が切れる。『怖い』で満ちていた心の中に漸く新しい空気を取り込めた感じがして、足が震え、身体中から力が抜ける。
「大丈夫?」
 そっと差し出された風音の優しい手に縋るようにしながら、アルテライアは声を絞り出した。
「怖かったです……」

●何を作る?
「枝を少し分けて下さい」
 プリムラは頭を下げて、木に願う。木は口を利いたりするわけではなかったが、葉ずれの音が了承の言葉のように聞こえた。
「アンジェリカ、手伝って」
「わかりました! 私の出番ですね! プリムラ様ぁ!」
「様付けはやめてって言ってるでしょ」
 持ってきた道具でプリムラ達が枝を切っている間、璃人とアルテライアはアドリアンを伴って花畑で花を選んでいた。エリシャはその間も周囲の警戒に気を張っている。
「花言葉って、リアルブルーから伝わってきた概念らしいね。草花もあっちと同じものもあるらしいよ」
「私も、お花屋さんに聞いてきました。こちらの世界特有の花もあるそうで……例えばあの花」
 アルテライアが指した先には桜の花に似た花弁を持つピンク色の花が咲いている。近くには色違いのものも咲いているようだ。
「『ルスカ』という名で、香りがとても良いそうです。そのことから『あなたを身近で感じたい』という花言葉がついているのだとか。少し刺激的ですよね」
 ポプリにするためにアルテライアは何色ものルスカの花を詰んでスカートに乗せる。璃人はメモを見ながらきょろきょろと視線を動かして。
「あった。赤いチューリップの花言葉は『愛の告白』だから、ぴったりだと思うよ」
「そうだな。ではこの花を詰んでいこう」
 アドリアンがチューリップを詰んでいる間に、璃人は周囲を探す。彼が探しているのは、見つけたら幸運が舞い降りると言われている花。赤い花の傍でよく発見されるというその花の花言葉は『赤い縁の奇跡』。人より少しばかり幸運な璃人ならば見つけられるかもしれない。
「準備が整ったよ」
 どうやら木工を始める用意ができたようで、アドリアンは呼びに来た禁魄と共にそちらへ移動した。遅れてアルテライアが摘んだ花をポプリにするために皆の元へ行った後も、璃人は花を探し続けている。
「試しに色々作ってみたけれど、この中に作りたいものはある?」
 プリムラとアンジェリカが作って並べたものは写真立て、小物入れ、動物の置物、ペンダントトップにロザリオ。手っ取り早く作ったため簡素な見本ではあるが、風音がさり気なく聞き込んだユーリアの好きな植物や動物が彫り込まれている。物によっては表面がガタガタしているのは、木工細工が初めてのアンジェリカが気合で彫ったものだからだ。
「む、困った。決められない。第一どれも難しそうだ」
「私も不慣れですけど手伝いますし、みんなが教えてくれるから大丈夫ですよ」
 風音が優しく声をかけるものの、アドリアンの表情はすぐれない。そこに飛んだのは、禁魄の言葉。
「おやおや、そんなことでやる前から諦めちゃうのかい? ……まぁ、その程度の想いなら、この辺でやめちゃうのも正解かもね☆ さ、帰ろうか?」
「なっ……!」
 拳を握りしめて禁魄を睨むアドリアン。禁魄とて本当に彼の心を折ってしまいたいわけではない。だが甘え心のある彼には、誰かが少し厳しく言わなくては駄目だろう。
「ここまでお膳立てしてもらっても出来ないのだろう? 時間の無駄じゃないか」
「やってやるさ! これを作る! このペンダントだ!」
「ユリのペンダントですね。プリムラさん、お願いします」
 風音とアドリアンとアンジェリカと自分、4つの木片を用意し、プリムラは実際に自分が手を動かしながら教えていくことにした。


「出来た!」
 何度か手を切っては応急手当をしてもらい、木を少し血で赤黒く染めつつも出来上がった歪なユリを手に、アドリアンが立ち上がる。禁魄の挑発を受けながら時間を掛けて何とか完成まで辿り着いたことに、風音は手を叩き、禁魄は頷く。
「うむ、よく頑張ったね☆」
「上手に出来ましたねっ」
 アンジェリカも彼を褒めて伸ばすべく言葉を紡いで。教えていたプリムラも息をついて言葉を編もうとしたのだが。

「これでユーリアは僕のことを好きになってくれるだろう!」

「それ……本気で言ってるの?」
 聞こえてきたアドリアンの言葉に、褒める気など消えた。
「あなた……彼女のどういう所に惹かれて、これからどうしていきたいか伝えた……?」
「いや?」
「そんな事だから、彼女に伝わらないのよ……」
「そうだね、伝えるのは難しいから」
 間に入った璃人の手には、小さな花が乗せられている。
「今度こそ、君の希望の光に満ちた想いを、真心を込めて届けよう。愛しい人の為に困難に挑む事を選べた君だもの、きっとできるよ」
 この花は幸運を齎してくれるから栞に加工するといいよ、告げて小さな花を渡す。
「これも差し上げてください」
 アルテライアの作ったポプリと小さなブーケが加わる。
「想いを伝える、か……物を渡すだけじゃ伝わらないのか」
 そんな当たり前のことを、知る切っ掛けがなかったのだろう。
「……ありがとう」
 一同に背を向けて警戒しているエリシャの耳にも届いた。
 それは彼の、今日初めての感謝の言葉。

依頼結果

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MVP一覧

  • 心優しき友人
    東雲 禁魄ka0463

重体一覧

参加者一覧


  • アルテライア・エルレイス(ka0015
    人間(蒼)|16才|女性|聖導士
  • 優しさと厳しさの狭間
    エリシャ・カンナヴィ(ka0140
    エルフ|13才|女性|疾影士
  • 心強き癒し手
    夕影 風音(ka0275
    人間(蒼)|20才|女性|聖導士
  • 心優しき友人
    東雲 禁魄(ka0463
    エルフ|23才|男性|霊闘士

  • プリムラ・モデスタ(ka0507
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • Self Sacrifice
    紺野 璃人(ka1825
    人間(蒼)|18才|男性|聖導士

サポート一覧

  • アンジェリカ フロリオ(ka0995)

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/06/13 22:32:43
アイコン 相談卓
エリシャ・カンナヴィ(ka0140
エルフ|13才|女性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2014/06/15 20:47:06