ゲスト
(ka0000)
迷走せし恋心
マスター:あまねみゆ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在1人 / 0~12人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2014/06/15 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/06/24 22:00
オープニング
「あなたのお気持ちは嬉しいですが、わたくしはそれを受け取ることが出来ません」
「何故ですか!」
困った表情で自分を見つめる目の前の修道女と突き返されたプレゼントの小箱を交互に見つつ、アドリアンは心の底からの叫びを口にした。彼女の銀の髪によく似合うと思い、特注で作らせた蒼い宝石の嵌った髪飾りは、彼女に笑顔をもたらすことはなかった。
「こんな高価なもの、いただけません。第一、いただく理由が……」
「この髪飾りが僕の想いだと言ってもですか!」
アドリアンの言葉に修道女――ユーリアはため息を付いて。
「あなたの想いはお金を詰めば買えるのですか?」
明らかに贅を尽くした細工の髪飾りをもう一度見つめ、彼女は悲しそうに瞳を伏せた。
* * *
「いるんですよねー、親のお金を使うことを当然と思っている男って!」
ハンターオフィスにて先ほど受け付けた依頼を掲示しながら職員がぶつくさ呟いている。
「きっと彼女も自分で稼いだお金じゃないのにって思ったんじゃないかしら!」
別に彼女の話し相手になっている者が居るわけではない。独り言だ。
「あ、新しい依頼ありますよー。初心者でもなんとかなると思いますー」
依頼をチェックしようと近づいてきた者達に、職員は笑顔を振りまいた。
依頼人の名前はアドリアン。グラズヘイム王国の王都イルダーナに住まう下級貴族のお坊っちゃんだ。15歳。
彼は恋をしている。相手は、王都の商店に定期的に買い出しに来る修道女だ。銀の髪、蒼い瞳の清楚な彼女に一目惚れしたアドリアンは彼女がよく訪れる店で彼女の名前や住まいを聴き込んだ。
彼女の名前はユーリア。16歳。店の人の話によれば近隣の町の聖堂に奉仕しているらしい。他の修道女達の買い物も引き受けているようだが嫌な顔ひとつせず、いつも買い物メモをチェックしながら商店を回っているとか。
ある時、たくさん荷物を抱えていた彼女を手伝ってあげたことで、二人は偶然出逢えば(アドリアンの方は狙い定めて彼女に会いに行っているのだが)軽く会話をするようになった。広場で休憩しながら雑談に興じることもあった。自分の話を笑顔で聞いてくれる彼女に、アドリアンは深く深く惹かれていき――そして、想いを告げる決心をして特注で作らせた髪飾りをプレゼントしたのだが。
――軽蔑された……。
ハンターオフィスを訪ねてきた彼は、相当ショックを受けているようだった。だが彼女のことを諦めるつもりは毛頭ないらしく。
「うちの下働きの男が言ってたんだ。奥さんに求婚する時に王都の外にある岩場で取った木で細工を作って、その傍に咲いていた花を添えて渡したら成功したって! だから僕もその木と花を使ってもう一度思いを告げれば成功するはずだ!」
根本的なことを勘違いしている気がする――職員はそう思ったがそれよりもアドリアンの手にあるものが気になった。
「はいはい、その岩場までと帰路の護衛ですね。でも、木の枝の切り方とかは教えてもらわなくていいんですか? その手の果物ナイフじゃ枝も落とせないと思いますけど?」
「何!? これじゃ駄目なのか? じゃあ、それも依頼内容に加えてくれ。あと、何に加工したらいいのか、どうやって加工したらいいのかのアドバイスと指導もな!」
「……それって、全部なんじゃ……」
「僕はこう見えて壊滅的にセンスが無い上不器用なんだ!」
ここは威張るところではない。職員はため息つきつつお坊ちゃんの護衛依頼(指導という名のお世話含む)を受理したのだった。
「何故ですか!」
困った表情で自分を見つめる目の前の修道女と突き返されたプレゼントの小箱を交互に見つつ、アドリアンは心の底からの叫びを口にした。彼女の銀の髪によく似合うと思い、特注で作らせた蒼い宝石の嵌った髪飾りは、彼女に笑顔をもたらすことはなかった。
「こんな高価なもの、いただけません。第一、いただく理由が……」
「この髪飾りが僕の想いだと言ってもですか!」
アドリアンの言葉に修道女――ユーリアはため息を付いて。
「あなたの想いはお金を詰めば買えるのですか?」
明らかに贅を尽くした細工の髪飾りをもう一度見つめ、彼女は悲しそうに瞳を伏せた。
* * *
「いるんですよねー、親のお金を使うことを当然と思っている男って!」
ハンターオフィスにて先ほど受け付けた依頼を掲示しながら職員がぶつくさ呟いている。
「きっと彼女も自分で稼いだお金じゃないのにって思ったんじゃないかしら!」
別に彼女の話し相手になっている者が居るわけではない。独り言だ。
「あ、新しい依頼ありますよー。初心者でもなんとかなると思いますー」
依頼をチェックしようと近づいてきた者達に、職員は笑顔を振りまいた。
依頼人の名前はアドリアン。グラズヘイム王国の王都イルダーナに住まう下級貴族のお坊っちゃんだ。15歳。
彼は恋をしている。相手は、王都の商店に定期的に買い出しに来る修道女だ。銀の髪、蒼い瞳の清楚な彼女に一目惚れしたアドリアンは彼女がよく訪れる店で彼女の名前や住まいを聴き込んだ。
彼女の名前はユーリア。16歳。店の人の話によれば近隣の町の聖堂に奉仕しているらしい。他の修道女達の買い物も引き受けているようだが嫌な顔ひとつせず、いつも買い物メモをチェックしながら商店を回っているとか。
ある時、たくさん荷物を抱えていた彼女を手伝ってあげたことで、二人は偶然出逢えば(アドリアンの方は狙い定めて彼女に会いに行っているのだが)軽く会話をするようになった。広場で休憩しながら雑談に興じることもあった。自分の話を笑顔で聞いてくれる彼女に、アドリアンは深く深く惹かれていき――そして、想いを告げる決心をして特注で作らせた髪飾りをプレゼントしたのだが。
――軽蔑された……。
ハンターオフィスを訪ねてきた彼は、相当ショックを受けているようだった。だが彼女のことを諦めるつもりは毛頭ないらしく。
「うちの下働きの男が言ってたんだ。奥さんに求婚する時に王都の外にある岩場で取った木で細工を作って、その傍に咲いていた花を添えて渡したら成功したって! だから僕もその木と花を使ってもう一度思いを告げれば成功するはずだ!」
根本的なことを勘違いしている気がする――職員はそう思ったがそれよりもアドリアンの手にあるものが気になった。
「はいはい、その岩場までと帰路の護衛ですね。でも、木の枝の切り方とかは教えてもらわなくていいんですか? その手の果物ナイフじゃ枝も落とせないと思いますけど?」
「何!? これじゃ駄目なのか? じゃあ、それも依頼内容に加えてくれ。あと、何に加工したらいいのか、どうやって加工したらいいのかのアドバイスと指導もな!」
「……それって、全部なんじゃ……」
「僕はこう見えて壊滅的にセンスが無い上不器用なんだ!」
ここは威張るところではない。職員はため息つきつつお坊ちゃんの護衛依頼(指導という名のお世話含む)を受理したのだった。
解説
・目的
世間知らずの貴族のお坊ちゃん、アドリアンの護衛+指導(いろいろな意味で)
※アドリアンや皆さんが品物をつくり上げるまでを描写します。
・目的地
王都から徒歩で向かえる距離の岩場
岩がゴツゴツしているような場所を登って行くと、花畑&木のある場所にたどり着けます。
・予想される敵
花畑には現在凶暴な蜂が10~20匹ほど出現するようです。
一匹一匹は強くありませんが、毒針を持ちますので気をつけて退治してください。
・行程
→ 徒歩で移動(そう遠くはありませんがアドリアンは長距離を歩き慣れていませんので注意)
→ 岩場を登って花畑へ
→ 目的の木から枝を分けてもらう
→ その場で木工&花摘み
アドリアンは不器用なので、口で説明されただけでは実行に移すのが難しいです。
木工の指導の際は一緒に作ったりしてあげるとなお良いと思います。
いくつか作ってみてその中からアドリアンに作りたいものを選ばせたりしてもいいですし、もちろん皆さんが作ること自体を楽しんでも構いません。
・依頼人
アドリアン……15歳。下級貴族の息子。不器用でセンスがなく世間知らずゆえに少し考え方がずれている。
・その他
ユーリア……16歳。銀の髪、蒼い瞳の修道女。
※特に何もなければ今回はリプレイには登場しません。
世間知らずの貴族のお坊ちゃん、アドリアンの護衛+指導(いろいろな意味で)
※アドリアンや皆さんが品物をつくり上げるまでを描写します。
・目的地
王都から徒歩で向かえる距離の岩場
岩がゴツゴツしているような場所を登って行くと、花畑&木のある場所にたどり着けます。
・予想される敵
花畑には現在凶暴な蜂が10~20匹ほど出現するようです。
一匹一匹は強くありませんが、毒針を持ちますので気をつけて退治してください。
・行程
→ 徒歩で移動(そう遠くはありませんがアドリアンは長距離を歩き慣れていませんので注意)
→ 岩場を登って花畑へ
→ 目的の木から枝を分けてもらう
→ その場で木工&花摘み
アドリアンは不器用なので、口で説明されただけでは実行に移すのが難しいです。
木工の指導の際は一緒に作ったりしてあげるとなお良いと思います。
いくつか作ってみてその中からアドリアンに作りたいものを選ばせたりしてもいいですし、もちろん皆さんが作ること自体を楽しんでも構いません。
・依頼人
アドリアン……15歳。下級貴族の息子。不器用でセンスがなく世間知らずゆえに少し考え方がずれている。
・その他
ユーリア……16歳。銀の髪、蒼い瞳の修道女。
※特に何もなければ今回はリプレイには登場しません。
マスターより
はじめまして、こんにちは。
あまねみゆと申します。以後お見知り置きを。
今回はちょっと困ったお坊ちゃんを護衛&教育していただきたいと思います。
心情を添えていただけると、キャラクターをつかみやすくなりますので、字数に余裕がありましたらぜひお書きください。
それでは、いってらっしゃいませ。
あまねみゆと申します。以後お見知り置きを。
今回はちょっと困ったお坊ちゃんを護衛&教育していただきたいと思います。
心情を添えていただけると、キャラクターをつかみやすくなりますので、字数に余裕がありましたらぜひお書きください。
それでは、いってらっしゃいませ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/23 10:57
参加者一覧
サポート一覧
- アンジェリカ フロリオ(ka0995)
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/13 22:32:43 |
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相談卓 エリシャ・カンナヴィ(ka0140) エルフ|13才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/06/15 20:47:06 |