ゲスト
(ka0000)
或る街道の再出没
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/05/28 19:00
- 完成日
- 2017/06/06 02:08
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
ジェオルジの街道口、祭を控えた農業都市の入り口の1つが俄に騒がしくなっていた。
それは、ある日もたらされた雑魔の目撃情報に依る。
ジェオルジとヴァリオスを結ぶ道、往来する旅行者は少なからず、件の目撃情報を得る前日にも、祭を前に訪ねてきた客とその護衛の一行を迎えたばかりだ。
遭遇したのはゴブリンの群らしく、その他に怪しい影は無かったという。
それから一晩、潜んでいた雑魔が動き出すには十分な時間だったのだろうか。
黒い馬のような形をした、しかし生きている様子を感じられず。
数頭が群れを成し、どこかへ向かっているようだった。
記録を検めた受付嬢によると、同様の雑魔は以前にも目撃されているらしい。
警備兵がその報告を閲覧したところ、雑魔は彼等の守る街道の入り口にも現れていたようだ。
しかし、今回の目撃情報に依る雑魔の出没地点はやや遠く、街道をヴァリオス方面に数キロメートル進んだところ。
また、目視による雑魔の数も以前ほど多く無いらしい。
ヴァリオスに向かって移動をしているという点だけは変わらない。
「でも、おかしいですね。以前全て撃破されたらしいですよ。その時のハンターさんが凄く頑張って下さったとか」
目撃情報を書き留めながら受付嬢は首を傾げた。
なぜまた現れたのだろう。
あの時は潜んでいたのか、或いは同じ物が新しく湧いてきたのか。
調べる必要はおおいに有る。が、先ずはこの雑魔を排除し、街道の安全を取り戻さなければ。
●
依頼に備えて斥候に出たのは、以前もこの依頼に協力した若いハンターだった。
当時のような頼りなさは無くなったものの、まだ若く、正面から多数の雑魔を相手取るには力が及ばない。
「……前も、たくさんいたなぁ。全部が同じように動くから、群の、リーダーみたいな個体がいるのかも知れないって言われてたけど……」
ボウガンに弦を渡して、調子を確かめながら呟く。
「見に行っても、数えるだけで精一杯で……あれを全部倒したハンターさん達って、凄いし、憧れるな……ちょっとは矢も当たるようになったし、もう少し協力出来たら良かったんだけどな……あー、強くなりたいっ!」
今回も、数と場所だけを見てくることになりそうだ。
街道沿いに森の中を走ったその若いハンターは困惑した。
木々に紛れる馬の影は淀んだマテリアルの靄を纏い正確な数を推し量ることさえ難しい。
加えて、それらは移動を続けている。
まだ距離は十分にあるが、加速しないともかぎらない。
全てを詳らかにしてからでは遅いだろう。
耳を澄ませて木立の葉を渡る風を聞き、頬を嬲る微風を探る。
双眼鏡を手に雑魔の動きを追いながら、風の止む隙を待って狼煙を灯した。
狼煙が上がったら、すぐにハンターさんを集めて向かいますからね。
そう言った受付嬢は、街道を取り囲む様に広がる森の中、伸び上がった煙を見付けると急ぎの依頼を掲示した。
『雑魔の駆除をお願いします。詳細は現地にて』
●
狼煙の地点へ到着したハンターはいくつかの木に目印のようにメモが射止められ、進行方向を示す物を見付ける。
辿りながら進んでいくと、数枚置きのメモにはその地点で明らかになった雑魔の様子が印されていた。
『雑魔の大きさは靄で不明。沢山いるみたい』
『馬みたいな形に見える。7~12もっと多いかも知れない、真っ直ぐ進んでいる』
『雑魔は馬。大きさも多分同じ? 見えるのは全部で10頭、纏まっている』
『靄が晴れてきた。馬の雑魔、4頭のグループが3つ。1つは街道に近い、1つは森の方で見えずらい、あと1つはこのすぐ近く、向かう方角は3つとも同じで、ヴァリオスの方。夜も変わらずに進んでいる――見付かった』
乱雑に打ち込まれた最後のメモを留めた木の根元から転々と、血の跡が残っていた。
ジェオルジの街道口、祭を控えた農業都市の入り口の1つが俄に騒がしくなっていた。
それは、ある日もたらされた雑魔の目撃情報に依る。
ジェオルジとヴァリオスを結ぶ道、往来する旅行者は少なからず、件の目撃情報を得る前日にも、祭を前に訪ねてきた客とその護衛の一行を迎えたばかりだ。
遭遇したのはゴブリンの群らしく、その他に怪しい影は無かったという。
それから一晩、潜んでいた雑魔が動き出すには十分な時間だったのだろうか。
黒い馬のような形をした、しかし生きている様子を感じられず。
数頭が群れを成し、どこかへ向かっているようだった。
記録を検めた受付嬢によると、同様の雑魔は以前にも目撃されているらしい。
警備兵がその報告を閲覧したところ、雑魔は彼等の守る街道の入り口にも現れていたようだ。
しかし、今回の目撃情報に依る雑魔の出没地点はやや遠く、街道をヴァリオス方面に数キロメートル進んだところ。
また、目視による雑魔の数も以前ほど多く無いらしい。
ヴァリオスに向かって移動をしているという点だけは変わらない。
「でも、おかしいですね。以前全て撃破されたらしいですよ。その時のハンターさんが凄く頑張って下さったとか」
目撃情報を書き留めながら受付嬢は首を傾げた。
なぜまた現れたのだろう。
あの時は潜んでいたのか、或いは同じ物が新しく湧いてきたのか。
調べる必要はおおいに有る。が、先ずはこの雑魔を排除し、街道の安全を取り戻さなければ。
●
依頼に備えて斥候に出たのは、以前もこの依頼に協力した若いハンターだった。
当時のような頼りなさは無くなったものの、まだ若く、正面から多数の雑魔を相手取るには力が及ばない。
「……前も、たくさんいたなぁ。全部が同じように動くから、群の、リーダーみたいな個体がいるのかも知れないって言われてたけど……」
ボウガンに弦を渡して、調子を確かめながら呟く。
「見に行っても、数えるだけで精一杯で……あれを全部倒したハンターさん達って、凄いし、憧れるな……ちょっとは矢も当たるようになったし、もう少し協力出来たら良かったんだけどな……あー、強くなりたいっ!」
今回も、数と場所だけを見てくることになりそうだ。
街道沿いに森の中を走ったその若いハンターは困惑した。
木々に紛れる馬の影は淀んだマテリアルの靄を纏い正確な数を推し量ることさえ難しい。
加えて、それらは移動を続けている。
まだ距離は十分にあるが、加速しないともかぎらない。
全てを詳らかにしてからでは遅いだろう。
耳を澄ませて木立の葉を渡る風を聞き、頬を嬲る微風を探る。
双眼鏡を手に雑魔の動きを追いながら、風の止む隙を待って狼煙を灯した。
狼煙が上がったら、すぐにハンターさんを集めて向かいますからね。
そう言った受付嬢は、街道を取り囲む様に広がる森の中、伸び上がった煙を見付けると急ぎの依頼を掲示した。
『雑魔の駆除をお願いします。詳細は現地にて』
●
狼煙の地点へ到着したハンターはいくつかの木に目印のようにメモが射止められ、進行方向を示す物を見付ける。
辿りながら進んでいくと、数枚置きのメモにはその地点で明らかになった雑魔の様子が印されていた。
『雑魔の大きさは靄で不明。沢山いるみたい』
『馬みたいな形に見える。7~12もっと多いかも知れない、真っ直ぐ進んでいる』
『雑魔は馬。大きさも多分同じ? 見えるのは全部で10頭、纏まっている』
『靄が晴れてきた。馬の雑魔、4頭のグループが3つ。1つは街道に近い、1つは森の方で見えずらい、あと1つはこのすぐ近く、向かう方角は3つとも同じで、ヴァリオスの方。夜も変わらずに進んでいる――見付かった』
乱雑に打ち込まれた最後のメモを留めた木の根元から転々と、血の跡が残っていた。
リプレイ本文
●
ゴースロンの横腹を圧して留まらせ、軽々と三叉の長柄を操る。
「情報屋がフリーランス、槍騎兵とかお笑いよね」
カーミン・S・フィールズ(ka1559)は翻した槍を手許へ、同行するハンターを振り返った。今回の敵に詳しい仲間もいる。
「若いハンターさんの安否は気になるけど、馬型雑魔の行き先の阻止が一番だね」
「群れがヴァリオスに向かって進んでるなら、人に被害が出る前に、どうしてもここで止めなきゃならないの」
瀬崎 琴音(ka2560)とディーナ・フェルミ(ka5843)が頷く様に応じた。
「逃がせない相手なら、こちらを追わせればいい」
アルファ、とマリィア・バルデス(ka5848)は連れた犬を呼ぶ。馬上のマリィアを見上げた犬は、行けと命じられると雑魔の群れる方へと走る。
「……ごめんなさい、後で必ず探しに来るの」
血の跡がまだ乾かずに残るメモ、乱雑に伐たれた矢の跡に触れ、ディーナは静かな声で告げた。
「あれが普通の馬だったら肉貰って帰れたのになぁ」
こちらを覗っているようにさえ見える黒い雑魔。その歪んだ思い空気を揺らがそうと、骸香(ka6223)が気を紛らわせるような軽口を零す。
現れるたのは2度目かと鞍馬 真(ka5819)が近い群を眺めて呟いた。
「原因も調べたいが、まずは目の前の敵の撃破から、だな」
行こう。そう言うかのように、馬を下りる。
瞬間、明滅した瞳の金が仄暗い木々の合間の敵影を睨む。長い柄を握り、鞍馬のマテリアルの呼応する刃が風を裂く。白に青が映える意匠、その切っ先が静かな光りを宿し狙いを据える。
遠方の群を食い止めようと、ディーナと骸香、マリィアが馬を走らせる。
群の配置を見てそれぞれの援護に回るカーミンも、静かにその場を離れ、敵の気配を探りながら身を潜めた。
鞍馬と同じ群に当たる瀬崎は、佩いた太刀の柄に手を掛ける。既に切られている鯉口、敵を見据える瞬間に、狐を象る幻影が青白く放たれて霧散する。
抜き放たれた漆黒の刃は赤黒い燐光を帯び、刀身を彩る深紅の文様を伝い零れて消えていく。
黒く染めた革と漆塗りの拵えを一瞥し、ざわめくマテリアルに一呼吸、それを足に集めて地面を蹴った。
●
陰りを照らすヘッドライト、唸るエンジンの振動が全身に伝わる。
赤と緑の華やかな装飾が流線となり森を駆る。
ディーナ、骸香と共に街道の先を目指すマリィアはその途中でブレーキを掛けた。
構わず駆る2人を横目に構える大型の魔導銃。
銃床を肩に据えて抱え、傾きを頬で支える。先台に掛ける手で、微かな震えでさえその狙いを妨げる程に程長い銃身を、一息に獲物の集まる方へと定める。
そして、マテリアルを込め、撃てるだけの弾丸を撃ち尽くした。
火薬の爆ぜる音に雑魔達は足を止めた。
反動から立て直すと得物を担いでアクセルを握り込む。土埃を上げて2人を追った。
「馬の雑魔が走れる道をゴースロンが走れないなんてありえないの。……負けられないの」
追う雑魔の最後尾を射程に捉える。ディーナ自身も息を切らしながら、馬を走らせ長い柄の鎚矛、その聖印の施された鎚頭を掲げる。
この先には街がある。
一頭だって、行かせない。
「貴方は戦う馬なの、私と一緒に戦うの……突っ込んで、ゴースロン!」
しなやかな身体が跳ね、重い蹄が土を蹴り上げる。その前足が雑魔の群に並ぶまで捉えると、ディーナは馬上で祈るように光を放った。
その光から逃れるように跳ねる黒い巨躯、先へ進もうとするそこへ走らせた馬から下りる骸香の両の瞳が朱に染まる。艶やかな黒髪は赤みを帯び、風に嬲られた一筋さえ血の滴りを思わせる。
得物を持った手の甲に浮かぶ戯の文字。
「うちが止めるよ。転ばせてやる……!」
足に込めたマテリアルで死角へ飛び、後ろ足を狙いロープを投じる。それが馬の形を模す雑魔の厚い皮膚に弾かれたと知る瞬間、もう1本に手を掛けるが、それよりも先に骸香を見付けた雑魔が迫る。
近付けば見上げるほどの体高、虚ろな黒い淀んだ目に見下ろされ気圧される。
凶の手が得物の柄を握り得物を抜き放つが、重い蹄で地面を踏み込んだ敵の突進がやや早く、衝撃を受け止めきれずに弾かれ、転がった。
打った背の衝撃が肺を叩く。咽せるのも構わずに立ち上がると、熱を帯びた刃が自身を襲った敵の目を狙い斬り上げる。
首の毛足を刈り上げて、その眼球に至る前に止まった刃に皮膚の硬さを知る。皮膚の裂けた傷口からどろりと黒く濁った雫を血のように零しながら、その雑魔は再び骸香を狙い前足の蹄を振り上げた。
1度の光りでは倒れない雑魔が藻掻くようにディーナへ向かう。高く持ち上げられた蹄に腕を持ち上げてマテリアルを込めると、グローブに施された幾何学模様が浮かびその攻撃を弾く盾となる。
ディーナの盾と僅かにタイミングのずれた一撃がほっそりとした腕に直接蹄を叩き込まれると、指先まで痺れる様な痛みが走った。
痛む手に手を重ねて得物の柄を握り締める。
険しさを帯びた紫の瞳が、光を失わずに敵を睨む。
2人に追い付いたマリィアが長大な狙撃銃の銃口を向けた。
「消滅しなさい、歪虚!」
マテリアルを込めてディーナを囲む3匹を全て狙って続けざまに撃ち尽くす。
追撃に逃げ出す歪虚に、ディーナが再び光りを放った。暫時の後、周囲の沈黙を知ると、すぐに光りを逃れた最後の1匹を探す。
引き付けた雑魔が追ってくる気配にマリィアは銃口を上げ、狙撃銃を担ぐと狙いを付けやすい小型拳銃を抜く。
あれがここにいたる前に、残りの1匹も消滅させなければ。
●
瀬崎は懐中時計に手を掛ける。魔導機械を介したマテリアルで自身の力を高め、敵へと向かう。
「こちらに誘き寄せたいな」
鞍馬が周囲の敵を見回し、更に奥の敵を数え呟く。マリィアの銃撃に乗らなかったものが1匹、前進を続けていた。派手に戦おうと、踏み込んでマテリアルを込めた刃を眼前の敵へ突き付ける。その刀身よりも長い距離を裂いて走る斬撃が、躱そうとした雑魔の肩を打った。
鞍馬を狙う雑魔が唸るように首を振るい向かってくる。避ける方角を定めての自滅を狙うが、すぐに2匹目の追撃が向かってくるとその余裕は乏しく。
3匹めの突進がその毛足が身体を掠めるほど近くを通ると、すぐ傍らに落とされた蹄の足跡の深さや、淀んだ気配の重さに息を飲む。
避けられるなら問題は無い、衝撃を少しでも逸らせれば、自身なら問題ないだろう。
もう1匹は瀬崎に向かい擡げた蹄を振り下ろす。躱しきれずに受け留めた衝撃が腕に響き、下駄を土に沈ませる。
膝を折りそうになる重さを堪えていなすと、すぐに構えを立て直し、時計に手を掛けた。
「次は、避けるよ」
反撃に転じ、瀬崎の声が静かに告げる。
遠く、重い金属のぶつかるような音と、呻き声を聞いた。
その声に鞍馬が恋人の劣勢を知る。
鋼線を編んだ鞭。下ろせばとぐろのように柔らかく折り重なるが、カーミンの手許の装置を動かせば、しなやかに敵を絡めて刈り取る得物となる。鞭を握る手に光りが走り、瞬間に消える。
瀬崎の前髪が隠す眼前に光りの三角形が現れ、そこから伸ばされた三条の光りが敵を狙う。
その光の先へ合わせる様に放つ鞭で敵の動きを止めた。
友人の安否は自身も気になる。行っていいわ。そう言うように、カーミンは瀬崎の攻撃を助ける。
光りが射抜いても毛足を焦がすばかりの雑魔が鞭を逃れ、瀬崎を襲う。
同じ雑魔の同じ攻撃は見切ったように避けるが、続けて向かってくる重量に、受け留める太刀ごと弾かれて、轢かれたように倒れた。
「……っ、つ」
重い衝撃を受けたらしい脚が痛む。
漆黒の切っ先は敵を逸らさずに、鞘を突いて身体を起こすと、乱れた前髪の隙間から細く覗いた瞳が爛と敵を睨んでいた。
その1匹を投じられた三叉の槍が貫き、残像を纏い接近しカーミンが炎の熱を帯びる短刀で喉を刈った。
どろりと崩れた身体は土塊のように、しかし、土に変わる前に黒い霧となって霧散し、後には何も残さなかった。
槍を手許へ。ゴーグルの向こうの景色を探る。ここを退くことは出来ないが、もう1匹はまだ追える射程内だ。
傷を押して立ち上がった瀬崎が前髪を払い整える。静かに瞼を覆ったそれに息を吐いた。
「助かったよ。もう、動ける」
「側面へ行くわ。逃がさないように」
カーミンの残像が揺れる。太刀の柄を握り直し、思い切り地面を蹴って眼前の敵に斬り込んだ。
逃げられないよ。腹から後ろ足へ斬り上げ、どろりと頬まで飛び散った黒い雫を粗く拭う。
「骸香」
鞍馬が呼ぶ。蹄の重い衝撃にその鋭さは刀身で受け留めながらも、手の甲が擦れた額に血が滲んでいる。
癒やしの手を伸ばすに一歩足りず、迫る敵にも挟まれたディーナが、鞍馬の声に安堵したように向かってくる敵へ鎚頭を向けた。
馬を下りるとマテリアルの刃で敵を貫き、骸香を背に攻撃を刃の芯でいなして衝撃を殺し、接近しきったところを真一文字に薙ぐ。
追って、銃声がその額へ一発。
最後の1匹が斃れるのを見てマリィアも銃を持ち替えた。
空気を薙ぐような弧を描いて敵へ向かう銃身、手先で器用に代えられた弾倉、銃口は向かってくる得物を真っ直ぐに狙った。
静かに照準器を見詰める緑の瞳。放たれる弾丸が空気を貫いて敵に刺さる。足を止めた雑魔達に追い打ちを、逃がすまいと広がる光りの中で撃ち尽くした。
スコープを覗き、残りの敵を探す。
ディーナはカーミンへ状況の連絡を。
先を走っていた群と、森の奥から誘い出した3匹の撃退、負傷の程度を伝えた。
カーミンが自身と瀬崎の状況を伝えると、すぐ助けると答えた。
骸香も瞼に垂れた血を拭って落としたロープを拾う。朱い目が戦えるというように瞬いた。
その様子に鞍馬も頷き、マリィアは銃口を敵の残る方へと向けた。
息が上がる。槍を投じられるのは次が最後だろうと敵を睨む。
瀬崎も堪えてはいるが限界は近いように思われる。
敵も彼等自身の怪我や減った周囲の様子に、後退しているのか森の方へと移りつつある。
ディーナからの連絡に答えてカーミンは、得物を鞭に交換した。
逃走を阻害するように対峙する敵へ向かって、降るように迫る弾丸。逃れようと走るタイミングで鞭を振るい逃げる足を捉え、その狙いを確実に。
最後には直進した弾丸が雑魔を貫き、銃撃の音が、翻る鞭の音がやがて、止んだ。
合流したディーナは瀬崎と骸香の元へ駆けつけた。
「すぐ手当てするの」
鎚矛を祈るように持ち、マテリアルの力で2人の傷を順に癒やす。
暖かな光りに包まれた瀬崎の足や腕の痛みは引いて、骸香も額の傷が塞がっていた。
2人の無事に安堵すると腕の痛みが蘇るが、先にここまで導いた若いハンターを探そうと馬を促した。
●
犬に血の付いたメモを嗅がせる。
「お願い、この人を見つけてほしいの」
首を傾げるように地面を嗅いだ犬が、暫くその血痕を辿るように歩いて、やがてそれが途切れても迷わずに進んでいく。焦るようにディーナがその後を追い、他のハンター達も続いた。
雑魔の残党がいないかと警戒しながら見回した鞍馬が妙な気配に犬の進む先を注視する。
茂みを抜け、ハンター達の眼前に広がったのは、その1箇所だけ枯れた野原。
中心の直径1メートル程は酷く腐った土が剥き出しになっている。
そのすぐ側に斃れている若いハンターに駆け寄ったディーナが癒やしの祈りを紡ぐ。
光りの中で目を開けたハンターは、傷が癒えると体を起こして辺りを見回した。
「……あの、雑魔は……」
ハンター達の表情に倒されたと察したのか、胸を撫で下ろし、弦の切れたボウガンを抱き締めた。
「……生きていてくれて本当に良かったの。メモありがとう、追いつく役に立ったの」
ディーナが若いハンターの手を取ると、鞍馬も視線を合わせる様に礼を告げた。
そして、そのハンターの傍の土を指し示す。
逃げている内に辿り着いたと答えたハンターは、その枯れ草を軽く払った。
乾いた枯れ草が舞い、その下からは青い葉が伸びている。
この辺りはこんな風に汚染されるような土地では無いと話し、枯れたところも既に再生を始めており、留まっていた自分にも害は及んでいないらしいことを示した。
「……前はもっと、向こうの方に出たんですよね……」
振り返る先はジェオルジ、嘗て調べた山があった。
「今回のはここから来たのかも知れないわね」
「……再び現れたのは、これが原因だろうか。……増えたのか、動いたのか」
浄化の既に進んでいる汚染の痕跡を見ながら、カーミンと鞍馬が呟いた。
ともあれ、とカーミンはハンターへ視線を向ける。
危ない場所に倒れていたのだからと、調子を尋ねて、お疲れ様とこの依頼への労いを告げる。
気が緩んだらしいハンターの肩が震えた。唇を噛み、見開いた目を潤ませる。
「良かったわね。生き延びさえすれば強くなれるもの、安心したわ。ところでここまでどうやって来たの? 馬かバイクのところまで送るわよ?」
マリィアの言葉で決壊したらしいハンターが暫く泣きじゃくり、見付けたと言うように傍に擦り寄った犬を撫でようとしてディーナは自身の負傷を思い出す。
ハンター全員の無事を実感し、漸く自身の傷に癒やしの祈りを紡いだ。
ゴースロンの横腹を圧して留まらせ、軽々と三叉の長柄を操る。
「情報屋がフリーランス、槍騎兵とかお笑いよね」
カーミン・S・フィールズ(ka1559)は翻した槍を手許へ、同行するハンターを振り返った。今回の敵に詳しい仲間もいる。
「若いハンターさんの安否は気になるけど、馬型雑魔の行き先の阻止が一番だね」
「群れがヴァリオスに向かって進んでるなら、人に被害が出る前に、どうしてもここで止めなきゃならないの」
瀬崎 琴音(ka2560)とディーナ・フェルミ(ka5843)が頷く様に応じた。
「逃がせない相手なら、こちらを追わせればいい」
アルファ、とマリィア・バルデス(ka5848)は連れた犬を呼ぶ。馬上のマリィアを見上げた犬は、行けと命じられると雑魔の群れる方へと走る。
「……ごめんなさい、後で必ず探しに来るの」
血の跡がまだ乾かずに残るメモ、乱雑に伐たれた矢の跡に触れ、ディーナは静かな声で告げた。
「あれが普通の馬だったら肉貰って帰れたのになぁ」
こちらを覗っているようにさえ見える黒い雑魔。その歪んだ思い空気を揺らがそうと、骸香(ka6223)が気を紛らわせるような軽口を零す。
現れるたのは2度目かと鞍馬 真(ka5819)が近い群を眺めて呟いた。
「原因も調べたいが、まずは目の前の敵の撃破から、だな」
行こう。そう言うかのように、馬を下りる。
瞬間、明滅した瞳の金が仄暗い木々の合間の敵影を睨む。長い柄を握り、鞍馬のマテリアルの呼応する刃が風を裂く。白に青が映える意匠、その切っ先が静かな光りを宿し狙いを据える。
遠方の群を食い止めようと、ディーナと骸香、マリィアが馬を走らせる。
群の配置を見てそれぞれの援護に回るカーミンも、静かにその場を離れ、敵の気配を探りながら身を潜めた。
鞍馬と同じ群に当たる瀬崎は、佩いた太刀の柄に手を掛ける。既に切られている鯉口、敵を見据える瞬間に、狐を象る幻影が青白く放たれて霧散する。
抜き放たれた漆黒の刃は赤黒い燐光を帯び、刀身を彩る深紅の文様を伝い零れて消えていく。
黒く染めた革と漆塗りの拵えを一瞥し、ざわめくマテリアルに一呼吸、それを足に集めて地面を蹴った。
●
陰りを照らすヘッドライト、唸るエンジンの振動が全身に伝わる。
赤と緑の華やかな装飾が流線となり森を駆る。
ディーナ、骸香と共に街道の先を目指すマリィアはその途中でブレーキを掛けた。
構わず駆る2人を横目に構える大型の魔導銃。
銃床を肩に据えて抱え、傾きを頬で支える。先台に掛ける手で、微かな震えでさえその狙いを妨げる程に程長い銃身を、一息に獲物の集まる方へと定める。
そして、マテリアルを込め、撃てるだけの弾丸を撃ち尽くした。
火薬の爆ぜる音に雑魔達は足を止めた。
反動から立て直すと得物を担いでアクセルを握り込む。土埃を上げて2人を追った。
「馬の雑魔が走れる道をゴースロンが走れないなんてありえないの。……負けられないの」
追う雑魔の最後尾を射程に捉える。ディーナ自身も息を切らしながら、馬を走らせ長い柄の鎚矛、その聖印の施された鎚頭を掲げる。
この先には街がある。
一頭だって、行かせない。
「貴方は戦う馬なの、私と一緒に戦うの……突っ込んで、ゴースロン!」
しなやかな身体が跳ね、重い蹄が土を蹴り上げる。その前足が雑魔の群に並ぶまで捉えると、ディーナは馬上で祈るように光を放った。
その光から逃れるように跳ねる黒い巨躯、先へ進もうとするそこへ走らせた馬から下りる骸香の両の瞳が朱に染まる。艶やかな黒髪は赤みを帯び、風に嬲られた一筋さえ血の滴りを思わせる。
得物を持った手の甲に浮かぶ戯の文字。
「うちが止めるよ。転ばせてやる……!」
足に込めたマテリアルで死角へ飛び、後ろ足を狙いロープを投じる。それが馬の形を模す雑魔の厚い皮膚に弾かれたと知る瞬間、もう1本に手を掛けるが、それよりも先に骸香を見付けた雑魔が迫る。
近付けば見上げるほどの体高、虚ろな黒い淀んだ目に見下ろされ気圧される。
凶の手が得物の柄を握り得物を抜き放つが、重い蹄で地面を踏み込んだ敵の突進がやや早く、衝撃を受け止めきれずに弾かれ、転がった。
打った背の衝撃が肺を叩く。咽せるのも構わずに立ち上がると、熱を帯びた刃が自身を襲った敵の目を狙い斬り上げる。
首の毛足を刈り上げて、その眼球に至る前に止まった刃に皮膚の硬さを知る。皮膚の裂けた傷口からどろりと黒く濁った雫を血のように零しながら、その雑魔は再び骸香を狙い前足の蹄を振り上げた。
1度の光りでは倒れない雑魔が藻掻くようにディーナへ向かう。高く持ち上げられた蹄に腕を持ち上げてマテリアルを込めると、グローブに施された幾何学模様が浮かびその攻撃を弾く盾となる。
ディーナの盾と僅かにタイミングのずれた一撃がほっそりとした腕に直接蹄を叩き込まれると、指先まで痺れる様な痛みが走った。
痛む手に手を重ねて得物の柄を握り締める。
険しさを帯びた紫の瞳が、光を失わずに敵を睨む。
2人に追い付いたマリィアが長大な狙撃銃の銃口を向けた。
「消滅しなさい、歪虚!」
マテリアルを込めてディーナを囲む3匹を全て狙って続けざまに撃ち尽くす。
追撃に逃げ出す歪虚に、ディーナが再び光りを放った。暫時の後、周囲の沈黙を知ると、すぐに光りを逃れた最後の1匹を探す。
引き付けた雑魔が追ってくる気配にマリィアは銃口を上げ、狙撃銃を担ぐと狙いを付けやすい小型拳銃を抜く。
あれがここにいたる前に、残りの1匹も消滅させなければ。
●
瀬崎は懐中時計に手を掛ける。魔導機械を介したマテリアルで自身の力を高め、敵へと向かう。
「こちらに誘き寄せたいな」
鞍馬が周囲の敵を見回し、更に奥の敵を数え呟く。マリィアの銃撃に乗らなかったものが1匹、前進を続けていた。派手に戦おうと、踏み込んでマテリアルを込めた刃を眼前の敵へ突き付ける。その刀身よりも長い距離を裂いて走る斬撃が、躱そうとした雑魔の肩を打った。
鞍馬を狙う雑魔が唸るように首を振るい向かってくる。避ける方角を定めての自滅を狙うが、すぐに2匹目の追撃が向かってくるとその余裕は乏しく。
3匹めの突進がその毛足が身体を掠めるほど近くを通ると、すぐ傍らに落とされた蹄の足跡の深さや、淀んだ気配の重さに息を飲む。
避けられるなら問題は無い、衝撃を少しでも逸らせれば、自身なら問題ないだろう。
もう1匹は瀬崎に向かい擡げた蹄を振り下ろす。躱しきれずに受け留めた衝撃が腕に響き、下駄を土に沈ませる。
膝を折りそうになる重さを堪えていなすと、すぐに構えを立て直し、時計に手を掛けた。
「次は、避けるよ」
反撃に転じ、瀬崎の声が静かに告げる。
遠く、重い金属のぶつかるような音と、呻き声を聞いた。
その声に鞍馬が恋人の劣勢を知る。
鋼線を編んだ鞭。下ろせばとぐろのように柔らかく折り重なるが、カーミンの手許の装置を動かせば、しなやかに敵を絡めて刈り取る得物となる。鞭を握る手に光りが走り、瞬間に消える。
瀬崎の前髪が隠す眼前に光りの三角形が現れ、そこから伸ばされた三条の光りが敵を狙う。
その光の先へ合わせる様に放つ鞭で敵の動きを止めた。
友人の安否は自身も気になる。行っていいわ。そう言うように、カーミンは瀬崎の攻撃を助ける。
光りが射抜いても毛足を焦がすばかりの雑魔が鞭を逃れ、瀬崎を襲う。
同じ雑魔の同じ攻撃は見切ったように避けるが、続けて向かってくる重量に、受け留める太刀ごと弾かれて、轢かれたように倒れた。
「……っ、つ」
重い衝撃を受けたらしい脚が痛む。
漆黒の切っ先は敵を逸らさずに、鞘を突いて身体を起こすと、乱れた前髪の隙間から細く覗いた瞳が爛と敵を睨んでいた。
その1匹を投じられた三叉の槍が貫き、残像を纏い接近しカーミンが炎の熱を帯びる短刀で喉を刈った。
どろりと崩れた身体は土塊のように、しかし、土に変わる前に黒い霧となって霧散し、後には何も残さなかった。
槍を手許へ。ゴーグルの向こうの景色を探る。ここを退くことは出来ないが、もう1匹はまだ追える射程内だ。
傷を押して立ち上がった瀬崎が前髪を払い整える。静かに瞼を覆ったそれに息を吐いた。
「助かったよ。もう、動ける」
「側面へ行くわ。逃がさないように」
カーミンの残像が揺れる。太刀の柄を握り直し、思い切り地面を蹴って眼前の敵に斬り込んだ。
逃げられないよ。腹から後ろ足へ斬り上げ、どろりと頬まで飛び散った黒い雫を粗く拭う。
「骸香」
鞍馬が呼ぶ。蹄の重い衝撃にその鋭さは刀身で受け留めながらも、手の甲が擦れた額に血が滲んでいる。
癒やしの手を伸ばすに一歩足りず、迫る敵にも挟まれたディーナが、鞍馬の声に安堵したように向かってくる敵へ鎚頭を向けた。
馬を下りるとマテリアルの刃で敵を貫き、骸香を背に攻撃を刃の芯でいなして衝撃を殺し、接近しきったところを真一文字に薙ぐ。
追って、銃声がその額へ一発。
最後の1匹が斃れるのを見てマリィアも銃を持ち替えた。
空気を薙ぐような弧を描いて敵へ向かう銃身、手先で器用に代えられた弾倉、銃口は向かってくる得物を真っ直ぐに狙った。
静かに照準器を見詰める緑の瞳。放たれる弾丸が空気を貫いて敵に刺さる。足を止めた雑魔達に追い打ちを、逃がすまいと広がる光りの中で撃ち尽くした。
スコープを覗き、残りの敵を探す。
ディーナはカーミンへ状況の連絡を。
先を走っていた群と、森の奥から誘い出した3匹の撃退、負傷の程度を伝えた。
カーミンが自身と瀬崎の状況を伝えると、すぐ助けると答えた。
骸香も瞼に垂れた血を拭って落としたロープを拾う。朱い目が戦えるというように瞬いた。
その様子に鞍馬も頷き、マリィアは銃口を敵の残る方へと向けた。
息が上がる。槍を投じられるのは次が最後だろうと敵を睨む。
瀬崎も堪えてはいるが限界は近いように思われる。
敵も彼等自身の怪我や減った周囲の様子に、後退しているのか森の方へと移りつつある。
ディーナからの連絡に答えてカーミンは、得物を鞭に交換した。
逃走を阻害するように対峙する敵へ向かって、降るように迫る弾丸。逃れようと走るタイミングで鞭を振るい逃げる足を捉え、その狙いを確実に。
最後には直進した弾丸が雑魔を貫き、銃撃の音が、翻る鞭の音がやがて、止んだ。
合流したディーナは瀬崎と骸香の元へ駆けつけた。
「すぐ手当てするの」
鎚矛を祈るように持ち、マテリアルの力で2人の傷を順に癒やす。
暖かな光りに包まれた瀬崎の足や腕の痛みは引いて、骸香も額の傷が塞がっていた。
2人の無事に安堵すると腕の痛みが蘇るが、先にここまで導いた若いハンターを探そうと馬を促した。
●
犬に血の付いたメモを嗅がせる。
「お願い、この人を見つけてほしいの」
首を傾げるように地面を嗅いだ犬が、暫くその血痕を辿るように歩いて、やがてそれが途切れても迷わずに進んでいく。焦るようにディーナがその後を追い、他のハンター達も続いた。
雑魔の残党がいないかと警戒しながら見回した鞍馬が妙な気配に犬の進む先を注視する。
茂みを抜け、ハンター達の眼前に広がったのは、その1箇所だけ枯れた野原。
中心の直径1メートル程は酷く腐った土が剥き出しになっている。
そのすぐ側に斃れている若いハンターに駆け寄ったディーナが癒やしの祈りを紡ぐ。
光りの中で目を開けたハンターは、傷が癒えると体を起こして辺りを見回した。
「……あの、雑魔は……」
ハンター達の表情に倒されたと察したのか、胸を撫で下ろし、弦の切れたボウガンを抱き締めた。
「……生きていてくれて本当に良かったの。メモありがとう、追いつく役に立ったの」
ディーナが若いハンターの手を取ると、鞍馬も視線を合わせる様に礼を告げた。
そして、そのハンターの傍の土を指し示す。
逃げている内に辿り着いたと答えたハンターは、その枯れ草を軽く払った。
乾いた枯れ草が舞い、その下からは青い葉が伸びている。
この辺りはこんな風に汚染されるような土地では無いと話し、枯れたところも既に再生を始めており、留まっていた自分にも害は及んでいないらしいことを示した。
「……前はもっと、向こうの方に出たんですよね……」
振り返る先はジェオルジ、嘗て調べた山があった。
「今回のはここから来たのかも知れないわね」
「……再び現れたのは、これが原因だろうか。……増えたのか、動いたのか」
浄化の既に進んでいる汚染の痕跡を見ながら、カーミンと鞍馬が呟いた。
ともあれ、とカーミンはハンターへ視線を向ける。
危ない場所に倒れていたのだからと、調子を尋ねて、お疲れ様とこの依頼への労いを告げる。
気が緩んだらしいハンターの肩が震えた。唇を噛み、見開いた目を潤ませる。
「良かったわね。生き延びさえすれば強くなれるもの、安心したわ。ところでここまでどうやって来たの? 馬かバイクのところまで送るわよ?」
マリィアの言葉で決壊したらしいハンターが暫く泣きじゃくり、見付けたと言うように傍に擦り寄った犬を撫でようとしてディーナは自身の負傷を思い出す。
ハンター全員の無事を実感し、漸く自身の傷に癒やしの祈りを紡いだ。
依頼結果
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/05/25 22:57:08 |
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この馬は、倒す馬 ディーナ・フェルミ(ka5843) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/05/28 16:12:40 |