ゲスト
(ka0000)
今も眠る、勇士の為に
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/06/07 07:30
- 完成日
- 2017/06/26 22:54
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「悪いな、仕事を手伝ってもらって」
ホリンはハンドルを細かに操作しつつ、茫漠とした北荻の大地を皆を乗せた魔導トラックで疾走しながらそう呟いた。
「戦場跡から遺品を回収してくる、割とあるんだ。帝国は兵士になったが最後、死亡通知書一枚だけ帰って来る、なんてザラだからな」
皆の乗るトラック荷台には、綺麗に畳まれた未使用の布の袋は遺品を回収するものだろう。そしてスズランの花輪は、遥か彼方の大地で眠る兵士達の安寧を届けるものだ。
「といっても、近頃戦場が広がって、今や北の果ての龍園、海を渡った南方大陸、果ては異世界リアルブルーだのエバーグリーンとまで来た。一人ではとてもやってられなくてさ」
北荻なんかは近いくらいだ。
ホリンはそううそぶいたが、眼前の草一つ生えぬ、昼間でも陽光一条も射さぬこの死んだ世界を見つめる目は厳しかった。
「だが北荻は、クリムゾンウェストに住む人間にとっては最も身近にある脅威だ」
異世界に出会い、そして星の記憶に触れ、また星を喰らう邪神の存在をも知った人々は、その主戦場を次々と変化させ、星の滅亡と戦い続けている。
だが、歪虚に支配された土地、北荻の脅威が消えたわけではない。
「こちらは遺品の回収が目的だ。邪魔する歪虚を蹴散らす程度でいい。殲滅が目的じゃないからな」
バックミラー越しにハンターを見やったホリンがそう言って、再び続く虚無の荒野に視線を戻した瞬間。
瞳の警戒色がさらに強まった。
「なんだ、あれは……」
北荻は負のマテリアルに汚染された土地。
風は澱み、水は腐り、大地は枯れ果てる。日差しも昏く、生き物は何一つ存在せぬ。
空気は冷たく、ちらつく雪に似た灰は正のマテリアルを失った生物の残滓であろうか。
龍鉱石というマテリアルの塊で負の侵食を避けて、何時間も突き進んでもその光景は変わらなかったのに、そこだけは違った。
「森……か?」
信じられないような光景だ。
木が生えていた。スギを思わせる樹形は遠目から見ても10m近いと分かる。それが平らだった地平線を歪めていた。
ぼんやりと黄昏時のような黄金色の光が照らされ、
近づけば草も生えていた。
タイヤが砂を蹴る音に、シカは顔を上げて、集団で一目散に走り去る。
鳥が甲高い音を上げて、羽ばたく音まで響いてくる。
色が、黒一色で構成されているのは、光が強すぎるからか、それとも。
絵画のような世界にホリンは一瞬だけ目を奪われたのが、まずかった。
「!」
トラックのフロントガラスが一瞬で濁った。
銃弾で無数のひび割れが視界を遮ったのだ。
「敵襲!」
ホリンはすぐさまナイフの柄でフロントガラスを叩き割ると、目の前にはもう黒い人影がボンネットに登っていた。
こいつも色がない。まるで影が浮き上がったような存在だ。かろうじて色が見えるのは腕に付けた小盾くらいだ。
「遺品を身に着けているのか……ゾンビか?」
勢いよくハンドルを切って、影の人影を振り落とすと、ホリンは荷台に乗るハンターに声をかけた。
「兵士の遺品だけ持ち帰るぞ」
どれくらい?
問い返すハンターの声に、ホリンは槍を構えて言った。
「可能な限り、だ。無理はするなよ」
振り落とされた人影の他に、影から浮き出るように次々と人影がこちに歩み寄って来た。
ホリンはハンドルを細かに操作しつつ、茫漠とした北荻の大地を皆を乗せた魔導トラックで疾走しながらそう呟いた。
「戦場跡から遺品を回収してくる、割とあるんだ。帝国は兵士になったが最後、死亡通知書一枚だけ帰って来る、なんてザラだからな」
皆の乗るトラック荷台には、綺麗に畳まれた未使用の布の袋は遺品を回収するものだろう。そしてスズランの花輪は、遥か彼方の大地で眠る兵士達の安寧を届けるものだ。
「といっても、近頃戦場が広がって、今や北の果ての龍園、海を渡った南方大陸、果ては異世界リアルブルーだのエバーグリーンとまで来た。一人ではとてもやってられなくてさ」
北荻なんかは近いくらいだ。
ホリンはそううそぶいたが、眼前の草一つ生えぬ、昼間でも陽光一条も射さぬこの死んだ世界を見つめる目は厳しかった。
「だが北荻は、クリムゾンウェストに住む人間にとっては最も身近にある脅威だ」
異世界に出会い、そして星の記憶に触れ、また星を喰らう邪神の存在をも知った人々は、その主戦場を次々と変化させ、星の滅亡と戦い続けている。
だが、歪虚に支配された土地、北荻の脅威が消えたわけではない。
「こちらは遺品の回収が目的だ。邪魔する歪虚を蹴散らす程度でいい。殲滅が目的じゃないからな」
バックミラー越しにハンターを見やったホリンがそう言って、再び続く虚無の荒野に視線を戻した瞬間。
瞳の警戒色がさらに強まった。
「なんだ、あれは……」
北荻は負のマテリアルに汚染された土地。
風は澱み、水は腐り、大地は枯れ果てる。日差しも昏く、生き物は何一つ存在せぬ。
空気は冷たく、ちらつく雪に似た灰は正のマテリアルを失った生物の残滓であろうか。
龍鉱石というマテリアルの塊で負の侵食を避けて、何時間も突き進んでもその光景は変わらなかったのに、そこだけは違った。
「森……か?」
信じられないような光景だ。
木が生えていた。スギを思わせる樹形は遠目から見ても10m近いと分かる。それが平らだった地平線を歪めていた。
ぼんやりと黄昏時のような黄金色の光が照らされ、
近づけば草も生えていた。
タイヤが砂を蹴る音に、シカは顔を上げて、集団で一目散に走り去る。
鳥が甲高い音を上げて、羽ばたく音まで響いてくる。
色が、黒一色で構成されているのは、光が強すぎるからか、それとも。
絵画のような世界にホリンは一瞬だけ目を奪われたのが、まずかった。
「!」
トラックのフロントガラスが一瞬で濁った。
銃弾で無数のひび割れが視界を遮ったのだ。
「敵襲!」
ホリンはすぐさまナイフの柄でフロントガラスを叩き割ると、目の前にはもう黒い人影がボンネットに登っていた。
こいつも色がない。まるで影が浮き上がったような存在だ。かろうじて色が見えるのは腕に付けた小盾くらいだ。
「遺品を身に着けているのか……ゾンビか?」
勢いよくハンドルを切って、影の人影を振り落とすと、ホリンは荷台に乗るハンターに声をかけた。
「兵士の遺品だけ持ち帰るぞ」
どれくらい?
問い返すハンターの声に、ホリンは槍を構えて言った。
「可能な限り、だ。無理はするなよ」
振り落とされた人影の他に、影から浮き出るように次々と人影がこちに歩み寄って来た。
リプレイ本文
「来たぜ来たぜェ」
トリプルJ(ka6653)はド派手な黒帽子のツバをつまんで泥濘のような淀んだ風に飛ばされないようにしながら、その手の左右から覗く黒い人影に対して、笑みをこぼしながら仲間達にこぼした。
「負のマテリアルの塊のようなものか……?」
「いいや、この大地に訪れたことは忘れもしないが、あんな異形を見た覚えはない」
トラックの縁に身を隠すようにして様子をうかがうアルルベル・ベルベット(ka2730)の問いかけに、アウレール・V・ブラオラント(ka2531)が答えた。
この場所での悲劇は忘れることができない、いや、忘れてはならないものだ。幾人もの犠牲者を出した撤退戦、未だに時折、怒号と悲鳴が、耳奥に木霊するのはアウレールだけではあるまい。
「ほんの少し前のことなのに、もうずいぶん昔の事の様だね……」
人影が身に着ける衣装にはアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)も見覚えがあった。あれは帝国軍の寒冷地仕様の装備。北荻に向かう兵士に用意された衣装だ。それはゾンビのように崩れ落ちた肉体が身に着けていた残骸、というような着崩れた様子は見当たらない。ベルトもきっちりとめてある。
「気になることはたくさんあるだろうけど」
それぞれがモノトーンの記憶を目の前に重ね言葉少なになっていたところを、青霧 ノゾミ(ka4377)の一言がそれを振り切らせた。
「ホリンさん、弾避けを張ります。うまく駐車してください」
「了解」
ホリンは手短に応えた。
それと同時に、アーシュラ・クリオール(ka0226)がアルケミストデバイスからデルタレイを発射するために光を充填させながら、荷台に伏せる。
「オペレーション……」
アーシュラは自らの掛け声と同時に荷台から起き上がると、振り上げる金色の髪の隙間から覗く黒影にデルタレイを放った。
「スタート(作戦開始)!」
敵も動きは速い。2体が吹き飛んだものの構えたアサルトライフルが一斉にうなりを上げて対抗してくる。
「偽りの命に、奪わせるものか」
ノゾミの深い蒼の瞳が輝き、手を振り上げると、車体の正面に大地が呼応してそそり立つ。アースウォールは黒い弾丸を受け止めた。
「しっかり掴まってろよ」
ホリンはサイドブレーキを引いてそのままハンドルを大きく切りタイヤを滑らしながら、ノゾミが作ったアースウォールにもたれかかるようにして停車させた。
ブレーキの反動で起きる揺れ戻しをものともせず、アルトはそう言うと炎の残滓を鳳仙花の花弁のように残して荷台から飛び立つ。
「……!」
脳のないゾンビならそこに噛り付いてやって来たことであろう。だが、影たちは違った。
左右、そして奥。グループに分かれた銃口がアルトの影、服の裾、髪、そして先行く空間を銃弾で埋め尽くす。
覚醒したアルトと通常の世界の生き物とは時間の流れが違う。まともな銃弾などトロトロと流れる蜂蜜の雫のように見えるアルトは巧みな身体捌きで空中にいながらも弾丸を躱していく。それでも……
「ちっ」
宝冠が弾丸とぶつかり、甲高い音を立てた。
避けきれなかった。防具で防ぎきって被害はないが、黒い影たちの連携能力は油断ならない。
が。
「悪いな」
アルトは着地と同時に影が飛び散る黒と、覚醒の焔による赤が吹き荒れた。
一撃で、影は藻屑のようにして消え去っていく。
その勢いに、他の影たちが距離を置き、声なき世界でハンドサインを送りあう。
アウレールは少し寂しくなった。
生前は同郷だったのだろう。影たちが使うハンドサインが、声なき号令が、帝国での演習活動の記憶と相まって脳内で再生される。
みんなで生きて帰るぞ。距離を取って戦え。そう叫び続けている。
戦っている相手がまさか同志だとは気付きもせずに。
「まるで自分たちが悪役になったような気分だ」
撤退戦でもちらりと見た。連合軍兵の合図をしあう様子。
かつてはそれを背にして守りについたが、今日はそれを前にして蹂躙せねばならぬ。雨のように収まらぬ銃撃を掲げる盾に集めて、アウレールは距離を詰めていった。
「……大人しく眠りについて、くれないか」
距離を詰め切った刹那、アウレールの戦槍が唸りを上げて陣風を巻き起こした。
「!!」
させるか、とばかりに一人の影が複数の仲間を突き飛ばす。マテリアルのこもった薙ぎ払いで切り刻んだのはたった一人……。
「どうしてこう……歪虚の方が仁に厚いのか」
「熱くなるな。アウレール。彼らは誰かを守って没したのだ。もはや自分が堕ちたことに自覚がなくとも、守ることだけは覚えているのだ」
薙ぎ払いの射程外に逃れた影たちをアルルベルの機械のように無慈悲な瞳が覗く機杖からデルタレイが曲線を伴って打ち崩していく。
アルルベルとて、仲間同士の絆を思わせるような影たちの動きに心が揺れ動かぬわけでもない。だが、まだ情緒が豊かな年ごろに複雑な思いを抱くアウレールと比べて、彼女はもう少し合理的であった。
「よっしゃ拾い集めていくぜェ」
トリプルJは荷台に命綱代わりのロープを振り子代わりにして、地面を滑るようにして雲散霧消した影が残した遺品、認識票や帝国兵が必ずつける小盾などを拾い集めていく。
それを制止させるかのように銃弾がトリプルJを追いかけていくが、振り子の勢いを借りた彼は悠々とそれを後にし、そのまますくいあがるようにして荷台へと飛翔する。その虚空を埋め尽くすのはノゾミのファイアボールだった。
「照らせ」
影は無明。彼らは自分が何をしているのかも気づいていないのなら。
ノゾミはせめて光と共に眠れるようにと、小さく祈りを込めてファイアボールで影たちを薙ぎ払うと、人骨が焼けこげる臭いが周りに充満した。残光と黒の二色だけが彩る世界は幻想的であったが、その臭いだけがやたらに現実的で、一行の胸を悪くさせた。
「敵が引いた。今の間に回収するよ」
ジェットブーツで荷台の遥か上から敵の動きを把握しつつデルタレイを放射していたアーシュラがそう叫ぶと着地と同時に、大地に眠っていた遺品を拾い集めていく。持ったものに目線はよこさず、走りながら手早く集めていく。
「わっ、と」
アーシュラが拾い集めていくそばから、銃撃がアーシュラに固まる。回収を阻止しようとしているのは明らかであった。
「いったいなんで……!」
アルルベルの援護射撃で僅かな隙をついたアーシュラはバックステップで踵を二回軽くならせると、そのままジェットブーツでまた荷台へと戻り、悪態をついた。
「奇妙な現象だと思うか?」
アルルベルは戻ってきたアーシュラをちらりとだけ横目で見、また敵勢に向かってデルタレイを発射する。
「アルトが言った私達が悪者になったような感じ、アウレールが言った仁に厚いという評価にも通じる」
「あたし達が悪役だっていうの? 遺品を回収して故郷に戻してあげようっていうのに」
「逆に考えてみると良い。歪虚が来て墓を荒らしていく様子を」
その一言でアーシュラは、なるほど。と小さく呟いて同意した。
「立場が変われば見えるものも変わってくる。歴史というものも勝者がもたらす一面に過ぎん。それが……戦争なのだよ」
アウレールは弾幕をことごとく受け流し、また装備の分厚い場所で受け止めながら一歩ずつ進み、勢いをつけて槍で影たちを薙ぎ倒しながらそう言った。
その影たちもまた仲間を庇いあう。アウレールはひどく無表情に、そしてその瞳の奥でそれが自分の父の意識が宿ったものではないかと探りながら、嘆息し、消し飛ばしていく。
「ずいぶんラクになった、一気に回収しちまおう」
トリプルJは張り付いた笑顔のまま、次々に遺品を拾い集めていく。
敵の波状攻撃をアルトが攪乱し、ノゾミが銃撃をアースウォールで防いではファイアボールで蹴散らす。そしてグループ化した影を遠くはアルルベルが、近くはアウレールが。淡々と処理していき、遺品をトリプルJとアーシュラで回収していく。それは極めて単調で、命のやり取りの中でも心の昂りすらも起こらない、奇妙な作業であった。
と、その手がピタリと止まった。
先程ノゾミのファイアボールで消し飛ばした影の遺品だったそれを手にした時、消し炭とは違う感触にトリプルJは視線を遺品に落とした。
「……髪?」
強烈な臭いが発せられる理由はこれか。
「ハハっ、なんだ、フタを開けて見りゃこの奇妙な景色も法則にのっとっていたワケだ。影じゃない、髪の塊が蠢いていただけだ」
その呟きに、一緒に回収を行っていたアーシュラがはっと顔を上げた。
「髪……だって?」
「世の中の不思議ってのもどこかにルールが存在してる。謎をつきつめるってなぁ最高だねぇ」
最初は自分たちが乗っているだけだったトラックの荷台は遺品で埋め尽くされていた。もう仕事はまもなく完遂できる。必要な条件は終わったと思うとトリプルJの探求心が鎌首をもたげた。
「とすりゃあ、あの森の正体も、ここで龍鉱石の浄化の力が必要だという理由も……踏み出せばわかるかもしれねぇな」
「トリプルJ!」
命綱はつけたままだが、彼は龍鉱石を持っていない。そんな彼が、トラックに積んだイニシャライザーの守護範囲内を抜け出ようとしているではないか。
「へへっ、謎があると、突き詰めたくてたまンねぇんだわ。あの森の正体、とかよ」
アーシュラが呼び止める間もなく、トリプルJは一歩、死の世界へと飛び出した。
自分の命を溶かしてしまうような、ドロリとした空気。影は大きく広く目の前に広がっているが、すぐさま命を奪うようなものでもない。
だが、殺意にも似た波動はそれ以上に足を踏み出すことを躊躇させた。
「森が動いた!」
アルルベルが叫ぶと同時に、ノゾミがトリプルJに飛びかかるようにして庇い、そのままアースウォールを眼前に突き立てた。
同時に弾音ではない、砂を滑らせるような音が響くと同時に、土壁がバラバラの土くれとなった。
「大丈夫ですか」
ざんばらになった細い髪の隙間からノゾミはトリプルJを見やると、そのまま荷台へ無理やりにひっぱっていく。
「まともな森じゃなかったな……森に見えたが、単一の歪虚だ」
アースウォールを切り裂いた細い糸を押し込んでは束にし、超重刀で一刀両断に切り裂き、蠢く森の前に立ちふさがった。
そう、遠くにあったはずの森は地を這って、気が付けば目の前に広がっていた。しかし髪の存在に気が付いた一行には、それが幾億の黒髪が作り上げる化け物であるとしか思えない。それが少しでも遠く離れた存在であると思ったことを呪う程度に。
「推測するに、兵士の願い、想いを内包し、『飼って』いた本体だろう」
わかっている。アーシュラは歯噛みした。もしかしたら、そう思っていた人物に出会えたのだ。
それは見上げるばかりだった。
「もういいか、あんなもの、まともにぶつかったら先に足がやられる」
まだ呆然と見やるアーシュラをホリンが強引に引っ張ってトラックに引き込むと、そのままアクセルを吹かせた。眼前で森は見る見る生育してゆき今にも頭上遥かにすら届く勢いだ。何もなかった車の周囲は、下草という名の髪が徘徊し、車の動きを留めようと警戒している。
「撮影してあとで類推するつもりだったが……意味もなかったかな」
「世の中に意味のないものは一つもない。私には生き物を好んで殺めていく歪虚というより、領域を侵害されて怒る精霊という方が近い気がする」
「ほう、そういう見方もあるか」
アルルベルの言葉にアウレールは興味深げに答えると、出すことをためらっていたカメラを構え、そのままシャッターを切った。
「もう十分だろう、出るぞ」
ホリンはシャッター音と同時にサイドブレーキを下ろすと、車全体が頭から突っ込むようにして、樹林へと飛び込んでいく。
その行動を読んでいたかのように下草の髪が蠢きだすが、ノゾミはきっと眼前にレヴェリーワンドを真横に構えた。
「無断で踏み込んだことは謝ります。だけど……」
蒼い瞳とは対照的な赤い魔力線がワンドに集中したかと思うと、薙ぎ払う動作と共に黒い草むらに迸った。
「俺も遺品の彼らも、ここで囚われる訳にはいかないんだ」
赤い輝きの火球は、黒に覆われる世界には一際眩しくうつった。だがそれでも光を覆う髪を振りほどくには程遠い。
「十分だ」
アルトが荷台を蹴る音を立てた。
その次の瞬間にはもう彼女は狭まりゆくこじ開けた光の先に魔導ワイヤーを貫き通していた。
「はッ!!」
気迫一閃。ワイヤーの縄痕が光を作り上げていく。
そのアルトをしばろうとする影をアウレールが弾き飛ばし、アルトを庇うようにしてトラックへと引き戻した。途中数条の髪が篭手を貫き通し、微かに血がにじむもアウレールは表情を一つも動かさず、そのままアルトを庇い続けた。
じきにホリンがトラックで影の世界を打ち破り駆け抜けた。
「抜けたっ」
後ろを振り向けば、そこは黒い世界ではあったが、人がいて動物がいて鳥がいて。
「追いかけてくるっ」
「スィアリ様……ごめんね」
真っ黒ではあるが、豊穣の世界がそこにある。
「ミュゲの幸せが、あなたにもありますように」
アーシュラはそう言うと、スズランの花輪を後方に投げていった。それが奇跡となったか、森が車を猛然と追うのはぴたりと止まった。
その間に車はすっかりトップスピードに至り、死の荒野を駆け抜けていた。
●
「ひゅー、危なかったぜ」
ようやく帝国内に戻った一行は、トリプルJは一息つくようにそう言うと、自分の持ってきた道具を取り出して確認する。
「龍鉱石にも反応した様子はなかったなぁ。まったくどんなけ準備しても足りねぇや。……笑いが止まんねぇよ」
帽子の下でくつくつ笑うトリプルJ。
笑いがこみ上げるのは、恐怖と達成感が綯い交ぜになったものであるというのは誰もが気付いていた。
「あの森、最後まで追いかけてきていた……あの調子では取り返しに来るかもしれない」
「この遺品、本当に返すんですか?」
アルルベルの懸案を受けたノゾミに尋ねられて、ホリンは苦笑いを浮かべた。
「理由を話して、受け入れられなかったら、自分の所で保管するさ」
幸い、住んでいる所は寂しいところなんでね。とホリンは笑って言った。
「叶わぬと思えども、一目だけでも出会うことができるなら、心の整理はできるだろ」
「そうだな……って、なぜこちらを見て言う」
ホリンの視線を感じた年相応の顔でアウレールが憮然としたが、また元の厳しい武人の顔に戻ると、遺品の山を前に胸に拳を当てて敬意を示した。
「この大地を守りし英霊の帰還に……敬礼」
「おかえりなさい」
「幸せと再会できますように」
皆、2年の歳月をかけて戻ってきた魂に、それぞれの言葉で安寧と祝福を呼びかけたのであった。
トリプルJ(ka6653)はド派手な黒帽子のツバをつまんで泥濘のような淀んだ風に飛ばされないようにしながら、その手の左右から覗く黒い人影に対して、笑みをこぼしながら仲間達にこぼした。
「負のマテリアルの塊のようなものか……?」
「いいや、この大地に訪れたことは忘れもしないが、あんな異形を見た覚えはない」
トラックの縁に身を隠すようにして様子をうかがうアルルベル・ベルベット(ka2730)の問いかけに、アウレール・V・ブラオラント(ka2531)が答えた。
この場所での悲劇は忘れることができない、いや、忘れてはならないものだ。幾人もの犠牲者を出した撤退戦、未だに時折、怒号と悲鳴が、耳奥に木霊するのはアウレールだけではあるまい。
「ほんの少し前のことなのに、もうずいぶん昔の事の様だね……」
人影が身に着ける衣装にはアルト・ヴァレンティーニ(ka3109)も見覚えがあった。あれは帝国軍の寒冷地仕様の装備。北荻に向かう兵士に用意された衣装だ。それはゾンビのように崩れ落ちた肉体が身に着けていた残骸、というような着崩れた様子は見当たらない。ベルトもきっちりとめてある。
「気になることはたくさんあるだろうけど」
それぞれがモノトーンの記憶を目の前に重ね言葉少なになっていたところを、青霧 ノゾミ(ka4377)の一言がそれを振り切らせた。
「ホリンさん、弾避けを張ります。うまく駐車してください」
「了解」
ホリンは手短に応えた。
それと同時に、アーシュラ・クリオール(ka0226)がアルケミストデバイスからデルタレイを発射するために光を充填させながら、荷台に伏せる。
「オペレーション……」
アーシュラは自らの掛け声と同時に荷台から起き上がると、振り上げる金色の髪の隙間から覗く黒影にデルタレイを放った。
「スタート(作戦開始)!」
敵も動きは速い。2体が吹き飛んだものの構えたアサルトライフルが一斉にうなりを上げて対抗してくる。
「偽りの命に、奪わせるものか」
ノゾミの深い蒼の瞳が輝き、手を振り上げると、車体の正面に大地が呼応してそそり立つ。アースウォールは黒い弾丸を受け止めた。
「しっかり掴まってろよ」
ホリンはサイドブレーキを引いてそのままハンドルを大きく切りタイヤを滑らしながら、ノゾミが作ったアースウォールにもたれかかるようにして停車させた。
ブレーキの反動で起きる揺れ戻しをものともせず、アルトはそう言うと炎の残滓を鳳仙花の花弁のように残して荷台から飛び立つ。
「……!」
脳のないゾンビならそこに噛り付いてやって来たことであろう。だが、影たちは違った。
左右、そして奥。グループに分かれた銃口がアルトの影、服の裾、髪、そして先行く空間を銃弾で埋め尽くす。
覚醒したアルトと通常の世界の生き物とは時間の流れが違う。まともな銃弾などトロトロと流れる蜂蜜の雫のように見えるアルトは巧みな身体捌きで空中にいながらも弾丸を躱していく。それでも……
「ちっ」
宝冠が弾丸とぶつかり、甲高い音を立てた。
避けきれなかった。防具で防ぎきって被害はないが、黒い影たちの連携能力は油断ならない。
が。
「悪いな」
アルトは着地と同時に影が飛び散る黒と、覚醒の焔による赤が吹き荒れた。
一撃で、影は藻屑のようにして消え去っていく。
その勢いに、他の影たちが距離を置き、声なき世界でハンドサインを送りあう。
アウレールは少し寂しくなった。
生前は同郷だったのだろう。影たちが使うハンドサインが、声なき号令が、帝国での演習活動の記憶と相まって脳内で再生される。
みんなで生きて帰るぞ。距離を取って戦え。そう叫び続けている。
戦っている相手がまさか同志だとは気付きもせずに。
「まるで自分たちが悪役になったような気分だ」
撤退戦でもちらりと見た。連合軍兵の合図をしあう様子。
かつてはそれを背にして守りについたが、今日はそれを前にして蹂躙せねばならぬ。雨のように収まらぬ銃撃を掲げる盾に集めて、アウレールは距離を詰めていった。
「……大人しく眠りについて、くれないか」
距離を詰め切った刹那、アウレールの戦槍が唸りを上げて陣風を巻き起こした。
「!!」
させるか、とばかりに一人の影が複数の仲間を突き飛ばす。マテリアルのこもった薙ぎ払いで切り刻んだのはたった一人……。
「どうしてこう……歪虚の方が仁に厚いのか」
「熱くなるな。アウレール。彼らは誰かを守って没したのだ。もはや自分が堕ちたことに自覚がなくとも、守ることだけは覚えているのだ」
薙ぎ払いの射程外に逃れた影たちをアルルベルの機械のように無慈悲な瞳が覗く機杖からデルタレイが曲線を伴って打ち崩していく。
アルルベルとて、仲間同士の絆を思わせるような影たちの動きに心が揺れ動かぬわけでもない。だが、まだ情緒が豊かな年ごろに複雑な思いを抱くアウレールと比べて、彼女はもう少し合理的であった。
「よっしゃ拾い集めていくぜェ」
トリプルJは荷台に命綱代わりのロープを振り子代わりにして、地面を滑るようにして雲散霧消した影が残した遺品、認識票や帝国兵が必ずつける小盾などを拾い集めていく。
それを制止させるかのように銃弾がトリプルJを追いかけていくが、振り子の勢いを借りた彼は悠々とそれを後にし、そのまますくいあがるようにして荷台へと飛翔する。その虚空を埋め尽くすのはノゾミのファイアボールだった。
「照らせ」
影は無明。彼らは自分が何をしているのかも気づいていないのなら。
ノゾミはせめて光と共に眠れるようにと、小さく祈りを込めてファイアボールで影たちを薙ぎ払うと、人骨が焼けこげる臭いが周りに充満した。残光と黒の二色だけが彩る世界は幻想的であったが、その臭いだけがやたらに現実的で、一行の胸を悪くさせた。
「敵が引いた。今の間に回収するよ」
ジェットブーツで荷台の遥か上から敵の動きを把握しつつデルタレイを放射していたアーシュラがそう叫ぶと着地と同時に、大地に眠っていた遺品を拾い集めていく。持ったものに目線はよこさず、走りながら手早く集めていく。
「わっ、と」
アーシュラが拾い集めていくそばから、銃撃がアーシュラに固まる。回収を阻止しようとしているのは明らかであった。
「いったいなんで……!」
アルルベルの援護射撃で僅かな隙をついたアーシュラはバックステップで踵を二回軽くならせると、そのままジェットブーツでまた荷台へと戻り、悪態をついた。
「奇妙な現象だと思うか?」
アルルベルは戻ってきたアーシュラをちらりとだけ横目で見、また敵勢に向かってデルタレイを発射する。
「アルトが言った私達が悪者になったような感じ、アウレールが言った仁に厚いという評価にも通じる」
「あたし達が悪役だっていうの? 遺品を回収して故郷に戻してあげようっていうのに」
「逆に考えてみると良い。歪虚が来て墓を荒らしていく様子を」
その一言でアーシュラは、なるほど。と小さく呟いて同意した。
「立場が変われば見えるものも変わってくる。歴史というものも勝者がもたらす一面に過ぎん。それが……戦争なのだよ」
アウレールは弾幕をことごとく受け流し、また装備の分厚い場所で受け止めながら一歩ずつ進み、勢いをつけて槍で影たちを薙ぎ倒しながらそう言った。
その影たちもまた仲間を庇いあう。アウレールはひどく無表情に、そしてその瞳の奥でそれが自分の父の意識が宿ったものではないかと探りながら、嘆息し、消し飛ばしていく。
「ずいぶんラクになった、一気に回収しちまおう」
トリプルJは張り付いた笑顔のまま、次々に遺品を拾い集めていく。
敵の波状攻撃をアルトが攪乱し、ノゾミが銃撃をアースウォールで防いではファイアボールで蹴散らす。そしてグループ化した影を遠くはアルルベルが、近くはアウレールが。淡々と処理していき、遺品をトリプルJとアーシュラで回収していく。それは極めて単調で、命のやり取りの中でも心の昂りすらも起こらない、奇妙な作業であった。
と、その手がピタリと止まった。
先程ノゾミのファイアボールで消し飛ばした影の遺品だったそれを手にした時、消し炭とは違う感触にトリプルJは視線を遺品に落とした。
「……髪?」
強烈な臭いが発せられる理由はこれか。
「ハハっ、なんだ、フタを開けて見りゃこの奇妙な景色も法則にのっとっていたワケだ。影じゃない、髪の塊が蠢いていただけだ」
その呟きに、一緒に回収を行っていたアーシュラがはっと顔を上げた。
「髪……だって?」
「世の中の不思議ってのもどこかにルールが存在してる。謎をつきつめるってなぁ最高だねぇ」
最初は自分たちが乗っているだけだったトラックの荷台は遺品で埋め尽くされていた。もう仕事はまもなく完遂できる。必要な条件は終わったと思うとトリプルJの探求心が鎌首をもたげた。
「とすりゃあ、あの森の正体も、ここで龍鉱石の浄化の力が必要だという理由も……踏み出せばわかるかもしれねぇな」
「トリプルJ!」
命綱はつけたままだが、彼は龍鉱石を持っていない。そんな彼が、トラックに積んだイニシャライザーの守護範囲内を抜け出ようとしているではないか。
「へへっ、謎があると、突き詰めたくてたまンねぇんだわ。あの森の正体、とかよ」
アーシュラが呼び止める間もなく、トリプルJは一歩、死の世界へと飛び出した。
自分の命を溶かしてしまうような、ドロリとした空気。影は大きく広く目の前に広がっているが、すぐさま命を奪うようなものでもない。
だが、殺意にも似た波動はそれ以上に足を踏み出すことを躊躇させた。
「森が動いた!」
アルルベルが叫ぶと同時に、ノゾミがトリプルJに飛びかかるようにして庇い、そのままアースウォールを眼前に突き立てた。
同時に弾音ではない、砂を滑らせるような音が響くと同時に、土壁がバラバラの土くれとなった。
「大丈夫ですか」
ざんばらになった細い髪の隙間からノゾミはトリプルJを見やると、そのまま荷台へ無理やりにひっぱっていく。
「まともな森じゃなかったな……森に見えたが、単一の歪虚だ」
アースウォールを切り裂いた細い糸を押し込んでは束にし、超重刀で一刀両断に切り裂き、蠢く森の前に立ちふさがった。
そう、遠くにあったはずの森は地を這って、気が付けば目の前に広がっていた。しかし髪の存在に気が付いた一行には、それが幾億の黒髪が作り上げる化け物であるとしか思えない。それが少しでも遠く離れた存在であると思ったことを呪う程度に。
「推測するに、兵士の願い、想いを内包し、『飼って』いた本体だろう」
わかっている。アーシュラは歯噛みした。もしかしたら、そう思っていた人物に出会えたのだ。
それは見上げるばかりだった。
「もういいか、あんなもの、まともにぶつかったら先に足がやられる」
まだ呆然と見やるアーシュラをホリンが強引に引っ張ってトラックに引き込むと、そのままアクセルを吹かせた。眼前で森は見る見る生育してゆき今にも頭上遥かにすら届く勢いだ。何もなかった車の周囲は、下草という名の髪が徘徊し、車の動きを留めようと警戒している。
「撮影してあとで類推するつもりだったが……意味もなかったかな」
「世の中に意味のないものは一つもない。私には生き物を好んで殺めていく歪虚というより、領域を侵害されて怒る精霊という方が近い気がする」
「ほう、そういう見方もあるか」
アルルベルの言葉にアウレールは興味深げに答えると、出すことをためらっていたカメラを構え、そのままシャッターを切った。
「もう十分だろう、出るぞ」
ホリンはシャッター音と同時にサイドブレーキを下ろすと、車全体が頭から突っ込むようにして、樹林へと飛び込んでいく。
その行動を読んでいたかのように下草の髪が蠢きだすが、ノゾミはきっと眼前にレヴェリーワンドを真横に構えた。
「無断で踏み込んだことは謝ります。だけど……」
蒼い瞳とは対照的な赤い魔力線がワンドに集中したかと思うと、薙ぎ払う動作と共に黒い草むらに迸った。
「俺も遺品の彼らも、ここで囚われる訳にはいかないんだ」
赤い輝きの火球は、黒に覆われる世界には一際眩しくうつった。だがそれでも光を覆う髪を振りほどくには程遠い。
「十分だ」
アルトが荷台を蹴る音を立てた。
その次の瞬間にはもう彼女は狭まりゆくこじ開けた光の先に魔導ワイヤーを貫き通していた。
「はッ!!」
気迫一閃。ワイヤーの縄痕が光を作り上げていく。
そのアルトをしばろうとする影をアウレールが弾き飛ばし、アルトを庇うようにしてトラックへと引き戻した。途中数条の髪が篭手を貫き通し、微かに血がにじむもアウレールは表情を一つも動かさず、そのままアルトを庇い続けた。
じきにホリンがトラックで影の世界を打ち破り駆け抜けた。
「抜けたっ」
後ろを振り向けば、そこは黒い世界ではあったが、人がいて動物がいて鳥がいて。
「追いかけてくるっ」
「スィアリ様……ごめんね」
真っ黒ではあるが、豊穣の世界がそこにある。
「ミュゲの幸せが、あなたにもありますように」
アーシュラはそう言うと、スズランの花輪を後方に投げていった。それが奇跡となったか、森が車を猛然と追うのはぴたりと止まった。
その間に車はすっかりトップスピードに至り、死の荒野を駆け抜けていた。
●
「ひゅー、危なかったぜ」
ようやく帝国内に戻った一行は、トリプルJは一息つくようにそう言うと、自分の持ってきた道具を取り出して確認する。
「龍鉱石にも反応した様子はなかったなぁ。まったくどんなけ準備しても足りねぇや。……笑いが止まんねぇよ」
帽子の下でくつくつ笑うトリプルJ。
笑いがこみ上げるのは、恐怖と達成感が綯い交ぜになったものであるというのは誰もが気付いていた。
「あの森、最後まで追いかけてきていた……あの調子では取り返しに来るかもしれない」
「この遺品、本当に返すんですか?」
アルルベルの懸案を受けたノゾミに尋ねられて、ホリンは苦笑いを浮かべた。
「理由を話して、受け入れられなかったら、自分の所で保管するさ」
幸い、住んでいる所は寂しいところなんでね。とホリンは笑って言った。
「叶わぬと思えども、一目だけでも出会うことができるなら、心の整理はできるだろ」
「そうだな……って、なぜこちらを見て言う」
ホリンの視線を感じた年相応の顔でアウレールが憮然としたが、また元の厳しい武人の顔に戻ると、遺品の山を前に胸に拳を当てて敬意を示した。
「この大地を守りし英霊の帰還に……敬礼」
「おかえりなさい」
「幸せと再会できますように」
皆、2年の歳月をかけて戻ってきた魂に、それぞれの言葉で安寧と祝福を呼びかけたのであった。
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質問卓 青霧 ノゾミ(ka4377) 人間(リアルブルー)|26才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/06/05 19:25:52 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/03 20:19:52 |
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相談卓 アルト・ヴァレンティーニ(ka3109) 人間(クリムゾンウェスト)|21才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/06/06 22:02:33 |