ゲスト
(ka0000)
集落に平穏が戻りて……
マスター:なちゅい

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 1~25人
- サポート
- 0~0人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/06/08 19:00
- 完成日
- 2017/06/11 18:08
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
グラズヘイム王国東部、リンダールの森。
この地にはひっそりと暮らすエルフ達の集落がある。
規模は小さなものであるが、それだけに彼らは互いに協力し合い、森での生活を営んでいる。
だが、ある日、この集落の周辺に雑魔が現れ始めた。
雑魔のタイプは大きく植物とヤギの2種。討伐に当たる中、それぞれが歪虚の率いるものだったことが判明した。植物雑魔を率いる憤怒の歪虚マンドレアがヤギ雑魔を率いる歪虚と協力し、エルフ達を滅ぼす為にと画策していたようだ。
しかし、エルフ達もそれらの脅威を覚えながらも、己の存亡を賭けて抵抗することとなる。
聖堂戦士団の末端員に助力を得て、エルフ達は雑魔討伐を始めた。出稼ぎに出かけたエルフを呼び寄せてなお苦しい状況が続いていたが、ハンターの助力を得てから事態は好転。徐々に雑魔を倒し、ヤギ雑魔を率いる歪虚エゴートの討伐に至る。
その後、マンドレアが集落南の大穴に潜むことを突き止めたエルフ達は、熟練のハンター達にこの討伐を依頼。ついにマンドレアを撃破するに至った。
その後、歪虚マンドレアが巣食っていた大穴は隅々まで浄化し、負のマテリアルを完全に取り払う。
しばし、エルフ、聖堂戦士団達は巡回を続け、集落付近で雑魔の出現が完全に止まったことを確認した。
そして、異常が完全になくなったとエルフ達が判断したことで、聖堂戦士団メンバーはこの場からの撤収が決まった。
「少し、しんみりしてしまいますね……」
「まあ、撤退指令が出たからには仕方ないよ」
ファリーナ・リッジウェイ(kz0182)は物悲しそうにエルフ達の里を見回すと、副隊長のセリアが彼女を諭す。2人は良き友であり、相棒でもある間柄だ。
「お前も聖堂戦士団であるのと同時にハンターなのだろう? ならば、また会うこともあるだろう」
そこに、雑魔討伐で世話になったエルフのリーダー、猟撃士のアルウェスが声をかけてくる。
エルフを取り纏めて雑魔との戦いに当たっていたが、それも今回でいったんお役御免ということらしい。アルウェスは再び集落を出て、ハンターとして出稼ぎの為に各地を回るということだ。
そこで、ゆっくりと姿を現したのは、口元に鬚を蓄えた1人の老人。この集落の長老である。
「聖導士達よ。世話になった」
ファリーナは頭を下げ、高貴なエルフ達に敬意を示す。
「ささやかながらに、打ち上げというかな。祝勝会のようなものを上げようと思っておる。おぬし達も参加していかれよ」
「はい……あっ、でも、私達だけでなく、ハンターの皆さんも呼んではダメでしょうか?」
ファリーナは喜んでその申し出を受け入れるが、やはり、立役者となるのは直接歪虚を討伐したハンター達だと彼女は考えている。だからこそ、彼ら抜きでその会には参加できないと、長老へと説明する。
「長老、俺達からも願います。彼らは集落の危機に尽力してくれた恩人です」
アルウェスもまた掛け合うと、長老は大きく頷いた」
「うむ、彼らの助けなくしては、我々はこうして生きてすらいなかったかもしれぬ」
もしかしたら、ヤギ雑魔に家屋を倒され、集落を潰されて餓死していたかもしれない。あるいは、負のマテリアルの影響から死に至り、皆、雑魔と化した可能性すらあるのだ。
ここは森の奥深くでさほど人も立ち入らぬ場所だが、幸いにもハンターズソサエティが機能している。ハンターを呼ぶのであれば、さほど苦にはならないはずだ。
「我らエルフとて、ハンター達から学ぶこともあるだろう。こうした交流も無駄にはならぬはずだ」
年を経たエルフは森から出られなくなってしまう。人間や他の種族の訪れによって、この集落にもささやかながらに変化があるのではと、エルフ達も考えている。
「長老がそういうならば、我々も持て成す側として協力します。ここは、我らがいずれ戻ってくる里だと思っておりますゆえ」
「ふむ……ならば、お前達も会場準備を手伝ってくれ」
動き出すエルフ達に、聖堂戦士団団員達は顔を見合わせると、ファリーナが団員達に告げる。
「それでは、私達はひとまずハンターの皆さんに声をかけておきましょうか」
たくさんのハンター達が、エルフ達の為に戦ってくれていた。もしかしたら、これを機に、エルフの里を訪れるハンターもいるかもしれない。
「そう、なら、ファリーナよろしくね」
副隊長のセリアがそこでニヤける。聖堂戦士団員の中で兼ハンターなのは、ファリーナだけ。一行は彼女随伴でなければ、転移門を通り抜けることすら困難なのである。
「あ、うん……」
こればかりは、ファリーナがやるしかない。皆もハンターになればいいのにと小さく愚痴を零しながらも、彼女は王都イルダーナへと移動していくのだった。
グラズヘイム王国東部、リンダールの森。
この地にはひっそりと暮らすエルフ達の集落がある。
規模は小さなものであるが、それだけに彼らは互いに協力し合い、森での生活を営んでいる。
だが、ある日、この集落の周辺に雑魔が現れ始めた。
雑魔のタイプは大きく植物とヤギの2種。討伐に当たる中、それぞれが歪虚の率いるものだったことが判明した。植物雑魔を率いる憤怒の歪虚マンドレアがヤギ雑魔を率いる歪虚と協力し、エルフ達を滅ぼす為にと画策していたようだ。
しかし、エルフ達もそれらの脅威を覚えながらも、己の存亡を賭けて抵抗することとなる。
聖堂戦士団の末端員に助力を得て、エルフ達は雑魔討伐を始めた。出稼ぎに出かけたエルフを呼び寄せてなお苦しい状況が続いていたが、ハンターの助力を得てから事態は好転。徐々に雑魔を倒し、ヤギ雑魔を率いる歪虚エゴートの討伐に至る。
その後、マンドレアが集落南の大穴に潜むことを突き止めたエルフ達は、熟練のハンター達にこの討伐を依頼。ついにマンドレアを撃破するに至った。
その後、歪虚マンドレアが巣食っていた大穴は隅々まで浄化し、負のマテリアルを完全に取り払う。
しばし、エルフ、聖堂戦士団達は巡回を続け、集落付近で雑魔の出現が完全に止まったことを確認した。
そして、異常が完全になくなったとエルフ達が判断したことで、聖堂戦士団メンバーはこの場からの撤収が決まった。
「少し、しんみりしてしまいますね……」
「まあ、撤退指令が出たからには仕方ないよ」
ファリーナ・リッジウェイ(kz0182)は物悲しそうにエルフ達の里を見回すと、副隊長のセリアが彼女を諭す。2人は良き友であり、相棒でもある間柄だ。
「お前も聖堂戦士団であるのと同時にハンターなのだろう? ならば、また会うこともあるだろう」
そこに、雑魔討伐で世話になったエルフのリーダー、猟撃士のアルウェスが声をかけてくる。
エルフを取り纏めて雑魔との戦いに当たっていたが、それも今回でいったんお役御免ということらしい。アルウェスは再び集落を出て、ハンターとして出稼ぎの為に各地を回るということだ。
そこで、ゆっくりと姿を現したのは、口元に鬚を蓄えた1人の老人。この集落の長老である。
「聖導士達よ。世話になった」
ファリーナは頭を下げ、高貴なエルフ達に敬意を示す。
「ささやかながらに、打ち上げというかな。祝勝会のようなものを上げようと思っておる。おぬし達も参加していかれよ」
「はい……あっ、でも、私達だけでなく、ハンターの皆さんも呼んではダメでしょうか?」
ファリーナは喜んでその申し出を受け入れるが、やはり、立役者となるのは直接歪虚を討伐したハンター達だと彼女は考えている。だからこそ、彼ら抜きでその会には参加できないと、長老へと説明する。
「長老、俺達からも願います。彼らは集落の危機に尽力してくれた恩人です」
アルウェスもまた掛け合うと、長老は大きく頷いた」
「うむ、彼らの助けなくしては、我々はこうして生きてすらいなかったかもしれぬ」
もしかしたら、ヤギ雑魔に家屋を倒され、集落を潰されて餓死していたかもしれない。あるいは、負のマテリアルの影響から死に至り、皆、雑魔と化した可能性すらあるのだ。
ここは森の奥深くでさほど人も立ち入らぬ場所だが、幸いにもハンターズソサエティが機能している。ハンターを呼ぶのであれば、さほど苦にはならないはずだ。
「我らエルフとて、ハンター達から学ぶこともあるだろう。こうした交流も無駄にはならぬはずだ」
年を経たエルフは森から出られなくなってしまう。人間や他の種族の訪れによって、この集落にもささやかながらに変化があるのではと、エルフ達も考えている。
「長老がそういうならば、我々も持て成す側として協力します。ここは、我らがいずれ戻ってくる里だと思っておりますゆえ」
「ふむ……ならば、お前達も会場準備を手伝ってくれ」
動き出すエルフ達に、聖堂戦士団団員達は顔を見合わせると、ファリーナが団員達に告げる。
「それでは、私達はひとまずハンターの皆さんに声をかけておきましょうか」
たくさんのハンター達が、エルフ達の為に戦ってくれていた。もしかしたら、これを機に、エルフの里を訪れるハンターもいるかもしれない。
「そう、なら、ファリーナよろしくね」
副隊長のセリアがそこでニヤける。聖堂戦士団員の中で兼ハンターなのは、ファリーナだけ。一行は彼女随伴でなければ、転移門を通り抜けることすら困難なのである。
「あ、うん……」
こればかりは、ファリーナがやるしかない。皆もハンターになればいいのにと小さく愚痴を零しながらも、彼女は王都イルダーナへと移動していくのだった。
リプレイ本文
●
グラズヘイム、リンダールの森。
「みなさん改めて、お疲れ様でした」
「やっと、落ち着いてエルフの森を訪ねる事ができたな」
ミオレスカ(ka3496) 、セルゲン(ka6612)は落ち着いた様子でエルフを里を見渡す。その奥にあるエルフの集落では、ささやかな宴が準備されていた。
「エルフの皆様が折角、場を御用意してくださったのですから、喜んで馳せ参じましたよ」
セツナ・ウリヤノヴァ(ka5645) が嬉しそうに姿を見せる。
「わーい、またパーティーだね!」
前回、夢路 まよい(ka1328)が参加したのは、ファリーナの昇進祝いも兼ねたパーティーだった。
「そうじゃなくても、美味しいもの食べられる機会は大歓迎だよ」
それほど住人が多い集落ではない。数として100人いるかといった規模だろう。
そのエルフ達が今、客人を持て成す為にと青空の下、立食パーティーの準備を行う。
集落を脅かしていた雑魔がいなくなったことで、立役者であるハンターや聖堂戦士団達を労う為のパーティーをエルフ達が催してくれていたのだ。
「今日はお誘いありがとうございます」
長老、そして、共に戦ったエルフのリーダー、アルウェス。リアリュール(ka2003) はこの集落のエルフ達へと挨拶する。
(村のみなさん、安心したようで良かったわ)
この笑顔も、ハンター達が守りきったもの。リアリュールはそれを実感する。
また、この戦いに尽力したのは、ベテランハンターばかりではない。
「やっぱり祝勝会といえば、あたしの手品が欠かせないの」
そうして、エルフ達へ手品師の格好をした札抜 シロ(ka6328)が頭を下げた。
「今後とも、祝勝会のおりには、札抜 シロを是非ともご用命ください、なの」
余興の出番までは、シロもまた客人の一人としてこのパーティーに参加する。
「ベテランさん達のお陰で、森の脅威も張れたみたいだね」
サクヤ・フレイヤ(ka5356)も植物雑魔狩りに参加しており、少しはエルフ達の役に立てたのだと実感していた。
そのベテランハンターの1人、榊 兵庫(ka0010)も集落へとやってきていた。
「結構この森の戦いにも関わってきたな」
元凶であった歪虚マンドレアも討伐し、当分はこの森も平穏になるだろうと兵庫は考える。
その視線の先で、リアリュールが聖堂戦士団メンバーにも挨拶を交わしに向かう。
「討伐、お疲れ様ね」
「はい、本当にお疲れ様でした」
ファリーナ・リッジウェイ (kz0182)も副官セリアと一緒の参加。部下達と楽しそうにエルフやハンターと挨拶をし、互いを労っている。
「これが最後か……少し寂しいな」
エルフ達からの依頼に最も多く参加していた南護 炎(ka6651)。集落を取り巻く脅威がなくなったのは嬉しいものの、依頼がなくなることでここを訪れなくなると考えると物悲しくなるものだ。
「ここを訪れるのも最期になるかもしれない。歓待を喜んで受けさせて貰おう」
折角のパーティーだ。心行くまでエルフ達のもてなしを受けようと、兵庫は考えるのである。
さて、森と共にあるエルフ達。その料理もまた、独特なものばかり。
「もしよければ、調理を手伝わせてください」
この地の食文化にも興味を持つミオレスカ(ka3496)は、率先してエルフの女性達を手伝う。
森のエルフが作るのは、山菜をメインとしたサラダにスープ。時折、見た事のないハーブが彩りを添える。それらをふんわりとしたパンや、サクッとした触感のパイなどの主食と一緒に食べる形だ。
「わぁ、とっても美味しい! これ! 隠し味ってなんですか?」
藤を思わせる雰囲気を纏うルーネ・ルナ(ka6244)もまた、その料理に興味津々。教えて貰った香草などを適宜、料理に加えていた。
土の恵み、アスパラガスは木の芽を混ぜたお味噌を塗って味噌焼きに。ルーネと蒼い男装の麗人といった印象のルーン・ルン(ka6243)がそれらを作っている。
森のエルフ達に海の幸を振舞おうと、ルーン、ルーネはカツオとハモを持ち込んでいた。
カツオは炭火で炙ってから、塩レモン(タレ)で締めて「塩たたき」に。骨切りしたハモは梅干しを加えたタレに絡めて、「蒲焼」に。季節柄、傷まないようにと彼女達は細心の注意を払う。
「これ、何ですか?」
「香ばしい匂いがしますね」
そんな2人の物珍しい料理に、近づいてくるエルフ達。
「あはん、可愛いわね♪ 一緒にサクランボ酒なんてどう?」
そのエルフ達を男女問わず、ルーンは口説き始めたのに、ルーネが頬を膨らませる。
「もぉ、姉さま! お口より手を動かしてください!?」
手伝いというスタンスにもかかわらず、油を売ろうとする姉をルーネは一喝していたのだった。
●
数々の料理が並ぶ、青空の下に作られたテーブル。
ほとんど妹が手がけた料理をルーンは配膳し、時にはハンターや聖導士達を労いつつ給仕する。
「本当にお疲れ様です」
「はい、ありがとうございます」
ルーネもまた、自作の魚料理を振舞う。労いを受けたファリーナ達はそれをありがたくいただいて舌鼓を打つが、物珍しそうにしているエルフ達へと優先して渡していたようだ。
「平和が戻ってきて、安心してご飯が食べられるのは、幸せですね」
エルフの伝統料理の名前こそ知ってはいても、北方育ちのミオレスカは食べるのが初めてという品も多く、目で見て、実際に食べて、喜んでいた。
セツナもそれらの料理を口にする。荒涼とした辺境を遊牧集団と共に生活してきた彼女は、森の恵みに溢れる食材に興味を抱いていたようだ。
「今回の一連の戦いでは、ほとんど最後の方に参加したくらいですが、平和が戻って良かったです」
少し遅れてやってきたエルバッハ・リオン(ka2434)もまた礼儀正しく挨拶を交わす。
エルバッハは同じエルフであるこの地の住人達へと、興味を抱いていた。同種のエルフとはいえ、なかなか他所の集落のエルフと話をする機会なんて、ハンターをやっていても多くはない。
この森のエルフ達は土地柄なのか、比較的質素を旨としているフシがある。控えめな服装、その考え方に、エルバッハは感嘆してしまう。
「やはり、私の故郷はかなり特殊のようですね」
エルバッハが言うに、「戦闘に邪魔な羞恥心をなくすためとして、一定年齢以上になったら男女を問わず露出過多な格好で普通に生活している」とのこと。これには、この森のエルフ達もさすがにカルチャーショックを覚えていたようだ。
一方で、集まるハンター達の話題は、自分達が倒してきた雑魔達の戦いの思い出が中心となっていた。
「ヤギ討伐の時のあたしも、カッコよかったでしょ」
シロは当時を思い返し、自慢げに語る。ファリーナも嬉しそうに思い出し、こうした形で雑魔を倒しましたよねと微笑む。
「今回は植物雑魔と大木雑魔がいるのを退治したり、親玉のマンドレアを倒すのに参加したりしてたけど、私、役に立ってたでしょ?」
小柄なまよいは、これでもかと胸を張る。植物雑魔を退治するときなどは、彼女の作戦で上手く敵を叩いたことがあったし、大穴となる前、切り株に穴が開いているのを発見したのもまよいだった。
「マンドレア退治でも、私の魔法で立ち塞がる雑魚はドカーンって纏めてやっつけちゃったし」
やや誇張はあるものの。迷いの話は大筋あってはいるので、エルフの作ったフルーツがふんだんに盛られたデザートを口に入れつつ、まよいは気を良くして語る。
「そういえば、あの穴はどうなるのでしょう?」
「ああ、あれは……」
ミオレスカがそこで、疑問を抱くとエルフ達が返答する。
歪虚が救っていた大穴内部はすでに浄化されており、マテリアルの流れも正常になっているということ。
悪天候時の避難場所や、味噌、漬物の保存といった用途に使えそうとのことだが、エルフ達は今なお不気味がって近寄ろうとしていない為、あの大穴を利用するのは時間を要しそうだ。
少し視線を移せば、炎がエルフ達と元気な声を上げて話をしていた。
「みんなのおかげでハンターとしてだけでなく人としても成長できたぜ。ありがとな!!」
まだ駆け出しハンターだった彼はこのエルフ達の依頼を通して、人としてもハンターとしての能力も大いに成長するいい機会となった。
(最後にポカをしましたが……)
別の依頼で重傷となってしまったまま、マンドレアとの戦いに臨まざるをえなくなり、直接対決ができなかったことは炎にとって苦い思い出である。
「ファリーナさんもありがとう!!」
「こちらこそ、ありがとうございました」
また、再会できるようにと、彼は聖堂戦士団達と約束を交わす。
「大樹の調査以来でしょうか。一連の締め括りで再びお会いできることは嬉しいですね」
そこにやってきたセツナ。彼女は依頼時に一緒となった炎やリアリュール、ファリーナらに声をかけていく。こうしたタイミングで、再び顔を合わせる機会があると、交流の機会が増えてよいものだ。
「共闘させてもらった小隊長殿達は勿論だが、ずっと脅威にさらされていた郷人達の心労もさぞかし……」
その場に交じっていたセルゲンが、何かを思い出すように荷物から取り出したのは、3本の瓶だった。
「って事で、酒! 持参した」
参戦していた者もそうでない者も、共に楽しめればと思った彼が用意したのは、3種の酒。にごり酒「墨子」、吟醸酒「武烈」といった東方の米酒に、グラズヘイム王国のワイン、デュニクスワイン「ロッソフラウ」である。
とりわけ、郷から出ないエルフ達を気遣い、セルゲンは他所の地域の酒を見繕ってきたとのこと。酒好きな彼ならではの土産だ。
ちなみに、彼は未成年用のジュースを失念していたらしく、若いエルフの駆け出しハンター達が口にできないことを残念がっていた。
「本当に何度も世話になって……助かった」
ファリーナも未成年ということで、彼女の任を労うセルゲンはエルフの用意したジュースでお酌をしていたようだ。
その分、酒に興味をもつ大人なエルフもちらほら。炎やセツナも喜んで口にしていた。
一方で、山の幸たっぷりの料理を口にするリアリュールは、エルフのハンター、アルウェスへと声をかける。
「またどこかで、一緒に逢えたらいいわね」
「ああ、またの出会いを楽しみにしている」
追い越されてしまわぬように。リアリュールもこれからのハンター活動を頑張ると意気込む。
若いエルフのハンター達、タッド、マナリィ、エナには、サクヤが声をかけていた。
「どう、戦いには慣れた?」
「あ、ああ、少しは」
とりわけ、その中のタッドは、サクヤが先輩疾影士として指導をしていたこともある。
「……あの戦いの後にマンドレア戦があったみたいだけど、みんなはどうしていたの?」
サクヤは都合により参加できなかった歪虚戦。若いエルフ達はハンター達の依頼もあり、地上をメインに植物雑魔の相手を行っていたとのことだ。
「……あたしももう少し経験を積んでいたら、是非参加したかったです」
サクヤとしては、それが少しばかり心残りではある。
「……樹木型の間引き依頼に参加していたようだな」
そこで、兵庫がサクヤへと声をかける。2人は隊長と小隊員という間柄だ。
「お前達のお陰で俺達も助けられた。感謝している」
新人ハンター達の一手で、あの戦いでの戦いが楽になったと兵庫はぶっきらぼうに礼を言う。
「……いろいろ苦労させられたこともなった。マンドレアもだが、リンファとかいう獣人タイプの歪虚にも結構苦労させられたし、な」
この騒ぎに乗じてヤギ雑魔を自らの手下として操ったのが、リンファと名乗る獣人のような歪虚だった。こいつもなかなかに手ごわい相手だったと、兵庫は語る。
「マンドレアと一緒に戦った人たちも、ヤギを追い払ってくれた人たちも、お疲れ様です」
それを聞いていたミオレスカが、兵庫を労う。また、依頼でご一緒することがあれば、よろしくお願いしますと頭を下げながら。
(ハンターとして、もっと頑張らなくっちゃね)
この戦いの経験を活かして。サクヤはさらなる依頼をと考えるのである。
●
料理を食べ、歓談している間に。シロが本領発揮の時間と立ち上がる。
「雑魔を倒す舞台はエルフの人達に改めてお見せできないけど、手品の舞台ならいつでもお見せできるの」
それは、シロが幼少時から親に仕込まれた手品。とりわけトランプを使ったカードマジックは、彼女の十八番である。
「イッツ、ショータイムなの!」
宙を舞わせたカードシャッフルで目を引き、定番の数字あて、絵柄変化、そして、カード消失。ふんだんに披露されるそれらのマジックに観客となるエルフ達は目を奪われる。
セルゲンも酒を飲みつつ、手を叩いて場を盛り上げていた。エルバッハも微笑を浮かべて仲間達の余興を楽しむ。
その合間に、ルーネはしゃぼん玉を使った演舞を披露してみせる。音楽も演舞に合わせたものだが、それをバイオリンでリアリュールも合わせて演奏してみせる。それに、酔いしれた数人のエルフは楽しそうに踊り始めていた。
そんな中で、エルフ達はこの場のハンター達へと土産品を手渡してくれる。それは、この近辺で取れた木の実に、果物を搾ったジュースだ。
特別な物は用意できなかったとのことだが、ハンター達はその気持ちごと土産を受け取ることとする。
「また、何かあったら呼んでくれ、絶対に駆け付けるからな!!」
炎はそれを手に、エルフ達へと力強く言葉をかける。
「ああ、また頼む」
応えるアルウェス。ハンターとエルフは互いに絆を確かめ合う。
「また、里を訪れてみたい物ですね」
セツナもまたそう呟くと、エルフの子供達がまた待ってるよとセツナに手を差し出し、硬く握手を交わす。
そんなハンター達の様子を、集落のエルフや聖堂戦士団メンバーが微笑ましそうに見つめていたのだった。
グラズヘイム、リンダールの森。
「みなさん改めて、お疲れ様でした」
「やっと、落ち着いてエルフの森を訪ねる事ができたな」
ミオレスカ(ka3496) 、セルゲン(ka6612)は落ち着いた様子でエルフを里を見渡す。その奥にあるエルフの集落では、ささやかな宴が準備されていた。
「エルフの皆様が折角、場を御用意してくださったのですから、喜んで馳せ参じましたよ」
セツナ・ウリヤノヴァ(ka5645) が嬉しそうに姿を見せる。
「わーい、またパーティーだね!」
前回、夢路 まよい(ka1328)が参加したのは、ファリーナの昇進祝いも兼ねたパーティーだった。
「そうじゃなくても、美味しいもの食べられる機会は大歓迎だよ」
それほど住人が多い集落ではない。数として100人いるかといった規模だろう。
そのエルフ達が今、客人を持て成す為にと青空の下、立食パーティーの準備を行う。
集落を脅かしていた雑魔がいなくなったことで、立役者であるハンターや聖堂戦士団達を労う為のパーティーをエルフ達が催してくれていたのだ。
「今日はお誘いありがとうございます」
長老、そして、共に戦ったエルフのリーダー、アルウェス。リアリュール(ka2003) はこの集落のエルフ達へと挨拶する。
(村のみなさん、安心したようで良かったわ)
この笑顔も、ハンター達が守りきったもの。リアリュールはそれを実感する。
また、この戦いに尽力したのは、ベテランハンターばかりではない。
「やっぱり祝勝会といえば、あたしの手品が欠かせないの」
そうして、エルフ達へ手品師の格好をした札抜 シロ(ka6328)が頭を下げた。
「今後とも、祝勝会のおりには、札抜 シロを是非ともご用命ください、なの」
余興の出番までは、シロもまた客人の一人としてこのパーティーに参加する。
「ベテランさん達のお陰で、森の脅威も張れたみたいだね」
サクヤ・フレイヤ(ka5356)も植物雑魔狩りに参加しており、少しはエルフ達の役に立てたのだと実感していた。
そのベテランハンターの1人、榊 兵庫(ka0010)も集落へとやってきていた。
「結構この森の戦いにも関わってきたな」
元凶であった歪虚マンドレアも討伐し、当分はこの森も平穏になるだろうと兵庫は考える。
その視線の先で、リアリュールが聖堂戦士団メンバーにも挨拶を交わしに向かう。
「討伐、お疲れ様ね」
「はい、本当にお疲れ様でした」
ファリーナ・リッジウェイ (kz0182)も副官セリアと一緒の参加。部下達と楽しそうにエルフやハンターと挨拶をし、互いを労っている。
「これが最後か……少し寂しいな」
エルフ達からの依頼に最も多く参加していた南護 炎(ka6651)。集落を取り巻く脅威がなくなったのは嬉しいものの、依頼がなくなることでここを訪れなくなると考えると物悲しくなるものだ。
「ここを訪れるのも最期になるかもしれない。歓待を喜んで受けさせて貰おう」
折角のパーティーだ。心行くまでエルフ達のもてなしを受けようと、兵庫は考えるのである。
さて、森と共にあるエルフ達。その料理もまた、独特なものばかり。
「もしよければ、調理を手伝わせてください」
この地の食文化にも興味を持つミオレスカ(ka3496)は、率先してエルフの女性達を手伝う。
森のエルフが作るのは、山菜をメインとしたサラダにスープ。時折、見た事のないハーブが彩りを添える。それらをふんわりとしたパンや、サクッとした触感のパイなどの主食と一緒に食べる形だ。
「わぁ、とっても美味しい! これ! 隠し味ってなんですか?」
藤を思わせる雰囲気を纏うルーネ・ルナ(ka6244)もまた、その料理に興味津々。教えて貰った香草などを適宜、料理に加えていた。
土の恵み、アスパラガスは木の芽を混ぜたお味噌を塗って味噌焼きに。ルーネと蒼い男装の麗人といった印象のルーン・ルン(ka6243)がそれらを作っている。
森のエルフ達に海の幸を振舞おうと、ルーン、ルーネはカツオとハモを持ち込んでいた。
カツオは炭火で炙ってから、塩レモン(タレ)で締めて「塩たたき」に。骨切りしたハモは梅干しを加えたタレに絡めて、「蒲焼」に。季節柄、傷まないようにと彼女達は細心の注意を払う。
「これ、何ですか?」
「香ばしい匂いがしますね」
そんな2人の物珍しい料理に、近づいてくるエルフ達。
「あはん、可愛いわね♪ 一緒にサクランボ酒なんてどう?」
そのエルフ達を男女問わず、ルーンは口説き始めたのに、ルーネが頬を膨らませる。
「もぉ、姉さま! お口より手を動かしてください!?」
手伝いというスタンスにもかかわらず、油を売ろうとする姉をルーネは一喝していたのだった。
●
数々の料理が並ぶ、青空の下に作られたテーブル。
ほとんど妹が手がけた料理をルーンは配膳し、時にはハンターや聖導士達を労いつつ給仕する。
「本当にお疲れ様です」
「はい、ありがとうございます」
ルーネもまた、自作の魚料理を振舞う。労いを受けたファリーナ達はそれをありがたくいただいて舌鼓を打つが、物珍しそうにしているエルフ達へと優先して渡していたようだ。
「平和が戻ってきて、安心してご飯が食べられるのは、幸せですね」
エルフの伝統料理の名前こそ知ってはいても、北方育ちのミオレスカは食べるのが初めてという品も多く、目で見て、実際に食べて、喜んでいた。
セツナもそれらの料理を口にする。荒涼とした辺境を遊牧集団と共に生活してきた彼女は、森の恵みに溢れる食材に興味を抱いていたようだ。
「今回の一連の戦いでは、ほとんど最後の方に参加したくらいですが、平和が戻って良かったです」
少し遅れてやってきたエルバッハ・リオン(ka2434)もまた礼儀正しく挨拶を交わす。
エルバッハは同じエルフであるこの地の住人達へと、興味を抱いていた。同種のエルフとはいえ、なかなか他所の集落のエルフと話をする機会なんて、ハンターをやっていても多くはない。
この森のエルフ達は土地柄なのか、比較的質素を旨としているフシがある。控えめな服装、その考え方に、エルバッハは感嘆してしまう。
「やはり、私の故郷はかなり特殊のようですね」
エルバッハが言うに、「戦闘に邪魔な羞恥心をなくすためとして、一定年齢以上になったら男女を問わず露出過多な格好で普通に生活している」とのこと。これには、この森のエルフ達もさすがにカルチャーショックを覚えていたようだ。
一方で、集まるハンター達の話題は、自分達が倒してきた雑魔達の戦いの思い出が中心となっていた。
「ヤギ討伐の時のあたしも、カッコよかったでしょ」
シロは当時を思い返し、自慢げに語る。ファリーナも嬉しそうに思い出し、こうした形で雑魔を倒しましたよねと微笑む。
「今回は植物雑魔と大木雑魔がいるのを退治したり、親玉のマンドレアを倒すのに参加したりしてたけど、私、役に立ってたでしょ?」
小柄なまよいは、これでもかと胸を張る。植物雑魔を退治するときなどは、彼女の作戦で上手く敵を叩いたことがあったし、大穴となる前、切り株に穴が開いているのを発見したのもまよいだった。
「マンドレア退治でも、私の魔法で立ち塞がる雑魚はドカーンって纏めてやっつけちゃったし」
やや誇張はあるものの。迷いの話は大筋あってはいるので、エルフの作ったフルーツがふんだんに盛られたデザートを口に入れつつ、まよいは気を良くして語る。
「そういえば、あの穴はどうなるのでしょう?」
「ああ、あれは……」
ミオレスカがそこで、疑問を抱くとエルフ達が返答する。
歪虚が救っていた大穴内部はすでに浄化されており、マテリアルの流れも正常になっているということ。
悪天候時の避難場所や、味噌、漬物の保存といった用途に使えそうとのことだが、エルフ達は今なお不気味がって近寄ろうとしていない為、あの大穴を利用するのは時間を要しそうだ。
少し視線を移せば、炎がエルフ達と元気な声を上げて話をしていた。
「みんなのおかげでハンターとしてだけでなく人としても成長できたぜ。ありがとな!!」
まだ駆け出しハンターだった彼はこのエルフ達の依頼を通して、人としてもハンターとしての能力も大いに成長するいい機会となった。
(最後にポカをしましたが……)
別の依頼で重傷となってしまったまま、マンドレアとの戦いに臨まざるをえなくなり、直接対決ができなかったことは炎にとって苦い思い出である。
「ファリーナさんもありがとう!!」
「こちらこそ、ありがとうございました」
また、再会できるようにと、彼は聖堂戦士団達と約束を交わす。
「大樹の調査以来でしょうか。一連の締め括りで再びお会いできることは嬉しいですね」
そこにやってきたセツナ。彼女は依頼時に一緒となった炎やリアリュール、ファリーナらに声をかけていく。こうしたタイミングで、再び顔を合わせる機会があると、交流の機会が増えてよいものだ。
「共闘させてもらった小隊長殿達は勿論だが、ずっと脅威にさらされていた郷人達の心労もさぞかし……」
その場に交じっていたセルゲンが、何かを思い出すように荷物から取り出したのは、3本の瓶だった。
「って事で、酒! 持参した」
参戦していた者もそうでない者も、共に楽しめればと思った彼が用意したのは、3種の酒。にごり酒「墨子」、吟醸酒「武烈」といった東方の米酒に、グラズヘイム王国のワイン、デュニクスワイン「ロッソフラウ」である。
とりわけ、郷から出ないエルフ達を気遣い、セルゲンは他所の地域の酒を見繕ってきたとのこと。酒好きな彼ならではの土産だ。
ちなみに、彼は未成年用のジュースを失念していたらしく、若いエルフの駆け出しハンター達が口にできないことを残念がっていた。
「本当に何度も世話になって……助かった」
ファリーナも未成年ということで、彼女の任を労うセルゲンはエルフの用意したジュースでお酌をしていたようだ。
その分、酒に興味をもつ大人なエルフもちらほら。炎やセツナも喜んで口にしていた。
一方で、山の幸たっぷりの料理を口にするリアリュールは、エルフのハンター、アルウェスへと声をかける。
「またどこかで、一緒に逢えたらいいわね」
「ああ、またの出会いを楽しみにしている」
追い越されてしまわぬように。リアリュールもこれからのハンター活動を頑張ると意気込む。
若いエルフのハンター達、タッド、マナリィ、エナには、サクヤが声をかけていた。
「どう、戦いには慣れた?」
「あ、ああ、少しは」
とりわけ、その中のタッドは、サクヤが先輩疾影士として指導をしていたこともある。
「……あの戦いの後にマンドレア戦があったみたいだけど、みんなはどうしていたの?」
サクヤは都合により参加できなかった歪虚戦。若いエルフ達はハンター達の依頼もあり、地上をメインに植物雑魔の相手を行っていたとのことだ。
「……あたしももう少し経験を積んでいたら、是非参加したかったです」
サクヤとしては、それが少しばかり心残りではある。
「……樹木型の間引き依頼に参加していたようだな」
そこで、兵庫がサクヤへと声をかける。2人は隊長と小隊員という間柄だ。
「お前達のお陰で俺達も助けられた。感謝している」
新人ハンター達の一手で、あの戦いでの戦いが楽になったと兵庫はぶっきらぼうに礼を言う。
「……いろいろ苦労させられたこともなった。マンドレアもだが、リンファとかいう獣人タイプの歪虚にも結構苦労させられたし、な」
この騒ぎに乗じてヤギ雑魔を自らの手下として操ったのが、リンファと名乗る獣人のような歪虚だった。こいつもなかなかに手ごわい相手だったと、兵庫は語る。
「マンドレアと一緒に戦った人たちも、ヤギを追い払ってくれた人たちも、お疲れ様です」
それを聞いていたミオレスカが、兵庫を労う。また、依頼でご一緒することがあれば、よろしくお願いしますと頭を下げながら。
(ハンターとして、もっと頑張らなくっちゃね)
この戦いの経験を活かして。サクヤはさらなる依頼をと考えるのである。
●
料理を食べ、歓談している間に。シロが本領発揮の時間と立ち上がる。
「雑魔を倒す舞台はエルフの人達に改めてお見せできないけど、手品の舞台ならいつでもお見せできるの」
それは、シロが幼少時から親に仕込まれた手品。とりわけトランプを使ったカードマジックは、彼女の十八番である。
「イッツ、ショータイムなの!」
宙を舞わせたカードシャッフルで目を引き、定番の数字あて、絵柄変化、そして、カード消失。ふんだんに披露されるそれらのマジックに観客となるエルフ達は目を奪われる。
セルゲンも酒を飲みつつ、手を叩いて場を盛り上げていた。エルバッハも微笑を浮かべて仲間達の余興を楽しむ。
その合間に、ルーネはしゃぼん玉を使った演舞を披露してみせる。音楽も演舞に合わせたものだが、それをバイオリンでリアリュールも合わせて演奏してみせる。それに、酔いしれた数人のエルフは楽しそうに踊り始めていた。
そんな中で、エルフ達はこの場のハンター達へと土産品を手渡してくれる。それは、この近辺で取れた木の実に、果物を搾ったジュースだ。
特別な物は用意できなかったとのことだが、ハンター達はその気持ちごと土産を受け取ることとする。
「また、何かあったら呼んでくれ、絶対に駆け付けるからな!!」
炎はそれを手に、エルフ達へと力強く言葉をかける。
「ああ、また頼む」
応えるアルウェス。ハンターとエルフは互いに絆を確かめ合う。
「また、里を訪れてみたい物ですね」
セツナもまたそう呟くと、エルフの子供達がまた待ってるよとセツナに手を差し出し、硬く握手を交わす。
そんなハンター達の様子を、集落のエルフや聖堂戦士団メンバーが微笑ましそうに見つめていたのだった。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/07 23:01:22 |
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打ち合わせ? サクヤ・フレイヤ(ka5356) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/06/07 23:18:27 |