ゲスト
(ka0000)
結婚式は雑魔退治の後で
マスター:赤山優牙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/06/12 07:30
- 完成日
- 2017/06/15 18:51
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●衣装屋と脚本家
その衣装屋は崖上都市ピースホライズンにあった。
季節に合わせた衣装提案と覚醒者による転移門通販により急成長を遂げた衣装屋だ。
「それで、次の作品の進捗はどうなんだ?」
優雅な物腰で立つと、格好付けながらクルリと回ってみせた衣装屋の若主。
一方、そんな衣装屋とは対照的に落ち込んでいるのは、脚本家の青年だった。
青年が作った脚本の劇は人気がそこそこあるが、どうも、最近はスランプに陥ったようで、筆が進まないらしい。
「見ての通りだよ」
インスピレーションとイマジネーションが足らない。
注ぎ込んでも注ぎ込んでも頭と言うな名のグラスから溢れ出てこないこの苦しさは、筆で生きる人間にとっては死活問題だろう。
そんな親友の苦悩する姿に、若主はポンっと優しく肩を叩いた。
「そんな君に絶好の舞台を用意したよ」
「え……」
一瞬でも期待してしまった自分が情けないと脚本家の青年は思った。
この若主は、優しい手を差し伸べてくるように見えて、必ず、自分の得になる事もねじ込んでくるのだ。
きっと、今回もそうに違いない。
「そんな心配する目で見るな、我が親友よ」
「……舞台って、僕がまた脚本を書く事になるんじゃ?」
「安心したまえ。君は見ているだけいいのだよ」
自信満々な態度で若主は両手を広げた。
歌劇の役者のつもり……なのだろうか。
「我が知り合いの倉庫で、雑魔が出現した。それをハンターに討伐させる」
「似たようなの、前にもやった気が……」
雑魔と戦うハンターの姿から脚本を書いた事はあった。
とても盛況になったその作品は青年にとって代表作でもある。
「話は最後まで聞きたまえ、我が親友よ……」
パチンと指で音を鳴らすと、部屋の外で控えていた衣装屋の店員が手に何か持って入ってきた。
「……ドレス?」
「その通りだ。ハンター達にはドレスを着て、戦って貰う」
衣装屋だけに、ドレスの品揃えはなかなか良いようだ。
「いや、でも……ハンターといえども、ドレスで雑魔と戦うなんて……」
「甘いぞ!」
親友の言葉に若主はビシっと強く言った。
力強く握った拳を振り上げて、彼は力説する。
「ハンター達は命をかけて戦う。お前は命をかけて筆を持つ。そこに何の違いがある」
「いや、僕はそこまで覚悟し……」
「例え、作られた物語であっても、その物語の中で生き死にを描くというのは、命を取り扱う事に等しい。ゆえに書き手は本気で筆を持たなければいけない。今のお前に不足しているもの……それは、覚悟だ。命をかけて書き続けるという気持ちだ!」
若主の相当な熱意に、脚本家の青年は口をポカーンを開けていた。
やがて、グッと力強く頷く。
「そうだ……僕に足らなかったもの……それは、本気だ!」
「お前なら出来る。必ずや、素晴らしい作品が描けるはずだ」
「ありがとう!」
持つべきものは友という事なのだろう。
若主は立ち直った親友の背を力強く叩いた。
「もちろん、復帰作一号の劇では、我が衣装屋を使うのだぞ」
相変わらずブレない若主だった。
その衣装屋は崖上都市ピースホライズンにあった。
季節に合わせた衣装提案と覚醒者による転移門通販により急成長を遂げた衣装屋だ。
「それで、次の作品の進捗はどうなんだ?」
優雅な物腰で立つと、格好付けながらクルリと回ってみせた衣装屋の若主。
一方、そんな衣装屋とは対照的に落ち込んでいるのは、脚本家の青年だった。
青年が作った脚本の劇は人気がそこそこあるが、どうも、最近はスランプに陥ったようで、筆が進まないらしい。
「見ての通りだよ」
インスピレーションとイマジネーションが足らない。
注ぎ込んでも注ぎ込んでも頭と言うな名のグラスから溢れ出てこないこの苦しさは、筆で生きる人間にとっては死活問題だろう。
そんな親友の苦悩する姿に、若主はポンっと優しく肩を叩いた。
「そんな君に絶好の舞台を用意したよ」
「え……」
一瞬でも期待してしまった自分が情けないと脚本家の青年は思った。
この若主は、優しい手を差し伸べてくるように見えて、必ず、自分の得になる事もねじ込んでくるのだ。
きっと、今回もそうに違いない。
「そんな心配する目で見るな、我が親友よ」
「……舞台って、僕がまた脚本を書く事になるんじゃ?」
「安心したまえ。君は見ているだけいいのだよ」
自信満々な態度で若主は両手を広げた。
歌劇の役者のつもり……なのだろうか。
「我が知り合いの倉庫で、雑魔が出現した。それをハンターに討伐させる」
「似たようなの、前にもやった気が……」
雑魔と戦うハンターの姿から脚本を書いた事はあった。
とても盛況になったその作品は青年にとって代表作でもある。
「話は最後まで聞きたまえ、我が親友よ……」
パチンと指で音を鳴らすと、部屋の外で控えていた衣装屋の店員が手に何か持って入ってきた。
「……ドレス?」
「その通りだ。ハンター達にはドレスを着て、戦って貰う」
衣装屋だけに、ドレスの品揃えはなかなか良いようだ。
「いや、でも……ハンターといえども、ドレスで雑魔と戦うなんて……」
「甘いぞ!」
親友の言葉に若主はビシっと強く言った。
力強く握った拳を振り上げて、彼は力説する。
「ハンター達は命をかけて戦う。お前は命をかけて筆を持つ。そこに何の違いがある」
「いや、僕はそこまで覚悟し……」
「例え、作られた物語であっても、その物語の中で生き死にを描くというのは、命を取り扱う事に等しい。ゆえに書き手は本気で筆を持たなければいけない。今のお前に不足しているもの……それは、覚悟だ。命をかけて書き続けるという気持ちだ!」
若主の相当な熱意に、脚本家の青年は口をポカーンを開けていた。
やがて、グッと力強く頷く。
「そうだ……僕に足らなかったもの……それは、本気だ!」
「お前なら出来る。必ずや、素晴らしい作品が描けるはずだ」
「ありがとう!」
持つべきものは友という事なのだろう。
若主は立ち直った親友の背を力強く叩いた。
「もちろん、復帰作一号の劇では、我が衣装屋を使うのだぞ」
相変わらずブレない若主だった。
リプレイ本文
●雑魔退治
「輝ける未来を開く為、魔はざくろが払う!」
猛々しい台詞を吐きながら、時音 ざくろ(ka1250)が、真っ白なドレス姿で宣言した。
可笑しいのは重々承知だ。しかし、依頼主からの条件であれば、ドレス姿で戦うことは仕方のない事。
恥ずかしいけど、これも仕事だ。こうなったら、一刻も早く雑魔を退治して、恋人達と結婚式体験を行うしかない。
「……みんな、女の人!?」
仲間のハンターを見渡せば、全員女性。
これは、間違ってもラキスケの神を発生させてはいけない――そう、心の中で念じるざくろだった。
装甲パーツが組み込まれた特殊なドレスに身を包むのは、雨月彩萌(ka3925)だ。
「依頼主が条件を付けるというのは、理解できなくはないですが……なぜドレスなのでしょう?」
ドレスの裾を摘む。
幸いな事に、戦闘に支障のないタイプのドレスがあったのは行幸な事だった。
「……そして、兄は後で抹殺します」
パシャパシャと外野から魔導カメラを撮りまくる音が響き、彩萌はそう決意する。
とりあえず、今は雑魔退治に専念しなくてはならないだろう。
場に集まったハンターの面々は全員が依頼主からの条件でドレス姿だ。玉兎・恵(ka3940)は全員を見渡してから言った。
「ドレスですかー。女の子の憧れではありますが、武器持つと違和感ありますねー」
恵自身は、漆黒で丈の長いワンピースドレスを着込んでいた。
手には虹の名を冠する弓。違和感はあるが、その姿は姿で、美しくもある。
そもそも、ハンター用に調整されている装備はドレスと銘打っていても、機能性を持つものも多い。
「うふふ♪ 良く似合ってますよ。ご主人様♪」
「ドレスとか、めんどくさいなー!」
ふてくされている訳ではないが、恵の言葉に玉兎 小夜(ka6009)が応える。
服装指定では、いつもの一張羅が着られない。というか、小夜は旦那側であるので、ドレスでは可笑しい。
それでも、恵のドレス姿を見られるので、まぁ、いいかと思う。
「……ぱわーちゃーじ!」
「ひゃう!」
ガシっと恵に抱きつく小夜。
思わず変な声を恵は発した。嬉しいのと恥ずかしいのと色々交ざる。
周りが女の子だけで良かったと思う。……ざくろはきっと、女の子枠なのだろう(
「さーて、依頼主の事情はともかく、せっかく着飾ったんだし。無粋な雑魔には早々にご退場願いましょうか」
気合入っているのは、五光 莢(ka5713)だった。
雑魔退治後は倉庫で結婚式体験を出来るという事に見事に釣られ、婚約済みの五光 除夜(ka4323)の手を引いてやってきたのだ。
戦乙女をモチーフにした真紅のドレス姿の莢のやる気は、充分以上と言ったところ。
「雑魔を退治……えーと、結婚式、うん……?」
一方、除夜は首を傾げる。
泣いている誰かに手を差し伸べ、強気を挫き、弱気を助けるヒーローを自認しているのだが、この場はどうも、そんな雰囲気ではない。
それに、自身は莢の夫と思っているのだ。正義の味方がそれで良いのかと除夜は一瞬思ったが、すぐに頭を切り替えた。
「二兎追う者、両方捕まえろ? でしたっけ……」
背中に広がったリボンのデザインが特徴的なドレス姿のヒーローが居たって良いじゃないか。
倉庫内に高い場所は無いので、そこで腕を組みながら現れる事が出来ないのが残念な所ではある。
ハンター達が各々、獲物を構える中、倉庫の扉が重々しく開いた。
幾つものガラクタや人形が寄り集まった継ぎ接ぎの雑魔が倉庫に入ってきたハンター達に反応した。
ゆっくりのっしりと全身の向きを変えると同時にガラクタを射出する。
「充電は、私もできましたので、いけます!」
射出されたガラクタを避けながら、恵が矢を番えた。
小夜の攻撃に合わせるように、猟撃士としてのスキルを行使するつもりなのだ。
放たれた矢が雑魔の動きを牽制した。
「ヴォーパルバニーが、刻み刈り獲らん!」
援護を受けながら小夜が漆黒の刀を振り下ろす。
雑魔はその動きについていけず、ガラクタの集合体のような身体が削れ落ちた。
「やっぱ人形だなぁ。手応えがないよ」
「一気に倒してしまいましょう」
所詮はガラクタという程度だったと言うことか。
少なくとも、連携が取れている分の攻撃に関しては問題無い様子だ。
「敵の情報を得る事で、わたしたちの勝率が上がるはずです」
彩萌が機導師としての能力を活かしながら雑魔への攻撃を続ける。
散乱しているガラクタのおかげで、足場は悪い。だが、それよりも思った通り、雑魔はハンターの攻撃に合わせ、ガラクタを分離、もしくは、散乱しているガラクタを盾にしていた。
盾にされた分はハンターの攻撃をまともに受けて崩れるが、本体にはダメージが届かない。
だからこそ、連携や連撃などの手段で、相手の防御の手数よりも上回らなければならないのだ。
「わたしの正常を証明する為に、異常は一切合切、排除殲滅します」
機杖を構える彩萌。
三筋の光が放たれる。これなら、分離したガラクタ共々、本体が狙えるはずだ。
その攻撃の中、ざくろが踵からマテリアルの光を残し飛翔した。
「それも……分かっているよ」
ドレスをヒラヒラさせながら、雑魔の攻撃を避ける。ドレスの裾がその勢いで捲れそうになり、慌てて抑える。
いつもはラキスケが発動して下着を観てしまう場合だが、ここで、自分が見せる側になっては大変だ。
ガラクタの合間から射出させてくる攻撃を、なんとか盾で受け流す。
自分以外女性なのに、一人、自分が下着を見せるという珍事は防げた。
「溢れる光に飲まれ、無に還れ!」
剣でガラクタを払い流しながら、機導術を放つ、ざくろ。
雑魔のガラクタを使った攻防一帯の動きには制限がある――それは、一つのラウンドの中で、複数回も使えないという事だ。
ただの的と化した後は、ある意味、やりたい放題だ。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」
雑魔との距離を十分に詰めた除夜がナックルを装着した拳を繰り出す。
効果的にダメージが蓄積されているかは分からないが、相手の注意を引く事は果たしているだろう。敵の能力さえ分かれば、後は数的な有利を活かしてハンター達は攻撃を繰り返せばいい。
ハンター達の度重なる攻撃の前に、隙だらけとなった所を、莢が全身のマテリアルを練った強烈なスキルを放った。
「私が無用な被害を出すわけないでしょ?」
多少、倉庫を傷ついても問題ないと依頼主からは言われているが、この後、結婚式体験を行う事にはなっているのだ。
建物だって、そして、仲間達にだって、無駄な被害は出させない。
「除夜、合わせるよ!」
「もちろん!」
ドレス姿の二人が一瞬、背中を合わせる。
掛け声と共にガラクタ雑魔の攻撃を避けつつ、二人は同時に攻撃を繰り出した。
結局、雑魔は耐久力自体はあったものの、ハンター達の手数に押され、ワンサイドゲームとなった。
最後にハンター達の一斉攻撃を受けて、ボロボロとガラクタが一斉に分離しつつ、雑魔は倉庫から消え去ったのだった。
●プロポーズ
あっという間に、倉庫の片付けが進み、結婚式場の用意が整う。
中央に置かれたモニュメントが荘厳さを湛えており、模擬とはいえ、結婚式の雰囲気を放っている。
そのモニュメントの前で小夜と恵が向かい合っていた。恵の衣装姿は先程と同じだが、小夜は持参した衣服に着替えている。
スーツのような姿の人とドレス姿の人が二人だけで居れば、今はそれだけでも十分に絵になる。
そんな中、小夜が静かに呟いた。
「本当のは、ブルーでやるつもりだけどね」
無表情なはずなのに、いつになく優しげな眼差しの小夜。
艶やかな指先を自身の唇に当て、首を僅かに傾げる。
「……結婚、してくれる?」
式を挙げる機会や場は、これから先、きっと、どこかであるかもしれない。しかし、絶対にあるという保証もない。
となれば、この機会を逃すわけにはいかないと小夜が思ったとして、誰が止めようか。
一方、模擬……だけだと思っていた恵に、その台詞は突然の事だったようだ。
「ふぇ?」
なんとも間の抜けた返事をしてしまったのだろうと一瞬だけ、恵は思った。しかし、それは僅かな時間。
すぐに、何度も目をパチクリとさせながら、今、何と言われたのか、頭の中で何度も反芻する。
その度に胸の奥底から沸き上がってくる衝動がもどかしい。
とにかく、誰に何と言われようとも、今、目の前に居る愛する人が、愛おしくてたまらない。
「……!!」
気がついた時、恵は小夜の身体を力一杯抱き締めていた。
それ以外にどうしていいのか、分からないというのもあったかもしれない。愛おしく思う気持ちが、肌を通して伝わって欲しい。
その温もりに小夜は顔といわず、全身が火照る感じがした。この熱がしっかりと恵に伝わるようにと、小夜も抱き返す。
「死が二人を分かつ刻まで。いや、死が二人を分かとうとも、ずっと、ずっと、君を愛するよ」
耳元で囁く小夜のプロポーズの台詞。
恵は涙を浮かべながら、返事をしようと何度も何度も口を開こうとするが、突き上げてくる衝動に言葉が出ない。
大好きな人からのプロポーズなのだ。嬉しくない訳がない。自分が一番の幸せ者だと感じながら、恵は小夜を見つめる。
既に答えは決まっている。それを一刻も早く言葉にして発したい。もっと、愛を伝えたい。その想いが胸の芯から紡ぐ。
「……はい! 私も、愛しています!」
太陽の光が二人を照らす中、二人の唇がゆっくりと重なった――。
●結婚式
元々、模擬だった為、神父は居ない。それでも、二人は本気の結婚式を挙げようとしていた。
神父が居なくとも、それが自分達には、ある意味相応しいのかもしれないと思ったから。
仮面に手を伸ばした除夜。気のせいのか……あるいは、本当にそう聞こえていたのかもしれない。
(いーよー、いい子だし、神主役でもするぞ)
その声が莢に聞こえたかどうか分からない。
一つ確かなのは、莢も本気という事だ。
「組み合わせからして、悪党と正義の味方のコンビなんだもの。こういう変則なのも、まぁ、アリでしょうよ」
「えぇ。可笑しな事ですが、これはこれで、お似合いですね」
除夜が莢の身体を抱き寄せた。
そして、右顔を覆う仮面の下を魅せる。それは、除夜が除夜である存在を示すものだ。
莢はそれをしっかりと見つめながら、誓いの言葉を告げる。
「私の全部。かつてから続く今の先にあるこれからまで、貴女にあげる。その代わり、貴女の半分は私が奪っていくわ」
なんとも“悪党”らしい莢の台詞。
対して、除夜も言葉を返す。
「半分どころか、全部をあげるから、頂戴……莢」
「……愛してる」
愛の言葉を伝えてからキスしようとした莢の動きよりも早く、先んじて、除夜が口付けた。
顔を真っ赤にしながらも、除夜は重ねた唇を離し、誓いの言葉を発する。
「愛しているよ」
莢の夫として、彼女を愛し続けると。
その言葉に莢は平静を装いながら、応える。彼女自身も顔が真っ赤なので、平静を装っている事はバレバレだが、そこに対して、茶々を入れる者は、ここには居ない。
除夜の手の指を自分の指と絡ませるように握ると、今まで何度言ったか分からない言葉を、もう一度、口にする。
「……これからも、よろしくね」
「こちらこそ、これからも私の鞘にね。莢」
二人の影が再び一つになった。
●バージンロードを染める
「……えっ!? このまま、結婚式体験するの!?」
ざくろの驚いた声。
それはそうだろう。ドレス姿のままのざくろに対し、白山 菊理(ka4305)とアルラウネ(ka4841)は男性の礼服姿だったのだから。
「ふふ、ドレスも似合っているじゃないか」
「まぁまぁ、今回は良いじゃない」
不気味な程、ニヤニヤと笑う二人に対し、ざくろの視線が泳ぐ。
礼服を押し出すような胸の形が、絵面的にはちょっと不思議な感じだったかもしれない。
「確かにちょっと不自然だけど、そんなに胸をガン見しないでよ」
クスクスと笑うアルラウネの言葉に菊理も頷いた。
「今日はこのまま結婚式体験をしようか」
本番は……ざくろの『一人目』次第かなと内心思いつつ。
まだ戸惑っているざくろの両脇を菊理とアルラウネが掴むと、そのまま、真っ赤な絨毯を歩き出した。
「今日は2人がそう望むなら……でも、今度二人のドレスも見たいな」
出来れば本番で……そう思いながら二人に渡すダイヤモンドリングを確認する。
準備が万全な所がハーレム王ならではという所だろうか。
バージンロードを歩ききった先で、ざくろは二人に愛の言葉を告げた。
「愛してる。一生離さない!」
もちろん、その言葉を受け入れる二人。
「「愛しているよ、ざくろ。これからもずっと」」
合わせた返事に誓いのキスを、それも、濃厚な――と思った所に、やはり、ラキスケの神が降臨するのだった。
どう力を入れて二人同時にキスをしようかと思った所で、バランスを崩し、菊理とアルラウネの二人を押し倒すざくろ。
その両手は思いっきり、それぞれの弾力豊かなソレを掴んでいた。
「こういうの、ざくろん大好きだもね」
ざくろが真っ赤な血飛沫を盛大に鼻から吹き出し、バージンロードを更に染めたのであった。
●兄と妹
会場の隅を脛を抑えながら転がる雨月 藍弥(ka3926)。
しかし、手に握った魔導カメラだけはしっかりと離していなかった。妹である彩萌のドレス姿を、それはもう、様々な角度から撮っていたのだ……気持ち悪い程に。
「基本的に、あなたの行動は無視し、干渉する気はありませんが、目に余る時は、別です」
その言葉に藍弥は埃を払いながら立ち上がると、グッと拳を握って宣言した。
「彩萌の夢は私の望み。彩萌のお願いごとであれば、私の命に代えても叶えて見せます!」
「いや、必要ないし、気持ち悪いし。大体、あなたは、いつもいつも、わたしの事ばかり見過ぎです」
「当然です!」
こんなのだから、いつまで経っても妹離れ出来ないのだ。
「ついでに、わたしにパートナーが出来ないのも、きっと、あなたのせいです」
「こんなにも、愛らしい妹を他人の手に渡すものですか! 奪い去る男が現れたら、必ず消滅させる事を、今! ここで! 誓います!」
気持ち悪い勢いを何十週もしたような兄の言葉に彩萌はドン引きする。
この異常変態偏執兄に付ける薬は、それこそないだろう。返事の代わりに、彩萌は氷よりも冷たい視線を向け、ついで、杖先も向ける。
「……この冷たい目線も好きです。この杖の構い方も! 世界一可愛いです!」
兄は今日もブレなかったのだった。
倉庫に現れた雑魔を討伐し、また、若き脚本家もハンター達の動きを見て良い刺激になったようだった。
結婚式自体も衣装屋と脚本家にとって、有意義なものになったという。
おしまい。
「輝ける未来を開く為、魔はざくろが払う!」
猛々しい台詞を吐きながら、時音 ざくろ(ka1250)が、真っ白なドレス姿で宣言した。
可笑しいのは重々承知だ。しかし、依頼主からの条件であれば、ドレス姿で戦うことは仕方のない事。
恥ずかしいけど、これも仕事だ。こうなったら、一刻も早く雑魔を退治して、恋人達と結婚式体験を行うしかない。
「……みんな、女の人!?」
仲間のハンターを見渡せば、全員女性。
これは、間違ってもラキスケの神を発生させてはいけない――そう、心の中で念じるざくろだった。
装甲パーツが組み込まれた特殊なドレスに身を包むのは、雨月彩萌(ka3925)だ。
「依頼主が条件を付けるというのは、理解できなくはないですが……なぜドレスなのでしょう?」
ドレスの裾を摘む。
幸いな事に、戦闘に支障のないタイプのドレスがあったのは行幸な事だった。
「……そして、兄は後で抹殺します」
パシャパシャと外野から魔導カメラを撮りまくる音が響き、彩萌はそう決意する。
とりあえず、今は雑魔退治に専念しなくてはならないだろう。
場に集まったハンターの面々は全員が依頼主からの条件でドレス姿だ。玉兎・恵(ka3940)は全員を見渡してから言った。
「ドレスですかー。女の子の憧れではありますが、武器持つと違和感ありますねー」
恵自身は、漆黒で丈の長いワンピースドレスを着込んでいた。
手には虹の名を冠する弓。違和感はあるが、その姿は姿で、美しくもある。
そもそも、ハンター用に調整されている装備はドレスと銘打っていても、機能性を持つものも多い。
「うふふ♪ 良く似合ってますよ。ご主人様♪」
「ドレスとか、めんどくさいなー!」
ふてくされている訳ではないが、恵の言葉に玉兎 小夜(ka6009)が応える。
服装指定では、いつもの一張羅が着られない。というか、小夜は旦那側であるので、ドレスでは可笑しい。
それでも、恵のドレス姿を見られるので、まぁ、いいかと思う。
「……ぱわーちゃーじ!」
「ひゃう!」
ガシっと恵に抱きつく小夜。
思わず変な声を恵は発した。嬉しいのと恥ずかしいのと色々交ざる。
周りが女の子だけで良かったと思う。……ざくろはきっと、女の子枠なのだろう(
「さーて、依頼主の事情はともかく、せっかく着飾ったんだし。無粋な雑魔には早々にご退場願いましょうか」
気合入っているのは、五光 莢(ka5713)だった。
雑魔退治後は倉庫で結婚式体験を出来るという事に見事に釣られ、婚約済みの五光 除夜(ka4323)の手を引いてやってきたのだ。
戦乙女をモチーフにした真紅のドレス姿の莢のやる気は、充分以上と言ったところ。
「雑魔を退治……えーと、結婚式、うん……?」
一方、除夜は首を傾げる。
泣いている誰かに手を差し伸べ、強気を挫き、弱気を助けるヒーローを自認しているのだが、この場はどうも、そんな雰囲気ではない。
それに、自身は莢の夫と思っているのだ。正義の味方がそれで良いのかと除夜は一瞬思ったが、すぐに頭を切り替えた。
「二兎追う者、両方捕まえろ? でしたっけ……」
背中に広がったリボンのデザインが特徴的なドレス姿のヒーローが居たって良いじゃないか。
倉庫内に高い場所は無いので、そこで腕を組みながら現れる事が出来ないのが残念な所ではある。
ハンター達が各々、獲物を構える中、倉庫の扉が重々しく開いた。
幾つものガラクタや人形が寄り集まった継ぎ接ぎの雑魔が倉庫に入ってきたハンター達に反応した。
ゆっくりのっしりと全身の向きを変えると同時にガラクタを射出する。
「充電は、私もできましたので、いけます!」
射出されたガラクタを避けながら、恵が矢を番えた。
小夜の攻撃に合わせるように、猟撃士としてのスキルを行使するつもりなのだ。
放たれた矢が雑魔の動きを牽制した。
「ヴォーパルバニーが、刻み刈り獲らん!」
援護を受けながら小夜が漆黒の刀を振り下ろす。
雑魔はその動きについていけず、ガラクタの集合体のような身体が削れ落ちた。
「やっぱ人形だなぁ。手応えがないよ」
「一気に倒してしまいましょう」
所詮はガラクタという程度だったと言うことか。
少なくとも、連携が取れている分の攻撃に関しては問題無い様子だ。
「敵の情報を得る事で、わたしたちの勝率が上がるはずです」
彩萌が機導師としての能力を活かしながら雑魔への攻撃を続ける。
散乱しているガラクタのおかげで、足場は悪い。だが、それよりも思った通り、雑魔はハンターの攻撃に合わせ、ガラクタを分離、もしくは、散乱しているガラクタを盾にしていた。
盾にされた分はハンターの攻撃をまともに受けて崩れるが、本体にはダメージが届かない。
だからこそ、連携や連撃などの手段で、相手の防御の手数よりも上回らなければならないのだ。
「わたしの正常を証明する為に、異常は一切合切、排除殲滅します」
機杖を構える彩萌。
三筋の光が放たれる。これなら、分離したガラクタ共々、本体が狙えるはずだ。
その攻撃の中、ざくろが踵からマテリアルの光を残し飛翔した。
「それも……分かっているよ」
ドレスをヒラヒラさせながら、雑魔の攻撃を避ける。ドレスの裾がその勢いで捲れそうになり、慌てて抑える。
いつもはラキスケが発動して下着を観てしまう場合だが、ここで、自分が見せる側になっては大変だ。
ガラクタの合間から射出させてくる攻撃を、なんとか盾で受け流す。
自分以外女性なのに、一人、自分が下着を見せるという珍事は防げた。
「溢れる光に飲まれ、無に還れ!」
剣でガラクタを払い流しながら、機導術を放つ、ざくろ。
雑魔のガラクタを使った攻防一帯の動きには制限がある――それは、一つのラウンドの中で、複数回も使えないという事だ。
ただの的と化した後は、ある意味、やりたい放題だ。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」
雑魔との距離を十分に詰めた除夜がナックルを装着した拳を繰り出す。
効果的にダメージが蓄積されているかは分からないが、相手の注意を引く事は果たしているだろう。敵の能力さえ分かれば、後は数的な有利を活かしてハンター達は攻撃を繰り返せばいい。
ハンター達の度重なる攻撃の前に、隙だらけとなった所を、莢が全身のマテリアルを練った強烈なスキルを放った。
「私が無用な被害を出すわけないでしょ?」
多少、倉庫を傷ついても問題ないと依頼主からは言われているが、この後、結婚式体験を行う事にはなっているのだ。
建物だって、そして、仲間達にだって、無駄な被害は出させない。
「除夜、合わせるよ!」
「もちろん!」
ドレス姿の二人が一瞬、背中を合わせる。
掛け声と共にガラクタ雑魔の攻撃を避けつつ、二人は同時に攻撃を繰り出した。
結局、雑魔は耐久力自体はあったものの、ハンター達の手数に押され、ワンサイドゲームとなった。
最後にハンター達の一斉攻撃を受けて、ボロボロとガラクタが一斉に分離しつつ、雑魔は倉庫から消え去ったのだった。
●プロポーズ
あっという間に、倉庫の片付けが進み、結婚式場の用意が整う。
中央に置かれたモニュメントが荘厳さを湛えており、模擬とはいえ、結婚式の雰囲気を放っている。
そのモニュメントの前で小夜と恵が向かい合っていた。恵の衣装姿は先程と同じだが、小夜は持参した衣服に着替えている。
スーツのような姿の人とドレス姿の人が二人だけで居れば、今はそれだけでも十分に絵になる。
そんな中、小夜が静かに呟いた。
「本当のは、ブルーでやるつもりだけどね」
無表情なはずなのに、いつになく優しげな眼差しの小夜。
艶やかな指先を自身の唇に当て、首を僅かに傾げる。
「……結婚、してくれる?」
式を挙げる機会や場は、これから先、きっと、どこかであるかもしれない。しかし、絶対にあるという保証もない。
となれば、この機会を逃すわけにはいかないと小夜が思ったとして、誰が止めようか。
一方、模擬……だけだと思っていた恵に、その台詞は突然の事だったようだ。
「ふぇ?」
なんとも間の抜けた返事をしてしまったのだろうと一瞬だけ、恵は思った。しかし、それは僅かな時間。
すぐに、何度も目をパチクリとさせながら、今、何と言われたのか、頭の中で何度も反芻する。
その度に胸の奥底から沸き上がってくる衝動がもどかしい。
とにかく、誰に何と言われようとも、今、目の前に居る愛する人が、愛おしくてたまらない。
「……!!」
気がついた時、恵は小夜の身体を力一杯抱き締めていた。
それ以外にどうしていいのか、分からないというのもあったかもしれない。愛おしく思う気持ちが、肌を通して伝わって欲しい。
その温もりに小夜は顔といわず、全身が火照る感じがした。この熱がしっかりと恵に伝わるようにと、小夜も抱き返す。
「死が二人を分かつ刻まで。いや、死が二人を分かとうとも、ずっと、ずっと、君を愛するよ」
耳元で囁く小夜のプロポーズの台詞。
恵は涙を浮かべながら、返事をしようと何度も何度も口を開こうとするが、突き上げてくる衝動に言葉が出ない。
大好きな人からのプロポーズなのだ。嬉しくない訳がない。自分が一番の幸せ者だと感じながら、恵は小夜を見つめる。
既に答えは決まっている。それを一刻も早く言葉にして発したい。もっと、愛を伝えたい。その想いが胸の芯から紡ぐ。
「……はい! 私も、愛しています!」
太陽の光が二人を照らす中、二人の唇がゆっくりと重なった――。
●結婚式
元々、模擬だった為、神父は居ない。それでも、二人は本気の結婚式を挙げようとしていた。
神父が居なくとも、それが自分達には、ある意味相応しいのかもしれないと思ったから。
仮面に手を伸ばした除夜。気のせいのか……あるいは、本当にそう聞こえていたのかもしれない。
(いーよー、いい子だし、神主役でもするぞ)
その声が莢に聞こえたかどうか分からない。
一つ確かなのは、莢も本気という事だ。
「組み合わせからして、悪党と正義の味方のコンビなんだもの。こういう変則なのも、まぁ、アリでしょうよ」
「えぇ。可笑しな事ですが、これはこれで、お似合いですね」
除夜が莢の身体を抱き寄せた。
そして、右顔を覆う仮面の下を魅せる。それは、除夜が除夜である存在を示すものだ。
莢はそれをしっかりと見つめながら、誓いの言葉を告げる。
「私の全部。かつてから続く今の先にあるこれからまで、貴女にあげる。その代わり、貴女の半分は私が奪っていくわ」
なんとも“悪党”らしい莢の台詞。
対して、除夜も言葉を返す。
「半分どころか、全部をあげるから、頂戴……莢」
「……愛してる」
愛の言葉を伝えてからキスしようとした莢の動きよりも早く、先んじて、除夜が口付けた。
顔を真っ赤にしながらも、除夜は重ねた唇を離し、誓いの言葉を発する。
「愛しているよ」
莢の夫として、彼女を愛し続けると。
その言葉に莢は平静を装いながら、応える。彼女自身も顔が真っ赤なので、平静を装っている事はバレバレだが、そこに対して、茶々を入れる者は、ここには居ない。
除夜の手の指を自分の指と絡ませるように握ると、今まで何度言ったか分からない言葉を、もう一度、口にする。
「……これからも、よろしくね」
「こちらこそ、これからも私の鞘にね。莢」
二人の影が再び一つになった。
●バージンロードを染める
「……えっ!? このまま、結婚式体験するの!?」
ざくろの驚いた声。
それはそうだろう。ドレス姿のままのざくろに対し、白山 菊理(ka4305)とアルラウネ(ka4841)は男性の礼服姿だったのだから。
「ふふ、ドレスも似合っているじゃないか」
「まぁまぁ、今回は良いじゃない」
不気味な程、ニヤニヤと笑う二人に対し、ざくろの視線が泳ぐ。
礼服を押し出すような胸の形が、絵面的にはちょっと不思議な感じだったかもしれない。
「確かにちょっと不自然だけど、そんなに胸をガン見しないでよ」
クスクスと笑うアルラウネの言葉に菊理も頷いた。
「今日はこのまま結婚式体験をしようか」
本番は……ざくろの『一人目』次第かなと内心思いつつ。
まだ戸惑っているざくろの両脇を菊理とアルラウネが掴むと、そのまま、真っ赤な絨毯を歩き出した。
「今日は2人がそう望むなら……でも、今度二人のドレスも見たいな」
出来れば本番で……そう思いながら二人に渡すダイヤモンドリングを確認する。
準備が万全な所がハーレム王ならではという所だろうか。
バージンロードを歩ききった先で、ざくろは二人に愛の言葉を告げた。
「愛してる。一生離さない!」
もちろん、その言葉を受け入れる二人。
「「愛しているよ、ざくろ。これからもずっと」」
合わせた返事に誓いのキスを、それも、濃厚な――と思った所に、やはり、ラキスケの神が降臨するのだった。
どう力を入れて二人同時にキスをしようかと思った所で、バランスを崩し、菊理とアルラウネの二人を押し倒すざくろ。
その両手は思いっきり、それぞれの弾力豊かなソレを掴んでいた。
「こういうの、ざくろん大好きだもね」
ざくろが真っ赤な血飛沫を盛大に鼻から吹き出し、バージンロードを更に染めたのであった。
●兄と妹
会場の隅を脛を抑えながら転がる雨月 藍弥(ka3926)。
しかし、手に握った魔導カメラだけはしっかりと離していなかった。妹である彩萌のドレス姿を、それはもう、様々な角度から撮っていたのだ……気持ち悪い程に。
「基本的に、あなたの行動は無視し、干渉する気はありませんが、目に余る時は、別です」
その言葉に藍弥は埃を払いながら立ち上がると、グッと拳を握って宣言した。
「彩萌の夢は私の望み。彩萌のお願いごとであれば、私の命に代えても叶えて見せます!」
「いや、必要ないし、気持ち悪いし。大体、あなたは、いつもいつも、わたしの事ばかり見過ぎです」
「当然です!」
こんなのだから、いつまで経っても妹離れ出来ないのだ。
「ついでに、わたしにパートナーが出来ないのも、きっと、あなたのせいです」
「こんなにも、愛らしい妹を他人の手に渡すものですか! 奪い去る男が現れたら、必ず消滅させる事を、今! ここで! 誓います!」
気持ち悪い勢いを何十週もしたような兄の言葉に彩萌はドン引きする。
この異常変態偏執兄に付ける薬は、それこそないだろう。返事の代わりに、彩萌は氷よりも冷たい視線を向け、ついで、杖先も向ける。
「……この冷たい目線も好きです。この杖の構い方も! 世界一可愛いです!」
兄は今日もブレなかったのだった。
倉庫に現れた雑魔を討伐し、また、若き脚本家もハンター達の動きを見て良い刺激になったようだった。
結婚式自体も衣装屋と脚本家にとって、有意義なものになったという。
おしまい。
依頼結果
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談所 雨月彩萌(ka3925) 人間(リアルブルー)|20才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/06/11 14:51:29 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/11 14:47:20 |