ゲスト
(ka0000)
結婚式は雑魔退治の後で
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在3人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/06/12 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/06/26 07:30
オープニング
●衣装屋と脚本家
その衣装屋は崖上都市ピースホライズンにあった。
季節に合わせた衣装提案と覚醒者による転移門通販により急成長を遂げた衣装屋だ。
「それで、次の作品の進捗はどうなんだ?」
優雅な物腰で立つと、格好付けながらクルリと回ってみせた衣装屋の若主。
一方、そんな衣装屋とは対照的に落ち込んでいるのは、脚本家の青年だった。
青年が作った脚本の劇は人気がそこそこあるが、どうも、最近はスランプに陥ったようで、筆が進まないらしい。
「見ての通りだよ」
インスピレーションとイマジネーションが足らない。
注ぎ込んでも注ぎ込んでも頭と言うな名のグラスから溢れ出てこないこの苦しさは、筆で生きる人間にとっては死活問題だろう。
そんな親友の苦悩する姿に、若主はポンっと優しく肩を叩いた。
「そんな君に絶好の舞台を用意したよ」
「え……」
一瞬でも期待してしまった自分が情けないと脚本家の青年は思った。
この若主は、優しい手を差し伸べてくるように見えて、必ず、自分の得になる事もねじ込んでくるのだ。
きっと、今回もそうに違いない。
「そんな心配する目で見るな、我が親友よ」
「……舞台って、僕がまた脚本を書く事になるんじゃ?」
「安心したまえ。君は見ているだけいいのだよ」
自信満々な態度で若主は両手を広げた。
歌劇の役者のつもり……なのだろうか。
「我が知り合いの倉庫で、雑魔が出現した。それをハンターに討伐させる」
「似たようなの、前にもやった気が……」
雑魔と戦うハンターの姿から脚本を書いた事はあった。
とても盛況になったその作品は青年にとって代表作でもある。
「話は最後まで聞きたまえ、我が親友よ……」
パチンと指で音を鳴らすと、部屋の外で控えていた衣装屋の店員が手に何か持って入ってきた。
「……ドレス?」
「その通りだ。ハンター達にはドレスを着て、戦って貰う」
衣装屋だけに、ドレスの品揃えはなかなか良いようだ。
「いや、でも……ハンターといえども、ドレスで雑魔と戦うなんて……」
「甘いぞ!」
親友の言葉に若主はビシっと強く言った。
力強く握った拳を振り上げて、彼は力説する。
「ハンター達は命をかけて戦う。お前は命をかけて筆を持つ。そこに何の違いがある」
「いや、僕はそこまで覚悟し……」
「例え、作られた物語であっても、その物語の中で生き死にを描くというのは、命を取り扱う事に等しい。ゆえに書き手は本気で筆を持たなければいけない。今のお前に不足しているもの……それは、覚悟だ。命をかけて書き続けるという気持ちだ!」
若主の相当な熱意に、脚本家の青年は口をポカーンを開けていた。
やがて、グッと力強く頷く。
「そうだ……僕に足らなかったもの……それは、本気だ!」
「お前なら出来る。必ずや、素晴らしい作品が描けるはずだ」
「ありがとう!」
持つべきものは友という事なのだろう。
若主は立ち直った親友の背を力強く叩いた。
「もちろん、復帰作一号の劇では、我が衣装屋を使うのだぞ」
相変わらずブレない若主だった。
その衣装屋は崖上都市ピースホライズンにあった。
季節に合わせた衣装提案と覚醒者による転移門通販により急成長を遂げた衣装屋だ。
「それで、次の作品の進捗はどうなんだ?」
優雅な物腰で立つと、格好付けながらクルリと回ってみせた衣装屋の若主。
一方、そんな衣装屋とは対照的に落ち込んでいるのは、脚本家の青年だった。
青年が作った脚本の劇は人気がそこそこあるが、どうも、最近はスランプに陥ったようで、筆が進まないらしい。
「見ての通りだよ」
インスピレーションとイマジネーションが足らない。
注ぎ込んでも注ぎ込んでも頭と言うな名のグラスから溢れ出てこないこの苦しさは、筆で生きる人間にとっては死活問題だろう。
そんな親友の苦悩する姿に、若主はポンっと優しく肩を叩いた。
「そんな君に絶好の舞台を用意したよ」
「え……」
一瞬でも期待してしまった自分が情けないと脚本家の青年は思った。
この若主は、優しい手を差し伸べてくるように見えて、必ず、自分の得になる事もねじ込んでくるのだ。
きっと、今回もそうに違いない。
「そんな心配する目で見るな、我が親友よ」
「……舞台って、僕がまた脚本を書く事になるんじゃ?」
「安心したまえ。君は見ているだけいいのだよ」
自信満々な態度で若主は両手を広げた。
歌劇の役者のつもり……なのだろうか。
「我が知り合いの倉庫で、雑魔が出現した。それをハンターに討伐させる」
「似たようなの、前にもやった気が……」
雑魔と戦うハンターの姿から脚本を書いた事はあった。
とても盛況になったその作品は青年にとって代表作でもある。
「話は最後まで聞きたまえ、我が親友よ……」
パチンと指で音を鳴らすと、部屋の外で控えていた衣装屋の店員が手に何か持って入ってきた。
「……ドレス?」
「その通りだ。ハンター達にはドレスを着て、戦って貰う」
衣装屋だけに、ドレスの品揃えはなかなか良いようだ。
「いや、でも……ハンターといえども、ドレスで雑魔と戦うなんて……」
「甘いぞ!」
親友の言葉に若主はビシっと強く言った。
力強く握った拳を振り上げて、彼は力説する。
「ハンター達は命をかけて戦う。お前は命をかけて筆を持つ。そこに何の違いがある」
「いや、僕はそこまで覚悟し……」
「例え、作られた物語であっても、その物語の中で生き死にを描くというのは、命を取り扱う事に等しい。ゆえに書き手は本気で筆を持たなければいけない。今のお前に不足しているもの……それは、覚悟だ。命をかけて書き続けるという気持ちだ!」
若主の相当な熱意に、脚本家の青年は口をポカーンを開けていた。
やがて、グッと力強く頷く。
「そうだ……僕に足らなかったもの……それは、本気だ!」
「お前なら出来る。必ずや、素晴らしい作品が描けるはずだ」
「ありがとう!」
持つべきものは友という事なのだろう。
若主は立ち直った親友の背を力強く叩いた。
「もちろん、復帰作一号の劇では、我が衣装屋を使うのだぞ」
相変わらずブレない若主だった。
解説
●目的
雑魔退治
●内容
倉庫に出現した雑魔を退治する
●状況
依頼を受ける条件として、雑魔と戦う際には、ドレスを身に着けて戦う事は必須
他の装備に指定はないがプレイング提出時にドレスを身に着けていなければ、判定の際に剥かれる
ドレスに関しては持ち込みの可能。その際は、種別が服でドレスという名がついていれば良い
ドレスを所持していない場合は、貸し出されるが、データ的には便宜上、ゴシックドレスと同等とする
●地形
縦横約20メートル、高さ5メートル程のレンガ組みの倉庫。階層無し
出入り口は一か所のみ。壁には小さい格子窓がいくつか取り付けられている
倉庫内はガラクタが散乱しており、足場がとても悪く全てのダイス判定の際には10%のペナルティーがある
●雑魔
幾つものガラクタや人形が寄り集まった継ぎ接ぎの雑魔。サイズ2
耐久力がありそうな上に、攻撃に対してのなんらかの防御手段を持っている様子
●事後
依頼主の好意により、雑魔退治後に浄化的な意味合いを含めて倉庫内で結婚式(あるいは披露宴など)の体験を行います
ケーキカットしてみたり、バージンロードを歩いてみたり、なんだったら、誓いのナンタラとかもありです
(ただし、色々やろうとしても描写上の関係であれもこれもは難しくなります)
いっそのこと、本気の結婚式でも可
●サポート枠
戦闘には直接関係しませんが、事後の方で絡みたい場合にご活用下さい
雑魔退治
●内容
倉庫に出現した雑魔を退治する
●状況
依頼を受ける条件として、雑魔と戦う際には、ドレスを身に着けて戦う事は必須
他の装備に指定はないがプレイング提出時にドレスを身に着けていなければ、判定の際に剥かれる
ドレスに関しては持ち込みの可能。その際は、種別が服でドレスという名がついていれば良い
ドレスを所持していない場合は、貸し出されるが、データ的には便宜上、ゴシックドレスと同等とする
●地形
縦横約20メートル、高さ5メートル程のレンガ組みの倉庫。階層無し
出入り口は一か所のみ。壁には小さい格子窓がいくつか取り付けられている
倉庫内はガラクタが散乱しており、足場がとても悪く全てのダイス判定の際には10%のペナルティーがある
●雑魔
幾つものガラクタや人形が寄り集まった継ぎ接ぎの雑魔。サイズ2
耐久力がありそうな上に、攻撃に対してのなんらかの防御手段を持っている様子
●事後
依頼主の好意により、雑魔退治後に浄化的な意味合いを含めて倉庫内で結婚式(あるいは披露宴など)の体験を行います
ケーキカットしてみたり、バージンロードを歩いてみたり、なんだったら、誓いのナンタラとかもありです
(ただし、色々やろうとしても描写上の関係であれもこれもは難しくなります)
いっそのこと、本気の結婚式でも可
●サポート枠
戦闘には直接関係しませんが、事後の方で絡みたい場合にご活用下さい
マスターより
●挨拶
ジューンブライドですね! AdivMSの赤山です。恋愛系のリプレイは苦手ですが、どうしても書きたくなるようです。
●攻略のヒント
求められているのは雑魔退治ですが、脚本家の為にいかにヒロインチックに討伐するかも大事だと思うのです。
●補足
男性参加を拒否している訳ではありませんので、ドレスを着るか大人しく礼装で来るかして下さい。
場合によっては、戦闘描写が最小になる可能性も……あるかもしれません。その際は、アドリブ上等でお許し下さい。
ジューンブライドですね! AdivMSの赤山です。恋愛系のリプレイは苦手ですが、どうしても書きたくなるようです。
●攻略のヒント
求められているのは雑魔退治ですが、脚本家の為にいかにヒロインチックに討伐するかも大事だと思うのです。
●補足
男性参加を拒否している訳ではありませんので、ドレスを着るか大人しく礼装で来るかして下さい。
場合によっては、戦闘描写が最小になる可能性も……あるかもしれません。その際は、アドリブ上等でお許し下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/06/15 18:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談所 雨月彩萌(ka3925) 人間(リアルブルー)|20才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/06/11 14:51:29 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/11 14:47:20 |