ゲスト
(ka0000)
【界冥】ログ・イン
マスター:cr

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/06/12 19:00
- 完成日
- 2017/06/25 03:09
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
「ほれ、これがパーツじゃ。リクエスト通りゲートの機能も付けてある」
“サーバー”の復活、そしてオートマトンの復活につながるパスポートはあっさりと届けられた。ハンター達がトマーゾ教授のオーダーに沿って集めた成果は十分だったようだ。
「あとはこれをセットすれば……本当にやるのか?」
「今更言うなんて君らしくないね」
さすがに怖気づくナディアにアズラエルはそう肩をすくめつつ返した。
「理屈の上ではこの前の血盟作戦の時と同じ。違いと言えば今度は取り込まれている最中に死んだら本当に死ぬ、ってことだけだよ」
「それが大きな違いじゃと思うのじゃが」
「だけど、だからこそカスケードも倒すことが出来る。リスクがあるからリターンもあるわけだよ」
「確かにそうじゃが……そういえばそのカスケードは一体どういう歪虚なのじゃ?」
ナディアの疑問には誰も答えられなかった。当然だ。今までカスケードがこちらに見せた姿は全てかりそめの物。その実体を確認した者は誰もいない。
「あくまで推測でしか言えぬが、恐らく嫉妬の眷属じゃろう。精霊が入っていないオートマトンの素体をあたかもオートマトンの様に動かしていたのじゃからな」
だが、その疑問に但し書き付きで教授はそう答えた。
「なんと、そこまでわかっておるのか」
「お前達がパーツ以外の物、特にオートマトンの残骸を収集してくれとったからな」
人と機械、その境界線は精霊の存在、言い換えるなら“心”があるか否かとも言えた。その境界線をエバーグリーン出身のトマーゾが知るということは、すなわちオートマトンを心ある者として扱わなかったエバーグリーンの者に反省を迫ることになるのだろうが、それについて教授がどう思っていたかは我々は知る由もない。
「ただ、嫉妬の眷属じゃとすると厄介なことになる。それはすなわちサーバーの中がカスケードの領域にされておるということじゃ。敵地に踏み込むということじゃから半端な覚悟では臨めぬぞ」
教授は代わりに、警告を一つしていた。
●
かつてエバーグリーンにおいてセントラルと呼ばれた場所。オートマトン達の集中管理を行い、音叉を思わせる形の奇妙な二又の塔が目を引くその場所。だが今は命あるものの息吹は感じられない。崩れかける塔、砂に覆われた地下道、そして動くものは自動兵器達。その場所に音もなく現れる影があった。黙示騎士の一人、ラプラスだった。
塔内に居る彼女の背後にそびえ立っているのは“サーバー”と呼ばれる神霊樹、つまりハンター達がトマーゾ教授によって作られたパーツをセットすべき場所である。
「この戦いをフェアにするのであれば、我に出来ることはこれぐらいか」
彼女は誰にも聞かれること無く一人ごちる。その声に呼応してか自動兵器達の火が灯る。オート・ガーディアンとオート・パラディンと呼ばれるそれがまるで彼女に付き従う様に動く。
そして彼女は一言呟いた。
「はてさて、オートマトンに対してあなた達はどういう結論にたどり着いたのであろうか。我としてはそれを知りたいものだ」
それはここに来るであろうハンター達に向けたのか、それともサーバーの中に居るカスケードに向けたのか。
「ほれ、これがパーツじゃ。リクエスト通りゲートの機能も付けてある」
“サーバー”の復活、そしてオートマトンの復活につながるパスポートはあっさりと届けられた。ハンター達がトマーゾ教授のオーダーに沿って集めた成果は十分だったようだ。
「あとはこれをセットすれば……本当にやるのか?」
「今更言うなんて君らしくないね」
さすがに怖気づくナディアにアズラエルはそう肩をすくめつつ返した。
「理屈の上ではこの前の血盟作戦の時と同じ。違いと言えば今度は取り込まれている最中に死んだら本当に死ぬ、ってことだけだよ」
「それが大きな違いじゃと思うのじゃが」
「だけど、だからこそカスケードも倒すことが出来る。リスクがあるからリターンもあるわけだよ」
「確かにそうじゃが……そういえばそのカスケードは一体どういう歪虚なのじゃ?」
ナディアの疑問には誰も答えられなかった。当然だ。今までカスケードがこちらに見せた姿は全てかりそめの物。その実体を確認した者は誰もいない。
「あくまで推測でしか言えぬが、恐らく嫉妬の眷属じゃろう。精霊が入っていないオートマトンの素体をあたかもオートマトンの様に動かしていたのじゃからな」
だが、その疑問に但し書き付きで教授はそう答えた。
「なんと、そこまでわかっておるのか」
「お前達がパーツ以外の物、特にオートマトンの残骸を収集してくれとったからな」
人と機械、その境界線は精霊の存在、言い換えるなら“心”があるか否かとも言えた。その境界線をエバーグリーン出身のトマーゾが知るということは、すなわちオートマトンを心ある者として扱わなかったエバーグリーンの者に反省を迫ることになるのだろうが、それについて教授がどう思っていたかは我々は知る由もない。
「ただ、嫉妬の眷属じゃとすると厄介なことになる。それはすなわちサーバーの中がカスケードの領域にされておるということじゃ。敵地に踏み込むということじゃから半端な覚悟では臨めぬぞ」
教授は代わりに、警告を一つしていた。
●
かつてエバーグリーンにおいてセントラルと呼ばれた場所。オートマトン達の集中管理を行い、音叉を思わせる形の奇妙な二又の塔が目を引くその場所。だが今は命あるものの息吹は感じられない。崩れかける塔、砂に覆われた地下道、そして動くものは自動兵器達。その場所に音もなく現れる影があった。黙示騎士の一人、ラプラスだった。
塔内に居る彼女の背後にそびえ立っているのは“サーバー”と呼ばれる神霊樹、つまりハンター達がトマーゾ教授によって作られたパーツをセットすべき場所である。
「この戦いをフェアにするのであれば、我に出来ることはこれぐらいか」
彼女は誰にも聞かれること無く一人ごちる。その声に呼応してか自動兵器達の火が灯る。オート・ガーディアンとオート・パラディンと呼ばれるそれがまるで彼女に付き従う様に動く。
そして彼女は一言呟いた。
「はてさて、オートマトンに対してあなた達はどういう結論にたどり着いたのであろうか。我としてはそれを知りたいものだ」
それはここに来るであろうハンター達に向けたのか、それともサーバーの中に居るカスケードに向けたのか。
リプレイ本文
●
「ボス戦の門番役をボスキャラがやってる……」
転移し、走り、やがて目的の場所に出てきた彼らが見たのは、前を塞ぐ黙示騎士・ラプラスの姿だった。その光景に天王寺茜(ka4080)は思わず弱音を漏らす。
しかし、逆に言えばそれは歪虚にとってもここが大詰めだということだった。それだけの道のりを彼らは歩んで確かにここにたどり着いたのだ。
「漸くここまで来れた……ルビーもう少しだけ待っててくれよな」
これまでの事を思えば感傷的な気分にもなるが、そうやっていられる余裕も無い。大伴 鈴太郎(ka6016)はそうもう一度決意を固める。そして幾人かのハンター達が飛び出していった。
まず最初に飛び出したのは八島 陽(ka1442)だった。彼はここに持ち込んだトライクにまたがり、スロットルを一気に開く。全力で加速したそれが飛び出していくのを片手でコントロールしつつ、もう片方の手で拳銃を握り撃つ。その弾丸の狙いは甘くまともに捕らえない。だがそのことも織り込み済みだった。ダメージを与えることが目的ではない。そもそもあの威圧感たっぷりのオート・ガーディアンの巨体にはこの弾丸が当たったところでまともにダメージは与えられないだろう。ゴールは殲滅ではなく突破。ほんの数刻、自動兵器達の足を止められればそれでいい。
八島の先導に追随する形でハンター達がサーバーに向かって進む。
「……大一番ですね、此処が踏ん張るトコですな。何時もの事ではありますが……全身全霊を以て臨みましょう」
そんなハンター達を覆い隠すように米本 剛(ka0320)の巨体がそこにそびえ立っていた。ただでさえ大きな彼の体が甲冑を身にまとえば更に大きく見える。
「ふぅ……今回も困難な依頼ですね。最近の情勢だと困難でない依頼の方が珍しいのもかもしれませんけど……」
逆側を見ればアメリア・フォーサイス(ka4111)がバイクにまたがって追従している。彼女のバイクには荷物がくくりつけられている。その中身はトーマゾ教授が用意してくれたパーツ、何より重要なサーバーへつながるための鍵であった。そのことに自動兵器達は気付いているのだろうか。
「いざという時、自身の身を呈してでも事態を防げるのであれば……ソレをする価値はこの件にはある筈です」
米本はその時は、己の体をも盾として使う覚悟ができていた。しかし、無駄に身を危険にさらす必要も無い。アメリアは動き始めた自動兵器の一体、オート・パラディンと呼ばれるそれの足元に弾丸を撃ち込んだ。戦場をコントロールし、皆で帰る為の最初の一手がそれであった。
●
「許せ、我が友。お前とはどんな戦場も共に歩むと誓ったが、此度ばかりは連れていけぬ。ミモザの弟妹を……ヒトの友を連れて必ず戻るゆえ、俺の帰りを待っていてくれ」
ハンター達がエバーグリーンに転移する少し前、ルベーノ・バルバライン(ka6752)は愛馬にそう話しかけていた。そして今、彼が跨るのは鉄の馬、バイクであった。
「この世界のヒトの友が、ひいては人が甦れるかどうか。世界の運命を変える戦だ。我が矜持を曲げてでも此度は負けられぬ」
アメリアの威嚇射撃により一歩目が遅れたオート・パラディンの元へとエンジンを吹かし走り出す。轟音を響かせ走り抜ける中、エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142)はその動きをじっと観察していた。彼女が見ていたのは彼だけではない。サーバーへ向かって動く味方達、自動兵器達、そして黙示騎士、全てに意識を集中させる。そして彼女は魔導機械を操作した。するとマテリアルが彼の元へと流れ込み、その動きをさらに軽やかにする。
「俺達と同じハンターが征くのだ。サーバーへの接敵も破壊も決して許さぬ!」
そのスピードはますます増し、今風となってルベーノは一直線に走っていった。そしてそれが考えうる限り最高の速度に達したときだった。
「我のこの戦に賭ける意気込みだ、受け取れパラディン!」
ハンドルに体重を預けるとその身を宙に躍らせ、そして空中に浮き上がった所でそのまま手を離した。主を失ったバイクは加速を衰えさせること無く一直線に、そのレーザーソードを展開させる間もなく衝突。そして轟音、爆風。
耳をつんざくその音の衝撃にもエラはうろたえること無くパラディンを見つめる。
「穿て、龍光」
そして彼女のその短い言葉と共に、三つの光が竜頭を形取り放たれた。その光はバイクの残骸が作り出した黒煙を切り裂き、パラディンを確かに捉えていた。そして切り裂かれた黒煙の隙間から、パラディンの背後にすり足で一気に回り込んだルベーノの姿が見えていた。
八島はガーディアンに向け一直線に進んでいた。しかしガーディアンは逆に下がって待ち構えようとしていた。サーバーを塞がれまいと彼はトライクのスピードを上げる。だがそんな彼を追い抜く様に飛び出していく者が居た。
「ルビーのため、未来のため、私の全てを賭けてでも成功させなければ……」
鞍馬 真(ka5819)は愛馬を走らせガーディアンへと迫る。そしてその身をガーディアンとこちらの間にねじ込ませ、その勢いのまま鎌を薙ぎ払った。
これにより生まれた一瞬の隙を八島は突く。壁とガーディアンの間に己の体を入れる。そこにガーディアンはその手に持った巨大な石の剣を振り回すが、その巨体ゆえの鈍重な動きでは切り払う範囲こそ広くとも二人を捉えることは叶わなかった。
さらに八島はそれだけで終わらない。斬撃をかわすと同時に障壁を展開する。その光の壁は電撃を纏いガーディアンへと飛び出し叩きつけ、同時にガーディアンを弾き飛ばす。纏われた電撃こそ弾いたガーディアンであったが、その壁は確かに自動兵器を押し離していた。それはガーディアンにとってはわずか一歩の距離だったが、それで十分だった。
その隙間に米本が、アメリアが、そしてハンター達が飛び込んでいく。
「なるほど、無駄な交戦を避け突破の一点に絞ったか。その考えは正しい」
ラプラスはそんなハンターの動きをまるで関心したかの様に見ている。だがそんな彼女に迫るものが居た。茜だった。
「『絶望を、乗り越えろ』か……うん。乗り越えに、行こう!」
胸にしまったその言葉と共に一気に飛び出す。地面すれすれを滑空しラプラスに迫る。
「友達のために……負けられないんだから!」
そして茜が杖を突き出せばその先端が展開しそこから光線が放たれる。だがその光線はラプラスの口元へ吸い込まれたかと思うと、彼女の口内にあっという間に収まってしまった。
ラプラスはそれまでもそうしてきたように今吸い取り記憶したそれを茜へと撃ち返そうとする。だが、その時、茜の背後から飛び出し、こちらへ向かって猛突進してくる者が居た。鈴太郎だった。
(カスケードは任せたぜ。皆が戻るまで死ンでもラプラスは食い止めっからよ)
思いを胸に鈴太郎は走る。走って、走って、一気に眼前まで迫り拳を握る。だが。
「ほう、無闇に攻めてこないか」
彼女は今すぐにでも叩き込みたい拳をぐっと握って構えを取ってそこで止まった。そして彼女は拳をぶつける代わりに言葉をぶつけた。
「……ルビーにしたコトは今でも許せねぇ。けどフェアな戦いへの拘りだけは嫌いじゃなかった。なのに何であんな野郎に手ぇ貸してやがンだよ!」
「あんな野郎、か。確かにそうかもしれない」
そんな彼女の思いに黙示騎士は意外な言葉で返す。
「我とカスケードは水と油と言ってもいい存在だ。だが、それで放置するのはフェアではない。それに……」
「それに?」
思わず聞き返した鈴太郎に、黙示騎士は己の思いを示した。
「見てみたいのだよ。ヒトがオートマトンと関係を築くために、どこまでの事をしようとしているのかを」
●
ルベーノはパラディンと正対していた。壁になろうとした彼にパラディンはマテリアルソードを展開すると横薙ぎに振るう。エネルギーの剣が彼に迫り、その身を斬り、焦がす。
「人は忘れる、人は老いる! それを克服する夢を見て、人はオートマトンを作った! オートマトンは人の友だ、夢だ! 今度こそこの地は、人の友と人の楽土になる!」
だがルベーノは引かなかった。そのとき、パラディンの剣を持つその腕部は彼にもっとも近い位置にあった。それを待っていた。腕をつかみ、ひねり、同時に払う。彼よりもはるかに巨大な自動兵器の体は、しかしその技によって綺麗に半回転していた。
代償は大きかった。深手を負った彼は膝を着く。それでも彼は戦い続けようとする。起き上がろうとするパラディンを背にポーションを飲み干し、少しずつではあるが傷を癒そうとしていた。
その頃、ガーディアンとサーバーの隙間に飛び込んだハンター達。アメリアが素早くパーツを降ろし彼らはサーバーにパーツを取り付けていく。
八島は自らの機導術の知識を生かし作業を先導する。準備が整うまでもうすぐ。しかしガーディアンはそれを押しつぶそうとこちらに迫ってくる。
そこに鞍馬が立ちはだかる。マテリアルを鎌の刃へと送り込み、そして再び全身全霊を込めて振るう。ガーディアンは巨大な盾をかざしその斬撃を防ごうとする。だが、今度はその巨体が徒となった。大きな刃はもろに何度も食い込み、石のようなガーディアンの体を穿つ。
しかしその痛打を受けてもガーディアンは止まることなかった。変わらず前へ前へと進んでいき剣を振り下ろす。
その時だった。そこに米本の巨体が立ち塞がった。勢いを止めず剣が彼の頭に振り下ろされる。だが高い質量を伴った一撃も彼の前ではそよ風の様なものだった。そして代わりに、彼自身が暴風と化して襲いかかった。いくら彼の体が大きいと言えどもガーディアンよりは小さい。しかしその斧槍の長さを存分に活かし、振り回される連撃にさしもの自動兵器もジリジリと後退を余儀なくされる。
そしてそこに八島が飛び込んできた。見ればあれだけ居たハンター達の姿は半分以下になっていた。消えた彼らがどこに行ったか、その答えはサーバーの中である。
上手く行ったことを八島自身が雄弁に語っていた。そこにガーディアンが振り回した剣が迫り、彼の頭部を捉える。たたらを踏み崩れそうになるが、それを支えるように大きな手が現れた。それはつい先程まで嵐となっていた米本の手だった。柔らかな光が彼を包み傷を癒やす。
そしてしっかりと大地を踏みしめた八島はもう一度障壁を展開する。
「操ったり命令するんじゃない、オートマトンはオレたちの新しい仲間……いや、ウタリだ!」
現れた壁は再びガーディアンを押し退ける。時が経てばきっとサーバーの中に飛び込んだ者達が終わらせてくれる。彼らはその事を信じていた。
起き上がったパラディンは今度はマテリアルライフルを構えていた。何度も攻撃を浴びせているエラ。しかし未だ動きは止まらず、それは今まさにこちらに向けて放とうとしていた。
その時銃声が響く。澄んだ音が響き、ライフルの銃口が跳ね上げられる。
エラが視線を向けた先にはアメリアが居た。彼女の銃弾が致命的な一撃を虚空へと押しやっていた。それで彼女も理解した。パーツの装着は完了した。ギアをあげる。一気に眼前に迫り構えを取る。
パラディンは再び剣に持ち替え袈裟懸けに斬り下ろす。その光る刃をエラはその手で受け流した。熱が彼女を襲うが、彼女は立っていた。
上手くいった、と彼女は思った。油断はしていなかった。すかさず次の攻撃を放つ。もう一度三つの光が竜頭を形作る。だがその時パラディンはすでに次の一撃を放っていた。刃は一瞬で彼女の急所をえぐっていた。間に合うものではなかった。
そのまま刃はルベーノに向かう。もうかわせない。覚悟を決めた彼は刃を受け止め、そのままパラディンと同体になって崩れる。そのパラディンの胸には光の竜によって食いちぎられた三つの穴が開いていた。
後には倒れた二人のハンターと機能停止した自動兵器が残っていた。
●
(互いに退けねぇならやるっきゃねぇ)
鈴太郎は牽制の拳を放っていた。
(闇雲に攻めてもオレの拳じゃ届かねぇ。アイツの……蒼玉の拳なら……)
後ろに通せないのならば下手に攻めることは自殺行為だ。何度も対峙したことのある彼女にはわかっていた。その時だった。
「お喋りが過ぎたな。我はやるべきことをさせてもらう」
ラプラスはこちらに向けて腕を伸ばす。するとその手の先から突如として杖が飛び出し、先端が開き、そしてエネルギーの光線が飛び出した。茜が先程見せた物と同じものだった。
それを鈴太郎が抑える前に茜が動いた。光線の軌道へ飛び出した彼女を容赦なくそれは焼く。苦痛に顔をしかめながらそれでも杖を操作していた。
「リン、お願い!」
すると光の壁が飛び出し、先程八島がガーディアンに対して行ったようにラプラスを押し払おうとする。それに対し口を開き吸い込む黙示騎士。しかしその纏った電撃は一瞬彼女の動きを止めた。それで十分だった。
鈴太郎はためらわなかった。真っ直ぐ、最短距離でラプラス目掛けて右拳を突き出す。かわす余裕などどこにも無かった。その拳は黙示騎士の顎を寸分違わず捉えていた。
「初めて遭った時に言ったよな。ルビーは大切なダチだってよ。今の一撃はオレの命を拾ってくれたルビーの姉妹のモンだ」
鈴太郎の視線の先には、膝を着いた黙示騎士の姿があった。
「心があるから絆が生まれる。オートマトンはただの機械人形なんかじゃねぇよ、ラプラス……」
崩れ落ちたラプラスに鈴太郎はそう話しかけた。そんな中、茜には別の考えが過ぎっていた。
「ラプラス……さん。ひとつ、聞いておきたいんですけど」
そう前置きしてから純粋な疑問を投げかける。
「貴方は、元はエバーグリーンの技術者……なんじゃないですか?」
「どうしてそう考えたのかはわからないが、そうではない」
「ラプラスも元はオートマトン……だったんだろ?」
どうしてその言葉が出たのか、鈴太郎にもわからなかった。推測の中で一つ浮かんだ事ではあったが、それが思わず口に出ていた。
「ふむ……その答えは難しい。だが、ESSを用い精霊を器に封じた物をオートマトンというなら」
そして彼女は鈴太郎の疑問に答えた。
「確かに我はオートマトンだった」
その時突如自動兵器達の動きが止まった。
「ふむ、あなた達が出した答えは見せてもらった。最後に一つ聞かせてもらおう。あなた達にとってオートマトンとは何だ?」
「彼らは隣人であり、友であり、仲間だ」
鞍馬はそう即答する。その答えを聞いて満足したのか、黙示騎士は天秤を揺らす。
「え、ラプラスさんがオートマトンって……」
「詳しいことは守護者に聞くと良い。彼の犯した罪と合わせて、な」
戸惑った茜の疑問にラプラスはそう答え、そして消えた。
「ボス戦の門番役をボスキャラがやってる……」
転移し、走り、やがて目的の場所に出てきた彼らが見たのは、前を塞ぐ黙示騎士・ラプラスの姿だった。その光景に天王寺茜(ka4080)は思わず弱音を漏らす。
しかし、逆に言えばそれは歪虚にとってもここが大詰めだということだった。それだけの道のりを彼らは歩んで確かにここにたどり着いたのだ。
「漸くここまで来れた……ルビーもう少しだけ待っててくれよな」
これまでの事を思えば感傷的な気分にもなるが、そうやっていられる余裕も無い。大伴 鈴太郎(ka6016)はそうもう一度決意を固める。そして幾人かのハンター達が飛び出していった。
まず最初に飛び出したのは八島 陽(ka1442)だった。彼はここに持ち込んだトライクにまたがり、スロットルを一気に開く。全力で加速したそれが飛び出していくのを片手でコントロールしつつ、もう片方の手で拳銃を握り撃つ。その弾丸の狙いは甘くまともに捕らえない。だがそのことも織り込み済みだった。ダメージを与えることが目的ではない。そもそもあの威圧感たっぷりのオート・ガーディアンの巨体にはこの弾丸が当たったところでまともにダメージは与えられないだろう。ゴールは殲滅ではなく突破。ほんの数刻、自動兵器達の足を止められればそれでいい。
八島の先導に追随する形でハンター達がサーバーに向かって進む。
「……大一番ですね、此処が踏ん張るトコですな。何時もの事ではありますが……全身全霊を以て臨みましょう」
そんなハンター達を覆い隠すように米本 剛(ka0320)の巨体がそこにそびえ立っていた。ただでさえ大きな彼の体が甲冑を身にまとえば更に大きく見える。
「ふぅ……今回も困難な依頼ですね。最近の情勢だと困難でない依頼の方が珍しいのもかもしれませんけど……」
逆側を見ればアメリア・フォーサイス(ka4111)がバイクにまたがって追従している。彼女のバイクには荷物がくくりつけられている。その中身はトーマゾ教授が用意してくれたパーツ、何より重要なサーバーへつながるための鍵であった。そのことに自動兵器達は気付いているのだろうか。
「いざという時、自身の身を呈してでも事態を防げるのであれば……ソレをする価値はこの件にはある筈です」
米本はその時は、己の体をも盾として使う覚悟ができていた。しかし、無駄に身を危険にさらす必要も無い。アメリアは動き始めた自動兵器の一体、オート・パラディンと呼ばれるそれの足元に弾丸を撃ち込んだ。戦場をコントロールし、皆で帰る為の最初の一手がそれであった。
●
「許せ、我が友。お前とはどんな戦場も共に歩むと誓ったが、此度ばかりは連れていけぬ。ミモザの弟妹を……ヒトの友を連れて必ず戻るゆえ、俺の帰りを待っていてくれ」
ハンター達がエバーグリーンに転移する少し前、ルベーノ・バルバライン(ka6752)は愛馬にそう話しかけていた。そして今、彼が跨るのは鉄の馬、バイクであった。
「この世界のヒトの友が、ひいては人が甦れるかどうか。世界の運命を変える戦だ。我が矜持を曲げてでも此度は負けられぬ」
アメリアの威嚇射撃により一歩目が遅れたオート・パラディンの元へとエンジンを吹かし走り出す。轟音を響かせ走り抜ける中、エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142)はその動きをじっと観察していた。彼女が見ていたのは彼だけではない。サーバーへ向かって動く味方達、自動兵器達、そして黙示騎士、全てに意識を集中させる。そして彼女は魔導機械を操作した。するとマテリアルが彼の元へと流れ込み、その動きをさらに軽やかにする。
「俺達と同じハンターが征くのだ。サーバーへの接敵も破壊も決して許さぬ!」
そのスピードはますます増し、今風となってルベーノは一直線に走っていった。そしてそれが考えうる限り最高の速度に達したときだった。
「我のこの戦に賭ける意気込みだ、受け取れパラディン!」
ハンドルに体重を預けるとその身を宙に躍らせ、そして空中に浮き上がった所でそのまま手を離した。主を失ったバイクは加速を衰えさせること無く一直線に、そのレーザーソードを展開させる間もなく衝突。そして轟音、爆風。
耳をつんざくその音の衝撃にもエラはうろたえること無くパラディンを見つめる。
「穿て、龍光」
そして彼女のその短い言葉と共に、三つの光が竜頭を形取り放たれた。その光はバイクの残骸が作り出した黒煙を切り裂き、パラディンを確かに捉えていた。そして切り裂かれた黒煙の隙間から、パラディンの背後にすり足で一気に回り込んだルベーノの姿が見えていた。
八島はガーディアンに向け一直線に進んでいた。しかしガーディアンは逆に下がって待ち構えようとしていた。サーバーを塞がれまいと彼はトライクのスピードを上げる。だがそんな彼を追い抜く様に飛び出していく者が居た。
「ルビーのため、未来のため、私の全てを賭けてでも成功させなければ……」
鞍馬 真(ka5819)は愛馬を走らせガーディアンへと迫る。そしてその身をガーディアンとこちらの間にねじ込ませ、その勢いのまま鎌を薙ぎ払った。
これにより生まれた一瞬の隙を八島は突く。壁とガーディアンの間に己の体を入れる。そこにガーディアンはその手に持った巨大な石の剣を振り回すが、その巨体ゆえの鈍重な動きでは切り払う範囲こそ広くとも二人を捉えることは叶わなかった。
さらに八島はそれだけで終わらない。斬撃をかわすと同時に障壁を展開する。その光の壁は電撃を纏いガーディアンへと飛び出し叩きつけ、同時にガーディアンを弾き飛ばす。纏われた電撃こそ弾いたガーディアンであったが、その壁は確かに自動兵器を押し離していた。それはガーディアンにとってはわずか一歩の距離だったが、それで十分だった。
その隙間に米本が、アメリアが、そしてハンター達が飛び込んでいく。
「なるほど、無駄な交戦を避け突破の一点に絞ったか。その考えは正しい」
ラプラスはそんなハンターの動きをまるで関心したかの様に見ている。だがそんな彼女に迫るものが居た。茜だった。
「『絶望を、乗り越えろ』か……うん。乗り越えに、行こう!」
胸にしまったその言葉と共に一気に飛び出す。地面すれすれを滑空しラプラスに迫る。
「友達のために……負けられないんだから!」
そして茜が杖を突き出せばその先端が展開しそこから光線が放たれる。だがその光線はラプラスの口元へ吸い込まれたかと思うと、彼女の口内にあっという間に収まってしまった。
ラプラスはそれまでもそうしてきたように今吸い取り記憶したそれを茜へと撃ち返そうとする。だが、その時、茜の背後から飛び出し、こちらへ向かって猛突進してくる者が居た。鈴太郎だった。
(カスケードは任せたぜ。皆が戻るまで死ンでもラプラスは食い止めっからよ)
思いを胸に鈴太郎は走る。走って、走って、一気に眼前まで迫り拳を握る。だが。
「ほう、無闇に攻めてこないか」
彼女は今すぐにでも叩き込みたい拳をぐっと握って構えを取ってそこで止まった。そして彼女は拳をぶつける代わりに言葉をぶつけた。
「……ルビーにしたコトは今でも許せねぇ。けどフェアな戦いへの拘りだけは嫌いじゃなかった。なのに何であんな野郎に手ぇ貸してやがンだよ!」
「あんな野郎、か。確かにそうかもしれない」
そんな彼女の思いに黙示騎士は意外な言葉で返す。
「我とカスケードは水と油と言ってもいい存在だ。だが、それで放置するのはフェアではない。それに……」
「それに?」
思わず聞き返した鈴太郎に、黙示騎士は己の思いを示した。
「見てみたいのだよ。ヒトがオートマトンと関係を築くために、どこまでの事をしようとしているのかを」
●
ルベーノはパラディンと正対していた。壁になろうとした彼にパラディンはマテリアルソードを展開すると横薙ぎに振るう。エネルギーの剣が彼に迫り、その身を斬り、焦がす。
「人は忘れる、人は老いる! それを克服する夢を見て、人はオートマトンを作った! オートマトンは人の友だ、夢だ! 今度こそこの地は、人の友と人の楽土になる!」
だがルベーノは引かなかった。そのとき、パラディンの剣を持つその腕部は彼にもっとも近い位置にあった。それを待っていた。腕をつかみ、ひねり、同時に払う。彼よりもはるかに巨大な自動兵器の体は、しかしその技によって綺麗に半回転していた。
代償は大きかった。深手を負った彼は膝を着く。それでも彼は戦い続けようとする。起き上がろうとするパラディンを背にポーションを飲み干し、少しずつではあるが傷を癒そうとしていた。
その頃、ガーディアンとサーバーの隙間に飛び込んだハンター達。アメリアが素早くパーツを降ろし彼らはサーバーにパーツを取り付けていく。
八島は自らの機導術の知識を生かし作業を先導する。準備が整うまでもうすぐ。しかしガーディアンはそれを押しつぶそうとこちらに迫ってくる。
そこに鞍馬が立ちはだかる。マテリアルを鎌の刃へと送り込み、そして再び全身全霊を込めて振るう。ガーディアンは巨大な盾をかざしその斬撃を防ごうとする。だが、今度はその巨体が徒となった。大きな刃はもろに何度も食い込み、石のようなガーディアンの体を穿つ。
しかしその痛打を受けてもガーディアンは止まることなかった。変わらず前へ前へと進んでいき剣を振り下ろす。
その時だった。そこに米本の巨体が立ち塞がった。勢いを止めず剣が彼の頭に振り下ろされる。だが高い質量を伴った一撃も彼の前ではそよ風の様なものだった。そして代わりに、彼自身が暴風と化して襲いかかった。いくら彼の体が大きいと言えどもガーディアンよりは小さい。しかしその斧槍の長さを存分に活かし、振り回される連撃にさしもの自動兵器もジリジリと後退を余儀なくされる。
そしてそこに八島が飛び込んできた。見ればあれだけ居たハンター達の姿は半分以下になっていた。消えた彼らがどこに行ったか、その答えはサーバーの中である。
上手く行ったことを八島自身が雄弁に語っていた。そこにガーディアンが振り回した剣が迫り、彼の頭部を捉える。たたらを踏み崩れそうになるが、それを支えるように大きな手が現れた。それはつい先程まで嵐となっていた米本の手だった。柔らかな光が彼を包み傷を癒やす。
そしてしっかりと大地を踏みしめた八島はもう一度障壁を展開する。
「操ったり命令するんじゃない、オートマトンはオレたちの新しい仲間……いや、ウタリだ!」
現れた壁は再びガーディアンを押し退ける。時が経てばきっとサーバーの中に飛び込んだ者達が終わらせてくれる。彼らはその事を信じていた。
起き上がったパラディンは今度はマテリアルライフルを構えていた。何度も攻撃を浴びせているエラ。しかし未だ動きは止まらず、それは今まさにこちらに向けて放とうとしていた。
その時銃声が響く。澄んだ音が響き、ライフルの銃口が跳ね上げられる。
エラが視線を向けた先にはアメリアが居た。彼女の銃弾が致命的な一撃を虚空へと押しやっていた。それで彼女も理解した。パーツの装着は完了した。ギアをあげる。一気に眼前に迫り構えを取る。
パラディンは再び剣に持ち替え袈裟懸けに斬り下ろす。その光る刃をエラはその手で受け流した。熱が彼女を襲うが、彼女は立っていた。
上手くいった、と彼女は思った。油断はしていなかった。すかさず次の攻撃を放つ。もう一度三つの光が竜頭を形作る。だがその時パラディンはすでに次の一撃を放っていた。刃は一瞬で彼女の急所をえぐっていた。間に合うものではなかった。
そのまま刃はルベーノに向かう。もうかわせない。覚悟を決めた彼は刃を受け止め、そのままパラディンと同体になって崩れる。そのパラディンの胸には光の竜によって食いちぎられた三つの穴が開いていた。
後には倒れた二人のハンターと機能停止した自動兵器が残っていた。
●
(互いに退けねぇならやるっきゃねぇ)
鈴太郎は牽制の拳を放っていた。
(闇雲に攻めてもオレの拳じゃ届かねぇ。アイツの……蒼玉の拳なら……)
後ろに通せないのならば下手に攻めることは自殺行為だ。何度も対峙したことのある彼女にはわかっていた。その時だった。
「お喋りが過ぎたな。我はやるべきことをさせてもらう」
ラプラスはこちらに向けて腕を伸ばす。するとその手の先から突如として杖が飛び出し、先端が開き、そしてエネルギーの光線が飛び出した。茜が先程見せた物と同じものだった。
それを鈴太郎が抑える前に茜が動いた。光線の軌道へ飛び出した彼女を容赦なくそれは焼く。苦痛に顔をしかめながらそれでも杖を操作していた。
「リン、お願い!」
すると光の壁が飛び出し、先程八島がガーディアンに対して行ったようにラプラスを押し払おうとする。それに対し口を開き吸い込む黙示騎士。しかしその纏った電撃は一瞬彼女の動きを止めた。それで十分だった。
鈴太郎はためらわなかった。真っ直ぐ、最短距離でラプラス目掛けて右拳を突き出す。かわす余裕などどこにも無かった。その拳は黙示騎士の顎を寸分違わず捉えていた。
「初めて遭った時に言ったよな。ルビーは大切なダチだってよ。今の一撃はオレの命を拾ってくれたルビーの姉妹のモンだ」
鈴太郎の視線の先には、膝を着いた黙示騎士の姿があった。
「心があるから絆が生まれる。オートマトンはただの機械人形なんかじゃねぇよ、ラプラス……」
崩れ落ちたラプラスに鈴太郎はそう話しかけた。そんな中、茜には別の考えが過ぎっていた。
「ラプラス……さん。ひとつ、聞いておきたいんですけど」
そう前置きしてから純粋な疑問を投げかける。
「貴方は、元はエバーグリーンの技術者……なんじゃないですか?」
「どうしてそう考えたのかはわからないが、そうではない」
「ラプラスも元はオートマトン……だったんだろ?」
どうしてその言葉が出たのか、鈴太郎にもわからなかった。推測の中で一つ浮かんだ事ではあったが、それが思わず口に出ていた。
「ふむ……その答えは難しい。だが、ESSを用い精霊を器に封じた物をオートマトンというなら」
そして彼女は鈴太郎の疑問に答えた。
「確かに我はオートマトンだった」
その時突如自動兵器達の動きが止まった。
「ふむ、あなた達が出した答えは見せてもらった。最後に一つ聞かせてもらおう。あなた達にとってオートマトンとは何だ?」
「彼らは隣人であり、友であり、仲間だ」
鞍馬はそう即答する。その答えを聞いて満足したのか、黙示騎士は天秤を揺らす。
「え、ラプラスさんがオートマトンって……」
「詳しいことは守護者に聞くと良い。彼の犯した罪と合わせて、な」
戸惑った茜の疑問にラプラスはそう答え、そして消えた。
依頼結果
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相談用スレッド 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/06/12 16:05:40 |
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質問用スレッド 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/06/07 19:35:14 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/08 18:09:05 |