• 幻視

みちをさがすもの

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
4~6人
サポート
0~0人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2017/06/13 12:00
完成日
2017/06/21 06:26

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 光の届かない地下。ひたひたと歩く足音だけが響く。
「ねえ、姐さん……やっぱりこっちは違うんじゃないのかしらん」
「何だか同じところをぐるぐるしてる気がするでおますよ」
「お前達うるさいよ! いいから黙ってついておいで!!」
「「アイアイサー!!」」
 女性の号令に、ビシッと敬礼を返すノッポのモグラと太ったモグラ。
 1人と2匹は、暗い地下道へと消えていく。

●東方との交流の裏で
「ヴェルナー。邪魔をするぞ……」
「おや。お久しぶりですね。わざわざあなたがいらっしゃるとは何事かありましたか?」
 辺境の地を縦断するように延びる長城、ノアーラ・クンタウ。
 そこに顔を見せたバタルトゥ・オイマト(kz0023)に、辺境要塞管理者であるヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は緩やかな笑みを見せる。
「いや……イェルズがリアルブルーに出向しているのでな。……染料を譲り受けに来た」
「鉱物染料ですか? それでしたらこの間お渡ししたばかりでは……」
「それがな……この間から、東方との交流が始まっただろう……。そこにオイマト族の特産品を出したら、思わぬ需要が出てな……。追加生産が必要になった……」
「ああ、なるほど。そういうことでしたか……」
 バタルトゥの説明に納得したように頷くヴェルナー。
 ――ノアーラ・クンタウの地下にある土には、鉄分が含まれているものがある。
 その土を使って染めた布は、深みのある赤い色に染まるのだ。
 オイマト族はその染料を使って、様々な特産品を生み出している。
 辺境の大地にもその土が採れる場所があるにはあるが、場所が一定しなかったり、あまり量が採れなかったりと量産に向かない。
 それ故、ノアーラ・クンタウの地下坑道で採取できる土を定期的に譲り受けているのだ。
「分かりました。ドワーフ達に手配しましょう」
「ああ、すまない……。助かる……」
「いえいえ。お世話になっていますからね。これくらいは……ところで、バタルトゥさん。今時間あります?」
「……ん? 何かあったか……?」
「実はここのところ、採掘実験場から変な音がしてるんですよ」
「変な音……?」
「ええ。何やら幽霊を見た、なんていうドワーフ達もいましてね。折角採掘場実験場も整備が大分進んで、魔導アーマーが導入できるようになるというのに気持ち悪がって作業が進まないんですよ。申し訳ないんですが、ちょっと見て来てもらえませんかね」
 別に何もいないならそれはそれで構わないので……と続けたヴェルナーにふむ……と唸るバタルトゥ。
 暫し考えた後、こくりと頷く。
「……分かった。向かうとしよう」
「ありがとうございます。辺境部族大首長殿をこんなことに使うのは何だか申し訳ないのですが……」
「いや……。ウェルナーには世話になっている。これくらいはな……」
「おや。同じ言葉を返されてしまいましたね」
 くつりと笑うヴェルナー。いがみ合っていた帝国と辺境は過去のものか――。
「万が一ということもあります。ハンターさん達もお呼びしていますので、一緒に向かって下さい。異変の元凶がある場合は排除を。なかった場合も報告をお願いしますね」
「……了解した。ハンター達にも伝えよう」
「宜しくお願いします」
 ヴェルナーの物腰柔らかい声にバタルトゥは頷くと、踵を返してハンター達を呼びに向かった。

リプレイ本文

「……手伝って貰って済まないな」
「ううん。いいんだよ。でも変な音、ね。何だろう……?」
「幽霊が出るらしいじゃないか。地下納骨堂でも掘り当てたか?」
 申し訳なさそうなバタルトゥ・オイマト(kz0023)に小首を傾げるイスフェリア(ka2088)。
 淡々と言うルイトガルト・レーデル(ka6356)に、クレール・ディンセルフ(ka0586)がビクッと飛び上がる。
「や、やだー! ゆゆゆ幽霊とかほほほんと冗談がお好きなんですからー」
「そ、そうですよ。そんなもの出る訳ないじゃないですか」
 こくこくと頷くサクラ・エルフリード(ka2598)。
 何故かクレールとお互いを庇うように抱き合っていて……蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009)が察したように笑う。
「おんしら幽霊は苦手かえ」
「そ、そそそんな事ないですよっ。ねえサクラさん?」
「は、はい。もちろんですよっ。前であればロックワンだったかもですが……倒された以上は違いますよね。あっ。もしかしてロックワンの子供とか?」
「あー! きっとそれ! それだよきっと!」
「ですよね!」
 そう言いつつも挙動不審なクレールとサクラに苦笑するテンシ・アガート(ka0589)。
 少し考えて、元気づけるように続ける。
「んー。でもまあ、歪虚の仕業っていうのは同感かな。とりあえず調べてみようよ」
「そうじゃな。その前にちと、聞き込みをせねばなるまいよ」
 扇をひらひらさせながら言う蜜鈴に、仲間達が頷き……。


 まずハンター達が向かったのは、ノアーラ・クンタウの地下にあるドワーフ達の居城、ヴェドル。
 採掘場に出るという幽霊について知ってる事があったら教えて欲しい、という彼らの頼みに、ドワーフ達が集まって来た。
「早速で済まぬが、おぬしらが幽霊を見たという場所を教えて貰えぬか。この地図に印をつけておくれ」
 頷くドワーフ達。蜜鈴から地図を渡され、書き込みを始めて……そんな彼らに、イスフェリアがそっと声をかける。
「作業中にごめんね。幽霊が出る時間帯は決まってるの?」
「んー。そうだなぁ。夕方とか夜に音がする事が多いような……」
「それはどんな音だった?」
 続いたルイトガルトの問いに、ドワーフ達がうーん……と考え込む。
「『キイイイイ』って女の悲鳴みたいな……?」
「『コッチジャナイ、コッチジャナイ……』って言ってるのを聞いたヤツもいたぜ」
「ふーん。姿は見た?」
「姿というか……ぼやーっと影が見えてな……」
「どんな形? 性別は分かる?」
「いやぁ。見たのは影だけだし、ビックリして逃げちまったんでちゃんと見てねえんだ」
「そっかー」
 ドワーフ達の返答に考え込むテンシ。
「こ、これは歪虚の痕跡!」
「そ、そうですよね!! 幽霊なんていません!」
 彼らの証言を必死にまとめるクレールとサクラ。
 2人共心なしか青ざめて震えているような気がする。
 ドワーフ達がハンター達に身を寄せて、声を低くしてぼそぼそと話始める。
「……この騒ぎ、ロックワンの亡霊が起こしてるんじゃないかって話があってなあ……」
「何かを探して彷徨ってるって噂でよ……」
「捕まったら地下に連れ去られちまう、なんて噂も出ててよ……」
「「イヤアアアアアア!!?」」
 悲鳴をあげるクレールとサクラ。
 蜜鈴とテンシ、イスフェリアとルイトガルトは訝しげにお互いを見る。
 ――そもそもロックワンって歪虚とはいえ虫だよね。
 ――うむ。実際戦ったが、悲鳴らしき声は上げよったが喋ったりはせんかったぞ?
 ――それにもし化けて出たとしても、喋れないんじゃないのかな?
 ――恐らく恐怖から出た噂が独り歩きし始めていると思っていいだろうな……。
 そんな会話を目配せで行った4人は、頷き合うとドワーフ達に向き直る。
「ありがとう。とっても参考になったよ」
「その亡霊とやらは必ず排除する」
 イスフェリアとルイトガルトの宥めるような声にドワーフ達はホッとした様子で頷いた。


「2人共、大丈夫?」
「大丈夫です! 幽霊なんていません!」
「ロックワンの幽霊とかキモい!」
 気遣うテンシに吼えるサクラとクレール。
 そんな2人に苦笑しながら、彼は現地の状況を一つ一つ確認する。
「ここが採掘実験場で……ドワーフさんが採掘止めた場所がここだよね」
「そうです。……結構整備進められてたんだ」
「ええ、幽霊なんていません」
 久しぶりに来た採掘実験場。新しい設備が運び込まれているのを見て微笑むクレール。
 おかしな返答をしているサクラに蜜鈴がくつりと笑う。
「蜜鈴、何をしているんだ?」
「なに。地図が更新されておらぬと聞いたゆえな。足りない部分を追記してやろうかと思ってのう」
 地図から目を上げずに答える蜜鈴。それを覗き込み、ルイトガルトはふむ……と考え込む。
「この点が幽霊が目撃された場所か」
「そのようじゃな」
「……地図が更新されていない部分にばかり集中しているな」
「うむ。それは妾も気になっておったところじゃ。……クレール。この場所には何があるか分かるかえ?」
「そこ、ロックワンに掘られた穴! 前のデータだと開いてなかったから間違いない!」
 アナライズデバイスにデータを叩き込みながら言うクレール。
 ……と言う事は、だ。
「ロックワンが掘った穴を巡回していればそのうち遭遇しそうだな」
「うん。探す場所が絞れただけでも大分楽になるね」
「OK。じゃあ索敵開始と行こうか」
「幽霊なんていません」
 ルイトガルドとイスフェリアの言葉に気合十分のテンシ。
 サクラは真顔で頷いた。


 ロックワンは随分と気ままに掘り進んだらしい。
 大きな穴が縦へ横へと曲がりくねりながら、地下に向って伸びている。
「……そういえば、バタルトゥはここに染料を譲り受けに来たのであったか?」
「……ああ。染料といっても土でな。綺麗な赤に染まる……」
「幽霊なんていません」
「素敵ね。オイマト族の特産品は、みんな心がこもった手作り品だものね。人気が出るの分かる気がするなぁ」
「ああ、辺境の民の文化が認められるのは悪い気はしない……」
「売れるのは良いが、また根を詰めすぎるでないぞ?」
「手が足りなかったらお手伝いに行くよ」
「幽霊なんていません」
 和気藹々と語り合う蜜鈴とイスフェリア、バタルトゥ。
 時々、思い出したように呟いているサクラさんですが、これ自己暗示ですので。
 別に怖くなんてないですので!!
 光の精霊を宿したサクラの武器やルイトガルトのランタンが、仄かに周囲を照らしてぼんやりとした影が伸びる。
「……ドワーフ達が幽霊と言っていたのはもしかしてこれか?」
「確かにぼんやりしてて幽霊に見えなくもないよね」
「幽霊なんていません」
 ルイトガルトに頷くイスフェリア。その横で、クレールが小さくため息をつく。
「ここで松明持つとあの松明BBA思い出すなぁ……やだやだ」
「松明BBAとは何だ?」
「前にここに出た歪虚なの。胸ばっかりデカい年増」
 若干主観の籠った感想を漏らすクレール。蜜鈴が思い出したように顔を上げる。
「そういえば、確かあやつら地下で何やら探しておると言うておらなんだか」
「確か遺跡とか何とか……まだ道が見つかってないとか? って、いけない集中集中! 気を張らなきゃ!」
「幽霊なんていません」
 慌てて手元のアナライズデバイスに注視するクレール。
 サクラさんが呟いてますが別に怖くなんて(以下略)。
 ふと、聞こえる電子音。足元を映したクレールのデバイスが、過去のデータと同じものを見つけた反応を示していて……ふと目線を移す。
 そこには、昆虫の手のような赤いパーツが転がっていてイスフェリアが小首を傾げる。 
「これ、何?」
「あー……これ、ヨアキムさんが魔導アーマー勝手に改造した時にくっつけてたパーツだ」
 時々地下に不思議なパーツが落ちている、とは聞いていたけれど。
 まさかこんな時に見つけるなんて……。
 クレールの解説に頷きながらパーツに手を伸ばすルイトガルト。大きさの割に軽く、拍子抜けして目を見開く。
「とりあえず持って帰ってドワーフ達に渡すとするか」
 一方、これまでずっと静かだったテンシ。超聴覚を使い、周囲の音を拾っているらしい――ふと、手を上げて仲間達を制止する。
「ごめん。ちょっと静かにしてもらえる? 何か音がする」
 その声にハッとして息を潜める仲間達。
 坑道を、痛いくらいの沈黙が支配する。

 ――聞こえるのは水の滴る音。それから……。
 あれは足音か……? 複数いるような気がする。
 ……今までに会ったドワーフ達もいない。坑道内での作業は止まっているから……俺達以外の足音が存在するのはおかしい。
 念の為、嗅覚を大幅に上昇させるテンシ。
 匂いで、足音の主の存在が分かるかもしれない。
 微かに感じる甘ったるい香りと煙の匂い。
 ああ、これはヒトが出すもの……侵入者だ。
 
「……ん? 俺、この匂いどこかで嗅いだ事ある気がする」
「知り合いか?」
「うん、多分。俺の記憶が正しければ……蜜鈴さん。扇、用意しておいて。……こっちだ。案内するよ」
 ルイトガルトに頷くテンシ。言われた蜜鈴はそれで正体を察したのか、ニンマリと笑って……。
 テンシの先導の元、仄かな灯りの中、静かに進む。
 向こう側から聞こえるひたひたという音。足音だろうか。
 そしてボソボソと何かを話している声。
 ぼんやりとした灯り。長い影――。
 それが急速にこちらに近づいて来て、そして……。

「「「ギャアアアアアアアアア!!」」」

「ちょっ。ヤダ! 幽霊かい!? 追い払っておくれな!!」
「幽霊じゃないみたいよぉ」
「ハンターでおますな」
「やっぱり……。そうだろうと思ったんだよ」
 見覚えのある3人組にハァ……とため息をつくテンシ。
 彼が感じた匂いは、この目の前でソファーにふんぞり返っている女歪虚……トーチカ・J・ラロッカのもの。
 その姿に、まず真っ先にクレールとサクラがガチ切れした。
「ちょっと!! 何かと思ったら松明BBAじゃないの! 驚かすんじゃないわよ!!」
「歪虚と分かれば容赦はしません! 幽霊とかありえないんですよ死ね!」
「驚いたのはこっちだよ! ……って、よく見たらアンタ、まな板娘かい……?」
「まな板じゃないわよ! どこに目つけてんのよBBA!」
「誰がまな板か!! 死ね!!」
 ギャーギャー言い合うトーチカとクレール。さり気なく傷口を抉られたサクラが吼える。
 パチン、と扇を鳴らす蜜鈴。その音に、トーチカがビクッ! と飛び上がる。
「……何ぞ、何処ぞで聞いた様な声じゃと思えば。久しいのう、トーチカ」
 扇を広げて仰ぎながらにーっこりと笑う彼女。トーチカは足元の土人形に命じると踵を返す。
「……お前達、帰るよ!」
「えっ。姐さん、今日こそ夢の地を見つけるんじゃなかったのぉ?」
「そうでおますー! その為にモルッキーが地図まで作ってくれたでおますよ!?」
「まあ、その地図も無くしちゃったんだけどぉ」
「うっかりでおますな~」
「バカ! アンタ達はこいつの恐ろしさを知らないかr」
 次の瞬間。耳を劈く轟音。そして過る一陣の風。
 地面を焼いた蜜鈴の雷撃。そしてルイトガルトが一気に間合いをつめてトーチカのソファーの足を1本飛ばした事に気が付いて、歪虚達が震えあがる。
「……動かぬ方が身の為だと思うぞえ?」
「動くとお前達の首と胴体が泣き別れる事になるぞ」
「手荒な事してごめんね。ちょっとお話していかない?」
 完璧なるかな、鞭と飴。
 イスフェリアに優しく声をかけられて、歪虚達はガクガクと頷く。
「で? 一体何を見つけるって? さっき夢の地って言ってたけど、遺跡とは違うの?」
「いいや。探してるのは遺跡で合ってるさね」
「まだたどり着けないとかどんだけ方向音痴なの?! 馬鹿なの死ぬの!?」
「煩いよまな板娘!!」
「誰がまな板かあああ!!」
 テンシの問いに偉そうに答えるクレール。ガチギレするクレールとサクラを、蜜鈴が宥める。
「では何故夢の地などと呼ぶのかえ?」
「それはねぇ、ビックマー様の夢を叶えてくれる場所だからよぉ」
「遺跡はデッカイ宝島でおますよ!」
 えっへんと胸を張るモルッキーとセルトポ。ルイトガルドが首を傾げる。
「宝島? 宝石でもあるのか?」
「宝石もイイけど、もっとイイものさ」
「ほう……? それは興味深いのう。是非詳しく聞かせて貰おうか」
「あんた達知らないのかい? 遺跡は既に失われた技術の塊なのさ」
 蜜鈴の声にフフフ……と意味深に笑うトーチカ。イスフェリアが考え込む。
「失われた技術? じゃあ、さっき見つけた赤いパーツも遺跡のものなのかな」
「ああ、そうさ。遺跡に行けばもっとごろごろしてるだろうよ」
「姐さん! ストップよぉ!」
「これ以上はビックマー様に叱られるでおます!」
「ちょっと喋りすぎちまったようだねぇ。まあ、いいさ。それでもあたし達の優勢は変わらないからねえ!!」
「やーん! 姐さん、カッコイイわぁー!」
「痺れるでおますー! 憧れるでおますー!」
「本当バカ! 信じられないバカ!!」
 盛り上がる三馬鹿にギリギリと唇を噛みしめるクレール。イスフェリアが宥めつつ仲間達を見る。
「どうする? 捕まえるの?」
「いっそ殺すか?」
「そうしたい!! ですけど、あれだけ重要な事を喋ってくれる歪虚もそういないですよね」
「うむ。泳がせておいた方が役に立つ気はするのう」
「それはそうかもね。遺跡までの道案内も頼めそうだし」
 さらりと不穏な事を言うルイトガルト。
 本音が混じるサクラと蜜鈴にテンシは頷いて――どうやら方針は決まったようだ。
「お前達、戻るよ」
「「あいあいさー!!」」
「ちょっと待った!! ドワーフさんが怖がるから地下でコソコソするのはもうやめなさい! 迷惑だから!」
「いう事が聞けぬ場合は……どうなるか分かっておろうな」
 クレールの言葉を受けてパチンと扇を鳴らす蜜鈴。その動きに合わせてルイトガルドが剣を構えて……三馬鹿はガクガクと首を縦に振る。
 壊れたソファーに座り去っていくトーチカ。2匹のモグラは思い出したように振り返った。
「お前達! これで勝ったと思うなですよー!」
「覚えてろでおますー!!」


 そんな事があって、何とか異変の元凶を追い払ったハンター達。ヴェドルへ戻る道すがら、テンシが紙のようなものを拾った。
「何これ……地図?」
「……遺跡、という字が見て取れるが……」
「地図無くしたとか言ってたよね……。これがそうかな?」
「これもヴェルナーさんに提出しましょうか」
「そうだね。調査するなら、きちんと装備揃えて臨みたいし!」
「これがあるのに迷っておったのかえ。あれも相当のうつけよの……」
 頷き合うハンター達。
 泳がせる選択をした以上、あの歪虚達に再び会う事になるだろう。
 あのアホっぷりが楽しいような胃が痛いような……ちょっと複雑な気分で帰路につくのだった。

依頼結果

依頼成功度大成功
面白かった! 4
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • 遥かなる未来
    テンシ・アガートka0589
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュka4009

重体一覧

参加者一覧

  • 明日も元気に!
    クレール・ディンセルフ(ka0586
    人間(紅)|23才|女性|機導師
  • 遥かなる未来
    テンシ・アガート(ka0589
    人間(蒼)|18才|男性|霊闘士
  • 導きの乙女
    イスフェリア(ka2088
    人間(紅)|17才|女性|聖導士
  • 星を傾く者
    サクラ・エルフリード(ka2598
    人間(紅)|15才|女性|聖導士
  • ヒトとして生きるもの
    蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
    エルフ|22才|女性|魔術師
  • 戦場に疾る銀黒
    ルイトガルト・レーデル(ka6356
    人間(紅)|21才|女性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 【質問卓】原因究明の為の準備
蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
エルフ|22才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2017/06/12 12:16:38
アイコン 【相談卓】大地の下に響きたるは
蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009
エルフ|22才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2017/06/11 22:53:43
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/06/08 00:03:11