【MN】知追う者、同人誌の即売会に行く

マスター:狐野径

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2017/08/07 12:00
完成日
2017/08/14 22:06

このシナリオは3日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●現実
 大江 紅葉はグラズヘイム王国のイノア・クリシスのところを訪れていた。
 イノアの兄ニコラス・クリシスが歪虚化し、現在プエルとしてこの近辺にいるかもしれないと不安が募っているという。そのため、縁もあって時々訪れて世間話をしていた。
 そんなある日の会話である。
「リアルブルーには同人誌の即売会があって、すっごく広い会場を使って三日三晩イベントがあるそうです」
 紅葉は妙な知識を披露した。
「夜もですか?」
「……あれ? たぶん、違いますね。夜はダメです、行っちゃ」
「ですよね?」
「人を募って本を作って頒布するそうです。いろんな人がいろんな本を……」
「紅葉様、目がすごく、輝いています」
 イノアは思わず引いた。そのくらい、紅葉の目はキラキラしていた。いや、目だけでなく全身から「行きたい」と醸し出している。
 そのあとは世間話をして紅葉が帰宅した。その晩、見た夢の話……。

 紅葉もイノアも目を覚ましたら忘れる。
 ハンターも紛れ込むかもしれない、不思議な夢の中。

●一般参加者
「これで全部ですっ!」
 紅葉は家令の前で持っていくものを並べる。
 水筒、中身は明日詰める。お弁当代わりの非常食に熱に溶けないお菓子類をちょこちょこ。お財布、お金、手提げ袋。地図も忘れてはいけない。
「服はこれでいいでしょうか?」
「宗主、コスプレというものになるのでは、と家臣一同心配しております」
「……えー」
 家令は告げる「洋服用意した」と。
「えー」
「宗主がなぜ洋装が苦手かというのを総合し、選びました」
 半袖のワンピース、膝より下丈。
 薄い色合いのレギンスとソックス、比較的しっかりしたつくりでペタッとした靴。そもそも靴に関しては普段もはいている。
 肌を隠せるゆったりとしたカーデガン。
「うっ」
 紅葉は逃げ道がなくなった。結果、翌日は初めての洋装、初めてのリアルブルー。
 家臣一同、翌朝、紅葉が出かけるのを笑顔で見送った。
「宗主は何を着ても可愛らしい」
 基本、家臣は年上が多いため甘い。
 紅葉は同人誌の即売会を楽しみに、飛び跳ねるように急いで出かけた。

●サークル参加者
 イノアは兄の部屋をこっそりのぞいた。
 夏休みで学校も休みで癒えにいても遊んでくれないのは寂しい。いや、もう、遊んでもらう年頃でもないし、お茶は一緒に毎日している。
「どうしたんですかあ、イノア様?」
 やる気のない目でニコラスの護衛のまま納まっているジョルジュ・モースが立っている。出会った彼の手にはいろいろ詰まったカバンがある。
「あなたも行くわけ?」
「むしろ、代わっていただけるなら代わっていただきたいですよ!」
 イノアでは護衛の役割にはならないのでどういう理論でそうなるのか問いたいところだ。
「なぜ、俺なんですっ! うちの兄に行かせればいいのです!」
「……仕方がないでしょ、あなたが兄の護衛のままなんだもの!」
 正論をたたき返され、ジョルジュが溜息をついた。
 部屋に入るとニコラスが振り向く。
「イノア、どうしたの?」
「なんでもないです、お兄様」
 気付けば兄は身長が伸びていた。騎士団長みたいにかっこいい、自慢の兄だ。外見だけではなく内面も優しく、文武両道と非の打ち所のない兄。学校のある王都でも話題に上がっていると知り合いから聞いた。
「お兄様、わたくしも行きたいです!」
 ニコラスは嫌そうな顔になる、一見すると表情は変わっていないがイノアは気づく。
「人多いから大変だよ?」
「でも、サークル参加でしょ! なら、スペースにいればいいわけです」
「……うん、そうだね」
 ニコラスは首をかしげる。勉強されている、同人誌の即売会。
「まさか、お兄様、作っていらっしゃる本をわたくしにみせられないような!」
 ニコラスは慌てて首を横に振り、手をパタパタと振る。
「それはない! まあ、恥ずかしいけど……イノアに見せても問題ない内容だよ」
 ニコラスは机の上にある「見本誌用」と記された袋に入れられた本を見せた。

 ――演出家レチタティーヴォ研究

「……本当、なんか、まあ、そうですわね」
 イノアは安堵やらつまらないやら思う。
「ついてくのは構わないよ? 父上と母上の許可はいるけれど」
 観念したらしいニコラスは微笑んだ。
「なら、私はお役目ごめんですよね?」
 ジョルジュがなぜかいい笑顔で告げる。
「なぜそうなるのか知りたいんだが? 僕よりもイノアを守るほうが重要だろう?」
「あなた自身、自分で戦えるではないですか」
 ジョルジュは溜息を洩らした。
「荷物、多すぎる」
 保冷剤やらなんやらもあるところに、イノアが加わった。これは、嫌な予感しかしない。
 自分用以外が全部二人分になるのだ!

●リアルブルーにあるという場所
 東京・台場にある巨大な展示場。近年新しい棟もでき、一層広くなった場所。
 始発で来る人達がわんさかいるらしい……紅葉はまだそこまで到達はしていない。
 紅葉は転移門で秋葉原に飛んで、そこから電車に乗ることになるはず。
「わーあああああ。あああああああああああああああ」
 お上りさんも真っ青なきらめきを浮かべ道を歩く。建物も初めて、電車というのも初めて。
「秋葉原から行くには……電車に乗って、乗り換え……は……有楽町ですね」
 人ごみにもまれて、飛ばされ、流されて紅葉は進んだ。

 同じく転移門経由で来たニコラスとイノア、ジョルジュの三人。
「暑いですね、お兄様」
「そうだね。東京というのは気温も湿度も高いそうだよ」
「そうなんですね……」
 外に出るとイノアは驚いて兄の腕にしがみついた。優しく抱きしめる兄に、イノアは頬を赤くする。
「怖いことはないよ? さ、行こう」
 ニコラスの笑みを見てイノアは嬉しかった。
 ジョルジュはチッと舌打ちをしてついて行く。帰りはこの荷物が半減していることを祈った。

リプレイ本文

●ああ
 雨月 藍弥(ka3926)はコインをはじき上げた。
「さあ、彩萌、表か裏か!」
 雨月彩萌(ka3925)は抵抗の結果、このコイントスによる賭けとなり、今は度胸だと「表」と告げた。
 二人の心音は響く。
 結果は――藍弥は無言で全身から明るい光を発しているのではという喜びを表し、彩萌は小刻みに震えながら石化した。
「この世には、狂っている異常な神しかいないのでしょうかっ!」
 彩萌の目の前には、当日の衣装を手に狂喜乱舞している兄藍弥の姿があった。

 アルト・ハーニー (ka0113)は手製の埴輪を手乗りから等身大までを準備し、埴輪の擬人化で同人誌も作った。
「今年も来たぜ、夏の祭典! 埴輪の魅力を伝えるチャンス!」
 気合十分。

 Uisca Amhran (ka0754)は告知を見て「これは参加したいです」と歓喜に震える。
「同人誌の即売会には『こすぷれいやー』という人が集まるって聞いたのです。『こすぷれいやー』は『あいどる』になる登竜門の一つだとか……」
 彼女は最近「奏唱士」すなわち「アイドル」になった。その研鑽を積むべく参加したい。コスプレは早く入れるとのことで申し込んでみた。

 ディーナ・フェルミ(ka5843)は食べることが大好きだ。様々な経緯を踏まえ、食については色々な思いがある。そんな中、彼女はリアルブルーに素晴らしいものがあると知った。
「ごはんが三倍捗る薄い本が売ってるって聞いたの。これはぜひ探しに行くの!」
 彼女は「ごはんが三倍捗る本」もしくは「おかずになる本」を探す旅に出る。

 メイム (ka2290)はイベントのカタログを見てなんとなく知り合いがいそうなサークルカットを見つける。
「レチタティーヴォなんて取り上げるのってプエル(kz0127)しかいないよねー?」
 差し入れの準備をして出かけることにした。

 ミオレスカ(ka3496)はカタログで「醤油」についてのサークルがあるかチェックし、計画を立てる。
「ルートはこれですね。これで行けば始発ですし、座っていけます」
 わくわくと当日を待つのみとなった。

「大事な日に遅刻なんてどうかしているよー!」
 アーシャ(ka6456)は少女漫画で甘々な作品により一層深くした内容、健全の枠でサークル参加予定だ。
 仲間が遅れる上、到着は昼以降だろう状況。
「ならば……」
 即刻モーニングコールで同級生アリア (ka2394)をたたき起こし、移動途中にある先輩リュー・グランフェスト(ka2419)の家を強襲し、サークル入場のチケットを渡して助っ人を頼んだ。
 アリアはアーシャにモーニングコールでたたき起こされた。
「電車に乗ってくのはあんまし……」
 電車が苦手だが友人の頼みを断る理由もなく、リューも一緒に行くということで安心もあり準備を急いだ。
 リューはチケットを眺め、ため息を漏らす。
「放っておくわけにはいかないな……マリア、電車が苦手だというし」
 時間を見て急いで準備をした。
「まあ、祭りってことだし、気負うことはないか」
 同人誌の即売会とは縁がない上、寝起きに言いくるめられたためリューはアーシャの言葉をうのみにしていた。

 ステラ・レッドキャップ(ka5434)が参戦したのは、ただの好奇心だった。
 同人誌がほしいとか、企業ブースが気になるとか、コスプレがしたいとか見たいとか、全く欲求がなかった。
「イベント探検だな」
 悪夢の始まりだったとは誰も知らない。

●駅と外
 レイオス・アクアウォーカー (ka1990)はスタッフとして当日を迎えることとなった。
 集合時間に来られるようにしていたが、始発から続々とくる一般参加者に思わず「おおっ」と声が漏れる。
「話に聞いていたがこいつはハードな一日なりそうだ」
 気合を入れた。

 メイムの保冷袋には二リットル分ペットボトル。ミネラルウォーターを使って安全に配慮し作った紅茶を冷やした物だ。また、差し入れとしてクッキーも持っていた。
 待機列に並びながら熱中症にならないように、補水液や塩せんべいを飲食しつつ各種補給をする。頭にはタオルをかぶりゆーらゆらと並ぶ。
「帽子じゃなくて日傘がほしかったけど……この列の状態だと邪魔になるからね」
 仕方がないと納得した。

 アリアは地元の駅で待っていてリューと合流した。
「気分が悪いとかあれば言うんだぞ」
「先輩、ありがとうございます」
 アリアはリューがいてくれることで「頑張ろう」と思ったが、乗り換え後の路線の大混雑を見てくじけそうになる。
「乗れるのか? 始発だが……アリア、俺のどこか掴んでおけよ」
「どこかっ! 袖、袖」
「半袖」
 混乱したままリューの上着のすそを掴むアリア、彼女の服の一部を掴み耐えるリュー。十分程で最寄り駅に到着した。はぐれたら終わりだと息をのんだ。

 彩萌は淀んだ目で藍弥に付いてやってきた。
「列はこちらに作ります」
「みなさん、後半歩前に進んでください」
「ご協力ありがとうございます」
 スタッフたちが忙しく動く姿がある。
 異常な兄の助けをするのは嫌だが、現場を見て彩萌のまじめさに火が付き「売り子を頼まれたのだから、その件に関しては全力でこなそう」と決めた。
「それにしても、わたしも早く来ていますが、この人たちはもっと早くから来ているのですね」
 無言に近いが、熱気は感じる。
「そう、この中にどれだけ私の愛すべき彩萌のすばらしさに気づく人がいるのか考えると、心臓がバクバクして酸欠になりそうです」
「なら、酸欠になってください」
「うぐっ……し、幸せ」
 藍弥は胃の当たりに彩萌の拳をのめり込ませ、至福な顔をしていた。

 オウカ・レンヴォルト (ka0301)はイレーヌ (ka1372)とのデートの場にイベントを選んだ。
 オウカは涼し気な和装である。イベント自体服装はまちまちであるが、偉丈夫が着こなす和装は目立つ。
 いつもと違う服装で来るという彼女をドキドキしながら待っていた。
「待たせただろうか?」
 イレーヌがひょこりとやってきた。
「そんなことはない」
 否定をしつつイレーヌの格好を見る。タンクトップにホットパンツという夏の活発な少女を演出する姿である。
「蒸し暑いな……さて、この行列に並ぶんだな」
「ああ」
 イレーヌはポケットからサングラスを手慣れた手つきで掛けた。
「並ぼう。中に入るまでばててはいけないからな。きんきんに冷えた飲み物は多めに持ってきた」
 イレーヌは凍ったペットボトルを取り出すと、オウカの頬に当てようとしたが届かず思いっきり突き出し――オウカは気づいてしゃがんだところにペットボトルは叩き込まれた。
「すまぬ」
「いや、このくらい問題はない……ペットボトルは冷たくて気持ちいい」
「そのまま当てていてくれ」
 じわじわ氷が溶けていくのをオウカは実感していた。

 ステラはまず駅から出るのに絶句した。
「いや、なんだ、この人混みは!」
 いきなり嫌になりかけるがここまで来て、会場も見ずに帰りたくはない。
 さらに駅の外に出て何とか人の陰から見た情景にまた言葉を失う。
「どこからこれだけの人が集まるんだ!」
 人の流れに乗り、待機列の後ろにつく。密集体型で風も遮られ、人の熱気が押し寄せる。
「暑い……」

 天央 観智(ka0896)はのんびりやってきた。興味はあるがなかなか来ることもないイベントだった。
 電車に乗るところから異常な状況を目にするが、目的は緩いためのんびり流れる。
「……お上りさんではないのですが……きょろきょろしてしまうというか、足が止まってしまうというか」
 複雑な思いがぽつりと漏れる。

●さあ、準備
 アシェ-ル(ka2983)は運営側の手伝いとして、自らもコスプレをしつつ、警備に回る班に入る。
「腕章つけてください」
「えええっ!」
 スタッフに説得され着用するが、ツインテールのメイド服につけると、意外とマッチしており気にならない。
「これはこれで可愛いし、かっこいいですね」
「そうですよ、可愛いし、かっこいいです」
 央崎 遥華(ka5644)はアシェ-ルについてきて同じ班で参加していた。服装もそろえてメイド服にし、ウィッチキャット要素を取り入れた。
「あれ?」
「いましたよ、最初から」
「……つい、まっすぐ走ってしまいました」
「いえいえ、良いです、迷子になりませんでしたから」
「遥華さんも可愛いですよ」
「ありがとうございます」
 二人は戦場に向かう――前に各種配置を確認する。飲食店も重要なチェックポイントだ。
 腹が減ったら終わりであり、暑さ対策をしていないとばててしまう。スタッフがそれでは申し訳が立たない。
「暑いよー」
 すでにアシェ-ルが蒸し暑さに音を上げている。
「アシェさん、これを」
「冷たいっです。ありがとうございます」
 凍らされた水のひんやりを楽しみつつ、じわじわと増える参加者を見ていた。

 アーシャは先行して会場に入る。
 すでに周りでは準備が進んでいる。一般入場が開始される時間までまだ余裕はあるが、なんとなく焦る。
「二人が来るか来ない……いや、アリアもリュー先輩もまじめだし、困っているあたしを放置しないよね!」
 暫くするとアーシャのスペースに開場前にアリアとリューは到着した。
「アリアにリュー先輩ありがとうございます。やーほんと頼りになる先輩を持って幸せですよー」
 アーシャは妙にいい笑顔で頭を下げる。
「アリアもありがとう! 持つべきものは友よ」
「う、うん……すごい人だね」
「だまされた感がある」
 アリアとリューの言葉を聞き流し、アーシャはてきぱきと動く。
「ささ、二人とも座って」
 パイプ椅子を勧めた。
 座るとアリアも落ち着き、机に並ぶ作品を見ることができた。
「わっ! すごーい。これ、アーシャちゃんが描いたの?」
 アーシャは照れ笑いをしつつ「見ていいわ」と告げる。
「ま、この熱気は嫌いじゃない」
 リューは会場を見渡した。

 Uiscaは会場の外の人の多さにも驚きつつ、会場前に入れる更衣室に向かう。
「……人の多さに飲まれてはいけません」
 着替える場所は広い場所だった。
「これでいいのですね……これがふぁんたじーげーむのこすぷれです?」
 時間が空いたため外で渡されたカタログを見る。
「パフォーマンスは禁止!?」
 アイドルの登竜門の盲点だった。

 グリムバルド・グリーンウッド(ka4409)は同人誌即売会は手慣れている。
「慣れてきたが、準備が終わるとほっとするぜ。間に合うってわかっていても」
 サークル名は「雲くじら」。彼が見てきた世界をもとに描いた風景画の画集。実際にある風景にファンタジー要素が追加して、どこか懐かしいが新鮮に感じる不思議な絵でタイトルは『夢幻画廊』シリーズという。

 雪継・白亜(ka5403)はサークル「雪ノ下」として参加する。自身が喫茶スノウ・ガーデンを姉妹で経営しているため、珈琲に関しての啓発をする。
 流行のキャラクターを描き、それとともに珈琲に関することを記す。初心者でも手軽においしい珈琲の淹れ方から変わった飲み方まで掲載している。
 スペースに到着後、てきぱきと準備は完了。
 ここからが本番で、隣のスペースへの挨拶から始まる。
「おはようございます」
「おはようございます」
 白亜のあいさつにグリムバルドは応じる。
「本日はよろしくお願いします」
 白亜とグリムバルドの声は重なり、自然と笑みがこぼれる。
 二人は思った「良い感触だな」と。

 彩萌はサークルの場所を覚えた後、コスプレの衣装に着替えるために移動した。
 コスプレの注意事項をもらい着替える。フリルスカートがついているバニー服で、フリルスカートは可愛らしく、レースもあしらわれて涼しげにも見えた。ふわりとまとわりつくさまは良いが、兄の好みを着せられていると思うと苛立ちが募る。
 サークルのスペースに戻ると準備は完了していた。テーブルクロスは単色のシンプルな物であるが、載っている物は彩萌のイラストをあしらった本、スペース内には許される限りの大きさのタペストリーが飾られている。
 藍弥は戻ってきた彩萌を目をまん丸くして凝視する。パイプ椅子から立ち上がると、カメラを手に撮影をしようとした。
「ルール違反です! コスプレ広場でしか撮れませんから」
「なっ! 撮影許可を撮ればいいはずではないか」
「場所は指定です」
 バンと説明書を見せた。
「そうですね、うん、規則は守らなくてはいけないですね」
 藍弥は物分かりがよくうなずいた。
 お品書きに「彩萌がいかに愛おしくて美しくて尊い生き物か世間の皆様にも体感していただきたくて、このように妹の写真に基づいた画集を販売することにいたしました」という記載を彩萌は見なかったことにした。

 レイオスはサークル参加には見本誌回収に会場を回る。絵に描いたような貴族の若君とその妹と護衛という風の三人がいるスペースに来た。
「見本誌の提出をお願いします。あとチェックですね。演出家の研究ですか……はい、問題ないです」
 スペース内にいる兄妹がホッと息を吐いている。問題ないと分かっていても緊張する物だよな、とレイオスは思う。
「たくさん売れると良いですね」
「はい、ありがとうございます。スタッフの方もお気をつけて」
「こちらこそありがとうございます」
 レイオスは空き時間にまた来ようと親心のようなものを抱いた。

●外にいる人
 観智は列に並ばず、早めの昼食取ろうと会場近くの商業施設に入るが、フードコートは人があふれていた。
 飲食店はすいているようなので見て回り、入口付近にあるパスタ屋にたどり着く。
「見た感じ、よその国の人というわけには見えないのは……服のせいですかね」
 知り合いと思われる後ろ姿を発見したのだった。
 パスタ屋を見ると、レジより手前でメニューを見て首をかしげている大江 紅葉(kz0163)がいた。
 違和感はある。洋服を着慣れていないために発生する緊張感と髪型が大いに似合っていないとからだろうか。
「紅葉さん、こんにちは……」
「はひっ……こここここんにちは」
「いや、そんなに慌てなくても……このような人の多いところで知り合いに会うこと自体が珍しいので驚くのもしかたがないのでしょうね」
 観智の言葉に紅葉はうなずき「取り乱してすみません」と謝罪する。
「どうかしたんですか?」
「え、何を頼むか悩んでいたのです」
 観智が見ると店内はまだすいている上、エアコンがよく効いている。
「ご一緒していいでしょうか?」
「え? かまいませんよ」
「なら、注文しましょう。何が悩むポイントだったのですか?」
「どれが初心者にいいのかなと思いました」
 観智が説明をし、紅葉は「ナポリタン」を頼んだ。
 それぞれ会計をすまし、席に着く。
「それにしてもすごい人ですね」
「僕も驚いています」
 世間話をしつつ、食事をして待機列が消えるころに二人は外に出た。
「天央さん、御武運をお祈りします!」
「え? そこはなんか本格的なんですね。紅葉さんもよい出会いがありますように」
 二人は入り口で別れた。

 ミオレスカが駅に着いたころ、すでにお宝を抱えて帰っていく人たちとすれ違う。
「人は人です。でも、少しだけ売り切れは気になります」
 まだ待機列はあるが、あと少しで入場制限解除されそうだ。
「会場に向かっているだけです」
 列にくっついて歩いていく、ただ時間がかかる移動。彼女が入ってしばらくすると入場制限解除の宣言が流れた。

●撮影
 Uiscaはコスプレ広場――撮影が許されている地区にやってきた。コスプレイヤーも撮影者もそれなりに多くいる。
 Uiscaは撮影許可を求める声に、笑顔で応じる。ポーズをとってカメラにウインクを投げかける。
 ダンスの要領でポーズを変えていく。自分を表現し、喜んでもらえるということは実に緊張と楽しさがある。
 そんな中一人怪しい動きをする。
(……え? すごく下から撮ろうとしています?)
 注意をしないといけないだろう。しかし、アイドルらしい注意の仕方とは何だろうか。Uiscaの頭はグルグルする。
「ぬっ! 怪しい人ですね!」
 アシェ-ルが問題の人物の背後に仁王立ちする。
「まあ、まだ撮っていないみたいですが、やめるのは今のうちですよ」
 遥華は微笑みながらカメラの画面をのぞき込む。
 その人物は捨て台詞の後立ち去り、周りから拍手が起こる。
「ありがとうございます……あれ? アシェ-ルさん!」
「ああっ! こんにちは!」
 挨拶を交わす二人に遥華が「皆さんがお待ちです」と告げる。
 撮影の予定がなかったアシェ-ルに緊張がみなぎったが、Uiscaと遥華に誘われて笑顔でポーズをとった。

●熱気
 レイオスは待機列が動き始めると声をかける。
「走らないでくださーい。安全第一ですよー。暑さで館内はバッドステータス『暑気あたり』が発生しています! 頑張って抵抗してくださいー。ああ、適度に休息と水分補給があれば、抵抗力が増します」

 藍弥は実は物分かりが良いふりをしたに過ぎず、妹の新しい映像を入手するため隠し取りをしていた。やってはいけないことにまで手を染めた。
「ありがとうございます(もう二度とこないでください)」
 非常に硬い営業スマイルで頒布している彩萌。本が頒布できることはいいことか悪いことか分からないまま、思考と感情を殺し対応する。
(ああ、やはりバニーは良く似合ってるよ!)
 閉会まで藍弥は内心はにやけっぱなしであった。

 グリムバルドと白亜は会場の様子を眺めのんびりとしている。
「こういう時、人気のあるジャンルやサークルに一目散に人が行く」
「なるほど……噂に聞く戦場や雲が湧いているのだな」
「妙な知識だけれど、その通りだ」
 グリムバルドは白亜にうなずく。
「ここも徐々に人が増えるから焦らない」
「焦るつもりはないが……焦っているかな?」
 二人は笑った。
「ちょっと暇だし、見物に行ってこようかな」
「見ているだけならやっておいてもいい」
 白亜なら頼んでもよさそうだとグリムバルドはうなずき、「何分後戻るっていう対応でも構わないから」と言いながら出てみた。

 オウカとイレーヌは並んでいる間に相談していた。
「シューティングや格闘ゲームのところに行くつもりだ」
「集合するのは大変だろうから一緒に行こう」
「そのつもりだ……で、イレーヌはどういったところを見るつもりだ?」
「結構あちこち行くことになる」
「問題ない」
 午前中はオウカの行きたい辺りを回った。そして、昼食を取り休息となる。並んでいる間も二人でいれば苦にはならない。
「これはオアシスだな」
「これなんてどうだろう?」
「いいな」
 他者からの視線は何か探るようなものだ、歳の差、身長差カップルなのか、親子連れなのか。二人は二人で気にせず互いの物を食べさせ合ったりしつつ、食事を楽しんだ。

 メイムが向かった評論の当たり、涼しかった。
 彼女の前にはコスプレでないが服装がまず目立つ三人組が暇を持て余してスペースにいる。
「新刊一冊くださいな」
「はい、ありがとうございます」
 ニコラスは爽やかに笑みを浮かべて一冊手に取り、お金と引き換えに渡した。
「これは差し入れ。イノアさん、顔色がピンチだよ」
 メイムは彼女が暑さで真っ赤になっているのに気づいた。
「これ冷たいから」
 いそいそと保冷袋からペットボトルを取り出した。
「ありがとうございます」
「ああ、ごめん、イノア……僕がそばにいるのに」
「いえ……なんだか、ボーとしているのが楽だったのです」
 イノアはメイムにお礼を言いながら、ペットボトルのお茶を口に含んだ。
 メイムはふと隣の売り子の視線に気づいた。
(ははーん、ニコラスというかプエルがイケメンだからだね)
 ニヤリンとメイムは目を向けておいた。バチッと火花が飛び散ったかもしれないが、それ以上は視線の応酬はなかった。ハンターとしての経験は一般人には勝る。その上、隣にいればニコラスとイノアのやり取りは見られるため、イケメンでもシスコンは難しい。
「あとクッキーね。これで元気出して。まだ始まって時間それほどでもないよ?」
「はい、ありがとうございます」
 メイムにニコラスとイノアは深々とお辞儀をした。
 グラズヘイム王国の貴族が煩悩のるつぼにいる図はなかなか不思議で、平和に思えた。

 ステラは人の波に逆らわず、流されて生き延びていた。隙を見て人波が穏やかな方に入った。
「……見覚えのあるようなないような奴がいるぞ」
 演劇の評論本らしい。座っているのは彼より年上に見えるプエルぽい人物と「お兄様の本を手にも取らないなんていうことなの」と視線で訴えてくる少女だ。ステラ、しっかり目が合ったため足が止まった。
「一冊もらうよ」
「ありがとうございます」
 青年プエルの対応は爽やかだ。
「どんなものがこの辺りあるんだ?」
「この辺りは評論です。あなたはどういったのに興味があります?」
「リアルブルーの銃かな……」
「あっちの方にあると思いますよ?」
「ん? ありがとう」
「いえ」
 ステラはとぼとぼ歩いていくと確かにミリタリー系のジャンルがあった。
「お、おおう!」
 思わず片っ端から見てみることにした。

 ミオレスカはサークルナンバーを見て目的地に行く。
「ここですね……ありました」
 この国で市販されている醤油の容器の形の特徴、地域性などを示した一般消費者視点から詳しい解説がされている本だ。
「これが新刊ですね」
 手に取るとパラリと見てからすぐに財布を取り出す。
「前回見て非常に興味深く拝見しました!」
「ありがとうございます」
「すごくたくさんあるんだと思いました。味も違うんですよね?」
「そうですね。今度は味百選もしたいですね……色々ありすぎて」
 スペース内にいた人は作者だったらしく、会話が弾んだ。
 そのあと、ミオレスカは屋台村で休憩を取り、地図を見る。次の目的地は比較的近くにある「れちたん本」のサークルであった。
 プエルを大きくしたような、その父親を若くしたような青年がいるの不思議な感じがする。
「れちたん本はこちらですね、少し中見させてください……よくできています。一冊ください」
「ありがとうございます。ひょっとしてレチタティーヴォさんをご存じなのですか?」
「はい」
 ミオレスカは嬉しそうなニコラスの表情を見つつ、「戦いました」とは言えないと言葉は飲み込んだ。

 アーシャはリューとアリアには順番に見物に行ってもらい、一人で店番中。
「新刊あります。どうぞ、読んでみてください!」
 通り過ぎた人に声をかける。手を取ってくれると嬉しく、また頒布できると欣喜雀躍する。
「ありがとうございます」
 つり銭があるとき、相手の手を握りしめるほど嬉しかった。

 リューは店番の休みに即売会を見て回ることにした。
「お、こっちのほうはまたずいぶん違う雰囲気だな……」
 少女漫画から少年漫画の方に移動していた。飾ってある絵のイメージが違うだけでなく空気も違うのだ。
「これは、全部違うのか気になるな」
 時間が許す限りイベント会場を見て回り空気を楽しんだ。

 アリアはスペースにいるときから見て気になっていたコスプレを見て回る。
 自由時間になって回るが、様々なコスプレを見られていると帰れなくなりそうであり、油断ならない。
「うわ、すごい、素敵。あ、あっちの可愛い」
 ワクワクしながら見て歩いていた。

 観智は企業ブースに直行する。今どのような作品が話題なのか、力を入れているのは何かがわかる場所。
「長蛇の列ですね。こちらは見られそうです」
 出版物の展示がメーンのようで、並ぶ要素はなかった。ポスター見るとイベントは記載してあったがちょうど関係ない時間帯。
「もう少し眺めてから帰りましょうか」
 屋上に出ると生ぬるい風が頬を撫でたが、それでも一息付けた。

 アルトは通行人と目が合った。
「せっかくなら見ていかないかい? 見るだけならただだ。この素晴らしい埴輪を一家に一台……いや、一体どうかねぇ?」
 グリムバルドは面白そうだと一応手に取ってみる。
「本格的だな」
「お目が高い! 陶工だったんだが、趣味が高じて埴輪作り専門になった」
「え?」
「埴輪のどこか魅力かというと――」
「……あ、済まない。店番を頼んできてしまっているから戻らないとならない」
「そうか」
「でもまあ、一冊頂いて行こうか」
「毎度!」
 記念もかねて一冊くらいは良いと思った。

 白亜の前に見覚えがあるが二度見したくなる服装でやってきた。
「紅葉殿が洋服……」
 キッとにらまれたが迫力はない。
「早い。中身を確認しなくてもいいのか?」
「だって、ここに、珈琲のおいしい入れ方って書いてあります」
 もっともだ。
「スケブって何ですか?」
「好きな絵を描く人がいたたら、スケッチブックを用意してお願いするんだ」
 白亜は自分のスケッチブックを見せて説明した。
「なるほど。でも、今回は見送ります。初めてでたくさんのことはできません」
 紅葉の荷物はすごいことになっている。鞄を斜め掛けしている以外は風呂敷で作ったらしい袋を二つ提げている。白亜が感心していると、挨拶をしてお宝の地図を見ながら紅葉が立ち去って行った。
 入れ違いにグリムバルドが戻ってきた。
「このような本を買った」
「埴輪?」
「どうぞ」
「せっかく買ったのに?」
「それは皆で楽しむのもありだろう?」
 白亜は試しに読ませてもらった。

 余裕ができたころレイオスはニコラスのところに向かう。
「あ、朝の係の方ですね」
「せっかくなので一冊ください」
「ありがとうございます」
 頒布状況をさりげなく見ると、なんとなくはけているようだった。
 それから気になるところを巡り、仕事に戻り本日の閉会を迎えるのだった。

●ハダイロ
 ディーナはリアルブルーに興味があるが、豆知識に情報が多かった。
 長蛇の列を見ても、なんとなく並び、耐え忍ぶ。いざとなったら聖導士の力の見せどころ――というより気合で乗り切ることになる。
 会場は心の中でスキップをし、普通に歩いていた。そして、抽象的な情報であったが、何故か迷わずたどり着いた。
「並んでいるのー、きっとここが一番流行のところなのー」
 ポスターや並んでいる物が妙に妙に肌色が多かったり、男同士で絡んでいるなどきわどい雰囲気ということは目にしなかったことにした。関係ないから。
 そして並んで待つとお品書きが回ってくる。お品書きなんて表現、飲食店みたいである。
「最近一番流行のごはんが三倍捗る本をくださいなのっ!」
「年齢確認をさせてくださいね」
 年齢はパスしたディーナは売り子が指さした本をペらりとめくってみた。
「……ふえっ?」
 ディーナ、目の前で火花が散り、ぶっ倒れた。

 遥華は休憩のとき、お宝の地図をもとに同人誌を入手しに行った。
「ここです! 気になっていたのがあるのです……同じカップリングでも受けと攻めが違うということに」
 一般的なカップリングと逆も入手し、隅っこで戦利品ちょっと立ち読み。
「これは……こっちが受けとは斬新です!」
 遥華は感心し、どちらもありだと確信した。

 イレーヌは宣言通りあちこち動き回る。
 オウカは彼女が何を買うのか気になるが、あとで聞けばいいと周囲を見ていた。最後だというところに向かう。
「ど、どこに行くんだ!」
「様々な種類のものを集めたいだけだ」
「いやいやいや……!」
「おおっ! あれは斬新だ」
「いやいや!」
「純愛は終わった! 次は辱め、触手……それとそにれ!」
「イレーヌっ!」
 オウカの悲鳴のような声が上がる。
「お、おおう、これは! 誰かに似ておるの。済まぬ、これをくれないか」
「お嬢ちゃんごめんね、十八歳未満は買えないんだ」
「オウカ!」
 売り子の言葉の直後、澄んだ目でイレーヌはオウカを見上げた。
 売り子の視線がオウカに突き刺さる。
 どうする、オウカ。
「駄目だあああ」
 イレーヌはにやにやしながらオウカの取り乱す様子を眺めていたのだった。

●さて
 Uiscaは写真撮影に応じていた。
「パフォーマンスできないのはこれだけ人がいれば……無理ですね」
 喜んでくれる人がいるか自分を表現できるかもこれはアイドルの重要事項でもあろう。
 Uiscaの笑顔は海風の中、輝きを増した。
 同じ広場にいるアシェ-ルは変事がないか見て回る。
「この格好の意味なかったかもと思いましたけど、楽しかったです」
 あと少しある時間を楽しむことにした。

 アルトは少し寂しかった。
「頒布はできたとはいえ、まだまだ!」
 埴輪をいかに普及させるかまた考えていくことになろう。
 近くにいるグリムバルドと白亜に打ち上げという名の布教活動でもしようかと視線を投げかけた。

 救護室で目を覚ましたディーナは看護師に状況を聞かれる。そして、説明を受けて見送られた。
「あれでごはん三倍……恐ろしいのリアルブルー」
 鼻のもとに確実に食事だという示す匂いが届いた。
「……間違わないの……」
 ディーナは向かいながら、元気を取り戻した。

 アーシャはリューとアリアが楽しんでいたのを感じ安堵していた。
「さてと、夕飯食べて帰るのか?」
「おなかすいた……」
「帰るまでがイベントだよ……この近辺じゃ混んでいて入るのも大変だよ」
 経験者の一言で「地元まで戻ってから」ということになった。。

 ステラは休憩後、せっかくなので他も見てみようと探検を続けた。
 向かった先は妙に女性が多いところだった。
 ポップが所狭しとあり、水玉や花を散らしたような背景で恋愛ものを示していそうな絵。もう一方は肌色が多い男たちのイラスト。
「……うへ?」
 見てみるだけでは何かわからない。まあ、気にせず手に取ってみた。
「あ、お嬢さん、年齢確認いるんだ!」
 暑さによる汗、見てしまったかもしれないものへの冷や汗――。

 ――真夏の夜の一幕。

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MVP一覧

  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカーka1990
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカka3496
  • 友と、龍と、翔る
    グリムバルド・グリーンウッドka4409
  • 冒険者
    雪継・白亜ka5403
  • Rot Jaeger
    ステラ・レッドキャップka5434
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミka5843

重体一覧

参加者一覧

  • ヌリエのセンセ―
    アルト・ハーニー(ka0113
    人間(蒼)|25才|男性|闘狩人
  • 和なる剣舞
    オウカ・レンヴォルト(ka0301
    人間(蒼)|26才|男性|機導師
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 白嶺の慧眼
    イレーヌ(ka1372
    ドワーフ|10才|女性|聖導士
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    レイオス・アクアウォーカー(ka1990
    人間(蒼)|20才|男性|闘狩人
  • タホ郷に新たな血を
    メイム(ka2290
    エルフ|15才|女性|霊闘士
  • 愛おしき『母』
    アリア(ka2394
    人間(紅)|14才|女性|疾影士
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 東方帝の正室
    アシェ-ル(ka2983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • エメラルドの祈り
    雨月彩萌(ka3925
    人間(蒼)|20才|女性|機導師

  • 雨月 藍弥(ka3926
    人間(蒼)|26才|男性|機導師
  • 友と、龍と、翔る
    グリムバルド・グリーンウッド(ka4409
    人間(蒼)|24才|男性|機導師
  • 冒険者
    雪継・白亜(ka5403
    人間(紅)|14才|女性|猟撃士
  • Rot Jaeger
    ステラ・レッドキャップ(ka5434
    人間(紅)|14才|男性|猟撃士
  • 雷影の術士
    央崎 遥華(ka5644
    人間(蒼)|21才|女性|魔術師
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 孝純のお友達
    アーシャ(ka6456
    エルフ|20才|女性|舞刀士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
メイム(ka2290
エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2017/08/06 22:09:35
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/08/07 11:22:22