ゲスト
(ka0000)
【MN】知追う者、同人誌の即売会に行く
マスター:狐野径

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在19人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/08/07 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/08/19 12:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●現実
大江 紅葉はグラズヘイム王国のイノア・クリシスのところを訪れていた。
イノアの兄ニコラス・クリシスが歪虚化し、現在プエルとしてこの近辺にいるかもしれないと不安が募っているという。そのため、縁もあって時々訪れて世間話をしていた。
そんなある日の会話である。
「リアルブルーには同人誌の即売会があって、すっごく広い会場を使って三日三晩イベントがあるそうです」
紅葉は妙な知識を披露した。
「夜もですか?」
「……あれ? たぶん、違いますね。夜はダメです、行っちゃ」
「ですよね?」
「人を募って本を作って頒布するそうです。いろんな人がいろんな本を……」
「紅葉様、目がすごく、輝いています」
イノアは思わず引いた。そのくらい、紅葉の目はキラキラしていた。いや、目だけでなく全身から「行きたい」と醸し出している。
そのあとは世間話をして紅葉が帰宅した。その晩、見た夢の話……。
紅葉もイノアも目を覚ましたら忘れる。
ハンターも紛れ込むかもしれない、不思議な夢の中。
●一般参加者
「これで全部ですっ!」
紅葉は家令の前で持っていくものを並べる。
水筒、中身は明日詰める。お弁当代わりの非常食に熱に溶けないお菓子類をちょこちょこ。お財布、お金、手提げ袋。地図も忘れてはいけない。
「服はこれでいいでしょうか?」
「宗主、コスプレというものになるのでは、と家臣一同心配しております」
「……えー」
家令は告げる「洋服用意した」と。
「えー」
「宗主がなぜ洋装が苦手かというのを総合し、選びました」
半袖のワンピース、膝より下丈。
薄い色合いのレギンスとソックス、比較的しっかりしたつくりでペタッとした靴。そもそも靴に関しては普段もはいている。
肌を隠せるゆったりとしたカーデガン。
「うっ」
紅葉は逃げ道がなくなった。結果、翌日は初めての洋装、初めてのリアルブルー。
家臣一同、翌朝、紅葉が出かけるのを笑顔で見送った。
「宗主は何を着ても可愛らしい」
基本、家臣は年上が多いため甘い。
紅葉は同人誌の即売会を楽しみに、飛び跳ねるように急いで出かけた。
●サークル参加者
イノアは兄の部屋をこっそりのぞいた。
夏休みで学校も休みで癒えにいても遊んでくれないのは寂しい。いや、もう、遊んでもらう年頃でもないし、お茶は一緒に毎日している。
「どうしたんですかあ、イノア様?」
やる気のない目でニコラスの護衛のまま納まっているジョルジュ・モースが立っている。出会った彼の手にはいろいろ詰まったカバンがある。
「あなたも行くわけ?」
「むしろ、代わっていただけるなら代わっていただきたいですよ!」
イノアでは護衛の役割にはならないのでどういう理論でそうなるのか問いたいところだ。
「なぜ、俺なんですっ! うちの兄に行かせればいいのです!」
「……仕方がないでしょ、あなたが兄の護衛のままなんだもの!」
正論をたたき返され、ジョルジュが溜息をついた。
部屋に入るとニコラスが振り向く。
「イノア、どうしたの?」
「なんでもないです、お兄様」
気付けば兄は身長が伸びていた。騎士団長みたいにかっこいい、自慢の兄だ。外見だけではなく内面も優しく、文武両道と非の打ち所のない兄。学校のある王都でも話題に上がっていると知り合いから聞いた。
「お兄様、わたくしも行きたいです!」
ニコラスは嫌そうな顔になる、一見すると表情は変わっていないがイノアは気づく。
「人多いから大変だよ?」
「でも、サークル参加でしょ! なら、スペースにいればいいわけです」
「……うん、そうだね」
ニコラスは首をかしげる。勉強されている、同人誌の即売会。
「まさか、お兄様、作っていらっしゃる本をわたくしにみせられないような!」
ニコラスは慌てて首を横に振り、手をパタパタと振る。
「それはない! まあ、恥ずかしいけど……イノアに見せても問題ない内容だよ」
ニコラスは机の上にある「見本誌用」と記された袋に入れられた本を見せた。
――演出家レチタティーヴォ研究
「……本当、なんか、まあ、そうですわね」
イノアは安堵やらつまらないやら思う。
「ついてくのは構わないよ? 父上と母上の許可はいるけれど」
観念したらしいニコラスは微笑んだ。
「なら、私はお役目ごめんですよね?」
ジョルジュがなぜかいい笑顔で告げる。
「なぜそうなるのか知りたいんだが? 僕よりもイノアを守るほうが重要だろう?」
「あなた自身、自分で戦えるではないですか」
ジョルジュは溜息を洩らした。
「荷物、多すぎる」
保冷剤やらなんやらもあるところに、イノアが加わった。これは、嫌な予感しかしない。
自分用以外が全部二人分になるのだ!
●リアルブルーにあるという場所
東京・台場にある巨大な展示場。近年新しい棟もでき、一層広くなった場所。
始発で来る人達がわんさかいるらしい……紅葉はまだそこまで到達はしていない。
紅葉は転移門で秋葉原に飛んで、そこから電車に乗ることになるはず。
「わーあああああ。あああああああああああああああ」
お上りさんも真っ青なきらめきを浮かべ道を歩く。建物も初めて、電車というのも初めて。
「秋葉原から行くには……電車に乗って、乗り換え……は……有楽町ですね」
人ごみにもまれて、飛ばされ、流されて紅葉は進んだ。
同じく転移門経由で来たニコラスとイノア、ジョルジュの三人。
「暑いですね、お兄様」
「そうだね。東京というのは気温も湿度も高いそうだよ」
「そうなんですね……」
外に出るとイノアは驚いて兄の腕にしがみついた。優しく抱きしめる兄に、イノアは頬を赤くする。
「怖いことはないよ? さ、行こう」
ニコラスの笑みを見てイノアは嬉しかった。
ジョルジュはチッと舌打ちをしてついて行く。帰りはこの荷物が半減していることを祈った。
●現実
大江 紅葉はグラズヘイム王国のイノア・クリシスのところを訪れていた。
イノアの兄ニコラス・クリシスが歪虚化し、現在プエルとしてこの近辺にいるかもしれないと不安が募っているという。そのため、縁もあって時々訪れて世間話をしていた。
そんなある日の会話である。
「リアルブルーには同人誌の即売会があって、すっごく広い会場を使って三日三晩イベントがあるそうです」
紅葉は妙な知識を披露した。
「夜もですか?」
「……あれ? たぶん、違いますね。夜はダメです、行っちゃ」
「ですよね?」
「人を募って本を作って頒布するそうです。いろんな人がいろんな本を……」
「紅葉様、目がすごく、輝いています」
イノアは思わず引いた。そのくらい、紅葉の目はキラキラしていた。いや、目だけでなく全身から「行きたい」と醸し出している。
そのあとは世間話をして紅葉が帰宅した。その晩、見た夢の話……。
紅葉もイノアも目を覚ましたら忘れる。
ハンターも紛れ込むかもしれない、不思議な夢の中。
●一般参加者
「これで全部ですっ!」
紅葉は家令の前で持っていくものを並べる。
水筒、中身は明日詰める。お弁当代わりの非常食に熱に溶けないお菓子類をちょこちょこ。お財布、お金、手提げ袋。地図も忘れてはいけない。
「服はこれでいいでしょうか?」
「宗主、コスプレというものになるのでは、と家臣一同心配しております」
「……えー」
家令は告げる「洋服用意した」と。
「えー」
「宗主がなぜ洋装が苦手かというのを総合し、選びました」
半袖のワンピース、膝より下丈。
薄い色合いのレギンスとソックス、比較的しっかりしたつくりでペタッとした靴。そもそも靴に関しては普段もはいている。
肌を隠せるゆったりとしたカーデガン。
「うっ」
紅葉は逃げ道がなくなった。結果、翌日は初めての洋装、初めてのリアルブルー。
家臣一同、翌朝、紅葉が出かけるのを笑顔で見送った。
「宗主は何を着ても可愛らしい」
基本、家臣は年上が多いため甘い。
紅葉は同人誌の即売会を楽しみに、飛び跳ねるように急いで出かけた。
●サークル参加者
イノアは兄の部屋をこっそりのぞいた。
夏休みで学校も休みで癒えにいても遊んでくれないのは寂しい。いや、もう、遊んでもらう年頃でもないし、お茶は一緒に毎日している。
「どうしたんですかあ、イノア様?」
やる気のない目でニコラスの護衛のまま納まっているジョルジュ・モースが立っている。出会った彼の手にはいろいろ詰まったカバンがある。
「あなたも行くわけ?」
「むしろ、代わっていただけるなら代わっていただきたいですよ!」
イノアでは護衛の役割にはならないのでどういう理論でそうなるのか問いたいところだ。
「なぜ、俺なんですっ! うちの兄に行かせればいいのです!」
「……仕方がないでしょ、あなたが兄の護衛のままなんだもの!」
正論をたたき返され、ジョルジュが溜息をついた。
部屋に入るとニコラスが振り向く。
「イノア、どうしたの?」
「なんでもないです、お兄様」
気付けば兄は身長が伸びていた。騎士団長みたいにかっこいい、自慢の兄だ。外見だけではなく内面も優しく、文武両道と非の打ち所のない兄。学校のある王都でも話題に上がっていると知り合いから聞いた。
「お兄様、わたくしも行きたいです!」
ニコラスは嫌そうな顔になる、一見すると表情は変わっていないがイノアは気づく。
「人多いから大変だよ?」
「でも、サークル参加でしょ! なら、スペースにいればいいわけです」
「……うん、そうだね」
ニコラスは首をかしげる。勉強されている、同人誌の即売会。
「まさか、お兄様、作っていらっしゃる本をわたくしにみせられないような!」
ニコラスは慌てて首を横に振り、手をパタパタと振る。
「それはない! まあ、恥ずかしいけど……イノアに見せても問題ない内容だよ」
ニコラスは机の上にある「見本誌用」と記された袋に入れられた本を見せた。
――演出家レチタティーヴォ研究
「……本当、なんか、まあ、そうですわね」
イノアは安堵やらつまらないやら思う。
「ついてくのは構わないよ? 父上と母上の許可はいるけれど」
観念したらしいニコラスは微笑んだ。
「なら、私はお役目ごめんですよね?」
ジョルジュがなぜかいい笑顔で告げる。
「なぜそうなるのか知りたいんだが? 僕よりもイノアを守るほうが重要だろう?」
「あなた自身、自分で戦えるではないですか」
ジョルジュは溜息を洩らした。
「荷物、多すぎる」
保冷剤やらなんやらもあるところに、イノアが加わった。これは、嫌な予感しかしない。
自分用以外が全部二人分になるのだ!
●リアルブルーにあるという場所
東京・台場にある巨大な展示場。近年新しい棟もでき、一層広くなった場所。
始発で来る人達がわんさかいるらしい……紅葉はまだそこまで到達はしていない。
紅葉は転移門で秋葉原に飛んで、そこから電車に乗ることになるはず。
「わーあああああ。あああああああああああああああ」
お上りさんも真っ青なきらめきを浮かべ道を歩く。建物も初めて、電車というのも初めて。
「秋葉原から行くには……電車に乗って、乗り換え……は……有楽町ですね」
人ごみにもまれて、飛ばされ、流されて紅葉は進んだ。
同じく転移門経由で来たニコラスとイノア、ジョルジュの三人。
「暑いですね、お兄様」
「そうだね。東京というのは気温も湿度も高いそうだよ」
「そうなんですね……」
外に出るとイノアは驚いて兄の腕にしがみついた。優しく抱きしめる兄に、イノアは頬を赤くする。
「怖いことはないよ? さ、行こう」
ニコラスの笑みを見てイノアは嬉しかった。
ジョルジュはチッと舌打ちをしてついて行く。帰りはこの荷物が半減していることを祈った。
解説
大きな同人誌の即売会を楽しんでください。
ジャンルごとに日付違うぞ、というのは突っ込まないでください。
●世界観
基本、ファナティックブラッドです。
しかし、すでにいないNPCも出ているとかプエルが大人になっているとかは夢なので。
なお、リアルブルーというより、東京の地理は現実の世界で考えていただければ幸いです。
●状況
開場は朝10時からです。しかし早朝から並ぶ人もおり、すぐには入れません。前日の夜から待つ行為は近隣の住民の迷惑ですし、犯罪の温床となるため禁止です。
熱中症との恐怖と戦いつつ列で待ったり、近くにあるビルの飲食店で待ってもよいです。
会場内は大変混雑しています。会場は西と東に分かれて、複数の棟がありますが、全館使っています。
入場規制が最初はあります。そのため、列はなかなか進みません。午後十二時になると出入りは自由になります。
なお、午後4時で頒布終了です。
●NPC
・大江 紅葉 一般参加するけれど、行列に並ぶ根性はないため入場制限解除まで待つ模様。早く出て向かっている。
・ニコラス・クリシス とある領主の跡取り息子。ペンネームはプエルで年齢20、サークル参加をする。今は歪虚の憂悦孤唱プエルだけど、夢だから人間のまま大人になってます。
・イノア・クリシス 15歳、兄と一緒についてくる少女。格好は貴族の少女ぽい。
・ジョルジュ・モース 24歳。歪虚のエクエスだけど、この場合生きているのでジョルジュ。坊ちゃん嬢ちゃんのお付き。
●注意事項
同行者の【名前 ID】は記入いただけるようお願いします。
一般参加、サークル参加以外にスタッフとして、建物管理の警備員、近隣住民でも……シナリオ中の立場を示していただけると幸いです。
ジャンルごとに日付違うぞ、というのは突っ込まないでください。
●世界観
基本、ファナティックブラッドです。
しかし、すでにいないNPCも出ているとかプエルが大人になっているとかは夢なので。
なお、リアルブルーというより、東京の地理は現実の世界で考えていただければ幸いです。
●状況
開場は朝10時からです。しかし早朝から並ぶ人もおり、すぐには入れません。前日の夜から待つ行為は近隣の住民の迷惑ですし、犯罪の温床となるため禁止です。
熱中症との恐怖と戦いつつ列で待ったり、近くにあるビルの飲食店で待ってもよいです。
会場内は大変混雑しています。会場は西と東に分かれて、複数の棟がありますが、全館使っています。
入場規制が最初はあります。そのため、列はなかなか進みません。午後十二時になると出入りは自由になります。
なお、午後4時で頒布終了です。
●NPC
・大江 紅葉 一般参加するけれど、行列に並ぶ根性はないため入場制限解除まで待つ模様。早く出て向かっている。
・ニコラス・クリシス とある領主の跡取り息子。ペンネームはプエルで年齢20、サークル参加をする。今は歪虚の憂悦孤唱プエルだけど、夢だから人間のまま大人になってます。
・イノア・クリシス 15歳、兄と一緒についてくる少女。格好は貴族の少女ぽい。
・ジョルジュ・モース 24歳。歪虚のエクエスだけど、この場合生きているのでジョルジュ。坊ちゃん嬢ちゃんのお付き。
●注意事項
同行者の【名前 ID】は記入いただけるようお願いします。
一般参加、サークル参加以外にスタッフとして、建物管理の警備員、近隣住民でも……シナリオ中の立場を示していただけると幸いです。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
まあ、登録商標を排して述べているので夏の祭典、夏のサバト……濁しつつ、東京台場である夏と冬の大イベントな同人誌の即売会をモチーフにしています。行ったことある人もない人も!
あえてニコラスのPNはプエルで20歳になってます。夢だから……夢だし。
研究本タイトルからすると、ここの世界では故レチタティーヴォは演劇界にいる人です。
なお、何か質問がある場合、大江 紅葉が答えます。
よろしくお願いします。
まあ、登録商標を排して述べているので夏の祭典、夏のサバト……濁しつつ、東京台場である夏と冬の大イベントな同人誌の即売会をモチーフにしています。行ったことある人もない人も!
あえてニコラスのPNはプエルで20歳になってます。夢だから……夢だし。
研究本タイトルからすると、ここの世界では故レチタティーヴォは演劇界にいる人です。
なお、何か質問がある場合、大江 紅葉が答えます。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/08/14 22:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2017/08/06 22:09:35 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/07 11:22:22 |