ゲスト
(ka0000)
【MN】エンゼルフライハイ!2
マスター:深夜真世

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/08 22:00
- 完成日
- 2017/08/20 02:27
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「やったぁ! アルビノクロウ、撃破だよっ!」
翼のある飛行パーツ「エンゼルユニット」を装着し「√2(ひとよひとよにひとみごろ=略称ルートツー)」の白色カラスと市街地低空域で戦っていた南那初華(kz0121)が、笑顔で叫んで喜びを爆発させた。これで無事に任務完了。ホバリングしつつぐっと拳を固めた。
「よくやった。帰投してくれ」
インカムから司令官、イ寺鑑(kz0175)の声が入る。
「了解。ホントはもうちょっと飛んでたいけど……」
「ダメ。迎撃飛行以外は法に引っ掛かるし、水着みたいな衣装で飛んでるのもいろいろ問題あるしな」
「はぁい。でも、ホントにどうしてなんだろ?」
口の側に人差し指を添えつつも歩道橋の上を加速。基地に戻る。
「エンゼル波の関係だな」
帰投して鑑に聞くとそんな返答。
「前提として、ウエットスーツみたいな体にぴったりしたものでないと空気抵抗が増す。これは分かるな? で、そこから肌を露出する割合が増えるとエンゼル波が比例して増大傾向にあるんだ」
個人差によるが女性は特に、と鑑。エンゼル波が増大すればユニットの扱いも安定する。特にユニットパーツが連携する特殊フィールドの安定は重要だ。
「じゃ、裸だったら?」
「逆にエンゼル波消失。おまけに苦情がここにガンガン入る」
水着ですら苦情が入るのに、とか。
「ポロリしたら墜落するのね……」
「衝撃やダメージは全部エンゼルユニットに行って軟着陸するようセッティングしてあるから自分からポロリしない限り大丈夫だけどな。……もしも撃墜されたらユニットに薄手のポンチョがあるからそれを羽織って救援を待つように」
「ほへ~、ポンチョなんてあるんだ」
そういえば最初のころに教わったかなぁ、とかぽわわんと思い出す初華だった。
その夜。
――ビーッ、ビーッ!
「ちょっと、夜に敵襲?」
当番でエンゼルストライプ基地に泊まっていた初華、突然響いた警報に飛び起きパジャマのままフライトデッキに急ぐ。
「パイロット到着。初華さんです!」
「初華さん、いつでも行けます」
「ありがと。これ、よろしくね」
パジャマを脱いですでに着用していた水着姿になる初華。パジャマは整備士に預け大きな翼のエンゼルウイングを背負い前腕部と脚部ユニットも装着。
「初華、今回の敵は人型だ。平安調の衣装で羽衣をまとっている。道路沿いの街路樹を長刀でなぎ払いつつ飛んでいる。撃墜してくれ」
「了解。初華、飛びます!」
鑑からの指令を聞き、どんと出撃。
夜の街のきらめきの中に飛び込んでいく。
「今回は敵の動きが読めるから楽よね!」
「……ホントに敵の進路をふさぐ作戦でいいの!」
司令室の通信官から不安の声が。
「まずは伐採をやめさせないと。前を抑えれば上空に逃げるはず。そこをたたくよ!」
この目論見に通信官も納得し敵の進路予想――といっても主要道上を飛んでいるので分かりやすい。これを伝える。
そして。
「いた!」
羽衣衣装で飛ぶ白色女性、発見。
「さーて、ここで止まりなさ~い!」
初華、敵進路かなり前方でホバリングして射撃した。
しかし!
――パウ、パウッ!
「ほへ? ビームが曲がりながらたくさん……きゃっ!」
敵の手数の方が多かった。というより威嚇射撃と本気の射撃の差か。ついでに初華が止まってたのが悪かった。回避に始動が必要となり対応が遅れた。
――どぅん! がりがり……。
「くっ。確かに肌に傷は付かないけど……」
初華、墜落。深夜とはいえわずかながら人はいる。もろに注目を浴びているぞ
「さすがに恥ずかしい」
急いでポンチョを出して羽織るのだった。
結局、敵は初華を撃墜したがこの抵抗を想定していなかったようですぐに撤退。墜落損はなかったようで。
これにより、エンゼル部隊の深夜番が増強されることになった。
翼のある飛行パーツ「エンゼルユニット」を装着し「√2(ひとよひとよにひとみごろ=略称ルートツー)」の白色カラスと市街地低空域で戦っていた南那初華(kz0121)が、笑顔で叫んで喜びを爆発させた。これで無事に任務完了。ホバリングしつつぐっと拳を固めた。
「よくやった。帰投してくれ」
インカムから司令官、イ寺鑑(kz0175)の声が入る。
「了解。ホントはもうちょっと飛んでたいけど……」
「ダメ。迎撃飛行以外は法に引っ掛かるし、水着みたいな衣装で飛んでるのもいろいろ問題あるしな」
「はぁい。でも、ホントにどうしてなんだろ?」
口の側に人差し指を添えつつも歩道橋の上を加速。基地に戻る。
「エンゼル波の関係だな」
帰投して鑑に聞くとそんな返答。
「前提として、ウエットスーツみたいな体にぴったりしたものでないと空気抵抗が増す。これは分かるな? で、そこから肌を露出する割合が増えるとエンゼル波が比例して増大傾向にあるんだ」
個人差によるが女性は特に、と鑑。エンゼル波が増大すればユニットの扱いも安定する。特にユニットパーツが連携する特殊フィールドの安定は重要だ。
「じゃ、裸だったら?」
「逆にエンゼル波消失。おまけに苦情がここにガンガン入る」
水着ですら苦情が入るのに、とか。
「ポロリしたら墜落するのね……」
「衝撃やダメージは全部エンゼルユニットに行って軟着陸するようセッティングしてあるから自分からポロリしない限り大丈夫だけどな。……もしも撃墜されたらユニットに薄手のポンチョがあるからそれを羽織って救援を待つように」
「ほへ~、ポンチョなんてあるんだ」
そういえば最初のころに教わったかなぁ、とかぽわわんと思い出す初華だった。
その夜。
――ビーッ、ビーッ!
「ちょっと、夜に敵襲?」
当番でエンゼルストライプ基地に泊まっていた初華、突然響いた警報に飛び起きパジャマのままフライトデッキに急ぐ。
「パイロット到着。初華さんです!」
「初華さん、いつでも行けます」
「ありがと。これ、よろしくね」
パジャマを脱いですでに着用していた水着姿になる初華。パジャマは整備士に預け大きな翼のエンゼルウイングを背負い前腕部と脚部ユニットも装着。
「初華、今回の敵は人型だ。平安調の衣装で羽衣をまとっている。道路沿いの街路樹を長刀でなぎ払いつつ飛んでいる。撃墜してくれ」
「了解。初華、飛びます!」
鑑からの指令を聞き、どんと出撃。
夜の街のきらめきの中に飛び込んでいく。
「今回は敵の動きが読めるから楽よね!」
「……ホントに敵の進路をふさぐ作戦でいいの!」
司令室の通信官から不安の声が。
「まずは伐採をやめさせないと。前を抑えれば上空に逃げるはず。そこをたたくよ!」
この目論見に通信官も納得し敵の進路予想――といっても主要道上を飛んでいるので分かりやすい。これを伝える。
そして。
「いた!」
羽衣衣装で飛ぶ白色女性、発見。
「さーて、ここで止まりなさ~い!」
初華、敵進路かなり前方でホバリングして射撃した。
しかし!
――パウ、パウッ!
「ほへ? ビームが曲がりながらたくさん……きゃっ!」
敵の手数の方が多かった。というより威嚇射撃と本気の射撃の差か。ついでに初華が止まってたのが悪かった。回避に始動が必要となり対応が遅れた。
――どぅん! がりがり……。
「くっ。確かに肌に傷は付かないけど……」
初華、墜落。深夜とはいえわずかながら人はいる。もろに注目を浴びているぞ
「さすがに恥ずかしい」
急いでポンチョを出して羽織るのだった。
結局、敵は初華を撃墜したがこの抵抗を想定していなかったようですぐに撤退。墜落損はなかったようで。
これにより、エンゼル部隊の深夜番が増強されることになった。
リプレイ本文
●
「ふーん。これが初華のガンカメラに映った敵、ねぇ……」
ウーナ(ka1439)が数枚の写真をテーブルに置いた。ついでにポテトチップスを摘まんで、ぱりっ。
「わー。天女みたいだね」
続けて手にしたステラ=ライムライト(ka5122)が両手で持ってまじまじと見る。こっちはクッキーを、ぽりっ。
「なんでこっちは翼がないのだ?」
隣に座るネフィリア・レインフォード(ka0444)が写真から顔を上げて目を丸めて聞いてきた。こらちはチョコを、もぐっ。
「羽衣がふわふわしてるだろ? あれが翼の代わりになっている」
同席する司令官、イ寺鑑(kz0175)はコーヒーカップをずずずとやりながら手短に。
「そーいえば、ほかの二人は?」
アリア(ka2394)がジュースを手にきょろと見回す。
「ああ。『あるかでぃあ☆』の二人は『アイドルリレー月見ライブ』にウチの事務所を代表して出てもらってる。もちろん有事があれば出動だが……」
ここで鑑、言葉を切りたたずまいを改めた。
「なんで私までパジャマ姿じゃなきゃならんのだ?!」
「だって、パジャマ女子会だもの」
不満そうな鑑に、ステラがにこにこ説明。実は全員パジャマ姿。
「というか、待機中だぞ?」
「? だから真面目な話をしてるのだ」
がうっと吠えるが、ネフィリアが首を傾げたり。
でもって、ウーナが新たな話を振る。
「なんかさ、カグヤとコッチで似たとこあるよね。見た目じゃなくて……装備とか能力とか」
「ああ。エンゼルユニットはカグヤの羽衣を流用してるからな」
「え!? あっちの技術なの?」
ウーナ、びっくり。
「エンゼル波自体があっちの概念だ」
「それより、アリアはエンゼルユニットの翼、可能なら妖精さんのがいいな♪」
「アリアちゃんが妖精なら、私は2対の翼の光翼型がいい! 全体でどことなく機械の女神っぽい印象の」
アリアとステラがきゃいきゃいそんな話で割り込む。
「そういう希望だったな。ウーナのも細い対翼だし、アリアとステラのも調整済みのはずだ」
「えー。私だけ大きなデルタ翼~?」
隅で南那初華(kz0135)がぶーたれてる。
「体が隠れ気味になるからいいだろう?」
「あれ? 鑑センセの理論で行くとさー…肌が出てる方がいいんでしょ? 理想はマイクロビキニ? スリングショット型?」
しれっ、とウーナが過激な発言を。
「私の好みじゃない! 個人により差があるから希望がなければワンピース型になる」
「でも、肩紐ないよね?」
「パジャマの下にワンピース水着って、落ち着かないよね?」
アリアがぴらっとパジャマを肩まで開き、ステラも胸元まで開けて不満をこぼす。待機組はスクランブルに備え水着着用で過ごしているのだ。
「僕はちゃんとビキニなのだ♪」
ネフィリアも真似てパジャマから肌を出し、にぱっ。肌露出面積の非常に高いビキニだったり。
「初華は?」
「きゃっ! ちょっと、私撃墜されて今回地上支援だから……」
ウーナが初華のパジャマに手を伸ばしぴらっとさせると普通のブラ。初華、必死に隠したり。
――ビーッ、ビーッ!
この時、警報。
「敵襲か? 出撃準備だ」
鑑、面を改める。
「出撃要請了解なのだ♪ 初華おねーさんの仇討ち、頑張っていくのだ♪」
「……私、まだ二階級特進してないもん」
ネフィリアに悲しそうに返す初華。全員立ち上がりフライトデッキに急ぐ。
そのころ、アイドルリレー月見ライブの屋外特設ステージでは。
「ありがとうございました。エンゼルストライプの『あるかでぃあ☆』のお二人でした」
司会のトークに合わせて、壇上で歌い終えたばかりの時音 ざくろ(ka1250)とアルラウネ(ka4841)がお辞儀をしていた。
その時。
――ビーッ、ビーッ!
「あっ! 出撃指令だ」
「ええと……はい、こちらアルラウネ。……所謂あだ名だからコードネームもこれでいいわよ」
セーラー服風ステージ衣装を着たざくろが振り返る。同じく色違いステージ衣装のアルラウネが通信機のヘッドセットで応答。
「南南西へ向かえって、ざくろん。敵は『カグヤ』の人型」
「行こうアルラ!」
ばさーっ、とステージ衣装を脱ぐ二人。観客の目は釘付けだが、残念下はすでに水着。短いパレオで腰を隠しトップはTシャツを胸下で結んで隠したざくろ、そしてオレンジチューブトップブラのバンドゥビキニ姿のアルラウネが舞台奥からせりあがったエンゼルユニットを装着。
「みんな、ざくろ達が戻ってくるまでコンサート楽しんでてね☆」
「もうすぐ終わりだけどね」
翼を背負ったざくろがウインクしてテイクオフ。アルラウネもぽそっと現実的なことを呟いてから夜空へ……いま、水平飛行からぐぐっと高度を上げて高く舞った。
●
夜の街を縫うように、輝きを纏い空を飛ぶ。
「へっへー! いっちばーん!」
アリアが妖精のようなシルエットで飛びつつ、先頭に出る。背後のネオンやビルの窓の明かりがものすごいスピードで後ろへと過ぎている。
「空飛ぶのって気持ちいいよね!」
ステラも腕を振ってくるっと水平ロール。気持ち良く飛ぶ女神のような様相で光のシャワーの都会を飛ぶ。
その二人に通信が入る。
「こちらトリニティ。あんま隊列乱さないでねー」
コードネーム『トリニティ(エンジェル・トリニティ)』のウーナが後方から仕方ないな―、な感じで統率。今回はまとめ役を鑑から押し付けられたようで。
「えっと、どっちにいくんだっけ?」
「環状線高架下を右回り中。こっちは駅前通りを南下し前を塞ぐよ!」
無邪気に聞くアリアに作戦を指示するウーナ。
「こちらコールサイン『エクリプス』。駅前通りっていったらあそこを右折だね!」
エクリプスことステラが確認しつつ右折。カグヤ被害を避け渋滞する車両の上空を飛び急ぐ。
「おい、何だあれ?」
「妖精とか女神とか……猫が飛んでるぞ?」
信号待ちの車からそんな声が。
ちょうどネフィリアが飛んでいたところだ。
「ん、とっても動きやすいのだ♪やっぱりこれくらい布が少ないほうがいいねー♪」
ネフィリア、猫の肉球型ナックルを装着している。ついでに肌の露出が高い。注目を浴びていた。
「そーいえば『あるかでぃあ☆』の二人はどーなってるのだ?」
「ちょっと遅れるみたい、かな?」
聞いたネフィリアにウーナが答える。
そうこうしているうちに環状線合流だ!
「いた! エクリプス、エンゲージ!」
ステラ、曲がって環状線高架下に出ると上体を上げ右足で踏ん張りつつ空中静止。ホバリングしつつ前方に長大なビーム状ソードを振るって街路樹を切り倒しつつ接近する女性型の敵「カグヤ」を発見する。
「ステラさん、敵は容赦なく撃ってくるから気を付けて!」
ここでどこか地上を移動しているはずの初華から無線連絡が。
「言ってる傍から来たじゃない。敵三体。みんな、コンバット・オープン!」
続いて環状線に出たウーナ、前方からのビームを確認し上空に逃げつつ戦闘開始を伝えた!
「残念、逃がさないよ!」
「特殊防衛部隊「エンゼル・ストライプ」、アリアいくよー!」
ステラと、いま現れたアリアが正面から飛んでいく。
もちろん、ビームが来ているのは承知の上。初華の時と違って複数いるので狙いはばらけている!
「ホーミング系は一気に加速してひねり込めば!」
「へん! やる気だね? そんなんであたしを止められると思ってんの!」
ステラとアリア、接近戦を挑む!
「くっ!」
「無茶承知!」
ばすっ、がすっとビームかエンゼルフィールドに当たるが弾は所詮散発。妖精の羽と天使の翼という面積の少ないウイングでの瞬間失速を生かしてかわし……。
「前方不注意は怪我のもと!」
「アサルトディスタンス!」
ステラが振動刀で、アリアがダンサーズソードで人形のような白色平安風女性に斬り付け背後に抜けた。ばっ、ばっ、と敵の羽衣に切れ目が入る。
「僕らと同じでダメージは羽衣に入るのかな? よーっし、それじゃあ……」
初撃の二機に隠れて直進していたネフィリア、詰める!
残りの一機に見た目は可愛いが肉球の先から鋭い爪が出ているナックルを振り上げた。
「思いっきり遊ぶのだー♪」
ずぱっ、と横かき。
「なかなかの手ごたえなのだ~」
敵の服を綺麗に破った。当然、ダメージは羽衣に行くが。
高速でのすれ違いの後、敵三体は遠距離からの射撃戦闘をするべく三角編隊を保ったまま上昇する動きに入った。
「そうはさせないよ!」
が、上にはウーナが目を光らせていた。
上がろうとする敵の頭を抑えるように蒼機銃を斉射、斉射!
環状線高架橋に隠れながらの上からの射撃で、これが利いた。
「へっへーん、大人しく私たちの部隊の……あれ?」
ウーナの攻撃に音を上げた敵、ブレイク。
左右に散って環状線から脇道へそれた。
「こちらトリニティ。鑑センセ、敵の動き、分かる?」
「やられた。……この先で環状線高架下に再合流して伐採行動に戻ってる。主要道路を突っ切ってまた回り込んでくれ」
「仕方ないな―。全機、この先を二時の方向に進むよ!」
鬼ごっこじゃない、とぼやきながら無線連絡するウーナ。
再びダイヤモンドを組んで環状線から外れ先回りルートを飛ぶ。
●
この時、「あるかでぃあ☆」の二人。
「あれかしら?」
アルラウネ、上空から白く光りつつ飛ぶ三機を発見。
「よし、突っ込むよ!」
ざくろ、果敢に上から身を入れた!
――ガキィ……。
白色平安衣裳風の敵が振るうビームソードとざくろの構える盾が交錯し光の火花を散らす。
「街路樹の勝手な伐採、獏さんとこのビーバーが許しても、ざくろ達が許さない!」
がしゃっ、とそのまますれ違い、振り向いて指差す。
敵も速度が落ち振り返る。その顔は表情のない、美しいビスクドールのようだった。
「歌ある限り戦うよ、命燃え尽きるまで!」
そしてキラッ☆と決めポーズ。そんなんお構いなしにホーミングビームが来るが盾で受ける。それでもややユニットに被害の振動が伝わるが。
この隙にほかの敵がソードを振りかぶり迫って来た!
「ざくろん、敵に見惚れてちゃダメだからね?」
ここで上からアルラウネ。大きな籠手に握られた大太刀が鋭く襲い掛かるッ。
ずぱっ、と……いや、敵は無傷。
その代りビームソードを落とした!
「伐採阻止のためにまずは腕や得物狙いになるかしら?」
アルラウネ、振り向いてにやり。敵は慌てて叩き落された武器を拾いに降りる。
ここで三機目。援護で一直線に来た。
が、今度はぎゅいんぎゅいんと失速を利用した運動性を見せる。
「私はここよぉ~? 隙だらけ♪」
空中を泳ぐ流れるように動きで敵の突っ込みを回避したアルラウネ。
「くらえ、惑いの空中飛行!」
振り返りビームが来るところ、今度はざくろが蛇行してホーリーメイスを食らわせる。よろけた敵が振り返る。
ここで初華、到着!
「お待たせ―っ!」
「それじゃ初華ちゃん、目くらましの照明頼むわ」
初華、アルラウネの指示に従い特殊車両のからがこんがこんとライト照射!
「よし、いまだ……燃え上がれ、ざくろ達のエンゼル波よ…ツイン、エンゼル、ストラーイク!!」
目くらましとともに、ざくろとアルラウネが手をつないできりもみしつつ直進し、敵の攻撃に合わせてブレイクし左右から……。
――ずぱっ、どすっ!
「どうだ!」
刹那!
――ぴかっ、ずどど……。
「わあっ!」
「何、これ?」
一機撃墜したものの、別の一機からの極大ビームが直撃!
そのまま吹っ飛ばされて二人一緒に撃墜した。
「いたた……」
「胸を大きく振って回避運動に勢い付けたんだけど……」
ざくろ、身を起こそうとすると柔らかい何かにふにゅっと邪魔され再び倒れる。
「……失敗したわね」
「むにゅ? ……はわわわ、そ、それ大失敗」
ざくろに覆いかぶさっていたアルラウネの胸はすーすーした感じになっていたり。組み敷いた形なので横からとかほかの人の視線からは逃れているが。
●
「『あるかでぃあ☆』がやられた?」
「でも一機撃墜だってー。僕も頑張るのだー♪」
通信に愕然とするステラに、がぜんやる気を出すネフィリア。
「もうすぐ先回り完了!」
「今度こそぶった斬るからね!」
ウーナの指揮にアリアが続く。
で、環状線高架下に合流。敵、目の前でばっさばっさやってる!
いや、極大ビーム、来る!
「任せて。こっちだって強化してるんだから!」
今度はウーナが突っ込んだ。二対の翼の光が一段と増し白い水着姿を照らす。
きりっ、と回避するが……。
「もう一発?!」
二人いるので二発。避けたがバランスを崩して墜落した!
「ウーナおねーさん!」
怒りの猫もといネフィリアが発射後の敵に突っかかった。敵も二度目なので軽くかわしてくる。
「味方をやらせるわけにはいかないよ!」
アリア、果敢に突撃しネフィリアへの追撃を阻止。
ここで墜落したウーナも、復活!
「手の内は見せてもらったんだから…今度はこっちの番!」
今度は至近距離で剣を振るい銃をぶっ放しとしたい放題。
二人して乱戦に持ち込んだ。
そしてネフィリア、身をひねっている。
かわされた猫が大人しくしているわけがない。
「僕から目を逸したらダメなのだ♪ 猫ロケットパンチ、発射ー♪」
ぼふん、と猫ナックルが一直線。アリアのアサルトディスタンス機動によりかく乱されるだけかく乱されていた敵、避けられるはずがなくクリーンヒット!
「……」
敵、顎先に食らって綺麗にのけぞる。
「残念でしたっ!!」
ここで、満を持して女神姿のステラが回避マニューバからスライドするように体を入れて正対。
「疾風剣!」
横薙ぎの一撃ががら空きに胴に綺麗に入った!
もちろん敵は切れることなく、花が散るように羽衣が散り撃墜。その場でサザダケとなった一瞬後、光を散らして消えた。
「もう一機、来るのだ!」
「え?」
ネフィリアからの通信で気付いたが、遅い。
ステラ、極大ビームを食らって撃墜される。
「今度はこっちのホーミングビームを喰らえー!」
「ドッジダッシュ!」
放った後の隙を見せる敵にいち早く反応したウーナが撃ち、妖精の翼を広げ接近したアリアがずぱっと剣を振る――。
●
「肩紐ないから……」
墜落地点でステラが胸を隠しつつポンチョを出していた。
「ふにゃ~ん」
「あ、初華さんやっほーなのだー」
くたっと丸くなるアリア。ネフィリアはざくろとアルラウネを乗せてやってくる特殊車両に無邪気に手を振る。その動きで水着がずれるが。
「でも、どうして街路樹を……」
ウーナは街の被害を見回していた。
後日、敵の狙いが判明した。
敵の飛行した幹線道路に突然、タケが伸びたのだ。
街路樹のあった植え込みから根を伸ばし、アスファルトを突き破って。
盛り上がり竹やぶとなった車道は車両通行不可能で、伐採しようと近寄った人はすべてタケに変えられた。
都市機能が、完全に麻痺した。
「ふーん。これが初華のガンカメラに映った敵、ねぇ……」
ウーナ(ka1439)が数枚の写真をテーブルに置いた。ついでにポテトチップスを摘まんで、ぱりっ。
「わー。天女みたいだね」
続けて手にしたステラ=ライムライト(ka5122)が両手で持ってまじまじと見る。こっちはクッキーを、ぽりっ。
「なんでこっちは翼がないのだ?」
隣に座るネフィリア・レインフォード(ka0444)が写真から顔を上げて目を丸めて聞いてきた。こらちはチョコを、もぐっ。
「羽衣がふわふわしてるだろ? あれが翼の代わりになっている」
同席する司令官、イ寺鑑(kz0175)はコーヒーカップをずずずとやりながら手短に。
「そーいえば、ほかの二人は?」
アリア(ka2394)がジュースを手にきょろと見回す。
「ああ。『あるかでぃあ☆』の二人は『アイドルリレー月見ライブ』にウチの事務所を代表して出てもらってる。もちろん有事があれば出動だが……」
ここで鑑、言葉を切りたたずまいを改めた。
「なんで私までパジャマ姿じゃなきゃならんのだ?!」
「だって、パジャマ女子会だもの」
不満そうな鑑に、ステラがにこにこ説明。実は全員パジャマ姿。
「というか、待機中だぞ?」
「? だから真面目な話をしてるのだ」
がうっと吠えるが、ネフィリアが首を傾げたり。
でもって、ウーナが新たな話を振る。
「なんかさ、カグヤとコッチで似たとこあるよね。見た目じゃなくて……装備とか能力とか」
「ああ。エンゼルユニットはカグヤの羽衣を流用してるからな」
「え!? あっちの技術なの?」
ウーナ、びっくり。
「エンゼル波自体があっちの概念だ」
「それより、アリアはエンゼルユニットの翼、可能なら妖精さんのがいいな♪」
「アリアちゃんが妖精なら、私は2対の翼の光翼型がいい! 全体でどことなく機械の女神っぽい印象の」
アリアとステラがきゃいきゃいそんな話で割り込む。
「そういう希望だったな。ウーナのも細い対翼だし、アリアとステラのも調整済みのはずだ」
「えー。私だけ大きなデルタ翼~?」
隅で南那初華(kz0135)がぶーたれてる。
「体が隠れ気味になるからいいだろう?」
「あれ? 鑑センセの理論で行くとさー…肌が出てる方がいいんでしょ? 理想はマイクロビキニ? スリングショット型?」
しれっ、とウーナが過激な発言を。
「私の好みじゃない! 個人により差があるから希望がなければワンピース型になる」
「でも、肩紐ないよね?」
「パジャマの下にワンピース水着って、落ち着かないよね?」
アリアがぴらっとパジャマを肩まで開き、ステラも胸元まで開けて不満をこぼす。待機組はスクランブルに備え水着着用で過ごしているのだ。
「僕はちゃんとビキニなのだ♪」
ネフィリアも真似てパジャマから肌を出し、にぱっ。肌露出面積の非常に高いビキニだったり。
「初華は?」
「きゃっ! ちょっと、私撃墜されて今回地上支援だから……」
ウーナが初華のパジャマに手を伸ばしぴらっとさせると普通のブラ。初華、必死に隠したり。
――ビーッ、ビーッ!
この時、警報。
「敵襲か? 出撃準備だ」
鑑、面を改める。
「出撃要請了解なのだ♪ 初華おねーさんの仇討ち、頑張っていくのだ♪」
「……私、まだ二階級特進してないもん」
ネフィリアに悲しそうに返す初華。全員立ち上がりフライトデッキに急ぐ。
そのころ、アイドルリレー月見ライブの屋外特設ステージでは。
「ありがとうございました。エンゼルストライプの『あるかでぃあ☆』のお二人でした」
司会のトークに合わせて、壇上で歌い終えたばかりの時音 ざくろ(ka1250)とアルラウネ(ka4841)がお辞儀をしていた。
その時。
――ビーッ、ビーッ!
「あっ! 出撃指令だ」
「ええと……はい、こちらアルラウネ。……所謂あだ名だからコードネームもこれでいいわよ」
セーラー服風ステージ衣装を着たざくろが振り返る。同じく色違いステージ衣装のアルラウネが通信機のヘッドセットで応答。
「南南西へ向かえって、ざくろん。敵は『カグヤ』の人型」
「行こうアルラ!」
ばさーっ、とステージ衣装を脱ぐ二人。観客の目は釘付けだが、残念下はすでに水着。短いパレオで腰を隠しトップはTシャツを胸下で結んで隠したざくろ、そしてオレンジチューブトップブラのバンドゥビキニ姿のアルラウネが舞台奥からせりあがったエンゼルユニットを装着。
「みんな、ざくろ達が戻ってくるまでコンサート楽しんでてね☆」
「もうすぐ終わりだけどね」
翼を背負ったざくろがウインクしてテイクオフ。アルラウネもぽそっと現実的なことを呟いてから夜空へ……いま、水平飛行からぐぐっと高度を上げて高く舞った。
●
夜の街を縫うように、輝きを纏い空を飛ぶ。
「へっへー! いっちばーん!」
アリアが妖精のようなシルエットで飛びつつ、先頭に出る。背後のネオンやビルの窓の明かりがものすごいスピードで後ろへと過ぎている。
「空飛ぶのって気持ちいいよね!」
ステラも腕を振ってくるっと水平ロール。気持ち良く飛ぶ女神のような様相で光のシャワーの都会を飛ぶ。
その二人に通信が入る。
「こちらトリニティ。あんま隊列乱さないでねー」
コードネーム『トリニティ(エンジェル・トリニティ)』のウーナが後方から仕方ないな―、な感じで統率。今回はまとめ役を鑑から押し付けられたようで。
「えっと、どっちにいくんだっけ?」
「環状線高架下を右回り中。こっちは駅前通りを南下し前を塞ぐよ!」
無邪気に聞くアリアに作戦を指示するウーナ。
「こちらコールサイン『エクリプス』。駅前通りっていったらあそこを右折だね!」
エクリプスことステラが確認しつつ右折。カグヤ被害を避け渋滞する車両の上空を飛び急ぐ。
「おい、何だあれ?」
「妖精とか女神とか……猫が飛んでるぞ?」
信号待ちの車からそんな声が。
ちょうどネフィリアが飛んでいたところだ。
「ん、とっても動きやすいのだ♪やっぱりこれくらい布が少ないほうがいいねー♪」
ネフィリア、猫の肉球型ナックルを装着している。ついでに肌の露出が高い。注目を浴びていた。
「そーいえば『あるかでぃあ☆』の二人はどーなってるのだ?」
「ちょっと遅れるみたい、かな?」
聞いたネフィリアにウーナが答える。
そうこうしているうちに環状線合流だ!
「いた! エクリプス、エンゲージ!」
ステラ、曲がって環状線高架下に出ると上体を上げ右足で踏ん張りつつ空中静止。ホバリングしつつ前方に長大なビーム状ソードを振るって街路樹を切り倒しつつ接近する女性型の敵「カグヤ」を発見する。
「ステラさん、敵は容赦なく撃ってくるから気を付けて!」
ここでどこか地上を移動しているはずの初華から無線連絡が。
「言ってる傍から来たじゃない。敵三体。みんな、コンバット・オープン!」
続いて環状線に出たウーナ、前方からのビームを確認し上空に逃げつつ戦闘開始を伝えた!
「残念、逃がさないよ!」
「特殊防衛部隊「エンゼル・ストライプ」、アリアいくよー!」
ステラと、いま現れたアリアが正面から飛んでいく。
もちろん、ビームが来ているのは承知の上。初華の時と違って複数いるので狙いはばらけている!
「ホーミング系は一気に加速してひねり込めば!」
「へん! やる気だね? そんなんであたしを止められると思ってんの!」
ステラとアリア、接近戦を挑む!
「くっ!」
「無茶承知!」
ばすっ、がすっとビームかエンゼルフィールドに当たるが弾は所詮散発。妖精の羽と天使の翼という面積の少ないウイングでの瞬間失速を生かしてかわし……。
「前方不注意は怪我のもと!」
「アサルトディスタンス!」
ステラが振動刀で、アリアがダンサーズソードで人形のような白色平安風女性に斬り付け背後に抜けた。ばっ、ばっ、と敵の羽衣に切れ目が入る。
「僕らと同じでダメージは羽衣に入るのかな? よーっし、それじゃあ……」
初撃の二機に隠れて直進していたネフィリア、詰める!
残りの一機に見た目は可愛いが肉球の先から鋭い爪が出ているナックルを振り上げた。
「思いっきり遊ぶのだー♪」
ずぱっ、と横かき。
「なかなかの手ごたえなのだ~」
敵の服を綺麗に破った。当然、ダメージは羽衣に行くが。
高速でのすれ違いの後、敵三体は遠距離からの射撃戦闘をするべく三角編隊を保ったまま上昇する動きに入った。
「そうはさせないよ!」
が、上にはウーナが目を光らせていた。
上がろうとする敵の頭を抑えるように蒼機銃を斉射、斉射!
環状線高架橋に隠れながらの上からの射撃で、これが利いた。
「へっへーん、大人しく私たちの部隊の……あれ?」
ウーナの攻撃に音を上げた敵、ブレイク。
左右に散って環状線から脇道へそれた。
「こちらトリニティ。鑑センセ、敵の動き、分かる?」
「やられた。……この先で環状線高架下に再合流して伐採行動に戻ってる。主要道路を突っ切ってまた回り込んでくれ」
「仕方ないな―。全機、この先を二時の方向に進むよ!」
鬼ごっこじゃない、とぼやきながら無線連絡するウーナ。
再びダイヤモンドを組んで環状線から外れ先回りルートを飛ぶ。
●
この時、「あるかでぃあ☆」の二人。
「あれかしら?」
アルラウネ、上空から白く光りつつ飛ぶ三機を発見。
「よし、突っ込むよ!」
ざくろ、果敢に上から身を入れた!
――ガキィ……。
白色平安衣裳風の敵が振るうビームソードとざくろの構える盾が交錯し光の火花を散らす。
「街路樹の勝手な伐採、獏さんとこのビーバーが許しても、ざくろ達が許さない!」
がしゃっ、とそのまますれ違い、振り向いて指差す。
敵も速度が落ち振り返る。その顔は表情のない、美しいビスクドールのようだった。
「歌ある限り戦うよ、命燃え尽きるまで!」
そしてキラッ☆と決めポーズ。そんなんお構いなしにホーミングビームが来るが盾で受ける。それでもややユニットに被害の振動が伝わるが。
この隙にほかの敵がソードを振りかぶり迫って来た!
「ざくろん、敵に見惚れてちゃダメだからね?」
ここで上からアルラウネ。大きな籠手に握られた大太刀が鋭く襲い掛かるッ。
ずぱっ、と……いや、敵は無傷。
その代りビームソードを落とした!
「伐採阻止のためにまずは腕や得物狙いになるかしら?」
アルラウネ、振り向いてにやり。敵は慌てて叩き落された武器を拾いに降りる。
ここで三機目。援護で一直線に来た。
が、今度はぎゅいんぎゅいんと失速を利用した運動性を見せる。
「私はここよぉ~? 隙だらけ♪」
空中を泳ぐ流れるように動きで敵の突っ込みを回避したアルラウネ。
「くらえ、惑いの空中飛行!」
振り返りビームが来るところ、今度はざくろが蛇行してホーリーメイスを食らわせる。よろけた敵が振り返る。
ここで初華、到着!
「お待たせ―っ!」
「それじゃ初華ちゃん、目くらましの照明頼むわ」
初華、アルラウネの指示に従い特殊車両のからがこんがこんとライト照射!
「よし、いまだ……燃え上がれ、ざくろ達のエンゼル波よ…ツイン、エンゼル、ストラーイク!!」
目くらましとともに、ざくろとアルラウネが手をつないできりもみしつつ直進し、敵の攻撃に合わせてブレイクし左右から……。
――ずぱっ、どすっ!
「どうだ!」
刹那!
――ぴかっ、ずどど……。
「わあっ!」
「何、これ?」
一機撃墜したものの、別の一機からの極大ビームが直撃!
そのまま吹っ飛ばされて二人一緒に撃墜した。
「いたた……」
「胸を大きく振って回避運動に勢い付けたんだけど……」
ざくろ、身を起こそうとすると柔らかい何かにふにゅっと邪魔され再び倒れる。
「……失敗したわね」
「むにゅ? ……はわわわ、そ、それ大失敗」
ざくろに覆いかぶさっていたアルラウネの胸はすーすーした感じになっていたり。組み敷いた形なので横からとかほかの人の視線からは逃れているが。
●
「『あるかでぃあ☆』がやられた?」
「でも一機撃墜だってー。僕も頑張るのだー♪」
通信に愕然とするステラに、がぜんやる気を出すネフィリア。
「もうすぐ先回り完了!」
「今度こそぶった斬るからね!」
ウーナの指揮にアリアが続く。
で、環状線高架下に合流。敵、目の前でばっさばっさやってる!
いや、極大ビーム、来る!
「任せて。こっちだって強化してるんだから!」
今度はウーナが突っ込んだ。二対の翼の光が一段と増し白い水着姿を照らす。
きりっ、と回避するが……。
「もう一発?!」
二人いるので二発。避けたがバランスを崩して墜落した!
「ウーナおねーさん!」
怒りの猫もといネフィリアが発射後の敵に突っかかった。敵も二度目なので軽くかわしてくる。
「味方をやらせるわけにはいかないよ!」
アリア、果敢に突撃しネフィリアへの追撃を阻止。
ここで墜落したウーナも、復活!
「手の内は見せてもらったんだから…今度はこっちの番!」
今度は至近距離で剣を振るい銃をぶっ放しとしたい放題。
二人して乱戦に持ち込んだ。
そしてネフィリア、身をひねっている。
かわされた猫が大人しくしているわけがない。
「僕から目を逸したらダメなのだ♪ 猫ロケットパンチ、発射ー♪」
ぼふん、と猫ナックルが一直線。アリアのアサルトディスタンス機動によりかく乱されるだけかく乱されていた敵、避けられるはずがなくクリーンヒット!
「……」
敵、顎先に食らって綺麗にのけぞる。
「残念でしたっ!!」
ここで、満を持して女神姿のステラが回避マニューバからスライドするように体を入れて正対。
「疾風剣!」
横薙ぎの一撃ががら空きに胴に綺麗に入った!
もちろん敵は切れることなく、花が散るように羽衣が散り撃墜。その場でサザダケとなった一瞬後、光を散らして消えた。
「もう一機、来るのだ!」
「え?」
ネフィリアからの通信で気付いたが、遅い。
ステラ、極大ビームを食らって撃墜される。
「今度はこっちのホーミングビームを喰らえー!」
「ドッジダッシュ!」
放った後の隙を見せる敵にいち早く反応したウーナが撃ち、妖精の翼を広げ接近したアリアがずぱっと剣を振る――。
●
「肩紐ないから……」
墜落地点でステラが胸を隠しつつポンチョを出していた。
「ふにゃ~ん」
「あ、初華さんやっほーなのだー」
くたっと丸くなるアリア。ネフィリアはざくろとアルラウネを乗せてやってくる特殊車両に無邪気に手を振る。その動きで水着がずれるが。
「でも、どうして街路樹を……」
ウーナは街の被害を見回していた。
後日、敵の狙いが判明した。
敵の飛行した幹線道路に突然、タケが伸びたのだ。
街路樹のあった植え込みから根を伸ばし、アスファルトを突き破って。
盛り上がり竹やぶとなった車道は車両通行不可能で、伐採しようと近寄った人はすべてタケに変えられた。
都市機能が、完全に麻痺した。
依頼結果
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MVP一覧
- 甘えん坊な奥さん
アルラウネ(ka4841)
重体一覧
参加者一覧
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/08 02:44:44 |