ゲスト
(ka0000)
【幻視】相容れぬ邂逅
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~4人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/10 19:00
- 完成日
- 2017/08/11 11:40
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
すべては順調――万事うまく行っている。
あっちの方も問題は無いと連絡もあった。
ハンター達も喜んでくれるだろうか。
彼らが歩む道。
決して、平坦な道では『いけない』。
彼らに相応しい道でなければならない。
だからこそ、今のうちに――『アレ』に会っておかなければならない。
「ご主人。手筈通りに進めてますが、本当に行かれるので?」
『錬金の到達者』コーリアスの前で甲鬼 蛮蔵は跪いた。
計画に支障はない。
トーチカ一味もネネ・グリジュもチュプ大神殿で騒ぎを起こしてくれた。
蛮蔵も指示通りに計画を進めているのだが、ここに来てコーリアスは自ら出かけると言い出したのだ。
「うん。早いうちに僕は『アレ』と話さなければならない。確かに僕と『アレ』は相容れる事はないだろう。それは立場的にも思想的にも、そうだ。
だが、それでも……計画を進める前に知っておきたいんだ」
コーリアスは、ゆっくりと歩き出す。
今から自分が行おうという行為は、ビックマーが黙っていない。
何せ将来的には敵に利する行為ともなり得るからだ。
だとしても、知識の探求は止められない。
コーリアスは、知りたいのだ。
『アレ』がハンターをどう認識しているのか。
そして、『アレ』はハンターをどうしたいのか。
欲求が深まれば深まるほど、コーリアスの歩みは早くなる。
「蛮蔵。そちらは予定通り進めてくれ」
「御意。護衛は不要ですか?」
「ああ。僕はあくまでも『アレ』と話すだけだ。それに『アレ』も自分から手を出す真似はしないだろう。手を出せば『大きなツケ』になる事を理解しているだろうからね」
コーリアスは今から楽しみで仕方ない。
どんな素晴らしい論議が繰り広げられるのだろう。
どんな濃密な時間が過ごせるのだろう。
できるなら、その場に当事者のハンターがいれば最高だ。
彼らは一体、どう迎えてくれるのだろうか。
「行ってくるよ」
「お気を付けて、ご主人」
再び蛮蔵は、頭を下げる。
主人であるコーリアスの無事を祈りながら。
●
「悪いね。忙しい時に手伝ってもらって」
大精霊イクタサによばれたハンター数名は、シンタチャシにあるイクタサの小屋を訪れていた。
イクタサが小屋周辺を掃除したいと言い出したからだ。
大精霊ならば力を使って掃除ぐらい簡単に終わる。
その場にいるハンターの誰しもがそう思っていたが……
(どうやらイクタサさんは、暇で仕方なかったんですね)
ハンターは心の中で呟く。
つまり、イクタサは単に話し相手が欲しかっただけなのだ。
「あ、いえ。これもハンターの仕事ですから」
「そう。面白いね、君達は。力があるのに、その力を依頼という他者の為に使う。私利私欲に用いようとしない辺りが感心だね」
普段は物静かなイクタサだが、今日は特に饒舌だ。
チュプ大神殿に出払っている者が多数である事から、イクタサ自身も相当暇だったようだ。しかしあまりイクタサに構い過ぎれば掃除も疎かになってしまう。ハンターはイクタサを適当にあしらう事にした。
「そうですか? 当たり前の事をしているだけなのですが……」
「殊勝だね。その考えが……」
言い掛けた言葉を呑み込むイクタサ。
ハンターの目には厳しい顔つきで外を睨むイクタサがいる。
突然の豹変は、何故なのだろうか。
「あの……?」
「君達はボクの後ろにいて。森の中に歪虚が入った。それも雑魔じゃない。かなり大きな力を持った歪虚だ」
イクタサは感じ取っていた。
強大な負のマテリアルがこちらに向かっている事を。
攻撃? ならばもっとシンタチャシを派手に壊してもおかしくはない。
それ以前に殺気らしい殺気が感じられない。
迷い込んだにしては不自然だ。
「攻撃しにきた訳じゃない? じゃあ、なんで?」
首を捻るイクタサ。
間もなく現れる歪虚を前に、奇妙な時間が始まろうとしていた。
「ウタリ、だったか。残念だが――立場上、僕はウタリにはなれない。だが、僕は君と話したい。いや、話さなければならない。彼らを……ハンターを知る為に」
あっちの方も問題は無いと連絡もあった。
ハンター達も喜んでくれるだろうか。
彼らが歩む道。
決して、平坦な道では『いけない』。
彼らに相応しい道でなければならない。
だからこそ、今のうちに――『アレ』に会っておかなければならない。
「ご主人。手筈通りに進めてますが、本当に行かれるので?」
『錬金の到達者』コーリアスの前で甲鬼 蛮蔵は跪いた。
計画に支障はない。
トーチカ一味もネネ・グリジュもチュプ大神殿で騒ぎを起こしてくれた。
蛮蔵も指示通りに計画を進めているのだが、ここに来てコーリアスは自ら出かけると言い出したのだ。
「うん。早いうちに僕は『アレ』と話さなければならない。確かに僕と『アレ』は相容れる事はないだろう。それは立場的にも思想的にも、そうだ。
だが、それでも……計画を進める前に知っておきたいんだ」
コーリアスは、ゆっくりと歩き出す。
今から自分が行おうという行為は、ビックマーが黙っていない。
何せ将来的には敵に利する行為ともなり得るからだ。
だとしても、知識の探求は止められない。
コーリアスは、知りたいのだ。
『アレ』がハンターをどう認識しているのか。
そして、『アレ』はハンターをどうしたいのか。
欲求が深まれば深まるほど、コーリアスの歩みは早くなる。
「蛮蔵。そちらは予定通り進めてくれ」
「御意。護衛は不要ですか?」
「ああ。僕はあくまでも『アレ』と話すだけだ。それに『アレ』も自分から手を出す真似はしないだろう。手を出せば『大きなツケ』になる事を理解しているだろうからね」
コーリアスは今から楽しみで仕方ない。
どんな素晴らしい論議が繰り広げられるのだろう。
どんな濃密な時間が過ごせるのだろう。
できるなら、その場に当事者のハンターがいれば最高だ。
彼らは一体、どう迎えてくれるのだろうか。
「行ってくるよ」
「お気を付けて、ご主人」
再び蛮蔵は、頭を下げる。
主人であるコーリアスの無事を祈りながら。
●
「悪いね。忙しい時に手伝ってもらって」
大精霊イクタサによばれたハンター数名は、シンタチャシにあるイクタサの小屋を訪れていた。
イクタサが小屋周辺を掃除したいと言い出したからだ。
大精霊ならば力を使って掃除ぐらい簡単に終わる。
その場にいるハンターの誰しもがそう思っていたが……
(どうやらイクタサさんは、暇で仕方なかったんですね)
ハンターは心の中で呟く。
つまり、イクタサは単に話し相手が欲しかっただけなのだ。
「あ、いえ。これもハンターの仕事ですから」
「そう。面白いね、君達は。力があるのに、その力を依頼という他者の為に使う。私利私欲に用いようとしない辺りが感心だね」
普段は物静かなイクタサだが、今日は特に饒舌だ。
チュプ大神殿に出払っている者が多数である事から、イクタサ自身も相当暇だったようだ。しかしあまりイクタサに構い過ぎれば掃除も疎かになってしまう。ハンターはイクタサを適当にあしらう事にした。
「そうですか? 当たり前の事をしているだけなのですが……」
「殊勝だね。その考えが……」
言い掛けた言葉を呑み込むイクタサ。
ハンターの目には厳しい顔つきで外を睨むイクタサがいる。
突然の豹変は、何故なのだろうか。
「あの……?」
「君達はボクの後ろにいて。森の中に歪虚が入った。それも雑魔じゃない。かなり大きな力を持った歪虚だ」
イクタサは感じ取っていた。
強大な負のマテリアルがこちらに向かっている事を。
攻撃? ならばもっとシンタチャシを派手に壊してもおかしくはない。
それ以前に殺気らしい殺気が感じられない。
迷い込んだにしては不自然だ。
「攻撃しにきた訳じゃない? じゃあ、なんで?」
首を捻るイクタサ。
間もなく現れる歪虚を前に、奇妙な時間が始まろうとしていた。
「ウタリ、だったか。残念だが――立場上、僕はウタリにはなれない。だが、僕は君と話したい。いや、話さなければならない。彼らを……ハンターを知る為に」
リプレイ本文
「本当に来たんだ、君」
イクタサは怪訝そうな顔を浮かべる。
それに合わせて対峙するのは、偶然その場に居合わせたハンター達である。
「イクタサさんと、ファリフくんについてお話ししようと思ってたのに……意外過ぎる珍客ね」
アイラ(ka3941)は、テーブルを挟んで向かいに座る男に視線を送る。
大きなマントと仮面に身を包む男。
彼が怠惰の歪虚でも上位に位置する存在――コーリアスである。
本当はイクタサとファリフの将来について話したかったのだが、思わぬ来客に気分は台無しだ。
「それは失礼。だが、僕にとってはとても大事な用事だ。これは今後を左右する話なんだ」
「食べられるか分からないけど、客である以上は持て成さないとな」
八島 陽(ka1442)は、コーリアスを含む同席者の前にスイカと月餅を置いて行く。
シンタチャシにあるイクタサが住む小屋の近くにあった小川で冷やしたスイカを切って全員に供している。コーリアスが歪虚であっても、イクタサを訪ねた客である以上は持て成す必要がある。
同じように考えたアイラが紅茶を前に出して客人として扱っている。
しかし、コーリアスは二人の出した物には手を付けない。
「ここは素直に感謝を述べるべきかな。だが、僕は出された物を食べるつもりはない」
「それは……出した物に毒が入っているとかんがえているのか?」
「いや。持て成されるような関係ではないからだ。あくまでも僕達は敵対する関係だ。それを覆す事はできない」
頭を振るコーリアス。
今日のコーリアスはイクタサともハンターとも戦うつもりがない。
あくまでも『議論』に来たのだ。
「……コーリアス? ああ、なるほど。お前が」
メンカル(ka5338)は、コーリアスの顔を観察するようにじっと見つめる。
その沈黙の中に多くの感情を有している事は、コーリアスにも理解はできていた。
「言いたい事があるなら言い給え。元々こうして話す機会など、存在する方が珍しい。負の感情があれば素直にぶつけるがいい」
挑発とも読み取れるコーリアスの言葉。
だが、メンカルは敢えて礼儀を重んじる。
「『あの時の光剣使い』の兄だ。話はよく聞いている……『大変世話になった』ようで」
深々と一礼した後、保護者のような立場で自己紹介をするメンカル。
言葉にトゲを感じるのも無理はない。メンカルの弟の腕を奪ったのは、他ならぬコーリアスなのだ。兄として簡単に受け入れる事は難しい。
「なるほど。それで……その『礼』をするつもりかい?」
「……今は止そう。良ければまたあの駄犬と遊んでやってくれ。できれば、今度は平和的に……」
平和的。
そう言った瞬間、胃痛と頭痛が同時にメンカルを襲う。
キリキリと締め上げるような痛み。
それはメンカルのストレスが更に増した事を意味している。
「メンカル、大丈夫か? 胃薬飲むか?」
仙堂 紫苑(ka5953)はメンカルへ胃薬を差し出す。
紫苑の気遣いに、メンカルは素直に感謝する。
「ああ、ありが……」
そう言い掛けた瞬間、メンカルの手が止まった。
メンカルが今口にしていたのはコーヒー。
これも紫苑が希望者に差し出したものだが、コーヒーのカフェインに対して胃薬の飲み合わせは体に悪い。その事をメンカルは胃薬に手を伸ばした直前で気付いたのだ。
「どうした? 飲まないのか?」
ニヤニヤと笑顔を浮かべる紫苑。
この笑顔でメンカルがわざと飲み合わせを意識して準備したと理解した。
「紫苑……」
「何やら大変そうだね」
二人の関係を見ていたコーリアスが呟く。
次の瞬間、メンカルは声を荒げた。
「元はといえば、アレがあんな魔力砲台になったのは貴様のせいだッ!?」
先程まで紳士的に振る舞っていたメンカルからは考えられぬ言葉である。
だが、当のメンカルもこれでは議論にならないと気付く。
その証拠に言った直後に詫びを入れる。
「……すまん。ほぼ八つ当たりだな」
「いや。貴公の感情もまた興味を惹かれる。ハンター個々が持つ感情の発露。それによる能力の変動。やはり、その対象はハンターが大切に思う物か……」
「それで。遊びに来た訳ではないのだろう?」
コーリアスの思考を遮るように、イクタサは少し強めの口調で話を引き戻した。
そう、コーリアスは遊びに来たのではない。
議論しにきたのだ。
いや、もしかしたらコーリアス自身もこの事態を楽しんでいるのかもしれない。
「では、始めよう。僕が知りたいのは『ハンター』だ」
●
「ハンター?」
「そう、ハンター。ハンターとは一体何か? ハンターがどうなっていくのか? 僕はそれが知りたい」
コーリアスの疑問は単純なものであった。
ハンターとは何者なのか。
そして、ハンターは今後どういう道を辿るのか。
あまりにも根源的な話な上、明確な答えがあるとも思えない。
「そんな事を聞いてどうするの?」
イクタサは素直な疑問を口にする。
コーリアスがハンターに興味を抱くのは理解している。
だが、その疑問に対する答えを知って何をしようというのか。簡単に悪用しようとも思えないが――。
「何も。ただ、四大精霊と呼ばれる君とハンター自身がどう考えているのか。これはとても興味深い」
「良く分からないな。まあいい。
ハンターとはハンターシステムで契約した……」
「それはもう知っている。ハンターシステムで契約を交わした覚醒者。本来であれば星の尖兵と言った存在だ。しかし、それだけでは説明できない事も多い」
「え?」
「数年。この世界からすれば僅かな時間だ。だが、ハンターの成長は著しい。考えてもみたまえ。先日、サルヴァトーレ・ロッソに乗ってきたリアルブルーの者が気付けば歪虚王をも倒す存在になっている。急成長という言葉で片付けるのは無粋過ぎる」
コーリアスは鋭く考えを披露する。
コーリアスはハンター自身がハンターシステムで契約した存在では説明付かない事象があると考えているようだ。確かに精霊から力を借りてはいるが、西方諸国をまとめ上げる原動力となり、東方を解放して歪虚王を脅かす存在となった。 サルヴァトーレ・ロッソがリゼリオ付近へ不時着した時点では想像もできない事態が短期間で発生している。
コーリアスがハンターに興味を抱いたのは、この辺りのようだ。
「オレは……誰かの顔が曇れば、その人の笑顔を取り戻す為に何度でも力を尽くす者。それがハンターだと思う」
口を開いたのは、八島だった。
「ほう」
「オレは美味しい物を食べたいとか、欲求そのものが他人よりも少ないんだ。でも……困っている人達の顔を見ると、どこかが疼くんだよ」
八島は素直な言葉を口にした。
困っている人がいれば、見捨ててはおけない。
彼らを助ける為に戦う。それがハンターだという。
「弱者救済か。だが、その想いが更なる力を引き出している。つまり、ハンター個人の精神力が能力に影響を及ぼすのかな?」
「そこまでは良く分からない。ただ、オレはそうしたいって思えるんだ。
そして、ハンターは……」
そう言うなり、八島は目の前にあった月餅を手に取った。
「月は、様々な姿を見せる。
満月が精霊なら新月が歪虚か。そして、満月と新月の間の……正負のマテリアル。その様々なバランスパターンの何処かに各々の人間があるんだろう」
精霊と歪虚。
正負のマテリアル。
人は、マテリアルのバランスによって存在する。
その上で、八島は人間の心を持ちながら強くなろうとする。
「オレはリアルブルー生まれだけど、安定的に帰れないのはあっちの大精霊に望まれていないのかもな。でも……いつかは帰るよ」
「ふーむ。精霊と歪虚の関係が人間に影響を及ぼすと考えているのか。それも一つの意見ではあるな」
「私は『人』だと思う」
次の意見を述べたのはアイラだ。
人、という印象的な単語から始めた為か、コーリアスはアイラの意見に強く興味を惹かれたようだ。
「人。一般人と同じ、と? 面白い」
「精霊と契約し、守護の力を得たところで本質は何も変わってない。戦う為に生まれた守護者ではなく、後発的に力を持ったハンパな存在。
それが私達だと思う。でも、だからこそ可能性があるんだと思う」
可能性。
その一言にコーリアスは反応する。
「中途半端な存在が持つ可能性か」
「そう。私達は決して完成された存在じゃない。守護者のように始めから何を成すべきか決まっていない。
これからどこへ行くかも、どうなっていくかも分からない。
そんな未完成だからこそ、成長していけるのだと思う」
未完成故の成長。
それは、まさにコーリアスが考えている事を一致していた。
「そう。貴公らは完成品ではない。
完成してしまえば、そこから先の成長は望めない。この短期間における著しい成長は、未完成が故に為し得た偉業だ。それはこの星の精霊でも想像していなかった偶然の産物と言うべきか」
「この世界が大切。共に戦う仲間も、普段の生活も皆大切。それを全部守りたいという欲張りなのが私達。
清廉潔白でもない。
一つに縛られない。
一つに括れない。
その混沌が人間だって私は思ってる」
人を理解するなど、そう簡単な事ではない。
ハンターシステムで契約していても人は人でしかない。
アイラはそう考えていた。
「……おそらく、お前の興味を惹く回答はできんぞ」
胃痛に耐えながら、メンカルは自らの考えを披露する。
「対歪虚狩人、滅びに抗う手段、ヒトの希望……というのが世間様一般に近い回答だろうな。だが、聞きたいのはそういう事ではないのだろう?」
今までのやり取りでコーリアスが聞きたい事は、もっと根源的な話なのはメンカルも理解している。
「俺個人としては……自由な生き物だな、と思う」
「自由?」
「フリーダムじゃなく、リバティの方だ。自分も含めて。亜人や幻獣、精霊に歩み寄ろうとし……歪虚にすらそうする者もいる。ああ、悪く言っているんじゃないぞ。俺にも歪虚の友人がいるんでな」
メンカルは自由の中に他者の認知、異種族との共存を見ていた。
人間外の存在に対しても分け隔て無く接しようとする存在。
その先駆者がハンターであると考えていた。
「博愛主義、という訳でもないのだろう。歪虚の友人とは……これはまた面白い」
「だが、それが事実だ。
そしてこれからどうなっていくか……なってみない限り分かるか、そんなもの。
行く末など一人一人違うはずだ。……そこまで知ろうとするなら、『ハンター』としてではなく、個を見ないと不完全じゃないか?」
「そう。今日の収穫の一つはそこだ。
ハンターは、個の思想や資質に影響を受けている。貴公の弟もそうだ。溺愛する弟に何かあれば……あ、失礼。この話題は貴公の胃に良くないのだったな」
「……!」
コーリアスは敢えて言葉を止めた。
胃痛に耐えるメンカルを前に、配慮したのだろう。
「質問に答える前に、こちらの質問にも答えてもらおう」
紫苑は、コーリアスへ質問を投げかけた。
聞くばかりでは不平だ。ハンター側からも質問を受け付けて欲しい。
ハンターからすれば至極真っ当な提案である。
「ふむ、良かろう。先に答えて貰いたい。ハンターとは何かね?」
「精霊と契約してオフィスに登録された人間……って、そういう話を聞きたいんじゃないんだよな。
まあ、アレだ。俺は俺だ。ハンターとは『個』だ」
「個?」
「みんな自由って事だよ」
自由。
ハンターは一定の倫理観を求められるものの、自由は認められている。
組織的な束縛は無ではないものの、行動そのものが制限されている訳ではない。その自由な環境をハンターと考えているようだ。
「なるほど。自由な環境がハンターを育んだ、と。それでその自由なハンターは今後どうなると思っているのかね?」
「他の奴は分からないが、俺は『強くなろう』と思ってる。黙示騎士に一矢報いたいと思っているんでな。倒せるように色々やらないといけない」
紫苑は、自己の強化という明確な目標を掲げていた。
黙示騎士という存在をこの手で倒す。その為には強くならなければならない。
その素直な意見が、コーリアスに深く興味を抱かせる。
「強敵の存在。目標。この連続の結果がハンターの育成に繋がっている。単純な構図だが、無視はできない状況だ」
「次はこっちから質問だ。目的と今後の行動を聞きたい」
紫苑からの質問はストレートだ。
コーリアスの目的と彼の抱く計画について。
しかし、コーリアスは軽い笑みを浮かべる。
「ここで答えを教える訳にはいかないが、考えは伝えるべきだな。よろしい。
僕はハンターの強さの根源を刺激する事で、更なる成長を促したい。現時点で僕はハンターの成長に必要なものは『試練』だと考えている」
「試練?」
「貴公の言ってた黙示騎士打倒という明確な目標。それはある種の試練だ。試練を乗り越えれば、貴公らは強くなる。
では、試練を乗り越え続けた先に何があるのか。僕は、それに一つの道を示したい」
コーリアスは、ハンターの成長に興味を持っていた。
単なる成長という言葉で片付けられない強さ。
コーリアスは成長を促進させながら『道』を示したいという。
「良く分からないが……これから何かやろうとしている。それはハンターにとって試練になる、という事か?」
話を聞いていた八島が、口を開く。
コーリアスはハンターの成長を促すつもりのようだが、それは結果的に大きな事件を引き起こす宣言でもある。
「如何にも。幸いにも友人……いや、利害関係が一致した協力者と表現するのが正しいな。彼のおかげで良い試練の舞台が整いそうだ。大切な物を賭けた最上の試練だ」
「穏やかな話じゃないわね。そして、私達が望まなくても試練を与えるつもりでしょう?」
アイラはわざと言葉にトゲを持たせた。
始めから友好関係を結べるとは思っていない。
だが、この宣言は宣戦布告と変わらない。
「無論。諸君らは試練に抗う。その先で待つのは『完成』だ。僕はその完成までの暗い道を光で照らすんだ」
「その上から目線。率直に言う。気に入らないな」
メンカルは、端的に自身の感情を口にした。
試練を『与えてやった』という立場が、弟への感情と相まっているのはメンカル自身も分かっている。
「孤独故の苦悩、かな。ボクには良く分からないけど、みんなに迷惑をかけてまで成長を促すのは感心しないな」
今まで沈黙を守っていたイクタサが立ち上がる。
その言葉には怒気が感じられる。
「もういいでしょ? ボクはハンターに表立って力を貸せないけど、君をここから追い出すぐらいはできるよ」
「良かろう。有意義な時間だった。
次の諸君らを見えるのは、試練の舞台。楽しみにしていてくれ給え」
コーリアスは、去って行った。
彼の考えの一端を垣間見たが、彼の目的が既に進行中である事をハンターは気付かされる結果となった。
イクタサは怪訝そうな顔を浮かべる。
それに合わせて対峙するのは、偶然その場に居合わせたハンター達である。
「イクタサさんと、ファリフくんについてお話ししようと思ってたのに……意外過ぎる珍客ね」
アイラ(ka3941)は、テーブルを挟んで向かいに座る男に視線を送る。
大きなマントと仮面に身を包む男。
彼が怠惰の歪虚でも上位に位置する存在――コーリアスである。
本当はイクタサとファリフの将来について話したかったのだが、思わぬ来客に気分は台無しだ。
「それは失礼。だが、僕にとってはとても大事な用事だ。これは今後を左右する話なんだ」
「食べられるか分からないけど、客である以上は持て成さないとな」
八島 陽(ka1442)は、コーリアスを含む同席者の前にスイカと月餅を置いて行く。
シンタチャシにあるイクタサが住む小屋の近くにあった小川で冷やしたスイカを切って全員に供している。コーリアスが歪虚であっても、イクタサを訪ねた客である以上は持て成す必要がある。
同じように考えたアイラが紅茶を前に出して客人として扱っている。
しかし、コーリアスは二人の出した物には手を付けない。
「ここは素直に感謝を述べるべきかな。だが、僕は出された物を食べるつもりはない」
「それは……出した物に毒が入っているとかんがえているのか?」
「いや。持て成されるような関係ではないからだ。あくまでも僕達は敵対する関係だ。それを覆す事はできない」
頭を振るコーリアス。
今日のコーリアスはイクタサともハンターとも戦うつもりがない。
あくまでも『議論』に来たのだ。
「……コーリアス? ああ、なるほど。お前が」
メンカル(ka5338)は、コーリアスの顔を観察するようにじっと見つめる。
その沈黙の中に多くの感情を有している事は、コーリアスにも理解はできていた。
「言いたい事があるなら言い給え。元々こうして話す機会など、存在する方が珍しい。負の感情があれば素直にぶつけるがいい」
挑発とも読み取れるコーリアスの言葉。
だが、メンカルは敢えて礼儀を重んじる。
「『あの時の光剣使い』の兄だ。話はよく聞いている……『大変世話になった』ようで」
深々と一礼した後、保護者のような立場で自己紹介をするメンカル。
言葉にトゲを感じるのも無理はない。メンカルの弟の腕を奪ったのは、他ならぬコーリアスなのだ。兄として簡単に受け入れる事は難しい。
「なるほど。それで……その『礼』をするつもりかい?」
「……今は止そう。良ければまたあの駄犬と遊んでやってくれ。できれば、今度は平和的に……」
平和的。
そう言った瞬間、胃痛と頭痛が同時にメンカルを襲う。
キリキリと締め上げるような痛み。
それはメンカルのストレスが更に増した事を意味している。
「メンカル、大丈夫か? 胃薬飲むか?」
仙堂 紫苑(ka5953)はメンカルへ胃薬を差し出す。
紫苑の気遣いに、メンカルは素直に感謝する。
「ああ、ありが……」
そう言い掛けた瞬間、メンカルの手が止まった。
メンカルが今口にしていたのはコーヒー。
これも紫苑が希望者に差し出したものだが、コーヒーのカフェインに対して胃薬の飲み合わせは体に悪い。その事をメンカルは胃薬に手を伸ばした直前で気付いたのだ。
「どうした? 飲まないのか?」
ニヤニヤと笑顔を浮かべる紫苑。
この笑顔でメンカルがわざと飲み合わせを意識して準備したと理解した。
「紫苑……」
「何やら大変そうだね」
二人の関係を見ていたコーリアスが呟く。
次の瞬間、メンカルは声を荒げた。
「元はといえば、アレがあんな魔力砲台になったのは貴様のせいだッ!?」
先程まで紳士的に振る舞っていたメンカルからは考えられぬ言葉である。
だが、当のメンカルもこれでは議論にならないと気付く。
その証拠に言った直後に詫びを入れる。
「……すまん。ほぼ八つ当たりだな」
「いや。貴公の感情もまた興味を惹かれる。ハンター個々が持つ感情の発露。それによる能力の変動。やはり、その対象はハンターが大切に思う物か……」
「それで。遊びに来た訳ではないのだろう?」
コーリアスの思考を遮るように、イクタサは少し強めの口調で話を引き戻した。
そう、コーリアスは遊びに来たのではない。
議論しにきたのだ。
いや、もしかしたらコーリアス自身もこの事態を楽しんでいるのかもしれない。
「では、始めよう。僕が知りたいのは『ハンター』だ」
●
「ハンター?」
「そう、ハンター。ハンターとは一体何か? ハンターがどうなっていくのか? 僕はそれが知りたい」
コーリアスの疑問は単純なものであった。
ハンターとは何者なのか。
そして、ハンターは今後どういう道を辿るのか。
あまりにも根源的な話な上、明確な答えがあるとも思えない。
「そんな事を聞いてどうするの?」
イクタサは素直な疑問を口にする。
コーリアスがハンターに興味を抱くのは理解している。
だが、その疑問に対する答えを知って何をしようというのか。簡単に悪用しようとも思えないが――。
「何も。ただ、四大精霊と呼ばれる君とハンター自身がどう考えているのか。これはとても興味深い」
「良く分からないな。まあいい。
ハンターとはハンターシステムで契約した……」
「それはもう知っている。ハンターシステムで契約を交わした覚醒者。本来であれば星の尖兵と言った存在だ。しかし、それだけでは説明できない事も多い」
「え?」
「数年。この世界からすれば僅かな時間だ。だが、ハンターの成長は著しい。考えてもみたまえ。先日、サルヴァトーレ・ロッソに乗ってきたリアルブルーの者が気付けば歪虚王をも倒す存在になっている。急成長という言葉で片付けるのは無粋過ぎる」
コーリアスは鋭く考えを披露する。
コーリアスはハンター自身がハンターシステムで契約した存在では説明付かない事象があると考えているようだ。確かに精霊から力を借りてはいるが、西方諸国をまとめ上げる原動力となり、東方を解放して歪虚王を脅かす存在となった。 サルヴァトーレ・ロッソがリゼリオ付近へ不時着した時点では想像もできない事態が短期間で発生している。
コーリアスがハンターに興味を抱いたのは、この辺りのようだ。
「オレは……誰かの顔が曇れば、その人の笑顔を取り戻す為に何度でも力を尽くす者。それがハンターだと思う」
口を開いたのは、八島だった。
「ほう」
「オレは美味しい物を食べたいとか、欲求そのものが他人よりも少ないんだ。でも……困っている人達の顔を見ると、どこかが疼くんだよ」
八島は素直な言葉を口にした。
困っている人がいれば、見捨ててはおけない。
彼らを助ける為に戦う。それがハンターだという。
「弱者救済か。だが、その想いが更なる力を引き出している。つまり、ハンター個人の精神力が能力に影響を及ぼすのかな?」
「そこまでは良く分からない。ただ、オレはそうしたいって思えるんだ。
そして、ハンターは……」
そう言うなり、八島は目の前にあった月餅を手に取った。
「月は、様々な姿を見せる。
満月が精霊なら新月が歪虚か。そして、満月と新月の間の……正負のマテリアル。その様々なバランスパターンの何処かに各々の人間があるんだろう」
精霊と歪虚。
正負のマテリアル。
人は、マテリアルのバランスによって存在する。
その上で、八島は人間の心を持ちながら強くなろうとする。
「オレはリアルブルー生まれだけど、安定的に帰れないのはあっちの大精霊に望まれていないのかもな。でも……いつかは帰るよ」
「ふーむ。精霊と歪虚の関係が人間に影響を及ぼすと考えているのか。それも一つの意見ではあるな」
「私は『人』だと思う」
次の意見を述べたのはアイラだ。
人、という印象的な単語から始めた為か、コーリアスはアイラの意見に強く興味を惹かれたようだ。
「人。一般人と同じ、と? 面白い」
「精霊と契約し、守護の力を得たところで本質は何も変わってない。戦う為に生まれた守護者ではなく、後発的に力を持ったハンパな存在。
それが私達だと思う。でも、だからこそ可能性があるんだと思う」
可能性。
その一言にコーリアスは反応する。
「中途半端な存在が持つ可能性か」
「そう。私達は決して完成された存在じゃない。守護者のように始めから何を成すべきか決まっていない。
これからどこへ行くかも、どうなっていくかも分からない。
そんな未完成だからこそ、成長していけるのだと思う」
未完成故の成長。
それは、まさにコーリアスが考えている事を一致していた。
「そう。貴公らは完成品ではない。
完成してしまえば、そこから先の成長は望めない。この短期間における著しい成長は、未完成が故に為し得た偉業だ。それはこの星の精霊でも想像していなかった偶然の産物と言うべきか」
「この世界が大切。共に戦う仲間も、普段の生活も皆大切。それを全部守りたいという欲張りなのが私達。
清廉潔白でもない。
一つに縛られない。
一つに括れない。
その混沌が人間だって私は思ってる」
人を理解するなど、そう簡単な事ではない。
ハンターシステムで契約していても人は人でしかない。
アイラはそう考えていた。
「……おそらく、お前の興味を惹く回答はできんぞ」
胃痛に耐えながら、メンカルは自らの考えを披露する。
「対歪虚狩人、滅びに抗う手段、ヒトの希望……というのが世間様一般に近い回答だろうな。だが、聞きたいのはそういう事ではないのだろう?」
今までのやり取りでコーリアスが聞きたい事は、もっと根源的な話なのはメンカルも理解している。
「俺個人としては……自由な生き物だな、と思う」
「自由?」
「フリーダムじゃなく、リバティの方だ。自分も含めて。亜人や幻獣、精霊に歩み寄ろうとし……歪虚にすらそうする者もいる。ああ、悪く言っているんじゃないぞ。俺にも歪虚の友人がいるんでな」
メンカルは自由の中に他者の認知、異種族との共存を見ていた。
人間外の存在に対しても分け隔て無く接しようとする存在。
その先駆者がハンターであると考えていた。
「博愛主義、という訳でもないのだろう。歪虚の友人とは……これはまた面白い」
「だが、それが事実だ。
そしてこれからどうなっていくか……なってみない限り分かるか、そんなもの。
行く末など一人一人違うはずだ。……そこまで知ろうとするなら、『ハンター』としてではなく、個を見ないと不完全じゃないか?」
「そう。今日の収穫の一つはそこだ。
ハンターは、個の思想や資質に影響を受けている。貴公の弟もそうだ。溺愛する弟に何かあれば……あ、失礼。この話題は貴公の胃に良くないのだったな」
「……!」
コーリアスは敢えて言葉を止めた。
胃痛に耐えるメンカルを前に、配慮したのだろう。
「質問に答える前に、こちらの質問にも答えてもらおう」
紫苑は、コーリアスへ質問を投げかけた。
聞くばかりでは不平だ。ハンター側からも質問を受け付けて欲しい。
ハンターからすれば至極真っ当な提案である。
「ふむ、良かろう。先に答えて貰いたい。ハンターとは何かね?」
「精霊と契約してオフィスに登録された人間……って、そういう話を聞きたいんじゃないんだよな。
まあ、アレだ。俺は俺だ。ハンターとは『個』だ」
「個?」
「みんな自由って事だよ」
自由。
ハンターは一定の倫理観を求められるものの、自由は認められている。
組織的な束縛は無ではないものの、行動そのものが制限されている訳ではない。その自由な環境をハンターと考えているようだ。
「なるほど。自由な環境がハンターを育んだ、と。それでその自由なハンターは今後どうなると思っているのかね?」
「他の奴は分からないが、俺は『強くなろう』と思ってる。黙示騎士に一矢報いたいと思っているんでな。倒せるように色々やらないといけない」
紫苑は、自己の強化という明確な目標を掲げていた。
黙示騎士という存在をこの手で倒す。その為には強くならなければならない。
その素直な意見が、コーリアスに深く興味を抱かせる。
「強敵の存在。目標。この連続の結果がハンターの育成に繋がっている。単純な構図だが、無視はできない状況だ」
「次はこっちから質問だ。目的と今後の行動を聞きたい」
紫苑からの質問はストレートだ。
コーリアスの目的と彼の抱く計画について。
しかし、コーリアスは軽い笑みを浮かべる。
「ここで答えを教える訳にはいかないが、考えは伝えるべきだな。よろしい。
僕はハンターの強さの根源を刺激する事で、更なる成長を促したい。現時点で僕はハンターの成長に必要なものは『試練』だと考えている」
「試練?」
「貴公の言ってた黙示騎士打倒という明確な目標。それはある種の試練だ。試練を乗り越えれば、貴公らは強くなる。
では、試練を乗り越え続けた先に何があるのか。僕は、それに一つの道を示したい」
コーリアスは、ハンターの成長に興味を持っていた。
単なる成長という言葉で片付けられない強さ。
コーリアスは成長を促進させながら『道』を示したいという。
「良く分からないが……これから何かやろうとしている。それはハンターにとって試練になる、という事か?」
話を聞いていた八島が、口を開く。
コーリアスはハンターの成長を促すつもりのようだが、それは結果的に大きな事件を引き起こす宣言でもある。
「如何にも。幸いにも友人……いや、利害関係が一致した協力者と表現するのが正しいな。彼のおかげで良い試練の舞台が整いそうだ。大切な物を賭けた最上の試練だ」
「穏やかな話じゃないわね。そして、私達が望まなくても試練を与えるつもりでしょう?」
アイラはわざと言葉にトゲを持たせた。
始めから友好関係を結べるとは思っていない。
だが、この宣言は宣戦布告と変わらない。
「無論。諸君らは試練に抗う。その先で待つのは『完成』だ。僕はその完成までの暗い道を光で照らすんだ」
「その上から目線。率直に言う。気に入らないな」
メンカルは、端的に自身の感情を口にした。
試練を『与えてやった』という立場が、弟への感情と相まっているのはメンカル自身も分かっている。
「孤独故の苦悩、かな。ボクには良く分からないけど、みんなに迷惑をかけてまで成長を促すのは感心しないな」
今まで沈黙を守っていたイクタサが立ち上がる。
その言葉には怒気が感じられる。
「もういいでしょ? ボクはハンターに表立って力を貸せないけど、君をここから追い出すぐらいはできるよ」
「良かろう。有意義な時間だった。
次の諸君らを見えるのは、試練の舞台。楽しみにしていてくれ給え」
コーリアスは、去って行った。
彼の考えの一端を垣間見たが、彼の目的が既に進行中である事をハンターは気付かされる結果となった。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/09 01:29:27 |