ゲスト
(ka0000)
【幻視】相容れぬ邂逅
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/08/10 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/08/19 19:00
オープニング
すべては順調――万事うまく行っている。
あっちの方も問題は無いと連絡もあった。
ハンター達も喜んでくれるだろうか。
彼らが歩む道。
決して、平坦な道では『いけない』。
彼らに相応しい道でなければならない。
だからこそ、今のうちに――『アレ』に会っておかなければならない。
「ご主人。手筈通りに進めてますが、本当に行かれるので?」
『錬金の到達者』コーリアスの前で甲鬼 蛮蔵は跪いた。
計画に支障はない。
トーチカ一味もネネ・グリジュもチュプ大神殿で騒ぎを起こしてくれた。
蛮蔵も指示通りに計画を進めているのだが、ここに来てコーリアスは自ら出かけると言い出したのだ。
「うん。早いうちに僕は『アレ』と話さなければならない。確かに僕と『アレ』は相容れる事はないだろう。それは立場的にも思想的にも、そうだ。
だが、それでも……計画を進める前に知っておきたいんだ」
コーリアスは、ゆっくりと歩き出す。
今から自分が行おうという行為は、ビックマーが黙っていない。
何せ将来的には敵に利する行為ともなり得るからだ。
だとしても、知識の探求は止められない。
コーリアスは、知りたいのだ。
『アレ』がハンターをどう認識しているのか。
そして、『アレ』はハンターをどうしたいのか。
欲求が深まれば深まるほど、コーリアスの歩みは早くなる。
「蛮蔵。そちらは予定通り進めてくれ」
「御意。護衛は不要ですか?」
「ああ。僕はあくまでも『アレ』と話すだけだ。それに『アレ』も自分から手を出す真似はしないだろう。手を出せば『大きなツケ』になる事を理解しているだろうからね」
コーリアスは今から楽しみで仕方ない。
どんな素晴らしい論議が繰り広げられるのだろう。
どんな濃密な時間が過ごせるのだろう。
できるなら、その場に当事者のハンターがいれば最高だ。
彼らは一体、どう迎えてくれるのだろうか。
「行ってくるよ」
「お気を付けて、ご主人」
再び蛮蔵は、頭を下げる。
主人であるコーリアスの無事を祈りながら。
●
「悪いね。忙しい時に手伝ってもらって」
大精霊イクタサによばれたハンター数名は、シンタチャシにあるイクタサの小屋を訪れていた。
イクタサが小屋周辺を掃除したいと言い出したからだ。
大精霊ならば力を使って掃除ぐらい簡単に終わる。
その場にいるハンターの誰しもがそう思っていたが……
(どうやらイクタサさんは、暇で仕方なかったんですね)
ハンターは心の中で呟く。
つまり、イクタサは単に話し相手が欲しかっただけなのだ。
「あ、いえ。これもハンターの仕事ですから」
「そう。面白いね、君達は。力があるのに、その力を依頼という他者の為に使う。私利私欲に用いようとしない辺りが感心だね」
普段は物静かなイクタサだが、今日は特に饒舌だ。
チュプ大神殿に出払っている者が多数である事から、イクタサ自身も相当暇だったようだ。しかしあまりイクタサに構い過ぎれば掃除も疎かになってしまう。ハンターはイクタサを適当にあしらう事にした。
「そうですか? 当たり前の事をしているだけなのですが……」
「殊勝だね。その考えが……」
言い掛けた言葉を呑み込むイクタサ。
ハンターの目には厳しい顔つきで外を睨むイクタサがいる。
突然の豹変は、何故なのだろうか。
「あの……?」
「君達はボクの後ろにいて。森の中に歪虚が入った。それも雑魔じゃない。かなり大きな力を持った歪虚だ」
イクタサは感じ取っていた。
強大な負のマテリアルがこちらに向かっている事を。
攻撃? ならばもっとシンタチャシを派手に壊してもおかしくはない。
それ以前に殺気らしい殺気が感じられない。
迷い込んだにしては不自然だ。
「攻撃しにきた訳じゃない? じゃあ、なんで?」
首を捻るイクタサ。
間もなく現れる歪虚を前に、奇妙な時間が始まろうとしていた。
「ウタリ、だったか。残念だが――立場上、僕はウタリにはなれない。だが、僕は君と話したい。いや、話さなければならない。彼らを……ハンターを知る為に」
あっちの方も問題は無いと連絡もあった。
ハンター達も喜んでくれるだろうか。
彼らが歩む道。
決して、平坦な道では『いけない』。
彼らに相応しい道でなければならない。
だからこそ、今のうちに――『アレ』に会っておかなければならない。
「ご主人。手筈通りに進めてますが、本当に行かれるので?」
『錬金の到達者』コーリアスの前で甲鬼 蛮蔵は跪いた。
計画に支障はない。
トーチカ一味もネネ・グリジュもチュプ大神殿で騒ぎを起こしてくれた。
蛮蔵も指示通りに計画を進めているのだが、ここに来てコーリアスは自ら出かけると言い出したのだ。
「うん。早いうちに僕は『アレ』と話さなければならない。確かに僕と『アレ』は相容れる事はないだろう。それは立場的にも思想的にも、そうだ。
だが、それでも……計画を進める前に知っておきたいんだ」
コーリアスは、ゆっくりと歩き出す。
今から自分が行おうという行為は、ビックマーが黙っていない。
何せ将来的には敵に利する行為ともなり得るからだ。
だとしても、知識の探求は止められない。
コーリアスは、知りたいのだ。
『アレ』がハンターをどう認識しているのか。
そして、『アレ』はハンターをどうしたいのか。
欲求が深まれば深まるほど、コーリアスの歩みは早くなる。
「蛮蔵。そちらは予定通り進めてくれ」
「御意。護衛は不要ですか?」
「ああ。僕はあくまでも『アレ』と話すだけだ。それに『アレ』も自分から手を出す真似はしないだろう。手を出せば『大きなツケ』になる事を理解しているだろうからね」
コーリアスは今から楽しみで仕方ない。
どんな素晴らしい論議が繰り広げられるのだろう。
どんな濃密な時間が過ごせるのだろう。
できるなら、その場に当事者のハンターがいれば最高だ。
彼らは一体、どう迎えてくれるのだろうか。
「行ってくるよ」
「お気を付けて、ご主人」
再び蛮蔵は、頭を下げる。
主人であるコーリアスの無事を祈りながら。
●
「悪いね。忙しい時に手伝ってもらって」
大精霊イクタサによばれたハンター数名は、シンタチャシにあるイクタサの小屋を訪れていた。
イクタサが小屋周辺を掃除したいと言い出したからだ。
大精霊ならば力を使って掃除ぐらい簡単に終わる。
その場にいるハンターの誰しもがそう思っていたが……
(どうやらイクタサさんは、暇で仕方なかったんですね)
ハンターは心の中で呟く。
つまり、イクタサは単に話し相手が欲しかっただけなのだ。
「あ、いえ。これもハンターの仕事ですから」
「そう。面白いね、君達は。力があるのに、その力を依頼という他者の為に使う。私利私欲に用いようとしない辺りが感心だね」
普段は物静かなイクタサだが、今日は特に饒舌だ。
チュプ大神殿に出払っている者が多数である事から、イクタサ自身も相当暇だったようだ。しかしあまりイクタサに構い過ぎれば掃除も疎かになってしまう。ハンターはイクタサを適当にあしらう事にした。
「そうですか? 当たり前の事をしているだけなのですが……」
「殊勝だね。その考えが……」
言い掛けた言葉を呑み込むイクタサ。
ハンターの目には厳しい顔つきで外を睨むイクタサがいる。
突然の豹変は、何故なのだろうか。
「あの……?」
「君達はボクの後ろにいて。森の中に歪虚が入った。それも雑魔じゃない。かなり大きな力を持った歪虚だ」
イクタサは感じ取っていた。
強大な負のマテリアルがこちらに向かっている事を。
攻撃? ならばもっとシンタチャシを派手に壊してもおかしくはない。
それ以前に殺気らしい殺気が感じられない。
迷い込んだにしては不自然だ。
「攻撃しにきた訳じゃない? じゃあ、なんで?」
首を捻るイクタサ。
間もなく現れる歪虚を前に、奇妙な時間が始まろうとしていた。
「ウタリ、だったか。残念だが――立場上、僕はウタリにはなれない。だが、僕は君と話したい。いや、話さなければならない。彼らを……ハンターを知る為に」
解説
目的:シンチャチャシにてコーリアスとイクタサの会合に同席する。
備考:
・本依頼は基本的に戦闘は発生しません。
ハンターから仕掛ければ戦闘となりますが、コーリアスもイクタサも戦闘は望んでいません。
あくまでもコーリアスは『勇気を司る精霊』であるイクタサに議論を持ちかけたいだけです。
・コーリアスが持ちかける話は「ハンターとは何か?」「ハンターはどうなっていくのか?」です。
かなり不明確な内容ですが、それでも知識を欲するコーリアスはハンターに問いかけてくるでしょう。
あなたの思うハンター像についてお聞かせ下さい。
・またイクタサ、コーリアスについてハンターから議論や交渉を持ちかける事も可能です。
但し、双方をこの場で攻撃し合わせる行為は禁止です。
また立場上和平や停戦も無理とお考え下さい。
歪虚と精霊の立場を踏まえた上で、二人は議論に望んでいます。
・茶菓子の持ち込みはOKですが、コーリアスは食べないでしょう。
ですが、リアルブルーについては興味がある為、食べないまでも茶菓子そのものに興味を示すかもしれません。
質問があればキュジィ(kz0078)が回答します。
受付は出発24時間前までです。
備考:
・本依頼は基本的に戦闘は発生しません。
ハンターから仕掛ければ戦闘となりますが、コーリアスもイクタサも戦闘は望んでいません。
あくまでもコーリアスは『勇気を司る精霊』であるイクタサに議論を持ちかけたいだけです。
・コーリアスが持ちかける話は「ハンターとは何か?」「ハンターはどうなっていくのか?」です。
かなり不明確な内容ですが、それでも知識を欲するコーリアスはハンターに問いかけてくるでしょう。
あなたの思うハンター像についてお聞かせ下さい。
・またイクタサ、コーリアスについてハンターから議論や交渉を持ちかける事も可能です。
但し、双方をこの場で攻撃し合わせる行為は禁止です。
また立場上和平や停戦も無理とお考え下さい。
歪虚と精霊の立場を踏まえた上で、二人は議論に望んでいます。
・茶菓子の持ち込みはOKですが、コーリアスは食べないでしょう。
ですが、リアルブルーについては興味がある為、食べないまでも茶菓子そのものに興味を示すかもしれません。
質問があればキュジィ(kz0078)が回答します。
受付は出発24時間前までです。
マスターより
近藤豊です。
幻視で早くも二本目の依頼です。
今回は戦闘ではなく、歪虚と精霊という立場にありながら議論を交わす二人の人物についてハンターが関与します。話を聞くだけではなく、ハンターの考えを二人に提示する事で二人の考えについて影響が与えられるかもしれません。
そして、今回の結果によっては今後の連動シナリオに影響が発生します。
それでは、落雁を肴にお待ちしています。
幻視で早くも二本目の依頼です。
今回は戦闘ではなく、歪虚と精霊という立場にありながら議論を交わす二人の人物についてハンターが関与します。話を聞くだけではなく、ハンターの考えを二人に提示する事で二人の考えについて影響が与えられるかもしれません。
そして、今回の結果によっては今後の連動シナリオに影響が発生します。
それでは、落雁を肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/08/11 11:40