ゲスト
(ka0000)
【界冥】コード:ワールドリンク
マスター:紫月紫織

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~5人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/16 09:00
- 完成日
- 2017/08/28 23:20
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●踏み出す勇気
目覚めはあまり良くなかった。
どこか薄ら寒いような気配に、まとわりつくような違和感。
それでも、この結果は自らが望んだものだ。
「気分はどうかね、純一くん」
「あんまり良くねえな……成功したのか?」
体にまとわりつく倦怠感はゆるゆると精神を犯していく。
粘りつくような眠気のせいでまぶたがひどく重かった。
「うむ、問題なく施術はおわったヨ。これでキミも強化人間(スペリオル)というわけだ。今はまだ実感もあまりないかもしれんが、落ち着いたら慣らしていくことだネ」
「そう、か……」
これでもう、無力感に苛まれずにすむだろうか?
これでもう、守りたいと思ったものを奪われずにすむだろうか?
これでもう、あの少年少女たちの姿に苦しみを感じなくてすむだろうか――
苦しい、誰が?
苦しい、なぜ?
泥濘に沈むような思考はとりとめなく、ただ曖昧な感情だけが揺蕩うように巡っていく。
それは確かな自分の意思か?
あるいは絡みつく蜘蛛の糸か――
「まままだだだだだますすすすすすすいががが――」
なんだ、なんて言っているんだ?
ああ、麻酔が――まだ。
霞んでいく思考の中で、自身の中に宿った確かな力を感じた。
●開発コード:WL-G&S
「新型兵装の開発試験?」
「うむ。今のキミにはうってつけの仕事だと思うのだがどうかネ」
「いや、それはかまわないんだけど……この時期に新型兵装、ねぇ……」
手渡された端末を操作すると、その新型兵装とやらの概要が表示された。
アサルトライフル、オートマチック、これら2つは多様な戦闘にも対応出来るような新設計のアタッチメントタイプらしい。
興味深くはある。
今後歪虚との戦闘が加速すれば戦場はより多岐に渡るだろう、そんな状況下において、いつもどおりの感覚で扱える武器というのは大きな力になるに違いない。
「銃、ってのはまぁわかるが……こっちの剣がわかんねぇな……」
「クリムゾンウェストとの共同開発なんだそうだヨ。互いの技術を合わせて技術革新を起こすことを目的としたプロジェクトらしいネ」
まあ、僕達にはすでに廃れた技術という意味で馴染みが薄いかもしれないがネ、と主治医は続ける。
主治医、というか強化人間関係における技術チームの一人らしいが。
「設計が斬新だけど、これ実用できる代物なのか?」
「試す意味でも試験運用してみたいそうだヨ。実地はまだ先のようだがネ」
互いの世界の技術提供――と言っても表向き最低限のものだろうが――による歩み寄りとそれによる技術革新、そうして生まれた新たな武器と言うのは心惹かれるものがある。
「んで、うってつけってのはどういうことだ?」
「この依頼にはクリムゾンウェストからも協力者が来る予定になっている。強化人間としてのお披露目と、ちゃんと力が使えているか、それが彼らと比べてどの程度のものなのか、危険もなく比べられるわけだヨ。うってつけだとは思わないかい?」
「なるほどな……構わねえよ。訓練だと思っていってくるさ、そう伝えておいてくれ」
「了解したヨ」
にへにへと笑いながら、主治医は端末を持って出ていった。
●何事も経験
「新武装の試験協力、ねぇ……」
「うん。いろんな武器に触れられるのはいい経験かな、って……だめ?」
ミモザが持ち込んできた依頼表を確認して、なるほどなぁとつぶやくシルヴァ。
そして改めて、自分には武器を振るうという考えがないことに思い至って内心で深い溜め息をついた。
符術による補助のみに執拗に徹している自分とは比べ物にならないぐらい、ミモザはちゃんと前を向いているように思える。
「いいんじゃない? 頑張ってらっしゃいな」
「シルヴァお姉ちゃんは来ないの?」
「私はお店の方もあるしね。それに武器を持つのは性に合わないわ」
そう言ってごまかして、依頼表をミモザへと返す。
性に合わないなんて嘘、この少女を前に平然と返す自分を内心で吐き捨てながら。
「いつまでも私がついていくこともないでしょうしね。頑張ってらっしゃい」
そう言ってミモザをソサエティへ送り出し店の中へ戻ったシルヴァは、椅子に腰掛け背もたれへ体重をかけるように力を抜き思考を巡らせる。
気がかりだったのは唯一、依頼表のある文言。
地球統一連合軍からも協力者として、強化人間が参加。
の一文である。
(強化人間……ハンターに依頼するようなテストに参加する存在、ってことよね……何者なのかしら……後でエリクシアに確認取ったほうがいいかもしれないわね)
置き時計の鐘がなる。
そろそろ開店の時間だ。
没頭していた思考から引き戻されて慌ててタロットを用意しようとして、らしくもなく山を崩してしまった。
そのうちの一枚。
"運命の輪"がはらりと落ちる。
暫くの間、シルヴァはそのカードを見つめていたのだった。
目覚めはあまり良くなかった。
どこか薄ら寒いような気配に、まとわりつくような違和感。
それでも、この結果は自らが望んだものだ。
「気分はどうかね、純一くん」
「あんまり良くねえな……成功したのか?」
体にまとわりつく倦怠感はゆるゆると精神を犯していく。
粘りつくような眠気のせいでまぶたがひどく重かった。
「うむ、問題なく施術はおわったヨ。これでキミも強化人間(スペリオル)というわけだ。今はまだ実感もあまりないかもしれんが、落ち着いたら慣らしていくことだネ」
「そう、か……」
これでもう、無力感に苛まれずにすむだろうか?
これでもう、守りたいと思ったものを奪われずにすむだろうか?
これでもう、あの少年少女たちの姿に苦しみを感じなくてすむだろうか――
苦しい、誰が?
苦しい、なぜ?
泥濘に沈むような思考はとりとめなく、ただ曖昧な感情だけが揺蕩うように巡っていく。
それは確かな自分の意思か?
あるいは絡みつく蜘蛛の糸か――
「まままだだだだだますすすすすすすいががが――」
なんだ、なんて言っているんだ?
ああ、麻酔が――まだ。
霞んでいく思考の中で、自身の中に宿った確かな力を感じた。
●開発コード:WL-G&S
「新型兵装の開発試験?」
「うむ。今のキミにはうってつけの仕事だと思うのだがどうかネ」
「いや、それはかまわないんだけど……この時期に新型兵装、ねぇ……」
手渡された端末を操作すると、その新型兵装とやらの概要が表示された。
アサルトライフル、オートマチック、これら2つは多様な戦闘にも対応出来るような新設計のアタッチメントタイプらしい。
興味深くはある。
今後歪虚との戦闘が加速すれば戦場はより多岐に渡るだろう、そんな状況下において、いつもどおりの感覚で扱える武器というのは大きな力になるに違いない。
「銃、ってのはまぁわかるが……こっちの剣がわかんねぇな……」
「クリムゾンウェストとの共同開発なんだそうだヨ。互いの技術を合わせて技術革新を起こすことを目的としたプロジェクトらしいネ」
まあ、僕達にはすでに廃れた技術という意味で馴染みが薄いかもしれないがネ、と主治医は続ける。
主治医、というか強化人間関係における技術チームの一人らしいが。
「設計が斬新だけど、これ実用できる代物なのか?」
「試す意味でも試験運用してみたいそうだヨ。実地はまだ先のようだがネ」
互いの世界の技術提供――と言っても表向き最低限のものだろうが――による歩み寄りとそれによる技術革新、そうして生まれた新たな武器と言うのは心惹かれるものがある。
「んで、うってつけってのはどういうことだ?」
「この依頼にはクリムゾンウェストからも協力者が来る予定になっている。強化人間としてのお披露目と、ちゃんと力が使えているか、それが彼らと比べてどの程度のものなのか、危険もなく比べられるわけだヨ。うってつけだとは思わないかい?」
「なるほどな……構わねえよ。訓練だと思っていってくるさ、そう伝えておいてくれ」
「了解したヨ」
にへにへと笑いながら、主治医は端末を持って出ていった。
●何事も経験
「新武装の試験協力、ねぇ……」
「うん。いろんな武器に触れられるのはいい経験かな、って……だめ?」
ミモザが持ち込んできた依頼表を確認して、なるほどなぁとつぶやくシルヴァ。
そして改めて、自分には武器を振るうという考えがないことに思い至って内心で深い溜め息をついた。
符術による補助のみに執拗に徹している自分とは比べ物にならないぐらい、ミモザはちゃんと前を向いているように思える。
「いいんじゃない? 頑張ってらっしゃいな」
「シルヴァお姉ちゃんは来ないの?」
「私はお店の方もあるしね。それに武器を持つのは性に合わないわ」
そう言ってごまかして、依頼表をミモザへと返す。
性に合わないなんて嘘、この少女を前に平然と返す自分を内心で吐き捨てながら。
「いつまでも私がついていくこともないでしょうしね。頑張ってらっしゃい」
そう言ってミモザをソサエティへ送り出し店の中へ戻ったシルヴァは、椅子に腰掛け背もたれへ体重をかけるように力を抜き思考を巡らせる。
気がかりだったのは唯一、依頼表のある文言。
地球統一連合軍からも協力者として、強化人間が参加。
の一文である。
(強化人間……ハンターに依頼するようなテストに参加する存在、ってことよね……何者なのかしら……後でエリクシアに確認取ったほうがいいかもしれないわね)
置き時計の鐘がなる。
そろそろ開店の時間だ。
没頭していた思考から引き戻されて慌ててタロットを用意しようとして、らしくもなく山を崩してしまった。
そのうちの一枚。
"運命の輪"がはらりと落ちる。
暫くの間、シルヴァはそのカードを見つめていたのだった。
リプレイ本文
●案内
「おー、なんだなんだ、見知った顔が居るじゃねぇか」
案内された研究施設の奥でハンター達を出迎えたのは、アシェ-ル(ka2983)とイェルバート(ka1772)には見覚えのある顔だった。
愛想よく手を振って返す純一の姿は少し前、歪虚列車の破壊作戦で見たときと変わらない。
「純一さん、お久しぶりです。列車の一件ではすみません」
「純一さん、またよろしくお願いします。今回は大丈夫です。試験場を破壊しません!」
「されてたまるか!?」
アシェールの口から飛び出した言葉に純一も思わず全力で突っ込んだ。
「ああ、いや……すまん。思わず突っ込んじまった、あの時のことなら気にしないでくれな」
イェルバートとアシェールににっと笑いかける、どこか緊張がほぐれたような様子だった。
「地球統一連合軍の強化人間って、もしかして?」
「おう、俺のことだな」
しれっと答える純一に驚きを隠せないといった様子のイェルバート。
「ミモザとジュンイチさんね、今日はよろしくー!」
「よろしくー!」
「おう、元気いいな! よろしく頼むぜ」
カーミン・S・フィールズ(ka1559)の挨拶にこれまた元気に返すミモザの姿を見つつ、苦笑しながらも彼は奥を指し示す。
「予定時刻ギリギリだし、案内するぜ」
そう言って施設内部を先導する純一について、試作武器実験室とプレートの貼られた部屋へと案内された。
●現物
「こちらがそのバーストブレード、その実物です! レポートはこちらに」
クレール・ディンセルフ(ka0586)の提供した現物とレポート、研究者たちは湧き上がり、そして同じ点において問題があったことにやはりかと納得した様子だった。
「しかし、開発依頼だったとはいえ応えてくださった方の中に覚醒者の鍛冶師がお二人とは……頼もしい限りです」
クレールとソアラ(ka6583)を特に頼りになると判断したのか、固く握手を躱す開発主任。
「こちらが開発コード、CW-S-SW03。元であったグラディウスを片刃にして背面に炸薬のスロットを取り付けたものです」
「あ、私に先に見せてもらえませんか?」
いそいそと手に取ろうとしたクレールにソアラから待ったがかかる。
「うん、かまわないけど。なんで?」
「ディンセルフさんの意見を先に頂いてしまうとどうしても引きずられそうなので……」
ハンターとしての経験、そしてすでに幾つもの武器開発に関わっているクレールのことを考えれば、たしかにそれもあるだろう。
納得したクレールは先を譲る。
「ありがとうございます。近接武器に炸薬を使う、とか……」
発想すごいなぁ、と思いつつ手にとって振ってみるが……うーん、とソアラは首を傾げ、炸薬を取り外してみたりして同じことを繰り返す。
「これ、使用前と使用後でバランスが変わりますよね?」
「炸薬の量的にそれほどでもないと思うんだけど、まずいのかね?」
主任の認識と発言に、ソアラとクレール、更にカーミンが「え?」という反応をする。
使っている最中に急加速がかかるような武器で言うのは今更かもしれないが、バランスが変わるというのは普通の剣にはありえない仕様である。
「あー、こっちでは銃が主流だからな。剣なんかの常識は結構ずれてたり足りなかったりするかもしれん」
純一の申し訳なさそうな一言に、あぁ……なるほど、とその場の雰囲気が収束する。
彼が言うように、リアルブルーでの主力兵器は銃である、そもそも近づいて攻撃するというのが危険だったからなのだが、今回の近接武器開発は強化人間の誕生に伴って今後を見据えてという側面も持っていた。
そのため、粗が目立つのもまた事実である。
「とりあえず試し切りしてみます?」
実際に見てうんうんうなっているよりも、アシェールの提案どおりに試し切りをしてみるのが一番だろう。
「試し切りならあっちにダミーが――」
「ウォール出しますよー」
その光景を、開発主任は決して忘れることはないだろうと後に語った。
覚醒者――魔術師。
あれ反則だ、ダミーのコストがまるごと浮くじゃないか、私も欲しい、と。
開発コストに悩まされる研究者の、切実な願いだった。
重量があり肉厚のため突きには向かず、どちらかと言えば斬撃、特に圧し切りに特化しているというのが試しに扱ってみたクレールの所感だった。
「反動の制御も問題なのでしょうが、炸薬の性質が一番の難点かもしれませんね」
課題はやはりバーストブレードとの一番の違いへとフォーカスした。
マテリアル噴出機構の使い勝手の良さは炸薬を遥かに凌駕するものだ。
一案としてクレールから提出された籠手に装着する推進装置は一定の成果を発揮する。
今後に対する有意義なデータが採取されるのであった。
「硬い敵に剣が徹せるなら、オレアンダーに有効ね」
そう考えアシェールの作り出したアースウォールにスキルを発動させて斬りかかるカーミン、初撃で中ほどまで食い込んだそれを起爆すれば衝撃とともにアースウォールが崩れ去るだけの威力があった。
「とはいえ……手首にちょっと負担がかかる感じかな」
「ですね、炸薬の量は少し減らして安定性に寄せたほうがいいかもしれません」
そう言いながら刀身の消耗具合を見るクレール。
一つ一つ、着実に開発におけるチェックポイントがクリアされていくのだった。
●過砲
「おっも。私には向かないかも」
それが、開発コード:RB-G-AR03、アサルトライフル型を持ったカーミンの率直な感想であった。
「これはちょっと、取り回しが悪いかもしれないね」
イェルバートの持ってみた感想も近いものだったらしい、ある程度コンパクトに纏まっているためか、重心も崩れやすそうだ。
「……大丈夫か、嬢ちゃん?」
「大丈夫だけど、ちょっと撃ちづらそう」
心配そうに見ている純一を前に、ミモザもまたシンプルな感想を漏らす。
そもそもとしてサイズがあっていない感じだ、グリップと手の。
「グリップもアタッチメント化してもらうほうがいいかもしれないね」
「なるほど。成人男性を基準にしているが、覚醒者は年若い人も多いからのう」
イェルバートやミモザ、アシェールにソアラと、今日集まった面々は特に小柄である。
そういう意味でもこのアサルトライフルは改良の余地が多分にありそうだ。
「とりあえず、試射してみよう」
そう促されて試射場へと入り構えたイェルバートは感覚を研ぎ澄ませる。
……直感的に、これ撃ったらヤバいんじゃないという予感があった。
とは言え構えた手前撃たないわけにも行かず、特に視線が集中していることもあって覚悟して引き金を引いた。
直後、強く後ろにのけぞることとなった。
「これは……反動がちょっと、強すぎるね。慣れればなんとか扱えはしそうだけど」
大口径の衝撃は違う意味でもすごかったのか、心臓がばくばくしていた。
フルオートへの切り替えこそ問題ないものの、切り替えたあとは満足に扱える代物ではない、覚醒者ですらそうなのだから一般的な人間には扱うことすら過ぎた武装だろう。
「それにやっぱり重すぎるの、抱えて走り回るには向かないと思うの。信頼性が担保できないのよ」
抱えて軽く走ったり所作を確認していたカーミンからもダメ出しが飛ぶ。
感触は悪いようだ。
「どれ、俺もちょっと試射させてもらうぜ」
「私も私も!」
純一とミモザも試射場に入り構えるが、結果は似たようなことになった。
あえて言うなら、ミモザは初めてのセミオート銃の反動にひっくり返ったことだけを付け加えておこう。
ターゲットではなく、天井に穴が空いた。
「どう思う?」
試射を体感した面々に話を促すイェルバートに、誰もが首を横に振る。
「対歪虚のための高火力ってのは魅力的だけど、当たらないと意味がないというか、これ味方も巻き込みかねないわよ」
「うーむ、覚醒者や強化人間ならいけるかとおもったんじゃがのう」
開発主任、がっくり。
だがここは責めようがないだろう。
少なくとも、汎用的な武装にするならばもう少し丸め無くてはならない、という結論に至るまでにそう時間はかからなかった。
●薄羽
「次は、えーっと、AT04?」
「KT06ですよクレールさん」
いそいそと鎧を着込み盾を構えるアシェールに、何をしているんだろうと思う研究員一同。
その後まさか実践さながらのテストが行われるとは夢にも思っていなかった。
一本を取り出しその刀身を見分するソアラだったが、金属でないというのが何より衝撃だったようだ。
真っ白な石のようなそれ。
鍛造の具合次第では改良の余地があるだろう、という目論見は外れることとなった。
「これは……何でできてるんですか?」
「硬質セラミックだね。それから削り出したものなんだ」
「せらみっく? 鍛造ではないのですね」
「鍛造は技術がね……」
銃器が発達した世界において、鍛造という技術は廃れて久しい。
全く異なる製造工程を経た刀と呼んでいいのか悩むそれ、あまりの軽さに重心を捉えることが難しくソアラは小さく唸るのだった。
「それじゃ行くわよー」
並べられたダミーを前に、薄刃を構えるカーミン。
駆け出した端から迸る剣閃は彼女が駆け終わるまでひらめいて研究者たちの目に閃光を残す。
手に残る独特の感触に、ほんの少し首を傾げる。
彼女にとっては初めての感触だった。
直後、ぴしっと空気が振動する。
からんと音を立てて薄刃が折れたのはその後だった。
「私の技量の問題かしら?」
折れた薄刃をソアラとクレールに見せる。
二人は断面を見て、刃を見て、揃って首を横に振った。
「この断面は……」
ちらりとソアラを見やり、互いに頷く。
達した結論は同じだった。
「……本当にいいのか?」
「はい、どーんとこいなのですよ! ところで強化人間って、どの辺りが強化されるのですか? お腹ですか?」
「胃が、強化されたら嬉しいよ、俺は……うん」
純一くん、わりと切実そうな声だった。
「アシェおねーちゃん本当に大丈夫?」
「大丈夫ですよ! 歪虚と戦う以上、武具は大切な命ですからね、ミモザさん!」
ぐっ、とガッツポーズである。
純一、ミモザがアシェールを前に薄刃を構え、力を開放する。
その瞬間、場に居た覚醒者全員の視線が純一へと集中した。
「な、なんだよ? どうした?」
特にぎょっとした表情で純一を見ていたミモザ、純一にも気づかれて若干気まずい空気である。
目の当たりにして感じる嫌な気配。
(強化人間から発せられるマテリアルが負って噂…本当なのかな。なんでなんだろう…)
それはハンターなら誰もが覚えのある気配、負のマテリアルに感じるものとそっくりだった。
アシェールの脳裏に知人の語った可能性から導き出される嫌な答え。
(知人のハンターは『契約というシステム』が何たらって言ってたけど……まさか……)
今は結論は出せないかと内心で首を振って目の前の事へと意識を戻し、閃く白刃を盾で受け止めた。
動きだけで言うならば純一のそれはミモザと似たようなものだった。
「そういえば、純一さんはなんで強化人間になったのです?」
アシェールの問いに、剣先が少し鈍る。
パキッ、という乾いた音と共に薄刃の先が折れ砕けた。
「話すと長くなるからなぁ」
新しい薄刃を持ち出した純一からぽつぽつと語られたのは、幼少期に軍人に助けられ、それをきっかけに護る側になりたかったという話。
何のことはない幼少体験、それをいま実現するには力が必要だったと、彼は少しだけ恥ずかしそうに口にした。
軍で訓練されている分体捌きでは純一に、剣の扱いでは普段の獲物にしている分ミモザに軍配が上がるというぐらい、それが受けてみたアシェールの感想だった。
特筆するほどではないが、強化人間の身体能力は覚醒者に相当するようだ。
「また折れちゃいましたね」
「それもあるんだけど、この剣すっごく軽くて……感覚がだいぶ違うの」
「あ、それ私も思った。軽すぎて正面から切り結ぶには向かないよね」
カーミンの同意にちょっとほっとしながらミモザがこくこくと頷く。
その後ろでは鍛冶師二人が折れた薄刃を片っ端から見聞して、レポートへとひたすら書き付けていた。
このレポートが開発に大きく影響をあたえるのは後の話である。
●薬莢の音
空薬莢の落ちる音が立て続けに響き、ダミーに次々と穴が開く。
それぞれが気の向くままに試射を続けているのだが、先にためしたRB-G-AR03とくらべれば、CW-G-AT04はかなり扱いやすい代物となっていた。
比較対象が悪い気もするが。
「やっぱこれくらいじゃないと♪」
そう口にしながらも軽快に射撃を続けるカーミン、射撃はほぼすべてダミーを的確に捉えている。
その隣で試射をしているイェルバートの場合ほぼブレが見れないぐらいの精度で命中しており、銃としては優秀なようにおもえた。
「どう、ミモザ。戦闘中に切り替えた場合を想定してみて、使いやすそう?」
「うーん……ちょっと反動が強いかも。両手で構える分にはいいんだけど……」
試射場でおもむろにショートソードを抜き右手に構え、左手にCW-G-AT04を構えたミモザはそのまま剣を振りかぶる。
剣と銃、両方を構える戦闘スタイルだが、その命中精度はよくて七割といった感じだ。
「どうかなー?」
「もう少し命中精度は欲しい気がするね。少し口径をさげて照準器をつけたら信頼性を担保できるんじゃないかな」
ミモザの試射の結果を見て言うイェルバートの言葉を側に居た研究員がレポートに速やかに書きつける。
一通りの試用が完了したあとは研究員からの質問攻めタイムとなり、なんだかんだと広がる議論と書き出されたレポートを片手に帰還が発生するまでの間の楽しくも難しいやり取りが続くのだった。
新しい武器がお披露目となるのは、まだもう少し先の話。
「おー、なんだなんだ、見知った顔が居るじゃねぇか」
案内された研究施設の奥でハンター達を出迎えたのは、アシェ-ル(ka2983)とイェルバート(ka1772)には見覚えのある顔だった。
愛想よく手を振って返す純一の姿は少し前、歪虚列車の破壊作戦で見たときと変わらない。
「純一さん、お久しぶりです。列車の一件ではすみません」
「純一さん、またよろしくお願いします。今回は大丈夫です。試験場を破壊しません!」
「されてたまるか!?」
アシェールの口から飛び出した言葉に純一も思わず全力で突っ込んだ。
「ああ、いや……すまん。思わず突っ込んじまった、あの時のことなら気にしないでくれな」
イェルバートとアシェールににっと笑いかける、どこか緊張がほぐれたような様子だった。
「地球統一連合軍の強化人間って、もしかして?」
「おう、俺のことだな」
しれっと答える純一に驚きを隠せないといった様子のイェルバート。
「ミモザとジュンイチさんね、今日はよろしくー!」
「よろしくー!」
「おう、元気いいな! よろしく頼むぜ」
カーミン・S・フィールズ(ka1559)の挨拶にこれまた元気に返すミモザの姿を見つつ、苦笑しながらも彼は奥を指し示す。
「予定時刻ギリギリだし、案内するぜ」
そう言って施設内部を先導する純一について、試作武器実験室とプレートの貼られた部屋へと案内された。
●現物
「こちらがそのバーストブレード、その実物です! レポートはこちらに」
クレール・ディンセルフ(ka0586)の提供した現物とレポート、研究者たちは湧き上がり、そして同じ点において問題があったことにやはりかと納得した様子だった。
「しかし、開発依頼だったとはいえ応えてくださった方の中に覚醒者の鍛冶師がお二人とは……頼もしい限りです」
クレールとソアラ(ka6583)を特に頼りになると判断したのか、固く握手を躱す開発主任。
「こちらが開発コード、CW-S-SW03。元であったグラディウスを片刃にして背面に炸薬のスロットを取り付けたものです」
「あ、私に先に見せてもらえませんか?」
いそいそと手に取ろうとしたクレールにソアラから待ったがかかる。
「うん、かまわないけど。なんで?」
「ディンセルフさんの意見を先に頂いてしまうとどうしても引きずられそうなので……」
ハンターとしての経験、そしてすでに幾つもの武器開発に関わっているクレールのことを考えれば、たしかにそれもあるだろう。
納得したクレールは先を譲る。
「ありがとうございます。近接武器に炸薬を使う、とか……」
発想すごいなぁ、と思いつつ手にとって振ってみるが……うーん、とソアラは首を傾げ、炸薬を取り外してみたりして同じことを繰り返す。
「これ、使用前と使用後でバランスが変わりますよね?」
「炸薬の量的にそれほどでもないと思うんだけど、まずいのかね?」
主任の認識と発言に、ソアラとクレール、更にカーミンが「え?」という反応をする。
使っている最中に急加速がかかるような武器で言うのは今更かもしれないが、バランスが変わるというのは普通の剣にはありえない仕様である。
「あー、こっちでは銃が主流だからな。剣なんかの常識は結構ずれてたり足りなかったりするかもしれん」
純一の申し訳なさそうな一言に、あぁ……なるほど、とその場の雰囲気が収束する。
彼が言うように、リアルブルーでの主力兵器は銃である、そもそも近づいて攻撃するというのが危険だったからなのだが、今回の近接武器開発は強化人間の誕生に伴って今後を見据えてという側面も持っていた。
そのため、粗が目立つのもまた事実である。
「とりあえず試し切りしてみます?」
実際に見てうんうんうなっているよりも、アシェールの提案どおりに試し切りをしてみるのが一番だろう。
「試し切りならあっちにダミーが――」
「ウォール出しますよー」
その光景を、開発主任は決して忘れることはないだろうと後に語った。
覚醒者――魔術師。
あれ反則だ、ダミーのコストがまるごと浮くじゃないか、私も欲しい、と。
開発コストに悩まされる研究者の、切実な願いだった。
重量があり肉厚のため突きには向かず、どちらかと言えば斬撃、特に圧し切りに特化しているというのが試しに扱ってみたクレールの所感だった。
「反動の制御も問題なのでしょうが、炸薬の性質が一番の難点かもしれませんね」
課題はやはりバーストブレードとの一番の違いへとフォーカスした。
マテリアル噴出機構の使い勝手の良さは炸薬を遥かに凌駕するものだ。
一案としてクレールから提出された籠手に装着する推進装置は一定の成果を発揮する。
今後に対する有意義なデータが採取されるのであった。
「硬い敵に剣が徹せるなら、オレアンダーに有効ね」
そう考えアシェールの作り出したアースウォールにスキルを発動させて斬りかかるカーミン、初撃で中ほどまで食い込んだそれを起爆すれば衝撃とともにアースウォールが崩れ去るだけの威力があった。
「とはいえ……手首にちょっと負担がかかる感じかな」
「ですね、炸薬の量は少し減らして安定性に寄せたほうがいいかもしれません」
そう言いながら刀身の消耗具合を見るクレール。
一つ一つ、着実に開発におけるチェックポイントがクリアされていくのだった。
●過砲
「おっも。私には向かないかも」
それが、開発コード:RB-G-AR03、アサルトライフル型を持ったカーミンの率直な感想であった。
「これはちょっと、取り回しが悪いかもしれないね」
イェルバートの持ってみた感想も近いものだったらしい、ある程度コンパクトに纏まっているためか、重心も崩れやすそうだ。
「……大丈夫か、嬢ちゃん?」
「大丈夫だけど、ちょっと撃ちづらそう」
心配そうに見ている純一を前に、ミモザもまたシンプルな感想を漏らす。
そもそもとしてサイズがあっていない感じだ、グリップと手の。
「グリップもアタッチメント化してもらうほうがいいかもしれないね」
「なるほど。成人男性を基準にしているが、覚醒者は年若い人も多いからのう」
イェルバートやミモザ、アシェールにソアラと、今日集まった面々は特に小柄である。
そういう意味でもこのアサルトライフルは改良の余地が多分にありそうだ。
「とりあえず、試射してみよう」
そう促されて試射場へと入り構えたイェルバートは感覚を研ぎ澄ませる。
……直感的に、これ撃ったらヤバいんじゃないという予感があった。
とは言え構えた手前撃たないわけにも行かず、特に視線が集中していることもあって覚悟して引き金を引いた。
直後、強く後ろにのけぞることとなった。
「これは……反動がちょっと、強すぎるね。慣れればなんとか扱えはしそうだけど」
大口径の衝撃は違う意味でもすごかったのか、心臓がばくばくしていた。
フルオートへの切り替えこそ問題ないものの、切り替えたあとは満足に扱える代物ではない、覚醒者ですらそうなのだから一般的な人間には扱うことすら過ぎた武装だろう。
「それにやっぱり重すぎるの、抱えて走り回るには向かないと思うの。信頼性が担保できないのよ」
抱えて軽く走ったり所作を確認していたカーミンからもダメ出しが飛ぶ。
感触は悪いようだ。
「どれ、俺もちょっと試射させてもらうぜ」
「私も私も!」
純一とミモザも試射場に入り構えるが、結果は似たようなことになった。
あえて言うなら、ミモザは初めてのセミオート銃の反動にひっくり返ったことだけを付け加えておこう。
ターゲットではなく、天井に穴が空いた。
「どう思う?」
試射を体感した面々に話を促すイェルバートに、誰もが首を横に振る。
「対歪虚のための高火力ってのは魅力的だけど、当たらないと意味がないというか、これ味方も巻き込みかねないわよ」
「うーむ、覚醒者や強化人間ならいけるかとおもったんじゃがのう」
開発主任、がっくり。
だがここは責めようがないだろう。
少なくとも、汎用的な武装にするならばもう少し丸め無くてはならない、という結論に至るまでにそう時間はかからなかった。
●薄羽
「次は、えーっと、AT04?」
「KT06ですよクレールさん」
いそいそと鎧を着込み盾を構えるアシェールに、何をしているんだろうと思う研究員一同。
その後まさか実践さながらのテストが行われるとは夢にも思っていなかった。
一本を取り出しその刀身を見分するソアラだったが、金属でないというのが何より衝撃だったようだ。
真っ白な石のようなそれ。
鍛造の具合次第では改良の余地があるだろう、という目論見は外れることとなった。
「これは……何でできてるんですか?」
「硬質セラミックだね。それから削り出したものなんだ」
「せらみっく? 鍛造ではないのですね」
「鍛造は技術がね……」
銃器が発達した世界において、鍛造という技術は廃れて久しい。
全く異なる製造工程を経た刀と呼んでいいのか悩むそれ、あまりの軽さに重心を捉えることが難しくソアラは小さく唸るのだった。
「それじゃ行くわよー」
並べられたダミーを前に、薄刃を構えるカーミン。
駆け出した端から迸る剣閃は彼女が駆け終わるまでひらめいて研究者たちの目に閃光を残す。
手に残る独特の感触に、ほんの少し首を傾げる。
彼女にとっては初めての感触だった。
直後、ぴしっと空気が振動する。
からんと音を立てて薄刃が折れたのはその後だった。
「私の技量の問題かしら?」
折れた薄刃をソアラとクレールに見せる。
二人は断面を見て、刃を見て、揃って首を横に振った。
「この断面は……」
ちらりとソアラを見やり、互いに頷く。
達した結論は同じだった。
「……本当にいいのか?」
「はい、どーんとこいなのですよ! ところで強化人間って、どの辺りが強化されるのですか? お腹ですか?」
「胃が、強化されたら嬉しいよ、俺は……うん」
純一くん、わりと切実そうな声だった。
「アシェおねーちゃん本当に大丈夫?」
「大丈夫ですよ! 歪虚と戦う以上、武具は大切な命ですからね、ミモザさん!」
ぐっ、とガッツポーズである。
純一、ミモザがアシェールを前に薄刃を構え、力を開放する。
その瞬間、場に居た覚醒者全員の視線が純一へと集中した。
「な、なんだよ? どうした?」
特にぎょっとした表情で純一を見ていたミモザ、純一にも気づかれて若干気まずい空気である。
目の当たりにして感じる嫌な気配。
(強化人間から発せられるマテリアルが負って噂…本当なのかな。なんでなんだろう…)
それはハンターなら誰もが覚えのある気配、負のマテリアルに感じるものとそっくりだった。
アシェールの脳裏に知人の語った可能性から導き出される嫌な答え。
(知人のハンターは『契約というシステム』が何たらって言ってたけど……まさか……)
今は結論は出せないかと内心で首を振って目の前の事へと意識を戻し、閃く白刃を盾で受け止めた。
動きだけで言うならば純一のそれはミモザと似たようなものだった。
「そういえば、純一さんはなんで強化人間になったのです?」
アシェールの問いに、剣先が少し鈍る。
パキッ、という乾いた音と共に薄刃の先が折れ砕けた。
「話すと長くなるからなぁ」
新しい薄刃を持ち出した純一からぽつぽつと語られたのは、幼少期に軍人に助けられ、それをきっかけに護る側になりたかったという話。
何のことはない幼少体験、それをいま実現するには力が必要だったと、彼は少しだけ恥ずかしそうに口にした。
軍で訓練されている分体捌きでは純一に、剣の扱いでは普段の獲物にしている分ミモザに軍配が上がるというぐらい、それが受けてみたアシェールの感想だった。
特筆するほどではないが、強化人間の身体能力は覚醒者に相当するようだ。
「また折れちゃいましたね」
「それもあるんだけど、この剣すっごく軽くて……感覚がだいぶ違うの」
「あ、それ私も思った。軽すぎて正面から切り結ぶには向かないよね」
カーミンの同意にちょっとほっとしながらミモザがこくこくと頷く。
その後ろでは鍛冶師二人が折れた薄刃を片っ端から見聞して、レポートへとひたすら書き付けていた。
このレポートが開発に大きく影響をあたえるのは後の話である。
●薬莢の音
空薬莢の落ちる音が立て続けに響き、ダミーに次々と穴が開く。
それぞれが気の向くままに試射を続けているのだが、先にためしたRB-G-AR03とくらべれば、CW-G-AT04はかなり扱いやすい代物となっていた。
比較対象が悪い気もするが。
「やっぱこれくらいじゃないと♪」
そう口にしながらも軽快に射撃を続けるカーミン、射撃はほぼすべてダミーを的確に捉えている。
その隣で試射をしているイェルバートの場合ほぼブレが見れないぐらいの精度で命中しており、銃としては優秀なようにおもえた。
「どう、ミモザ。戦闘中に切り替えた場合を想定してみて、使いやすそう?」
「うーん……ちょっと反動が強いかも。両手で構える分にはいいんだけど……」
試射場でおもむろにショートソードを抜き右手に構え、左手にCW-G-AT04を構えたミモザはそのまま剣を振りかぶる。
剣と銃、両方を構える戦闘スタイルだが、その命中精度はよくて七割といった感じだ。
「どうかなー?」
「もう少し命中精度は欲しい気がするね。少し口径をさげて照準器をつけたら信頼性を担保できるんじゃないかな」
ミモザの試射の結果を見て言うイェルバートの言葉を側に居た研究員がレポートに速やかに書きつける。
一通りの試用が完了したあとは研究員からの質問攻めタイムとなり、なんだかんだと広がる議論と書き出されたレポートを片手に帰還が発生するまでの間の楽しくも難しいやり取りが続くのだった。
新しい武器がお披露目となるのは、まだもう少し先の話。
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いざ!兵装開発! クレール・ディンセルフ(ka0586) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/08/16 07:33:49 |
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質問卓 イェルバート(ka1772) 人間(クリムゾンウェスト)|15才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/08/13 02:52:05 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/11 01:02:29 |