ゲスト
(ka0000)
【界冥】コード:ワールドリンク
マスター:紫月紫織

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/08/16 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/08/30 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●踏み出す勇気
目覚めはあまり良くなかった。
どこか薄ら寒いような気配に、まとわりつくような違和感。
それでも、この結果は自らが望んだものだ。
「気分はどうかね、純一くん」
「あんまり良くねえな……成功したのか?」
体にまとわりつく倦怠感はゆるゆると精神を犯していく。
粘りつくような眠気のせいでまぶたがひどく重かった。
「うむ、問題なく施術はおわったヨ。これでキミも強化人間(スペリオル)というわけだ。今はまだ実感もあまりないかもしれんが、落ち着いたら慣らしていくことだネ」
「そう、か……」
これでもう、無力感に苛まれずにすむだろうか?
これでもう、守りたいと思ったものを奪われずにすむだろうか?
これでもう、あの少年少女たちの姿に苦しみを感じなくてすむだろうか――
苦しい、誰が?
苦しい、なぜ?
泥濘に沈むような思考はとりとめなく、ただ曖昧な感情だけが揺蕩うように巡っていく。
それは確かな自分の意思か?
あるいは絡みつく蜘蛛の糸か――
「まままだだだだだますすすすすすすいががが――」
なんだ、なんて言っているんだ?
ああ、麻酔が――まだ。
霞んでいく思考の中で、自身の中に宿った確かな力を感じた。
●開発コード:WL-G&S
「新型兵装の開発試験?」
「うむ。今のキミにはうってつけの仕事だと思うのだがどうかネ」
「いや、それはかまわないんだけど……この時期に新型兵装、ねぇ……」
手渡された端末を操作すると、その新型兵装とやらの概要が表示された。
アサルトライフル、オートマチック、これら2つは多様な戦闘にも対応出来るような新設計のアタッチメントタイプらしい。
興味深くはある。
今後歪虚との戦闘が加速すれば戦場はより多岐に渡るだろう、そんな状況下において、いつもどおりの感覚で扱える武器というのは大きな力になるに違いない。
「銃、ってのはまぁわかるが……こっちの剣がわかんねぇな……」
「クリムゾンウェストとの共同開発なんだそうだヨ。互いの技術を合わせて技術革新を起こすことを目的としたプロジェクトらしいネ」
まあ、僕達にはすでに廃れた技術という意味で馴染みが薄いかもしれないがネ、と主治医は続ける。
主治医、というか強化人間関係における技術チームの一人らしいが。
「設計が斬新だけど、これ実用できる代物なのか?」
「試す意味でも試験運用してみたいそうだヨ。実地はまだ先のようだがネ」
互いの世界の技術提供――と言っても表向き最低限のものだろうが――による歩み寄りとそれによる技術革新、そうして生まれた新たな武器と言うのは心惹かれるものがある。
「んで、うってつけってのはどういうことだ?」
「この依頼にはクリムゾンウェストからも協力者が来る予定になっている。強化人間としてのお披露目と、ちゃんと力が使えているか、それが彼らと比べてどの程度のものなのか、危険もなく比べられるわけだヨ。うってつけだとは思わないかい?」
「なるほどな……構わねえよ。訓練だと思っていってくるさ、そう伝えておいてくれ」
「了解したヨ」
にへにへと笑いながら、主治医は端末を持って出ていった。
●何事も経験
「新武装の試験協力、ねぇ……」
「うん。いろんな武器に触れられるのはいい経験かな、って……だめ?」
ミモザが持ち込んできた依頼表を確認して、なるほどなぁとつぶやくシルヴァ。
そして改めて、自分には武器を振るうという考えがないことに思い至って内心で深い溜め息をついた。
符術による補助のみに執拗に徹している自分とは比べ物にならないぐらい、ミモザはちゃんと前を向いているように思える。
「いいんじゃない? 頑張ってらっしゃいな」
「シルヴァお姉ちゃんは来ないの?」
「私はお店の方もあるしね。それに武器を持つのは性に合わないわ」
そう言ってごまかして、依頼表をミモザへと返す。
性に合わないなんて嘘、この少女を前に平然と返す自分を内心で吐き捨てながら。
「いつまでも私がついていくこともないでしょうしね。頑張ってらっしゃい」
そう言ってミモザをソサエティへ送り出し店の中へ戻ったシルヴァは、椅子に腰掛け背もたれへ体重をかけるように力を抜き思考を巡らせる。
気がかりだったのは唯一、依頼表のある文言。
地球統一連合軍からも協力者として、強化人間が参加。
の一文である。
(強化人間……ハンターに依頼するようなテストに参加する存在、ってことよね……何者なのかしら……後でエリクシアに確認取ったほうがいいかもしれないわね)
置き時計の鐘がなる。
そろそろ開店の時間だ。
没頭していた思考から引き戻されて慌ててタロットを用意しようとして、らしくもなく山を崩してしまった。
そのうちの一枚。
"運命の輪"がはらりと落ちる。
暫くの間、シルヴァはそのカードを見つめていたのだった。
●踏み出す勇気
目覚めはあまり良くなかった。
どこか薄ら寒いような気配に、まとわりつくような違和感。
それでも、この結果は自らが望んだものだ。
「気分はどうかね、純一くん」
「あんまり良くねえな……成功したのか?」
体にまとわりつく倦怠感はゆるゆると精神を犯していく。
粘りつくような眠気のせいでまぶたがひどく重かった。
「うむ、問題なく施術はおわったヨ。これでキミも強化人間(スペリオル)というわけだ。今はまだ実感もあまりないかもしれんが、落ち着いたら慣らしていくことだネ」
「そう、か……」
これでもう、無力感に苛まれずにすむだろうか?
これでもう、守りたいと思ったものを奪われずにすむだろうか?
これでもう、あの少年少女たちの姿に苦しみを感じなくてすむだろうか――
苦しい、誰が?
苦しい、なぜ?
泥濘に沈むような思考はとりとめなく、ただ曖昧な感情だけが揺蕩うように巡っていく。
それは確かな自分の意思か?
あるいは絡みつく蜘蛛の糸か――
「まままだだだだだますすすすすすすいががが――」
なんだ、なんて言っているんだ?
ああ、麻酔が――まだ。
霞んでいく思考の中で、自身の中に宿った確かな力を感じた。
●開発コード:WL-G&S
「新型兵装の開発試験?」
「うむ。今のキミにはうってつけの仕事だと思うのだがどうかネ」
「いや、それはかまわないんだけど……この時期に新型兵装、ねぇ……」
手渡された端末を操作すると、その新型兵装とやらの概要が表示された。
アサルトライフル、オートマチック、これら2つは多様な戦闘にも対応出来るような新設計のアタッチメントタイプらしい。
興味深くはある。
今後歪虚との戦闘が加速すれば戦場はより多岐に渡るだろう、そんな状況下において、いつもどおりの感覚で扱える武器というのは大きな力になるに違いない。
「銃、ってのはまぁわかるが……こっちの剣がわかんねぇな……」
「クリムゾンウェストとの共同開発なんだそうだヨ。互いの技術を合わせて技術革新を起こすことを目的としたプロジェクトらしいネ」
まあ、僕達にはすでに廃れた技術という意味で馴染みが薄いかもしれないがネ、と主治医は続ける。
主治医、というか強化人間関係における技術チームの一人らしいが。
「設計が斬新だけど、これ実用できる代物なのか?」
「試す意味でも試験運用してみたいそうだヨ。実地はまだ先のようだがネ」
互いの世界の技術提供――と言っても表向き最低限のものだろうが――による歩み寄りとそれによる技術革新、そうして生まれた新たな武器と言うのは心惹かれるものがある。
「んで、うってつけってのはどういうことだ?」
「この依頼にはクリムゾンウェストからも協力者が来る予定になっている。強化人間としてのお披露目と、ちゃんと力が使えているか、それが彼らと比べてどの程度のものなのか、危険もなく比べられるわけだヨ。うってつけだとは思わないかい?」
「なるほどな……構わねえよ。訓練だと思っていってくるさ、そう伝えておいてくれ」
「了解したヨ」
にへにへと笑いながら、主治医は端末を持って出ていった。
●何事も経験
「新武装の試験協力、ねぇ……」
「うん。いろんな武器に触れられるのはいい経験かな、って……だめ?」
ミモザが持ち込んできた依頼表を確認して、なるほどなぁとつぶやくシルヴァ。
そして改めて、自分には武器を振るうという考えがないことに思い至って内心で深い溜め息をついた。
符術による補助のみに執拗に徹している自分とは比べ物にならないぐらい、ミモザはちゃんと前を向いているように思える。
「いいんじゃない? 頑張ってらっしゃいな」
「シルヴァお姉ちゃんは来ないの?」
「私はお店の方もあるしね。それに武器を持つのは性に合わないわ」
そう言ってごまかして、依頼表をミモザへと返す。
性に合わないなんて嘘、この少女を前に平然と返す自分を内心で吐き捨てながら。
「いつまでも私がついていくこともないでしょうしね。頑張ってらっしゃい」
そう言ってミモザをソサエティへ送り出し店の中へ戻ったシルヴァは、椅子に腰掛け背もたれへ体重をかけるように力を抜き思考を巡らせる。
気がかりだったのは唯一、依頼表のある文言。
地球統一連合軍からも協力者として、強化人間が参加。
の一文である。
(強化人間……ハンターに依頼するようなテストに参加する存在、ってことよね……何者なのかしら……後でエリクシアに確認取ったほうがいいかもしれないわね)
置き時計の鐘がなる。
そろそろ開店の時間だ。
没頭していた思考から引き戻されて慌ててタロットを用意しようとして、らしくもなく山を崩してしまった。
そのうちの一枚。
"運命の輪"がはらりと落ちる。
暫くの間、シルヴァはそのカードを見つめていたのだった。
解説
開発試験に協力し兵装の問題点や開発指針に意見する。
新型兵装は四点、解説は下記の通り。
◆RB-G-AR03 アサルトライフル型
クリムゾンウェストのマテリアル技術を応用してリアルブルーで試作されたアサルトライフル。
・モジュール式拡張案に基づきアタッチメント接続部が設計されている。
・対歪虚を想定した大口径、フルオート可能
要望:アタッチメントの案、口径および方向性決定
開発指針:多様化する戦場に対応するための汎用的な武装
◆RB-S-KT06 日本刀型
クリムゾンウェストのマテリアル技術を応用してリアルブルーで試作された刀。
・新素材を用いた刀剣の試験製造品、製造難易度は低い。
・肉を切る時の感触が独特、極めて硬質で柔軟性に乏しい。極めて軽い。
要望:実用性耐久値についての調査
開発指針:切れ味の維持を目的とした新素材における刀剣製造
◆CW-G-AT04 オートマチック型
リアルブルーの機械技術を応用してクリムゾンウェストで試作されたオートマチック。
・モジュール式拡張案に基づきアタッチメント接続部が設計されている。
・現在中口径で設計されているが今後の方向性について
要望:アタッチメントの案、実運用における適正口径の判断
開発指針:新人~中堅ハンターのサブウェポン
◆CW-S-SW03 グラディウス型
リアルブルーの技術を応用してクリムゾンウェストで試作された剣。
・刀身の強度強化のため肉厚で重厚、背面に炸薬のスロット有り。
要望:実験運用の感想
開発指針:近接で威力を底上げした剣
●その他
オートマトン・ミモザ、強化人間・神座御 純一が同行します。
色々と話を聞くことは可能ですが話さない内容、隠し事も有りえます。
その点はご了承ください。
新型兵装は四点、解説は下記の通り。
◆RB-G-AR03 アサルトライフル型
クリムゾンウェストのマテリアル技術を応用してリアルブルーで試作されたアサルトライフル。
・モジュール式拡張案に基づきアタッチメント接続部が設計されている。
・対歪虚を想定した大口径、フルオート可能
要望:アタッチメントの案、口径および方向性決定
開発指針:多様化する戦場に対応するための汎用的な武装
◆RB-S-KT06 日本刀型
クリムゾンウェストのマテリアル技術を応用してリアルブルーで試作された刀。
・新素材を用いた刀剣の試験製造品、製造難易度は低い。
・肉を切る時の感触が独特、極めて硬質で柔軟性に乏しい。極めて軽い。
要望:実用性耐久値についての調査
開発指針:切れ味の維持を目的とした新素材における刀剣製造
◆CW-G-AT04 オートマチック型
リアルブルーの機械技術を応用してクリムゾンウェストで試作されたオートマチック。
・モジュール式拡張案に基づきアタッチメント接続部が設計されている。
・現在中口径で設計されているが今後の方向性について
要望:アタッチメントの案、実運用における適正口径の判断
開発指針:新人~中堅ハンターのサブウェポン
◆CW-S-SW03 グラディウス型
リアルブルーの技術を応用してクリムゾンウェストで試作された剣。
・刀身の強度強化のため肉厚で重厚、背面に炸薬のスロット有り。
要望:実験運用の感想
開発指針:近接で威力を底上げした剣
●その他
オートマトン・ミモザ、強化人間・神座御 純一が同行します。
色々と話を聞くことは可能ですが話さない内容、隠し事も有りえます。
その点はご了承ください。
マスターより
●マスターより
初めての方は初めまして、あるいはお久しぶりです、紫月紫織です。
また界冥です、お前ほんと界冥好きだよな、はい大好きです。
今回は世界間技術提供による新武器開発のお話ですよ!
そして強化人間となった純一くんと一緒のお仕事です、間近で強化人間を見る、お話するチャンス!
戦闘は無いのでぜひぜひお気軽にどうぞ!
ご質問有りましたら質問卓を立ててミモザちゃん宛にお願いします。
初めての方は初めまして、あるいはお久しぶりです、紫月紫織です。
また界冥です、お前ほんと界冥好きだよな、はい大好きです。
今回は世界間技術提供による新武器開発のお話ですよ!
そして強化人間となった純一くんと一緒のお仕事です、間近で強化人間を見る、お話するチャンス!
戦闘は無いのでぜひぜひお気軽にどうぞ!
ご質問有りましたら質問卓を立ててミモザちゃん宛にお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/08/28 23:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
いざ!兵装開発! クレール・ディンセルフ(ka0586) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/08/16 07:33:49 |
|
![]() |
質問卓 イェルバート(ka1772) 人間(クリムゾンウェスト)|15才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/08/13 02:52:05 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/11 01:02:29 |