ゲスト
(ka0000)
看板娘の結婚
マスター:江口梨奈

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 6~8人
- サポート
- 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/11/13 22:00
- 完成日
- 2014/11/21 07:10
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
仕立て屋の看板娘・ルイーズが結婚すると分かって、青年団の若い連中は大いに落胆し、同時に激怒した。相手は、あの高利貸しのエディだというではないか。親子ほどの年の差、いや、祖父と孫ほど言ってもいい。聞けばルイーズの父親も、エディに何度か厄介になっている。
「きっとあそこの親父が、金を返せなくなってるんだ」
「それで、借金の形に、僕らのルイーズが……!」
「もうエディの屋敷に移っていて、来週に式をあげるそうだ」
「ああ、どうにか止める手立てはないのか!!」
美しいルイーズに思いを寄せる男たちは額を集めたが、この街でのエディの影響力を考えると、誰も思い切った行動をとれそうにはなかった。
そんな男たちより誰より怒っていたのは、ルイーズの叔母・マリーだ。子供のないマリーにとって、ルイーズは我が子も同然であった。姉が早くに亡くなって、義兄が男手ひとつで懸命に育てていたのは知っている。ルイーズもけなげに、忙しい父親のために尽くしていたのも知っている。この真面目な義兄と、可愛い姪がどうか幸せになりますようにと、マリーはルイーズのよい嫁ぎ先を吟味していた、その最中の縁談だったのだ。
義兄の店に押し入り、裁断台をなぎ倒してまっすぐ彼の元へ突進し、胸ぐらを掴み上げた。
「ちょっと! 義兄(にい)さん、どういうこと!?」
「え、いや、先方から話があって、ルイーズも受けたから……」
「受けたからって、相手はあなたより年上でしょう!? そんな縁談をハイそうですかって、おかしいと思わないの? それとも、負い目があるの。借金が?」
「いや、借りているのは確かだけど、毎月ちゃんと返してるし……」
「ああ、やっぱり!」
掴んでいた手を放す。父親は尻餅をついた。
「かわいそうなルイーズ! ええ、ええ。あの子は素直な子なんですよ。父親に逆らおうなんて、考えてもいない。毎日毎日、糸と針とに向かいっぱなしで、浮いた話ひとつ出てこない! だからアタシはね、あの子に幸せになってほしいのよ。それをまあ、父親の尻拭いをさせられる羽目になるなんて!」
「いやあ、あの人はルイーズの仕立てた服を気に入ってくれてね、ルイーズも褒められてうれしいって言ってたよ。前の奥さんも亡いし、間の息子さんも皆、独立して、何のしがらみも無いらしいし。ルイーズの支度は全部持つから、身ひとつで来いと言ってくれたし、何より財産持ちだ、いい話じゃないか……」
「この、あんぽんたん!!」
マリーの拳が容赦なく飛んだ。
「…………いいですか義兄さん、アタシはとにかく、ルイーズの気持ちを第一にしますからね。あの子が貴方に遠慮してると分かったら、即刻、連れ戻させていただきますよ!」
マリーは店を飛び出し、そのままエディの屋敷へ向かおうとした。が、その道中に頭の湯気が収まってくると、いろいろ冷静に考えられるようになった。
さあ、このまま自分がルイーズのところへ行って、あの父親思いの娘は本心を話してくれるだろうか?
ルイーズとも、父親とも、自分とも深く繋がらない、第三者を間に挟んだ方がよくないか……。
その頃、青年団の中から、勇気あるひとりの男が立ち上がった。名前はケント。生糸屋の息子でルイーズの店に出入りしており、彼女を思う年月の長さは他の誰にも負けないという自信がある。
「俺は行くぜ! あのエロじじいの魔の手から、ルイーズを救い出してやる」
「よし、俺も協力しよう」
「ずるいぞ、僕こそが彼女を助ける騎士になるんだ!」
「いや、我こそが」
街の権力者なにするものぞ。若いパワーが今、集まろうとしていた。
「きっとあそこの親父が、金を返せなくなってるんだ」
「それで、借金の形に、僕らのルイーズが……!」
「もうエディの屋敷に移っていて、来週に式をあげるそうだ」
「ああ、どうにか止める手立てはないのか!!」
美しいルイーズに思いを寄せる男たちは額を集めたが、この街でのエディの影響力を考えると、誰も思い切った行動をとれそうにはなかった。
そんな男たちより誰より怒っていたのは、ルイーズの叔母・マリーだ。子供のないマリーにとって、ルイーズは我が子も同然であった。姉が早くに亡くなって、義兄が男手ひとつで懸命に育てていたのは知っている。ルイーズもけなげに、忙しい父親のために尽くしていたのも知っている。この真面目な義兄と、可愛い姪がどうか幸せになりますようにと、マリーはルイーズのよい嫁ぎ先を吟味していた、その最中の縁談だったのだ。
義兄の店に押し入り、裁断台をなぎ倒してまっすぐ彼の元へ突進し、胸ぐらを掴み上げた。
「ちょっと! 義兄(にい)さん、どういうこと!?」
「え、いや、先方から話があって、ルイーズも受けたから……」
「受けたからって、相手はあなたより年上でしょう!? そんな縁談をハイそうですかって、おかしいと思わないの? それとも、負い目があるの。借金が?」
「いや、借りているのは確かだけど、毎月ちゃんと返してるし……」
「ああ、やっぱり!」
掴んでいた手を放す。父親は尻餅をついた。
「かわいそうなルイーズ! ええ、ええ。あの子は素直な子なんですよ。父親に逆らおうなんて、考えてもいない。毎日毎日、糸と針とに向かいっぱなしで、浮いた話ひとつ出てこない! だからアタシはね、あの子に幸せになってほしいのよ。それをまあ、父親の尻拭いをさせられる羽目になるなんて!」
「いやあ、あの人はルイーズの仕立てた服を気に入ってくれてね、ルイーズも褒められてうれしいって言ってたよ。前の奥さんも亡いし、間の息子さんも皆、独立して、何のしがらみも無いらしいし。ルイーズの支度は全部持つから、身ひとつで来いと言ってくれたし、何より財産持ちだ、いい話じゃないか……」
「この、あんぽんたん!!」
マリーの拳が容赦なく飛んだ。
「…………いいですか義兄さん、アタシはとにかく、ルイーズの気持ちを第一にしますからね。あの子が貴方に遠慮してると分かったら、即刻、連れ戻させていただきますよ!」
マリーは店を飛び出し、そのままエディの屋敷へ向かおうとした。が、その道中に頭の湯気が収まってくると、いろいろ冷静に考えられるようになった。
さあ、このまま自分がルイーズのところへ行って、あの父親思いの娘は本心を話してくれるだろうか?
ルイーズとも、父親とも、自分とも深く繋がらない、第三者を間に挟んだ方がよくないか……。
その頃、青年団の中から、勇気あるひとりの男が立ち上がった。名前はケント。生糸屋の息子でルイーズの店に出入りしており、彼女を思う年月の長さは他の誰にも負けないという自信がある。
「俺は行くぜ! あのエロじじいの魔の手から、ルイーズを救い出してやる」
「よし、俺も協力しよう」
「ずるいぞ、僕こそが彼女を助ける騎士になるんだ!」
「いや、我こそが」
街の権力者なにするものぞ。若いパワーが今、集まろうとしていた。
リプレイ本文
●ケント
小さな看板が出ている仕立て屋の前に十司 志狼(ka3284)は立ち、扉をノックして中に入った。店内では、人の良さそうな中年の男性が背中を丸めて布地に向かい合っていたが、針仕事の手を止めて来客を出迎えた。
「はい、いらっしゃい」
「あいにくと、客ではありません。マリーさんから依頼をうけた、ハンターです」
志狼は、マリーの依頼の詳細を話した。この不自然な結婚話を、彼女が非常に心配していると。父親は「義妹がご厄介をかけますね」と、申し訳なさそうに頭を掻いた。
「それで、お父様に確認をしたいのです。もしルイーズ嬢が戻ったら、貴方は何も聞かず、彼女の味方をしてくれますか?」
「当たり前でしょう」
父親は、はっきりと言った。
「誤解しないで頂きたいですよ。そりゃあ、義妹は娘のことを人一倍心配してるかもしれませんがね、私だって一番の願いは、ルイーズの幸せですよ」
それを聞いて志狼は安心した。
「ありがとうございます、貴方の本心は、しかと受け取りました」
さてその頃、ルイーズとエディの評判を探るべく、ヴァイス(ka0364)とエルバッハ・リオン(ka2434)、そして摩耶(ka0362)は街を歩いていた。街ではやはり、権力者である老人と街一番の美人と評判の娘が結婚するという話は面白い噂になっていた。とはいえ、エディに対する遠慮があり、誰もが声をひそめている中、食堂に一際賑やかな集団がいた。
「いいか、場合によっては、エディの野郎をぶん殴ってでも……」
6、7人の若い男たちだ。
「ずいぶん、物騒な話をしていらっしゃいますね?」
『エディ』の名前に気付き、3人は会話に加わってみた。見知らぬ人間に声をかけられ、男たちは怪訝そうな顔をする。
「怪しいものじゃありません、ハンターズソサエティの仕事で、そのエディさんについて調べてるんですよ」
摩耶が自分はハンターだと名乗ると、警戒心は解けたようだ。
「ハンターが、あの高利貸しジジイの何を調べてるってんだ?」
「なぁに、不自然な結婚話があるらしいと聞いて、ね」
「そう、それなんだよ!!」
男たちはとたんに色めき立った。「あんたもおかしいと思うだろ?」「あの高利貸しめが無理強いしてるんだ」など、口々に言い放つ。
「詳しいみたいだな、あんた達はどんな集団なんだ?」
「この街の青年団だよ。俺はケントだ。よろしく」
ケントがこの話題の中心らしく、誰よりも饒舌だった。いかにエディが悪どいか、結婚させられるルイーズが哀れか、そして哀れな姫を救い出すために自分たちがどんな計画を立てているか、蕩々と語ってくれる。……その計画は大雑把で暴力的で、とてもヴァイスに得心出来るものではなかった。けれどヴァイスは、話に乗ったふりをして、もう少しこのケントという男と青年団に関わっておこうとした。
「そんなにルイーズってのは美人で器量持ちなのか?」
「美人なんてもんじゃない、あの子は天使だ、いや女神だ」
「あら、じゃあ私なんかじゃ、敵わないのでしょうか?」
自慢の胸の下で腕を組み、挑発するように持ち上げてみるエルバッハ。けれど悲しいかな、青年団を構成する男性陣にとって、彼女はあまりにも若すぎた。
「嬢ちゃんならあと5年……いや、5年経てばルイーズの魅力は更に増すに違いない!」
「ずいぶんとご執心ですね。もしかして、恋仲だとか?」
「いやいやいやいや、まさか、そんな、けど、そうだといいなへへへ……」
ケントの、ルイーズへの恋心は間違いないようだ。では、ルイーズはどうなのだろう? やはりこればかりは、ルイーズ本人に聞くしかないようだ。
「これからルイーズさんにお会いしようと思うのですが、手土産を用意したいのですよ。何か、ルイーズさんの好きなものとか、ご存知ないでしょうか?」
「好きなものね……うーん、何だろう?」
ケントは首を捻った。嗜好を知るほど親しくないのか? 摩耶は少々、落胆した。
(望んでの結婚か否か。……まあ、真相究明などは他の人に任せるとして、私は血気盛んなこの方達を見張るとしましょうか)
エルバッハはマントを羽織り身形を整え直した。自信の作戦が空振りになってしまったことに少し歯噛みをしながら。
●エディ
エディの屋敷は、見るからに成金趣味の、ごてごてした装飾の多い建物だった。庭木も、これでもかと花を植え、相当の庭師を抱えているのだろうか、きっちり剪定がなさえれている。
「まあ、立派なお屋敷ですね。ここが社長に婚姻を迫るロリコンジジイ様のお宅ですか。よしぶち壊す」
そう言ってイレア・ディープブルー(ka0175)は意気揚々と拳を突き上げつつ、屋敷の門をくぐった。憎きロリコンジジイの部屋はどこかと、建物の周りをうろうろ探る。
「おい、誰だ?」
使用人らしき男に声をかけられた。
「こんにちはー、今日はいいお天気ですねー」
笑顔で挨拶をして通り過ぎようとするイレア。
「『いいお天気ですねー』じゃないだろう」
だが、得体の知れない人間が庭をウロウロして挨拶で済まされるはずもなく、むんずと襟首を掴まれ、ポイと放り出されてしまった。
「あ痛たたたー、失敗しましたー」
地面に転がされたイレアの前に立っていたのは、敬愛するホーナルキャラバン社長のルイーズ・ホーナル(ka0596)。
「社長! 申し訳ありません、社長を毒牙にかけんとする悪徳高利貸しをギャフンと言わせられませんでしたー! ふがいない私めをどうぞお踏み下さいーー!!」
「求婚されてるのはわたしじゃないわよ。同じ名前だけどね」
まったく、この受付嬢は社長のこととなると見境がなくなってしまう。エディの求婚相手はルイーズ社長ではなく、仕立て屋のルイーズ。イレアにはぜひ再確認をして頂きたいいやむしろわざと楽しんでいるのか。
「なかなか紛らわしいけど、こればっかりはね」
同情するクレア グリフィス(ka2636)。けれど、イレアの行動にも収穫はあって、こそこそ侵入するのは難しいようだ。ここはやはり、正面から堂々と行くべきか。
「うむ、ならばまずはボクが行ってこよう」
そう名乗りを上げたのはディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)。けれど、彼女が会おうとしているのはルイーズではなくエディだ。将を射んと欲すれば。まだ噂でしか知らないエディという老人の、これも本心を知っておきたいところだ。
金貸しに会う理由を作るのは簡単だ、金を借りたいと言えばよい。
「大王たるもの、事業のひとつやふたつ、簡単に思いつかないようではな」
本人曰く、世界を支配していた大王の生まれ変わりというディアドラは、その宣言通り、街道整備という口実を思いついた。これなら、大きい金が必要になる理由に十分だ。
玄関に出てきた秘書らしき人物にその旨を告げると、ディアドラは客間に通され、しばらく待つと、グレーの背広を着た背の高い老人が現れた。彼がエディだ。
「お嬢さんが、わしから金を借りたいと?」
「うむ。貴殿のご助力が頂ければ、たいそう心強い」
ディアドラは言葉を選びながら、(さきほど思いついたばかりの)事業の草案を説明する。反対にエディはディアドラに、現在の資産や返済計画などを聞き返してくる。ぼろが出ないかとハラハラしながら会話を続けなんとか場を和ませて、世間話に話を移すことが出来た。
「そう言えば小耳に挟んだが、おめでたいことがあるそうだな?」
「まあ、年甲斐もないことですがね」
「相手はずいぶん若いそうだが、財のある貴殿が若い妻となると、やっかまれるであろう」
「わしよりも、彼女の方がたいへんだよ。財産目当てとか、あることないこと言われてね」
おや、とディアドラは勘付いた。そういうエディの顔が、本当にルイーズを思い遣っているように見えたのだ。
ちょうどその時、正式にルイーズ嬢と面会したいと、ルイーズ社長とクレアが申し入れてきた。
「ルイーズさんの叔母様である、マリーさんに頼まれてお伺いしました」
そう言うクレアの手には、マリーに書いて貰った紹介状がある。
「できれば女同士で話をしたいのですが、よろしいかしら?」
クレアが頼むと、「特に断る理由もない」と、2階廊下突き当たりの部屋へ2人は案内された。そこがルイーズの部屋だった。中にはルイーズがおり、真っ白い布やレースを広げているところだった。
「やっほー、ルイーズだよー。同じ名前だねー」
目一杯の笑顔で、ルイーズ社長は挨拶をした。突然の訪問であったが、ルイーズ嬢は快く迎え入れた。
「ごめんなさいね、散らかっていて……」
見ると、彼女が広げていたのは花嫁衣装だった。近い婚礼に向けて、急ぎ晴れ着を調えているところだという。
「貴女は幸せなのかしら?」
クレアは聞いた。ルイーズは「は?」と、何を聞くのだろうと、不思議そうな反応をした。
「ええ、幸せですよ、もちろん。……なぜ?」
「貴女の叔母様が、心配しているのよ」
クレアは、自分たちハンターがこうして訪れた理由を述べた。
「今なら、私たちの仲間が、エディを足止めしているわ。ここでの会話を聞かれることはないのよ」
ディアドラはまだ、客間に居座って長話をしている。
「貴女の気持ちが一番よ。みんな、それを願ってるわ」
「そうですか……」
ルイーズは穏やかに微笑んだ。
「嬉しいです。マリー叔母さんも、皆さんも、そんなに心配してくれて」
でも、とルイーズは続ける。
「不自然かもしれませんがこれは、私も望んだ結婚なんですよ。こう見えても私、多くの男性から好意を寄せられてまして。ですが、周りから騒がれることはあっても、手を取って眼を見て『愛してる』って言ってくれたのは、あの人だけなんです」
そう言うルイーズの顔は耳まで赤く、そして本当に幸せそうだった。
「エディに会いました? あの人、グレーの背広を着ていたでしょう? あれ、私が仕立てたんです。大事に着てくれてるんですよ」
「ぴぃぃぃぃ!」
ルイーズ社長は奇声を発しながらパンッと手を叩く。
「この話、万事解決! 早速マリーさんにご報告に戻りましょう。ああ、それから、新婚生活に必要な品はぜひともホーナルキャラバンで!」
ちゃっかり宣伝も済ませ、部屋を立ち去ろうとした時だった。
窓の外が、何やら騒がしくなった。
「ルイーズ、俺の愛を受け取ってくれーーー!!」
「何を言う、俺が一番彼女を愛している!!」
「ずるいぞ、僕こそが彼女の伴侶に相応しい!」
「いや、我こそが」
●青年団
クレア達が窓を開けて庭を見ると、若い男たちが集まっていた。その中にはヴァイス達も。
「ヴァイス? 貴方が付いていながら、何なのこの騒ぎは!」
「うむ、何故か知らないがこうなった」
そもそもは、彼らが今頃になって行動を起こそうとする弱さを指摘しようとしていたのだが。その弱さをぜひとも挽回するべく男たちは今からでも思いを伝えるぞと立ち上がった。当たって砕けろ、華々しく散れ、それが男というものだ。ならば潔く散ってこいと、こうしてヴァイスが見届け人となったのだ。
何だ何だ何事だと、エディもディアドラも使用人達も庭に集まってくる。一触即発、大量の男たちが暴徒と化しそうであった。だが、そこへ。
「お待ちなさい!」
男たちの前に、白いマスクをつけ白いマントを羽織り、馬に乗った謎の聖騎士が立ちふさがった。
「ルイーズ嬢の御家族より依頼を受け、皆様を止めに参りました。紳士的に話をなさるなら聞きましょう。ですが、暴挙に出るというなら覚悟していただきましょう」
止められるまでもなく、後ろではヴァイスがぼきぼきと指を鳴らしている。
「古い英雄譚等にもあるでしょう、悪王から姫君を救い出す物語が。ですが、救えればそれで良い? 暴徒に救出されて喜ぶ姫君などおりませんよ」
謎の聖騎士へと姿を隠した志狼に諭され、男たちは一様に行儀良くなった。
「ああそうだ、俺は紳士だ! ルイーズ、話を聞いてくれ」
ケントは皆に見守られる中、窓に向かってハシゴをかけ、そこに登りだした。困惑するルイーズに向かって手を伸ばし、ケントは叫ぶ。
「ルイーズ、俺と結婚して下さい、お願いします!」
「ごめんなさい!」
瞬殺。
そのまま失神し、ハシゴから転げ落ちるケントを、下で男たちが受け止める。「じゃあ次は俺が」「僕が」と次々挑戦し、次々と同じ目に遭い、庭には屍が積み上げられる。
「ルイーズさん、よろしいんですの? あなたは今、どの男性でも選べるのよ」
ただ一度の人生はありのままに生きよと、下から摩耶が声をかける。ルイーズは迷いの無い顔で、こう言ってのけた。
「はい、私はエディを愛しています!」
「……のう」
ディアドラが、隣に立つ老人を肘でつついた。
「女性にあそこまで言わせておいて、貴殿は何も言わぬのか?」
エディはまるで少年のように顔を赤らめていたが、その顔を窓に向けて叫んだ。
「ルイーズ、わしもおまえを愛している!」
集まった使用人達から拍手がわき起こった。
「ルイーズ社長、私もあなたを愛しています!」
「ややこしくなるからイレアんは引っ込んでてー」
展開されるメロドラマに反応して屍達は甦り、恋敵への憎しみを拳に集め出した。
「う……うわあああん、この野郎ーーー!!」
「はい、そこまでー」
体に茨を纏わせたエルバッハにより、そんな脇役どもはあっさり眠らされてしまった。
「どうも、お邪魔いたしました。私たちは退散しますので、どうぞお幸せに」
ハンター達はそう言うと、邪魔っくるしい連中を転がしながら、屋敷を後にした。
●マリー
報告を聞いたマリーは複雑な顔をし、父親は満足そうだった。
「アタシより年上の花婿ですってよ……」
花婿と認めざるをえまい。なにせ、それがルイーズの求めることだから。
「ルイーズの気持ちが第一だと言ったのは、おまえさんだよ。好いた者同士が一緒になる、素晴らしい事じゃないか」
「そりゃそうだけど」
何と言うか、自分ひとりが力んで空回りしていたようで悔しい。けれど、その悔しさをぶつける場所がないので、隣に座っている義兄の椅子を蹴ってみた。
「しかし、残念だよー。いざとなれば怪盗となって花嫁をさらうつもりだったのにー」
変身をする機会が無く不満そうなルイーズ社長。
「志狼さんはいいよね、カッコイイ格好できたんだから」
「下準備の賜物です」
「下準備してても使えなかった場合はどうしたらいいんでしょう」
色仕掛けが通用しなかったエルバッハは、まだ根に持っているのだった。
小さな看板が出ている仕立て屋の前に十司 志狼(ka3284)は立ち、扉をノックして中に入った。店内では、人の良さそうな中年の男性が背中を丸めて布地に向かい合っていたが、針仕事の手を止めて来客を出迎えた。
「はい、いらっしゃい」
「あいにくと、客ではありません。マリーさんから依頼をうけた、ハンターです」
志狼は、マリーの依頼の詳細を話した。この不自然な結婚話を、彼女が非常に心配していると。父親は「義妹がご厄介をかけますね」と、申し訳なさそうに頭を掻いた。
「それで、お父様に確認をしたいのです。もしルイーズ嬢が戻ったら、貴方は何も聞かず、彼女の味方をしてくれますか?」
「当たり前でしょう」
父親は、はっきりと言った。
「誤解しないで頂きたいですよ。そりゃあ、義妹は娘のことを人一倍心配してるかもしれませんがね、私だって一番の願いは、ルイーズの幸せですよ」
それを聞いて志狼は安心した。
「ありがとうございます、貴方の本心は、しかと受け取りました」
さてその頃、ルイーズとエディの評判を探るべく、ヴァイス(ka0364)とエルバッハ・リオン(ka2434)、そして摩耶(ka0362)は街を歩いていた。街ではやはり、権力者である老人と街一番の美人と評判の娘が結婚するという話は面白い噂になっていた。とはいえ、エディに対する遠慮があり、誰もが声をひそめている中、食堂に一際賑やかな集団がいた。
「いいか、場合によっては、エディの野郎をぶん殴ってでも……」
6、7人の若い男たちだ。
「ずいぶん、物騒な話をしていらっしゃいますね?」
『エディ』の名前に気付き、3人は会話に加わってみた。見知らぬ人間に声をかけられ、男たちは怪訝そうな顔をする。
「怪しいものじゃありません、ハンターズソサエティの仕事で、そのエディさんについて調べてるんですよ」
摩耶が自分はハンターだと名乗ると、警戒心は解けたようだ。
「ハンターが、あの高利貸しジジイの何を調べてるってんだ?」
「なぁに、不自然な結婚話があるらしいと聞いて、ね」
「そう、それなんだよ!!」
男たちはとたんに色めき立った。「あんたもおかしいと思うだろ?」「あの高利貸しめが無理強いしてるんだ」など、口々に言い放つ。
「詳しいみたいだな、あんた達はどんな集団なんだ?」
「この街の青年団だよ。俺はケントだ。よろしく」
ケントがこの話題の中心らしく、誰よりも饒舌だった。いかにエディが悪どいか、結婚させられるルイーズが哀れか、そして哀れな姫を救い出すために自分たちがどんな計画を立てているか、蕩々と語ってくれる。……その計画は大雑把で暴力的で、とてもヴァイスに得心出来るものではなかった。けれどヴァイスは、話に乗ったふりをして、もう少しこのケントという男と青年団に関わっておこうとした。
「そんなにルイーズってのは美人で器量持ちなのか?」
「美人なんてもんじゃない、あの子は天使だ、いや女神だ」
「あら、じゃあ私なんかじゃ、敵わないのでしょうか?」
自慢の胸の下で腕を組み、挑発するように持ち上げてみるエルバッハ。けれど悲しいかな、青年団を構成する男性陣にとって、彼女はあまりにも若すぎた。
「嬢ちゃんならあと5年……いや、5年経てばルイーズの魅力は更に増すに違いない!」
「ずいぶんとご執心ですね。もしかして、恋仲だとか?」
「いやいやいやいや、まさか、そんな、けど、そうだといいなへへへ……」
ケントの、ルイーズへの恋心は間違いないようだ。では、ルイーズはどうなのだろう? やはりこればかりは、ルイーズ本人に聞くしかないようだ。
「これからルイーズさんにお会いしようと思うのですが、手土産を用意したいのですよ。何か、ルイーズさんの好きなものとか、ご存知ないでしょうか?」
「好きなものね……うーん、何だろう?」
ケントは首を捻った。嗜好を知るほど親しくないのか? 摩耶は少々、落胆した。
(望んでの結婚か否か。……まあ、真相究明などは他の人に任せるとして、私は血気盛んなこの方達を見張るとしましょうか)
エルバッハはマントを羽織り身形を整え直した。自信の作戦が空振りになってしまったことに少し歯噛みをしながら。
●エディ
エディの屋敷は、見るからに成金趣味の、ごてごてした装飾の多い建物だった。庭木も、これでもかと花を植え、相当の庭師を抱えているのだろうか、きっちり剪定がなさえれている。
「まあ、立派なお屋敷ですね。ここが社長に婚姻を迫るロリコンジジイ様のお宅ですか。よしぶち壊す」
そう言ってイレア・ディープブルー(ka0175)は意気揚々と拳を突き上げつつ、屋敷の門をくぐった。憎きロリコンジジイの部屋はどこかと、建物の周りをうろうろ探る。
「おい、誰だ?」
使用人らしき男に声をかけられた。
「こんにちはー、今日はいいお天気ですねー」
笑顔で挨拶をして通り過ぎようとするイレア。
「『いいお天気ですねー』じゃないだろう」
だが、得体の知れない人間が庭をウロウロして挨拶で済まされるはずもなく、むんずと襟首を掴まれ、ポイと放り出されてしまった。
「あ痛たたたー、失敗しましたー」
地面に転がされたイレアの前に立っていたのは、敬愛するホーナルキャラバン社長のルイーズ・ホーナル(ka0596)。
「社長! 申し訳ありません、社長を毒牙にかけんとする悪徳高利貸しをギャフンと言わせられませんでしたー! ふがいない私めをどうぞお踏み下さいーー!!」
「求婚されてるのはわたしじゃないわよ。同じ名前だけどね」
まったく、この受付嬢は社長のこととなると見境がなくなってしまう。エディの求婚相手はルイーズ社長ではなく、仕立て屋のルイーズ。イレアにはぜひ再確認をして頂きたいいやむしろわざと楽しんでいるのか。
「なかなか紛らわしいけど、こればっかりはね」
同情するクレア グリフィス(ka2636)。けれど、イレアの行動にも収穫はあって、こそこそ侵入するのは難しいようだ。ここはやはり、正面から堂々と行くべきか。
「うむ、ならばまずはボクが行ってこよう」
そう名乗りを上げたのはディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271)。けれど、彼女が会おうとしているのはルイーズではなくエディだ。将を射んと欲すれば。まだ噂でしか知らないエディという老人の、これも本心を知っておきたいところだ。
金貸しに会う理由を作るのは簡単だ、金を借りたいと言えばよい。
「大王たるもの、事業のひとつやふたつ、簡単に思いつかないようではな」
本人曰く、世界を支配していた大王の生まれ変わりというディアドラは、その宣言通り、街道整備という口実を思いついた。これなら、大きい金が必要になる理由に十分だ。
玄関に出てきた秘書らしき人物にその旨を告げると、ディアドラは客間に通され、しばらく待つと、グレーの背広を着た背の高い老人が現れた。彼がエディだ。
「お嬢さんが、わしから金を借りたいと?」
「うむ。貴殿のご助力が頂ければ、たいそう心強い」
ディアドラは言葉を選びながら、(さきほど思いついたばかりの)事業の草案を説明する。反対にエディはディアドラに、現在の資産や返済計画などを聞き返してくる。ぼろが出ないかとハラハラしながら会話を続けなんとか場を和ませて、世間話に話を移すことが出来た。
「そう言えば小耳に挟んだが、おめでたいことがあるそうだな?」
「まあ、年甲斐もないことですがね」
「相手はずいぶん若いそうだが、財のある貴殿が若い妻となると、やっかまれるであろう」
「わしよりも、彼女の方がたいへんだよ。財産目当てとか、あることないこと言われてね」
おや、とディアドラは勘付いた。そういうエディの顔が、本当にルイーズを思い遣っているように見えたのだ。
ちょうどその時、正式にルイーズ嬢と面会したいと、ルイーズ社長とクレアが申し入れてきた。
「ルイーズさんの叔母様である、マリーさんに頼まれてお伺いしました」
そう言うクレアの手には、マリーに書いて貰った紹介状がある。
「できれば女同士で話をしたいのですが、よろしいかしら?」
クレアが頼むと、「特に断る理由もない」と、2階廊下突き当たりの部屋へ2人は案内された。そこがルイーズの部屋だった。中にはルイーズがおり、真っ白い布やレースを広げているところだった。
「やっほー、ルイーズだよー。同じ名前だねー」
目一杯の笑顔で、ルイーズ社長は挨拶をした。突然の訪問であったが、ルイーズ嬢は快く迎え入れた。
「ごめんなさいね、散らかっていて……」
見ると、彼女が広げていたのは花嫁衣装だった。近い婚礼に向けて、急ぎ晴れ着を調えているところだという。
「貴女は幸せなのかしら?」
クレアは聞いた。ルイーズは「は?」と、何を聞くのだろうと、不思議そうな反応をした。
「ええ、幸せですよ、もちろん。……なぜ?」
「貴女の叔母様が、心配しているのよ」
クレアは、自分たちハンターがこうして訪れた理由を述べた。
「今なら、私たちの仲間が、エディを足止めしているわ。ここでの会話を聞かれることはないのよ」
ディアドラはまだ、客間に居座って長話をしている。
「貴女の気持ちが一番よ。みんな、それを願ってるわ」
「そうですか……」
ルイーズは穏やかに微笑んだ。
「嬉しいです。マリー叔母さんも、皆さんも、そんなに心配してくれて」
でも、とルイーズは続ける。
「不自然かもしれませんがこれは、私も望んだ結婚なんですよ。こう見えても私、多くの男性から好意を寄せられてまして。ですが、周りから騒がれることはあっても、手を取って眼を見て『愛してる』って言ってくれたのは、あの人だけなんです」
そう言うルイーズの顔は耳まで赤く、そして本当に幸せそうだった。
「エディに会いました? あの人、グレーの背広を着ていたでしょう? あれ、私が仕立てたんです。大事に着てくれてるんですよ」
「ぴぃぃぃぃ!」
ルイーズ社長は奇声を発しながらパンッと手を叩く。
「この話、万事解決! 早速マリーさんにご報告に戻りましょう。ああ、それから、新婚生活に必要な品はぜひともホーナルキャラバンで!」
ちゃっかり宣伝も済ませ、部屋を立ち去ろうとした時だった。
窓の外が、何やら騒がしくなった。
「ルイーズ、俺の愛を受け取ってくれーーー!!」
「何を言う、俺が一番彼女を愛している!!」
「ずるいぞ、僕こそが彼女の伴侶に相応しい!」
「いや、我こそが」
●青年団
クレア達が窓を開けて庭を見ると、若い男たちが集まっていた。その中にはヴァイス達も。
「ヴァイス? 貴方が付いていながら、何なのこの騒ぎは!」
「うむ、何故か知らないがこうなった」
そもそもは、彼らが今頃になって行動を起こそうとする弱さを指摘しようとしていたのだが。その弱さをぜひとも挽回するべく男たちは今からでも思いを伝えるぞと立ち上がった。当たって砕けろ、華々しく散れ、それが男というものだ。ならば潔く散ってこいと、こうしてヴァイスが見届け人となったのだ。
何だ何だ何事だと、エディもディアドラも使用人達も庭に集まってくる。一触即発、大量の男たちが暴徒と化しそうであった。だが、そこへ。
「お待ちなさい!」
男たちの前に、白いマスクをつけ白いマントを羽織り、馬に乗った謎の聖騎士が立ちふさがった。
「ルイーズ嬢の御家族より依頼を受け、皆様を止めに参りました。紳士的に話をなさるなら聞きましょう。ですが、暴挙に出るというなら覚悟していただきましょう」
止められるまでもなく、後ろではヴァイスがぼきぼきと指を鳴らしている。
「古い英雄譚等にもあるでしょう、悪王から姫君を救い出す物語が。ですが、救えればそれで良い? 暴徒に救出されて喜ぶ姫君などおりませんよ」
謎の聖騎士へと姿を隠した志狼に諭され、男たちは一様に行儀良くなった。
「ああそうだ、俺は紳士だ! ルイーズ、話を聞いてくれ」
ケントは皆に見守られる中、窓に向かってハシゴをかけ、そこに登りだした。困惑するルイーズに向かって手を伸ばし、ケントは叫ぶ。
「ルイーズ、俺と結婚して下さい、お願いします!」
「ごめんなさい!」
瞬殺。
そのまま失神し、ハシゴから転げ落ちるケントを、下で男たちが受け止める。「じゃあ次は俺が」「僕が」と次々挑戦し、次々と同じ目に遭い、庭には屍が積み上げられる。
「ルイーズさん、よろしいんですの? あなたは今、どの男性でも選べるのよ」
ただ一度の人生はありのままに生きよと、下から摩耶が声をかける。ルイーズは迷いの無い顔で、こう言ってのけた。
「はい、私はエディを愛しています!」
「……のう」
ディアドラが、隣に立つ老人を肘でつついた。
「女性にあそこまで言わせておいて、貴殿は何も言わぬのか?」
エディはまるで少年のように顔を赤らめていたが、その顔を窓に向けて叫んだ。
「ルイーズ、わしもおまえを愛している!」
集まった使用人達から拍手がわき起こった。
「ルイーズ社長、私もあなたを愛しています!」
「ややこしくなるからイレアんは引っ込んでてー」
展開されるメロドラマに反応して屍達は甦り、恋敵への憎しみを拳に集め出した。
「う……うわあああん、この野郎ーーー!!」
「はい、そこまでー」
体に茨を纏わせたエルバッハにより、そんな脇役どもはあっさり眠らされてしまった。
「どうも、お邪魔いたしました。私たちは退散しますので、どうぞお幸せに」
ハンター達はそう言うと、邪魔っくるしい連中を転がしながら、屋敷を後にした。
●マリー
報告を聞いたマリーは複雑な顔をし、父親は満足そうだった。
「アタシより年上の花婿ですってよ……」
花婿と認めざるをえまい。なにせ、それがルイーズの求めることだから。
「ルイーズの気持ちが第一だと言ったのは、おまえさんだよ。好いた者同士が一緒になる、素晴らしい事じゃないか」
「そりゃそうだけど」
何と言うか、自分ひとりが力んで空回りしていたようで悔しい。けれど、その悔しさをぶつける場所がないので、隣に座っている義兄の椅子を蹴ってみた。
「しかし、残念だよー。いざとなれば怪盗となって花嫁をさらうつもりだったのにー」
変身をする機会が無く不満そうなルイーズ社長。
「志狼さんはいいよね、カッコイイ格好できたんだから」
「下準備の賜物です」
「下準備してても使えなかった場合はどうしたらいいんでしょう」
色仕掛けが通用しなかったエルバッハは、まだ根に持っているのだった。
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相談卓 ディアドラ・ド・デイソルクス(ka0271) 人間(クリムゾンウェスト)|12才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/11/13 19:20:47 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/10 21:33:35 |