• 転臨

【転臨】響け、赤雷の歌

マスター:鹿野やいと

シナリオ形態
イベント
難易度
難しい
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
多め
相談期間
5日
締切
2017/09/21 19:00
完成日
2017/10/08 19:51

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

 黒羊神殿攻略は激戦となった。神殿外部・内部と前に進むたびに強力な歪虚が王国軍の行く手を阻んだ。度重なる増援に後背を脅かされる場面もあったが、友軍の助けもあってダンテ率いる王国軍主力は黒羊神殿の最奥へと歩みを進める事が出来た。
 神殿の地下は表層部と比べても更に魔窟であり、瘴気の濃さも表層部とは比べ物にならない。狭くなる一方の回廊を進む過程もあり、王国軍は主力以外の戦力をその場に残しての進軍となった。
 瘴気に耐えられず脱落し、地上に戻される兵士達。貴族の私兵団が次々と脱落していく中、赤の隊の騎士はそのほとんどが最奥手前まで主力に随伴していた。全員が覚醒者のハンターはいざ知らず、赤の隊の騎士は非覚醒者の割合も低くは無い。この驚異的な結果にシャトール侯は一時言葉を失っていた。
「情けない。我が精鋭がこのザマとは」
 シャトール侯はこの厳然とした事実を突きつけられ、悔しさに歯噛みする。同時に赤の隊の騎士の精強さを認めないわけにもいかなかった。ダンテ以下赤の隊は王国軍で最も多くの実戦を経験し、同時に多彩な戦場を経験した。間違いなく王国最強の軍であろう。シャトール侯とて彼らに負けず劣らず戦いに明け暮れてきた。それでも国内だけでは限度がある。シャトール侯が突き当たったのは、まさにこの限界であった。
 シャトール侯は部下を見送るたびに八つ当たり気味の感情で彼らを送り出す。同じ派閥のサント・エデサ侯は見かねて大柄な彼の肩を叩いた。耳打ちするように顔を近づけ、部下に向けている怒りの視線を逸らさせる。
「シャトール侯、我らの目的は最強を競う事ではありますまい。冷静になられよ」
「確かにそうだ。だが、譲っていい事ではないのだ」
 彼にとってはこの武力こそが矜持の柱だ。彼は政治は苦手だが、歪虚の理不尽な破壊から民を守ってきた自負がある。貴族としての彼の持ちうる権能のすべてと言って過言ではない。それが必要とされた時に力及ばず失われようとしている。認められる訳もなかった。
「サント・エデサ侯、貴殿にはわかるまい。武門に生きてきた儂のくやしさは」
「理解致しかねる。シャトール侯、戦争は政治の手段の一つ。我ら人を率いる使命にある貴族は、戦争の中に生きてはなりません」
 戦争に重きを置くのは亡国の発想である。シャトール侯はこの点を理解しているのかと、サント・エデサ侯爵は暗澹たる気持ちになった。イスルダ島の戦闘ですべき貢献を大公派貴族は十分に果たしている。敵の大将首を取らずともすべき仕事は幾らでもあるだろう。
 シャトール侯はサント・エデサ侯の手を払った。例え仲間に理解されずとも、彼には彼の守るべき矜持がある。いや、守りたいだけだとシャトール侯本人も気づきつつあった。サント・エデサ侯は再びその手をシャトール侯に向けることはなかった。
「……そこまで意志が固いのであれば私から言う事は何もありません」
 シャトール侯から返事は無い。彼は赤の隊に対抗心を燃やしたまま、列を乱さぬように彼らの後をついていく。もはや意地だけが彼に残された原動力であった。



 暗く先の見えない下り坂の回廊を進む一行の前に、突如として薄ぼんやりとした明かりが見えた。松明ではない青白い炎が行く道を照らしている。光に誘われるように進んだ一行はやがて広い地下空洞へたどり着いた。ここまでの地下道とは違い、古い装飾の施された柱が整然と立ち並んでいる。王国軍の目的地である最深部の地下神殿に間違いない。
 神殿の奥では前国王アレクシウスが身の丈に合わない巨大な椅子に座していた。ベリアルであれば丁度という大きさで、生き物の骨をくみ上げて金でメッキしたような悪趣味極まる椅子だ。一段高い玉座の前には親衛隊と言える近衛騎士達が国王を守り整然と並んでいる。戦闘の陣形ではなく、中央の道を開けた閲兵の列である。先頭に立っていたダンテは一瞬その光景に動きを止めるが、特別な感情を表すことなく玉座に向かい一直線に歩み始めた。アレクシウスはその視線を真っすぐに受け止めながらも、玉座の上で泰然と姿勢も表情も変えることがなかった。
「無礼な侵入者が来た思えば卿であったか。卿は変わらんな。義賊気取りが遂にただの賊に鞍替えか?」
「黙りな。歪虚のてめえに無礼云々を咎められる筋合いはねえだろ」
「ダンテよ、卿らの王である余に不敬であろう。騎士としての礼儀も失ったか。哀れだな」
「前国王は死んだ。死体に王権は残してねえ」
 ダンテは動じない。討伐すべき歪虚が喋るか喋らないか、その程度の認識だ。それでも会話に応じているのは彼の後方で動揺する古参の騎士や貴族達に、目の前の国王が何者かを理解させるためである。古参の騎士達にはホロウレイドの激戦で仲間と死に別れた者が大勢居る。命のやり取りの最中、刃が鈍るようなことがあっては歪虚の思う壺だ。アレクシウスは口元を歪めて笑みの形を作る。目は笑っていない。生前の知識・認識を受け継いでいるのならば、今のダンテの言葉で随分と気分を害しただろう。
「時にダンテよ。娘は息災か?」
「元気ならなんだ? てめえにはもう関係ねえだろ」
「大いにあるとも。よく民に慕われているそうだな。アレの口から洩れる絶望の悲鳴はさぞ民の心に刺さるであろう」
「………………そうかよ」
 ダンテは肩に担いでいた魔剣を両手で構えなおした。ダンテのマテリアルにーー怒りにーー反応した魔剣がばちばちと音を立て稲妻を迸らせる。ダンテの配下について長い副官のジェフリーは、魔剣がそのような反応を見せるところをこれまで見たことが無かった。
「助かるぜ、てめえは歪虚だ。情けを掛ける感傷も残らねえな。話は終わりだ。得物を抜け、野郎ども」
 ダンテの静かな言葉に呼応し、騎士達は剣を槍を斧を、それぞれに自身の信じる武器を構えた。話はこれまでとアレクシウスが剣を抜くと近衛騎士団も戦闘の陣形へと列を即座に組み替える。
「俺は約束を果たす。てめえの首を取ってな」
「愚かな。貴様は何も見えておらん。この期に及んでも我が王の予測を越えられん」
「ぬかせ! 総員、突撃。1人残らずぶち殺せ!!」
 ダンテの怒号に呼応して赤の隊が獣のような雄叫びをあげた。それを合図に両軍が走り出す。激突する騎士達を眺めながら、アレクシウスは邪な笑みを消していなかった。

リプレイ本文

 幽世の世界とはこのような場所なのだろうか。青白い炎に照らされた床と壁は、どこを見ても黒ずんだ岩と砂に覆われている。天井はそう高くないはずであるにも関わらず見通すことが出来ず、どこまでも光を飲み込んでいく。人の感じる恐怖は歪虚の汚染だけが原因ではない。闇への根源的な恐怖も大きな要因だ。闇の合間を照らす光の中、歪虚と対峙するのは王国軍の最精鋭とハンター。一時睨み合った両者はダンテ・バルカザールの号令でもって激突した。敵味方の騎士達が雄叫びを上げてぶつかり合う中、一部のハンターは手には武器ではなく発煙手榴弾を握っていた。
 前国王アレクシウスと元近衛騎士達が最深部で控えている可能性が極めて高い事は、作戦開始の段階でハンターに周知されていた。随伴するハンター達の主力はこの前提に立ち作戦と装備を整えている。ダンテが号令を下したのと同時に彼らも作戦通りに動き出した。歪虚が定石通りの範囲攻撃で迎え撃つ中、すれ違うようにハンター達は発煙手榴弾を投げ込んだ。狙いは視界不良による敵後衛の射線の妨害。後方支援から前衛を分断することによって、戦うべき敵を一時的に減らすという作戦だ。手榴弾の性能を理解して打ち返したりする歪虚は皆無だったが、うち何名かは反射的に手榴弾をはじいた。狙い通り敵陣の中ほどに落ちたのは7割程度。着弾からやや間を置き煙幕が広がり、後列の歪虚達の動きが一瞬止まった。
「攻撃の手を緩めるな」
 アレクシウスの声が朗々と響く。それだけの事で近衛達は混乱から回復し、数秒後には何事も無かったかのように攻撃を再開した。作戦を発案した カナタ・ハテナ(ka2130)は苦い顔で収束する混乱を眺めていた。
「腐っても騎士ということかの。じゃが視界を遮ればーーー」
「ジェフリー、止めさせろ!!」
「これ以上煙幕を投げるな! 窒息するぞ!」
 状況を俯瞰していた者達の合間にダンテとジェフリー・ブラックバーンの怒号が走る。次の煙幕を手にしていた者達は軒並み動きを止めた。理由はクリスティア・オルトワール(ka0131)が事前に指摘していた内容だ。発煙手榴弾は白リンで満たされており、点火以後は空気中で自然発火する。燃焼を続けて酸素を消費する為、密閉空間では窒息の危険性があるので注意が必要だ。地下空間は広いとは言え換気の行き届く空間ではなく、空気は流れることなく淀んでいる。拡散して煙が流れれば良いが、そうでなければこれから接敵するメンバー全員を危険にさらすことになるだろう。
 作戦は中途で停止したが、ハンターの狙い通り煙幕は敵の視線を遮った。王国軍側も敵の後衛を個別に狙うことが出来なくなったが、これは予想の範疇である。状況が悪化するのはこの後、取り溢した可能性の一つ一つがハンター達を殺しにかかった。
 煙幕展開後は各自がそれぞれの役割を発揮する。激突と同時に数を可能な限り減らす、双方ともその思惑で最大の火力を敵陣目掛けて投げ込んでいく。特に力を発揮するのは広域破壊を得意とする魔術師達だ。 クリスティアとエルバッハ・リオン(ka2434)はタイミングを合わせて前列の敵を狙う。
「先程と同じ位置を狙います。よろしいですね?」
「わかりました。合わせます」
 クリスティアのグラビティフォールに続き、エルのファイアボールが炸裂。飛行部隊の一部を後退させた。飛行部隊は俯瞰位置を飛び脅威ではあったが、その分だけこうした遠距離からの範囲攻撃に酷く苦しまされた。
 彼女達以外も揃って前衛の頭を飛び越えて魔法を放つ。敵の前衛は盾と鎧で攻撃を受けるが、当たり所の悪かった何人かがここで戦闘不能となり後列に下がった。同時に歪虚側の魔法が放たれ、王国軍の前衛含む一帯を薙ぎ払った。後衛を守るために備えていたボルディア・コンフラムス(ka0796)はこの20秒の変化を明瞭に観測することが出来た。
「……思ったより減ってねえな」
 煙幕はボルディアが事前に懸念した通りの結果となった。煙幕が視界を遮ったのはいいが敵の攻撃はさほど緩まなかった。
 元々アレクシウスも配下の騎士達も人類側のダンテ以外の強者を把握していない。屋外の戦闘で初手に攻撃を緩めていた理由の半分はこれに起因した。更に彼らは「傲慢」ゆえに人間を一段「低く」見る。要となる戦力を把握していない・把握する気もない・把握しても場合によっては無視するだろう。ダンテのような例外のみ彼らは意識する。騎士はともかくハンターにダンテに比肩する猛者がいれば足元をすくわれるだろう。彼らが気にしたのはその一点だけにとどまった。
 故に彼らの作戦はここでも同じく最大効率の火力運用。個人を狙う必要は無く、着弾点はある程度ばらけていても構わない。個々人の防御性能や復旧速度から個人の性能を類推出来る。前衛が戦闘開始したら斬り結んでいる味方を巻き込まないように着弾点を調整する。どのみち横一線の凹凸となる前線を作る為、前衛の側に範囲攻撃は撃ちづらい。このため、予定は変更されることなく範囲攻撃が継続された。
 ジャンク(ka4072)の想定の通り個人を狙う攻撃は途絶えたが、個別の攻撃を行っていた敵は範囲攻撃への切り替え・煙の前への移動などで対処して全体の火力の低下を防いだ。
 味方の被弾率の低下を想定した者がいたが、効果は確認できなかった。敵側は個人を認識して攻撃は掛けてこないが、代わりに人類側も敵の動きが見えない。どこを向いているのか、何をしているのかすら見えない為、「相手の動きを注視して動きを予測する」という回避が出来なくなった。
 とはいえ後方同士の撃ち合いはメリットとデメリットで差し引き0。厄介なのはむしろ激突した前衛であった。前衛の守りに弾かれてまずヴァルナ=エリゴス(ka2651)や不動シオン(ka5395)らの動きが止まった。
「こいつら、中々に厄介だな」
 今にも舌打ちしそうな声で悪態をつきつつ、不動は槍の間合いの外に下がる。拳銃の牽制も忘れずに行うが、騎士達の重装甲には効いた気配が無い。
 騎士達は揃って重装甲。とにかく固い。固いだけなら対処のしようもあるが、互いを庇いあうために半端な火力では取り逃がしてしまう。通常ならそれでも粘り強く戦えば撃破可能な相手だが、一度取り逃がすと騎士達は聖導士の回復によって復帰してしまう。ダンテ他の破壊力で突出した戦士はそれでも無視して薙ぎ払うことが出来るが、そうでない者が個人で戦うには厳しい敵だ。
「厄介ですが、敵の回復にも限りがあります。」
 そうやって周囲を鼓舞するヴァルナは、不動の動きと自身の立ち回りを比べた時にある違和感を覚えていた。同じ場所へ突撃したはずがどうにも攻撃が手ぬるい。彼女との違いは何だったのか。答えは同じく隣に並んだグリムバルド・グリーンウッド(ka4409)と比べた時に現れた。
「鎧が固いなら、俺がその列に穴をあけてやるさ!」
 魔術師に近い装備のグリムバルドの放つファイアスローワーは鎧の一団を引かせるのに十分な火力であった。同時に目を付けられる理由としても十分だった。前衛に進んで炎を放ったグリムバルドを、歪虚の近衛達は一斉に攻撃した。
「うおおっ!?」
 盾で受けるがそれも限界があり体に幾つも傷を作る。クリスティアはグリムバルドを助けるため距離を詰めようとするが、他の騎士の攻撃によって阻まれる。回避は容易いが前に出るのは困難であった。
 ハンターの装備は差が大きい。歪虚達は目の前の敵を見比べて、より落としやすい者や火力に勝る者を優先して攻撃してきた。ディーナ・フェルミ(ka5843)の回復によってグリムバルドの脱落は阻止されたが、この後の苦戦を予想させる一幕となった。
 この局面で南條 真水(ka2377)はどちらかと言えば安堵していた。煙幕が撒かれる直前、後衛には弓を構える騎士が見えた。煙幕投下前の第一射で、それが前回の戦いで王国軍を苦しめた猟撃士だとすぐにわかった。
(かなり痛かったんだからね。絶対に仕返ししてやるわ)
 煙幕の向こうに敵のエースは隠れる。猟撃士なら範囲を狙うスキルは少ない。しばらくは攻勢のための準備が出来そうだ。
(それはそれとして……)
 南條はふと自身の疑問を思い返した。この神殿を歪虚達が守る意義についてだ。主を失い瘴気が拡散しているのなら拠点としての価値は大きく下がっている。見切りをつけない理由は「傲慢」の見栄という可能性もあるが、対外的な見栄は見るものあってこそ意味がある。
(この島まるごと囮とか、無いよね?)
 ベリアル配下の頭の悪い部下達なら深い考えも何もないだろう。だが目の前の歪虚が見せる知性、アレクシウスの見せた邪な笑みの意味を考えると、一度覗かせた不安は消えることがなかった。



 ただぶつかり合うだけでは横の連携に優れる元近衛に苦戦する。敵の連携を如何にして断つかが作戦の要となるわけだが、前衛で行われた敵の行動を誘導しようという試みはほとんどが上手く行かなかった。
 ヘイトという概念は憎悪・敵愾心として理解される行動の選択に影響する概念だ。しかし今回の敵は憎悪も敵愾心も飲み込んだ上で的確に戦術を駆使する。彼らの攻撃を集める為に怒りを煽るのは効果的ではない。カナタなどは終始プライドを逆なでするような台詞を繰り返していたが、怒気を発しても動く者はいなかった。彼らの攻撃を集める為に必要なのは、敵として脅威度を認知させ、排除の優先度を上げさせることである。
 この点でディーナや星野 ハナ(ka5852)のような回復・補助の魔法を見せる事によるヘイトコントロールは有効ではない。排除の優先度は常に排除に掛かるコストと天秤にかけられる。この場合においては無理に後列に下がる支援の術士を狙うよりは、範囲攻撃で被害を拡大させることで術士のタスクを飽和させ、優先順位が低く切り捨てられた仲間から各個撃破すればいい。元近衛達はそう考えた。
 ジーナ(ka1643)はここで強引にファントムハンドの使用で敵の穴を空けることを思い付いた。彼女の戦力でこの作戦は十分有効ではあったが、時期と敵を選ぶ必要があった。飛行する敵を強引に地上に下す発想は良かったが列の形成には影響は無く、彼女が一人を倒す間に次の敵が列を埋める。2体目を狙う頃には危険視され、集中攻撃を受けて戦闘不能になった。
 前線のエヴァンス・カルヴィ(ka0639)は暴威を示すことで彼らの行動を誘導しようと試みた。挑発的な言動を繰り返しつつ随分暴れたはずだが、しかしどうにも注目されているという感覚には至らなかった。彼は戦場で一番で無いにせよ上位に食い込む一角の戦士だ。前線に居れば脅威ではある。それでも変化がない理由は煙幕が原因だった。
(煙の向こうの敵に「俺を見ろ」は無かったな)
 物理的に見えないのでは敵を集めることはできない。
「さぁ腑抜けの堕落騎士ども、王を討つ剣はここに在るぞぉ!」
 と、先程は威勢よく叫んだものだが、前線の者は目の前に敵を抱えて余所見するわけにはいかない。後衛は煙のせいで前線の細部は把握できない。
 冷静な頭では煙が晴れても変化はないと理解していた。
「前に出るしかねえよな!」
 周囲の者はそのタフネスに呆れかえった。側に立っていたラィル・ファーディル・ラァドゥ(ka1929)は一応最後に釘を刺す事とした。
「ええけど、これ以上先は面倒みきれんで?」
「構わねえさ。それが役割ってことだろ」
 エヴァンスは豪快に笑って前を向く。この時ラィルが後髪を引かれたのは、エヴァンスと同じく前線を担うシャトール侯爵の状況である。これは既に気にしても仕方のない状況にまでなってしまっていた。貴族とはいえ彼らもこの場に残る戦士だ。歪虚の知識も必要十分に備えており、戦場ですべきことも理解している。
 心配したのはエヴァンスのような突出の強行であったが、シャトール侯は見ての通り追随が力量の限界。自分が脱落することこそが恐怖となり、列の維持により多く意識を割いてる。前回の戦場では彼らの状況が士気に影響し、戦場に悪影響を及ぼしかねなかった。だがこの場においては既に配下の多くを失って影響力は限定的。彼らに特別意識を割く必要性が消失しつつある。
 もしシャトール侯を気遣うのであれば、必要な行為は逆になる。シャトール侯は自身の力量不足により情緒を不安定にしているのだから、自信の元となる彼の武力を認めればいい。つまり特別に気遣うのでなく戦士の1人として同等に扱ってさえいれば、彼の不安や焦燥を消し去って危惧したような危険行動を予防することが出来ただろう。ラィルが彼の側で気を使っていた事や、ジャンクが事前に歪虚の知識の確認をしたという事が、武人としてのシャトール侯を更に追い込む結果となっていた。
「人の心ってのは難しい。些細な事で傷ついたり救われたりするだろ。前に集中するのが最善だぜ」
 ジャンクはラィルに彼の側から離れることを促す。2人の顔を見るたびにシャトール侯が焦燥と向き合うのであれば、距離を置いた方がマシというもの。貴族だからと優遇したり冷遇したりという仲間は見当たらない以上、それが最適な選択肢に思えた。 シャトール侯の危うさに気づいたのはセルゲン(ka6612)も同様ではあったが、彼の場合は極力気にしない事でバランスを取っていた。
「エヴァンス、何かあったら引き戻してやる。存分に暴れてこい」
「おうよ。無事を祈っててくれ」
 ファントムハンドは乱戦では使いどころが非常に限定される。強力ではあるが有効活用するには用途を広げつつ立ち回りを覚える他無い。その点において、エヴァンスの突出を支援しやすい状況であった。
 戦士とは支える者あって始めて輝く者。戦士に必要な支援とは、信じて支えることに他ならない。エヴァンスはその後満身創痍で回収されたが、単騎突出により囮の役は果たした。安易に真似すべき内容ではないが、それも周囲の支えの有無次第となる戦法だった。


 煙幕が薄まると同時にハンター達は次の行動に移った。煙幕の作戦に次いでもう一つの作戦、ハンターの疾影士5名による後列への強襲を実行した。参加したのはラィル以外の他5名、ジェーン・ノーワース(ka2004)、誠堂 匠(ka2876) 、リリティア・オルベール(ka3054)、央崎 枢(ka5153)、ユウ(ka6891)。
 即席のチームでタイミングも一部ずれたが、少々の差異があっても問題ない。疾影士はどちらかといえば個人行動が得意なクラスだ。相性を考えれば十分勝算のある戦法だったが、それはクラスの特性を十分に理解した上での事。移動に特化する分だけ彼らは脆く、その脆さを一部で露呈した。真っ先に離脱したのは央崎だった。
(まずは回復に特化した聖導士、続いて火力を担う魔術師だな! 任せとけ!)
 敵の鎧では見分けは付かないが杖を持つ者はごまかしようがない。ルパイントリガーの使用回数にも限りがある為、央崎は見つけた敵に接近した。
「覚悟してもらう!」
 背面より赤熱するバスタードソードを振り下ろす。しかし振り向いた聖導士は間一髪で盾で受け止める。聖導士は央崎が離脱するよりも早く、一歩踏み込み盾で殴り返してきた。
「何!?」
 シールドバッシュだ。足をもつれさせ動きを止めた央崎に別の敵が戦槌を振り下ろす。その振り下ろされた戦槌をユウが横合いから剣ではじき返した。軌道を変えた程度の些細な変化だが、央崎が起き上がって場を脱するだけの時間はあった。
「大丈夫でしたか?」
「助かったぜ。しかし思ったよりも強固な陣形だな」
 央崎を救出したユウであったが、彼女も十分な戦果を持ち帰ることは出来ていなかった。鎧の騎士達を斬るには疾影士は相性が悪く、ほどほどの傷では無視されたりついでのように回復されて終わってしまう。魔術師も火力を犠牲に鎧を着こんでいる為に速攻で倒すのが難しい。
 ともすれば疾影士を軒並み失って終わりとなる可能性もあったこの作戦、残った3人は見事に結果を出した。
 黒の隊の騎士は人並外れた武威・揺るがぬ厚い忠誠だけで選んだわけではない。武力を適切に投入する知性・戦術眼も含んだ厳しい選考であった。この場で黒の騎士選考会の上位成績者がそのまま武勲第一であったのはある程度必然であったとも言えるだろう。
 乱戦の最中、誠堂とすれ違ったリリティアは視線は目標に向けたまま、彼だけに聞こえるように囁いた。
「誠堂さん、彼は私がもらいますよ」
「お願いします」
 リリティアは返事を聞くとすぐさま走り出した。ランアウトで敵をかわしつつ、一足飛びに副長に詰め寄る。戦場の中央ではなく外周に近い場所より抜けたため、彼女を止められる者は誰も居ない。
「覚悟してもらいますよ」
 刃を構えるリリティアに反応した副長はすぐさま聖導士の影に隠れる。代わって聖導士の近衛が巨大な盾でもってリリティアの剣を受け止めた。あまりの破壊力に押されてしまうが、フルリカバリーの使用でなんとか持ち直す。先の戦場でもこの陣形は崩せなかった。しかし状況は変化している。
「ま、そうなりますよね。けど良いんですか?」
 リリティアがちらりと視線を移した先では、誠堂とジェーンがまさに猛威を奮っている最中であった。後衛の聖導士が守るべきは同じ列を守る魔法使い達。防御能力の低い彼らを誠堂とジェーンが片っ端から切り伏せている。
「同じ顔ばっかり。見飽きたわ」
 ジェーンのグリムリーパーが鎧ごと敵を切り裂いていく。盾でなら受け止められる攻撃も、混乱の最中背面からの一撃となれば防御しようがない。それでも撃ち漏らしは発生するが、同じく敵の合間をぬって進む誠堂がジェーンの取りこぼし拾っていく
「流石だ。これは負けていられないな」
 取りこぼしを拾うついでのように、誠堂は広角投射で後列の魔術師を狙っていった。一度に複数を標的にされては直衛の聖導士の守りも届かず、回復スキルを浪費させられていった。
 闘狩人の主力を前衛に縛り付けられている今、猟撃士だけでは2人の攻撃を防ぐことはできない。空中戦力は目まぐるしく動く敵の姿を捉えてはいるが追随して戦う速度は無い。下手をすれば狙った敵以外、前線の魔法や射撃により手痛い反撃も受ける可能性があると、手を出しづらい状況に代わってしまっていた。崩壊は時間の問題であった。
「理解出来ましたか? では、続けますよ」
 リリティアが再び加速する。範囲攻撃以外の小回りが利く技の無い魔術師と、防戦一方になってしまう聖導士では手が無い。
 彼らは望まれた通りの仕事を果たし、後衛の戦力を見るも無残に引き裂いた。これが陣形は崩壊の端初となり、遂に王国軍は先王に手を伸ばした。


 王国軍は劣勢を覆した。連携の要たる騎士を幾人も失った歪虚軍は陣形の裾から徐々に崩壊していく。
 中核たるメンバーは未だ健在ではあったが、何重もの人の壁は既に無い。近衛の騎士が倒れ、ダンテの前を塞ぐ者は誰一人として居なくなった。アレクシウスは空中に留まるメリットを失い、地上でダンテを迎え撃った。騒乱の最中で対峙した二人の時間が止まる。
「よう、覚悟は決まったか?」
「笑止。不敬の極みである。余自ら貴様ら賊を誅してくれよう」
 口角を釣り上げ不敵な笑みを浮かべるアレクシウス。ダンテは視線を険しくするが言葉は無い。直後、僅かだった間合いを詰めてダンテが大上段から魔剣を切り下した。あまりに単純で見え透いた剣筋だが、尋常ならざる速度で振るわれるそれは常人では回避も受け流しも間に合わない。アレクシウスはそれを真っ向から剣で受け止めた。両者譲らず。二人が膂力でなく技巧での戦いに移る前に、アレクシウスの側面をハンターが襲った。
 一歩先んじて前に進んだのはテノール(ka5676)。剣と剣が噛みあう狭間を縫い、縮地瞬動で一気に間合いに踏み込んだ。アレクシウスは大剣を引くがこの距離では間に合わない。
「まずは小手調べだ」
 テノールは白虎神拳・朱雀連武という選択肢二つからより確実なダメージを選んだ。この連撃で敵の速さを推しはかる。
「はっ!」
 短い呼気と共に流れるような4連撃。掬い上げるような一撃から始まった一連の攻撃を、アレクシウスは自由になった左手だけで受け流した。ダンテとテノール、両者の間合いから離れつつ、アレクシウスは再び大剣を構えた。
「拳術か。よくぞそこまで鍛え上げたものよ。だが無意味であったな」
(初見で受けきったとでも言いたいのか)
 テノールはアレクシウスの言葉には付き合わずに間合いを測った。殴って見た感触は悪くない。先程の動きは受けきったように見せて逃げ切っただけだ。パリィグローブと同様に力場か何かを発生して盾代わりにしたのだろう。ダメージは確実に入っており、その証拠に構えは左側面を後ろにしている。白虎神拳を当てるには早すぎるが、ダメージの蓄積だけなら十分に賄えるだろう。
 この様子をダンテの隣に立ったボルディアは慎重に見守っていた。彼女は今の強烈な一撃に懲罰を使うだろうと踏んでいたがそうはならなかった。テノールの攻撃に的確に防御を繰り返す様子を見ると、わざとダメージを受けてまで発動させたいわけでもないらしい。
 肉斬骨断のようにダメージを返す技であれば、ダメージを受け入れる覚悟と計算が必要になる。ハンターが思う以上に懲罰は扱いの難しいスキルなのかもしれない。
 この直後、アレクシウスの思慮深さが別種の厄介さに繋がる事も気づかされることになった。
「小賢しい。雑魚が群れて鬱陶しい。『跪け』」
「!!??」
 アレクシウスの周囲、乱戦の中で彼の声が聞こえた王国軍の者達が一斉に膝を落とした。『跪け』という言葉だけが【強制】だ。
 前線の半数以上の仲間が崩れ落ちる。後列は慌てて回復の魔法を使おうとするが、アレクシウスの剣はそれよりも早い。
「この、ふざけんじゃねえ!!」
 アレクシウスの狙ったのは王国軍の要であるダンテ。強制に耐えたボルディアが強引に割り込み、大剣の一撃を受け止めた。アレクシウスは必殺の一撃を回避されても特に驚いたような様子ではなく、すんなりと後方に下がった。
 すぐさま支援の為アイデアルソングを使おうとするボルディアだったが、後列のルベーノ・バルバライン(ka6752)が先んじて魔導マイクを握っていた。
「ボルディア、お前は前に集中しろ。支援なら俺がやる!」
「頼むぜ!」
 アイデアルソングの支援を受けながら、はたと気づく。王国軍は【懲罰】と【強制】の存在によって行動を誘導されている。この状況で王国軍は常時補助スキルによる強化を展開しつつ、且つ個人の火力は控えめに押さえるという二つの縛りがなされた。時間を掛ければ補助と回復が途切れるが、一気に攻めれば懲罰によって要たる人物を軒並み戦闘不能にされる可能性がある。クルス(ka3922)のフルリカバリーでボルディアの傷はすぐさま治療されたが、この状況はいつまでも続けるわけにはいかない。
 指揮官のダンテは主力で使えないにせよ速攻の必要はある。一か八か、アレクシウスを囲む者達は仲間を使い潰す覚悟でもって波状攻撃を始めた。



 【懲罰】は思いのほか厄介であった。アレクシウスの【懲罰】に鎧や盾の防御は有効ではなく、ホーリーヴェールやガウスジェイルによる防御は全て無効となった。傷一つをそのまま転写する呪いとしての術であるため防ぎようがない。この時にセレスティア(ka2691)の支援が地味ながらもその効力で仲間を守った。アンチボディは回復魔法としてはフルリカバリーに劣るが、事前に設置できる点が優れている。テノールの朱雀連武のような連撃も有効であったが、元から一撃が重たい者達は【懲罰】による反撃で命を削られる割合も多い。アンチボディはフルリカバリーに次いで前衛の戦士を支えた。
 このスキルの応酬にも終わりが来る。前衛が維持できるかできないかという頃合いで、他の前線で戦っていた仲間がアレクシウスとの戦いに参戦した。増援の到着でアレクシウスは周囲を見渡す。気づけば周囲に近衛達は少なくなり、徐々にハンター達の包囲網は縮まっていた。王国軍の残った戦力も集結しつつある。そして、魔術師達を屠ったリリティア、ジェーン、誠堂も同じく先王を囲む戦列に加わった。特にリリティアは単純な破壊力だけで見てもダンテに比肩する猛者である。ハンターであればダンテと違い、戦場の後先を考える必要もない。アレクシウスは動きの鈍った敵に背を向け、より脅威度の高い新手に対して正面を向けた。
「ここで貴方を止める。未来の王の為」
 誠堂の改めての宣言は、騎士達にとって共通の思いでもあった。ホロウレイドの悪夢を終わらせなければ王国は前に進めない。目の前のアレクシウスは悪夢の心臓である。逃すわけにはいかない。
「忠誠を捧げた我らは、騎士として貴方を討つ」
 締めくくるようにリリティアの芝居がかって大仰な台詞が朗々と響く。ーーこの言葉の嘘に気づけるのは、ハンターと王国の人間だけだった。
「王だと? 年端も行かぬ出来損ないの王を頂くか!」
 剣を構えたリリティアは動かず、アレクシウスの注意を引く。両側面よりジェーンと誠堂が同時に仕掛けるが、大剣と尾で難なく振り払っていく。何度かの交差の後、リリティアは突如としてアレクシウスを襲った。大剣を構えるアレクシウス、踏み込み間合いを詰めるリリティア。しかし振るわれたリリティアの神斬はアレクシウスに届くことなく虚空を斬る。ぶつかり合うと思われた刀身もリリティアの舞うような太刀捌きでスルリとかわされた。
 アレクシウスは戸惑った。リリティアの殺意は本物で、しかし剣の軌道は互いを斬らない前提の剣舞の動き。何故という疑念。瞬時の判断で油断なく次の一撃に備えるアレクシウスだが、次の一撃は彼の背中を切り裂いていた。
「なん……だと……!?」
「失礼。騎士は辞退したので、手品師としてでした」
 リリティアの見せた営業向け笑顔をアレクシウスは見ていなかった。視線の誘導により見える物を意識の外へ。その為に敢えてアレクシウスの前で剣を見せつけた。リリティアに代わってアレクシウスを斬ったのは リュー・グランフェスト(ka2419) の剛刀「大輪一文字」。良く知った王国の剣術が更に彼の油断を誘い、見えたはずの一撃が見えない一撃へと姿を変えていた。
「あんたはもう、王じゃない」
「貴様、何故……!?」
 リリティアに向かいあう直前、アレクシウスはリューを視界に収めていた。リリティアに正面から向き合ったのは、リューを含めて王国軍の誰もがアレクシウスの背を狙えないと割り切ったからだ。いざとなれば尻尾を振り回しての防御も可能という傲りもあった。意識の外になってしまえば、背中に目のついていない者にそんな芸当は不可能だ。
 リューは剣を引き抜いて間合いの後方へ下がる。その動きは闘狩人と思えないほど軽い。どちらかと言えば疾影士の足運びに近い。彼は立体攻撃のスキルにより、アレクシウスの背を守っていた騎士全てを飛び越えて来たのだ。
 アレクシウスは剣を振って体勢を崩した。もはや剣による守りは無い。取り囲んだ者達はこれを好機と一斉にアレクシウスを切りつけた。腕を、背中を、尾を、腿を、腹を。一切の手加減なく個人の最速でもって切り裂き、あるいは貫いた。深々と刺さった刃はどれもが人であれば致命傷となる深さに達していた。周囲を囲むハンター達は油断せず構えを崩さなかったが、アレクシウスが手から剣を取り落としたことでようやく構えを解いた。彼には既に【懲罰】を放つ余力も残っていなかった。
 アレクシウスは無言のまま、最初に受けた腹部の傷を抑えるようにうずくまる。既に戦う力は残っておらず、動けば即座に取り囲む誰かが彼の歪な命を刈り取るだろう。残った力で顔を上げたアレクシウスは自身を囲む者達の顔を順に見回し、最後に目の前に立つダンテを見上げた。
「あれだけの大敗をしておきながら、十年と経たぬうちにここまで手練れを揃えるとはな」
「すげえだろ?」
「度し難い」
 このわずかな合間にも、残った近衛の騎士は最後の一人が討ち取られた。完膚なきまでの敗北だ。それだというのに、アレクシウスは再び笑みを浮かべていた。
「良い。余の滅びにも相応の価値がつくというもの」
「何だと?」
 聞き返すダンテにアレクシウスは邪な笑みを浮かべるばかり。ベリアルがそうであったように傲慢の歪虚は誤魔化しのために虚勢を張るが、それはまだ余裕のある時だけだ。なりふり構わず暴れる段階を過ぎて死の瀬戸際となればそんな余裕もない。だというのにアレクシウスのこの様子はなんだというのか。
「ふ……此度の戦、敵ながら褒めて遣わす。褒美に余自らが虚無の底から我が国の滅びを見届けてやろうぞ! その時は……」
 問いかけに答えないまま、アレクシウスの体は瞬く間に崩れて黒い灰となって消え去った。ただ一人、南條は疑念に確信を得た。
(まさかそんな。でも、そうでなければ辻褄が合わない)
 南條は孤独に一人、強い後悔に苛まれた。自分はその予測に恐怖を感じながらも何故その疑念を口にしなかったのか、何故背後に続く道に気を配らなかったのか。自分に出来ることや他の誰かに出来ること、幾らでも手段があったはずだ。彼女の沈黙が有り得たかもしれない可能性を閉ざした。
 彼女の思考は一瞬。
 アレクシウスが崩れた直後、疑念は、――――――――。

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MVP一覧

  • 黒の懐刀
    誠堂 匠ka2876
  • The Fragarach
    リリティア・オルベールka3054

重体一覧

  • 赤髪の勇士
    エヴァンス・カルヴィka0639
  • 勝利への開拓
    ジーナka1643
  • 飢力
    不動 シオンka5395

参加者一覧

  • 古塔の守り手
    クリスティア・オルトワール(ka0131
    人間(紅)|22才|女性|魔術師
  • 赤髪の勇士
    エヴァンス・カルヴィ(ka0639
    人間(紅)|29才|男性|闘狩人
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 勝利への開拓
    ジーナ(ka1643
    ドワーフ|21才|女性|霊闘士
  • システィーナのお兄さま
    ラィル・ファーディル・ラァドゥ(ka1929
    人間(紅)|24才|男性|疾影士
  • グリム・リーパー
    ジェーン・ノーワース(ka2004
    人間(蒼)|15才|女性|疾影士
  • 猫の守り神
    カナタ・ハテナ(ka2130
    人間(蒼)|12才|女性|聖導士
  • ヒースの黒猫
    南條 真水(ka2377
    人間(蒼)|22才|女性|機導師
  • 巡るスズラン
    リュー・グランフェスト(ka2419
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 誓槍の騎士
    ヴァルナ=エリゴス(ka2651
    人間(紅)|18才|女性|闘狩人
  • 淡光の戦乙女
    セレスティア(ka2691
    人間(紅)|19才|女性|聖導士
  • 黒の懐刀
    誠堂 匠(ka2876
    人間(蒼)|25才|男性|疾影士
  • The Fragarach
    リリティア・オルベール(ka3054
    人間(蒼)|19才|女性|疾影士
  • 王国騎士団非常勤救護班
    クルス(ka3922
    人間(紅)|17才|男性|聖導士
  • 明敏の矛
    ジャンク(ka4072
    人間(紅)|53才|男性|猟撃士
  • 友と、龍と、翔る
    グリムバルド・グリーンウッド(ka4409
    人間(蒼)|24才|男性|機導師
  • 祓魔執行
    央崎 枢(ka5153
    人間(蒼)|20才|男性|疾影士
  • 飢力
    不動 シオン(ka5395
    人間(蒼)|27才|女性|闘狩人
  • ―絶対零度―
    テノール(ka5676
    人間(紅)|26才|男性|格闘士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 半折れ角
    セルゲン(ka6612
    鬼|24才|男性|霊闘士
  • 我が辞書に躊躇の文字なし
    ルベーノ・バルバライン(ka6752
    人間(紅)|26才|男性|格闘士
  • 無垢なる守護者
    ユウ(ka6891
    ドラグーン|21才|女性|疾影士

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
ボルディア・コンフラムス(ka0796
人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2017/09/21 18:48:19
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/09/21 17:43:56