ゲスト
(ka0000)
【転臨】雑貨屋、故郷の大地を踏む
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/09/26 22:00
- 完成日
- 2017/10/03 18:20
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●故郷
まさか、再びイスルダ島に来られるとは思っていなかった。
シールとライル・サヴィスは変わり果てた故郷を見て凍り付いた。
歪虚に乗っ取られたのだから、と覚悟は決めてきた。しかし、目の前にある光景は明らかに想像を絶していた。
豊かな牧草地帯も青い空もない、荒涼とした大地と化した故郷。
そのためかシールは泣き出しそうな顔をしており、ライルがその肩を抱いていた。
彼らの保護者でもあるルーベン・クーリオはただ見守るだけだ。ただ、彼も大地を踏んだ瞬間、頭を下げ、かつての同僚の死を悼む。
ルーベン自身、この地にやってきたことはあった。歪虚から逃げることとなったシールともともと知り合いだったライルを連れて逃げるのが精いっぱいだった。
王国が大変な時に彼は騎士団を抜けた。心の傷を負ったシールの面倒を見る為でもあり、非覚醒者である自分ができることは何もなかったこともあった。
ただ一人も救えなければ騎士として意味がない、そう感じてしまった。その上、己の力の弱さにより、前線で戦うのがためらわれた。
葛藤ののち、たまたま知った元軍医に相談後、離れた。
『悩んで剣を振るったところで、弓を放ったところで、仲間の足を引っ張りかねないなら抜けろ。他戦いに戻ることは可能だ。今救わないとならないものがあるなら、それを優先しろ』
軍医の表情はピクリとも動かない厳しい顔だった。ただ、それでも、その言葉でルーベンは決断できた。
リゼリオに行き、店を構え、シールの心を支えようとした。
結局、シールの心を救ったのはライルであった。ライルから重さを消し去ったのはハンターだった。
――私は何もしていないかもしれない。
何をしても中途半端という思いが去来する。
「二人とも」
声をかけるとシールとライルはハッとした。
「戻ったら商人になるの?」
不意にシールに問われるとライルは「さあ」と答えるだけだった。
「まずは島を奪還すること。そのために来たのだから」
「そうだね……。ライル……僕も頑張る……本当は奥まで行きたかったんじゃないの?」
「ああ、期待してる、いや……俺がハンターやってたのってあれまでだし、あとは腕が落ちないように訓練するにとどまるし……お前たちを放置できない」
ライルはシールの頭をくしゃりとする。
「何するんだ!」
シールはこぶしを振り上げたのだった。
●防御
奥に進んだ人たちの戻るべきところを守る者もいる。
シールとライル、ルーベンはハンターや兵士とともに、緊張と期待を胸に警戒に当たる。
その中で見回りに向かう。浄化されている場所ということでルーベンも一緒に行動していた。シールとライルにしてみれば、保護者であり、元騎士である彼の戦闘知識を期待していた。
それに応えるにしてもルーベンは実力がないと分かっている。それでも、慕う二人を愛おしく思う。
何事もなく見回りは終わるかに見えた。
ハンターの一人が何かに気づいた。そして、武器を取り警戒を強くする。
馬の足音とともに影が差した。
「……おやああ? ルーベン君じゃないか? まだ生きていたんだぁ!」
声をかけられルーベンは青くなる。しゃべり方は異なるが声の記憶はあった。
かつての同僚。
そして、今、目の前にいる彼は異形と化している。足は人の物ではなく馬のものとなり、四本ある。その上、全体的に重装備で鎧をまとっている。
「ああ、戦いから逃げた腰抜け! こんなところで出会うとはな! 俺が殺してやるよ。せっかく出会ったんだから」
ツバキを飛ばすように告げる彼は、負のマテリアルにルーベンが膝を付く。シールとライルはかばうように立った。
「へえ、そういう趣味だった? 噂は聞いていたよ、君が男の子と一緒に暮らすために逃げたって。イロコイ? あははは」
シールとライルは冷たい視線で応じる。
「お前に何がわかるんだ」
「保護者を買ってくれたんだよ」
シールとライルは武器を構えた。同行しているハンターも周囲の状況から臨戦態勢にすでになっている。
「ああ、お前の前で殺してやるよ、稚児どもをな」
「オーナーを愚弄するな!」
「シール、難しい単語知っていますねぇ」
シールは冗談を言ったライルにこぶしを叩き込んだ。
「オーナーは逃げたって言われても仕方がない! でも、俺もシールも助けてもらった。それは事実! 戦って死んだ多くの人がいることも事実。でもな……今のあんたは俺たちの敵なんだ」
ライルは笑みを消し、シールの前に出た。
「指示を!」
この場にいるハンターに声をかけた。
まさか、再びイスルダ島に来られるとは思っていなかった。
シールとライル・サヴィスは変わり果てた故郷を見て凍り付いた。
歪虚に乗っ取られたのだから、と覚悟は決めてきた。しかし、目の前にある光景は明らかに想像を絶していた。
豊かな牧草地帯も青い空もない、荒涼とした大地と化した故郷。
そのためかシールは泣き出しそうな顔をしており、ライルがその肩を抱いていた。
彼らの保護者でもあるルーベン・クーリオはただ見守るだけだ。ただ、彼も大地を踏んだ瞬間、頭を下げ、かつての同僚の死を悼む。
ルーベン自身、この地にやってきたことはあった。歪虚から逃げることとなったシールともともと知り合いだったライルを連れて逃げるのが精いっぱいだった。
王国が大変な時に彼は騎士団を抜けた。心の傷を負ったシールの面倒を見る為でもあり、非覚醒者である自分ができることは何もなかったこともあった。
ただ一人も救えなければ騎士として意味がない、そう感じてしまった。その上、己の力の弱さにより、前線で戦うのがためらわれた。
葛藤ののち、たまたま知った元軍医に相談後、離れた。
『悩んで剣を振るったところで、弓を放ったところで、仲間の足を引っ張りかねないなら抜けろ。他戦いに戻ることは可能だ。今救わないとならないものがあるなら、それを優先しろ』
軍医の表情はピクリとも動かない厳しい顔だった。ただ、それでも、その言葉でルーベンは決断できた。
リゼリオに行き、店を構え、シールの心を支えようとした。
結局、シールの心を救ったのはライルであった。ライルから重さを消し去ったのはハンターだった。
――私は何もしていないかもしれない。
何をしても中途半端という思いが去来する。
「二人とも」
声をかけるとシールとライルはハッとした。
「戻ったら商人になるの?」
不意にシールに問われるとライルは「さあ」と答えるだけだった。
「まずは島を奪還すること。そのために来たのだから」
「そうだね……。ライル……僕も頑張る……本当は奥まで行きたかったんじゃないの?」
「ああ、期待してる、いや……俺がハンターやってたのってあれまでだし、あとは腕が落ちないように訓練するにとどまるし……お前たちを放置できない」
ライルはシールの頭をくしゃりとする。
「何するんだ!」
シールはこぶしを振り上げたのだった。
●防御
奥に進んだ人たちの戻るべきところを守る者もいる。
シールとライル、ルーベンはハンターや兵士とともに、緊張と期待を胸に警戒に当たる。
その中で見回りに向かう。浄化されている場所ということでルーベンも一緒に行動していた。シールとライルにしてみれば、保護者であり、元騎士である彼の戦闘知識を期待していた。
それに応えるにしてもルーベンは実力がないと分かっている。それでも、慕う二人を愛おしく思う。
何事もなく見回りは終わるかに見えた。
ハンターの一人が何かに気づいた。そして、武器を取り警戒を強くする。
馬の足音とともに影が差した。
「……おやああ? ルーベン君じゃないか? まだ生きていたんだぁ!」
声をかけられルーベンは青くなる。しゃべり方は異なるが声の記憶はあった。
かつての同僚。
そして、今、目の前にいる彼は異形と化している。足は人の物ではなく馬のものとなり、四本ある。その上、全体的に重装備で鎧をまとっている。
「ああ、戦いから逃げた腰抜け! こんなところで出会うとはな! 俺が殺してやるよ。せっかく出会ったんだから」
ツバキを飛ばすように告げる彼は、負のマテリアルにルーベンが膝を付く。シールとライルはかばうように立った。
「へえ、そういう趣味だった? 噂は聞いていたよ、君が男の子と一緒に暮らすために逃げたって。イロコイ? あははは」
シールとライルは冷たい視線で応じる。
「お前に何がわかるんだ」
「保護者を買ってくれたんだよ」
シールとライルは武器を構えた。同行しているハンターも周囲の状況から臨戦態勢にすでになっている。
「ああ、お前の前で殺してやるよ、稚児どもをな」
「オーナーを愚弄するな!」
「シール、難しい単語知っていますねぇ」
シールは冗談を言ったライルにこぶしを叩き込んだ。
「オーナーは逃げたって言われても仕方がない! でも、俺もシールも助けてもらった。それは事実! 戦って死んだ多くの人がいることも事実。でもな……今のあんたは俺たちの敵なんだ」
ライルは笑みを消し、シールの前に出た。
「指示を!」
この場にいるハンターに声をかけた。
リプレイ本文
●守りを
龍崎・カズマ(ka0178)はルーベンに問うた。
「あのキメラ騎士と面識があるんだろう? あいつの名前や癖なり生きざまなり……ああ、負けざまなり知りたい」
最後の当たりに力が入っている。それを理解しているのかルーベンは淡々と「名はポール。あの頃はまじめだったが、他人に対して苛立ちを持ったりはしていたみたいだった」と告げる。
「まあ、憤怒ぽいよな」
カズマは情報を得て、どう足止めをするか思考を巡らす。
穂積 智里(ka6819)は敵の状況を見て考えていたこと、そして、カズマの言葉に裏付けされ仲間に注意を促す。
「そうですね……あの半馬、近づいたら多分自爆すると思います。遠距離のうちに仕留めたほうがいいです……。ルーベンさん、あんなこと言われていますが……ルーベンさんの真意は分かっていますから」
ルーベンは礼を示すようにうなずき、かつての同僚を尊敬と憐れみをもって見つめた。
アシェ-ル(ka2983)はできるだけ前に出て、魔法に敵を多く巻き込もうと考える。
「わらわらとたくさん出てきましたね! 数が多いのは厄介ですね」
アシェ-ルとしてはルーベンと敵のキメラ騎士ことポールが知り合いらしいことについて気になっていたが、敵を蹴散らすのを優先と考える。
ハンターとしての初の仕事でこの地の防衛としてきたレキ・アシュフィール(ka7008)は少々いらだっていた。
「まったく……なんで護衛が必要な場所にわざわざ来るのか……。ああ、まあ、浄化されている部分は問題ないのか……」
内心でつぶやきながらも、仕事はきちんとこなそうと考える。一方で戦闘を前に意識は高揚する。
シギル・ブラッドリィ(ka4520)は前線で回復魔法もいるということを考え、盾を持つ。
「まず、お前たちは下がれ。支援は頼む」
ルーベン達に告げ、それに付随して下がる者に声をかける。突破されることはルーベンだけでなく、その奥、港の者たちも影響が出ると考えられる。
ステラ・レッドキャップ(ka5434)は弓を用意しつつ唇をかんだ。護るべき相手や友人の安全が最優先と考えてどう動くべきか考えていた。
「同じ猟撃士なら指示ができるけど……すまん、苦手なんだ。できることは助言だ。シールはルーベンから離れるなよ。一般人は負のマテリアルは辛いからな」
シールは「はい」と緊張した面持ちでうなずいた。
「それに、シールさんとライルさん、ルーベンさんは固まって敵に当たってください。これから雲霞のように敵が来るから、息のあった人同士でフォローしながら戦わないと体力が削られちゃいます!」
智里が補った。
「それはそうだ、心する」
ライルが両手に剣を持ち了解を示した。
敵が一体なら、それ以上いても一対一に持ち込めるならば後方まで敵は来ないだろうが、現実は違う。それぞれ、忠告を己のことととらえ行動開始となる。
●上から降ってくる物
カズマとアシェ-ルが走っていく。少し距離を取りシギルと智里が立つ位置を見出し移動する。その後ろで後衛を守る位置にルキが控えた。
全体を見ているステラは矢をつがえる。
「何持ってんだ、あいつら」
ステラは空を飛ぶガーゴイルのような雑魔が手にしているものを注視する。十中八九、石や鋭い刃など武器であり、落とすかたたきつけるかするだろうと予測はしている。
アシェ-ルが範囲魔法を使うため声をかける。仲間がいない瞬間が一番効果的に使うことができる。
「カズマさん、先に魔法で行きます!」
「ああ」
「【炎弾】それと……あれ?」
一瞬動きを止めたカズマの前に紅蓮の炎が現れる。
「どうした?」
「いえ、問題ないです」
カズマは答えを聞き、そのまま前に進んだ。素早い動きでできるだけ雑魔を巻き込み攻撃し、進む。
アシェ-ルが困惑した理由はスキルが発動しないからだった。魔法自体は発動できているが、想定していた二つを使うことができなかった。それでも、問題なく敵を薙ぎ払えている。もっと倒せたかもしれないが、問題はない範疇だろう。
「私にできることは一つだけです、順に倒します」
カズマは素早く移動し敵を切り倒しつつ、ポールと接敵する前に止まる。
「さーて……歪虚に尻尾振って……ああ、振るための尻尾まで作ってもらった感想はどうだい?」
ポールに対して言葉をたたきつける。嫌味を言うにふさわしい笑みを浮かべつつ、武器を魔剣に持ち替える。
「何を言うかと思えば」
ふつふつと沸き上がる怒りをこらえようとしている様子がうかがえた。
「いやー、なに、言葉通りなんだがな? 犬畜生にまで堕ちたあんたに他人様を同行言える道理何ぞありゃしねぇわなあ?」
「ハンター風情が――」
「ああ、犬畜生が気の毒だ! 歪虚じゃな」
言葉を遮るようにカズマは言い足した。この行為はポールの怒りを受け止めることとなるが、それを想定しての行動だ。敵の数が多いため、指揮官であろうキメラの騎士の思考を止める目的は、まずは成功した。
カズマは敵の行動を利用して攻撃するのを主とした。ポールの攻撃が鋭くかつ重いとかわしながら感じた。
魔法の隙間を縫い敵は近寄ってくる。
盾を構えるシギルは神罰銃を持ってガーゴイルを中心に狙う。
そのそばで智里が様子を見る。できればポールに近づき、攻撃をしていきたい。なお、挑発も適宜行い、足止めを確実にしたかった。縁がある後方にいるルーベンの方に行かせないために。
「先ほどひどいいいようでしたね。もともとはすごくいい人だったそうですね? でも、歪虚になって下世話なことしか言わなくなったんですね! 脳みそ代わりに詰まっていた筋肉すら全部足に行って、頭がスカスカになったのかもしれませんね」
ポールは智里をにらみつけたが、カズマがいる為、動きにくいようだった。
智里は押し寄せる雑魔を少しでも倒そうと【デルタレイ】を放つ。
「一体一体だと……限度があるが、焦れば終わりか」
シギルは思わずぼやいたが、智里の攻撃に生き延びた物を確実に仕留める。聖導士である彼は攻撃するだけが仕事ではない。
「いっけえ」
ステラは十分ひきつけ、十分効果が出るところで狙った。複数の矢が放たれ【制圧射撃】で回避で来た物はともかく、落下する物もあった。その時、それらの手のものも落ちる。金属音やべちゃりと言った音など様々だった。
「……なんか変な匂いが……」
ステラは眉をしかめる。
「きゃああ」
智里は思わず悲鳴を上げた。
「これは馬の糞だな」
シギルの解説が聞こえた。
「……ちょっと何!? 石の方ましだわ!」
レキから文句がこぼれる。しかし、見ていればわかるのだが、石や金属片のような物も落ちている。どちらにせよ脅威である。
「ああ、馬もいたし……糞、落ちてるな、うん」
ステラはハンターや騎士が馬を連れている者もいただろうと納得しておくことにした。
「そういう問題かな? って、ゴブリンぽいのこっちに来た! そっちは任せたからね」
レキは冷静さを取り戻し、戦闘に足を踏み入れた。地上を来るゴブリンのような雑魔に対し武器を振るう。敵が近づいてくるとしても直接ルーベンに向かうことは良しとしない。レキは素早く接敵し、攻撃し、すぐに離れる。素早い動きで敵をほんろうしていった。多勢に無勢に見えるが、レキの方に分はあった。
ルーベンは盾と剣を構える。非覚醒者でも戦うことはできる。ただ、負のマテリアルに影響を受けやすいだけであるのだから。
「オーナー」
「そんな顔するな。シール君、足を引っ張らないようにするよ」
「そんなことないです」
シールはキッと敵を見据え、武器を構える。
「無理するなよ。それより、シー、オーナーから離れるなよ」
ライルは武器を構えると、前に出て近づく敵に振るった。
●怒りと炎
アシェ-ルは敵の攻撃を小さく受けつつも、【グラビティフォール】で空飛ぶものを足止めし、一定範囲を狙って【炎弾】や【氷結榴弾】など切り替えて使う。属性の問題は特にないようだと分かり、威力で切り替えていく。
「数が多いとはいえ、有限ですね! かなり減りました……ね、たぶん」
雑魔の数を数えている余裕はないため、直観である。
アシェ-ルが見る限りではカズマとポールはにらみ合ったままだ。ポールの方がダメージを受けているように見える。
後方から智里がポールを狙って攻撃をしているが、周囲の雑魔の状況にもよるというのが実情。
「それでも十分です。まだまだいけます」
アシェ-ルは気合を入れないし、魔法を放った。
空から時々降ってくる馬糞は当たった場合、ダメージは少なくても心に傷を負うような気がした。
積極的に打って出ないがそれでもポールはダメージを蓄積しているように見えた。カズマは敵の位置を変えないように努力する。
「大体さ、あんたみたいなのに一合でも刃を交える気はないんだよ!」
「……ちょこまかちょこまかと! 後ろの奴も邪魔だ! ああ、嫌だ、てめえを殺す。それとルーベンも殺す! ああ、その前に、餓鬼をマックロクしたらどんな顔するんだろうなあ」
「失せろ!」
鋭く重い攻撃がポールから繰り出されるのを、カズマはいなし相手に攻撃する。
その瞬間、ポールの体から炎が吹き上げた。
「ちっ」
防御と攻撃を兼ねたその炎はカズマをなめるように絡めとる。カズマは範囲から抜け出すように離れる。
「こ、こっちまで届いていますけど!」
アシェ-ルは慌てて後退する。炎が噴き出し始めた瞬間だけ炎が届いた。今は範囲は狭まっているが、容易に接近できないことには変わりがない。
「おいおい……これは」
カズマは頬の筋肉をひきつらせた。
自爆はしなかったが、厄介な状況になった。進路を妨害するとしても、攻撃に対して反撃するにしても炎の中に一度足を踏み入れないとならない。
ポールはルーベンの方に向かっていく。
その進路にいる雑魔が巻き込まれて消えた。
「殺す、殺す、殺す……」
漏れ聞こえる声は殺意に満ちたもの。
ステラはポールが敵味方関係なく攻撃をしている状態だと理解して声をあげる。
「アシェ-ル、智里、シギル! 他の敵はいい、あいつを狙え!」
距離が問題で拳銃は不安だ。
「お前もそっちを狙え! こっちは私がくいとめるから問題ない」
レキが声をかけた。
「とっとと倒すから頼んだぞ」
「当たり前だ」
レキはステラの返答の後、敵に武器を振るう。空中にいるものもひっかくために下りてくるし、物をつかむとしても下りてこないとならない。狙えないわけではない。
炎に巻き込まれた雑魔たちが多く、こちらに来る個体は限られていた。
シギルと智里は下がるタイミングを見ながらポールを狙う。彼の向かう位置によっては後衛が危険にさらされる。
「魔法の方がいいみたいですね」
「そうだ……銃弾は届いているのか不安だ」
「隙はあるはずです」
「やれるだけやるさ」
シギルと智里は攻撃を続けた。
「お前も丸焼きになるんだろう?」
この間も、カズマは手出しができないが、挑発を続け、位置をそらそうとする。
「魔法は通じているみたいですけど」
アシェ-ルの氷の魔法は燃える炎を弱めるようだった。しかし、すぐに炎は盛り返す。
距離を詰めたステラは重撃弾に手をかけた。しかし、威力以前の問題も感じる。炎で燃やし尽くされたら同じではないか、と。
「魔法の後を狙うか?」
一斉に叩き込まれた攻撃がポールに影響がないわけがないのだ。
「つまり……アシェ-ルの魔法に攻撃を合わせればいいのか」
近くにいるシギルと智里は「やるだけやろう」と異口同音に言う。
「【氷結榴弾】」
アシェ-ルの声が響いた瞬間、銃弾と【デルタレイ】も叩き込まれる。
炎の壁が薄くなったところに重ねて叩き込まれた攻撃に、すでにボロボロであったポールは耐えきれなかった。
断末魔を残し、キメラとなり存在してた騎士は独り、消えた。
●未来へ
雑魔はハンターたちに討たれ、かつ、ポールの炎に巻き込まれたために一帯のは一掃された。
「終わりましたっ……皆さん、大丈夫ですか?」
智里はほっと胸をなでおろし武器を下した。
それぞれ返答は漏れてくる。
「傷の治療は必要なら言ってくれ」
シギルは近くの智里やアシェ-ルたちに声をかける。一番ダメージがあるのは近接する位置にいたカズマだ。
「消し炭にされるかと思った、はは……」
カズマは軽口をたたける程度に無事であったが、すすけているのも事実。
「無事に乗り切れました」
アシェ-ルはルーベン達の方に戻ってきた。
「会話の邪魔の雑魚は倒すと思いましたが、良かったんですか?」
知り合いと言うカテゴリーに一応入る相手との再会だったため、悔いや思いはないかと気になった。
「ああ、倒してくれて良かったです」
それが一番のことだろうと。
「ったく、なんで、護衛がいる奴が来るんだ! 悪い再会もあるし……もう少しこの地が安定してからでも遅くはない。良くおぼえておきなさい」
レキはルーベンに怒る。
「すまない。でも、ただの兵であっても何かできることはあると考えたんだ。浄化されている状態ならば、ね」
炊き出しや運搬ならできると。
「……んっ、ならっ! 今回は無事だったけど、次は分からないんだから。さ、戻るわよ」
レキが心配してくれてていると分かるルーベンは「ありがとう」と答えた。
「はあ……何とかなったか」
ステラは弓を拾い上げる。
「かっこよかったよ」
「なっ」
シールがかけてきた言葉に、ステラは目を見開き、居心地悪そうになる。
「僕ももっとしっかりしたいと思う。でも、雑貨屋で店員するのも楽しいし」
「どっちもできるんじゃねーの?」
「そうかな」
シールは素直に笑った。
戦場に一時の静寂が流れた。イスルダ島の奥に行った者たちの無事の帰還を祈った。
龍崎・カズマ(ka0178)はルーベンに問うた。
「あのキメラ騎士と面識があるんだろう? あいつの名前や癖なり生きざまなり……ああ、負けざまなり知りたい」
最後の当たりに力が入っている。それを理解しているのかルーベンは淡々と「名はポール。あの頃はまじめだったが、他人に対して苛立ちを持ったりはしていたみたいだった」と告げる。
「まあ、憤怒ぽいよな」
カズマは情報を得て、どう足止めをするか思考を巡らす。
穂積 智里(ka6819)は敵の状況を見て考えていたこと、そして、カズマの言葉に裏付けされ仲間に注意を促す。
「そうですね……あの半馬、近づいたら多分自爆すると思います。遠距離のうちに仕留めたほうがいいです……。ルーベンさん、あんなこと言われていますが……ルーベンさんの真意は分かっていますから」
ルーベンは礼を示すようにうなずき、かつての同僚を尊敬と憐れみをもって見つめた。
アシェ-ル(ka2983)はできるだけ前に出て、魔法に敵を多く巻き込もうと考える。
「わらわらとたくさん出てきましたね! 数が多いのは厄介ですね」
アシェ-ルとしてはルーベンと敵のキメラ騎士ことポールが知り合いらしいことについて気になっていたが、敵を蹴散らすのを優先と考える。
ハンターとしての初の仕事でこの地の防衛としてきたレキ・アシュフィール(ka7008)は少々いらだっていた。
「まったく……なんで護衛が必要な場所にわざわざ来るのか……。ああ、まあ、浄化されている部分は問題ないのか……」
内心でつぶやきながらも、仕事はきちんとこなそうと考える。一方で戦闘を前に意識は高揚する。
シギル・ブラッドリィ(ka4520)は前線で回復魔法もいるということを考え、盾を持つ。
「まず、お前たちは下がれ。支援は頼む」
ルーベン達に告げ、それに付随して下がる者に声をかける。突破されることはルーベンだけでなく、その奥、港の者たちも影響が出ると考えられる。
ステラ・レッドキャップ(ka5434)は弓を用意しつつ唇をかんだ。護るべき相手や友人の安全が最優先と考えてどう動くべきか考えていた。
「同じ猟撃士なら指示ができるけど……すまん、苦手なんだ。できることは助言だ。シールはルーベンから離れるなよ。一般人は負のマテリアルは辛いからな」
シールは「はい」と緊張した面持ちでうなずいた。
「それに、シールさんとライルさん、ルーベンさんは固まって敵に当たってください。これから雲霞のように敵が来るから、息のあった人同士でフォローしながら戦わないと体力が削られちゃいます!」
智里が補った。
「それはそうだ、心する」
ライルが両手に剣を持ち了解を示した。
敵が一体なら、それ以上いても一対一に持ち込めるならば後方まで敵は来ないだろうが、現実は違う。それぞれ、忠告を己のことととらえ行動開始となる。
●上から降ってくる物
カズマとアシェ-ルが走っていく。少し距離を取りシギルと智里が立つ位置を見出し移動する。その後ろで後衛を守る位置にルキが控えた。
全体を見ているステラは矢をつがえる。
「何持ってんだ、あいつら」
ステラは空を飛ぶガーゴイルのような雑魔が手にしているものを注視する。十中八九、石や鋭い刃など武器であり、落とすかたたきつけるかするだろうと予測はしている。
アシェ-ルが範囲魔法を使うため声をかける。仲間がいない瞬間が一番効果的に使うことができる。
「カズマさん、先に魔法で行きます!」
「ああ」
「【炎弾】それと……あれ?」
一瞬動きを止めたカズマの前に紅蓮の炎が現れる。
「どうした?」
「いえ、問題ないです」
カズマは答えを聞き、そのまま前に進んだ。素早い動きでできるだけ雑魔を巻き込み攻撃し、進む。
アシェ-ルが困惑した理由はスキルが発動しないからだった。魔法自体は発動できているが、想定していた二つを使うことができなかった。それでも、問題なく敵を薙ぎ払えている。もっと倒せたかもしれないが、問題はない範疇だろう。
「私にできることは一つだけです、順に倒します」
カズマは素早く移動し敵を切り倒しつつ、ポールと接敵する前に止まる。
「さーて……歪虚に尻尾振って……ああ、振るための尻尾まで作ってもらった感想はどうだい?」
ポールに対して言葉をたたきつける。嫌味を言うにふさわしい笑みを浮かべつつ、武器を魔剣に持ち替える。
「何を言うかと思えば」
ふつふつと沸き上がる怒りをこらえようとしている様子がうかがえた。
「いやー、なに、言葉通りなんだがな? 犬畜生にまで堕ちたあんたに他人様を同行言える道理何ぞありゃしねぇわなあ?」
「ハンター風情が――」
「ああ、犬畜生が気の毒だ! 歪虚じゃな」
言葉を遮るようにカズマは言い足した。この行為はポールの怒りを受け止めることとなるが、それを想定しての行動だ。敵の数が多いため、指揮官であろうキメラの騎士の思考を止める目的は、まずは成功した。
カズマは敵の行動を利用して攻撃するのを主とした。ポールの攻撃が鋭くかつ重いとかわしながら感じた。
魔法の隙間を縫い敵は近寄ってくる。
盾を構えるシギルは神罰銃を持ってガーゴイルを中心に狙う。
そのそばで智里が様子を見る。できればポールに近づき、攻撃をしていきたい。なお、挑発も適宜行い、足止めを確実にしたかった。縁がある後方にいるルーベンの方に行かせないために。
「先ほどひどいいいようでしたね。もともとはすごくいい人だったそうですね? でも、歪虚になって下世話なことしか言わなくなったんですね! 脳みそ代わりに詰まっていた筋肉すら全部足に行って、頭がスカスカになったのかもしれませんね」
ポールは智里をにらみつけたが、カズマがいる為、動きにくいようだった。
智里は押し寄せる雑魔を少しでも倒そうと【デルタレイ】を放つ。
「一体一体だと……限度があるが、焦れば終わりか」
シギルは思わずぼやいたが、智里の攻撃に生き延びた物を確実に仕留める。聖導士である彼は攻撃するだけが仕事ではない。
「いっけえ」
ステラは十分ひきつけ、十分効果が出るところで狙った。複数の矢が放たれ【制圧射撃】で回避で来た物はともかく、落下する物もあった。その時、それらの手のものも落ちる。金属音やべちゃりと言った音など様々だった。
「……なんか変な匂いが……」
ステラは眉をしかめる。
「きゃああ」
智里は思わず悲鳴を上げた。
「これは馬の糞だな」
シギルの解説が聞こえた。
「……ちょっと何!? 石の方ましだわ!」
レキから文句がこぼれる。しかし、見ていればわかるのだが、石や金属片のような物も落ちている。どちらにせよ脅威である。
「ああ、馬もいたし……糞、落ちてるな、うん」
ステラはハンターや騎士が馬を連れている者もいただろうと納得しておくことにした。
「そういう問題かな? って、ゴブリンぽいのこっちに来た! そっちは任せたからね」
レキは冷静さを取り戻し、戦闘に足を踏み入れた。地上を来るゴブリンのような雑魔に対し武器を振るう。敵が近づいてくるとしても直接ルーベンに向かうことは良しとしない。レキは素早く接敵し、攻撃し、すぐに離れる。素早い動きで敵をほんろうしていった。多勢に無勢に見えるが、レキの方に分はあった。
ルーベンは盾と剣を構える。非覚醒者でも戦うことはできる。ただ、負のマテリアルに影響を受けやすいだけであるのだから。
「オーナー」
「そんな顔するな。シール君、足を引っ張らないようにするよ」
「そんなことないです」
シールはキッと敵を見据え、武器を構える。
「無理するなよ。それより、シー、オーナーから離れるなよ」
ライルは武器を構えると、前に出て近づく敵に振るった。
●怒りと炎
アシェ-ルは敵の攻撃を小さく受けつつも、【グラビティフォール】で空飛ぶものを足止めし、一定範囲を狙って【炎弾】や【氷結榴弾】など切り替えて使う。属性の問題は特にないようだと分かり、威力で切り替えていく。
「数が多いとはいえ、有限ですね! かなり減りました……ね、たぶん」
雑魔の数を数えている余裕はないため、直観である。
アシェ-ルが見る限りではカズマとポールはにらみ合ったままだ。ポールの方がダメージを受けているように見える。
後方から智里がポールを狙って攻撃をしているが、周囲の雑魔の状況にもよるというのが実情。
「それでも十分です。まだまだいけます」
アシェ-ルは気合を入れないし、魔法を放った。
空から時々降ってくる馬糞は当たった場合、ダメージは少なくても心に傷を負うような気がした。
積極的に打って出ないがそれでもポールはダメージを蓄積しているように見えた。カズマは敵の位置を変えないように努力する。
「大体さ、あんたみたいなのに一合でも刃を交える気はないんだよ!」
「……ちょこまかちょこまかと! 後ろの奴も邪魔だ! ああ、嫌だ、てめえを殺す。それとルーベンも殺す! ああ、その前に、餓鬼をマックロクしたらどんな顔するんだろうなあ」
「失せろ!」
鋭く重い攻撃がポールから繰り出されるのを、カズマはいなし相手に攻撃する。
その瞬間、ポールの体から炎が吹き上げた。
「ちっ」
防御と攻撃を兼ねたその炎はカズマをなめるように絡めとる。カズマは範囲から抜け出すように離れる。
「こ、こっちまで届いていますけど!」
アシェ-ルは慌てて後退する。炎が噴き出し始めた瞬間だけ炎が届いた。今は範囲は狭まっているが、容易に接近できないことには変わりがない。
「おいおい……これは」
カズマは頬の筋肉をひきつらせた。
自爆はしなかったが、厄介な状況になった。進路を妨害するとしても、攻撃に対して反撃するにしても炎の中に一度足を踏み入れないとならない。
ポールはルーベンの方に向かっていく。
その進路にいる雑魔が巻き込まれて消えた。
「殺す、殺す、殺す……」
漏れ聞こえる声は殺意に満ちたもの。
ステラはポールが敵味方関係なく攻撃をしている状態だと理解して声をあげる。
「アシェ-ル、智里、シギル! 他の敵はいい、あいつを狙え!」
距離が問題で拳銃は不安だ。
「お前もそっちを狙え! こっちは私がくいとめるから問題ない」
レキが声をかけた。
「とっとと倒すから頼んだぞ」
「当たり前だ」
レキはステラの返答の後、敵に武器を振るう。空中にいるものもひっかくために下りてくるし、物をつかむとしても下りてこないとならない。狙えないわけではない。
炎に巻き込まれた雑魔たちが多く、こちらに来る個体は限られていた。
シギルと智里は下がるタイミングを見ながらポールを狙う。彼の向かう位置によっては後衛が危険にさらされる。
「魔法の方がいいみたいですね」
「そうだ……銃弾は届いているのか不安だ」
「隙はあるはずです」
「やれるだけやるさ」
シギルと智里は攻撃を続けた。
「お前も丸焼きになるんだろう?」
この間も、カズマは手出しができないが、挑発を続け、位置をそらそうとする。
「魔法は通じているみたいですけど」
アシェ-ルの氷の魔法は燃える炎を弱めるようだった。しかし、すぐに炎は盛り返す。
距離を詰めたステラは重撃弾に手をかけた。しかし、威力以前の問題も感じる。炎で燃やし尽くされたら同じではないか、と。
「魔法の後を狙うか?」
一斉に叩き込まれた攻撃がポールに影響がないわけがないのだ。
「つまり……アシェ-ルの魔法に攻撃を合わせればいいのか」
近くにいるシギルと智里は「やるだけやろう」と異口同音に言う。
「【氷結榴弾】」
アシェ-ルの声が響いた瞬間、銃弾と【デルタレイ】も叩き込まれる。
炎の壁が薄くなったところに重ねて叩き込まれた攻撃に、すでにボロボロであったポールは耐えきれなかった。
断末魔を残し、キメラとなり存在してた騎士は独り、消えた。
●未来へ
雑魔はハンターたちに討たれ、かつ、ポールの炎に巻き込まれたために一帯のは一掃された。
「終わりましたっ……皆さん、大丈夫ですか?」
智里はほっと胸をなでおろし武器を下した。
それぞれ返答は漏れてくる。
「傷の治療は必要なら言ってくれ」
シギルは近くの智里やアシェ-ルたちに声をかける。一番ダメージがあるのは近接する位置にいたカズマだ。
「消し炭にされるかと思った、はは……」
カズマは軽口をたたける程度に無事であったが、すすけているのも事実。
「無事に乗り切れました」
アシェ-ルはルーベン達の方に戻ってきた。
「会話の邪魔の雑魚は倒すと思いましたが、良かったんですか?」
知り合いと言うカテゴリーに一応入る相手との再会だったため、悔いや思いはないかと気になった。
「ああ、倒してくれて良かったです」
それが一番のことだろうと。
「ったく、なんで、護衛がいる奴が来るんだ! 悪い再会もあるし……もう少しこの地が安定してからでも遅くはない。良くおぼえておきなさい」
レキはルーベンに怒る。
「すまない。でも、ただの兵であっても何かできることはあると考えたんだ。浄化されている状態ならば、ね」
炊き出しや運搬ならできると。
「……んっ、ならっ! 今回は無事だったけど、次は分からないんだから。さ、戻るわよ」
レキが心配してくれてていると分かるルーベンは「ありがとう」と答えた。
「はあ……何とかなったか」
ステラは弓を拾い上げる。
「かっこよかったよ」
「なっ」
シールがかけてきた言葉に、ステラは目を見開き、居心地悪そうになる。
「僕ももっとしっかりしたいと思う。でも、雑貨屋で店員するのも楽しいし」
「どっちもできるんじゃねーの?」
「そうかな」
シールは素直に笑った。
戦場に一時の静寂が流れた。イスルダ島の奥に行った者たちの無事の帰還を祈った。
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相談卓なのです! アシェ-ル(ka2983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/09/26 21:56:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/24 07:09:58 |