ゲスト
(ka0000)
【転臨】雑貨屋、故郷の大地を踏む
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/26 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/10/05 22:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●故郷
まさか、再びイスルダ島に来られるとは思っていなかった。
シールとライル・サヴィスは変わり果てた故郷を見て凍り付いた。
歪虚に乗っ取られたのだから、と覚悟は決めてきた。しかし、目の前にある光景は明らかに想像を絶していた。
豊かな牧草地帯も青い空もない、荒涼とした大地と化した故郷。
そのためかシールは泣き出しそうな顔をしており、ライルがその肩を抱いていた。
彼らの保護者でもあるルーベン・クーリオはただ見守るだけだ。ただ、彼も大地を踏んだ瞬間、頭を下げ、かつての同僚の死を悼む。
ルーベン自身、この地にやってきたことはあった。歪虚から逃げることとなったシールともともと知り合いだったライルを連れて逃げるのが精いっぱいだった。
王国が大変な時に彼は騎士団を抜けた。心の傷を負ったシールの面倒を見る為でもあり、非覚醒者である自分ができることは何もなかったこともあった。
ただ一人も救えなければ騎士として意味がない、そう感じてしまった。その上、己の力の弱さにより、前線で戦うのがためらわれた。
葛藤ののち、たまたま知った元軍医に相談後、離れた。
『悩んで剣を振るったところで、弓を放ったところで、仲間の足を引っ張りかねないなら抜けろ。他戦いに戻ることは可能だ。今救わないとならないものがあるなら、それを優先しろ』
軍医の表情はピクリとも動かない厳しい顔だった。ただ、それでも、その言葉でルーベンは決断できた。
リゼリオに行き、店を構え、シールの心を支えようとした。
結局、シールの心を救ったのはライルであった。ライルから重さを消し去ったのはハンターだった。
――私は何もしていないかもしれない。
何をしても中途半端という思いが去来する。
「二人とも」
声をかけるとシールとライルはハッとした。
「戻ったら商人になるの?」
不意にシールに問われるとライルは「さあ」と答えるだけだった。
「まずは島を奪還すること。そのために来たのだから」
「そうだね……。ライル……僕も頑張る……本当は奥まで行きたかったんじゃないの?」
「ああ、期待してる、いや……俺がハンターやってたのってあれまでだし、あとは腕が落ちないように訓練するにとどまるし……お前たちを放置できない」
ライルはシールの頭をくしゃりとする。
「何するんだ!」
シールはこぶしを振り上げたのだった。
●防御
奥に進んだ人たちの戻るべきところを守る者もいる。
シールとライル、ルーベンはハンターや兵士とともに、緊張と期待を胸に警戒に当たる。
その中で見回りに向かう。浄化されている場所ということでルーベンも一緒に行動していた。シールとライルにしてみれば、保護者であり、元騎士である彼の戦闘知識を期待していた。
それに応えるにしてもルーベンは実力がないと分かっている。それでも、慕う二人を愛おしく思う。
何事もなく見回りは終わるかに見えた。
ハンターの一人が何かに気づいた。そして、武器を取り警戒を強くする。
馬の足音とともに影が差した。
「……おやああ? ルーベン君じゃないか? まだ生きていたんだぁ!」
声をかけられルーベンは青くなる。しゃべり方は異なるが声の記憶はあった。
かつての同僚。
そして、今、目の前にいる彼は異形と化している。足は人の物ではなく馬のものとなり、四本ある。その上、全体的に重装備で鎧をまとっている。
「ああ、戦いから逃げた腰抜け! こんなところで出会うとはな! 俺が殺してやるよ。せっかく出会ったんだから」
ツバキを飛ばすように告げる彼は、負のマテリアルにルーベンが膝を付く。シールとライルはかばうように立った。
「へえ、そういう趣味だった? 噂は聞いていたよ、君が男の子と一緒に暮らすために逃げたって。イロコイ? あははは」
シールとライルは冷たい視線で応じる。
「お前に何がわかるんだ」
「保護者を買ってくれたんだよ」
シールとライルは武器を構えた。同行しているハンターも周囲の状況から臨戦態勢にすでになっている。
「ああ、お前の前で殺してやるよ、稚児どもをな」
「オーナーを愚弄するな!」
「シール、難しい単語知っていますねぇ」
シールは冗談を言ったライルにこぶしを叩き込んだ。
「オーナーは逃げたって言われても仕方がない! でも、俺もシールも助けてもらった。それは事実! 戦って死んだ多くの人がいることも事実。でもな……今のあんたは俺たちの敵なんだ」
ライルは笑みを消し、シールの前に出た。
「指示を!」
この場にいるハンターに声をかけた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●故郷
まさか、再びイスルダ島に来られるとは思っていなかった。
シールとライル・サヴィスは変わり果てた故郷を見て凍り付いた。
歪虚に乗っ取られたのだから、と覚悟は決めてきた。しかし、目の前にある光景は明らかに想像を絶していた。
豊かな牧草地帯も青い空もない、荒涼とした大地と化した故郷。
そのためかシールは泣き出しそうな顔をしており、ライルがその肩を抱いていた。
彼らの保護者でもあるルーベン・クーリオはただ見守るだけだ。ただ、彼も大地を踏んだ瞬間、頭を下げ、かつての同僚の死を悼む。
ルーベン自身、この地にやってきたことはあった。歪虚から逃げることとなったシールともともと知り合いだったライルを連れて逃げるのが精いっぱいだった。
王国が大変な時に彼は騎士団を抜けた。心の傷を負ったシールの面倒を見る為でもあり、非覚醒者である自分ができることは何もなかったこともあった。
ただ一人も救えなければ騎士として意味がない、そう感じてしまった。その上、己の力の弱さにより、前線で戦うのがためらわれた。
葛藤ののち、たまたま知った元軍医に相談後、離れた。
『悩んで剣を振るったところで、弓を放ったところで、仲間の足を引っ張りかねないなら抜けろ。他戦いに戻ることは可能だ。今救わないとならないものがあるなら、それを優先しろ』
軍医の表情はピクリとも動かない厳しい顔だった。ただ、それでも、その言葉でルーベンは決断できた。
リゼリオに行き、店を構え、シールの心を支えようとした。
結局、シールの心を救ったのはライルであった。ライルから重さを消し去ったのはハンターだった。
――私は何もしていないかもしれない。
何をしても中途半端という思いが去来する。
「二人とも」
声をかけるとシールとライルはハッとした。
「戻ったら商人になるの?」
不意にシールに問われるとライルは「さあ」と答えるだけだった。
「まずは島を奪還すること。そのために来たのだから」
「そうだね……。ライル……僕も頑張る……本当は奥まで行きたかったんじゃないの?」
「ああ、期待してる、いや……俺がハンターやってたのってあれまでだし、あとは腕が落ちないように訓練するにとどまるし……お前たちを放置できない」
ライルはシールの頭をくしゃりとする。
「何するんだ!」
シールはこぶしを振り上げたのだった。
●防御
奥に進んだ人たちの戻るべきところを守る者もいる。
シールとライル、ルーベンはハンターや兵士とともに、緊張と期待を胸に警戒に当たる。
その中で見回りに向かう。浄化されている場所ということでルーベンも一緒に行動していた。シールとライルにしてみれば、保護者であり、元騎士である彼の戦闘知識を期待していた。
それに応えるにしてもルーベンは実力がないと分かっている。それでも、慕う二人を愛おしく思う。
何事もなく見回りは終わるかに見えた。
ハンターの一人が何かに気づいた。そして、武器を取り警戒を強くする。
馬の足音とともに影が差した。
「……おやああ? ルーベン君じゃないか? まだ生きていたんだぁ!」
声をかけられルーベンは青くなる。しゃべり方は異なるが声の記憶はあった。
かつての同僚。
そして、今、目の前にいる彼は異形と化している。足は人の物ではなく馬のものとなり、四本ある。その上、全体的に重装備で鎧をまとっている。
「ああ、戦いから逃げた腰抜け! こんなところで出会うとはな! 俺が殺してやるよ。せっかく出会ったんだから」
ツバキを飛ばすように告げる彼は、負のマテリアルにルーベンが膝を付く。シールとライルはかばうように立った。
「へえ、そういう趣味だった? 噂は聞いていたよ、君が男の子と一緒に暮らすために逃げたって。イロコイ? あははは」
シールとライルは冷たい視線で応じる。
「お前に何がわかるんだ」
「保護者を買ってくれたんだよ」
シールとライルは武器を構えた。同行しているハンターも周囲の状況から臨戦態勢にすでになっている。
「ああ、お前の前で殺してやるよ、稚児どもをな」
「オーナーを愚弄するな!」
「シール、難しい単語知っていますねぇ」
シールは冗談を言ったライルにこぶしを叩き込んだ。
「オーナーは逃げたって言われても仕方がない! でも、俺もシールも助けてもらった。それは事実! 戦って死んだ多くの人がいることも事実。でもな……今のあんたは俺たちの敵なんだ」
ライルは笑みを消し、シールの前に出た。
「指示を!」
この場にいるハンターに声をかけた。
解説
港に押し寄せる歪虚を倒すこと
●位置関係 おおよそ、1マス10×10メートル。
◆◆□□□□
◆◆□□□□
◆◆□□□□
□□◆□□□
□□□□□□
□□□□□ル こっち側が港
◆=歪虚がいるあたり
ル=ルーベンらがいるあたり。
PCさんはその近辺。
足元は荒地
※ハンターの初期位置はルーベンの周辺
●敵勢力
・元騎士 馬と思われる物とキメラ状態になっている。金属製の鎧もまとっている。能力は不明。
・ガーゴイル調で空を飛べる雑魔 数そこそこ。堅そう、爪や牙、物を落すことで攻撃。
・ゴブリン調の雑魔 数そこそこ。装備はまちまち、棒とか弓など武器を使って攻撃してくる。
●NPC
・シール 少年、聖導士。使用可能技能【ヒール】【プロテクション】【キュア】
・ライル・サヴィス 青年、闘狩人。使用可能技能【守りの構え】【刺突一線】【二刀流】
・ルーベン・クーリオ 30代、一般人・元騎士。
●位置関係 おおよそ、1マス10×10メートル。
◆◆□□□□
◆◆□□□□
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□□□□□ル こっち側が港
◆=歪虚がいるあたり
ル=ルーベンらがいるあたり。
PCさんはその近辺。
足元は荒地
※ハンターの初期位置はルーベンの周辺
●敵勢力
・元騎士 馬と思われる物とキメラ状態になっている。金属製の鎧もまとっている。能力は不明。
・ガーゴイル調で空を飛べる雑魔 数そこそこ。堅そう、爪や牙、物を落すことで攻撃。
・ゴブリン調の雑魔 数そこそこ。装備はまちまち、棒とか弓など武器を使って攻撃してくる。
●NPC
・シール 少年、聖導士。使用可能技能【ヒール】【プロテクション】【キュア】
・ライル・サヴィス 青年、闘狩人。使用可能技能【守りの構え】【刺突一線】【二刀流】
・ルーベン・クーリオ 30代、一般人・元騎士。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
イスルダ島に上陸する人々、知り合いの顔もなくはないわけですよね。
さて、シール&ライルがあれこれ言っていますが、この二人の出会いは「【血盟】ある島から見える景色」でこっそり描かれています。見なくても全く問題ないです。
雑貨屋のオーナーは非覚醒者です。その点を重々承知いただけますようお願いします。
よろしくお願いします。
イスルダ島に上陸する人々、知り合いの顔もなくはないわけですよね。
さて、シール&ライルがあれこれ言っていますが、この二人の出会いは「【血盟】ある島から見える景色」でこっそり描かれています。見なくても全く問題ないです。
雑貨屋のオーナーは非覚醒者です。その点を重々承知いただけますようお願いします。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/03 18:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓なのです! アシェ-ル(ka2983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/09/26 21:56:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/24 07:09:58 |