ゲスト
(ka0000)
猫カフェのアイドルはいずこ?
マスター:なちゅい

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/09/27 09:00
- 完成日
- 2017/10/02 09:19
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
港町「ガンナ・エントラータ」。
この裏通りの倉庫で、猫カフェ「ニャンドリーム」がオープンしたのは先日のこと。
猫カフェということで、猫と存分に戯れつつ、コーヒーブレイクができるお店だ。
内装はモダンな喫茶店で、入り口には店にある猫のポートレートが客を出迎えてくれる。
店内に進めば、カウンターやテーブルが設置されている。それらは、猫風味にデザインされたインテリア。開店には間に合わなかったが、家具職人に頼んで作ってもらったらしい。
ここでは、普通の喫茶店として飲食物を注文できる。
港町という立地を活かし、コーヒーは様々な銘柄が用意されており、通も唸らせる品揃え。この間、紅茶もいくつかメニューに追加された。
喫茶スペースに隣接した娯楽スペースでは、存分に猫と戯れることができる。
絨毯の上にソファが設置され、寝そべった猫をモチーフとしたクッションがあちこちに置かれてある。
また、猫グッズに関しては、コップやお皿に猫のシルエットがデザインされており、スタッフのエプロンにも同じ柄が刺繍されている。
お手製のコースターは街の女性が作った物で、数多く量産されていて配布もできるらしい。
猫の数は80匹ほど。やんちゃな猫もいるが、基本的に躾けは行き届いている。
様々な品種の猫がいるので、お気に入りの一匹が必ず見つかるはず。その猫と猫じゃらしを使って一緒に遊んだり、餌を与えたりもできる。
猫好きに、コーヒー好きに、そして、ふらりと訪れたあなたに素敵な一時をご提供できるように。
「ニャンドリーム」は今日も猫好きの為に営業中だ。
「いらっしゃいませ!」
常連になっていたガンナ・エントラータの男性が来店する。
彼のお目当ては、マンチカンのラブリ(♀)。短い脚でよちよちと歩くラブリは猫カフェのアイドル。この男性でなくとも、ラブリ目的で来店する客が増えてきている。
オーナー、エンリコにとって、それは喜ばしいことなのだが、この時ばかりは状況が違った。
猫のシルエットが刺繍されたエプロンを着用したスタッフが言いづらそうにしながらも、男性へと説明する。
「申し訳ありません。ラブリはあいにくと不在でして……」
丁重に頭を下げるものの、男性は納得しない。それならと彼は出直すからと店を出て行く。
溜息をつくスタッフ。入店せずに帰った客はこれで5人目だということだ。
「まだ、ラブリは見つからないんですか?」
入り口で接客する女性スタッフは同僚に問いかけるが、大きく首を振って返される。
この店と隣の倉庫で合わせて、猫達はねぐらとして生活している。それもそれなりに長くなってきたこと、スタッフが外に出歩かないようにと躾けていたこともあり、徐々に外に出ることはなくなっていたはずなのだが……。
昨日の営業終了後、ラブリの姿が忽然となくなっているのが確認された。
午前中までは、スタッフが客に案内していたことが分かっているものの、そこからラブリの姿を見たスタッフはいないとのことだ。
「むう……」
オーナー、エンリコが唸る。
このままラブリがいなくなると、常連客が遠のいてしまうのが非常に痛い。今、ラブリの代わりとなるような猫がいないのだ。
また、猫が急にいなくなるというのは、間違いなく事件。直ちに原因究明するしかない。
ラブリが非常に人懐っこい猫であり、かつ、外を出歩くような猫でないことはスタッフ達周知の情報。当然、エンリコもそれを知っている。
「だとしたら、客か……?」
あまり疑いたくはないが、スタッフ全員が知らないということはその可能性が高い。
大事にしたくはないが、店にとって見過ごすことができぬ事態。エンリコは腰を上げ、ハンターズソサエティへと足を運ぶのである。
港町「ガンナ・エントラータ」。
この裏通りの倉庫で、猫カフェ「ニャンドリーム」がオープンしたのは先日のこと。
猫カフェということで、猫と存分に戯れつつ、コーヒーブレイクができるお店だ。
内装はモダンな喫茶店で、入り口には店にある猫のポートレートが客を出迎えてくれる。
店内に進めば、カウンターやテーブルが設置されている。それらは、猫風味にデザインされたインテリア。開店には間に合わなかったが、家具職人に頼んで作ってもらったらしい。
ここでは、普通の喫茶店として飲食物を注文できる。
港町という立地を活かし、コーヒーは様々な銘柄が用意されており、通も唸らせる品揃え。この間、紅茶もいくつかメニューに追加された。
喫茶スペースに隣接した娯楽スペースでは、存分に猫と戯れることができる。
絨毯の上にソファが設置され、寝そべった猫をモチーフとしたクッションがあちこちに置かれてある。
また、猫グッズに関しては、コップやお皿に猫のシルエットがデザインされており、スタッフのエプロンにも同じ柄が刺繍されている。
お手製のコースターは街の女性が作った物で、数多く量産されていて配布もできるらしい。
猫の数は80匹ほど。やんちゃな猫もいるが、基本的に躾けは行き届いている。
様々な品種の猫がいるので、お気に入りの一匹が必ず見つかるはず。その猫と猫じゃらしを使って一緒に遊んだり、餌を与えたりもできる。
猫好きに、コーヒー好きに、そして、ふらりと訪れたあなたに素敵な一時をご提供できるように。
「ニャンドリーム」は今日も猫好きの為に営業中だ。
「いらっしゃいませ!」
常連になっていたガンナ・エントラータの男性が来店する。
彼のお目当ては、マンチカンのラブリ(♀)。短い脚でよちよちと歩くラブリは猫カフェのアイドル。この男性でなくとも、ラブリ目的で来店する客が増えてきている。
オーナー、エンリコにとって、それは喜ばしいことなのだが、この時ばかりは状況が違った。
猫のシルエットが刺繍されたエプロンを着用したスタッフが言いづらそうにしながらも、男性へと説明する。
「申し訳ありません。ラブリはあいにくと不在でして……」
丁重に頭を下げるものの、男性は納得しない。それならと彼は出直すからと店を出て行く。
溜息をつくスタッフ。入店せずに帰った客はこれで5人目だということだ。
「まだ、ラブリは見つからないんですか?」
入り口で接客する女性スタッフは同僚に問いかけるが、大きく首を振って返される。
この店と隣の倉庫で合わせて、猫達はねぐらとして生活している。それもそれなりに長くなってきたこと、スタッフが外に出歩かないようにと躾けていたこともあり、徐々に外に出ることはなくなっていたはずなのだが……。
昨日の営業終了後、ラブリの姿が忽然となくなっているのが確認された。
午前中までは、スタッフが客に案内していたことが分かっているものの、そこからラブリの姿を見たスタッフはいないとのことだ。
「むう……」
オーナー、エンリコが唸る。
このままラブリがいなくなると、常連客が遠のいてしまうのが非常に痛い。今、ラブリの代わりとなるような猫がいないのだ。
また、猫が急にいなくなるというのは、間違いなく事件。直ちに原因究明するしかない。
ラブリが非常に人懐っこい猫であり、かつ、外を出歩くような猫でないことはスタッフ達周知の情報。当然、エンリコもそれを知っている。
「だとしたら、客か……?」
あまり疑いたくはないが、スタッフ全員が知らないということはその可能性が高い。
大事にしたくはないが、店にとって見過ごすことができぬ事態。エンリコは腰を上げ、ハンターズソサエティへと足を運ぶのである。
リプレイ本文
●
港町「ガンナ・エントラータ」の裏通り。
通常営業している猫カフェ「ニャンドリーム」へとハンター達が続々と集まってくる。
「このお店からの依頼も今回で三度目ですか。ある意味では最早常連ですね」
赤い長髪をポニーテールにしたオートマトン、T-Sein(ka6936)は無表情にもかかわらず、よく分からない興奮をして見せている。
早速、店内へと入る一行。思ったよりも盛況な様子に、ミオレスカ(ka3496)は安堵していた。
「ニャンドリームも、順調に進んでいるようで、何よりです」
「このお店も猫を集めるときから関わってきたし、お店のお手伝いとかもしてきたからね」
夢路 まよい(ka1328)はミオレスカ同様、立ち上げからこの店に関わるメンバーだ。
立ち上げが決まった当初はどうなることかという状況から始まった猫カフェだが、このまま行けば安定して黒字となりそうだ。
「そんな折の、人気猫さんの失踪ですか。無事を確かめなければいけませんね」
「愛着のある猫さんがいなくなるのは悲しいな。ぜひとも連れ戻さなくっちゃ!」
ミオレスカは確認するように促すのだが、生憎とまよいは先の依頼で深手を負ってしまった様子。
「この前の依頼でお怪我しちゃったけど、それでも私にできることがあればやらせて欲しいな」
こんな状況であっても参加しているのは、まよいがこの店のことをそれだけ大事に思っている証拠だろう。
「猫さん、居なくなっちゃったの、心配」
「ラブリが行方不明? なんとしてもラブリを探さないとだね。無事にいてくれるといいんだけど……」
ゴシック衣装のルエラ・ラングフォード(ka7017)が憂いのある表情で店内を眺めると、ユウ(ka6891)も可愛らしい猫のポートレートを眺め、いなくなったマンチカンの仔猫を想う。
「人のネコ連れ去るなんて、ナメた真似しやがって……。愛猫家の鉄の掟をカラダに叩き込ンだンぜ!」
初めてニャンドリームに来店した大伴 鈴太郎(ka6016)は状況を聞き、怒りでその身を震わせている。彼女は鈴太郎という名前だが、多少ワイルドさがありはするも出るところがしっかりと出た女の子だ。
「でも、犯人さんにも、何か理由……在ると思う」
ルエラがそこで、鈴太郎をたしなめるように呟く。きっと、何かあったはずだと。
「そうですね。何かに巻き込まれただけかもしれません。……ザイン、ラブリを必ず見つけようね」
相槌を打つユウが家族同然のT-Seinに呼びかけると。彼女はこくりと頷く。
「戦いではない場でどこまでできるかわかりませんが、頑張りましょう」
「すれ違いは……悲しい、だから、頑張りたい」
友人であるT-Seinの言葉に、ルエラは小さく意気込む。皆が笑うことができるように、と。
●
さて、行方不明の猫、ラブリの捜索を始めるハンター一行はまず、ニャンドリームでのスタッフの聞き込みから始める事となる。
T-Seinはその日詰めていたスタッフに挨拶し、前回接した猫達を軽く撫でていく。
「ちっとだけ娯楽スペースに……って、ンな暇ぁねぇよな」
折角来たニャンドリーム。鈴太郎も猫と触れたい衝動を抑え、ハンターとして任務を優先させる。
ラブリは人懐っこくはあるが、勝手に外を出歩く猫ではなかったという。その為、スタッフもハンターも、犯人は客の可能性が高いと推測する。
失踪直前に来店していた客の情報が分からないかと、T-Seinはその日出勤していたスタッフに尋ねていた。
そして、彼女は失踪後にラブリ目当てで来店したという客を対象から外し、その残りから捜索に当たることとする。
「ご主人様、来店者さまのお名前や住所等にお心当たりは?」
「ごしゅ……ううむ、そうだな」
丁寧な印象を抱かせるメイド、フィロ(ka6966) は、店のオーナー、エンリコに尋ねる。
さすがに一見さんまでは覚えられないが、ある程度常連となった町の住人は覚えているらしい。
「まずお客様にお話を伺ってから、その方々が帰りに使われた経路上を探すのが最も効率がよいと考えます」
そうして、フィロは訪問一覧を作成していく。手際の良い彼女の仕事にエンリコも唸りこんでいたようだ。
「ずっと来ていたのに、来なくなった人……とかも、情報としてほしい、かも」
その一覧をチェックしつつ、ルエラは語る。
常連さんは基本的にほぼ毎日来店してくれており、ラブリがいなくなってからも来ていることから、犯人の線は薄そうだ。
今回のチームで唯一の男性、ヴァイス(ka0364)は仲間全員に手足が短い仔猫などというラブリの特徴を出来る限り共有する。
「ワンコ、流石に匂いを辿るのは無理だろうがもしこの匂いを町中で感じたら直ぐに知らせてくれ」
ヴァイスは店の隣の寝床にて、ラブリのお気に入りの場所にあるクッションの匂いを柴犬のワンコに嗅がせると、ワンコは大きく吠えて応えていた。
T-Seinの狛犬も一緒になって、くんくんとそれを嗅ぎに近づいていく。
そこで、まよいがそういえばと、以前貰った猫カフェポートレートを取り出す。
「私の貰ったポートレートには映っていないけれど、配布用のものにラブリは映っていないかな?」
「そういえば……」
ユウも以前撮影した写真があったことを思い出す。
入り口そばに貼られてあった店内猫紹介用のポートレートに、フィロはラブリの姿を発見し、魔導カメラで撮影する。
フィロは仲間達に手渡そうと思って複数枚撮影し、ルエラはそれを受け取る。貼られていたポートレートそのものを借りようと考えていたユウもそちらを借りることにしていたようだ。
店内での聞き込みを終え、町へと繰り出すメンバー達。鈴太郎は名残惜しそうに店内の猫を振り返って。
「だああ! さっさとラブリ見っけてもっかい来ンぞ!」
そう叫び、鈴太郎は最後に店を飛び出したのだった。
●
ハンター達はフィロの作成した一覧を元に、常連以外の街の住人に絞って捜索することにしていた。
どうやら、ラブリの失踪した日、町の外から来た一見さんはおらず、時折来るくらいの頻度の客が多かったとのこと。
とはいえ、ある程度犯人の当たりを絞り込んだものの、どこの誰かという情報までは分からぬこともあって、結局は街をしらみつぶしに捜索することとなる。
ハンター達は捜査範囲が被らないようにして散開する。
ルエラは店の周囲で、手当たり次第に通行人などから聞き込みを行う。少しでも新情報があれば、彼女はトランシーバーで仲間へとその情報を共有することを絶対と考えて実行する。
怪我の具合が思わしくないまよいも、トランシーバー片手に近場での捜索。彼女は目撃情報がないかと街中をゆっくり歩く。
「参ったな……。このまま人気者のラブリが見っかンねぇと、店が無くなっかも」
このままだと、店の人や猫はどうなるか……。進展が全くない状況に、鈴太郎が若干焦りを見せる。
ユウもまた時折仲間と連絡を取り合いながら、街のメインストリートでラブリの写真を見せ、昨日今日と見かけなかったかどうかと聞いて回る。表通りでの目撃情報は皆無だったが……。
「猫カフェ『ニャンドリーム』をどうぞ、よろしくお願いいたします」
「ニャンドリーム」を知っていて、二の足を踏んでいた人々に対して、ユウはしっかりと店をアピールしていた。
ヴァイスはワンコを散歩させつつ、住宅街をメインに歩いて捜索していた。
ミオレスカも住宅街だが、こちらは直接の家宅訪問。以前、猫を引き取ってもらったお宅も合わせて伺う。
「人気猫のラブリの好きなご飯なのです」
その際、ラブリが大好きだという細かく刻んだ焼き魚やチーズを、彼女は配っていく。
「こちらが好きそうな猫さんや、飼い主さんを、御存知でしたら、見てみたいと思いますので、教えてください」
それによって、ミオレスカは最近店に行くようになった近隣住人などの情報を得ていたようだ。
「マンチカンのラブリさまが居なくなってしまったのです」
別の場所では、フィロも来店時に大きなバッグを持っていたりなどした客のお宅を訪問し、ラブリの写真を見せる。
「猫らしく隙間は好きですから、ご持参いただいたバッグやポケットに潜り込んでしまったのかもしれません」
その夫婦はつい最近来店していたようで、娘が新しく買ったピンクのバッグを持っていったことを思い出す。
さらにこの家に向かってきていたのは、T-Seinだ。彼女はピンクのバッグから顔をのぞかせた猫の情報を聞き、こちらにやってきていたのである。
その情報を元に、ハンター達が集まってくる。ワンコが匂いに反応したことを受け、ヴァイスもほぼ間違いないと考えていたようだった。
●犯人と接触
集まるハンター達は、夫婦に話を聞く。
なんでも、ニャンドリームに行った後から、娘ライナの様子がおかしいのだという。
娘にピンクのバッグを買ったという話、そして、匂いに反応した犬達。ハンター達はほぼ間違いないと確信する。
「悪いな、説得は任せたぜ」
女性陣が多いチームとあって、ヴァイスは下手に自分が顔を出すと警戒されるかもしれないと判断し、彼は家の外で女性陣の説得を待つことにする。
両親に呼ばれ、8歳の少女ライナが少しビクビクしながら、ハンター達の前に現れた。
「よっ、俺は鈴ってんだ、よろしくな」
「……ライナ」
本名でなく、女の子らしい名で挨拶する鈴太郎に、少女もぽつりと名乗って見せた。
その後、メンバー達が猫カフェの猫が失踪した話を代わる代わる行うが、ライナがなかなか話を言い出さない様子を見て、鈴太郎がこう語りかける。
「今はライナがラブリを飼ってっけどさ。もし誰かが勝手にラブリを連れてっちまったら悲しいだろ?」
「…………」
ライナは否定しない。ハンター達の考えは確信に変わった。
「貴方はお父さんとお母さんが好きですか?」
そこで、フィロがライナへと問いかける。
――貴方が可愛いからと知らない人に連れ去られ、知らない家に独り、閉じ込められたなら。
――美味しいご飯と服があればお父さんもお母さんも要らないでしょうと言われて、2度と誰にも会えなくなったなら。
「貴女はラブリさまに、同じことをしたのです」
「…………っ」
ライナはビクビク怯えてしまう。思うことがあったからこそ、自分を重ねてしまったのだろう。
「ラブリさまのお父さんのエンリコさまとラブリさんに、貴女はどうしたらよいと思いますか」
言葉をなくし、ライナは震えるばかり。8歳の女の子にちょっと酷だったのかもしれない。
そこで、言い出せずにいるライナへ、鈴太郎が誘い水を向ける。
「ライナが急に、他ンちの子にされたら寂しいじゃん? パパとママも同じくらい寂しいと思うぜ」
彼女はしゃがんで目線を合わせてから、穏やかに語りかけた。
「ラブリと店の人やネコ達もきっと、同じなンじゃねぇかな」
言っていることはフィロと同じだが、鈴太郎はその答えを無理強いしない。ライナが自発的に応えることを鈴太郎は信じていたのだ。
「ラブリがいなくなって、ラブリの家族が心配していますよ」
続いて、ユウもまた、ライナに視線を合わせるようにしゃがんで話しかける。
ライナは何か言おうと顔を上げる。そこで、怪我を押してやってきている迷いの姿を見て。
「ラブリはみんなのものだから、独り占めしちゃダメなんだよ。……私だって我慢してるんだからね」
こんな状態でも、一生懸命になってラブリのことを探している人がいる。
そこで、彼女の下げていたピンクのバッグから、ぴょこっと小さな猫が顔を出した。
「みゃあ」
紛れもなくラブリだと、ハンター達は写真と合わせて認識した。元気なラブリの様子に、ミオレスカはホッとする。
「お店で、皆困ってる。……皆、待ってる」
同じ人が沢山いる。ルエラはゆっくりとした口調で、ライナへと接した。
「ライナさんがもしラブリを好きでいるなら、同じ人が、たくさんいるから」
「……うん」
優しく声をかけるハンター達に対し、ライナは少しずつ心を開いていく。
「ライナの、……バッグに入ってきたから。……つい」
「ええ、こんなことは2度としないでくださいね」
「反省もしたなら、ご家族には、ご自身の口で、説明していただきたいですが、できますか?」
フィロ、ミオレスカがそう告げると、ライナはまたうんと頷く。
「お店に、返したい」
決心した彼女にの頭を、鈴太郎はくしゃっと撫で回す。
「偉えな! ンじゃ、ラブリ返しに行っか! 傍に付いててやっからよ」
ライナが両親に説明した後、外に出た一行。ヴァイスはうまくいったようだと察して。
「ありがとうな、ライナ」
ヴァイスもまたライナの頭をなで、笑顔を向けた。
「ありがとうございます、ライナさん。また、ラブリに会いにお店に顔を出してあげてください」
ユウがラブリを抱えるライナの写真を撮っていると、ルエラがそうだと手を叩く。
「猫さんと一緒に、お店で働いて、みない?」
ミオレスカもまた同じことを考えていたようで、出来る限りでお掃除、お皿の片づけをしてもらうことになるとライナへと話す。
「ラブリと遊ぶ時間も取れますが、他の猫さんのお世話をお願いすることもあるでしょう、できますか?」
「……うん!」
そうして、ライナは再び、ミオレスカ、ルエラと一緒に両親に説明すべく、一度家の中へと戻っていった。
●
数刻後、「ニャンドリーム」にて。
「ごめんなさい」
ライナはエンリコにラブリを差し出し、大きく頭を下げた。
「エンリコさん、よろしいでしょうか?」
ラブリの帰還に喜ぶ彼へ、ライナが店の手伝いをするようミオレスカが提案を持ちかける。
「営業に支障がない範囲でいいからさ。ライナがラブリと合えるようできねぇかな」
他の客がいないときにラブリと遊んであげる、など仕事を与えられればと鈴太郎も掛け合う。
「もし一緒に働く事ができるなら、それは、猫さんにとっても、犯人さんにとっても、お店にとっても、良いことだと思うから」
ルエラも、優しくライナに視線を投げかける。
猫好きなライナの様子に、これだけ猫愛溢れる少女なら店でもやっていけると、ミオレスカは太鼓判を押す。
「今から猫飼育の英才教育をして、将来に、期待しましょう」
「……確かに、人手は足りんしな。手伝いならば問題なかろう」
ミオレスカの話にエンリコが折れ、晴れてライナはお手伝いとして加わることになる。
そんな様子を見ながら、T-Seinは猫達と戯れる。ヴァイスも猫をもふりつつ、ヤンチャ猫のしつけに当たっていたようだ。
「良かったですね」
フィロにそう声をかけられ、ライナがにっこりと微笑む。それに合わせ、ルエラもまた小さく笑って見せたのだった。
港町「ガンナ・エントラータ」の裏通り。
通常営業している猫カフェ「ニャンドリーム」へとハンター達が続々と集まってくる。
「このお店からの依頼も今回で三度目ですか。ある意味では最早常連ですね」
赤い長髪をポニーテールにしたオートマトン、T-Sein(ka6936)は無表情にもかかわらず、よく分からない興奮をして見せている。
早速、店内へと入る一行。思ったよりも盛況な様子に、ミオレスカ(ka3496)は安堵していた。
「ニャンドリームも、順調に進んでいるようで、何よりです」
「このお店も猫を集めるときから関わってきたし、お店のお手伝いとかもしてきたからね」
夢路 まよい(ka1328)はミオレスカ同様、立ち上げからこの店に関わるメンバーだ。
立ち上げが決まった当初はどうなることかという状況から始まった猫カフェだが、このまま行けば安定して黒字となりそうだ。
「そんな折の、人気猫さんの失踪ですか。無事を確かめなければいけませんね」
「愛着のある猫さんがいなくなるのは悲しいな。ぜひとも連れ戻さなくっちゃ!」
ミオレスカは確認するように促すのだが、生憎とまよいは先の依頼で深手を負ってしまった様子。
「この前の依頼でお怪我しちゃったけど、それでも私にできることがあればやらせて欲しいな」
こんな状況であっても参加しているのは、まよいがこの店のことをそれだけ大事に思っている証拠だろう。
「猫さん、居なくなっちゃったの、心配」
「ラブリが行方不明? なんとしてもラブリを探さないとだね。無事にいてくれるといいんだけど……」
ゴシック衣装のルエラ・ラングフォード(ka7017)が憂いのある表情で店内を眺めると、ユウ(ka6891)も可愛らしい猫のポートレートを眺め、いなくなったマンチカンの仔猫を想う。
「人のネコ連れ去るなんて、ナメた真似しやがって……。愛猫家の鉄の掟をカラダに叩き込ンだンぜ!」
初めてニャンドリームに来店した大伴 鈴太郎(ka6016)は状況を聞き、怒りでその身を震わせている。彼女は鈴太郎という名前だが、多少ワイルドさがありはするも出るところがしっかりと出た女の子だ。
「でも、犯人さんにも、何か理由……在ると思う」
ルエラがそこで、鈴太郎をたしなめるように呟く。きっと、何かあったはずだと。
「そうですね。何かに巻き込まれただけかもしれません。……ザイン、ラブリを必ず見つけようね」
相槌を打つユウが家族同然のT-Seinに呼びかけると。彼女はこくりと頷く。
「戦いではない場でどこまでできるかわかりませんが、頑張りましょう」
「すれ違いは……悲しい、だから、頑張りたい」
友人であるT-Seinの言葉に、ルエラは小さく意気込む。皆が笑うことができるように、と。
●
さて、行方不明の猫、ラブリの捜索を始めるハンター一行はまず、ニャンドリームでのスタッフの聞き込みから始める事となる。
T-Seinはその日詰めていたスタッフに挨拶し、前回接した猫達を軽く撫でていく。
「ちっとだけ娯楽スペースに……って、ンな暇ぁねぇよな」
折角来たニャンドリーム。鈴太郎も猫と触れたい衝動を抑え、ハンターとして任務を優先させる。
ラブリは人懐っこくはあるが、勝手に外を出歩く猫ではなかったという。その為、スタッフもハンターも、犯人は客の可能性が高いと推測する。
失踪直前に来店していた客の情報が分からないかと、T-Seinはその日出勤していたスタッフに尋ねていた。
そして、彼女は失踪後にラブリ目当てで来店したという客を対象から外し、その残りから捜索に当たることとする。
「ご主人様、来店者さまのお名前や住所等にお心当たりは?」
「ごしゅ……ううむ、そうだな」
丁寧な印象を抱かせるメイド、フィロ(ka6966) は、店のオーナー、エンリコに尋ねる。
さすがに一見さんまでは覚えられないが、ある程度常連となった町の住人は覚えているらしい。
「まずお客様にお話を伺ってから、その方々が帰りに使われた経路上を探すのが最も効率がよいと考えます」
そうして、フィロは訪問一覧を作成していく。手際の良い彼女の仕事にエンリコも唸りこんでいたようだ。
「ずっと来ていたのに、来なくなった人……とかも、情報としてほしい、かも」
その一覧をチェックしつつ、ルエラは語る。
常連さんは基本的にほぼ毎日来店してくれており、ラブリがいなくなってからも来ていることから、犯人の線は薄そうだ。
今回のチームで唯一の男性、ヴァイス(ka0364)は仲間全員に手足が短い仔猫などというラブリの特徴を出来る限り共有する。
「ワンコ、流石に匂いを辿るのは無理だろうがもしこの匂いを町中で感じたら直ぐに知らせてくれ」
ヴァイスは店の隣の寝床にて、ラブリのお気に入りの場所にあるクッションの匂いを柴犬のワンコに嗅がせると、ワンコは大きく吠えて応えていた。
T-Seinの狛犬も一緒になって、くんくんとそれを嗅ぎに近づいていく。
そこで、まよいがそういえばと、以前貰った猫カフェポートレートを取り出す。
「私の貰ったポートレートには映っていないけれど、配布用のものにラブリは映っていないかな?」
「そういえば……」
ユウも以前撮影した写真があったことを思い出す。
入り口そばに貼られてあった店内猫紹介用のポートレートに、フィロはラブリの姿を発見し、魔導カメラで撮影する。
フィロは仲間達に手渡そうと思って複数枚撮影し、ルエラはそれを受け取る。貼られていたポートレートそのものを借りようと考えていたユウもそちらを借りることにしていたようだ。
店内での聞き込みを終え、町へと繰り出すメンバー達。鈴太郎は名残惜しそうに店内の猫を振り返って。
「だああ! さっさとラブリ見っけてもっかい来ンぞ!」
そう叫び、鈴太郎は最後に店を飛び出したのだった。
●
ハンター達はフィロの作成した一覧を元に、常連以外の街の住人に絞って捜索することにしていた。
どうやら、ラブリの失踪した日、町の外から来た一見さんはおらず、時折来るくらいの頻度の客が多かったとのこと。
とはいえ、ある程度犯人の当たりを絞り込んだものの、どこの誰かという情報までは分からぬこともあって、結局は街をしらみつぶしに捜索することとなる。
ハンター達は捜査範囲が被らないようにして散開する。
ルエラは店の周囲で、手当たり次第に通行人などから聞き込みを行う。少しでも新情報があれば、彼女はトランシーバーで仲間へとその情報を共有することを絶対と考えて実行する。
怪我の具合が思わしくないまよいも、トランシーバー片手に近場での捜索。彼女は目撃情報がないかと街中をゆっくり歩く。
「参ったな……。このまま人気者のラブリが見っかンねぇと、店が無くなっかも」
このままだと、店の人や猫はどうなるか……。進展が全くない状況に、鈴太郎が若干焦りを見せる。
ユウもまた時折仲間と連絡を取り合いながら、街のメインストリートでラブリの写真を見せ、昨日今日と見かけなかったかどうかと聞いて回る。表通りでの目撃情報は皆無だったが……。
「猫カフェ『ニャンドリーム』をどうぞ、よろしくお願いいたします」
「ニャンドリーム」を知っていて、二の足を踏んでいた人々に対して、ユウはしっかりと店をアピールしていた。
ヴァイスはワンコを散歩させつつ、住宅街をメインに歩いて捜索していた。
ミオレスカも住宅街だが、こちらは直接の家宅訪問。以前、猫を引き取ってもらったお宅も合わせて伺う。
「人気猫のラブリの好きなご飯なのです」
その際、ラブリが大好きだという細かく刻んだ焼き魚やチーズを、彼女は配っていく。
「こちらが好きそうな猫さんや、飼い主さんを、御存知でしたら、見てみたいと思いますので、教えてください」
それによって、ミオレスカは最近店に行くようになった近隣住人などの情報を得ていたようだ。
「マンチカンのラブリさまが居なくなってしまったのです」
別の場所では、フィロも来店時に大きなバッグを持っていたりなどした客のお宅を訪問し、ラブリの写真を見せる。
「猫らしく隙間は好きですから、ご持参いただいたバッグやポケットに潜り込んでしまったのかもしれません」
その夫婦はつい最近来店していたようで、娘が新しく買ったピンクのバッグを持っていったことを思い出す。
さらにこの家に向かってきていたのは、T-Seinだ。彼女はピンクのバッグから顔をのぞかせた猫の情報を聞き、こちらにやってきていたのである。
その情報を元に、ハンター達が集まってくる。ワンコが匂いに反応したことを受け、ヴァイスもほぼ間違いないと考えていたようだった。
●犯人と接触
集まるハンター達は、夫婦に話を聞く。
なんでも、ニャンドリームに行った後から、娘ライナの様子がおかしいのだという。
娘にピンクのバッグを買ったという話、そして、匂いに反応した犬達。ハンター達はほぼ間違いないと確信する。
「悪いな、説得は任せたぜ」
女性陣が多いチームとあって、ヴァイスは下手に自分が顔を出すと警戒されるかもしれないと判断し、彼は家の外で女性陣の説得を待つことにする。
両親に呼ばれ、8歳の少女ライナが少しビクビクしながら、ハンター達の前に現れた。
「よっ、俺は鈴ってんだ、よろしくな」
「……ライナ」
本名でなく、女の子らしい名で挨拶する鈴太郎に、少女もぽつりと名乗って見せた。
その後、メンバー達が猫カフェの猫が失踪した話を代わる代わる行うが、ライナがなかなか話を言い出さない様子を見て、鈴太郎がこう語りかける。
「今はライナがラブリを飼ってっけどさ。もし誰かが勝手にラブリを連れてっちまったら悲しいだろ?」
「…………」
ライナは否定しない。ハンター達の考えは確信に変わった。
「貴方はお父さんとお母さんが好きですか?」
そこで、フィロがライナへと問いかける。
――貴方が可愛いからと知らない人に連れ去られ、知らない家に独り、閉じ込められたなら。
――美味しいご飯と服があればお父さんもお母さんも要らないでしょうと言われて、2度と誰にも会えなくなったなら。
「貴女はラブリさまに、同じことをしたのです」
「…………っ」
ライナはビクビク怯えてしまう。思うことがあったからこそ、自分を重ねてしまったのだろう。
「ラブリさまのお父さんのエンリコさまとラブリさんに、貴女はどうしたらよいと思いますか」
言葉をなくし、ライナは震えるばかり。8歳の女の子にちょっと酷だったのかもしれない。
そこで、言い出せずにいるライナへ、鈴太郎が誘い水を向ける。
「ライナが急に、他ンちの子にされたら寂しいじゃん? パパとママも同じくらい寂しいと思うぜ」
彼女はしゃがんで目線を合わせてから、穏やかに語りかけた。
「ラブリと店の人やネコ達もきっと、同じなンじゃねぇかな」
言っていることはフィロと同じだが、鈴太郎はその答えを無理強いしない。ライナが自発的に応えることを鈴太郎は信じていたのだ。
「ラブリがいなくなって、ラブリの家族が心配していますよ」
続いて、ユウもまた、ライナに視線を合わせるようにしゃがんで話しかける。
ライナは何か言おうと顔を上げる。そこで、怪我を押してやってきている迷いの姿を見て。
「ラブリはみんなのものだから、独り占めしちゃダメなんだよ。……私だって我慢してるんだからね」
こんな状態でも、一生懸命になってラブリのことを探している人がいる。
そこで、彼女の下げていたピンクのバッグから、ぴょこっと小さな猫が顔を出した。
「みゃあ」
紛れもなくラブリだと、ハンター達は写真と合わせて認識した。元気なラブリの様子に、ミオレスカはホッとする。
「お店で、皆困ってる。……皆、待ってる」
同じ人が沢山いる。ルエラはゆっくりとした口調で、ライナへと接した。
「ライナさんがもしラブリを好きでいるなら、同じ人が、たくさんいるから」
「……うん」
優しく声をかけるハンター達に対し、ライナは少しずつ心を開いていく。
「ライナの、……バッグに入ってきたから。……つい」
「ええ、こんなことは2度としないでくださいね」
「反省もしたなら、ご家族には、ご自身の口で、説明していただきたいですが、できますか?」
フィロ、ミオレスカがそう告げると、ライナはまたうんと頷く。
「お店に、返したい」
決心した彼女にの頭を、鈴太郎はくしゃっと撫で回す。
「偉えな! ンじゃ、ラブリ返しに行っか! 傍に付いててやっからよ」
ライナが両親に説明した後、外に出た一行。ヴァイスはうまくいったようだと察して。
「ありがとうな、ライナ」
ヴァイスもまたライナの頭をなで、笑顔を向けた。
「ありがとうございます、ライナさん。また、ラブリに会いにお店に顔を出してあげてください」
ユウがラブリを抱えるライナの写真を撮っていると、ルエラがそうだと手を叩く。
「猫さんと一緒に、お店で働いて、みない?」
ミオレスカもまた同じことを考えていたようで、出来る限りでお掃除、お皿の片づけをしてもらうことになるとライナへと話す。
「ラブリと遊ぶ時間も取れますが、他の猫さんのお世話をお願いすることもあるでしょう、できますか?」
「……うん!」
そうして、ライナは再び、ミオレスカ、ルエラと一緒に両親に説明すべく、一度家の中へと戻っていった。
●
数刻後、「ニャンドリーム」にて。
「ごめんなさい」
ライナはエンリコにラブリを差し出し、大きく頭を下げた。
「エンリコさん、よろしいでしょうか?」
ラブリの帰還に喜ぶ彼へ、ライナが店の手伝いをするようミオレスカが提案を持ちかける。
「営業に支障がない範囲でいいからさ。ライナがラブリと合えるようできねぇかな」
他の客がいないときにラブリと遊んであげる、など仕事を与えられればと鈴太郎も掛け合う。
「もし一緒に働く事ができるなら、それは、猫さんにとっても、犯人さんにとっても、お店にとっても、良いことだと思うから」
ルエラも、優しくライナに視線を投げかける。
猫好きなライナの様子に、これだけ猫愛溢れる少女なら店でもやっていけると、ミオレスカは太鼓判を押す。
「今から猫飼育の英才教育をして、将来に、期待しましょう」
「……確かに、人手は足りんしな。手伝いならば問題なかろう」
ミオレスカの話にエンリコが折れ、晴れてライナはお手伝いとして加わることになる。
そんな様子を見ながら、T-Seinは猫達と戯れる。ヴァイスも猫をもふりつつ、ヤンチャ猫のしつけに当たっていたようだ。
「良かったですね」
フィロにそう声をかけられ、ライナがにっこりと微笑む。それに合わせ、ルエラもまた小さく笑って見せたのだった。
依頼結果
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/25 19:44:59 |
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相談卓 大伴 鈴太郎(ka6016) 人間(リアルブルー)|22才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2017/09/27 01:11:46 |