ゲスト
(ka0000)
ネレイド族の温泉小旅行
マスター:とりる

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~10人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 3日
- 締切
- 2017/10/29 12:00
- 完成日
- 2017/12/01 06:28
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
辺境を巻き込んでリアルブルーが大変なことになっている最中……ネレイド族の戦闘部隊は何をしていたかというと……。
大雑把に言ってしまえば辺境地域の治安維持である。マギア砦の再整備に伴い、北から南下してくる歪虚は減ったとは言え――
やはり負のマテリアルがある限り歪虚による事件・被害は減らないのである。ハンターの手を借りても余りあるくらいに。
そんな訳でネレイド族の戦闘部隊はここしばらく交代でそれらの対応に当たる毎日であった……。
そういった状況下で、族長であるミサキ・ネレイド(kz0079)にはある懸念が。
ネレイド村。族長の家――。
「皆、疲れてるね」
近衛隊の皆の前で、冬服に身を包んだミサキがぽつりと言った。
「出撃続きでしたからね……」
ミサキを守る近衛隊隊長、ヴァイン・ネレイドが首肯する。
ネレイド族の戦闘部隊は彼女の言うようにここ数か月間出撃の頻度が増していた。
これは部族会議がネレイド族の戦闘部隊を……悪く言えば便利に使っていたのである。
リアルブルーの陸軍歩兵小隊編制を真似て高度に組織化された戦闘部隊なのだから使い勝手が良いのは当然であろう。
だがしかし! ネレイド族の戦闘部隊を束ねるミサキには考えがあった!
「私達十分働いたよね! というわけで部族会議にかけあって数日間お休みをもらいます!」
「わーい♪」
「やったー!」
「お休みなのです♪」
近衛隊の隊員、アリサ、リリレル、ミリレルはミサキの言葉を聞くと、急にぱっと明るい笑顔になった。
「戦闘部隊は休息が大事! そんな感じで部族会議から了承を貰うよ。ダメだとは言わせない!」
「流石ミサキ様……皆のことを想って……頼もしい限りです」
ヴァインは感涙。泣くほどか……?
「それでお休みなんだけどー、ノアーラ・クンタウの『テミス』に行こうと思うんだよねー。疲れを取るには温泉が一番♪」
「テミス!」
「テミス!」
「テミス!」
アリサ、リリレル、ミリレルは早くも大はしゃぎ。
「というわけでヴァイン、手配のほうは頼んだ。私は部族会議に話をつけるから。数日間辺境警備を代わって貰わないとね」
「かしこまりました」
「あ、それからハンターさん達も呼ぼうと思う。ハンターさん達も疲れてるだろうし。……たぶん、私達以上に」
「良い考えですね。それ込みで手配します」
「よろしく! ふあー、早く温泉にゆったり浸かりたいなぁー」
そんなわけで、ネレイド族の小旅行が決まったのだった。
大雑把に言ってしまえば辺境地域の治安維持である。マギア砦の再整備に伴い、北から南下してくる歪虚は減ったとは言え――
やはり負のマテリアルがある限り歪虚による事件・被害は減らないのである。ハンターの手を借りても余りあるくらいに。
そんな訳でネレイド族の戦闘部隊はここしばらく交代でそれらの対応に当たる毎日であった……。
そういった状況下で、族長であるミサキ・ネレイド(kz0079)にはある懸念が。
ネレイド村。族長の家――。
「皆、疲れてるね」
近衛隊の皆の前で、冬服に身を包んだミサキがぽつりと言った。
「出撃続きでしたからね……」
ミサキを守る近衛隊隊長、ヴァイン・ネレイドが首肯する。
ネレイド族の戦闘部隊は彼女の言うようにここ数か月間出撃の頻度が増していた。
これは部族会議がネレイド族の戦闘部隊を……悪く言えば便利に使っていたのである。
リアルブルーの陸軍歩兵小隊編制を真似て高度に組織化された戦闘部隊なのだから使い勝手が良いのは当然であろう。
だがしかし! ネレイド族の戦闘部隊を束ねるミサキには考えがあった!
「私達十分働いたよね! というわけで部族会議にかけあって数日間お休みをもらいます!」
「わーい♪」
「やったー!」
「お休みなのです♪」
近衛隊の隊員、アリサ、リリレル、ミリレルはミサキの言葉を聞くと、急にぱっと明るい笑顔になった。
「戦闘部隊は休息が大事! そんな感じで部族会議から了承を貰うよ。ダメだとは言わせない!」
「流石ミサキ様……皆のことを想って……頼もしい限りです」
ヴァインは感涙。泣くほどか……?
「それでお休みなんだけどー、ノアーラ・クンタウの『テミス』に行こうと思うんだよねー。疲れを取るには温泉が一番♪」
「テミス!」
「テミス!」
「テミス!」
アリサ、リリレル、ミリレルは早くも大はしゃぎ。
「というわけでヴァイン、手配のほうは頼んだ。私は部族会議に話をつけるから。数日間辺境警備を代わって貰わないとね」
「かしこまりました」
「あ、それからハンターさん達も呼ぼうと思う。ハンターさん達も疲れてるだろうし。……たぶん、私達以上に」
「良い考えですね。それ込みで手配します」
「よろしく! ふあー、早く温泉にゆったり浸かりたいなぁー」
そんなわけで、ネレイド族の小旅行が決まったのだった。
リプレイ本文
●
ネレイド族の戦闘部隊を慰労する為に組まれた今回の小旅行!
それに招待されたまず初めの一組は――
「奥さんやネレイド族の皆と一緒に、テミスの温泉旅行を楽しむよ!」
「はやてにおまかせですの!」
時音 ざくろ(ka1250)と八劒 颯(ka1804)のカップル――夫婦だ。
「この間一緒に行った戦いも激戦だったもん、お疲れ様の意味も込めて久しぶりに颯と二人で温泉を楽しみ、疲れを癒し合えたら、って……」
「激戦続きだったので気分転換には丁度良いでしょう」
ざくろは愛する颯の手をぎゅっと握り、他のメンバーとの集合場所へ移動。
***
お次は葛音 水月(ka1895)と新城 楽羅(ka3389)。
楽羅は水月のお誘いで一緒に温泉旅行への参加を決めたらしい。
「テミス一番の大浴場って、どんな大きさなんでしょーね」
「ん、温泉、温泉……! えへへ……温泉楽しみだなあ……」
そんな二人はカップル――という訳ではなく、お友達であって互いに恋愛感情はない様子。
ちなみに楽羅から水月への愛称は『みずきち』。
「ん? ほんとはおねーちゃん達と行きたかったけど、全員だめだったの。一人でいこうかなーって考えてた所だったしー」
ふと、水月の視線を感じた楽羅が『姉』と慕う者達が来られなかった事を話す。
「みずきちは私と同じであっち(リアルブルー)からきてるから、ちょっと安心?」
安心と言うのは温泉に入る際のマナー等だろうか。
***
こちらは男性陣。場所はテミスの目の前。
族長であるミサキ・ネレイド(kz0079)を初めとしたネレイド族御一行様も既に集合していた。
また、ネレイド族戦闘部隊のアドバイザー的な存在の片瀬・歩美の姿もある。
「タダで温泉入れると聞いて来ました」
その様に言うのはキヅカ・リク(ka0038)。今回はネレイド族の慰労と言う事で経費は部族会議持ちだ。
(というのもあるし、激戦ばっかでちょっと落ち着きたかったのもある)
世界を股にかけた激しい戦闘の連続でハンター達もやはり疲弊している……。
(それにしても辺境の戦闘部隊……かぁ。あの年頃って僕なら学校いって遊んでたもんなぁ)
ネレイド族の戦闘部隊……少年少女で構成されるその話を聞き、キヅカは自分の少年時代を思い返した。
「確りしてるというか……、いや、大変……なんだろうな」
温泉を楽しみそうにしている少年少女の顔を見回し、キヅカは複雑そうな表情を浮かべる。
「毎度の事ながら……ネレイド族の方達には助かります。全体の疲労度を鑑みて休息を入れるとは……」
しみじみと言う米本 剛(ka0320)。
「人は戦場で疲弊し……精神が擦り切れ……倒れるもの。こういった場を設ける事……これは非常に有効で有難い事です」
戦士には休息が必要である……。これまで激戦を潜り抜けてきた米本は(キヅカも)それをよく理解していた。
「そういえば……毒パルムなんて居ませんよね、ね!?」
思い出したように動揺を見せる米本。それに対しミサキは「大丈夫です。毒パルムの出現情報はありませんよ」とくすくす笑った。
――彼にとって毒パルム事件はトラウマになっているらしい……。
他の参加者と合流したざくろは見知った顔の中に十色 乃梛(ka5902)の姿を発見。
彼女は友人の双子の妹なのだが、全くの瓜二つなのでざくろは友人本人と勘違いしていた。
「あれ? こんにちは、エ――」
声を掛けようとしたが友人(※勘違いしています)の、いつも以上に女の子した格好に、何か深い事情があるのだと察する。
「…………皆、今日は宜しくね」
一瞬考えた後、中断し、乃梛へ可哀想な視線を向けた後、皆に挨拶をするざくろであった。
***
こちらはエルフの三姉妹。一行はテミスの中へ。男女別の脱衣場に入る。
「妹達やネレイド族の可愛い子達との温泉ね。ふふふ、ゆっくりと楽しめそうだわ」
色っぽく微笑むのはフローレンス・レインフォード(ka0443)。
「最近は疲れる事も多かったから……大いに、羽根を伸ばさせて貰おうかしら」
彼女は今回ネレイド族と親交深い次女に誘われる形で姉妹三人揃って依頼に参加した次第。
「今日は妹を誘ってくれてありがとう。私達も、お邪魔させて貰うわね?」
ミサキは「ようこそー。歓迎しますよー♪」と答える。
「ミサキちゃん、今回も遊びに来たのだ♪ 温泉楽しみなのだー♪」
次女のネフィリア・レインフォード(ka0444)はすぽぽーんと衣服を脱いでササッと凹凸の少ない身体にタオルを巻く。
彼女は混浴でも気にしない。むしろタオルか水着が必要なのが不満な位である。
だが全裸で入ったら速攻摘み出されてしまうので仕方なく小さめのタオル上下を装着。
「水着とかタオルとか着けないでもいいのにねー。その方が気持ちいいのに」
ミサキは「いやいや、そういう訳にもいかないでしょ」と苦笑。
三女のブリス・レインフォード(ka0445)。
「姉様達と、温泉入りにきた。最近寒いし、変なトコでの戦い(先の大規模作戦)もあって疲れたし……ゆっくり、のんびりしよう、ね」
彼女は濃紺ののワンピース水着を着用。
「リアルブルーの人は『すくみず(旧スク)』って呼んでた。……なんか、胸のあたり、ちょっときつい……かも」
三姉妹に混じり、今回は私的に小旅行に参加した乃梛もタオルを巻き巻き。
「温泉っていいわよね~。早く入りたい~」
そして女性陣は大浴場へ。着替えの手間からして男性陣は先に入っている事だろう。
●
「ふぅ~~」
ゆったりと湯船に浸かるキヅカ。彼は黒のボクサーパンツ水着を着用。
見ればその身体は先の大規模作戦の影響でボロボロ。傷口に湯が染みるけれども我慢の子である。
こういった温泉では隅っこで静かに入るのが好みなキヅカは皆の様子を眺めながら「元気だなぁ」等と観察していたり。
水着姿をしたネレイド族の少年少女――その引き締まった身体つきから「相当戦い慣れしてるんだろうな」等と色気のない事を考えたり。
キヅカは近く来たネレイド族の少年少女に声をかけてみる。
「少し君達に訊いてみたいんだけど。今までどんな事をしてきたのか、戦いは怖くないのか……とかさ」
「僕達はずっと辺境地域で戦って来ました。敵は主に怠惰の巨人ですね。後、牙城・焔という指揮官級の歪虚とも何度かやり合いました」と少年。
「実際に焔とやり合ったのはハンターさんや族長ですけどね」と少女が付け足す。
「戦いは……勿論怖いですよ。でも、私達には部族を立て直すという大きな目標があるんです」と少女は語る。
キヅカは「そっか……それが君達の行動原理なんだね」と頷く。
「それと……族長ってどんな人なのか、訊いてみたいな」とキヅカ。
「僕達の族長……ミサキ様は勇敢で……いつも戦場では先陣を切って……。一時はバラバラになりそうだった部族を纏めたのもミサキ様ですし、皆の憧れです」と少年は言う。
「それだけじゃなく、こうやって定期的に息抜きをさせてくれますし、ミサキ様はお優しい方です」と少女はにっこり笑みを浮かべる。
「そっか。信頼されているんだね」とキヅカも微笑んだ。
***
褌姿の米本は片瀬・歩美の元へ。
「隣、良いですかな?」「どうぞどうぞ」とのやり取りの後に二人並んで温泉に浸かる。
米本は歩美に対し、最初の出会いから何か惹かれる様なものがあり、好意を寄せていた。
(人柄も良く妙齢の女性です、元居た世界に良い方が居るのでは? ……と、考えてしまいますな……)
タオル姿の想い人を隣にし、米本は顔を赤らめた。
***
三姉妹は三姉妹で固まって温泉に入りつつも、ネレイド族の少年少女とも談笑する。
フローレンスは豊満な肉体がきわどく強調されるマイクロビキニ姿。我儘ボディをネレイド族の少年少女に惜しげもなく披露する。
「ネフィは、余り激しく動き回らない様にね? ブリスは……大丈夫ね」
そんな格好ながらもちゃんと『お姉さん』していた。
「んー、温泉気持ちいいのだー♪ まずは肩までしっかり入らないとねー♪」
ネフィは一度温泉に浸かってから、持参した果実のジュースをネレイド族の皆に勧めた。
「果物獲ってジュース作って来たのだ♪ お酒飲めない人はこっちで乾杯しようー♪」
ブリスは姉二人にべったりしつつも、ネレイド族の少女とお話。姉について尋ねられれば饒舌になる。
「フロー姉様はいつも優しくってブリス達のコト見守ってくれて。抱っこして貰うと温かくって柔らかくて、とっても安心できるの。それに――」
ネレイド族の少女が「ふーん、それじゃあ下のお姉さんは?」と訊けば……。
「ネフィ姉様はいつも元気一杯で、ブリスを引っ張ってってくれる。それにいつも美味しいご飯作ってくれるし。フロー姉様と違って細い身体だけど、抱っこすると温かいのは一緒。すりすりしたくなる。それと――」
***
ざくろと颯――二人はタオル姿で温泉を楽しむ。
「やっぱり温泉で水着というのは風情がないもんね……いつも以上にドキドキしちゃうけど」
「ふむ、タオル……お時ちゃんには見せた事が無い部分がもう残って無いはやてとしたら何を今更って気もしますが」
「なななな!?」ざくろは真っ赤。
「いい加減、慣れませんか?」
「…………」
颯の上目遣いを受け、ざくろは彼女の肩を抱き寄せてぴたりと密着し、戦いの疲れを癒す。
***
乃梛は温泉の端辺りから皆の様子を羨ましそーに観察。
しかし段々と寂しくなってきた為、女の子が多く遠慮する必要は無いと考え、ミサキを囲む輪の中に混ざった。
別に人見知りという訳では無いのでミサキ達とすぐに打ち解け、和気藹々と過ごす。
「乃梛さんの黒髪とっても綺麗だねー」「そっかなー?」等といった会話。
***
水着を着用した水月は故郷のリアルブルー、日本の温泉を思い出しながらわくわくとお風呂場へ。
「わぉ……こんな温泉はいつぶりだろ。っと……新城さんは……どこかな」
一通りぐるりと見回しながら楽羅を探してみると――
「ふぇへへへへえー…………」
タオル一枚の姿の彼女を発見。すっかり温泉に浸かってだらーりとしてしまっている。
「温泉にすっかり溶けっちゃってるねー」
ふにゃり気味な楽羅を「危なっかしいなー」とはらはらしながら見つつも湯船に足を入れる。
「すっごくきもちいいー……みずきちありがとー……。隣でもいーよー、こっちにこよーよー」
ふんにゃりしている楽羅。「それじゃお言葉に甘えて、っと」水月は彼女の隣に腰を落とした。
●
キヅカは、湯冷ましに少し輪から離れ湯船から上がり冷たいジュースを飲んでいたミサキに話しかける。
「ちょっとお話いいかな?」
「キヅカさんでしたっけ。ご活躍は聞いています。何ですか?」
「僕もミサキちゃんと似た様な立場で、小隊を率いている。歪虚王なんかも相手にしなきゃいけない。そんな過酷な戦場で闘うのは、変えたい未来があるから」
二人は大きな岩の上に座り、まずキヅカが話し始める。
「だけど、時折不安になる事ってない? 帰ってきた後、傷ついた仲間を見た時に、さ。僕は……あるんだ」
「不安……ですか。勿論ありますけど、私の場合、事の始まりがそれでしたから」
「それ?」
「傷ついた仲間、です。隊を率いる前の話です。私が留守の間、村が歪虚に襲われ、大人達は殆ど死んでしまいました。だから私は今、その部族を立て直す為に、戦っているんです」
「……そっか。そんな事が」
「はい。部族を立て直す為には名声を上げ、村に人を呼び込む必要があります」
「ふむ。……ま、何が言いたいかっていうとその年でよく頑張ってるよ。ただ、もし叶うなら誰かに頼ってもいい。身近な人とかにさ。君はまだ、若いんだから」
「大丈夫です。十分頼りにさせて貰っていますよ。ハンターさん達には」
「次戦場で会う事があれば、僕ももうちょい仕事出来る様にしてくるから。その時は御贔屓に」
***
再び湯船。米本と歩美はホットワインを飲みながら話をする。
「あちら――リアルブルーへの道が開かれたと言えば開かれたのが現状。歩美さんは元の世界に帰りたいと思いません……かな?」
「家族に顔を見せる以外の意味で帰りたいとは思わないですかね。もうネレイド村が第二の故郷ですから」
「そうですか……」米本はどこかホッとした様子。
「でも……」と歩美は言う。「故郷――リアルブルーも大変な事になっているのに元軍人の私がのほほんとしている訳にはいかないのかもしれません……」
そう言って彼女は真剣な表情を浮かべた。
***
一方でざくろと颯。
「そうだ、折角だからざくろがマッサージしてあげるよ」
「それじゃお願いします」
俯せに寝そべった颯の身体をタオル越しにマッサージし始めるざくろ。
いやらしいものではない、純粋に疲れを取るマッサージだ。颯は気持ち良さに目を細める。
ざくろの手が這い回るはやての身体はよく見れば……髪や肌はメンテに使うオイルや薬品で少し荒れていたり。
一度や二度では無い重体の度に増えた傷は一生消えそうになかったり。
見せた事が無い部分がもう残ってないとはつまりそういう事だったのだ……。
「……そんなどりる機導師はやてはやっぱりかわいくないのです……」
颯は小さな声でぼそりと呟く。
「そんな事ないよ! ハヤテカワイイ!」
「\カワイクナイヨー!!/」
そんなやり取りの後二人はくすくす笑った。
「ふう。二人での温泉なんて、女神様の村以来だね……あの時のざくろのお願い、しっかり叶って……恋人、そして今じゃあざくろの奥さんで……ざくろ、幸せだよ」
ざくろはそう言って、颯のツインテール髪を愛おしそうに撫でる。
「折角ですからも少し堪能していきません? そういう気分なんです」
「うん、近くに宿が無いか、探してみるね」
微笑み合う夫婦であった。
***
水月と楽羅。こちらは平和。
「そういえば新城さんもブルーからの転移だよね」
「んにゅっ、向こうの事? そだねー……あっちではおとーさまが剣の道場やってたの、私も手伝ったりしてねー……」
「僕も刀使ってるのはその頃からのがあるからかな……。やっぱり、お父さんとかのいるブルーに帰りたいー?」
「ん、帰りたいよ、前はいっぱい泣いたの。でも今はおねーちゃん達がいるからだいじょーぶなの。みずきちはー?」
「僕ですか? 僕も来てすぐは取り乱して酷いっものだったけど、運はよかったね。新城さんのおねーさんみたく頼れる人に拾って貰えて」
「おー……でも何だか、うん……うん、みずきちはー……凄いと思うー」
しばしお湯でゆったり。
「新城さんも日本生まれ? なら温泉っていろいろ知ってると思うけどこっちにも他に温泉あるのかな」
「私も日本だよー? こっちの温泉についてはわからないかな、でもあったら行きたいねー」
二人でにっこり。こんな感じで終始ほのぼのであった。
***
「こんな所まで、双子で一緒じゃなくてよかったのにな~……」
乃梛が喧騒から離れて立ち上がり、自分の胸をぺちぺちやっていた所に――
「あっ」
「あっ」
ざくろとはやてがやって来た。
「そんな事しても大きくならないと思うよ……」
ざくろは乃梛へ憐みの視線を向ける(※友人♂と勘違いしています)。
「何てこと言うのお時ちゃん。はやてが揉んであげますか?」
「えっ? それは」
「遠慮せずに」
はやては素早く乃梛の後ろへ回り込み、揉み揉み。
それに抵抗する乃梛だったが――その時――二人の身体を包んでいたタオルがはらりと床に落ちた。
当然ながら真正面に居たざくろは『見て』しまう。
「え!? 『無い』!?」
「……変態! ドえっち! らきすけおばけー!!」
かなり意味のある暴力がざくろを襲った。
***
そんなこんなで小旅行はおしまい。ネレイド族もハンターも十分に休めた様だ。
ネレイド族の戦闘部隊を慰労する為に組まれた今回の小旅行!
それに招待されたまず初めの一組は――
「奥さんやネレイド族の皆と一緒に、テミスの温泉旅行を楽しむよ!」
「はやてにおまかせですの!」
時音 ざくろ(ka1250)と八劒 颯(ka1804)のカップル――夫婦だ。
「この間一緒に行った戦いも激戦だったもん、お疲れ様の意味も込めて久しぶりに颯と二人で温泉を楽しみ、疲れを癒し合えたら、って……」
「激戦続きだったので気分転換には丁度良いでしょう」
ざくろは愛する颯の手をぎゅっと握り、他のメンバーとの集合場所へ移動。
***
お次は葛音 水月(ka1895)と新城 楽羅(ka3389)。
楽羅は水月のお誘いで一緒に温泉旅行への参加を決めたらしい。
「テミス一番の大浴場って、どんな大きさなんでしょーね」
「ん、温泉、温泉……! えへへ……温泉楽しみだなあ……」
そんな二人はカップル――という訳ではなく、お友達であって互いに恋愛感情はない様子。
ちなみに楽羅から水月への愛称は『みずきち』。
「ん? ほんとはおねーちゃん達と行きたかったけど、全員だめだったの。一人でいこうかなーって考えてた所だったしー」
ふと、水月の視線を感じた楽羅が『姉』と慕う者達が来られなかった事を話す。
「みずきちは私と同じであっち(リアルブルー)からきてるから、ちょっと安心?」
安心と言うのは温泉に入る際のマナー等だろうか。
***
こちらは男性陣。場所はテミスの目の前。
族長であるミサキ・ネレイド(kz0079)を初めとしたネレイド族御一行様も既に集合していた。
また、ネレイド族戦闘部隊のアドバイザー的な存在の片瀬・歩美の姿もある。
「タダで温泉入れると聞いて来ました」
その様に言うのはキヅカ・リク(ka0038)。今回はネレイド族の慰労と言う事で経費は部族会議持ちだ。
(というのもあるし、激戦ばっかでちょっと落ち着きたかったのもある)
世界を股にかけた激しい戦闘の連続でハンター達もやはり疲弊している……。
(それにしても辺境の戦闘部隊……かぁ。あの年頃って僕なら学校いって遊んでたもんなぁ)
ネレイド族の戦闘部隊……少年少女で構成されるその話を聞き、キヅカは自分の少年時代を思い返した。
「確りしてるというか……、いや、大変……なんだろうな」
温泉を楽しみそうにしている少年少女の顔を見回し、キヅカは複雑そうな表情を浮かべる。
「毎度の事ながら……ネレイド族の方達には助かります。全体の疲労度を鑑みて休息を入れるとは……」
しみじみと言う米本 剛(ka0320)。
「人は戦場で疲弊し……精神が擦り切れ……倒れるもの。こういった場を設ける事……これは非常に有効で有難い事です」
戦士には休息が必要である……。これまで激戦を潜り抜けてきた米本は(キヅカも)それをよく理解していた。
「そういえば……毒パルムなんて居ませんよね、ね!?」
思い出したように動揺を見せる米本。それに対しミサキは「大丈夫です。毒パルムの出現情報はありませんよ」とくすくす笑った。
――彼にとって毒パルム事件はトラウマになっているらしい……。
他の参加者と合流したざくろは見知った顔の中に十色 乃梛(ka5902)の姿を発見。
彼女は友人の双子の妹なのだが、全くの瓜二つなのでざくろは友人本人と勘違いしていた。
「あれ? こんにちは、エ――」
声を掛けようとしたが友人(※勘違いしています)の、いつも以上に女の子した格好に、何か深い事情があるのだと察する。
「…………皆、今日は宜しくね」
一瞬考えた後、中断し、乃梛へ可哀想な視線を向けた後、皆に挨拶をするざくろであった。
***
こちらはエルフの三姉妹。一行はテミスの中へ。男女別の脱衣場に入る。
「妹達やネレイド族の可愛い子達との温泉ね。ふふふ、ゆっくりと楽しめそうだわ」
色っぽく微笑むのはフローレンス・レインフォード(ka0443)。
「最近は疲れる事も多かったから……大いに、羽根を伸ばさせて貰おうかしら」
彼女は今回ネレイド族と親交深い次女に誘われる形で姉妹三人揃って依頼に参加した次第。
「今日は妹を誘ってくれてありがとう。私達も、お邪魔させて貰うわね?」
ミサキは「ようこそー。歓迎しますよー♪」と答える。
「ミサキちゃん、今回も遊びに来たのだ♪ 温泉楽しみなのだー♪」
次女のネフィリア・レインフォード(ka0444)はすぽぽーんと衣服を脱いでササッと凹凸の少ない身体にタオルを巻く。
彼女は混浴でも気にしない。むしろタオルか水着が必要なのが不満な位である。
だが全裸で入ったら速攻摘み出されてしまうので仕方なく小さめのタオル上下を装着。
「水着とかタオルとか着けないでもいいのにねー。その方が気持ちいいのに」
ミサキは「いやいや、そういう訳にもいかないでしょ」と苦笑。
三女のブリス・レインフォード(ka0445)。
「姉様達と、温泉入りにきた。最近寒いし、変なトコでの戦い(先の大規模作戦)もあって疲れたし……ゆっくり、のんびりしよう、ね」
彼女は濃紺ののワンピース水着を着用。
「リアルブルーの人は『すくみず(旧スク)』って呼んでた。……なんか、胸のあたり、ちょっときつい……かも」
三姉妹に混じり、今回は私的に小旅行に参加した乃梛もタオルを巻き巻き。
「温泉っていいわよね~。早く入りたい~」
そして女性陣は大浴場へ。着替えの手間からして男性陣は先に入っている事だろう。
●
「ふぅ~~」
ゆったりと湯船に浸かるキヅカ。彼は黒のボクサーパンツ水着を着用。
見ればその身体は先の大規模作戦の影響でボロボロ。傷口に湯が染みるけれども我慢の子である。
こういった温泉では隅っこで静かに入るのが好みなキヅカは皆の様子を眺めながら「元気だなぁ」等と観察していたり。
水着姿をしたネレイド族の少年少女――その引き締まった身体つきから「相当戦い慣れしてるんだろうな」等と色気のない事を考えたり。
キヅカは近く来たネレイド族の少年少女に声をかけてみる。
「少し君達に訊いてみたいんだけど。今までどんな事をしてきたのか、戦いは怖くないのか……とかさ」
「僕達はずっと辺境地域で戦って来ました。敵は主に怠惰の巨人ですね。後、牙城・焔という指揮官級の歪虚とも何度かやり合いました」と少年。
「実際に焔とやり合ったのはハンターさんや族長ですけどね」と少女が付け足す。
「戦いは……勿論怖いですよ。でも、私達には部族を立て直すという大きな目標があるんです」と少女は語る。
キヅカは「そっか……それが君達の行動原理なんだね」と頷く。
「それと……族長ってどんな人なのか、訊いてみたいな」とキヅカ。
「僕達の族長……ミサキ様は勇敢で……いつも戦場では先陣を切って……。一時はバラバラになりそうだった部族を纏めたのもミサキ様ですし、皆の憧れです」と少年は言う。
「それだけじゃなく、こうやって定期的に息抜きをさせてくれますし、ミサキ様はお優しい方です」と少女はにっこり笑みを浮かべる。
「そっか。信頼されているんだね」とキヅカも微笑んだ。
***
褌姿の米本は片瀬・歩美の元へ。
「隣、良いですかな?」「どうぞどうぞ」とのやり取りの後に二人並んで温泉に浸かる。
米本は歩美に対し、最初の出会いから何か惹かれる様なものがあり、好意を寄せていた。
(人柄も良く妙齢の女性です、元居た世界に良い方が居るのでは? ……と、考えてしまいますな……)
タオル姿の想い人を隣にし、米本は顔を赤らめた。
***
三姉妹は三姉妹で固まって温泉に入りつつも、ネレイド族の少年少女とも談笑する。
フローレンスは豊満な肉体がきわどく強調されるマイクロビキニ姿。我儘ボディをネレイド族の少年少女に惜しげもなく披露する。
「ネフィは、余り激しく動き回らない様にね? ブリスは……大丈夫ね」
そんな格好ながらもちゃんと『お姉さん』していた。
「んー、温泉気持ちいいのだー♪ まずは肩までしっかり入らないとねー♪」
ネフィは一度温泉に浸かってから、持参した果実のジュースをネレイド族の皆に勧めた。
「果物獲ってジュース作って来たのだ♪ お酒飲めない人はこっちで乾杯しようー♪」
ブリスは姉二人にべったりしつつも、ネレイド族の少女とお話。姉について尋ねられれば饒舌になる。
「フロー姉様はいつも優しくってブリス達のコト見守ってくれて。抱っこして貰うと温かくって柔らかくて、とっても安心できるの。それに――」
ネレイド族の少女が「ふーん、それじゃあ下のお姉さんは?」と訊けば……。
「ネフィ姉様はいつも元気一杯で、ブリスを引っ張ってってくれる。それにいつも美味しいご飯作ってくれるし。フロー姉様と違って細い身体だけど、抱っこすると温かいのは一緒。すりすりしたくなる。それと――」
***
ざくろと颯――二人はタオル姿で温泉を楽しむ。
「やっぱり温泉で水着というのは風情がないもんね……いつも以上にドキドキしちゃうけど」
「ふむ、タオル……お時ちゃんには見せた事が無い部分がもう残って無いはやてとしたら何を今更って気もしますが」
「なななな!?」ざくろは真っ赤。
「いい加減、慣れませんか?」
「…………」
颯の上目遣いを受け、ざくろは彼女の肩を抱き寄せてぴたりと密着し、戦いの疲れを癒す。
***
乃梛は温泉の端辺りから皆の様子を羨ましそーに観察。
しかし段々と寂しくなってきた為、女の子が多く遠慮する必要は無いと考え、ミサキを囲む輪の中に混ざった。
別に人見知りという訳では無いのでミサキ達とすぐに打ち解け、和気藹々と過ごす。
「乃梛さんの黒髪とっても綺麗だねー」「そっかなー?」等といった会話。
***
水着を着用した水月は故郷のリアルブルー、日本の温泉を思い出しながらわくわくとお風呂場へ。
「わぉ……こんな温泉はいつぶりだろ。っと……新城さんは……どこかな」
一通りぐるりと見回しながら楽羅を探してみると――
「ふぇへへへへえー…………」
タオル一枚の姿の彼女を発見。すっかり温泉に浸かってだらーりとしてしまっている。
「温泉にすっかり溶けっちゃってるねー」
ふにゃり気味な楽羅を「危なっかしいなー」とはらはらしながら見つつも湯船に足を入れる。
「すっごくきもちいいー……みずきちありがとー……。隣でもいーよー、こっちにこよーよー」
ふんにゃりしている楽羅。「それじゃお言葉に甘えて、っと」水月は彼女の隣に腰を落とした。
●
キヅカは、湯冷ましに少し輪から離れ湯船から上がり冷たいジュースを飲んでいたミサキに話しかける。
「ちょっとお話いいかな?」
「キヅカさんでしたっけ。ご活躍は聞いています。何ですか?」
「僕もミサキちゃんと似た様な立場で、小隊を率いている。歪虚王なんかも相手にしなきゃいけない。そんな過酷な戦場で闘うのは、変えたい未来があるから」
二人は大きな岩の上に座り、まずキヅカが話し始める。
「だけど、時折不安になる事ってない? 帰ってきた後、傷ついた仲間を見た時に、さ。僕は……あるんだ」
「不安……ですか。勿論ありますけど、私の場合、事の始まりがそれでしたから」
「それ?」
「傷ついた仲間、です。隊を率いる前の話です。私が留守の間、村が歪虚に襲われ、大人達は殆ど死んでしまいました。だから私は今、その部族を立て直す為に、戦っているんです」
「……そっか。そんな事が」
「はい。部族を立て直す為には名声を上げ、村に人を呼び込む必要があります」
「ふむ。……ま、何が言いたいかっていうとその年でよく頑張ってるよ。ただ、もし叶うなら誰かに頼ってもいい。身近な人とかにさ。君はまだ、若いんだから」
「大丈夫です。十分頼りにさせて貰っていますよ。ハンターさん達には」
「次戦場で会う事があれば、僕ももうちょい仕事出来る様にしてくるから。その時は御贔屓に」
***
再び湯船。米本と歩美はホットワインを飲みながら話をする。
「あちら――リアルブルーへの道が開かれたと言えば開かれたのが現状。歩美さんは元の世界に帰りたいと思いません……かな?」
「家族に顔を見せる以外の意味で帰りたいとは思わないですかね。もうネレイド村が第二の故郷ですから」
「そうですか……」米本はどこかホッとした様子。
「でも……」と歩美は言う。「故郷――リアルブルーも大変な事になっているのに元軍人の私がのほほんとしている訳にはいかないのかもしれません……」
そう言って彼女は真剣な表情を浮かべた。
***
一方でざくろと颯。
「そうだ、折角だからざくろがマッサージしてあげるよ」
「それじゃお願いします」
俯せに寝そべった颯の身体をタオル越しにマッサージし始めるざくろ。
いやらしいものではない、純粋に疲れを取るマッサージだ。颯は気持ち良さに目を細める。
ざくろの手が這い回るはやての身体はよく見れば……髪や肌はメンテに使うオイルや薬品で少し荒れていたり。
一度や二度では無い重体の度に増えた傷は一生消えそうになかったり。
見せた事が無い部分がもう残ってないとはつまりそういう事だったのだ……。
「……そんなどりる機導師はやてはやっぱりかわいくないのです……」
颯は小さな声でぼそりと呟く。
「そんな事ないよ! ハヤテカワイイ!」
「\カワイクナイヨー!!/」
そんなやり取りの後二人はくすくす笑った。
「ふう。二人での温泉なんて、女神様の村以来だね……あの時のざくろのお願い、しっかり叶って……恋人、そして今じゃあざくろの奥さんで……ざくろ、幸せだよ」
ざくろはそう言って、颯のツインテール髪を愛おしそうに撫でる。
「折角ですからも少し堪能していきません? そういう気分なんです」
「うん、近くに宿が無いか、探してみるね」
微笑み合う夫婦であった。
***
水月と楽羅。こちらは平和。
「そういえば新城さんもブルーからの転移だよね」
「んにゅっ、向こうの事? そだねー……あっちではおとーさまが剣の道場やってたの、私も手伝ったりしてねー……」
「僕も刀使ってるのはその頃からのがあるからかな……。やっぱり、お父さんとかのいるブルーに帰りたいー?」
「ん、帰りたいよ、前はいっぱい泣いたの。でも今はおねーちゃん達がいるからだいじょーぶなの。みずきちはー?」
「僕ですか? 僕も来てすぐは取り乱して酷いっものだったけど、運はよかったね。新城さんのおねーさんみたく頼れる人に拾って貰えて」
「おー……でも何だか、うん……うん、みずきちはー……凄いと思うー」
しばしお湯でゆったり。
「新城さんも日本生まれ? なら温泉っていろいろ知ってると思うけどこっちにも他に温泉あるのかな」
「私も日本だよー? こっちの温泉についてはわからないかな、でもあったら行きたいねー」
二人でにっこり。こんな感じで終始ほのぼのであった。
***
「こんな所まで、双子で一緒じゃなくてよかったのにな~……」
乃梛が喧騒から離れて立ち上がり、自分の胸をぺちぺちやっていた所に――
「あっ」
「あっ」
ざくろとはやてがやって来た。
「そんな事しても大きくならないと思うよ……」
ざくろは乃梛へ憐みの視線を向ける(※友人♂と勘違いしています)。
「何てこと言うのお時ちゃん。はやてが揉んであげますか?」
「えっ? それは」
「遠慮せずに」
はやては素早く乃梛の後ろへ回り込み、揉み揉み。
それに抵抗する乃梛だったが――その時――二人の身体を包んでいたタオルがはらりと床に落ちた。
当然ながら真正面に居たざくろは『見て』しまう。
「え!? 『無い』!?」
「……変態! ドえっち! らきすけおばけー!!」
かなり意味のある暴力がざくろを襲った。
***
そんなこんなで小旅行はおしまい。ネレイド族もハンターも十分に休めた様だ。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/10/29 05:46:43 |