ゲスト
(ka0000)
【郷祭】Pクレープとミニ遊園地
マスター:深夜真世

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2017/11/17 19:00
- 完成日
- 2017/12/01 01:40
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「よー、初華ちゃん。来たぞー!」
ジェオルジの郷祭が本格的に始まったころ、蒸気工業都市フマーレのとある職人さんご一行様が現地にやって来た。
「うん、待ってたよ。Pクレープの販売許可は明日だから準備しとかなくちゃね」
彼らを迎えた南那初華(kz0135)は、魔導トラック「移動屋台『Pクレープ』」の運転席から下りて握手。
「わしらの出店許可はないが、初華ちゃんの販売許可の範囲でやって良さそうかの?」
心配していたことを話す職人さんたち。
もともと今年の春郷祭で、大火被害に遭ったフマーレ復興のため特設会場を設けて出店したのだが、その時に結構特殊な依頼を受け春郷祭の後に納品したりしていた。話して初めて分かる需要がある様子なので、引き続き出店したかったのだ。
「うんっ。あくまで遊び場の提供としてならいいって。だから物を売るのはダメ。遊具に対する使用料ならいいんだって」
「そりゃ助かる。別に儲けたいわけじゃないがフマーレでやった時も子供たちが順番や遊ぶ時間の長さとかでもめたりもしたからな。お金を払うなら長く居座る子供もへるじゃろ」
フマーレの職人たちはそう言って馬車から荷物を下ろします。
騎乗スイング遊具は、魔導バイク型、CAM型、ウサギ型、パルム型、そしてジャックオランタン型があった。
くわえて、分解した三頭立てのメリーゴーランド。動力となる二台の自転車も一緒だ。
「ほへ?」
ここで初華が気付いた。
前回作ってない、見慣れないものもあったのだ。
「このお馬さんは?」
「ああ、大人も楽しんでもらおうとロデオスイングというのも作ったんじゃ」
「大人も……」
初華、言い淀む。
職人たちは助平親父体質でもあるので、前回子供用より大きくスイングする遊具も作り比較的胸の大きな初華などを乗せた前科があった。
「初華ちゃんたちが乗ったのは自分で動かすものじゃったろ? それじゃ揺れが物足りないんで、自転車つなげてそりゃもうばいんばいんぐるんぐるん動くのを作ったんじゃ!」
「ど、どひー」
「あ、それと」
素早く話題を変える職人。ここで難癖付けられて使用不可など言われるわけにはいかない。
「初華ちゃん、歪虚騒ぎがないかとかいつも聞いてくるじゃろ? おそらく耳に入れた方がいい話があってな」
「ほへ?」
ここで一点、みな真面目な顔に。
「フマーレの最終処分場が先の大火の燃え残りなんかを受け入れたことでいっぱいになっての。埋め立てて新たな最終処分場に移ったんじゃが、埋め立てた方が掘り返されて産業廃棄物が持ち去られた事件があったんじゃ」
「産廃……なんか有害なもの?」
「鉄くずなんかじゃの。魔法公害なんかには気を遣って処分しておる」
あ、なるほど、と初華。リアルブルーでは化学物質方面での心配があるが、こっちは魔法が進んでいるのだ。なお、捨てられるのは「鉄くず」でありアイテム強化失敗の末路たる「くず鉄」ではない。
「ふうん。世界が違っても社会の抱える問題は一緒なのね~」
「現在調査中じゃが、規模が大きすぎる。人の仕業でないことは明白じゃ。原因はともかく、被害規模なんかの報告書がまとまればハンターに調査が行くと思う。……その時にはちゃんと初華ちゃんに勧められて依頼に来たという形にしておくからの」
「あん、私なんかに気を遣わなくていいのに」
ともかく、明日は開店である。
「初華ちゃん、今回は一人か?」
「ううん。ちゃんとハンターオフィスを通して援軍を呼んでるよ」
というわけで、初華と一緒に郷祭会場でクレープを販売し、フマーレ職人たちと遊具で遊ぶ子供や大人たちの手伝いをしてもらえる人、求ム。
ジェオルジの郷祭が本格的に始まったころ、蒸気工業都市フマーレのとある職人さんご一行様が現地にやって来た。
「うん、待ってたよ。Pクレープの販売許可は明日だから準備しとかなくちゃね」
彼らを迎えた南那初華(kz0135)は、魔導トラック「移動屋台『Pクレープ』」の運転席から下りて握手。
「わしらの出店許可はないが、初華ちゃんの販売許可の範囲でやって良さそうかの?」
心配していたことを話す職人さんたち。
もともと今年の春郷祭で、大火被害に遭ったフマーレ復興のため特設会場を設けて出店したのだが、その時に結構特殊な依頼を受け春郷祭の後に納品したりしていた。話して初めて分かる需要がある様子なので、引き続き出店したかったのだ。
「うんっ。あくまで遊び場の提供としてならいいって。だから物を売るのはダメ。遊具に対する使用料ならいいんだって」
「そりゃ助かる。別に儲けたいわけじゃないがフマーレでやった時も子供たちが順番や遊ぶ時間の長さとかでもめたりもしたからな。お金を払うなら長く居座る子供もへるじゃろ」
フマーレの職人たちはそう言って馬車から荷物を下ろします。
騎乗スイング遊具は、魔導バイク型、CAM型、ウサギ型、パルム型、そしてジャックオランタン型があった。
くわえて、分解した三頭立てのメリーゴーランド。動力となる二台の自転車も一緒だ。
「ほへ?」
ここで初華が気付いた。
前回作ってない、見慣れないものもあったのだ。
「このお馬さんは?」
「ああ、大人も楽しんでもらおうとロデオスイングというのも作ったんじゃ」
「大人も……」
初華、言い淀む。
職人たちは助平親父体質でもあるので、前回子供用より大きくスイングする遊具も作り比較的胸の大きな初華などを乗せた前科があった。
「初華ちゃんたちが乗ったのは自分で動かすものじゃったろ? それじゃ揺れが物足りないんで、自転車つなげてそりゃもうばいんばいんぐるんぐるん動くのを作ったんじゃ!」
「ど、どひー」
「あ、それと」
素早く話題を変える職人。ここで難癖付けられて使用不可など言われるわけにはいかない。
「初華ちゃん、歪虚騒ぎがないかとかいつも聞いてくるじゃろ? おそらく耳に入れた方がいい話があってな」
「ほへ?」
ここで一点、みな真面目な顔に。
「フマーレの最終処分場が先の大火の燃え残りなんかを受け入れたことでいっぱいになっての。埋め立てて新たな最終処分場に移ったんじゃが、埋め立てた方が掘り返されて産業廃棄物が持ち去られた事件があったんじゃ」
「産廃……なんか有害なもの?」
「鉄くずなんかじゃの。魔法公害なんかには気を遣って処分しておる」
あ、なるほど、と初華。リアルブルーでは化学物質方面での心配があるが、こっちは魔法が進んでいるのだ。なお、捨てられるのは「鉄くず」でありアイテム強化失敗の末路たる「くず鉄」ではない。
「ふうん。世界が違っても社会の抱える問題は一緒なのね~」
「現在調査中じゃが、規模が大きすぎる。人の仕業でないことは明白じゃ。原因はともかく、被害規模なんかの報告書がまとまればハンターに調査が行くと思う。……その時にはちゃんと初華ちゃんに勧められて依頼に来たという形にしておくからの」
「あん、私なんかに気を遣わなくていいのに」
ともかく、明日は開店である。
「初華ちゃん、今回は一人か?」
「ううん。ちゃんとハンターオフィスを通して援軍を呼んでるよ」
というわけで、初華と一緒に郷祭会場でクレープを販売し、フマーレ職人たちと遊具で遊ぶ子供や大人たちの手伝いをしてもらえる人、求ム。
リプレイ本文
●
「よし、メリーゴーランドはこれでええじゃろ」
「スイング遊具は並べる方がいいだろうな」
Pクレープの屋台前にフマーレ職人たちが遊具を組み立て設置している。
「そんじゃPクレープは先に開店するけど大丈夫~?」
初華の方は屋台の準備に掛かりきり。適度なところで着替え用のテントに声を掛けた。
「初華さん、お待たせー。今日はウェイトレスさんなんだよー♪」
じゃーん、と狐中・小鳥(ka5484)が出て来た。
「あれ、いつものチャイナ服じゃないの?」
「こういうのも可愛いでしょ、でしょ?」
小鳥、桜色の和服に白いフリルエプロン姿できゃいきゃい♪
「なあ、初華。確か自転車こがなくちゃなんねぇんだよな?」
ここでトリプルJ(ka6653)がやって来た。
「も、もちろん自転車も漕ぐけどっ」
小鳥が先に反応した。
で、初華もJも小鳥の下半身を見た。
コトリは恥ずかしそうに和服に包まれ細くまとまっていた両足に手を置きもじっとする。
「な、何かな?」
「丈が長いですよね……」
そう言ったのは穂積 智里(ka6819)。膝丈メイド服だ。
「初華さんお久しぶりです。よろしくお願いしますね」
さらにエルバッハ・リオン(ka2434)も寄ってきた。こちらはミニスカートのドレス姿。
「初華ちゃん、ちょっと」
ここで初華が職人たちに呼ばれた。
「これ見てくれ。大人用に『ロデオスイング』を作ったからちょっと試しに乗ってみてくれんか?」
「ほへ? んもう。またすっごく揺れるの作ったんでしょ?」
唇を尖らせながらも馬型騎乗遊具に跨る初華。素直である。
で、びっくりする。
「いくで!」
「何? わっ、きゃああああああっ!」
職人が傍にある自転車を猛スピードでこぐと馬は上下左右に揺れまくり。がくんがくんとお尻を打ち胸はばいんばいんに揺れて涙目。しかも回るので慌てっぷりを四方に披露することに。
「どひーっ、んきゃ!」
最後は落馬して尻餅。へろへろになってしなだれている。
「よし、問題なし!」
「職人根性見せたったで!」
職人たち、盛り上がる。
「ただもうちょっとこう、なぁ……」
「つ、次はあんたが乗ってくれんか? 調整が必要なんじゃ!」
何が物足りなかったか、次はエルバッハに頼んだ。
「……何やら欲望とか邪念を感じますが、面白そうなので乗ってみましょうか」
エルバッハ、表情も変えずによいしょと跨る。白い足をちょっと上げた時点で助平親父たちの目が期待で輝く。
で、スタート。
「く……これは」
「おおおおおっ!」
揺れに対応するエルバッハ。銀色の長い髪が揺れる揺れる。ミニスカートの裾は開いた白い太腿にぴっちり張り付きじりじりと上がっていく。暴力的に上下するので座ったお尻も派手に浮き上がっては弾んでいる。それでいて上半身のバランスに集中しているので腰の動きも艶めかしかったり。
この様子に激しく盛り上がる職人たち。実は胸元ざっくり開いたドレスなのでポロリがあるのではと期待して期待して……。
「あ……」
「おおおおっ!」
親父たちの興奮、最高潮!
落馬したエルバッハの胸はポロリしなかったが、尻餅をついたその姿は両足を広げた格好だったのだ!
派手に開いて立てた膝。その白い太腿の最奥には、大人びた黒というかワインレッドというか、そんな色合いのパンツが……。
「あ。これビキニアーマーです」
「えええええっ」
職人、がっかり。
「じゃ、次は……」
「おい。いい加減開店するぞ」
見かねたJ、職人たちの首根っこをつかんで止めた。
●
「それでな、相談なんだが……」
J、首根っこつかんだ職人に新たな提案をする。
「え? メリーゴーランドに動力自転車をもう一台増やす?」
「そう。元々の動力自転車は遊びながらダイエットや子供たちの喜ぶ姿を見ながら親が漕ぐ等付加価値があるだろ? 自転車で親がばててちゃ楽しさも半減。といってもばてないように頑張ってる裏方の漕ぐ姿を見せちまったら興ざめだ。三台目はテントで隠して……」
「そりゃ無理。予備の自転車も動力伝達のためのギアもチェーンもテントも持ってきてない」
「テント? これでよかったら使ってね?」
初華が会話に割り込んで来た。
「なら二台目をテントで隠すか。実は構造上、軽いギア比の一台目はかなり楽で、大変なのは二台目なんじゃ」
「それでいいならそれで頼むぜ? んじゃ相棒、見張りはよろしくな」
「少々お待ちいただけますか?」
「ちょっと待って。私も入るわよ~」
職人に聞いてペットを空に放ったJの脇から、再設置されたテントにエルバッハが入っていった。後を追うようにメルクーア(ka4005)も慌てて続く。
理由は明白だ。
初華の差し出したテントには「女性更衣室」と書かれているから。
「……お待たせしました」
「さあ、今回はこれで頑張るわよ!」
ドレス姿のエルバッハはまるごとうさぎを着込み、そしてメルクーアは紅白縦縞のかぼちゃパンツに三角帽子というピエロ姿で出て来た。
「そんじゃ急いで二台目の自転車をこの中に。テントからつながってる動力シャフトはレンガで囲って隠せ!」
作業に取り掛かる職人たち。
こうして自転車起動のミニメリーゴーランドが設置完了した。
「それじゃ、Pクレープ開店なんだよ~」
小鳥の呼び声に合わせ、まずはメルクーアが表にある一台目の自転車をこぐ。メリーゴーランドが回り始めオルゴールの曲が流れ始めた。
「うわあっ」
「お馬さんが上下しながら回ってる~」
何が始まるんだろう、と集まっていた子供たちの目が一斉に輝いた。
「あっちの車から美味しそうなにおいがするの~」
もちろんクレープを親にねだる子供もいる。
「いらっしゃいませ♪ よかったら注文よろしくなんだよ」
小鳥、メニューを配りながら呼び込んでいく。
実はこの時。
「メリーゴーランドの組み立てですっかりこっちが遅くなったわい」
騎乗スイング遊具の準備が遅れていた。大きなメリーゴーランドの準備で人が集まっていたので、急いでそちらに集中したのだ。一斉に準備はできなかった。
「私も手伝います」
智里がためらいもせずに駆けつけて膝を付いた。
「いや、あんたは店の方が……」
「こっちも期待されてますから」
「いや、しかしその格好……」
健気な智里の様子に、普段なら喜ぶであろう助平親父の口から真面目な反応が返ってきた。
というのも智里の格好は膝丈スカートのメイド服。遊具準備のために膝を立ててしゃがむなどすればスカートの奥が見えてしまうのだ。
「こういうこともあろうかとスパッツ着用です。お気になさらないでください」
眼鏡を掛けた天使のような笑顔。
これに助平親父たちは心を打たれた。
「よっしゃ。子どもたちのために急ぐで!」
がらがらがら、と台車で運んでCAM、魔導バイク、、ウサギ、パルム、ジャックオランタンの五種が肩を並べた。
「うわあっ、揺れる~」
「おもしろ~い」
早速男の子たちは機械系に、女の子たちは動物系に跨ってゆらゆら楽しんだ。
もちろん、メリーゴーランドの方も盛り上がっている。
「わあっ、気持ちいい~」
「お母さ~ん」
馬に乗った子どもたちは優雅に揺られつつ回り、親の姿を探して手を振っていた。
「女の子一人が漕いでるのか? すごいな」
お父さんたちはそっちにも気付いたり。
そんな視線を受けているメルクーアは。
「運動強化スキル使ってるし、余裕見せないとね~」
おっと。
優雅に肩をゆすりながらおどけたりと余裕の表情で漕いでいた。
(本音はJさんの負担減らすように思いっきり漕ぎたいところだけど……)
ぐっと我慢。
その理由は一度目の客が下りたところで判明する。
「それじゃ、ダイエットしたいお母さんや子供にカッコいいところを見せたいお父さんがいたら、交代するわよ?」
メルクーア、動力自転車を降りて呼び込み看板を立てた。一料金での時間を漕いだ場合の消費カロリーなども書かれている。
「よし、それじゃ愛娘のために!」
お父さん一人が早速挙手したり。
この隙にメルクーア、Jのいるテントに顔を覗かせる。
「Jさん、どう?」
「体力的なものは覚悟の上だったが、まさか女子更衣室で自転車こぐ羽目になるとは思わなかったぜ……」
ややぐったりぎみなのは、着替えた服などは撤去済みとはいえ少し女の子の香りがこもっていたから。
「とにかく、これ置いておくわね」
「あ?」
Jが受け取ったのはフード付きの長いローブだった。
「女子更衣室って書いてあるテントから男が出てくるのを見られるわけにはいかないでしょ?」
「……なんてこった」
テントを用意してこなかった俺も悪いが初華はまさかこれを計算していたのか、と愕然とするJだった。もちろんただのドジであるが。
「はい、順番に並んでね~。料金はこちらですよ~」
メルクーアが遊具待ちの人を整理していた時、職人から呼び掛けられた。
「すまん。ちょっと連続稼働が長い。事故が起こる前に一応チェックしときたいんじゃが」
「え? でも……」
言い淀むメルクーア。待ってる客が期待しているのが分かっているのですぐに止めにくい。
「思ったより運度量が多いみたいなので……せっかく待ってたのに乗る順番直前に動かなくなったら悲しいじゃないですか。最後まで楽しい思い出を持って帰って貰いたいです」
ここで智里が口添えした。
「分かった。こっちは何とかするから手早くね」
「任せてください。機械知識や機械修理には心得があるんです」
頷くメルクーアに、手にしたレンチを顔の横に掲げ首をちょっと横にしてほほ笑む智里だった。
●
「初華さん、頑張りどころなんだよ! いらっしゃいませ、遊具で遊んで疲れたらこっちで甘い物食べて休憩してね♪」
この流れを知った小鳥、初華に一声掛けるとひざを折って首を傾げ可愛らしく接客。遊具が小休止する間にクレープ販売に力を入れるのだ。
それだけではない。
「良い子のみんな、これからウサピョンの魔法ショーが始まるよー」
それまで軽く手を振って愛嬌を振りまくけだったウサピョン、もといエルバッハがここぞとばかりにぶんぶん手を振って激しくアピール。遊具のない間を着ぐるみショーで持たせるつもりだ。
「わあ~っ!」
「ちょ……ええと……」
「はいはい、ウサピョンは内気だからあまり近寄ってやらないでくれよ~」
目を輝かせた子供たちの抱き着きタックルの嵐に襲われ倒れそうになるエルバッハだったが、ここはJがうまいフォロー。お兄さん役として場を鎮めた。
「それじゃ、ウサピョンは喉が渇いたから水を飲むねー。でもジュースを飲むとお腹壊しちゃうんだー」
エルバッハがそういうと、Pクレープの屋台からオレンジのジュースを小鳥が持ってきた。
「どう、やっぱりオレンジ? それじゃ、ウサピョンも飲めるように、これを水にするよ~」
観客に飲んで確認してもらったオレンジジュースに魔法を掛けると……その色が透明になった。
「わあっ、不思議。本当に飲んだ!」
実はこれ、ピュアウォーター。
「水を飲んで元気になったから、今度は友達を紹介するね~」
そう言って、式符。ウサギの人型が立ち上がり、ウサピョンと一緒にダンス。ついでに桶に入れた水の上をウォーターウオークでステップ踏んだりも。
「ウサピョンと一緒ならみんなにもできるんだよー」
実際に一人のちびっ子を指名して出てきてもらい、スキルを掛ける。
「で、でも……」
「大丈夫。ほら♪」
「わあっ」
スキル、成功。周りから拍手が。手伝ってくれた子供にはジュースとお菓子をプレゼント。
「じゃ、次は俺だな」
火のついたたいまつを持って、上半身ムキムキのJが登場。
「万が一があったも水が得意のウサピョンがいるからな」
そう言ってからたいまつ二刀流でジャグリング。火の部分で掴んだら大変なことに、な感じのスリリングな芸を見せる。しかも放ったたいまつは屋根より高い。
「あ、でも……」
一本逸れた! 観客から悲鳴。
「おっと!」
ファントムハンドで観客の敵となるかもしれないたいまつをキャッチして引き寄せ。
「最後まで見てくれてありがとうな!」
感謝の気持ちは口に含んだアルコール度の高い酒を噴き出して火炎放射だ。
この時、智里。
「大丈夫か、お姉ちゃん?」
一緒に遊具の点検や念のための部品交換をしている職人から気遣う言葉をもらう。
「はい」
「すまないな。こんなことをさせちまって」
「大丈夫です。……だって、機械って、使ったら使っただけケアしてあげないと。そう思いませんか」
にこやかだが、しっかりと手は動かしている。
思ったより早く全遊具チェックが終わりそうだった。
●
そして、大人用ロデオスイングの投入。
その前に、最終チェック。
「わたしでいいのかな?」
裏で小鳥が呼ばれた。
「そういう格好の人が乗れるかの確認じゃから!」
というわけで跨る小鳥。着物なので裾を激しく緩める必要がある。前から生足がご開帳。もちろんギリギリ奥の奥は見えないが。このあたり、和風ながらもメイド服。小さな白いエプロンのおかげである。
「じゃ、いくで~っ!」
職人、鼻息荒く動力自転車をこぐ。
「うひゃっ! そ、想像より激しいんだよ、これ!?」
合わせを緩めた結果、帯も緩んでいた。がくんがくんする間に胸元の合わせまでゆるゆるに! 白い素肌が胸のふくらみの手前まで見えるように。ゆっさゆっさとさらに着物と肌の隙間が開き始め――。
最終的に、どっしーん。
「ううん……はわっ! あ、危ないところだったよ~」
お尻でべったり座ったまま太腿をきゅっとしめ、両手で胸を隠すことになるのだったり。
「よし、破壊力問題なし。いくで~っ!」
というわけで、無事に投入。
「お客様。Pクレープの特製クレープ、一口試食はいかがですか?」
整備の終わった智里、クレープを輪切りにして試食を勧めて回っている。
「こっちのロデオに挑戦してみたい人はいるかな? カッコよさを競ったり、どれだけ長く乗っていられるかを競うのもいいかもだよ♪」
代わりに小鳥が遊具の方に。すっかりロデオが気に入った様子で。
「初華、甘いクレープと腹にたまるの1つずつ」
「あれ。Jさん、ロデオ乗らないの? てっきりカッコよく手本見せるかと思ったのに」
「客が乗る前に芸術的なの見せてもな……こっちの甘いのは初華にやるよ」
J、大人はこうやって食うもんだぜ、とクレープの粋な食べ方の手本を見せたかったようで。
おっと。
代わりにピエロ衣装を脱いで客を装ったメルクーアがロデオしている。
「いやっほー。どっかが揺れる姿を見たかったらもっと漕いで漕いで!」
小さな体で揺れに逆らわず元気よく乗りこなししている。
ところでエルバッハは?
「ウサピョンの中は暑かったです……」
女子更衣室で着替え完了。抜け殻になったまるごとうさぎを労っていた。
とにかく、家族連れを中心に大きな賑わいとなり好評だった。
「よし、メリーゴーランドはこれでええじゃろ」
「スイング遊具は並べる方がいいだろうな」
Pクレープの屋台前にフマーレ職人たちが遊具を組み立て設置している。
「そんじゃPクレープは先に開店するけど大丈夫~?」
初華の方は屋台の準備に掛かりきり。適度なところで着替え用のテントに声を掛けた。
「初華さん、お待たせー。今日はウェイトレスさんなんだよー♪」
じゃーん、と狐中・小鳥(ka5484)が出て来た。
「あれ、いつものチャイナ服じゃないの?」
「こういうのも可愛いでしょ、でしょ?」
小鳥、桜色の和服に白いフリルエプロン姿できゃいきゃい♪
「なあ、初華。確か自転車こがなくちゃなんねぇんだよな?」
ここでトリプルJ(ka6653)がやって来た。
「も、もちろん自転車も漕ぐけどっ」
小鳥が先に反応した。
で、初華もJも小鳥の下半身を見た。
コトリは恥ずかしそうに和服に包まれ細くまとまっていた両足に手を置きもじっとする。
「な、何かな?」
「丈が長いですよね……」
そう言ったのは穂積 智里(ka6819)。膝丈メイド服だ。
「初華さんお久しぶりです。よろしくお願いしますね」
さらにエルバッハ・リオン(ka2434)も寄ってきた。こちらはミニスカートのドレス姿。
「初華ちゃん、ちょっと」
ここで初華が職人たちに呼ばれた。
「これ見てくれ。大人用に『ロデオスイング』を作ったからちょっと試しに乗ってみてくれんか?」
「ほへ? んもう。またすっごく揺れるの作ったんでしょ?」
唇を尖らせながらも馬型騎乗遊具に跨る初華。素直である。
で、びっくりする。
「いくで!」
「何? わっ、きゃああああああっ!」
職人が傍にある自転車を猛スピードでこぐと馬は上下左右に揺れまくり。がくんがくんとお尻を打ち胸はばいんばいんに揺れて涙目。しかも回るので慌てっぷりを四方に披露することに。
「どひーっ、んきゃ!」
最後は落馬して尻餅。へろへろになってしなだれている。
「よし、問題なし!」
「職人根性見せたったで!」
職人たち、盛り上がる。
「ただもうちょっとこう、なぁ……」
「つ、次はあんたが乗ってくれんか? 調整が必要なんじゃ!」
何が物足りなかったか、次はエルバッハに頼んだ。
「……何やら欲望とか邪念を感じますが、面白そうなので乗ってみましょうか」
エルバッハ、表情も変えずによいしょと跨る。白い足をちょっと上げた時点で助平親父たちの目が期待で輝く。
で、スタート。
「く……これは」
「おおおおおっ!」
揺れに対応するエルバッハ。銀色の長い髪が揺れる揺れる。ミニスカートの裾は開いた白い太腿にぴっちり張り付きじりじりと上がっていく。暴力的に上下するので座ったお尻も派手に浮き上がっては弾んでいる。それでいて上半身のバランスに集中しているので腰の動きも艶めかしかったり。
この様子に激しく盛り上がる職人たち。実は胸元ざっくり開いたドレスなのでポロリがあるのではと期待して期待して……。
「あ……」
「おおおおっ!」
親父たちの興奮、最高潮!
落馬したエルバッハの胸はポロリしなかったが、尻餅をついたその姿は両足を広げた格好だったのだ!
派手に開いて立てた膝。その白い太腿の最奥には、大人びた黒というかワインレッドというか、そんな色合いのパンツが……。
「あ。これビキニアーマーです」
「えええええっ」
職人、がっかり。
「じゃ、次は……」
「おい。いい加減開店するぞ」
見かねたJ、職人たちの首根っこをつかんで止めた。
●
「それでな、相談なんだが……」
J、首根っこつかんだ職人に新たな提案をする。
「え? メリーゴーランドに動力自転車をもう一台増やす?」
「そう。元々の動力自転車は遊びながらダイエットや子供たちの喜ぶ姿を見ながら親が漕ぐ等付加価値があるだろ? 自転車で親がばててちゃ楽しさも半減。といってもばてないように頑張ってる裏方の漕ぐ姿を見せちまったら興ざめだ。三台目はテントで隠して……」
「そりゃ無理。予備の自転車も動力伝達のためのギアもチェーンもテントも持ってきてない」
「テント? これでよかったら使ってね?」
初華が会話に割り込んで来た。
「なら二台目をテントで隠すか。実は構造上、軽いギア比の一台目はかなり楽で、大変なのは二台目なんじゃ」
「それでいいならそれで頼むぜ? んじゃ相棒、見張りはよろしくな」
「少々お待ちいただけますか?」
「ちょっと待って。私も入るわよ~」
職人に聞いてペットを空に放ったJの脇から、再設置されたテントにエルバッハが入っていった。後を追うようにメルクーア(ka4005)も慌てて続く。
理由は明白だ。
初華の差し出したテントには「女性更衣室」と書かれているから。
「……お待たせしました」
「さあ、今回はこれで頑張るわよ!」
ドレス姿のエルバッハはまるごとうさぎを着込み、そしてメルクーアは紅白縦縞のかぼちゃパンツに三角帽子というピエロ姿で出て来た。
「そんじゃ急いで二台目の自転車をこの中に。テントからつながってる動力シャフトはレンガで囲って隠せ!」
作業に取り掛かる職人たち。
こうして自転車起動のミニメリーゴーランドが設置完了した。
「それじゃ、Pクレープ開店なんだよ~」
小鳥の呼び声に合わせ、まずはメルクーアが表にある一台目の自転車をこぐ。メリーゴーランドが回り始めオルゴールの曲が流れ始めた。
「うわあっ」
「お馬さんが上下しながら回ってる~」
何が始まるんだろう、と集まっていた子供たちの目が一斉に輝いた。
「あっちの車から美味しそうなにおいがするの~」
もちろんクレープを親にねだる子供もいる。
「いらっしゃいませ♪ よかったら注文よろしくなんだよ」
小鳥、メニューを配りながら呼び込んでいく。
実はこの時。
「メリーゴーランドの組み立てですっかりこっちが遅くなったわい」
騎乗スイング遊具の準備が遅れていた。大きなメリーゴーランドの準備で人が集まっていたので、急いでそちらに集中したのだ。一斉に準備はできなかった。
「私も手伝います」
智里がためらいもせずに駆けつけて膝を付いた。
「いや、あんたは店の方が……」
「こっちも期待されてますから」
「いや、しかしその格好……」
健気な智里の様子に、普段なら喜ぶであろう助平親父の口から真面目な反応が返ってきた。
というのも智里の格好は膝丈スカートのメイド服。遊具準備のために膝を立ててしゃがむなどすればスカートの奥が見えてしまうのだ。
「こういうこともあろうかとスパッツ着用です。お気になさらないでください」
眼鏡を掛けた天使のような笑顔。
これに助平親父たちは心を打たれた。
「よっしゃ。子どもたちのために急ぐで!」
がらがらがら、と台車で運んでCAM、魔導バイク、、ウサギ、パルム、ジャックオランタンの五種が肩を並べた。
「うわあっ、揺れる~」
「おもしろ~い」
早速男の子たちは機械系に、女の子たちは動物系に跨ってゆらゆら楽しんだ。
もちろん、メリーゴーランドの方も盛り上がっている。
「わあっ、気持ちいい~」
「お母さ~ん」
馬に乗った子どもたちは優雅に揺られつつ回り、親の姿を探して手を振っていた。
「女の子一人が漕いでるのか? すごいな」
お父さんたちはそっちにも気付いたり。
そんな視線を受けているメルクーアは。
「運動強化スキル使ってるし、余裕見せないとね~」
おっと。
優雅に肩をゆすりながらおどけたりと余裕の表情で漕いでいた。
(本音はJさんの負担減らすように思いっきり漕ぎたいところだけど……)
ぐっと我慢。
その理由は一度目の客が下りたところで判明する。
「それじゃ、ダイエットしたいお母さんや子供にカッコいいところを見せたいお父さんがいたら、交代するわよ?」
メルクーア、動力自転車を降りて呼び込み看板を立てた。一料金での時間を漕いだ場合の消費カロリーなども書かれている。
「よし、それじゃ愛娘のために!」
お父さん一人が早速挙手したり。
この隙にメルクーア、Jのいるテントに顔を覗かせる。
「Jさん、どう?」
「体力的なものは覚悟の上だったが、まさか女子更衣室で自転車こぐ羽目になるとは思わなかったぜ……」
ややぐったりぎみなのは、着替えた服などは撤去済みとはいえ少し女の子の香りがこもっていたから。
「とにかく、これ置いておくわね」
「あ?」
Jが受け取ったのはフード付きの長いローブだった。
「女子更衣室って書いてあるテントから男が出てくるのを見られるわけにはいかないでしょ?」
「……なんてこった」
テントを用意してこなかった俺も悪いが初華はまさかこれを計算していたのか、と愕然とするJだった。もちろんただのドジであるが。
「はい、順番に並んでね~。料金はこちらですよ~」
メルクーアが遊具待ちの人を整理していた時、職人から呼び掛けられた。
「すまん。ちょっと連続稼働が長い。事故が起こる前に一応チェックしときたいんじゃが」
「え? でも……」
言い淀むメルクーア。待ってる客が期待しているのが分かっているのですぐに止めにくい。
「思ったより運度量が多いみたいなので……せっかく待ってたのに乗る順番直前に動かなくなったら悲しいじゃないですか。最後まで楽しい思い出を持って帰って貰いたいです」
ここで智里が口添えした。
「分かった。こっちは何とかするから手早くね」
「任せてください。機械知識や機械修理には心得があるんです」
頷くメルクーアに、手にしたレンチを顔の横に掲げ首をちょっと横にしてほほ笑む智里だった。
●
「初華さん、頑張りどころなんだよ! いらっしゃいませ、遊具で遊んで疲れたらこっちで甘い物食べて休憩してね♪」
この流れを知った小鳥、初華に一声掛けるとひざを折って首を傾げ可愛らしく接客。遊具が小休止する間にクレープ販売に力を入れるのだ。
それだけではない。
「良い子のみんな、これからウサピョンの魔法ショーが始まるよー」
それまで軽く手を振って愛嬌を振りまくけだったウサピョン、もといエルバッハがここぞとばかりにぶんぶん手を振って激しくアピール。遊具のない間を着ぐるみショーで持たせるつもりだ。
「わあ~っ!」
「ちょ……ええと……」
「はいはい、ウサピョンは内気だからあまり近寄ってやらないでくれよ~」
目を輝かせた子供たちの抱き着きタックルの嵐に襲われ倒れそうになるエルバッハだったが、ここはJがうまいフォロー。お兄さん役として場を鎮めた。
「それじゃ、ウサピョンは喉が渇いたから水を飲むねー。でもジュースを飲むとお腹壊しちゃうんだー」
エルバッハがそういうと、Pクレープの屋台からオレンジのジュースを小鳥が持ってきた。
「どう、やっぱりオレンジ? それじゃ、ウサピョンも飲めるように、これを水にするよ~」
観客に飲んで確認してもらったオレンジジュースに魔法を掛けると……その色が透明になった。
「わあっ、不思議。本当に飲んだ!」
実はこれ、ピュアウォーター。
「水を飲んで元気になったから、今度は友達を紹介するね~」
そう言って、式符。ウサギの人型が立ち上がり、ウサピョンと一緒にダンス。ついでに桶に入れた水の上をウォーターウオークでステップ踏んだりも。
「ウサピョンと一緒ならみんなにもできるんだよー」
実際に一人のちびっ子を指名して出てきてもらい、スキルを掛ける。
「で、でも……」
「大丈夫。ほら♪」
「わあっ」
スキル、成功。周りから拍手が。手伝ってくれた子供にはジュースとお菓子をプレゼント。
「じゃ、次は俺だな」
火のついたたいまつを持って、上半身ムキムキのJが登場。
「万が一があったも水が得意のウサピョンがいるからな」
そう言ってからたいまつ二刀流でジャグリング。火の部分で掴んだら大変なことに、な感じのスリリングな芸を見せる。しかも放ったたいまつは屋根より高い。
「あ、でも……」
一本逸れた! 観客から悲鳴。
「おっと!」
ファントムハンドで観客の敵となるかもしれないたいまつをキャッチして引き寄せ。
「最後まで見てくれてありがとうな!」
感謝の気持ちは口に含んだアルコール度の高い酒を噴き出して火炎放射だ。
この時、智里。
「大丈夫か、お姉ちゃん?」
一緒に遊具の点検や念のための部品交換をしている職人から気遣う言葉をもらう。
「はい」
「すまないな。こんなことをさせちまって」
「大丈夫です。……だって、機械って、使ったら使っただけケアしてあげないと。そう思いませんか」
にこやかだが、しっかりと手は動かしている。
思ったより早く全遊具チェックが終わりそうだった。
●
そして、大人用ロデオスイングの投入。
その前に、最終チェック。
「わたしでいいのかな?」
裏で小鳥が呼ばれた。
「そういう格好の人が乗れるかの確認じゃから!」
というわけで跨る小鳥。着物なので裾を激しく緩める必要がある。前から生足がご開帳。もちろんギリギリ奥の奥は見えないが。このあたり、和風ながらもメイド服。小さな白いエプロンのおかげである。
「じゃ、いくで~っ!」
職人、鼻息荒く動力自転車をこぐ。
「うひゃっ! そ、想像より激しいんだよ、これ!?」
合わせを緩めた結果、帯も緩んでいた。がくんがくんする間に胸元の合わせまでゆるゆるに! 白い素肌が胸のふくらみの手前まで見えるように。ゆっさゆっさとさらに着物と肌の隙間が開き始め――。
最終的に、どっしーん。
「ううん……はわっ! あ、危ないところだったよ~」
お尻でべったり座ったまま太腿をきゅっとしめ、両手で胸を隠すことになるのだったり。
「よし、破壊力問題なし。いくで~っ!」
というわけで、無事に投入。
「お客様。Pクレープの特製クレープ、一口試食はいかがですか?」
整備の終わった智里、クレープを輪切りにして試食を勧めて回っている。
「こっちのロデオに挑戦してみたい人はいるかな? カッコよさを競ったり、どれだけ長く乗っていられるかを競うのもいいかもだよ♪」
代わりに小鳥が遊具の方に。すっかりロデオが気に入った様子で。
「初華、甘いクレープと腹にたまるの1つずつ」
「あれ。Jさん、ロデオ乗らないの? てっきりカッコよく手本見せるかと思ったのに」
「客が乗る前に芸術的なの見せてもな……こっちの甘いのは初華にやるよ」
J、大人はこうやって食うもんだぜ、とクレープの粋な食べ方の手本を見せたかったようで。
おっと。
代わりにピエロ衣装を脱いで客を装ったメルクーアがロデオしている。
「いやっほー。どっかが揺れる姿を見たかったらもっと漕いで漕いで!」
小さな体で揺れに逆らわず元気よく乗りこなししている。
ところでエルバッハは?
「ウサピョンの中は暑かったです……」
女子更衣室で着替え完了。抜け殻になったまるごとうさぎを労っていた。
とにかく、家族連れを中心に大きな賑わいとなり好評だった。
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/16 22:28:29 |
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相談だよ♪ 狐中・小鳥(ka5484) 人間(クリムゾンウェスト)|12才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2017/11/16 22:33:44 |