●領主の館
　爽やかな風が緑の葉を揺らして吹き抜ける。
　あちらを見ればよく太った牛や羊が牧草を食み、こちらを見れば黄金色の小麦が重そうに頭を垂れている。
　「クリムゾンウェストの食卓を支える」という壮大な目標を掲げた、農耕推進地域ジェオルジの美しい風景だ。

　セスト・ジェオルジ（kz0034）は書類から目を離し、窓の外に広がる風景を眺める。
　彼はまだ若いが、このジェオルジの領主という立場にあった。
　先代の領主は彼の父であるルーベン・ジェオルジ。領主の仕事よりも農業の発展に心血を注ぎ、その分野においては「稀代の天才」とも呼ばれる人物だ。
　が、一方で領民からはある種の親しみを籠めて「自由都市一のダメ人間」とも呼ばれている。
　農業研究の為ならばどんな僻地にも冒険に出かけ、死にかけたことも一度や二度ではないという。
　果ては農業に専念するために、息子のセストが１５歳になった日、「後は任せた」と晴れ晴れとした表情で後継に指名したのだ。　

　突然、上品ながら有無を言わせぬ調子でドアがノックされ、返事も待たずに開かれた。
「セスト、ちょっといいかしら」
「どうかなさいましたか、母上」
　振り向いたセストが、少女のようにも見える細い眉を僅かに動かす。
　セストと似た美しい顔立ちに、強い意志の光を湛えた瞳。まだ年若く未熟なセストに代わり、事実上の領主職を務める母・バルバラだ。
「例のカブなのだけれど。流石にもう、限界だわ」
　怒りを押し籠めた低い声だった。


●畑の珍事
　依頼を受けて集まったハンターたちに、セストは丁寧に挨拶した。
「この度はどうぞ宜しくお願い致します。早速ですが、こちらへ」
　先に立って歩き出す。一見して華奢な印象にそぐわぬ、歩き慣れたしっかりとした足取りだ。
「既にお話は行っていると思うのですが、お願いしたいのはこのカブです」
　セストが指さすのを待つまでもなく、尋常でない物体が目に飛び込んできた。

　それはカブだった。
　確かに、カブだった。
　白い根は充分に栄養を溜めこんで地上に丸く盛り上がり、みずみずしい葉は光を受けて生き生きと輝いている。
　だが、その大きさが尋常ではなかった。すぐ隣に建っている家畜小屋と並ぶほどである。

　呆気にとられるハンターたちに、セストは淡々と説明を続ける。
「私の父が交配で作りだした実の大きくなる品種のカブを、特殊な肥料を使って育てていたのですが。もう成長が止まるだろう、明日には止まるだろうと思っているうちに、先日の雨で益々肥大化してしまったようです」
　どんな交配だ。どんな肥料だ。
　突っ込みを入れる前に、セストがカブの側面を指さす。
「どうやらこんな大きさでも味は良いようで、家畜は喜んで食べます。その為に、かなり危険な状態になりました」
　見ると、カブが傾いた側が大きく抉れている。家畜がかじり続けた跡らしい。
　確かにこのままでは、カブが家畜小屋に倒れかかり押しつぶすのは時間の問題だろう。よく見ると、心なしか揺れているようにも思える。
「このカブの処理をお願い致します。何かご入り用の物があれば、なるべく用意させますので」
　セストはそう言って礼儀正しく頭を下げた。　

●カブと対面
　巨大なカブのそびえる畑。それは童話的な光景であった。
　紅・L・諾子(ka1466)は唇をほころばせる。
「ほう……これは。見事なカブだのう」
　巨大カブとはどれほどのものかと興味を惹かれてやってきたが、いざ目の当たりにするとなかなかのもの。
「ほんとにで～～～っかいカブだな！」
　リケ・アルカトゥラ(ka1593)は半ば呆れ声だ。
　確かにこのまま放っておくと、家畜小屋がつぶれるのも時間の問題だろう。
　幸いなことに、このカブは大きさの割に味もいいらしい。
「よし、被害が出ちゃう前に解体しないとな！」
　後は美味しくいただけばいい話である。
「ふふ、確かに。撤去もやりがいがありそうじゃのう」
　幸い体力にも自信はある。諾子は鍛え抜かれたナイスバディの胸を張り、カブを見上げた。

　セスト・ジェオルジ（kz0034）が傍の十六夜・暁(ka0605)に尋ねた。
「ところでこの部分を見てください これをどう思われます？」
「すごく……大きいです……」
　暁の言葉に真面目な顔で頷きつつ、セストは家畜がかじりついた部分を指さした。
「そうでしょう、余程気に入ったようです」
「すでにつまみ食いの跡がある所に現実性が見えてるよ」
　あんぐりと口を開け、ウェスペル・ハーツ(ka1065)は首が痛くなるほど上を見る。
「すおい大きいカブなの、てっぺんが見えないの！　これは食べごたえがありそうなの」
　お野菜大好きなウェスペルには宝の山だ。
「食べきれないぐらいあるなの、みんなでカブパーティするといいなの！」
　ルーキフェル・ハーツ(ka1064)も並んで見上げているが、少し思惑は違う。
「すおい大きいお、これがお肉だったら……」
　兄のルーキフェルはお肉大好きなのである。でも今日は弟と一緒にカブもおいしく食べるのだ。
「動物さんのおうちを守るのですお！　お肉だと思ってがんばりますお！」
　ごごごごと拳を握り、覚悟は充分。

　エーミ・エーテルクラフト(ka2225)はそんな２人を微笑ましく眺める。
「みんな元気一杯ね。私も一緒に、はしゃいじゃおうかしら」
　もとより料理は得意である。とはいえ、まずはそびえたつカブを素材にしなければならない。
「あ、領主様。よかったら、準備してほしいものがあるんだけど」
「なんでしょうか」
　セストが振り向く。
「ほしい食材がいくつかあるのよね。そうそう、それから、あれだけのカブだもの。近くの領民も呼んで差し上げたらどうかしら」
　エーミは上機嫌だ。あれこれと楽しい思いつきにほんの少し頬が上気する。
「……わかりました。一覧にしていただければ極力用意します。僕は少し用がありますので失礼を」
　ふいと横を向き、そそくさとセストは立ち去った。
「……あら、嫌われちゃったかしら？」
　エーミはそれを小首を傾げて見送った。

●まずは準備を
　短い相談の後、それぞれが仕事に取り掛かる。
　ルーキフェルはセストの袖をひっぱり、一生懸命訴えた。
「ワラがたくさん欲しいですお！　貸してくださいお！」
　それから慌ててぺこりとお辞儀をすると、セストの人形のように無表情な口元が、ほんの少し緩んだ。
「ワラならあちらの小屋に。要るだけ使ってください。運ぶのに手伝いは要りますか？」
「大丈夫ですお！　うーとふたりでがんばるですお！」
　頬を紅潮させてぐんと背伸びして見せる。
「るーといっしょにがんばるなの！」
　ウェスペルも負けじと声を張り上げた。

　諾子は改めてカブを見上げる。
　やはり一番危ういのは、家畜がかじった大穴の残り部分だろう。途中でここが折れたりすれば、作業している皆も怪我をしかねない。
「まずはここを補強せねばな」
　カブの周囲をぐるりと一周回って、リケも同様に考えた。
「寝藁なんかを詰めて、齧られてない側に引っ張ってカブを固定するってことだな！」
「そうなるであろうな」
「上に乗って作業してて、ばきゃっ！　なんて目も当てられないしな！」
「ではあのおチビさんを手伝うてやるとしようかの。まさに荷が重い様子じゃ」
　諾子がくすくすと笑った。
　まさに今、ルーキフェルとウェスペルが顔を真っ赤にして手押し車に満載の藁を運んできたのだ。

　４人で藁を詰め込んでみるが、よく乾燥した寝藁はふかふかで、押し込むといくらでも入ってしまう。
「ふぉー、おうちみたいだお！　すおいおっきいなの！」
　ルーキフェルがぽふんと身体を投げ出すと、そのまま寝藁はへこんでしまう。
「るー見たことありますお、雪が降った時に作る白いおうちですお！」
　どうやら、かまくらの事らしい。
　藁の具合を確かめて、リケが溜息をついた。
「これじゃ藁をいくら詰めても、きりがない感じだな！　何かもっと固い物がなかったか？」
「えっと、小屋に樽がありましたお！　あれはかたいとおもいますお！」
「んじゃあたいがとってくるよ！」
　ひらひらと手を振り、リケは小屋へ向かう。

「んー、こんなもんかな？」
　暁は腕組みして、自分の仕事の具合を確かめていた。
　一応ちゃんとみんなが策を講じてくれているが、万が一ということもある。カブが家畜小屋の方へ倒れてきた場合に備え、簡単な柵を作ってみたのだ。
　完全に防ぐことはできなくても、クッションにぐらいはなるだろう。

　その頃にはカブは穴に藁と樽を詰め込まれ、ロープでぐるぐる巻きに固定されていた。
「じゃあ後は、お姉さんに任せなさいな」
　エーミが北側に長く張ったロープの一方を固定し、もう片方をえいやっと引っ張った。
　ロープは丸いカブの表面をずり上がり、青々と茂る葉っぱに絡む。
「うーなら上にのっても大丈夫ですなの！」
「ルーがしっかりもってるお！」
　ルーキフェルが押さえるはしごをウェスペルがよじ登っていく。
「余り無理をするでないぞ」
　諾子も梯子をいっしょに押さえ、声をかけた。
　ウェスペルはカブの上に張り付きながら、エーミが掛けたロープを丈夫そうな葉の根元に巻きつけていく。
「折らないように気をつけてね」
　エーミは長い葉を何本か南側に固定し、それ以外の物を切り取った。
「ちょっと上を軽くしてみたわ。これで北側には倒れないかしら」
　ウェスペルが降りてきたところで、準備は完了。
　その頃には何事かと、ぽつぽつと領地の人々が集まりつつあった。

●カブを抜こう！
　ちょっとした運動会の雰囲気だ。集まった全員が、ピンと張られたロープを握る。
「僕もお手伝いしましょう」
　セストも足首まで埋まりそうな土を物ともせず、畑に入ってきた。領民もさして驚かない辺り、邸でふんぞり返っているタイプの領主ではないらしい。
「ちょっと待ってろ」
　リケがスコップを担いで、カブの根元に屈みこんだ。
「こっち側少しだけ掘っておいたほうがいいだろうな」
「そうね、その方が楽だと思うわ」
　エーミも手伝い、２人は南側の土を掘り返して行く。カブはまた少し、南側に傾いたようだ。
「はは、ほんとおとぎ話みたいだね。よし、じゃあ後は王道の……だよね！」
　暁が北側の柵ごしに声をかけた。こちら側から様子を見つつ、音頭を取る。
「いっくよー！　そーれ！」
　明るい声が響くと、皆が一斉にロープを引っ張る。
「うんとこしょー……おー！」
　顔を真っ赤にしてウェスペルが力を入れる。すぐ後ろではルーキフェルが唸っていた。
「どっこいしょー！　ふぉおお！」
　カブは少し南側に傾いたように見えた。だが根が深いのかまだ抜ける気配はなく、大穴のあいた部分がぎしぎしと音をたてる。
「途中で折れちゃったらちょっと面倒だし、もったいないわね」
　エーミは少し浮きあがった北側に回り、カブを持ち上げるように力を籠めた。
　諾子もロープを腕に巻きつけるように固定し、暁の掛け声にあわせて力を入れる。
「もう少しじゃ、カブごときに負けてはならぬぞ！」
　グラマラスな肢体の諾子が息を弾ませてロープを引っ張る姿に、領民の何人かの力が抜けたようだがそれはさておき。

　ぐらり。

「うごきましたなのー！　……え！？」
　ウェスペルが喜びの声を上げた瞬間。

　ずっぽーーーん！！

　巨大なカブがほんの一瞬、大地を離れた。
「ひょわああああ！？」
「ひゃあああああ！！」
　突然軽くなったロープが波打ち、ウェスペルがコロンと転がる。
　その後ろにいたルーキフェルは弟を受け止め……きれずに、一緒に転がる。
　もちろん大人も子供もみんな、一斉に畑に転がった。

　どーーーー……ん！！

　腹に響くような振動に、遠巻きに見ていた鶏が鳴き声を上げ走り回る。
　恐る恐る顔を上げた人々の目の前で、ちょろりと生えた根っこを日に晒し、巨大なカブが横倒しになっていた。

●カブ会やります
　次はこのカブの処分である。
「家畜の餌もいいけど、どうせなら美味しく食べたいよな」
　リケが暫しの思案顔の後、ポンと手を打った。
「カブ会やるから皆食べに来い！　ってしたら、片付くのも早そうだな！」
「カブ会……？」
「色んなカブ料理を食べる会だよ！」
　首を傾げる暁に、リケが説明する。
「カブパーティーなの！」
「それでのこった分は動物さんたちにあげますお！」
　ウェスペルとルーキフェルはキャッキャと賛成。
「これだけの大きさなら、腕の振るい甲斐もあるというものじゃ。食する人数も多い方がよかろう」
「ふふ、そうね。私もちょっと頑張ってみるわ」
「よし！　じゃああたいもなんか作るぞ！」
　諾子、エーミ、リケは早速カブを前に相談を始めた。

　それからほどなくして、ロープや藁や空樽を取り除かれたカブは切り分けられていった。
　家畜達が先に失敬した部分の近くは別にとり置かれ、暁とルーキフェル、ウェスペルの兄弟が小さく砕く。
　残りの部分と葉は調理班が回収した。

「セスト、この板をもらいたいのですお！」
　暁が柵に使った板を抱え、ルーキフェルが言った。
「それは構いませんが」
「それと、ペンキがあったらかしてほしいですお！」
　ウェスペルも横から顔を出す。
「あると思いますが……一体何を？」
　やがてそれは判明する。
『カブパーティーかいじょう　おいしいおいょうい　いっぱいあいます』
　たどたどしい、けれど一生懸命な字が書かれた看板ができあがった。
　セストが思案顔で覗き込む。
「これは……猫？」
「うしさんですお！」
「それは失礼しました。ここに角があると分かりやすいかもしれません」
「おお！　ほんとですお！」
　微笑ましいイラストも添えられ、看板は農場の入口に立てられた。

　やがていい匂いが漂い始める。
「よし、こんなもんだろ！　何か器があると助かるんだが！」
　リケが大きなフライパンを揺すりながら声を上げた。
「はーい、お皿ですお！」
「お、ありがとな！」
　ウェスペルが持ってきたお皿の上で、カブの炒め物が湯気を立てる。
　セストはそこにキノコが入っていないことを確認して、何となく安心した。
（さすがにあれは食材ではなくアクセサリーなのだな……）
　実はリケの頭で揺れているキノコがずっと気になって仕方がなかったのだ。

　諾子が刻んだカブ菜をしっかり炒めて、調味料で味を調える。
「うむ、このカブは誠に美味であるな」
　満足そうに微笑むと、器に移して熱を冷ます。乾燥すれば保存の効くふりかけの完成だ。
「このふりかけ、とってもおいしそうね」
　おにぎりにするご飯にふりかけを混ぜこみエーミが言った。
「ふふ、素材が良いからの。余すは勿体ないのじゃ」
「良ければ後でレシピを教えてほしいわ。ここの領民の方にも教えてあげたら喜ばれるのじゃないかしら？」
「構わぬぞ。後でメモを渡そうぞ」
　手を休めないまま、諾子は快く頷いた。
「ふわ～……すおいお、魔法みたいだお」
　２人の鮮やかな手つきに、ルーキフェルは齧りつくように見入っていた。
「そうよ、お料理はエーミ・エーテルクラフトの魔術なの」
　エーミは悪戯っぽく片目をつぶって見せる。

　準備が整い、いよいよカブパーティーが始まる。
「ハンターの皆さんのお陰で、無事にカブは処理できました。どうも有難う。皆もお疲れ様。後は美味しい料理を味わってほしいと思う」
　相変わらずの淡々とした表情でセストが挨拶し、拍手の後、一斉に食器の音が鳴り響く。
「おかわりしてもいいですお？　じゃあお肉たくさん入れてくださいお！」
　綺麗に空っぽのお皿を持って目をキラキラさせるルーキフェルに、リケが念を押す。
「ちゃんとカブも食べるんだぞ！」
「えらい子だからお野菜も食べますお、うまーだお！」
「よしよし」
　などと満足そうにブの炒め物をよそうリケと、ルーキフェルは実は同年代である。
　女の子の方がこの年代はやはり大人びるのかもしれない。
「すおい美味しいの……」
　ウェスペルはポトフとサラダをほおばり、その合間にうっとりとお皿を見つめる。
「ふふ、いっぱい食べてね。偶然だけど、菜・汁・肉・飯とそろっているわね」
　エーミは自慢のポトフを深皿に盛りつけ、セストにすすめた。
「領主様にもご賞味して欲しいわ。これで私に悪気があった訳じゃないって判って貰えるといいのだけど？」
「……頂きます。元々、別に他意はありませんよ」
　ポトフを受け取り、少し困ったような顔をするセスト。こちらも同年代の女の子には慣れておらず、反応が固くなるのだ。
　だがスプーンを口に運ぶと、少し表情が和らいだ。
「とても美味しいです。野菜の甘みが沁み渡るようですね」
　エーミは満足そうに微笑む。美味しい料理は皆を笑顔にする。まるで魔法にかかったように。
　もっともっと、皆の喜ぶ顔が見たい――。

　その間に諾子は、瓶に詰めたカブの酢漬けを大量に用意していた。
「こちらは土産じゃ。皆、好きに持ち帰るが良い。ちゃんとレシピもつけておいたぞ」
「成程、これなら保存が効きますね。助かります」
　瓶を持ち上げて、透かすように眺めるセスト。
　その服の裾をウェスペルが引っ張る。
「セスト、これからも美味しいお野菜をいっぱい作ってくださいなの！」
　ルーキフェルも酢漬けの瓶を抱えて、うんうんと頷いた。
「動物さんもよろこんでいっぱいたべるお！　ここのお野菜、楽しみにしてるお！」
　セストがこの日一番の笑顔を見せたことは言うまでもない。
「そうですね。これからも皆さんに喜んでもらえるような野菜をどんどん作って行こうと思います」

　涼しい風が頬を撫でて行った。
　諾子は食卓を囲む笑顔を眺め、心地よい疲労感を味わう。
「こんなにたくさんの笑顔が見れるのならば、偶には汗を流してみるのも悪くないのう」
　みんなまだ服には泥がついたままだが、それすらも勲章のようだった。
「では、もしまた野菜が大きくなりすぎたら宜しくお願い致します」
　どこまで本気かわからないセストの言葉に、暁が苦笑いした。
「いや、それは程々にした方がいいんじゃないかな？　家畜が危険だよ」
　もしかしてカブをあの大きさまで放っておいた真犯人は……？
　今となっては真相はみんなの胃袋の中である。

＜了＞