もみじの絨毯の上で

マスター:えーてる

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2014/11/26 22:00
完成日
2014/12/08 16:05

このシナリオは3日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング


 イルムトラウト・イトゥリツァガ(kz0067)の提案に、ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)はぷくっと頬を膨らませた。
「えぇ~。なんでその日なんですかぁ! 私その日仕事ですよぉ」
「そうですか……」
 ルミがふて腐れるのを見て、イルムはズレた眼鏡を押し上げて、それから、隣のモア・プリマクラッセ(kz0066)を見た。彼女も首を横に振った。
「商会で仕事です」
 イルムは肩を落とした。
 ――同盟のハンターオフィスの中でも、特に異彩を放つ三人の受付嬢である。
 バロテッリ商会番頭を兼ねる才媛、モア・プリマグラッセ。
 ナルシストにして大食い少女、ルミ・ヘヴンズドア。
 万能系無表情人助け魔人、イルムトラウト・イトゥリツァガ。
 何分『濃い』性格の――それでいて、無表情二人にウザカワ系一人と非常にアンバランスな――組み合わせだが、何の因果か三人の仲は良好であった。
 少なくとも、イルムは二人をいたく気に入っていた。こうして真っ先に遊びに行こうと誘うくらいには。
 なので、素気無く断られると、少々凹む。凹んだ様子は全く表に出ないのだが。
「皆さん多忙ですね……」
「やーそれ、イルムさんにだけは言われたくないなーって、ルミちゃん心の底から思いますネ……」
 モアも小さく頷いて肯定する。ワーカーホリックに似た何かを発症しているイルムに忙しいなどと言われてはたまらない。
 そもそも、とルミは相変わらず頬を膨らませたまま、イルムに指を突きつけた。
「どうしてそういう美味しそうな物が食べられそうな話を突然するんですか!」
「三日後ですし、突然というほどでもないような」
「この美少女受付嬢が暇なわけないじゃないですか、世の男性がほっときませんからね!」
 イルムは小首を傾げた。モアにいたってはぴくりともしなかった。
「え、なんですかその反応」
「あ、モアさんはもしかしたら忙しいかな、と思ったんですけれど……」
「そうですね。もう少し余裕を持っていただければ、今後は対応できるかもしれません」
「あれー無視ですか、ルミちゃん傷つくなー……」
 ルミはよよよ、とのの字を書きながら、机のお菓子に手を伸ばした。


「ハイキングに行きませんか?」
 と、イルムの言葉であった。
 丁度仕事の終わった彼女と談笑している際、唐突な提案である。
 なんでも、最近紅葉の綺麗な地域を教わったらしい。三日後が丁度見頃の時期だそうだ。
「一人で行くのも忍びないですから」
 と言うイルムに詳細を尋ねると、彼女はすらすらと(いつもの依頼の時のように)概要を述べた。
 標高二百メートルもない低い山だが、今はそこらじゅう紅葉だらけ。有名な観光地だ。
 近くの街から街道沿いに歩き、山道をしばらく登ると、大きな湖の畔に出る。特にそこが見どころだという。湖面に映る紅葉が絶景らしい。
 ひとまず湖畔まで歩いて行って食事を取り、そこから先は自由時間だという。
 近くの渓流を小舟で下るなり、湖の上を遊覧するなり、付近を散策するなり、釣りもできるだろう。何をするかは自由だ。
「よければお付き合いいただけませんか。お知り合いの方も是非誘って来てください」
 そう言うイルムにもう少し愛嬌があれば、可愛らしい提案だったのだが。
 ともあれ、たまの休日で自然を満喫するのもいいだろう。
 有意義な休日になるだろうことは、そわそわとこちらを伺うイルムが保証してくれていた。

リプレイ本文


「……俺は暖かな酒場に向かってた筈なんだがな」
 トライフ・A・アルヴァイン(ka0657)は馬に揺られていた。
「なんでこんな糞寒い所で縛られてるんだ、おい」
 ただし、馬に縛り付けられる形で。
『おはよう』
 エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029)がそんな単語カードを見せると、トライフはもがいた。
「おはようじゃないだろ」
『デート』
「こんな形のデートがあってたまるか。くそ、冗談じゃないぞ」
 妙に上機嫌なエヴァに一頻り悪態をつく。ぶん殴ってふん縛るという誘拐紛いの暴挙のせいで頭が痛い、今はついでに後頭部と首筋も痛いトライフであった。

「ハイキングなんて久しぶりですわ! 今日は羽を伸ばしますわよ♪」
 シェリア・プラティーン(ka1801)は、ティーア・ズィルバーン(ka0122)を引き連れるように山を歩いていた。
「羽根を伸ばすのはいいが、この間みたくはしゃぎすぎて迷子になるなよ」
 と皮肉るティーアに、シェリアは口の端をひくつかせた。
「貴方と一緒というのが玉にキズですけれど……」
「はっ、そうかい」
 シェリアは小さく呟いた。
「ウソですわ」
 ティーアは肩を竦めた。


 門か鳥居のように茂る葉をくぐった先は、湖面に紅葉の映る明媚な場所だった。
「イルム、一杯やろうぜ!」
 ジオラ・L・スパーダ(ka2635)はウィスキー片手に、イルムトラウト・イトゥリツァガ(kz0067)へ声をかける。二人はそれなりに親しかった。
「まだお昼前ですよ?」
 そう言うイルムも、しれっとグラスを受け取っていた。
「ウィスキー飲めるか?」
「勿論です」
 こうして出会ってすぐに酒盛りを始める二人。
 「彼氏とかいるのか?」「実は、恋愛は学生時代きりでして」とか「今度飲み勝負しようぜ!」「飲みと言えば、最近飲み比べ大会に行ってきまして」とか話は色々弾み、とある孤児院の近況に話が及んだ所で、ヴィジェア=ダンディルディエン(ka3316)がカルディア(ka3570)を連れてやってきた。
「やぁ、イトゥリツァガ嬢。いつも姪御が世話になっている」
「ヴィジェアさん。はい、私も良くしてもらっています」
「そうか。うちのが迷惑を掛けていないか?」
「おい、やめてくれよヴィー! 母親じゃないんだから」
 照れやら何やらで顔を赤くするジオラの隣で、イルムは頬に手を当てた。
「先日私が迷惑を掛けたばかりですから、なんともお答えしかねますね……」
「なら良かった。機会があれば今後も、私共々宜しくお願いするよ」
 と話が一段落着いたところで、カルディアが進み出た。
「ジオラさんがお世話になっていると聞きましたので、差し出がましくはありますが、お弁当を作って参りました。ご迷惑でなければ、どうぞ」
「あら……ありがとうございます」
 互いに素っ気ない声と表情だった。
「すみません、生来こんな顔ですから」
「お気になさらず。今後共よろしくお願い致します」
 その横で、ジオラは落ち着かない様子でウィスキーを傾けていた。

 エヴァは落ち葉を集めて小さな火を熾し、トライフに毛布をかけた。
「……一緒には入らないからな」
 そう釘を刺すも、芋虫のように縛られた状態では凄みもない。ただエヴァもそこまでする気はなく、代わりに毛布ごと抱きついた。
「おい、やめろ」
『もふもふ』
「そんなカード、いつ作った」
 満足したエヴァは、弁当を取り出すとスケッチを始めた。明媚な紅葉をさらさらと写生していく。デートと言いつつ自分の事は無視か、とトライフは唸った。
 唖者の少女はすぐに絵にのめりこんでいった。活き活きとした姿に思うところはあるが、ともかく。
「ったく、冬は唯でさえ『寒い』ってのに。しかしどうするかな」
 絵に集中する彼女のの目を盗んで縄を抜け、トライフは煙草を咥えた。そもそも、ここはどこだ。
「っと、あれはイルム嬢か」
 彼は湖畔のベンチに腰掛けるイルムを見つけた。今は一人のようだ。何でいるのかは知らないが丁度いい。彼はにこやかな表情を作って近寄った。ようはナンパだ。
「やあ、こんにちはイルム嬢。楽しんでいるかい?」
「トライフさん。えぇまぁ、見た目では分からないでしょうが」
 イルムは首肯した。
「色々災難だったようで」
「あーまぁ、うん。一応僕も楽しんではいるけど……少し寒くてね」
 トライフの態度にイルムもピンと来たが、拒む理由もないし、彼の後ろに忍び寄る影もあるので黙っていた。
「誰かと一緒に居れば少しは暖かくなると思うん──うぉぉぉぉ!?」
 ズドン、と綺麗なバックドロップ。イルムは拍手をする。
『ご迷惑おかけしました』
 エヴァが単語帳をすっと見せる。イルムは目を回す彼に面白がって声をかけた。
「女性同伴というのは、礼儀に欠けていませんか?」
「……もうやだ」
 エヴァは一礼と共に、呻く相棒を引きずっていった。
 トライフは先の湖畔に降ろされると、服の汚れをぱんぱんと払った。
「おまえ、もう少しやり方が……」
 と抗議しようとしたトライフの鼻先に、サンドイッチが突き出された。
 いつもより少し上等なパンにチーズ、ハム、ソーセージ、マスタード。青野菜。弁当の中身は、すぐにパンに挟めるような物だった。あまり裕福ではないエヴァとトライフからすれば、それはまぁ、ちょっとした贅沢でもある。
 トライフは黙ってそれを受け取り、エヴァもにこりと笑って自分の分を手に取った。
 一口齧る。
『おいしい?』
 と掲げられた単語帳に、トライフは小さく息を吐いた。
「ああ、そうだな──微妙」
 その答えに、エヴァは花が咲くように笑った。

 ティーアとシェリアも弁当を広げている。
「はりきるのはいいが……それ一人で全部食べるのか?」
 これまた大量だな、と彼は積まれた弁当を見て思った。見た目は綺羅びやかだ。
「別に貴方の為という訳ではありませんのよ? 皆さんにお裾分けする為ですわ!」
「誰の為かとは聞いてないんだがな」
「んなっ」
 顔を赤くして詰まったシェリアをよそに、ティーアは一口摘んだ。
 ……微妙だ、という感想はおくびにも出さず、彼は次々手を伸ばす。
「腹減ってるから、全部もらうぞ」
「えっ……」
「なんだ、俺は食っちゃダメか?」
「いえ、そんな、そういうわけでは……ありませんわ」
 訳もなく顔が赤くなるシェリア。他人に食べさせて落ち込ませるくらいなら、という失礼な気遣いなど、露程も知らないシェリアだった。

「……ゆっくり出来そうで何よりです、ねぇ」
 瀬織 怜皇(ka0684)はのんびりと弁当を広げていた。サンドイッチと温かいスープだ。
「たまには、一人で、のんびり食べるのも良い」
「あ、いた! レオー!」
「ですねってイスカ!?」
 怜皇の腕をUisca Amhran(ka0754)が引っ張る。
「レオのために、今日は朝からがんばったんだよ。そんなとこで一人でいないで、こっちに来て」
 イスカに引っ張られていった先では、他に七人が集まって弁当を広げていた。
「おぉレオ! 何処行っとったんじゃ、はよ座らんか」
 星輝 Amhran(ka0724)が手招きするのに苦笑して、怜皇とイスカは腰を下ろした。
「よぉ怜皇」
「ヴァイスさんも来てたんですね。そちらは……」
「ジルボだ。よろしく頼む」
 ヴァイス(ka0364)とジルボ(ka1732)に会釈する。
「たまたま知り合いが一緒になったんですからね、せっかくだから一緒に食べないと」
 という月架 尊(ka0114)は、恋人のフラン・レンナルツ(ka0170)と同伴だ。
「ボクは二人きりでも良かったけどね」
「あ、え、えっと……」
「まぁ、それはこの後に期待しようかな」
 そんな二人を見て、ヴァイスは溜息を吐いた。
「羨ましいね、ちくしょう」
 彼の視線の先では、天川 麗美(ka1355)と十色 エニア(ka0370)が談笑していた。
「コート着てきて正解だったかも。ちょっと寒い……」
「そろそろ冬ですしね」
 と和やかに話す二人に、ヴァイスは横から声をかけた。
「麗美、そいつ男だぞ?」
「は? んなわけないじゃん! ……ゴホン。そんなわけありませんよね、エニアさん?」
 エニアはにこっと微笑んだ。
「どっちだと思う?」
 ……そうこうしているうちに、皆で昼食という流れになった。
 ここはホットサンドがメインだ。
「このキノコと山菜と果実をこう、獲った鳥の腹につっこんでの? 姿包みで焼くとこれが美味いのじゃ! 羽毛? んなもの歩きながら毟ったわぃ♪」
「まぁまぁキララ姉さま、次の機会にしましょう?」
 鳥やら茸やらを見せびらかす姉をイスカはたしなめた。
「こっちは出来たよ」
「ボクも出来ました」
 ホットサンドを焼いていたフランと、普通にサンドイッチを作っていた尊がそう言う。二人は汲んできた水を火にかけた。星輝も持ってきたおにぎりや茶・酒とつまみを広げる。
「レオ、美味しい?」
「おいしい、です。ありがとう」
 怜皇の答えにイスカは満足気に頷いた。
「そうそう、食べて、食べてっ」
 それを横目に見たヴァイスはすくっと立ち上がった。
「さて、俺は少し失礼するぜ……」
「行くのかい、ヴァイス」
 ジルボの問いかけに、彼は勇んで応えた。
「この雰囲気はナンパにもってこいだからな、行ってくるぜ!」
 と果敢に繰り出していくヴァイスの背中を見てエニアは呟いた。
「誰かヴァイスさんの勝敗で賭けない?」
「賭けになってないじゃない」
「お前らなぁ……見てろよ!」
 麗美とエニアの言葉に、ヴァイスは憤慨してナンパに出かけていった。
 ややあって、オーローン姉妹が歌って踊り、フランの淹れた紅茶を皆で楽しんでいる頃。
「……ただいま、屋台で食い物買ってきたぜ」
「やっぱりな」
 帰ってきたヴァイスは、大方の予想通り惨敗を喫したようだった。

 皆がめいめい集まって昼食を取り出す頃、エルム(ka0121)はイルムに声をかけた。
「はじめまして、イルムさん!」
「エルムさん。はい、初めまして。よろしくお願いしますね」
 彼女は一人で参加したクチだ。イルムが席を開けると、エルムは喜んで隣に座った。
「私達、なんだか名前似てますね!」
「一字違いですね」
「あーでも、イルムさん本名長いですよね。イルムトラウト・イト、イテュ、イトリチャ……」
「イルムで構いませんよ」
 折角だからと二人は昼食を一緒にすることにした。
「イルムさんもサンドイッチと……これは?」
「貰い物です。友人の知り合いから頂きました」
「へぇー。あ、私のと少し交換しませんか? たまごでよければ」
「では、お言葉に甘えて……貰い物の方はダメですよ?」
 と、和やかな食事が終わって暫く、エルムは湖を覗きこんでいた。
「魚いないかなぁ」
「渓流の方で見るようですよ」
「なるほど……ちがった、私、紅葉を見に来たんだった!」
 がばっと顔を上げたエルムの視界が鮮やかに染まった。――辺境とはずいぶん景色が違う。赤と黄のモザイク模様に、エルムは目を瞬かせた。
「この自然を、歪虚から守らないといけないよね」
 ぽろりと口を衝いた言葉に、イルムは目を見開いた。
「こんなときにも歪虚の事を考えるなんて……ホントやんなるよね」
「嫌でもやってくる相手ですから」
 イルムは湖面にそっと手を差し入れた。
「ですから、今は楽しみましょう」
 表情の変わらぬイルムの言葉に、エルムはくすりと微笑んだ。


 尊とフランは、二人でボートを漕いでいた。
「ご飯、美味しかったね」
「そうですね……」
「……紅葉、綺麗だね」
「本当に、すごいですよね」
 それきり暫く言葉はなく、二人は黙って景色を眺めていた。
 フランも退屈しているのか否かは分からないが、水面をつついて遊んでいた。
 尊は船を漕ぎながら内心で頭を抱えていた。
(何か話題を振らないと……。けど、こういうときってどんなこと話せば……!?)
 などとぐるぐる考えているうちに、フランが身を乗り出して、遠くに手を伸ばした。
 その体がふらりと傾いだ。
「あっ……」
「フラン!」
 反射的に飛びついた尊だが、あえなく船ごとひっくり返ってしまった。
 尊は思わず覚醒してまでフランを抱えて岸を目指した。
 ……すぐに岸には辿り着いた。
「ごめん、尊。ボクのせいで」
「気にしないでください……へくしっ」
 尊もフランも、あまりの寒さに震えていた。遠くでエニアとイルムが駆け寄ってくるのが見える。
「か、風邪ひかないように……」
 それでも尊は服と毛布を差し出した。フランはくすりと微笑んでそれを受け取ると、代わりに、と掌のそれを差し出した。
 一枚の紅葉だった。
「取ろうと思ったら、ひっくり返っちゃったよ」
 フランは恥ずかしそうにはにかんだ。

 シェリアとティーアも小舟を借りて、湖の上へと出た。 
「随分と慣れているんですのね。リアルブルーでは恋人を乗せていましたの?」
 とシェリアが嫌味混じりに言うと、ティーアは苦笑した。
「んなもんいやしねぇよ。ま、何でも屋としてこれくらいできなくちゃな」
 その言葉に、彼女は目をぱちくりと瞬かせた。
「ふぅん、そうなんですの? 信じられませんわね」
 どこか嬉しそうに嘯くと、ティーアはただ肩を竦めた。
 暫く経つと、シェリアは目を擦ってうとうとしだす。弁当の為に早起きしたツケだ。眠たげな彼女を膝に横たえると、シェリアはすぐに眠りについた。
 ティーアは彼女のプラチナの髪をそっと撫でて、微笑んだ。

「すみません、手伝わせてしまって」
「気にしなくていいよ。好きでやってることじゃん、お互いさ?」
 エニアは人助けに邁進するイルムに引っ付いてそれを手伝っていた。今は焚き火を熾した所だ。
「むしろイルムさんって、なんでハンターとして活動してないんだろう?」
「自分に出来る事をしようと思いまして。事務や受付で皆さんを補佐する方がいいと思ったんです」
「うーん、らしいなぁ」
 と納得するエニア。
 暖かな火に釣られて、ふらりと人が集まってきていた。
「はー、あったけぇ」
「傷心のヴァイスさんには沁みるかな?」
「うるせぇ……うるせぇ」
 その様子に麗美はけらけら……ゴホン……くすくす笑った。
「そうだ、焼き芋焼こうよ」
「いいですね。包み紙ならこちらに」
 イルムから包みを受け取ったエニアはさつまいもを火にくべ始める。
「狛さんやってきそうだけど……」
「自分で焼いてましたね」
「ああ、そりゃそうか」
 イルムの報告に頷くエニア。その横で、ジルボはハーモニカを取り出しては吹き鳴らした。曲は即興だったが、雰囲気はよく出ていた。
 麗美が目を見開いてジルボを見ていた。
「何だ、その意外そうな顔は」
「や、だって似合わないしぃ……」
「シスター、外面剥げかけてるぞ」
 指摘を受けて咳払いする麗美をよそに、ジルボはさらにハーモニカを吹き鳴らした。
「旅先でよく吹いてるからな。慣れてるのさ」
 風情のある音をBGMに、時間は過ぎていく。


 一面の赤と時折混じる黄色。穏やかな川の流れに合わせて、紅葉がゆっくりと渓流を下っていく。はらりと落ちてきた紅葉を掌で受け止めて、神代 誠一(ka2086)は瞳を細めた。
「湖……! 綺麗っすねぇ……」
 隣の狛(ka2456)に視線を移すと、彼も目を奪われた。二人は渓流に足を運んでいる。
「あ、せーいちくんにもお裾分けっすー♪ 上手く焼けたんすよー?」
 二人で焼き芋を頬張りながら渓流を歩く。森を眺めていると、狛がふと呟いた。
「住んでいた森を思い出すっす」
 と言っていっぱいに伸びをする彼に、誠一は足元の石を一つ投げ上げて、キャッチする。
「狛くん、水切りって知ってますか?」
「みずきり?」
 彼の疑問に答える代わりに誠一は腕を引いて、渓流へと石を放った。一、ニ、三と水面を跳ねる石に、狛は感嘆の声を漏らした。
「おおお……」
 アウトドアな遊びはやり慣れている。目を輝かせる狛に、誠一は石を差し出した。
「やってみますか?」
「やるっす!」
 平たく重い石を選び、なるべく水面に平行に、スナップを効かせて回転させて投げる。水切りのコツは言葉にすると、だいたいこうなる。
「ありゃ」
「力んでもいけません。自然体で……ほら」
 とはいえ、実践出来るかはまた別。ぼちゃんと沈んでいった狛の石の横を、誠一の石が跳ねて行った。
「自然体で……手首……平行……」
 狛はすっと腕を後ろに引いた。
「行きますよ、せー……のっ」
 と、二人合わせて投げた石は綺麗に弧を描いて水面を跳ねた。
 四、五、六、ぼちゃん、七、八、ぼちゃん。
「おお……やったっす! 勝ったっすよ!」
「素質ありですね、これは」
 腕を突き上げて喜ぶ狛を、誠一は微笑みながら見ていた。
 ……遊び疲れた二人は、川べりに腰掛けた。
「せーいちくん、また一緒にどっか行きたいっすねー」
「いつでも来れますよ、きっと」
 先程受け止めた紅葉を手帳に挟むと、誠一は狛の頭を撫でた。

「イルムさーん、釣りを教えてー?」
 突然のHachi=Bee(ka2450)の言葉に、イルムは声を詰まらせた。
「すみません、私釣りは苦手でして……教えるには適さないかと」
「えー、そうなの?」
 苦手なのは待つ事だが。兎も角イルムは視線を彷徨わせた。
「確か、釣りをしている人が……」
 と彼女の目に止まったのは、膝にシェリアを乗せながら釣り糸を垂らすティーアだった。
「――渓流の方にいると思いますから、誰かに尋ねてみるのはどうでしょう」
 というイルムの結論に、ハチは小さく頷いた。
「なるほどー。そうするねー」
 
「随分と見事じゃないの」
 鵤(ka3319)は釣り糸を垂らしながらぼやいた。
「確かに見頃だわなぁ」
 義理の弟の言葉を思い出して、一つ納得する鵤。
 ……ふと、他人の事を考えていた自分に気付いて、鵤はくつくつと笑った。
「あぁ、食い逃げされちまってらあ」
 そうして上機嫌に竿を引いた。その一瞬、嘲るようなその笑顔は、誰にも見られぬままに消えていった。
「あ、いたー」
 そこにハチがやってきた。
「お、どうした嬢ちゃん」
「釣り、教えてくれるってー」
 ……鵤は全てを察し、微妙な顔で遠くを見た。
「あの嬢ちゃん、投げやがったねぇ。まぁ見るからに待つのが下手みたいな顔してるし」
「ねーねーどうするのー?」
「あーあー、おたくは釣りの経験は?」
「ないよ?」
 魚は素手でひっ捕まえるものと語るハチに、鵤は困ったねぇと笑った。
「まー針の先っぽに餌つけて投げるだけよぉ。後は待ってりゃ向こうからやってくるさ」
「うんうん、投げればいいんだね。えーい」
 そしてハチは竿を投げた。どぼんと落水して流れていく竿を、鵤はゲラゲラ笑って見送った。
「そんなにやったら魚が逃げちまうだろうに」
「おお、これはうっかりだね」
 ざばざばと岩に引っかかった竿を取りにいくハチ。鵤はそれを見ながら、餌を針に括りつけた。
「後はおっさんの真似してればいーんじゃない?」
「なるほどー」
 びしょ濡れのハチが隣に座るのも気にせず、鵤は針を川に投げる。ハチも見様見真似で餌を付けて放った。
 鵤も釣りが上手いわけではない。ついでのようなものだ。陽気に鼻歌を歌う鵤をハチが真似始め、調子外れな曲に笑ったりしながら、時間が過ぎていく
「暇だねー紅葉綺麗だねー絶景だねー」
「そうさなぁ」
 ぼーっとしているハチが鵤の顔を見た。
「釣りって、こういうのが醍醐味?」
「そうなんじゃねーの?」
「ふーん。難しいね」
 どうやらハチも焦れたらしかった。
「魚の影沢山見えるんだよ。これ、撃ち抜いた方が早いんじゃない?」
「それじゃー釣りの意味がないじゃないの……っと」
 弓を取り出したハチに一言呟いた時、鵤の竿が引かれた。ひょいと竿が持ち上げられ、糸の先で魚が暴れていた。
「あーら、釣れちゃったよ。どうすっかねぇ……」
「食べよう?」
「ま、持って帰っても仕方なし、流しちまうかぁ」
「あー」
 放流された魚を名残惜しそうに見るハチを、鵤は再三けらけら笑った。

 イスカ、星輝、怜皇の三人も渓流にやってきていた。
「脅かさないようにそっと近づいて、素早く捕まえてください」
 魚の掴み取りに挑戦するオーローン姉妹に、怜皇が取り方をレクチャーしていた。
「わぁ、お魚さん獲れたよ!」
 イスカは手の内で跳ねる魚を抱えて見せびらかす。遅れて、星輝も捕まえた。
「そら、どうじゃ! 塩焼きにして食うぞ!」
「えっ、食べるんですか姉さま」
 すでに放流してしまったイスカがそう言った。
「よぉしイスカ、怜皇! 勝負じゃ! 先に捕まえた方が勝ちじゃぞ!」
「負けませんよ、キララ姉さま!」
「教える側ですからね、負けられません」
 怜皇も川に入っていき、掴み取り大会が始まった。
 イスカは意気揚々と魚を探して渓流を歩き回り……そして足を滑らせた。
「きゃっ!?」
「イスカ!」
 尻餅をつくイスカに怜皇が駆け寄ると、イスカは照れたように笑った。
「えへへ、ちょっと滑っちゃった」
 怜皇の手を借りて起き上がる頃には、星輝がドヤ顔で魚を掲げ持っていた。
「どうじゃ、わしの勝ちじゃぞ!」
 顔を見合わせて苦笑する二人。その後も数匹魚を捕まえると、三人は陸に上がって焚き火を始めた。
「派手に濡れてしもうたの? たんと着替えも用意してあるのじゃ! ……レオはちと周りを見とってくれぬかや?」
「……はいはい」
 茂みの向こうに隠れる二人を見送って、怜皇は溜息を吐いた。


「飲んだし食ったし、一気に行くぜー!」
 と、ジオラは山頂目掛けてどんどん進む。その実、殆ど走っている有り様だ。
「……これは追いつけんな」
 ヴィジェアは早くも諦め、ゆっくりと登ることにした。そんな主を、侍女・カルディアはちらちらと伺っている。
「……カルディア、好きにしていいぞ」
「では、失礼致します」
 と言って、カルディアも駆け出した。
「若いというのはいいことだが、老骨に鞭打つ身にもなってくれんかね、全く」
 すぐに見えなくなった二人を、ヴィジェアはゆっくり追いかけた。

 ジャック・J・グリーヴ(ka1305)は一人で唸っていた。
「偶にゃ平民に混じって楽しむのも悪かねぇ……悪かねぇが、知り合いを誘えとか何だその無理難題!?」
 山をちょっと分け入った所で、ジャックはぶつぶつと呟いている。
「貴族は孤高に生きるが定め、誘える知り合いなんざいるわけねぇ。決して俺様が友達いないとかあまつさえぼっちだとかそういうんじゃねぇから、マジで」
「マジで?」
「どわーっ!?」
 突然現れた日高・明(ka0476)に、ジャックは驚いて飛び退いた。
「な、なんだいきなり!」
「いや、ぼーっとだけしに来たんだけどさ、一人でぶつぶつ何か言ってる人がいたから、つい……」
「つい、で脅かすんじゃねぇ!」
「そっちが勝手に驚いたんじゃないか」
 などと言いながら、ジャックが山を登ると言うと、何もすることがない明はついていくことにした。
「景色が良けりゃ新しい商材になっかもしんねぇ」
「観光業か。こっちではあまり見ないね」
「ヘロー☆」
「うおおーぅ!?」
 唐突に声をかけてきた茅ヶ坂 海獺郎(ka2686)に、ジャックは驚いて飛び退いた。
「なんだなんだ、随分けったいな反応じゃあねぇかい」
「どいつもこいつも、突然声をかけるのが趣味か!」
「んまぁ俺のこれは趣味みたいなもんだがね」
 海獺郎も山頂を目指すというから、今度は三人で山を登ることになった。
「いやぁ、見事なモンだねぇ。秋風も爽やかで実に良い心持ちだ」
 ときょろきょろする海獺郎。
「何探してるんだ?」
「紅葉に鹿は付き物だからな」
「花札か……懐かしいな」
「そうさな、カブも久しくやってねぇなぁ。どうだ? 今度一局やっか?」
「何を話してるのかさっぱりわかんねぇ」
 日本出身の二人に挟まれ、ジャックは肩を落とす。なんだか妙なことになってきているが、どうすればいいのかも分からなかった。
「世界違えど律の風、紅葉の錦に変わり無しか。どうやら紅の世界にも竜田姫様はいらっしゃるようだぜ」
「本当にいそうだから異世界は困る……ん?」
 三人揃って足を止めた。
「山の木ですら色づき、人の目を楽しませているというのに。落ちた葉ですらそこに棲む虫たちの布団となり、役に立っているというのに」
 何やらうずくまって地面を眺める、フードの女性がいた。
「ゴミ虫以下の私ときた日には、赤くなることもできず実をつけることもできず……ここで穴を掘って身体ごと埋まれば、すこしは大地の養分となるでしょうか」
 究極ネガ思考系女子、ニャンゴ・ニャンゴ(ka1590)である。
「それすらも分からない……役たたずの上に無知ときては救いようがありません」
(思った傍から女か……! でも脅かして来なかったな。いやでもなんか普通に怖くね?)
 内心呻くジャックをよそに、海獺郎は彼女の肩をぽんと叩いた。
「ヘロー☆」
「へ、へろー……?」
 あいつの謎の社交性を見習うべきなんだろうか、とジャックは思った。
「随分辛気臭いこと言うじゃあないのお嬢さん。一体全体どうしたんだい」
「考えた結果、私にできる唯一のことと言えばどんぐりを集めることだと思い至りました」
「なんでだ」
 明が思わず突っ込んだ。彼女の前には、種類ごとに分けられたどんぐりが綺麗に並んでいる。
「これで少しでも小動物の皆様方が食料を見つけやすくなれば幸いかと思いまして」
「ははぁ、なるほど。それなら、俺も一つ噛ませてもらおうかい」
 と海獺郎はどんぐりを一つ追加した。
「いつ拾ってきたんだ……?」
「代わりと言っちゃあなんだが、どうだい、暇なら一緒に天辺目指さねぇか。なぁジャックさん?」
「は? お、おう」
「ほ、本当に構わないのですか。ゴミ屑の私を連れて行って皆さんが奇異の目で見られたりとかは……」
 と言うニャンゴの顔すらまともに見れず、ジャックは顔を赤くしながら目を逸らした。
「お、おう」
「ほれ見ろ、男一人を赤くするくらいは出来るじゃねえかいお嬢さん。そう悲観しなさんな。さ、行こうぜ」
 と海獺郎に押し切られてニャンゴも連れられ、気がついたら四人に膨らんでいた。
 なんだこの流れ……ジャックはそう思った。
「なんだろう、この流れ」
 明はハッキリとそう言った。

「花畑の恋人同士の様に……は見えなさそうですが」
 半ば走りながら斜面を登っていくジオラを追いかけて、カルディアは呟いた。
 その勢いに先行していた四人組がなんだなんだと道を開ける。
「友人が失礼致しました」
「い、いや、気にしないでくれ」
 妙に顔が赤い貴族の男性と会釈し、頂上まで駆け上がる。
 瞬間、赤い世界に息を呑んだ。
「これは……」
 展望台のようになった山の頂上からは、周囲の光景が一望できた。
 眼下は一面燃え立つような紅色に染まっている。
「ははっ、見ろよカル! すげーなこれ!」
 東西南北どこを見ても鮮やかに色付いた紅葉に満ちていて、地上の様子すら伺えないほど。赤い海か、あるいは稲穂の群れか、風に揺られて波打っていた。
「イルムたち、焚き火してるな。すげー、よく見える! 渓流で釣りしてるのもいる」
 素直に感動するジオラの隣で、カルディアもその景色に見とれていた。
 遅れて、ジャックたち四人も頂上に到着する。
「おぉ……こりゃすげぇな。見渡す限り真っ赤じゃねぇか」
「流石にここまで来ると感慨深いな」
 四人はその景色に様々に反応していた。
「塵芥の私が皆さんと同じ感動を享受するなんて……」
 ニャンゴも分かりづらいが感動しているらしかった。
「ジオラ、少しは年寄りを労われ」
 と、最後にヴィジェアが到着する。
「ヴィーが運動不足なんだろ」
「全く……」
 と腕を組んで、ヴィジェアも景色を見下ろす。
 海獺郎はどかっと岩に腰掛けた。
「缶ビールなのが残念だが、紅葉酒と洒落込みましょうや。おたくもどう、一杯」
「……おう、貰うわ」
 ジャックも岩に腰掛けて、缶ビールを受け取った。二人して一気に煽ると、息をつく。
 妙な流れだったがこういうのも悪くないな、とジャックは思った。
「……青の世界の奴らも達者でやってりゃ良いがね」
「そうだね……」
 海獺郎のぼやきに、明は小さく頷いた。
「お、酒か? あたしも飲む!」
 開けられた缶ビールにジオラが反応して、またちょっとした酒盛りが始まるのだが、それはまた別のお話である。

依頼結果

依頼成功度大成功
面白かった! 14
ポイントがありませんので、拍手できません

現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!

MVP一覧

  • 雄弁なる真紅の瞳
    エヴァ・A・カルブンクルスka0029
  • 戦闘鬼
    月架 尊ka0114
  • 大口叩きの《役立たず》
    トライフ・A・アルヴァインka0657
  • Monotone Jem
    ニャンゴ・ニャンゴka1590
  • ライフ・ゴーズ・オン
    ジルボka1732
  • その力は未来ある誰かの為
    神代 誠一ka2086
  • うっかり
    Hachi=Beeka2450
  • 超☆嗅覚
    ka2456
  • アネゴ!
    ヴィジェア=ダンディルディエンka3316

重体一覧

参加者一覧

  • 雄弁なる真紅の瞳
    エヴァ・A・カルブンクルス(ka0029
    人間(紅)|18才|女性|魔術師
  • 戦闘鬼
    月架 尊(ka0114
    人間(蒼)|16才|男性|疾影士
  • 魔弾の射手
    エルム(ka0121
    エルフ|17才|女性|魔術師
  • アックスブレード「ツヴァイシュトースツァーン」マイスター
    ティーア・ズィルバーン(ka0122
    人間(蒼)|22才|男性|疾影士

  • フラン・レンナルツ(ka0170
    人間(蒼)|23才|女性|猟撃士

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 【ⅩⅧ】また"あした"へ
    十色・T・ エニア(ka0370
    人間(蒼)|15才|男性|魔術師
  • 挺身者
    日高・明(ka0476
    人間(蒼)|17才|男性|闘狩人
  • 大口叩きの《役立たず》
    トライフ・A・アルヴァイン(ka0657
    人間(紅)|23才|男性|機導師
  • 聖なる焔預かりし者
    瀬織 怜皇(ka0684
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 【魔装】の監視者
    星輝 Amhran(ka0724
    エルフ|10才|女性|疾影士
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • ノブレス・オブリージュ
    ジャック・J・グリーヴ(ka1305
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • 心の友(山猫団認定)
    天川 麗美(ka1355
    人間(紅)|20才|女性|機導師
  • Monotone Jem
    ニャンゴ・ニャンゴ(ka1590
    人間(紅)|20才|女性|闘狩人
  • ライフ・ゴーズ・オン
    ジルボ(ka1732
    人間(紅)|16才|男性|猟撃士
  • 白金の盾
    シェリア・プラティーン(ka1801
    人間(紅)|19才|女性|聖導士
  • その力は未来ある誰かの為
    神代 誠一(ka2086
    人間(蒼)|32才|男性|疾影士
  • うっかり
    Hachi=Bee(ka2450
    エルフ|24才|女性|猟撃士
  • 超☆嗅覚
    狛(ka2456
    人間(紅)|17才|男性|霊闘士
  • ビューティー・ヴィラン
    ジオラ・L・スパーダ(ka2635
    エルフ|24才|女性|霊闘士

  • 海獺郎(ka2686
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • アネゴ!
    ヴィジェア=ダンディルディエン(ka3316
    エルフ|28才|女性|魔術師
  • は た ら け
    鵤(ka3319
    人間(蒼)|44才|男性|機導師

  • カルディア(ka3570
    エルフ|23才|女性|闘狩人

サポート一覧

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/11/26 21:22:18
アイコン 【相談卓】紅葉狩り
Uisca=S=Amhran(ka0754
エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2014/11/24 23:12:29