ゲスト
(ka0000)
【CF】百年旅~キャラソン作ろう
マスター:深夜真世
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/12/21 19:00
- 完成日
- 2018/01/03 23:54
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「クリスマスコンサート?」
きょとん、としてフラ・キャンディ(kz0121)が聞き返した。
「ええ。ここってテラス席でしょう? いつもフラちゃんたちには店員さんのお手伝いばかりお願いして申し訳ないから、一度のびのび演奏してもらいたいの」
チョコレート専門店「チョコレート・ハウス」のオーナー、シエラ・エバンスは笑みをたたて言う。
これまでも同盟領は蒸気工業都市「フマーレ」の一角にあるこの店で、フラたちハンターはオリジナルチョコレートリキュール「ショコラヴィーナス」を使ったカクテルの販売で協力してきた。カクテルレシピはもちん、カクテルをイメージした衣装に着替えての店内給仕まで。ただ、音楽ユニット「リラ・ゼーレ」として本格的に演奏したことはない。
「でも、お店の売り上げとかは大丈夫なの?」
フラ、チョコレートケーキをぱくりとやりながら確認する。
「フラちゃんたちに頼んでるのって、これまでお店の業態から外れる夜の営業だったでしょ? 期間限定の臨時営業だから、『これから期間限定の夜間営業始めます』ってアピールを込めて初日に演奏してもらいたいの」
つまり、クリスマス期間限定の臨時開店イベント。
「うん、そういうことならボクはいいよ。後はシェイクさんに……」
「もちろんシェイクの許可は取ってるわ。フラちゃんがいいなら決まりね」
シエラ、にっこり。
シェイクとはリラ・ゼーレの窓口をしているオカマ興行師。どうやらほかの興行も忙しいらしく、後はフラの意向だけだったので本日は席を外しているようで。
「当日はテラス席の半分をステージにして通りの方を向いて演奏してほしいの。残り半部の席が隣にあるけど、そっちを正面にすると閉じた空間での演奏と思われて通り過ぎられちゃうからね」
ステージとしては、テラスの手すりが邪魔になって正面としては失格だが、今回はそこに臨時夜間営業を知らせる横断幕を出すからいいとのこと。なお、通りに出ての販売は許可を取ってなく、許可も下りないため禁止となる。
「それで、当日はどんな曲をすればいいの?」
「もちろんクリスマスソングがメーンだけど……フラちゃん、前に百年目の掟がどうこうって歌、うたってたでしょ?」
「う……あれはあまり口にしたくないよぅ」
恥ずかしがったのは、自分がエルフの隠れ里を追い出された運命を織り込んだ内容で、一人旅をしていた時に寂しさを紛らわせるためにひとり口ずさんでいた曲だから。
「いい歌よ? 遠い約束や見えない絆を感じさせる面もあるし、一人ぼっちの人に明日へ歩いて行く勇気を与えると思うの」
「そ、そう?」
「だからね、来てくれるメンバーにも何か個人を歌う曲か歌をやってほしいの。ほら、フラちゃんたちもここでよく働くでしょ? 売り込んでおきたいってのもあるし」
ほら、短いキャラソンは自己紹介にもなるじゃない、と人差し指を立てる。
そんなわけでキャラソン(短い暫定版)もしくはキャラテーマ、作ろう!
なお、奏者の足りない部分はシェイクの楽団「シェイクス」から応援が駆けつけます。アンプやスピーカーやマイクなど電気的なガジェットはないので、エレキギターでぎゅんぎゅんとかできないので注意を。ピアノやドラムセットは店内にあります。
きょとん、としてフラ・キャンディ(kz0121)が聞き返した。
「ええ。ここってテラス席でしょう? いつもフラちゃんたちには店員さんのお手伝いばかりお願いして申し訳ないから、一度のびのび演奏してもらいたいの」
チョコレート専門店「チョコレート・ハウス」のオーナー、シエラ・エバンスは笑みをたたて言う。
これまでも同盟領は蒸気工業都市「フマーレ」の一角にあるこの店で、フラたちハンターはオリジナルチョコレートリキュール「ショコラヴィーナス」を使ったカクテルの販売で協力してきた。カクテルレシピはもちん、カクテルをイメージした衣装に着替えての店内給仕まで。ただ、音楽ユニット「リラ・ゼーレ」として本格的に演奏したことはない。
「でも、お店の売り上げとかは大丈夫なの?」
フラ、チョコレートケーキをぱくりとやりながら確認する。
「フラちゃんたちに頼んでるのって、これまでお店の業態から外れる夜の営業だったでしょ? 期間限定の臨時営業だから、『これから期間限定の夜間営業始めます』ってアピールを込めて初日に演奏してもらいたいの」
つまり、クリスマス期間限定の臨時開店イベント。
「うん、そういうことならボクはいいよ。後はシェイクさんに……」
「もちろんシェイクの許可は取ってるわ。フラちゃんがいいなら決まりね」
シエラ、にっこり。
シェイクとはリラ・ゼーレの窓口をしているオカマ興行師。どうやらほかの興行も忙しいらしく、後はフラの意向だけだったので本日は席を外しているようで。
「当日はテラス席の半分をステージにして通りの方を向いて演奏してほしいの。残り半部の席が隣にあるけど、そっちを正面にすると閉じた空間での演奏と思われて通り過ぎられちゃうからね」
ステージとしては、テラスの手すりが邪魔になって正面としては失格だが、今回はそこに臨時夜間営業を知らせる横断幕を出すからいいとのこと。なお、通りに出ての販売は許可を取ってなく、許可も下りないため禁止となる。
「それで、当日はどんな曲をすればいいの?」
「もちろんクリスマスソングがメーンだけど……フラちゃん、前に百年目の掟がどうこうって歌、うたってたでしょ?」
「う……あれはあまり口にしたくないよぅ」
恥ずかしがったのは、自分がエルフの隠れ里を追い出された運命を織り込んだ内容で、一人旅をしていた時に寂しさを紛らわせるためにひとり口ずさんでいた曲だから。
「いい歌よ? 遠い約束や見えない絆を感じさせる面もあるし、一人ぼっちの人に明日へ歩いて行く勇気を与えると思うの」
「そ、そう?」
「だからね、来てくれるメンバーにも何か個人を歌う曲か歌をやってほしいの。ほら、フラちゃんたちもここでよく働くでしょ? 売り込んでおきたいってのもあるし」
ほら、短いキャラソンは自己紹介にもなるじゃない、と人差し指を立てる。
そんなわけでキャラソン(短い暫定版)もしくはキャラテーマ、作ろう!
なお、奏者の足りない部分はシェイクの楽団「シェイクス」から応援が駆けつけます。アンプやスピーカーやマイクなど電気的なガジェットはないので、エレキギターでぎゅんぎゅんとかできないので注意を。ピアノやドラムセットは店内にあります。
リプレイ本文
●
――ボンボン、しゃーん、スタタ・タン……。
少し広めの屋内に弦楽器やドラムセットの調子を確かめるような音が不規則に響く。
「いいよね、この雰囲気」
霧雨 悠月(ka4130)がとんとんと軽くジャンプして体をほぐしていた。
「この……って、リハーサルの雰囲気?」
「そうだね。これから始まるって感じでわくわくするから」
座って飲み物を持ち見上げるフラ・キャンディ(kz0121)ににこりと返す。
今は本番当日の昼過ぎ。
夜のライブに合わせてバックの手伝いをする楽団「シェイクス」を交え音合わせなどする前だ。
ここで、暁(ka7078)がふあぁ、とあくびをしながら寄って来た。
「夜更かししたから、始まるまで、ちょっとだけお昼寝するなぁ」
「ダメダメ。いくらシェイクスでもリハ無しで合わせられないわよ? 先に通しをするからこっち来て!」
むにむにと目をこすっていた暁だが、興行師のシェイクに怒られた。「あうぅ」と連行されると持ち歌の確認。ペースと流れを確認すると、たったかたん、たったかたんと行進曲のようなリズムが始まった。
「いくらなんでも一日で合わせきれないから原曲はある程度無視して『リラ・ゼーレ』バージョンとして歌ってもらうしかないから割り切ってね」
暁の歌う様子を見てシェイクが説明する。
「白龍さまを祀るのに必要なのは信心ですから大丈夫、なのです!」
Uisca Amhran(ka0754)がぐっと手を握り締めて話に首を突っ込んだ。
「祀る?」
「私は辺境地域の聖地で白龍さまを祀る巫女の一人で、リアルブルーに「あいどる」という人に夢を与える素敵な人達がいるって聞いて……」
イスカ、聞かれてもごもご。
「ええと……つまり?」
「私もあいどるをしたいと思ったのです!」
悠月に確認されて言い切るイスカだった。
「あ、あいどる、ですかぁ?」
これに、フラの隣に座っていた弓月・小太(ka4679)が反応した。巫女ではないが禰宜衣装である。何やら腰が引けている。
「うあー……」
さらにその隣で情けない声が。
「ど、どうしたの、キーリさん?」
眉を捻じ曲げ座っているキーリ(ka4642)をフラが気にする。何やら紙にペンを走らせているようだが。
「作詞とかキャッチーなフレーズとか、私才能ないみたい」
「め、珍しいね。いつもは自信たっぷりなのに」
フラ、前回恋愛ごとの相談で励ましてもらった姿と正反対の様子に汗たら~。
が、しかし!
「完璧な私の数少ない欠点ね」
キーリ、ドヤ顔。何かに負けたとかそんな思いは一切ない。
「言い切った……」
「キーリさんらしいね」
呆れるフラにぽむぽむする悠月。
「う、歌とかこういうのしかわからないのですけどぉ。だ、大丈夫でしょうかねぇ」
その横では小太が歌詞と曲のイメージを書いた紙をシェイクに渡している。
「大丈夫よ。……恋人の前でしょ? どっしり構えておくのがいいわよぉ」
意地悪そうな一言に小太はもちろん並んで座るフラも小さくなって赤くなったが。
「そうそう。よくわかんないけど、歌って踊れば悩みなんて吹き飛ぶよ!」
ここでアリア(ka2394)が元気よく。
「一人じゃないんだから大丈夫……え? 次はあたし? アイドルだし頑張るねー」
アリアが皆を励まして、眠そうな暁と入れ替わり音合わせに向かう。
「あとはどういう構成にするかだわねぇ」
シェイクはメモした紙を見ながら楽しそうにしていた。
以下、そのメモの内容。
イスカ/きゅんきゅんポップス
アリア/しっとり応援ソング
悠月/アップテンポナンバー
キーリ/夢見るノクターン
小太/東方神秘詠唱曲
暁/ちびっ子元気行進曲
フラ/切ないバラード
コンサートでの演奏順はまだ決まってない。
●
そして夕方。
チョコレート・ハウスのチョコケーキを求める人でにぎわった、閉店間近の店舗テラス席で。
「じゃ、いくよ?」
フラがドラムセットでずずたん、ずずたんとリズムを取った。シェイクスのメンバーがギターなどでベースラインを紡いだ。
息を吸い込み、悠月と小太が笛で入りメーンのメロディラインを楽しく。
遅れてキーリのクレセントリュートが続きしとやかさを。
アリアがハンドベルでアクセントをつけ聖なる雰囲気を。
今度はイスカがタンバリンでにぎやかに。
最後に暁がトライアングルでチーンと清らかに。
全員が揃ったところでもう一度イントロリピート。にぎやかにクリスマスの定番曲を、体を揺らしてリズムを取りながら、楽しく演奏開始した。店の前を通る人も「あら」、「まあ」などと足を止める。中には手拍子を送る人もいた。
と、ここで演奏が止まった。
「それじゃ、これからメンバーの紹介とそれぞれの曲のプレゼント、いくね?」
フラの声掛けとともに演奏再開。心弾むような、楽しいリズムが響く。
そんな中、白いヒラヒラな巫女衣装のイスカが出て来た。
「聖地の巫女、そしてあいどるとして、歌と舞を披露いたします」
ぺこりと一礼。
「曲は『見守っていてネ☆白龍様♪』。なのです!」
♪
紅き大地を every☆守護せし
聖地に坐した lovely☆白龍様
♪
タイトル紹介の声に続いて歌声。一気に声の質が変わる。
「分かりやすい歌詞で繰り返しが多いから馴染みやすいのよ」
袖でシェイクがうんうん。
調子を取りやすいポップスなので聴衆も手拍子で続いている。初っ端を任せた理由である。やや歌詞の詰まっているところはむしろ見せ場。忙しく歌って振り付けして魅力全壊。
♪
この地に住まう 私たち
キュン☆キュン☆させて
守り導き給へとpray~
♪
胸の前でキュンキュンさせた腕を伸ばすメッセージ性の高い振り付けもいい感じである。男性客も思わず立ち止まっていたり。
●
「あふぅ、俺の出番だなー。まだ眠いけど、頑張るぅ……その前にお水ちょーだい?」
続いてお水こくこく飲みつつ暁が前に。昨晩夜更かししたのは内緒である。
が、この水で目が覚めた!
「うし! 目も覚めたしお客さんもいっぱいだし……」
握りこぶし作ってからいっぱいに息を吸い込む。
「見ててください! 聞いてください! コレが英雄を目指す俺の歌だー! 『暁の英雄』!」
どかーん、と宣言すると小気味良い行進曲のリズムで演奏が始まった。
♪
日が昇る前に 旅に出るんだ
10の誕生日 (英雄になるぞー!)
街についたなら 人助け
どれにしようかな (迷子じゃないぞ!)
お日様出たら 地図を広げて
今日の行き先 何処に行こうか?
(西に東に自由気ままに!)
♪
「あははっ」
「楽しいですねぇ」
フラや小太も元気よくコーラスして見交わしたり。
「……まいごじゃないもんー」
あらあら。
通りで聞いていた子供がコーラスの後にさらにコーラスを入れてたり。
「これがいいのよねぇ。ハコのサイズ的にも」
シェイク、にまり。
「皆ー! 俺も英雄目指して頑張る! 応援とかお仕事とか宜しくなー!」
暁、最後は前に乗り出してブンブンてを振っていたり。
●
「さ、自分の番だね」
笛を吹いていた悠月が立ち上がる。
「客もノッて来たよ」
「一気に盛り上げようぜ」
ステージ前に行く途中、シェイクスのメンバーが声を掛けて掌を上げて待ち受ける。
「そうだね」
「なんだかちょっぴり気恥ずかしいね。でも……」
ぱしん、ぱしんとハイタッチして前に行く悠月。
そして最後に、交代を待つ暁の元に。
「こーほーって、こんな感じ?」
「そうだね。……僕も、精一杯歌わせてもらうよ!」
ぱしん、とハイタッチして交代すると勢いよくテラスの手すりに足を掛けた!
同時に激しいビートと「ゴーゴー月夜にご用心♪」のコーラスが被った!
「今夜の出会いにこの歌を!」
叫んで手を挙げ目立った悠月、すとんと手すりから下りて歌い始めた。
♪
君が踏み出せないときは 少し背中を押してあげる
それで勇気が出るのなら 僕は守る狼になろう
♪
最初は緩やかだったが再び激しくなる曲調。
ぎゃんぎゃん、ぎゅんぎゅんご機嫌なビート。
魂を込めて歌う悠月の額に汗が光る。
♪
Go!Go! 太陽輝くダンスフロアで 夢の一歩を踏み出すんだ
でもでも 後ろは振り向かないで 月夜は狼に御用心っ
♪
わあっ、とここまでで一番激しい歓声が。
(一体になれた瞬間の心地良さ……あぁ、堪らないね)
汗の粒を散らして指差しウインクする悠月の顔。それは一瞬ですぐにダンスの激しい動きに。
だから観客は集中する。
歌詞に。
一挙手一投足に。
(だから僕は歌が……)
「大好きだ!」
●
――しゃん……。
一つの鈴の音が、熱を帯びた会場に清らかに響いた。
悠月の曲の余韻が残る中、一瞬で雰囲気を変えたのは小太だった。
腰切に袴の異国情緒あふれるいで立ちが相まって、聴衆を新たな予感に包み込んだ。
そして東方風の楽器も加わり、東方風の曲が静かに紡がれた。
♪
月映る みなもかな
ゆらぎ見る いとあはれ
こそやかそ 浮くのりと
とき越え満ち 響け
♪
荒ぶる自然と対話する言の葉を歌い上げる静かな曲。すっ、すっと運ぶ足の音が聞こえてきそうなくらい穏やかだ。視線の先に掲げた手は扇子を持つ形で、それでいて何か神器を示したような荘厳さで。
「ねえ、これ……」
「しぃっ、静かに見守ろう」
先ほどまでの曲と違うことを感じ、聴衆は静かに見守った。子どもたちですら騒ぐことをしない。
その中で、小太が口ずさみ静かに舞う。
♪
みそぎの 儀式に
つどいしあらたま いざみよ
♪
瞳を伏せて流れるように静かに踊り、口ずさむように詠唱する。
激しくはない。
大きな音もしない。
それでも響く。
人々の心に。
場の空気に。
人ならざる何かにも届くように――。
●
そして次に、フラが「百年目の掟」を歌い上げた。
「神聖な歌が続いたわ。これでお膳立てはOK」
舞台袖でシェイクがそう声を掛けたのは、アリアだった。
「次、頼むわよ。人の素晴らしさを歌ってあげて!」
ハンドベルを置いたアリア、頷き駆け出す。ペットのカメもが飛んできてその横をかすめた。
で、大きく観客に手を振った!
「曲名は『アリア』! 歌って踊れば悩みなんて吹き飛ぶよ!」
同時にしっとりしたメロディーが始まった。
少し物悲しい入りだ。
♪
昔あったね 辛いこと、悲しいこと
♪
丁寧に歌い上げる。
気持ちが入っているのは、アリア自身の経験から。
だから歌に込める。
(自信をなくしても、落ち込んでも、失敗しても……あたしの歌で背中を押してあげられればいいなって)
思いを瞳の込めて顔を上げる。
メロディーが力強く、盛り上がりを見せる!
♪
世界に1人なんて事はない
思い出の中の人
気遣ってくれる友達
そして未だ見ぬ共に歩いてくれる誰か
♪
のびやかに明るく歌い上げる。
誰かを支えるように、励ますように。
カモメのシエロも上空で旋回してリズムを取っていたが、下りてきてアリアを励ますように飛ぶ。
♪
きっと誰もが繋がっている
だからあたしは1人じゃない
♪
●
「クリスマスねー。いや、勿論この季節も好きよ?」
最後にキーリが出て来た。
皆の間を抜ける途中に花瓶に飾られた花を抜き取った。とはいえまだつぼみだが……。
「これで私自身もクリスマスカラーだし?」
髪と服の白に、瞳とマントの赤。そして手にした緑の葉と茎。
くるっと回って悪戯そうに言うと、演奏がスタート。
「曲名は『宝石の手』。しっとり聴くといいわ」
手にした緑を振るって歌い出す。
♪
予定調和な未来なんて楽しくない
強張ってるその手 そっと握ってあげる
♪
緩やかな夜想曲。
ただ、緑を手にして、赤のマントを振るって……。
回る。
ひらめく。
振りかざす。
色を強調するように。可能性を示すように。
♪
様々な物語を紡いでいく貴方の右手にはどれほどの価値があるのでしょうね
様々な運命に翻弄されている貴方を唯一導ける私のこの左手で釣り合うかしら
♪
クリスマスの夢が詰まったような。
開ける前のプレゼントのような。
いや、何をプレゼントするか、渡した人が喜んでくれるか。
そんな思いを紡いでいく――。
●
その後は定番のクリスマスソングをレメディーして締めくくった。
テラス席の招待客も、通りを行く人々も満足して大きな拍手をもらった。
「大成功ね。感謝するわ」
打ち上げでオーナーのシエラ・エバンスは満面の笑み。
「予想以上にみんなの持ち歌が良かったわね。リラ・ゼーレとしても、シェイクスとしても大成功よ」
シェイクも感心して、かんぱ~い。
後は楽しく打ち上げだ。
「巫女としてご奉仕なのです!」
イスカ、聖地のお土産として人気の白龍さまサブレ差し入れである。
「お酒、どうぞなのだー!」
暁、酒のワゴンを押してきた。
「じゃ、飲ませてもらいます! やり遂げた気分で、今夜は少し強めに酔いたい気分」
悠月、芸能界のギョーカイに染まってきた。シェイクスのメンバーとわいわい。
「じゃ、私もー」
やり遂げた気分と聞いてアリアもうんうんしながら輪に入る。
「ふぅ、それにしても喉乾いちゃったわ。張り切って歌ったものね」
あーっ!
キーリが杯を重ねているぞっ!
「キーリさん最近飲む量増えてきてない? 大丈夫?」
「ユッキーだって増えてるじゃない。フラっちはお酒薄めて飲んでるの? 遠慮しないで良いのよー? 飲んで良いのよー? ユッキーもそう言ってる。しょーたんもそー言ってう。言ってう」
「言ってうって……あ、その、酔ったらまた僕が送りますからっ。好きなだけ飲んでも大丈夫ですよぉ」
「う? うんっ。そうするっ」
フラ、素直にお酒こくこく。
「リラ・ゼーレの一員として楽しかったのですっ。フラちゃん、ありがとね♪」
「わわっ、イスカさん~」
気分よくフラをむぎゅりするイスカ。これで酒が余計に回ってぱたんきゅう。
「眠いのだー」
暁はおねむ。フラの横にぱたん。
「友人に「元気溌剌カモメシンガー」とか言われたのだよくわかんないけどそんな感じ」
アリアはシェイクスとそんな会話で盛り上がったり。
「この格好で冬出歩いてもダイジョブなのよほらやってみなさいってしょーたんもそー言ってう」
「ちょっとキーリさん!」
「い、言ってないですよぉ」
「白いヒラヒラな巫女衣装でも確かにダイジョブなのですっ」
とかなんとか、楽しく過ごしましたとさ。
とにかく評判がよくしっかり翌日からの夜間営業が知れ渡り、チョコレート・ハウスに多くの客が来たという。
それはそれとして、寝てしまったフラ。
「フラさんがどうであっても、僕はずっと横にいますよー。…ふ、フラさんの事、す、好きですから…」
小太に抱かれて帰宅。そんなことをささやかれても夢の中のようだったり。
え?
悠月は大丈夫だったのか?
……本人に確認すること。
――ボンボン、しゃーん、スタタ・タン……。
少し広めの屋内に弦楽器やドラムセットの調子を確かめるような音が不規則に響く。
「いいよね、この雰囲気」
霧雨 悠月(ka4130)がとんとんと軽くジャンプして体をほぐしていた。
「この……って、リハーサルの雰囲気?」
「そうだね。これから始まるって感じでわくわくするから」
座って飲み物を持ち見上げるフラ・キャンディ(kz0121)ににこりと返す。
今は本番当日の昼過ぎ。
夜のライブに合わせてバックの手伝いをする楽団「シェイクス」を交え音合わせなどする前だ。
ここで、暁(ka7078)がふあぁ、とあくびをしながら寄って来た。
「夜更かししたから、始まるまで、ちょっとだけお昼寝するなぁ」
「ダメダメ。いくらシェイクスでもリハ無しで合わせられないわよ? 先に通しをするからこっち来て!」
むにむにと目をこすっていた暁だが、興行師のシェイクに怒られた。「あうぅ」と連行されると持ち歌の確認。ペースと流れを確認すると、たったかたん、たったかたんと行進曲のようなリズムが始まった。
「いくらなんでも一日で合わせきれないから原曲はある程度無視して『リラ・ゼーレ』バージョンとして歌ってもらうしかないから割り切ってね」
暁の歌う様子を見てシェイクが説明する。
「白龍さまを祀るのに必要なのは信心ですから大丈夫、なのです!」
Uisca Amhran(ka0754)がぐっと手を握り締めて話に首を突っ込んだ。
「祀る?」
「私は辺境地域の聖地で白龍さまを祀る巫女の一人で、リアルブルーに「あいどる」という人に夢を与える素敵な人達がいるって聞いて……」
イスカ、聞かれてもごもご。
「ええと……つまり?」
「私もあいどるをしたいと思ったのです!」
悠月に確認されて言い切るイスカだった。
「あ、あいどる、ですかぁ?」
これに、フラの隣に座っていた弓月・小太(ka4679)が反応した。巫女ではないが禰宜衣装である。何やら腰が引けている。
「うあー……」
さらにその隣で情けない声が。
「ど、どうしたの、キーリさん?」
眉を捻じ曲げ座っているキーリ(ka4642)をフラが気にする。何やら紙にペンを走らせているようだが。
「作詞とかキャッチーなフレーズとか、私才能ないみたい」
「め、珍しいね。いつもは自信たっぷりなのに」
フラ、前回恋愛ごとの相談で励ましてもらった姿と正反対の様子に汗たら~。
が、しかし!
「完璧な私の数少ない欠点ね」
キーリ、ドヤ顔。何かに負けたとかそんな思いは一切ない。
「言い切った……」
「キーリさんらしいね」
呆れるフラにぽむぽむする悠月。
「う、歌とかこういうのしかわからないのですけどぉ。だ、大丈夫でしょうかねぇ」
その横では小太が歌詞と曲のイメージを書いた紙をシェイクに渡している。
「大丈夫よ。……恋人の前でしょ? どっしり構えておくのがいいわよぉ」
意地悪そうな一言に小太はもちろん並んで座るフラも小さくなって赤くなったが。
「そうそう。よくわかんないけど、歌って踊れば悩みなんて吹き飛ぶよ!」
ここでアリア(ka2394)が元気よく。
「一人じゃないんだから大丈夫……え? 次はあたし? アイドルだし頑張るねー」
アリアが皆を励まして、眠そうな暁と入れ替わり音合わせに向かう。
「あとはどういう構成にするかだわねぇ」
シェイクはメモした紙を見ながら楽しそうにしていた。
以下、そのメモの内容。
イスカ/きゅんきゅんポップス
アリア/しっとり応援ソング
悠月/アップテンポナンバー
キーリ/夢見るノクターン
小太/東方神秘詠唱曲
暁/ちびっ子元気行進曲
フラ/切ないバラード
コンサートでの演奏順はまだ決まってない。
●
そして夕方。
チョコレート・ハウスのチョコケーキを求める人でにぎわった、閉店間近の店舗テラス席で。
「じゃ、いくよ?」
フラがドラムセットでずずたん、ずずたんとリズムを取った。シェイクスのメンバーがギターなどでベースラインを紡いだ。
息を吸い込み、悠月と小太が笛で入りメーンのメロディラインを楽しく。
遅れてキーリのクレセントリュートが続きしとやかさを。
アリアがハンドベルでアクセントをつけ聖なる雰囲気を。
今度はイスカがタンバリンでにぎやかに。
最後に暁がトライアングルでチーンと清らかに。
全員が揃ったところでもう一度イントロリピート。にぎやかにクリスマスの定番曲を、体を揺らしてリズムを取りながら、楽しく演奏開始した。店の前を通る人も「あら」、「まあ」などと足を止める。中には手拍子を送る人もいた。
と、ここで演奏が止まった。
「それじゃ、これからメンバーの紹介とそれぞれの曲のプレゼント、いくね?」
フラの声掛けとともに演奏再開。心弾むような、楽しいリズムが響く。
そんな中、白いヒラヒラな巫女衣装のイスカが出て来た。
「聖地の巫女、そしてあいどるとして、歌と舞を披露いたします」
ぺこりと一礼。
「曲は『見守っていてネ☆白龍様♪』。なのです!」
♪
紅き大地を every☆守護せし
聖地に坐した lovely☆白龍様
♪
タイトル紹介の声に続いて歌声。一気に声の質が変わる。
「分かりやすい歌詞で繰り返しが多いから馴染みやすいのよ」
袖でシェイクがうんうん。
調子を取りやすいポップスなので聴衆も手拍子で続いている。初っ端を任せた理由である。やや歌詞の詰まっているところはむしろ見せ場。忙しく歌って振り付けして魅力全壊。
♪
この地に住まう 私たち
キュン☆キュン☆させて
守り導き給へとpray~
♪
胸の前でキュンキュンさせた腕を伸ばすメッセージ性の高い振り付けもいい感じである。男性客も思わず立ち止まっていたり。
●
「あふぅ、俺の出番だなー。まだ眠いけど、頑張るぅ……その前にお水ちょーだい?」
続いてお水こくこく飲みつつ暁が前に。昨晩夜更かししたのは内緒である。
が、この水で目が覚めた!
「うし! 目も覚めたしお客さんもいっぱいだし……」
握りこぶし作ってからいっぱいに息を吸い込む。
「見ててください! 聞いてください! コレが英雄を目指す俺の歌だー! 『暁の英雄』!」
どかーん、と宣言すると小気味良い行進曲のリズムで演奏が始まった。
♪
日が昇る前に 旅に出るんだ
10の誕生日 (英雄になるぞー!)
街についたなら 人助け
どれにしようかな (迷子じゃないぞ!)
お日様出たら 地図を広げて
今日の行き先 何処に行こうか?
(西に東に自由気ままに!)
♪
「あははっ」
「楽しいですねぇ」
フラや小太も元気よくコーラスして見交わしたり。
「……まいごじゃないもんー」
あらあら。
通りで聞いていた子供がコーラスの後にさらにコーラスを入れてたり。
「これがいいのよねぇ。ハコのサイズ的にも」
シェイク、にまり。
「皆ー! 俺も英雄目指して頑張る! 応援とかお仕事とか宜しくなー!」
暁、最後は前に乗り出してブンブンてを振っていたり。
●
「さ、自分の番だね」
笛を吹いていた悠月が立ち上がる。
「客もノッて来たよ」
「一気に盛り上げようぜ」
ステージ前に行く途中、シェイクスのメンバーが声を掛けて掌を上げて待ち受ける。
「そうだね」
「なんだかちょっぴり気恥ずかしいね。でも……」
ぱしん、ぱしんとハイタッチして前に行く悠月。
そして最後に、交代を待つ暁の元に。
「こーほーって、こんな感じ?」
「そうだね。……僕も、精一杯歌わせてもらうよ!」
ぱしん、とハイタッチして交代すると勢いよくテラスの手すりに足を掛けた!
同時に激しいビートと「ゴーゴー月夜にご用心♪」のコーラスが被った!
「今夜の出会いにこの歌を!」
叫んで手を挙げ目立った悠月、すとんと手すりから下りて歌い始めた。
♪
君が踏み出せないときは 少し背中を押してあげる
それで勇気が出るのなら 僕は守る狼になろう
♪
最初は緩やかだったが再び激しくなる曲調。
ぎゃんぎゃん、ぎゅんぎゅんご機嫌なビート。
魂を込めて歌う悠月の額に汗が光る。
♪
Go!Go! 太陽輝くダンスフロアで 夢の一歩を踏み出すんだ
でもでも 後ろは振り向かないで 月夜は狼に御用心っ
♪
わあっ、とここまでで一番激しい歓声が。
(一体になれた瞬間の心地良さ……あぁ、堪らないね)
汗の粒を散らして指差しウインクする悠月の顔。それは一瞬ですぐにダンスの激しい動きに。
だから観客は集中する。
歌詞に。
一挙手一投足に。
(だから僕は歌が……)
「大好きだ!」
●
――しゃん……。
一つの鈴の音が、熱を帯びた会場に清らかに響いた。
悠月の曲の余韻が残る中、一瞬で雰囲気を変えたのは小太だった。
腰切に袴の異国情緒あふれるいで立ちが相まって、聴衆を新たな予感に包み込んだ。
そして東方風の楽器も加わり、東方風の曲が静かに紡がれた。
♪
月映る みなもかな
ゆらぎ見る いとあはれ
こそやかそ 浮くのりと
とき越え満ち 響け
♪
荒ぶる自然と対話する言の葉を歌い上げる静かな曲。すっ、すっと運ぶ足の音が聞こえてきそうなくらい穏やかだ。視線の先に掲げた手は扇子を持つ形で、それでいて何か神器を示したような荘厳さで。
「ねえ、これ……」
「しぃっ、静かに見守ろう」
先ほどまでの曲と違うことを感じ、聴衆は静かに見守った。子どもたちですら騒ぐことをしない。
その中で、小太が口ずさみ静かに舞う。
♪
みそぎの 儀式に
つどいしあらたま いざみよ
♪
瞳を伏せて流れるように静かに踊り、口ずさむように詠唱する。
激しくはない。
大きな音もしない。
それでも響く。
人々の心に。
場の空気に。
人ならざる何かにも届くように――。
●
そして次に、フラが「百年目の掟」を歌い上げた。
「神聖な歌が続いたわ。これでお膳立てはOK」
舞台袖でシェイクがそう声を掛けたのは、アリアだった。
「次、頼むわよ。人の素晴らしさを歌ってあげて!」
ハンドベルを置いたアリア、頷き駆け出す。ペットのカメもが飛んできてその横をかすめた。
で、大きく観客に手を振った!
「曲名は『アリア』! 歌って踊れば悩みなんて吹き飛ぶよ!」
同時にしっとりしたメロディーが始まった。
少し物悲しい入りだ。
♪
昔あったね 辛いこと、悲しいこと
♪
丁寧に歌い上げる。
気持ちが入っているのは、アリア自身の経験から。
だから歌に込める。
(自信をなくしても、落ち込んでも、失敗しても……あたしの歌で背中を押してあげられればいいなって)
思いを瞳の込めて顔を上げる。
メロディーが力強く、盛り上がりを見せる!
♪
世界に1人なんて事はない
思い出の中の人
気遣ってくれる友達
そして未だ見ぬ共に歩いてくれる誰か
♪
のびやかに明るく歌い上げる。
誰かを支えるように、励ますように。
カモメのシエロも上空で旋回してリズムを取っていたが、下りてきてアリアを励ますように飛ぶ。
♪
きっと誰もが繋がっている
だからあたしは1人じゃない
♪
●
「クリスマスねー。いや、勿論この季節も好きよ?」
最後にキーリが出て来た。
皆の間を抜ける途中に花瓶に飾られた花を抜き取った。とはいえまだつぼみだが……。
「これで私自身もクリスマスカラーだし?」
髪と服の白に、瞳とマントの赤。そして手にした緑の葉と茎。
くるっと回って悪戯そうに言うと、演奏がスタート。
「曲名は『宝石の手』。しっとり聴くといいわ」
手にした緑を振るって歌い出す。
♪
予定調和な未来なんて楽しくない
強張ってるその手 そっと握ってあげる
♪
緩やかな夜想曲。
ただ、緑を手にして、赤のマントを振るって……。
回る。
ひらめく。
振りかざす。
色を強調するように。可能性を示すように。
♪
様々な物語を紡いでいく貴方の右手にはどれほどの価値があるのでしょうね
様々な運命に翻弄されている貴方を唯一導ける私のこの左手で釣り合うかしら
♪
クリスマスの夢が詰まったような。
開ける前のプレゼントのような。
いや、何をプレゼントするか、渡した人が喜んでくれるか。
そんな思いを紡いでいく――。
●
その後は定番のクリスマスソングをレメディーして締めくくった。
テラス席の招待客も、通りを行く人々も満足して大きな拍手をもらった。
「大成功ね。感謝するわ」
打ち上げでオーナーのシエラ・エバンスは満面の笑み。
「予想以上にみんなの持ち歌が良かったわね。リラ・ゼーレとしても、シェイクスとしても大成功よ」
シェイクも感心して、かんぱ~い。
後は楽しく打ち上げだ。
「巫女としてご奉仕なのです!」
イスカ、聖地のお土産として人気の白龍さまサブレ差し入れである。
「お酒、どうぞなのだー!」
暁、酒のワゴンを押してきた。
「じゃ、飲ませてもらいます! やり遂げた気分で、今夜は少し強めに酔いたい気分」
悠月、芸能界のギョーカイに染まってきた。シェイクスのメンバーとわいわい。
「じゃ、私もー」
やり遂げた気分と聞いてアリアもうんうんしながら輪に入る。
「ふぅ、それにしても喉乾いちゃったわ。張り切って歌ったものね」
あーっ!
キーリが杯を重ねているぞっ!
「キーリさん最近飲む量増えてきてない? 大丈夫?」
「ユッキーだって増えてるじゃない。フラっちはお酒薄めて飲んでるの? 遠慮しないで良いのよー? 飲んで良いのよー? ユッキーもそう言ってる。しょーたんもそー言ってう。言ってう」
「言ってうって……あ、その、酔ったらまた僕が送りますからっ。好きなだけ飲んでも大丈夫ですよぉ」
「う? うんっ。そうするっ」
フラ、素直にお酒こくこく。
「リラ・ゼーレの一員として楽しかったのですっ。フラちゃん、ありがとね♪」
「わわっ、イスカさん~」
気分よくフラをむぎゅりするイスカ。これで酒が余計に回ってぱたんきゅう。
「眠いのだー」
暁はおねむ。フラの横にぱたん。
「友人に「元気溌剌カモメシンガー」とか言われたのだよくわかんないけどそんな感じ」
アリアはシェイクスとそんな会話で盛り上がったり。
「この格好で冬出歩いてもダイジョブなのよほらやってみなさいってしょーたんもそー言ってう」
「ちょっとキーリさん!」
「い、言ってないですよぉ」
「白いヒラヒラな巫女衣装でも確かにダイジョブなのですっ」
とかなんとか、楽しく過ごしましたとさ。
とにかく評判がよくしっかり翌日からの夜間営業が知れ渡り、チョコレート・ハウスに多くの客が来たという。
それはそれとして、寝てしまったフラ。
「フラさんがどうであっても、僕はずっと横にいますよー。…ふ、フラさんの事、す、好きですから…」
小太に抱かれて帰宅。そんなことをささやかれても夢の中のようだったり。
え?
悠月は大丈夫だったのか?
……本人に確認すること。
依頼結果
依頼成功度 | 大成功 |
---|
面白かった! | 5人 |
---|
ポイントがありませんので、拍手できません
現在のあなたのポイント:-753 ※拍手1回につき1ポイントを消費します。
あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
MVP一覧
重体一覧
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/12/18 16:31:52 |
||
【相談卓】歌い手控え室 Uisca=S=Amhran(ka0754) エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/12/19 23:10:49 |