ゲスト
(ka0000)
【初夢】怠惰な姫を楽しませろ(命がけ)
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/01/10 09:00
- 完成日
- 2018/01/23 19:43
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
「――退屈ね」
その一言を聞いた時、彼女――ジャンヌ・ポワソン(kz0154)姫の傍に控える者達に電流が走った。
天蓋付きのベッドの上で、着の身着のままだらしない寝巻姿で寝返りをうった彼女は、天井の梁を見つめながら熱っぽい溜息を吐く。
対して、執事長エヴァルド・ブラマンデ(kz0076)の行動は早かった。
昼下がりになっても今みたいな恰好でグータラしている姫様は怠惰の極みにいるお方であったが、怠惰であるからといって退屈を知らないわけではない。
むしろ怠惰であるがゆえに、怠惰を感じるために、彼女は誰よりも退屈を嫌う。
無論、その退屈を紛らわそうと本人も何か趣向を凝らそうとするのだが、それはもう怠惰な人間がやろうとすることなんて要領を得るわけがなく、面白さの欠片もないものだ。
それでいっそう不機嫌になられては被害を受けるのは傍に控える者達であり、それはひいては城の、国の一大事となりかねない。
「姫様、でしたらひとつ妙案がございます」
だからこそ、彼の頭の回転は速かった。
その時に限っては普段の千倍は早かった。
「そう……じゃあ、それで」
そして、姫様が内容も聞かずにそう返すことも、彼の計算のうちだった。
少なくとも、これでしばしの猶予は得られるのだから。
そして翌日、天空の城“夢幻城”の中にとある張り紙が張り出された。
城の者達がこぞって眺めるには、
「新春かくし芸大会開催。ジャンヌ姫を楽しませよ。楽しませることができた者には思うままの褒美を取らす」
という文面と共に、その開催日時が記されていた。
思うままの褒美――なんと素敵な響きだろう。
思うまま、というなら思うままなのだろう。
欲しかったあれもこれも、やりたかったあれもこれも……秘めていた夢が叶うのだ。
めんどくさがりで有名なジャンヌ姫を楽しませる、という難題が立ちはだかっているが、なに死ぬわけでもない。
挑戦するだけタダだ。
そんな軽い気持ちで色めき立つ城内で、その日から思い思いの芸を練習する者達の姿が散見されたという。
そして当日、謁見の間に集まった大勢の従者たち。
この日の為に練習してきた「かくし芸」の準備を済ませて、様々な道具や衣装に身を包み、お互いに「俺はなにをする」「私はかにをする」と、嬉々としてお互いの得意ネタを語り合う。
そんなほほえましい空気を諫めるように、ジャンヌ姫の傍に控えたエヴァルドが小さく咳払いをした。
「みな、よく集まった。これより、新春かくし芸大会を開催する。ルールはただ1つ、姫様を楽しませることだ! その判定は、もちろん姫様自身が行ってくださる」
言いながら手の平を差し向けた玉座のジャンヌ姫は、頬杖をつきながら大きな大きな欠伸で返事をする。
今から、彼女を楽しませないといけないのか――実際に彼女の様子を見て、すでに何人か尻込みしてしまっている様子がうかがえた。
「それでは、最初の者!」
「は~い! 1番、ルミちゃん。歌います☆」
「1」と書かれた番号札を下げたメイドのルミ・ヘヴンズドア(kz0060)が、きゃぴきゃぴした衣装を身にまとって玉座前のステージへ登る。
そして、どこからともなく鳴り響くミュージックに合わせてランランルンルンと持ち歌を披露した。
しばらくは変わらぬ様子で彼女のステージを眺めていた姫様だったが、やがて頬杖を崩すと、手すりの先についている丸くて赤い大きなボタンを手の平でバチンと叩く。
その瞬間ぱかりとステージの床が2つに割れて、突然の浮遊感と共にルミは驚いて足元を見た。
そこには今まで立っていた床はなく、代わりに美しくも果てしない青空が遙か下方まで広がっていた。
「えっ、ここ天k――」
最期の言葉をいい終わらない内に、彼女の身体が青空へと吸い込まれていく。
しばらくして、キリキリと歯車の軋みを響かせながらステージの床がもとに戻ると、ジャンヌは大きくため息をついた。
「……つまらないわ。次」
目の前で起こったことに対して、ただ呆気に取られていた他の参加者たちは、思わずゾクリと背筋を震わせる。
――あっ、これガチのやつだ。
「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」」」
軽い気持ちで参加した、それほど芸に自信の無い者達が、蜘蛛の子を散らしたように謁見の間から駆け出す。
が、それを逃しはしないとでも言うようにジャンヌがバチンとボタンを押すと、まるで逃走ルートを見計らっていたかのように彼らの足元だけ床がパカリと開いて、哀れな断末魔を響かせながら十数人が青空の中へと落ちて行った。
「……次」
淡々と口にしたジャンヌ姫に、残された者達は覚悟を決めるしかなかった。
やるぞ、やるしかない。
――生き残るために。
――“ご褒美”を得るために。
その一言を聞いた時、彼女――ジャンヌ・ポワソン(kz0154)姫の傍に控える者達に電流が走った。
天蓋付きのベッドの上で、着の身着のままだらしない寝巻姿で寝返りをうった彼女は、天井の梁を見つめながら熱っぽい溜息を吐く。
対して、執事長エヴァルド・ブラマンデ(kz0076)の行動は早かった。
昼下がりになっても今みたいな恰好でグータラしている姫様は怠惰の極みにいるお方であったが、怠惰であるからといって退屈を知らないわけではない。
むしろ怠惰であるがゆえに、怠惰を感じるために、彼女は誰よりも退屈を嫌う。
無論、その退屈を紛らわそうと本人も何か趣向を凝らそうとするのだが、それはもう怠惰な人間がやろうとすることなんて要領を得るわけがなく、面白さの欠片もないものだ。
それでいっそう不機嫌になられては被害を受けるのは傍に控える者達であり、それはひいては城の、国の一大事となりかねない。
「姫様、でしたらひとつ妙案がございます」
だからこそ、彼の頭の回転は速かった。
その時に限っては普段の千倍は早かった。
「そう……じゃあ、それで」
そして、姫様が内容も聞かずにそう返すことも、彼の計算のうちだった。
少なくとも、これでしばしの猶予は得られるのだから。
そして翌日、天空の城“夢幻城”の中にとある張り紙が張り出された。
城の者達がこぞって眺めるには、
「新春かくし芸大会開催。ジャンヌ姫を楽しませよ。楽しませることができた者には思うままの褒美を取らす」
という文面と共に、その開催日時が記されていた。
思うままの褒美――なんと素敵な響きだろう。
思うまま、というなら思うままなのだろう。
欲しかったあれもこれも、やりたかったあれもこれも……秘めていた夢が叶うのだ。
めんどくさがりで有名なジャンヌ姫を楽しませる、という難題が立ちはだかっているが、なに死ぬわけでもない。
挑戦するだけタダだ。
そんな軽い気持ちで色めき立つ城内で、その日から思い思いの芸を練習する者達の姿が散見されたという。
そして当日、謁見の間に集まった大勢の従者たち。
この日の為に練習してきた「かくし芸」の準備を済ませて、様々な道具や衣装に身を包み、お互いに「俺はなにをする」「私はかにをする」と、嬉々としてお互いの得意ネタを語り合う。
そんなほほえましい空気を諫めるように、ジャンヌ姫の傍に控えたエヴァルドが小さく咳払いをした。
「みな、よく集まった。これより、新春かくし芸大会を開催する。ルールはただ1つ、姫様を楽しませることだ! その判定は、もちろん姫様自身が行ってくださる」
言いながら手の平を差し向けた玉座のジャンヌ姫は、頬杖をつきながら大きな大きな欠伸で返事をする。
今から、彼女を楽しませないといけないのか――実際に彼女の様子を見て、すでに何人か尻込みしてしまっている様子がうかがえた。
「それでは、最初の者!」
「は~い! 1番、ルミちゃん。歌います☆」
「1」と書かれた番号札を下げたメイドのルミ・ヘヴンズドア(kz0060)が、きゃぴきゃぴした衣装を身にまとって玉座前のステージへ登る。
そして、どこからともなく鳴り響くミュージックに合わせてランランルンルンと持ち歌を披露した。
しばらくは変わらぬ様子で彼女のステージを眺めていた姫様だったが、やがて頬杖を崩すと、手すりの先についている丸くて赤い大きなボタンを手の平でバチンと叩く。
その瞬間ぱかりとステージの床が2つに割れて、突然の浮遊感と共にルミは驚いて足元を見た。
そこには今まで立っていた床はなく、代わりに美しくも果てしない青空が遙か下方まで広がっていた。
「えっ、ここ天k――」
最期の言葉をいい終わらない内に、彼女の身体が青空へと吸い込まれていく。
しばらくして、キリキリと歯車の軋みを響かせながらステージの床がもとに戻ると、ジャンヌは大きくため息をついた。
「……つまらないわ。次」
目の前で起こったことに対して、ただ呆気に取られていた他の参加者たちは、思わずゾクリと背筋を震わせる。
――あっ、これガチのやつだ。
「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」」」
軽い気持ちで参加した、それほど芸に自信の無い者達が、蜘蛛の子を散らしたように謁見の間から駆け出す。
が、それを逃しはしないとでも言うようにジャンヌがバチンとボタンを押すと、まるで逃走ルートを見計らっていたかのように彼らの足元だけ床がパカリと開いて、哀れな断末魔を響かせながら十数人が青空の中へと落ちて行った。
「……次」
淡々と口にしたジャンヌ姫に、残された者達は覚悟を決めるしかなかった。
やるぞ、やるしかない。
――生き残るために。
――“ご褒美”を得るために。
リプレイ本文
●命がけ! かくし芸大会
目の前で起きた落下劇に、会場の使用人達は騒然としていた。
誰もがこの場から逃げたいと思う。
だが、逃げられない。
きっと姫様――ジャンヌ・ポワソン(kz0154)の手元のボタンには、いついかなる場所にでも「落とし穴」を出現させる力があるのだと、無意識に理解していた。
引くことはできない。
だが、進みたくもない。
とりわけ軽い気持ちでちょっとしたモノマネや炭酸の一気飲みなど、明らかに箸にも棒にもかからないような芸を持ち寄った者達は、見るからに動揺してお互いの登板を急くように譲り合っていた。
「皆慌てんな。ここは、俺に任せてもらうぜ」
「あ、あんたは!」
キョドる同僚たちを制して一歩前に出た男――ジャック・エルギン(ka1522)は、不敵な笑みで眼前のお立ち台を臨む。
「勝機があるのか……?」
思いとどまらせるかのように問いかけた兵士にジャックはどんと胸を叩いてから、傍らのもふもふした塊を両手で抱えて、頭からすっぽりはめ込んだ。
その出立は、テーマパークに居そうな着ぐるみの熊?
否、頭上に玩具のベッドを乗せた彼こそは怠惰の王「ビックマー・ザ・ヘカトンケイル」――の仮装だ。
のっしりと雄々しく、着ぐるみのせいでちょっともたつきながらも台へと登ると、大きく手を広げてお辞儀をする。
「2番、『カードマン』で勝負だ。俺が勝ったら、ぜひ姫様の膝枕でお昼寝させて貰うぜ!」
なめらかでいてほどよい肉付きのジャンヌの太ももをビシリと指差すと、参加者の間に「おぉ!」とどよめきが走る。
「私はそのベッドで寝たいわ……」
気だるげに頬杖をついたその姿をYESと認識して、壁際に控える執事たちに合図を送ると、ガラガラと2本のポールが会場に設置された。
その先に備えられた蝋燭に火が灯され、会場の熱気にふわりと揺れる。
ジャックとの距離は、本来のカードスローの限界を越えた遥か彼方。
もこもこの指の間に2枚のカードが挟まれると、どこからともなく駆け込んで整列した器楽隊が小太鼓を激しく打ち鳴らす。
緊張の一瞬。
誰もが手に汗を握り、カードと炎の行方に目を凝らす。
「――そりゃあっ!!」
静寂を切り裂いて、本物のビックマーであればあり得ないほど機敏で繊細なフォームから2枚のカードが放たれる。
鋭利な薄い金属製のカードは、シャンデリアの光を受けて眩く輝きながら飛翔して――火のついた軸の根本を、2本同時に切り裂いた。
「おお……!」
思わず会場に漏れる数多の溜息と拍手。
ジャンヌはもまたふわりと身を起こして、ひざ掛けにもたれながらその様子を眺めている。
振り返りざまにその姿を見たジャックは確信したかのようにぐっと手を握り締めた。
「へぇ……器用なものね」
「いかがですかね、姫様。お気に召して頂けましたら、ぜひそのお膝元を――」
バカンッ――と、言いかけたジャックの足元に大きな穴が開く。
弾かれたように見やったジャンヌの手元では、しっかりと赤いボタンが殴打されていた。
「うぉあっ!? な、何故だっ。何故ですか!?」
空中で平泳ぎをしながら、寸でのところで踏みとどまる(?)ジャック。
流石にお願いの内容が過ぎたのか?
逸るジャックに、ジャンヌは物憂げな視線で徐々に落ちていくビックマー・ヘッドを眺めていた。
「あの子……キャラ被ってるから嫌いなのよね……」
――どういう理由!?
使用人達が唖然として見守る中、力尽きたジャックの姿が空に落ちていく。
「ちくしょぉぉぉぉ! 今年もよろしくなあぁぁぁぁぁ……」
年始の挨拶もそこそこに、彼は地上の星となった。
「うひゃぁ……マジかよ。理由も訳わからねぇし」
カラカラと閉じていく「穴」を見つめながら、グリムバルド・グリーンウッド(ka4409)は冷汗交じりに苦笑を浮かべる。
ジャックの尊い犠牲により多少は勢いかついたのか、入念な準備を重ねた自信ある若人たちが次々と名乗りを上げてステージへ登り、また落下していく様を見つめながら、自分の準備した芸の手順を呪文のように頭の中で繰り返し唱え続けた。
「どうした兄弟、腰が引けてるぜ」
ポンと肩を叩かれて振り返ると、そこには同僚のヴァイス(ka0364)の姿。
「ん……あ、いや。とりあえず芸の失敗だけはできんと思ってな」
「確かに、自分のミスで落ちるのが一番悔しいな。じゃあ、俺は先に行ってくるからな」
いつもと変わらぬ人懐こい笑みを浮かべながら、びしりと2本指を立てて歩み出すヴァイス。
「お、おい……!」
グリムバルドは思わず追いすがるように手を伸ばすが、それが彼の背に触れることは無く、その姿が雑踏の中に消えていく。
ただ一言、伝えたかっただけなのに。
身体をすっぽりと覆った外套からちらりとのぞく、その姿。
そんなフリフリのアイドル衣装(女性用)で大丈夫か――と。
「姫様、よろしくお願いします」
執事として、無礼のないよう恭しくお辞儀をするヴァイス。
すると、再びどこからともなく駆け込んで並んだ器楽隊が、指揮の合図と共に旋律を奏でる。
そのリズムに身を委ねながら、彼はクルリひらひらと客席へ、ジャンヌへ、まばゆい笑顔を振りまいた。
「今日は集まってくれてありがとう! 心の底から熱く、激しく、楽しもうぜ!」
仰ぐように天を見上げながら脱ぎ去った外套の下には、白いフリルが可愛らしい藍色の歌劇衣装。
燦々とシャンデリアの輝きを浴びて輝く姿で、彼はもうそれは見事に歌い、踊ってみせた。
纏う紅蓮のオーラは演出の炎のごとく、煌めく笑顔、弾ける汗。
握り締めたマイクから伝わる魂の叫びが、会場にこだまする。
誰もがまるで目を奪われたかのようにステージに注目し、そしてスカートから覗く逞しいふとももに嘆きの吐息を漏らした。
曲が終わって、高く拳を振り上げポーズを決めるヴァイス。
やり切った――まぶしいほどの達成感に包まれた笑顔と共に、バカンと足元に美しい青空が広がる。
「……その危険な絶対領域が夢に出そうだわ」
ヴァイスの頬に音もなく伝う一筋の涙。
掲げた腕はぐっと親指を突き立て、姿が見えなくなる最後の瞬間まで、後続の者達に道を示し続けた。
「ハッ…ハハハッ! そうだよなぁ、このくらいのリスクはねぇと割に合わねぇよなぁ!?」
その熱気に当てられたように、ボルディア・コンフラムス(ka0796)がドカドカとステージへ歩み出した。
彼女はやけに威勢のいい笑顔と白黒させた眼でトレードマークとも言える巨大な斧を振り上げると、爆発するかのような炎のマテリアルをその切っ先に纏わせた。
「姫様は熱いのは好きか!?」
ゴウと空気をうねらせて、特大の炎がボルディアの視界を舞う。
軽々と振り回される2m半の大斧は、彼女の激しいステップや野性的な身のこなしに乗って、四方に炎のマテリアルを飛び散らせながら派手なパフォーマンスを繰り広げていた。
今にも眼前に迫る火炎に、人々の顔が赤く熱く照らされる。
「さて、次は水遊びと洒落こもうか!」
勢いよく斧を頭上へ放り投げると、今度は空中に意識を集中。
すると、どこからともなく現れたバスケットボール大の水球が、宙で花火のようにはじけ飛んだ。
「おらっ、おらっ、おらっ!」
彼女はキャッチした火炎斧を振り回し、巨大な炎の竜巻のごとく飛び散る水滴を次々と呑み込み、蒸発させていく。
その熱風のさ中に、地面に落ちる水滴は1つもありはしない。
上気が周囲をほんのりと包み込む中、キュッと小気味の良い音を立てて踏みとどまったその斧が、挑戦的にジャンヌの鼻先へと突きつけられた。
思わずビクリと、垂れ下がった眉が跳ね上がる。
「こんなもんじゃおわらねぇぜ。さあさあ最後は水と炎の頂上対決! 水が炎を消し潰すか、炎が水を燃やし尽くすか!」
ボルディアはありったけのマテリアルを注ぎ込んで、先ほどよりも大きな、頭上のシャンデリアをも飲み込まんばかりのサイズの水球を作り出す。
そして鼻先へ突きつけていた切っ先をそれ目がけて振り上げると、先ほどよりも一層速い烈火の旋風が吹き荒れる。
それはさながら立ち上る火柱のようにして巨大水球を包み込み、爆音と共に膨大な水蒸気が辺り一面を真っ白に包み込んでいた。
あちこちで上がる奇声や悲鳴や咳き込み。
そんな中、少しずつ晴れて来た蒸気の向こうでボルディアは――あれ、その姿がない。
ステージにはパカリと空への窓が開いて、そこからもうもうと水蒸気が排気されていた。
「けほっ……こほっ……うう……換気しようとして、思わず押してしまったわ……」
……何とも言えない無念が、その場を優しく包み込む。
美しい空の下、彼女の笑顔が光っていたような気がする。
それから、自暴自棄になって立っては落ち、立っては落ちていくチャレンジャーたち。
待機する人々の数は目に見えて減っていき、いつしか1人の男を残すだけとなった。
「えー、あー……えっ、俺、大取り?」
辺りを見渡しながら自らを指差したグリムバルドに、執事長エヴァルド・ブラマンデ(kz0076)は頭痛と胃痛に歪んだ表情で首を縦に振った。
顔を覆いながら登壇すると、一応の礼儀として深くお辞儀する。
「えー、さて。ここに取り出したるは時限爆弾」
おもむろに取り出したのは、ダイナマイトにタイマーとそれを繋ぐコードや部品が複雑に絡み合った、それはもうステレオタイプな時限爆弾。
なぜか既にタイマーが作動していて、カチカチと時計の針が回転している。
それを片手でひらひらと見せびらかしながら、もう片方の手の指の間に数多の工具を挟んで取り出した。
「これを見事、爆発前に解除して見せましょう。では――」
「……ちょっと待って」
いざ取り掛かろう――その矢先に、ジャンヌが手を広げてそれを制する。
グリムバルドはドキリとして、前髪の隙間から彼女の表情を盗み見た。
「……ええと、なにか?」
「いえ……さっきので火薬が湿気ってないかと心配で。ちょっと……あなた」
彼女は傍らの執事を呼び寄せると、何事か耳打ちして使いへ出す。
しばらくして戻って来た彼の手の中には、新品の時限爆弾が握り込まれていた。
「どうぞ」
「あっ……えぇぇ……?」
思わず立ち尽くすグリムバルドの手の中から自前のそれが奪われて、代わりに用意された爆弾が手渡される。
と言うか、どうしてあるの爆弾。
回収された爆弾は、パカリと床に開いた穴からゴミを捨てるかのように放り込まれて雲の中へと消えて行った。
「……さ、どうぞ」
「……マジっすか?」
いらぬ姫様の親切を前に、グリムバルドの頬に大粒の汗が垂れる。
実を言えば、解体ショーこそ披露するつもりも、爆弾自体は偽物。
仮に何をどう失敗しても、爆発することなど絶対になかったのだ。
しかし、今手の中に握られているのは正真正銘の時限爆弾。
つまるところ――本気で解体しないと、ヤバイ。
「うおぉぉぉぁぁぁぁあああああ!?!?」
カチカチと回転する時計の針に急かされて、彼はものすごい勢いで解体作業に取り掛かっていた。
幸い、基本的な構造は自分の準備したものと酷似している。
というか、全く一緒だ。
流石は夢、やればできるじゃない。
的確にパーツを分解して、外装を外し、絡み合うコードを仕分けして――引き抜く。
やがてその骨組みとなる時計と雷管、そして爆弾だけの姿になると、彼はごくりと深く息を飲み込んだ。
タイマーから伸びる2本のコードは、これまたステレオタイプに赤と青。
であれば、どちらかを切ればタイマーは止まり――どちらかを切れば爆発ということだ。
握り締めたニッパが小刻みに震える。
赤か――青か――
いや、ここにきてどちらも不正解という可能性もある。
その逆も……?
「……ええい、ままよ!」
考えれば考えるだけ分からなくなって来て、彼は目をつぶって一方のコードをつかみ取る。
ドキドキと胸を押さえながら目を見張るジャンヌと、痛みに歯ぎしりも加わったエヴァルドらに囲まれて――パチンッ。
軽快な音が、ホールに響く。
次の瞬間、真っ白い閃光が夢幻城ごとクリムゾンウェストの空を包み込んでいた――
●つまるところ夢オチ
――落ちる。
雲を突っ切って、風を切って、浮遊感と共に身体が空を舞う。
頭上に夢幻城の底と、眼下に見慣れた大地を目にしながら、いつしかその気持ちもふわりと浮ついたようにぼやけていた。
少しづつ近づいてい来る地面……いや、街……いや、家?
見慣れた街角、見慣れた屋根が迫って来て、その身を委ねるように大きく手を広げて激突に備える。
しかし、身体はするりと屋根をすり抜けて、意識はその下ですやすやと眠る――自分の身体の中にすっぽりと入り込んでいた。
それぞれの部屋のベッドの上で目を覚まして、ハンター達はばっとその身を起こす。
弾かれたようにいつもと変わりのない天井を見上げて、それから悪夢を振り払うように頭を大きく振った。
新年早々なんてもんを見たんだ――これが正真正銘の「夢オチ」と、おあとがよろしいようで。
目の前で起きた落下劇に、会場の使用人達は騒然としていた。
誰もがこの場から逃げたいと思う。
だが、逃げられない。
きっと姫様――ジャンヌ・ポワソン(kz0154)の手元のボタンには、いついかなる場所にでも「落とし穴」を出現させる力があるのだと、無意識に理解していた。
引くことはできない。
だが、進みたくもない。
とりわけ軽い気持ちでちょっとしたモノマネや炭酸の一気飲みなど、明らかに箸にも棒にもかからないような芸を持ち寄った者達は、見るからに動揺してお互いの登板を急くように譲り合っていた。
「皆慌てんな。ここは、俺に任せてもらうぜ」
「あ、あんたは!」
キョドる同僚たちを制して一歩前に出た男――ジャック・エルギン(ka1522)は、不敵な笑みで眼前のお立ち台を臨む。
「勝機があるのか……?」
思いとどまらせるかのように問いかけた兵士にジャックはどんと胸を叩いてから、傍らのもふもふした塊を両手で抱えて、頭からすっぽりはめ込んだ。
その出立は、テーマパークに居そうな着ぐるみの熊?
否、頭上に玩具のベッドを乗せた彼こそは怠惰の王「ビックマー・ザ・ヘカトンケイル」――の仮装だ。
のっしりと雄々しく、着ぐるみのせいでちょっともたつきながらも台へと登ると、大きく手を広げてお辞儀をする。
「2番、『カードマン』で勝負だ。俺が勝ったら、ぜひ姫様の膝枕でお昼寝させて貰うぜ!」
なめらかでいてほどよい肉付きのジャンヌの太ももをビシリと指差すと、参加者の間に「おぉ!」とどよめきが走る。
「私はそのベッドで寝たいわ……」
気だるげに頬杖をついたその姿をYESと認識して、壁際に控える執事たちに合図を送ると、ガラガラと2本のポールが会場に設置された。
その先に備えられた蝋燭に火が灯され、会場の熱気にふわりと揺れる。
ジャックとの距離は、本来のカードスローの限界を越えた遥か彼方。
もこもこの指の間に2枚のカードが挟まれると、どこからともなく駆け込んで整列した器楽隊が小太鼓を激しく打ち鳴らす。
緊張の一瞬。
誰もが手に汗を握り、カードと炎の行方に目を凝らす。
「――そりゃあっ!!」
静寂を切り裂いて、本物のビックマーであればあり得ないほど機敏で繊細なフォームから2枚のカードが放たれる。
鋭利な薄い金属製のカードは、シャンデリアの光を受けて眩く輝きながら飛翔して――火のついた軸の根本を、2本同時に切り裂いた。
「おお……!」
思わず会場に漏れる数多の溜息と拍手。
ジャンヌはもまたふわりと身を起こして、ひざ掛けにもたれながらその様子を眺めている。
振り返りざまにその姿を見たジャックは確信したかのようにぐっと手を握り締めた。
「へぇ……器用なものね」
「いかがですかね、姫様。お気に召して頂けましたら、ぜひそのお膝元を――」
バカンッ――と、言いかけたジャックの足元に大きな穴が開く。
弾かれたように見やったジャンヌの手元では、しっかりと赤いボタンが殴打されていた。
「うぉあっ!? な、何故だっ。何故ですか!?」
空中で平泳ぎをしながら、寸でのところで踏みとどまる(?)ジャック。
流石にお願いの内容が過ぎたのか?
逸るジャックに、ジャンヌは物憂げな視線で徐々に落ちていくビックマー・ヘッドを眺めていた。
「あの子……キャラ被ってるから嫌いなのよね……」
――どういう理由!?
使用人達が唖然として見守る中、力尽きたジャックの姿が空に落ちていく。
「ちくしょぉぉぉぉ! 今年もよろしくなあぁぁぁぁぁ……」
年始の挨拶もそこそこに、彼は地上の星となった。
「うひゃぁ……マジかよ。理由も訳わからねぇし」
カラカラと閉じていく「穴」を見つめながら、グリムバルド・グリーンウッド(ka4409)は冷汗交じりに苦笑を浮かべる。
ジャックの尊い犠牲により多少は勢いかついたのか、入念な準備を重ねた自信ある若人たちが次々と名乗りを上げてステージへ登り、また落下していく様を見つめながら、自分の準備した芸の手順を呪文のように頭の中で繰り返し唱え続けた。
「どうした兄弟、腰が引けてるぜ」
ポンと肩を叩かれて振り返ると、そこには同僚のヴァイス(ka0364)の姿。
「ん……あ、いや。とりあえず芸の失敗だけはできんと思ってな」
「確かに、自分のミスで落ちるのが一番悔しいな。じゃあ、俺は先に行ってくるからな」
いつもと変わらぬ人懐こい笑みを浮かべながら、びしりと2本指を立てて歩み出すヴァイス。
「お、おい……!」
グリムバルドは思わず追いすがるように手を伸ばすが、それが彼の背に触れることは無く、その姿が雑踏の中に消えていく。
ただ一言、伝えたかっただけなのに。
身体をすっぽりと覆った外套からちらりとのぞく、その姿。
そんなフリフリのアイドル衣装(女性用)で大丈夫か――と。
「姫様、よろしくお願いします」
執事として、無礼のないよう恭しくお辞儀をするヴァイス。
すると、再びどこからともなく駆け込んで並んだ器楽隊が、指揮の合図と共に旋律を奏でる。
そのリズムに身を委ねながら、彼はクルリひらひらと客席へ、ジャンヌへ、まばゆい笑顔を振りまいた。
「今日は集まってくれてありがとう! 心の底から熱く、激しく、楽しもうぜ!」
仰ぐように天を見上げながら脱ぎ去った外套の下には、白いフリルが可愛らしい藍色の歌劇衣装。
燦々とシャンデリアの輝きを浴びて輝く姿で、彼はもうそれは見事に歌い、踊ってみせた。
纏う紅蓮のオーラは演出の炎のごとく、煌めく笑顔、弾ける汗。
握り締めたマイクから伝わる魂の叫びが、会場にこだまする。
誰もがまるで目を奪われたかのようにステージに注目し、そしてスカートから覗く逞しいふとももに嘆きの吐息を漏らした。
曲が終わって、高く拳を振り上げポーズを決めるヴァイス。
やり切った――まぶしいほどの達成感に包まれた笑顔と共に、バカンと足元に美しい青空が広がる。
「……その危険な絶対領域が夢に出そうだわ」
ヴァイスの頬に音もなく伝う一筋の涙。
掲げた腕はぐっと親指を突き立て、姿が見えなくなる最後の瞬間まで、後続の者達に道を示し続けた。
「ハッ…ハハハッ! そうだよなぁ、このくらいのリスクはねぇと割に合わねぇよなぁ!?」
その熱気に当てられたように、ボルディア・コンフラムス(ka0796)がドカドカとステージへ歩み出した。
彼女はやけに威勢のいい笑顔と白黒させた眼でトレードマークとも言える巨大な斧を振り上げると、爆発するかのような炎のマテリアルをその切っ先に纏わせた。
「姫様は熱いのは好きか!?」
ゴウと空気をうねらせて、特大の炎がボルディアの視界を舞う。
軽々と振り回される2m半の大斧は、彼女の激しいステップや野性的な身のこなしに乗って、四方に炎のマテリアルを飛び散らせながら派手なパフォーマンスを繰り広げていた。
今にも眼前に迫る火炎に、人々の顔が赤く熱く照らされる。
「さて、次は水遊びと洒落こもうか!」
勢いよく斧を頭上へ放り投げると、今度は空中に意識を集中。
すると、どこからともなく現れたバスケットボール大の水球が、宙で花火のようにはじけ飛んだ。
「おらっ、おらっ、おらっ!」
彼女はキャッチした火炎斧を振り回し、巨大な炎の竜巻のごとく飛び散る水滴を次々と呑み込み、蒸発させていく。
その熱風のさ中に、地面に落ちる水滴は1つもありはしない。
上気が周囲をほんのりと包み込む中、キュッと小気味の良い音を立てて踏みとどまったその斧が、挑戦的にジャンヌの鼻先へと突きつけられた。
思わずビクリと、垂れ下がった眉が跳ね上がる。
「こんなもんじゃおわらねぇぜ。さあさあ最後は水と炎の頂上対決! 水が炎を消し潰すか、炎が水を燃やし尽くすか!」
ボルディアはありったけのマテリアルを注ぎ込んで、先ほどよりも大きな、頭上のシャンデリアをも飲み込まんばかりのサイズの水球を作り出す。
そして鼻先へ突きつけていた切っ先をそれ目がけて振り上げると、先ほどよりも一層速い烈火の旋風が吹き荒れる。
それはさながら立ち上る火柱のようにして巨大水球を包み込み、爆音と共に膨大な水蒸気が辺り一面を真っ白に包み込んでいた。
あちこちで上がる奇声や悲鳴や咳き込み。
そんな中、少しずつ晴れて来た蒸気の向こうでボルディアは――あれ、その姿がない。
ステージにはパカリと空への窓が開いて、そこからもうもうと水蒸気が排気されていた。
「けほっ……こほっ……うう……換気しようとして、思わず押してしまったわ……」
……何とも言えない無念が、その場を優しく包み込む。
美しい空の下、彼女の笑顔が光っていたような気がする。
それから、自暴自棄になって立っては落ち、立っては落ちていくチャレンジャーたち。
待機する人々の数は目に見えて減っていき、いつしか1人の男を残すだけとなった。
「えー、あー……えっ、俺、大取り?」
辺りを見渡しながら自らを指差したグリムバルドに、執事長エヴァルド・ブラマンデ(kz0076)は頭痛と胃痛に歪んだ表情で首を縦に振った。
顔を覆いながら登壇すると、一応の礼儀として深くお辞儀する。
「えー、さて。ここに取り出したるは時限爆弾」
おもむろに取り出したのは、ダイナマイトにタイマーとそれを繋ぐコードや部品が複雑に絡み合った、それはもうステレオタイプな時限爆弾。
なぜか既にタイマーが作動していて、カチカチと時計の針が回転している。
それを片手でひらひらと見せびらかしながら、もう片方の手の指の間に数多の工具を挟んで取り出した。
「これを見事、爆発前に解除して見せましょう。では――」
「……ちょっと待って」
いざ取り掛かろう――その矢先に、ジャンヌが手を広げてそれを制する。
グリムバルドはドキリとして、前髪の隙間から彼女の表情を盗み見た。
「……ええと、なにか?」
「いえ……さっきので火薬が湿気ってないかと心配で。ちょっと……あなた」
彼女は傍らの執事を呼び寄せると、何事か耳打ちして使いへ出す。
しばらくして戻って来た彼の手の中には、新品の時限爆弾が握り込まれていた。
「どうぞ」
「あっ……えぇぇ……?」
思わず立ち尽くすグリムバルドの手の中から自前のそれが奪われて、代わりに用意された爆弾が手渡される。
と言うか、どうしてあるの爆弾。
回収された爆弾は、パカリと床に開いた穴からゴミを捨てるかのように放り込まれて雲の中へと消えて行った。
「……さ、どうぞ」
「……マジっすか?」
いらぬ姫様の親切を前に、グリムバルドの頬に大粒の汗が垂れる。
実を言えば、解体ショーこそ披露するつもりも、爆弾自体は偽物。
仮に何をどう失敗しても、爆発することなど絶対になかったのだ。
しかし、今手の中に握られているのは正真正銘の時限爆弾。
つまるところ――本気で解体しないと、ヤバイ。
「うおぉぉぉぁぁぁぁあああああ!?!?」
カチカチと回転する時計の針に急かされて、彼はものすごい勢いで解体作業に取り掛かっていた。
幸い、基本的な構造は自分の準備したものと酷似している。
というか、全く一緒だ。
流石は夢、やればできるじゃない。
的確にパーツを分解して、外装を外し、絡み合うコードを仕分けして――引き抜く。
やがてその骨組みとなる時計と雷管、そして爆弾だけの姿になると、彼はごくりと深く息を飲み込んだ。
タイマーから伸びる2本のコードは、これまたステレオタイプに赤と青。
であれば、どちらかを切ればタイマーは止まり――どちらかを切れば爆発ということだ。
握り締めたニッパが小刻みに震える。
赤か――青か――
いや、ここにきてどちらも不正解という可能性もある。
その逆も……?
「……ええい、ままよ!」
考えれば考えるだけ分からなくなって来て、彼は目をつぶって一方のコードをつかみ取る。
ドキドキと胸を押さえながら目を見張るジャンヌと、痛みに歯ぎしりも加わったエヴァルドらに囲まれて――パチンッ。
軽快な音が、ホールに響く。
次の瞬間、真っ白い閃光が夢幻城ごとクリムゾンウェストの空を包み込んでいた――
●つまるところ夢オチ
――落ちる。
雲を突っ切って、風を切って、浮遊感と共に身体が空を舞う。
頭上に夢幻城の底と、眼下に見慣れた大地を目にしながら、いつしかその気持ちもふわりと浮ついたようにぼやけていた。
少しづつ近づいてい来る地面……いや、街……いや、家?
見慣れた街角、見慣れた屋根が迫って来て、その身を委ねるように大きく手を広げて激突に備える。
しかし、身体はするりと屋根をすり抜けて、意識はその下ですやすやと眠る――自分の身体の中にすっぽりと入り込んでいた。
それぞれの部屋のベッドの上で目を覚まして、ハンター達はばっとその身を起こす。
弾かれたようにいつもと変わりのない天井を見上げて、それから悪夢を振り払うように頭を大きく振った。
新年早々なんてもんを見たんだ――これが正真正銘の「夢オチ」と、おあとがよろしいようで。
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新春かくし芸大会控室(相談卓) ジャック・エルギン(ka1522) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/01/09 13:49:43 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/01/09 13:48:15 |