ゲスト
(ka0000)
グライフに乗って青空を行こう!
マスター:稲田和夫

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/12/07 09:00
- 完成日
- 2014/12/16 07:36
このシナリオは1日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●芋祭
ゾンネンシュトラール帝国にも【Ernten Sie Fest】……つまり【収穫祭】は存在している。
しかし他領土に比べると作物の産出が少ない帝国に置いて、その意味合いは少しばかり違っていた。
寒い冬を乗り切るための準備期間、帝国に暮らす者達は特に忙しく立ち回る。
冬を乗り切るために家畜の数を減らしヴルストをしこたま作ったり、芋を備蓄し。
乾燥食材や保存食を作り、芋を備蓄する。
アクアヴィットを作ったりカルヴァドスを作り、芋を備蓄するのだ。
そして冬を越せる量を蓄えた後、その余剰分を使って『ぱぁーっと騒ぐ』のだ。
それは帝都や師団都市と言った大きな街に限らない。規模の小さな集落においても同じことがいえた。
これが帝国民にとっての年に一度の『お祭り』と呼べる行事で、人々に【芋祭】として親しまれていた。
そして、国が主導する形で大きな祭が増えるのはマテリアルの浄化含め、様々な意義があるのでは、と考えた帝国軍第三師団『シュラーフドルン』師団長カミラ・ゲーベル(kz0053)はマーフェルスにハンターを招致、今年の収穫祭を大々的に行った。
結果、多くのハンターが訪れ、祭りは大盛況となったのは周知の事実である。
●祭の終わりに……
その祭りも終わりに近づいたある日、カミラは帝国軍第五師団『ヒンメルリッター』師団長ロルフ・シュトライト(kz0055)と魔導伝話で話していた。
「すまない。カミラさん。ただでさえ今回は世話になっているのに」
「何、困ったときはお互い様だ。まして我が第三師団と、貴官の第五師団なら尚更だろう」
数か月前に剣機とその眷属の襲撃を受けたグライシュタットは、現在も復興作業が続いていた。
当然、帝国政府や位置的に近い第五師団などからも様々な支援は受けているがそもそもヒンメルリッター自体が他の師団に比べ少数であるため、やはり人手不足が一番の問題であった。
「付近の雑魔の掃討や警戒、資材の輸送……やるべき事は山積みなんだ」
とロルフ。
そして、ここに来て急遽人手が必要となった。
詳細については割愛するが、覚醒者であれば6人もいれば十分な内容だ。しかし、とにかく緊急性が高い。
そこでロルフが思い出したのは、丁度エルフハイム周囲を哨戒中であったグリフォンライダーが三騎、マーフェルスで休憩中であったこと。
そして、マーフェルスでは現在収穫祭が催されており、そこには多くのハンターが滞在しているということである。
「グリフォンは、戦闘速度を出さないならば騎手の他に二名は運べる。手続きを考えても、ソサエティを通して集まってもらうよりは迅速だ」
「承知した。必要な手続きはこちらでやっておく。一日も早い復興の完了を祈っているよ」
●秋の空への旅
かくして、広場に現れた兵士の告知から依頼の内容を知ったハンターたち6名は、指定された郊外の広場に向かう。そこには既に3匹のグリフォンとその騎手たるグリフォンライダーがあなたたちを待っていた。
「結構悪くないヨ。ここは帝国にしてはご飯に気を使っているから、流石だヨ……グライシュタットの人たちにも紹介してあげたら、喜ぶんじゃないかと思うヨ」
グリフォンライダーの一人小鷲(シャオシュウ)は、仲間からポテトアップルパイの感想を尋ねられそう応じた。そして、すぐにあなたたちハンターが集まったことに気付く。
「全員揃ったなら、すぐ出発だヨ……怖くても、泣かないでヨ~!」
小鷲はそう悪戯っぽく笑うとグリフォンの上から手を差し伸べる。
ふと、頭上を見上げれば秋晴れの空に心地よい風が吹いていた。
ゾンネンシュトラール帝国にも【Ernten Sie Fest】……つまり【収穫祭】は存在している。
しかし他領土に比べると作物の産出が少ない帝国に置いて、その意味合いは少しばかり違っていた。
寒い冬を乗り切るための準備期間、帝国に暮らす者達は特に忙しく立ち回る。
冬を乗り切るために家畜の数を減らしヴルストをしこたま作ったり、芋を備蓄し。
乾燥食材や保存食を作り、芋を備蓄する。
アクアヴィットを作ったりカルヴァドスを作り、芋を備蓄するのだ。
そして冬を越せる量を蓄えた後、その余剰分を使って『ぱぁーっと騒ぐ』のだ。
それは帝都や師団都市と言った大きな街に限らない。規模の小さな集落においても同じことがいえた。
これが帝国民にとっての年に一度の『お祭り』と呼べる行事で、人々に【芋祭】として親しまれていた。
そして、国が主導する形で大きな祭が増えるのはマテリアルの浄化含め、様々な意義があるのでは、と考えた帝国軍第三師団『シュラーフドルン』師団長カミラ・ゲーベル(kz0053)はマーフェルスにハンターを招致、今年の収穫祭を大々的に行った。
結果、多くのハンターが訪れ、祭りは大盛況となったのは周知の事実である。
●祭の終わりに……
その祭りも終わりに近づいたある日、カミラは帝国軍第五師団『ヒンメルリッター』師団長ロルフ・シュトライト(kz0055)と魔導伝話で話していた。
「すまない。カミラさん。ただでさえ今回は世話になっているのに」
「何、困ったときはお互い様だ。まして我が第三師団と、貴官の第五師団なら尚更だろう」
数か月前に剣機とその眷属の襲撃を受けたグライシュタットは、現在も復興作業が続いていた。
当然、帝国政府や位置的に近い第五師団などからも様々な支援は受けているがそもそもヒンメルリッター自体が他の師団に比べ少数であるため、やはり人手不足が一番の問題であった。
「付近の雑魔の掃討や警戒、資材の輸送……やるべき事は山積みなんだ」
とロルフ。
そして、ここに来て急遽人手が必要となった。
詳細については割愛するが、覚醒者であれば6人もいれば十分な内容だ。しかし、とにかく緊急性が高い。
そこでロルフが思い出したのは、丁度エルフハイム周囲を哨戒中であったグリフォンライダーが三騎、マーフェルスで休憩中であったこと。
そして、マーフェルスでは現在収穫祭が催されており、そこには多くのハンターが滞在しているということである。
「グリフォンは、戦闘速度を出さないならば騎手の他に二名は運べる。手続きを考えても、ソサエティを通して集まってもらうよりは迅速だ」
「承知した。必要な手続きはこちらでやっておく。一日も早い復興の完了を祈っているよ」
●秋の空への旅
かくして、広場に現れた兵士の告知から依頼の内容を知ったハンターたち6名は、指定された郊外の広場に向かう。そこには既に3匹のグリフォンとその騎手たるグリフォンライダーがあなたたちを待っていた。
「結構悪くないヨ。ここは帝国にしてはご飯に気を使っているから、流石だヨ……グライシュタットの人たちにも紹介してあげたら、喜ぶんじゃないかと思うヨ」
グリフォンライダーの一人小鷲(シャオシュウ)は、仲間からポテトアップルパイの感想を尋ねられそう応じた。そして、すぐにあなたたちハンターが集まったことに気付く。
「全員揃ったなら、すぐ出発だヨ……怖くても、泣かないでヨ~!」
小鷲はそう悪戯っぽく笑うとグリフォンの上から手を差し伸べる。
ふと、頭上を見上げれば秋晴れの空に心地よい風が吹いていた。
リプレイ本文
「これが、憧れの、グリフォンさん……! きゃー!」
ミィリア(ka2689)は走って行くと、いきなり一頭のグリフォンに抱きついていた。
「ちょ……ちょっと!」
年若く、まだ新兵にも見える騎手を無視してミィリアはとうとう頬擦りまで始めてしまった。
「きゃーきゃー、圧倒的もふもふ感! そしてやっぱり大きいでござるっ!」
一方のグリフォンはというと、もふられて、とても困った表情で助けて欲しそうに騎手を見ている。
「お顔も凛々しいし、本当にかっこいい! 帝国のお城に行った時は厩舎に行けなかったから、生で見るのは初めてなんだよね!」
若い兵士が溜息をついた所でレホス・エテルノ・リベルター(ka0498)も声を上げた。
「へえ、これがグリフォンかあ~! 自分が今、異世界にいるんだなってことを実感するよ!」
続いて、志乃原・勇雅(ka1411)も目を輝かせて叫んだ。
「おおおーーー、すごい! 翼も足も力強い! 一体、どういう過程でこういう進化したのかが興味深いです!」
動物好きの彼にとっては、リアルブルーにはいないグリフォンを見て興奮するのも当然であろう。
「カ、カメラ……はないから、目にしっかり焼き付けておきます!」
そう言って熱心に見つめる勇雅。
「各国の伝説や伝承に登場し、神々の乗る車の牽引役や、黄金や酒等、財宝の護衛役を務める存在……それが我々の世界におけるグリフォンだ。だが、それはあくまで伝説の中の存在に過ぎなかった……」
久延毘 大二郎(ka1771)は小鷲のグリフォンを見て、ぶつぶつと呟いている。
「僕も地球に居た頃は本物のグリフォンに自分が乗るなんて、思わなかったヨ~」
と小鷲が答えると大二郎は突然大声で笑い始める。
「だが、『それ』は今こうして、私の眼前に立っており、生きているのだ。ククク、また一つ私は万物における可能性を見たのだ! 嗚呼、なんと素晴らしい事か!」
「わぁ! こいつがグリフォン! 思っていた通りの子だね。凄いなあ……あれ? あんた、もしかしてリアルブルーの出身なのかい?」
シャオシュウの言葉の意味に気付いたラミア・マクトゥーム(ka1720)が尋ねる。
「そうだヨ~」
「あたしは、クリムゾンウェストの出身だけど、個人的な理由で一度乗ってみたかったんだよ」
首を傾げる小鷲。
ラミアはすっと息を吸い、自身の瞼を閉じる。
彼女の背後に炎が燃えるようなたてがみをもったライオンの幻影が出現。ラミアに駆け寄る。そして、じっと見ている小鷲の前で、幻影は赤く燃え上がり、やがて消えた。
「私の覚醒はこういう幻が見えるんだ。それに、うちの姉はグリフォンを旗の図柄に使っていてね」
一方、アンダース・レーフ・ロステン(ka2191)だけは、無言で一歩離れた位置から見つめていた。
「グリフォン……か。里でも見た事があるが……」
アンダースには違和感があった。やはり、騎乗用は何か雰囲気が違うのだろうか。
と、そのアンダースに小鷲が話しかける。
「そう言えば、皆組み合わせはボクたちに任せるって言ってたけど、お兄サンもそれで良いんだネ?」
「どうせ、一人は無理なんだろう……なら、なるべく良く喋る奴とで頼む」
小鷲は、未だにグリフォンの前でぶつぶつと呟き続けている大二郎を指した。
「じゃあ、あの人と一緒にボクのイェンロンに乗れば良いヨ!」
元気よく断言する小鷲。
(……ただ、俺から話すのが面倒なだけだが、確かに、この帝国兵は良く喋りそうだな)
そんなことを思うアンダース。
一方、年若い兵士は何とかミィリアを自分のグリフォンから引き剥がすべく、恐る恐るミィリアの肩に手を置いた。
「す、すまない。もう、出発時間なんだ」
騎手に従ったのか、今まで健気に耐えていたグリフォンも嘴を開いて甲高い鳴き声を上げた。
「も、申し訳ないでござるぅ……」
ようやくグリフォンから離れたミィリアは本当に申し訳なさそうに人差し指をつんつんと突き合わせる。
「成る程……鳴き声は鳥類に近い感じだな。まあ頭部の形状を考えれば当然か」
大二郎は、グリフォンについて一つ知識が増えた事を喜ぶ。
「じゃあ出発するヨ!」
シャオシュウが号令をかける。
「どうした?」
レホスがしっかりと捕まったのを確認した兵士は、ミィリアがぼーっとグリフォンを眺めているのを見て、声をかける。
「今から本当に乗れるんだよね……っ? もう、信じられないくらいうれしいでござる……っ! あ、憧れのグリフォンさんに失礼がないようにしなくっちゃ!」
苦笑する兵士の前でミィリアはそーっとグリフォンに乗り込もうとする。その頃には、既に他のグリフォン離陸していた。
「うわっとんだー、きゃー!」
頭上から、ラミアの歓喜の悲鳴が聞こえて来た。
●
ハンターたちの眼下では、マーフェルスの町並みがぐんぐん小さくなり、その周囲の畑や丘、それにエルフハイムのある森林地帯などが視界に入る。
「わわわ、何もかもが小っちゃく見えるでござる……! それに、すっごく遠くまで見えちゃう……あんなに遠いと思ってたお空にいるんだもんね、これまた夢みたいでござる……」
グリフォンが上昇するにつれ、ミィリアはおおはしゃぎだ。
「すごく高い! 人があんなに小さく見える! そして、キレイです……」
と勇雅。
「風がきもちいいなあ♪ もう、最高!」
ラミアもはしゃぎっぱなしである。
「空、か……」
一方、アンダースはそう呟くだけだ。
(……この期に及んで高揚感もない自分が嫌になるな……昔は、憧れたんだが……変わるのは、悲しいな)
アンダースはそんな感想を抱きながら、荷物からコンパスと望遠鏡を取り出すと何かを計測して、更にそれをメモし始める。
一方の大二郎は、ひたすらぶつぶつと呟き続けていた。
「ふむ、獅子の胴体だけあって肌触りは猫に近い。体感速度はそこまで早くは感じないが……そして、乗り心地は馬というよりは飛行機……速度の遅い複葉機に近いのか? 地上を走る馬と違って上下運動が無いのだから、当然ではあるか……」
「今は人を余分に乗せてるので戦闘速度じゃないからネ~」
小鷲は相槌を打つと、今度はアンダースの方を振り向いた。
「今度は、風向き?」
アンダースはメモを書きながら答える。
「ああ」
「さっきは地形を見てたよネ? 悪いんだけど、後でそのメモは見せて貰うヨ?」
前方を見たまま事も無げに言い放つ小鷲。
「……何故だ?」
「うちは軍事国家だヨ? 僕がこの前、王国の空を飛んだのだって、飛行ルートの制限が大変だったんだからネ~。帝国の脅威になるような情報が書いてないかはチェックしないといけないんだヨ~」
「面倒なものだな」
溜息をつくアンダース。
「瓜田不納履。李下不正冠(瓜田に履を納れず。李下に冠を正さず)だヨ~」
「リアルブルーの言葉か……? ところで、今風向きを計っている時に気付いたんだが……」
「そうだネ。このままだと気流に巻き込まれるかな? 総員、注意だヨ~?」
●
「ふ、二人ともしっかり掴まってくれ……!」
若い兵士は、背後のレホスとミィリアにそう呼びかけると、強風に備えてゴーグルをかける。
「あ、やっぱり使うんだね! こんなこともあろうかと、私もライダーゴーグルを持ってきてるんだ! この前買ったばかりなんだよー。かっこいいでしょ!」
そう言ってゴーグルをかけふふんと胸を張るレホス。
その直後、強い風がグリフォンたちに襲い掛かった。
「わわっ!? す、凄く揺れます!」
慌てて兵士にしがみつく勇雅。対照的に、レホスはまだ好奇心の方が強いようであった。強風に吹かれ、舌を噛みそうになりながらも興奮の余り喋るのを止めない。
「想像通り、見える景色も、気流に吹かれる感覚も飛行機なんかとは全然違うねー! いいなあ……ちょっと風が冷たいけど、ゴーグルがあるから大丈夫!」
兵士は流石に慣れたもので、自身のグリフォンを御しながら相槌を打つ。
「ゴーグルで防寒になるのかな……それと、飛行機というのはなんだい?」
「あ、飛行機ってこの世界には無いんだっけ? えっと、リアルブルーにある乗り物でね、イメージ的には人を乗せて飛ぶ巨大な鋼鉄の鳥って感じかな」
「……何だか。この間戦った剣機リンドヴルムみたいだな。それで、比べてみてどうかな?」
「あれはあれで悪くないけど、ボクはグリフォンの背中の方が好きだよ」
優しい手つきで、グリフォンの背中を撫でるレホス。
「車に乗ってるより、馬の背中に座ってる方が落ち着くんだ。ボクはそういう人間なの……ひょっとして、ライダーさんもそうだったりする?」
「そうだな……」
そう問われて、どこか懐かしそうに目を細める兵士。
「ヒンメルリッターを志願したのも馬が好きだったからだしな……さっきの、飛行機だったか? それが車みたいな乗り物の一種だとしたら……俺はやっぱりこいつと一緒に空を飛ぶ方が安心出来そうだよ。なんてったって、こいつは信用できるからな」
兵士がたてがみのあたりを撫でると、グリフォンは嬉しそうに鳴いた。
「その気持ち、凄く良く解るでござる! グリフォンさんの逞しい背中に乗っているから全然怖くないでござるよ! この逞しい格好良さ!」
レホスの後に居るミィリアはそう言って、しっかりとグリフォンに掴まるのであった。
●
無事に気流を抜けた一行は、続いて雲の中を通過していた。
「これが雲の中……真っ白で何も見えないけど、何だか不思議な感じだね」
周囲を見回しながら、ラミアが呟く。彼女の言葉通り、一行は丁度濃い霧に包まれたような状態になっていたのだ。
「そう言えば、地球の学校ではちょっとだけ雲について勉強しましたけど……色々な種類があって、その出来る高さもまちまちみたいですね。ボクたちは今、どのくらいの高さを飛んでいるのかな……」
勇雅も、周囲を見回した。
「高さ……そうだ! 聞き忘れていたが、グリフォンの最大高度はどのくらいなのだ!?」
突如大声を出す大二郎。
「いや、高度だけではない! 飛行速度は!? そもそも基本的な生態についてもまだ聞いていない!」
大二郎に続いて、勇雅も大声を出す。
「ボクも知りたい事が……ええと、普段、グリフォンはどういったものを食べてるんですかね? 自分で取って来るのか、それとも餌を与えてるのか、その辺気になります」
質問されたグリフォンライダーは困ったように苦笑すると、小鷲の方を見た。
「どうやってここまで訓練するかも気になります。こんな風に見知らぬ人乗せても落ち着いてるとか訓練の賜物なんでしょうか? それともグリフォンの性格?」
元々が動物好きの勇雅はそれにも気付かず、なおも疑問を投げかける。
一方、レホスも姿勢が戻ったのを機に聞きたかった事を口にしていた。
「ねえねえ、ライダーさん。この子、何て名前なの? すごく賢そうな顔をしてるよね。グリフォンって知能は高いんだっけ? 普段は何を食べさせてるのかなー。この子たちのお世話は、ライダーさんたちがしてるの?」
「お、お名前は知りたいでござるっ! 好きなこととか……あとあと、お世話ってブラッシングとかもしてるのかなっ!?」
ミィリアも質問する。
「え、ええと……」
若い兵士も困った様子で指揮官である小鷲を見た。と、ここで小鷲が大声を出した。
「こうなったら、ボクが軍事機密に抵触しない範囲で優しく答えてあげるヨ! これがホントの青空教室だヨ!」
雲が切れ切れになり僅かに青空が見え始めたのを機に、小鷲は語り始めた。
「まず、高度は秘密だヨ。生態は……散々乗り回しておいてアレだけど、幻獣だからどのくらい頭が良いのか、とかについては研究中の部分が多いんだけど……まあ、岩場の多い山で暮らすことが多いヨ。縄張り意識は強くて、自分より強い奴には従順ダヨ」
ハンターたちが聞いていることを確認してから、小鷲は続ける。
「性格だけど、ボクたちが乗っているのは基本的に養殖したものだヨ。やっぱり養殖した子は訓練の賜物でもあるけれど野生の子と比べて大人しい……というか穏やかだヨ。ちなみに、野生の子は馬の肉が好きなんだヨ」
ちょっと驚いた顔をするレホス。
「ヒンメルリッターでは、羊を餌にしてるけどネ~」
ほっとするレホス。
「ボクのイェンロンみたいに自分の子を持っている階級の人は自分で面倒見るヨ。新兵の訓練なんかに使う子は、団員や、飼育を手伝う人とかが交代でお世話するしネ。騎手は、自分のグリフォンには自分で餌をあげてるし、ブラッシングだってしてるヨ?」
そして、小鷲はレホスとミィリアが乗っているグリフォンを指す。
「管理のために、基本的に皆名前はつけてるヨ。ちなみに、その子の名前は聖禽(シェンクィン)。ボクがつけてあげたんだヨ」
名前を呼ばれた若い兵士のグリフォンが一声鳴いた。
その直後、一行は完全に雲を抜ける。眼下には出発して来たマーフェルスとは違った外観の都市が広がっていた。
「丁度良かったネ! グライシュタットに到着だヨ~!」
●
グリフォンがグライシュタットに着陸した後、レホスは騎手に礼を述べた。
「もう到着か……でも、とっても楽しかった! ライダーさん、今日はありがとね。これでお仕事頑張れるよ。またいつか、一緒に空の旅ができたらいいな」
若い兵士はしどろもどろになりながら、それでもどうにか此方こそ楽しかった、と去って行くレホスに礼を述べる。
大二郎も三人の騎手に丁寧に礼を述べ、そのまま立ち去るかと思いきや、彼はグリフォンにも語りかける。
「我々の世界の伝説は伝説ではなく、古に実在していたのかも知れない……その可能性を明確に見出せたのは君のお陰だ。感謝するよ」
グリフォンたちは、各々騎手からの命令を守ってじっと動かなかった。
「……この想いは、例え言葉が解ってもらえなくても関係無い。さらばだ」
しかし、そう大二郎が微笑んで踵を返した瞬間、それまで声を発しなかった子鷲のイェンロンが一声甲高く鳴いた。
「こんなお土産までくれた……きっと今日は大切な思い出になるのでござる!」
ミィリアは他のハンターたちの後に続きつつも、何度もグリフォンの方を振り返る。その手には、兵士がくれた一枚の羽が大切そうに握られていた。
ミィリア(ka2689)は走って行くと、いきなり一頭のグリフォンに抱きついていた。
「ちょ……ちょっと!」
年若く、まだ新兵にも見える騎手を無視してミィリアはとうとう頬擦りまで始めてしまった。
「きゃーきゃー、圧倒的もふもふ感! そしてやっぱり大きいでござるっ!」
一方のグリフォンはというと、もふられて、とても困った表情で助けて欲しそうに騎手を見ている。
「お顔も凛々しいし、本当にかっこいい! 帝国のお城に行った時は厩舎に行けなかったから、生で見るのは初めてなんだよね!」
若い兵士が溜息をついた所でレホス・エテルノ・リベルター(ka0498)も声を上げた。
「へえ、これがグリフォンかあ~! 自分が今、異世界にいるんだなってことを実感するよ!」
続いて、志乃原・勇雅(ka1411)も目を輝かせて叫んだ。
「おおおーーー、すごい! 翼も足も力強い! 一体、どういう過程でこういう進化したのかが興味深いです!」
動物好きの彼にとっては、リアルブルーにはいないグリフォンを見て興奮するのも当然であろう。
「カ、カメラ……はないから、目にしっかり焼き付けておきます!」
そう言って熱心に見つめる勇雅。
「各国の伝説や伝承に登場し、神々の乗る車の牽引役や、黄金や酒等、財宝の護衛役を務める存在……それが我々の世界におけるグリフォンだ。だが、それはあくまで伝説の中の存在に過ぎなかった……」
久延毘 大二郎(ka1771)は小鷲のグリフォンを見て、ぶつぶつと呟いている。
「僕も地球に居た頃は本物のグリフォンに自分が乗るなんて、思わなかったヨ~」
と小鷲が答えると大二郎は突然大声で笑い始める。
「だが、『それ』は今こうして、私の眼前に立っており、生きているのだ。ククク、また一つ私は万物における可能性を見たのだ! 嗚呼、なんと素晴らしい事か!」
「わぁ! こいつがグリフォン! 思っていた通りの子だね。凄いなあ……あれ? あんた、もしかしてリアルブルーの出身なのかい?」
シャオシュウの言葉の意味に気付いたラミア・マクトゥーム(ka1720)が尋ねる。
「そうだヨ~」
「あたしは、クリムゾンウェストの出身だけど、個人的な理由で一度乗ってみたかったんだよ」
首を傾げる小鷲。
ラミアはすっと息を吸い、自身の瞼を閉じる。
彼女の背後に炎が燃えるようなたてがみをもったライオンの幻影が出現。ラミアに駆け寄る。そして、じっと見ている小鷲の前で、幻影は赤く燃え上がり、やがて消えた。
「私の覚醒はこういう幻が見えるんだ。それに、うちの姉はグリフォンを旗の図柄に使っていてね」
一方、アンダース・レーフ・ロステン(ka2191)だけは、無言で一歩離れた位置から見つめていた。
「グリフォン……か。里でも見た事があるが……」
アンダースには違和感があった。やはり、騎乗用は何か雰囲気が違うのだろうか。
と、そのアンダースに小鷲が話しかける。
「そう言えば、皆組み合わせはボクたちに任せるって言ってたけど、お兄サンもそれで良いんだネ?」
「どうせ、一人は無理なんだろう……なら、なるべく良く喋る奴とで頼む」
小鷲は、未だにグリフォンの前でぶつぶつと呟き続けている大二郎を指した。
「じゃあ、あの人と一緒にボクのイェンロンに乗れば良いヨ!」
元気よく断言する小鷲。
(……ただ、俺から話すのが面倒なだけだが、確かに、この帝国兵は良く喋りそうだな)
そんなことを思うアンダース。
一方、年若い兵士は何とかミィリアを自分のグリフォンから引き剥がすべく、恐る恐るミィリアの肩に手を置いた。
「す、すまない。もう、出発時間なんだ」
騎手に従ったのか、今まで健気に耐えていたグリフォンも嘴を開いて甲高い鳴き声を上げた。
「も、申し訳ないでござるぅ……」
ようやくグリフォンから離れたミィリアは本当に申し訳なさそうに人差し指をつんつんと突き合わせる。
「成る程……鳴き声は鳥類に近い感じだな。まあ頭部の形状を考えれば当然か」
大二郎は、グリフォンについて一つ知識が増えた事を喜ぶ。
「じゃあ出発するヨ!」
シャオシュウが号令をかける。
「どうした?」
レホスがしっかりと捕まったのを確認した兵士は、ミィリアがぼーっとグリフォンを眺めているのを見て、声をかける。
「今から本当に乗れるんだよね……っ? もう、信じられないくらいうれしいでござる……っ! あ、憧れのグリフォンさんに失礼がないようにしなくっちゃ!」
苦笑する兵士の前でミィリアはそーっとグリフォンに乗り込もうとする。その頃には、既に他のグリフォン離陸していた。
「うわっとんだー、きゃー!」
頭上から、ラミアの歓喜の悲鳴が聞こえて来た。
●
ハンターたちの眼下では、マーフェルスの町並みがぐんぐん小さくなり、その周囲の畑や丘、それにエルフハイムのある森林地帯などが視界に入る。
「わわわ、何もかもが小っちゃく見えるでござる……! それに、すっごく遠くまで見えちゃう……あんなに遠いと思ってたお空にいるんだもんね、これまた夢みたいでござる……」
グリフォンが上昇するにつれ、ミィリアはおおはしゃぎだ。
「すごく高い! 人があんなに小さく見える! そして、キレイです……」
と勇雅。
「風がきもちいいなあ♪ もう、最高!」
ラミアもはしゃぎっぱなしである。
「空、か……」
一方、アンダースはそう呟くだけだ。
(……この期に及んで高揚感もない自分が嫌になるな……昔は、憧れたんだが……変わるのは、悲しいな)
アンダースはそんな感想を抱きながら、荷物からコンパスと望遠鏡を取り出すと何かを計測して、更にそれをメモし始める。
一方の大二郎は、ひたすらぶつぶつと呟き続けていた。
「ふむ、獅子の胴体だけあって肌触りは猫に近い。体感速度はそこまで早くは感じないが……そして、乗り心地は馬というよりは飛行機……速度の遅い複葉機に近いのか? 地上を走る馬と違って上下運動が無いのだから、当然ではあるか……」
「今は人を余分に乗せてるので戦闘速度じゃないからネ~」
小鷲は相槌を打つと、今度はアンダースの方を振り向いた。
「今度は、風向き?」
アンダースはメモを書きながら答える。
「ああ」
「さっきは地形を見てたよネ? 悪いんだけど、後でそのメモは見せて貰うヨ?」
前方を見たまま事も無げに言い放つ小鷲。
「……何故だ?」
「うちは軍事国家だヨ? 僕がこの前、王国の空を飛んだのだって、飛行ルートの制限が大変だったんだからネ~。帝国の脅威になるような情報が書いてないかはチェックしないといけないんだヨ~」
「面倒なものだな」
溜息をつくアンダース。
「瓜田不納履。李下不正冠(瓜田に履を納れず。李下に冠を正さず)だヨ~」
「リアルブルーの言葉か……? ところで、今風向きを計っている時に気付いたんだが……」
「そうだネ。このままだと気流に巻き込まれるかな? 総員、注意だヨ~?」
●
「ふ、二人ともしっかり掴まってくれ……!」
若い兵士は、背後のレホスとミィリアにそう呼びかけると、強風に備えてゴーグルをかける。
「あ、やっぱり使うんだね! こんなこともあろうかと、私もライダーゴーグルを持ってきてるんだ! この前買ったばかりなんだよー。かっこいいでしょ!」
そう言ってゴーグルをかけふふんと胸を張るレホス。
その直後、強い風がグリフォンたちに襲い掛かった。
「わわっ!? す、凄く揺れます!」
慌てて兵士にしがみつく勇雅。対照的に、レホスはまだ好奇心の方が強いようであった。強風に吹かれ、舌を噛みそうになりながらも興奮の余り喋るのを止めない。
「想像通り、見える景色も、気流に吹かれる感覚も飛行機なんかとは全然違うねー! いいなあ……ちょっと風が冷たいけど、ゴーグルがあるから大丈夫!」
兵士は流石に慣れたもので、自身のグリフォンを御しながら相槌を打つ。
「ゴーグルで防寒になるのかな……それと、飛行機というのはなんだい?」
「あ、飛行機ってこの世界には無いんだっけ? えっと、リアルブルーにある乗り物でね、イメージ的には人を乗せて飛ぶ巨大な鋼鉄の鳥って感じかな」
「……何だか。この間戦った剣機リンドヴルムみたいだな。それで、比べてみてどうかな?」
「あれはあれで悪くないけど、ボクはグリフォンの背中の方が好きだよ」
優しい手つきで、グリフォンの背中を撫でるレホス。
「車に乗ってるより、馬の背中に座ってる方が落ち着くんだ。ボクはそういう人間なの……ひょっとして、ライダーさんもそうだったりする?」
「そうだな……」
そう問われて、どこか懐かしそうに目を細める兵士。
「ヒンメルリッターを志願したのも馬が好きだったからだしな……さっきの、飛行機だったか? それが車みたいな乗り物の一種だとしたら……俺はやっぱりこいつと一緒に空を飛ぶ方が安心出来そうだよ。なんてったって、こいつは信用できるからな」
兵士がたてがみのあたりを撫でると、グリフォンは嬉しそうに鳴いた。
「その気持ち、凄く良く解るでござる! グリフォンさんの逞しい背中に乗っているから全然怖くないでござるよ! この逞しい格好良さ!」
レホスの後に居るミィリアはそう言って、しっかりとグリフォンに掴まるのであった。
●
無事に気流を抜けた一行は、続いて雲の中を通過していた。
「これが雲の中……真っ白で何も見えないけど、何だか不思議な感じだね」
周囲を見回しながら、ラミアが呟く。彼女の言葉通り、一行は丁度濃い霧に包まれたような状態になっていたのだ。
「そう言えば、地球の学校ではちょっとだけ雲について勉強しましたけど……色々な種類があって、その出来る高さもまちまちみたいですね。ボクたちは今、どのくらいの高さを飛んでいるのかな……」
勇雅も、周囲を見回した。
「高さ……そうだ! 聞き忘れていたが、グリフォンの最大高度はどのくらいなのだ!?」
突如大声を出す大二郎。
「いや、高度だけではない! 飛行速度は!? そもそも基本的な生態についてもまだ聞いていない!」
大二郎に続いて、勇雅も大声を出す。
「ボクも知りたい事が……ええと、普段、グリフォンはどういったものを食べてるんですかね? 自分で取って来るのか、それとも餌を与えてるのか、その辺気になります」
質問されたグリフォンライダーは困ったように苦笑すると、小鷲の方を見た。
「どうやってここまで訓練するかも気になります。こんな風に見知らぬ人乗せても落ち着いてるとか訓練の賜物なんでしょうか? それともグリフォンの性格?」
元々が動物好きの勇雅はそれにも気付かず、なおも疑問を投げかける。
一方、レホスも姿勢が戻ったのを機に聞きたかった事を口にしていた。
「ねえねえ、ライダーさん。この子、何て名前なの? すごく賢そうな顔をしてるよね。グリフォンって知能は高いんだっけ? 普段は何を食べさせてるのかなー。この子たちのお世話は、ライダーさんたちがしてるの?」
「お、お名前は知りたいでござるっ! 好きなこととか……あとあと、お世話ってブラッシングとかもしてるのかなっ!?」
ミィリアも質問する。
「え、ええと……」
若い兵士も困った様子で指揮官である小鷲を見た。と、ここで小鷲が大声を出した。
「こうなったら、ボクが軍事機密に抵触しない範囲で優しく答えてあげるヨ! これがホントの青空教室だヨ!」
雲が切れ切れになり僅かに青空が見え始めたのを機に、小鷲は語り始めた。
「まず、高度は秘密だヨ。生態は……散々乗り回しておいてアレだけど、幻獣だからどのくらい頭が良いのか、とかについては研究中の部分が多いんだけど……まあ、岩場の多い山で暮らすことが多いヨ。縄張り意識は強くて、自分より強い奴には従順ダヨ」
ハンターたちが聞いていることを確認してから、小鷲は続ける。
「性格だけど、ボクたちが乗っているのは基本的に養殖したものだヨ。やっぱり養殖した子は訓練の賜物でもあるけれど野生の子と比べて大人しい……というか穏やかだヨ。ちなみに、野生の子は馬の肉が好きなんだヨ」
ちょっと驚いた顔をするレホス。
「ヒンメルリッターでは、羊を餌にしてるけどネ~」
ほっとするレホス。
「ボクのイェンロンみたいに自分の子を持っている階級の人は自分で面倒見るヨ。新兵の訓練なんかに使う子は、団員や、飼育を手伝う人とかが交代でお世話するしネ。騎手は、自分のグリフォンには自分で餌をあげてるし、ブラッシングだってしてるヨ?」
そして、小鷲はレホスとミィリアが乗っているグリフォンを指す。
「管理のために、基本的に皆名前はつけてるヨ。ちなみに、その子の名前は聖禽(シェンクィン)。ボクがつけてあげたんだヨ」
名前を呼ばれた若い兵士のグリフォンが一声鳴いた。
その直後、一行は完全に雲を抜ける。眼下には出発して来たマーフェルスとは違った外観の都市が広がっていた。
「丁度良かったネ! グライシュタットに到着だヨ~!」
●
グリフォンがグライシュタットに着陸した後、レホスは騎手に礼を述べた。
「もう到着か……でも、とっても楽しかった! ライダーさん、今日はありがとね。これでお仕事頑張れるよ。またいつか、一緒に空の旅ができたらいいな」
若い兵士はしどろもどろになりながら、それでもどうにか此方こそ楽しかった、と去って行くレホスに礼を述べる。
大二郎も三人の騎手に丁寧に礼を述べ、そのまま立ち去るかと思いきや、彼はグリフォンにも語りかける。
「我々の世界の伝説は伝説ではなく、古に実在していたのかも知れない……その可能性を明確に見出せたのは君のお陰だ。感謝するよ」
グリフォンたちは、各々騎手からの命令を守ってじっと動かなかった。
「……この想いは、例え言葉が解ってもらえなくても関係無い。さらばだ」
しかし、そう大二郎が微笑んで踵を返した瞬間、それまで声を発しなかった子鷲のイェンロンが一声甲高く鳴いた。
「こんなお土産までくれた……きっと今日は大切な思い出になるのでござる!」
ミィリアは他のハンターたちの後に続きつつも、何度もグリフォンの方を振り返る。その手には、兵士がくれた一枚の羽が大切そうに握られていた。
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相談する所。 志乃原・勇雅(ka1411) 人間(リアルブルー)|11才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/12/05 21:16:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/04 18:48:58 |