ゲスト
(ka0000)
【反影】大地のイタチは夢をみる
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 3~6人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/02/20 12:00
- 完成日
- 2018/02/25 21:13
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●???
それらは暗くなっていく空を見上げた。
空だけでなく、海も森もすべて無になっていく。
どうやって戦えば良かったのか?
彼らなりに戦ってきたのだが……。
ただ、願った。
「大変でちー、あっちの海浮かぶ者が全滅したでちー」
斥候を務めていた陸の者は悲鳴をあげながら報告をした。
「どうするんでちー?」
そわそわする。
「山に住む者もいなくなってしまったでちー」
周囲で悲鳴が上がる。
「……何もできないでちか?」
その声にこたえるものはいなかった。
森の外がすでに無に還り、ここもいずれ飲まれることは分かっている。だからこそ、敵と戦う力がほしかった。すべてが無に還る前に――。
●あれにつける薬なし
地域の探索にラカ・ベルフはお守り――ではなく、護衛のハンターとともにやってきた。
「船に乗らなければ来られますわ……」
龍園の外に出るのは苦手でも、歪虚の領域をどうにかするならば話は別だ。
「それにしても……何度来ても嫌なところです」
そんな中、距離があったにも関わらず強欲の歪虚のような影を見つけた。案の定、ラカが走り出した。たぶん、ラカよりもその敵にの近くにいる者もあるだろうから、ハンターとしては無理に追いかけることは避けたかった。
だが、ラカを止めるのは遅かった。敵にぶつかったのではなく、一行は何かに巻き込まれてしまったのだった。
風景が変わる。今いるのは森の中のようだった。荒廃した、荒涼とした大地にいたために、ここまでの変化は自分に何があったのか理解するのに大変時間がかかる。
森であるから、木も草も生えているが、どこか元気がない。空の色はどんよりと暗いせいかもしれない。
いわゆる、歪虚の影響を受け続けている地域という雰囲気がする。
こうなると生命の危機にかかわるため、頭の中は動き始める。調査すべきかとハンターたちは動こうとした。
カサカサ……。
草が揺れていた。
ラカはモーニングスターをスカートの中から取り出した。
ハンターたちも防御または攻撃へ移れる体勢となる。
ひょこ、と小さな生き物が草の陰から顔をのぞかせた。クリムゾンウェストでもペットとして連れている人がいるイタチの生き物に似ている。
ラカもハンターも拍子抜けした顔になるが、敵か味方かわからないので様子は見る。
『うわああああ、歪虚でちー、歪虚が来たでちー』
『嫌でちー』
声が聞こえる。小さな生き物たちが叫んだようだった。
「え? 歪虚? ……それならば私たちが……むしろ……あれ?」
ラカも気づいた、歪虚とは自分たちのことを指しているのではないかと言うことに。
『エンジェル隊が来たでちー』
『みんな逃るでちー』
背中に鳥の羽のような飾りのついた白銀の鎧を身に着け、手には小さなナイフのような武器を手にした数匹のイタチが出てきた。
ラカは見下ろして、困惑している。それらの格好は可愛いくもあり、勇ましくもある。イメージとしては騎士団とかだろうか。
「……ど、どうすればいいのですか?」
思わずハンターに問いかけるラカ。エンジェル隊は格好こそ勇ましいが、震えているように見える。
『いつもの奴より小さいでちー!』
『でも、いつもの奴より色があるでち?』
『しゃべっているでち?』
ひそひそとエンジェル隊はしゃべっている。ラカたちから視線をそらした瞬間、それらは凍り付いた。
『こいつらが仲間を呼んだででちー』
『いつもの奴でちー』
ラカとハンターたちはイタチたちが見る方向に目を向けた。
人の形のように見えなくはない影が現れる。だが、木彫りの人形と言うには粗すぎて、ただの木が動いているのにも近いかもしれない。
「……私たちはこれと間違われているのです?」
ラカはイタチを見て、歪虚を見た。
『大変でちー、あっちに歪虚が出てえええってこっちに来ているでちー』
歪虚の後ろの方で声が聞こえる気がする。歪虚がでかくて見えない、イタチ小さくて見えない。
「これを倒せば話を聞けるのでしょうね! 敵として不足はありません! この小さな生き物を守るために頑張ります!」
とりあえずそれしかないようだった。
それらは暗くなっていく空を見上げた。
空だけでなく、海も森もすべて無になっていく。
どうやって戦えば良かったのか?
彼らなりに戦ってきたのだが……。
ただ、願った。
「大変でちー、あっちの海浮かぶ者が全滅したでちー」
斥候を務めていた陸の者は悲鳴をあげながら報告をした。
「どうするんでちー?」
そわそわする。
「山に住む者もいなくなってしまったでちー」
周囲で悲鳴が上がる。
「……何もできないでちか?」
その声にこたえるものはいなかった。
森の外がすでに無に還り、ここもいずれ飲まれることは分かっている。だからこそ、敵と戦う力がほしかった。すべてが無に還る前に――。
●あれにつける薬なし
地域の探索にラカ・ベルフはお守り――ではなく、護衛のハンターとともにやってきた。
「船に乗らなければ来られますわ……」
龍園の外に出るのは苦手でも、歪虚の領域をどうにかするならば話は別だ。
「それにしても……何度来ても嫌なところです」
そんな中、距離があったにも関わらず強欲の歪虚のような影を見つけた。案の定、ラカが走り出した。たぶん、ラカよりもその敵にの近くにいる者もあるだろうから、ハンターとしては無理に追いかけることは避けたかった。
だが、ラカを止めるのは遅かった。敵にぶつかったのではなく、一行は何かに巻き込まれてしまったのだった。
風景が変わる。今いるのは森の中のようだった。荒廃した、荒涼とした大地にいたために、ここまでの変化は自分に何があったのか理解するのに大変時間がかかる。
森であるから、木も草も生えているが、どこか元気がない。空の色はどんよりと暗いせいかもしれない。
いわゆる、歪虚の影響を受け続けている地域という雰囲気がする。
こうなると生命の危機にかかわるため、頭の中は動き始める。調査すべきかとハンターたちは動こうとした。
カサカサ……。
草が揺れていた。
ラカはモーニングスターをスカートの中から取り出した。
ハンターたちも防御または攻撃へ移れる体勢となる。
ひょこ、と小さな生き物が草の陰から顔をのぞかせた。クリムゾンウェストでもペットとして連れている人がいるイタチの生き物に似ている。
ラカもハンターも拍子抜けした顔になるが、敵か味方かわからないので様子は見る。
『うわああああ、歪虚でちー、歪虚が来たでちー』
『嫌でちー』
声が聞こえる。小さな生き物たちが叫んだようだった。
「え? 歪虚? ……それならば私たちが……むしろ……あれ?」
ラカも気づいた、歪虚とは自分たちのことを指しているのではないかと言うことに。
『エンジェル隊が来たでちー』
『みんな逃るでちー』
背中に鳥の羽のような飾りのついた白銀の鎧を身に着け、手には小さなナイフのような武器を手にした数匹のイタチが出てきた。
ラカは見下ろして、困惑している。それらの格好は可愛いくもあり、勇ましくもある。イメージとしては騎士団とかだろうか。
「……ど、どうすればいいのですか?」
思わずハンターに問いかけるラカ。エンジェル隊は格好こそ勇ましいが、震えているように見える。
『いつもの奴より小さいでちー!』
『でも、いつもの奴より色があるでち?』
『しゃべっているでち?』
ひそひそとエンジェル隊はしゃべっている。ラカたちから視線をそらした瞬間、それらは凍り付いた。
『こいつらが仲間を呼んだででちー』
『いつもの奴でちー』
ラカとハンターたちはイタチたちが見る方向に目を向けた。
人の形のように見えなくはない影が現れる。だが、木彫りの人形と言うには粗すぎて、ただの木が動いているのにも近いかもしれない。
「……私たちはこれと間違われているのです?」
ラカはイタチを見て、歪虚を見た。
『大変でちー、あっちに歪虚が出てえええってこっちに来ているでちー』
歪虚の後ろの方で声が聞こえる気がする。歪虚がでかくて見えない、イタチ小さくて見えない。
「これを倒せば話を聞けるのでしょうね! 敵として不足はありません! この小さな生き物を守るために頑張ります!」
とりあえずそれしかないようだった。
リプレイ本文
●なし崩しに戦闘開始
狭霧 雷(ka5296)はラカ・ベルフ(kz0240)が戦闘宣言するまでに行動を開始していた。【隠の徒】を用いて一行から離れ、【超聴覚】で住民と思われる動物とその敵をうかがう。
(他の異界にあるルールが優先課題ですね。ただし、目の前の事態は無視するわけにはいきません)
敵の様子、動物の様子を見る限りでは違和感があっても、それ以上気づくことはまだなかった。
ネフィリア・レインフォード(ka0444)はこの場がどうだか考えるより、可愛い小動物がしゃべっている事態にやる気が上がっていた。
「おおっ! 可愛いフェレットがしゃべっているのだ! 後で触ってみたいのだ……」
それには目の前の敵をどうにかしないとならない。ネフィリアはこぶしを固め、一気に接敵に向かった。
レオン(ka5108)はまず、動物たちの方に向いた。
「心配しないで。僕たちは君たちの味方だよ。君たちに剣は向けない。僕たちが剣を向けるのはあっちだ」
にっこりとほほ笑む。本当ならばしゃがんで話をしたいところだが、さすがに大きな敵を前に危険すぎる。ただし、この動物たちに攻撃を受けても抵抗しない覚悟はあった。
エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142)はこの動物たちを冷静に観察していた。住民と思われるこの動物たちの力がどういうのものか知りたかった。
「そうです。皆さまと力を合わせて戦いたいのです」
エラは礼儀正しく告げる。
『本当でちね!』
エンジェル隊の隊長と思われる個体がハンターに問いかける。
メイム(ka2290)がうなずく。
「そうそう、味方だよ。ラカさんは後ろのモフモフをかばうように立っててー」
ラカに指示を出し仲間の行動をうかがう。
仙堂 紫苑(ka5953)はここの住民らしいフェレットを見て和みつつ、信頼を得ることが先だと考える。
「敵は木製ぽいな。上の人形は……敵が動き始めた」
紫苑は敵を狙い、フェレットたちを巻き込まないように攻撃できる位置を模索し移動した。
●にょろり
ネフィリアは【地を駆けるもの】を掛けた後、接敵後は下から突き上げるようにロケットナックルで敵に攻撃する。
メイムは【鉄鎖「ドローミ」】を用いた。動きが鈍ったかわからないが、そのまま桜型妖精「アリス」に「行って、あんず」と【ファミリアアタック】を使う。
レオンはロザリオの力を引き出し【アンチボディ】を掛け、前に出る。エンジェル隊を守るつもりではあるが、彼らがどういう行動をとるかはまだ分からない。
紫苑は距離を詰めつつ、銃で歪虚を攻撃する。通常に当たる攻撃を見て、次を考える。
エラは帝国軍用魔導トライクに乗ったまま近づき【制圧射撃】を放つ。
(乗り物からでも問題ないし、これまでの攻撃はすべて効いているようだ)
エラは淡々と分析する。
エンジェル隊が動き始めるが、前まで出てこない。敵の出方を見ているようだった。
雷は歪虚をすり抜け、反対側を確認する。そこには白くモフモフしたフェレットがいる。
(声だけで何かわかりませんでしたからね)
エンジェル隊と会話はしていたが、個体を把握した上での会話かは不明だった。
(冷静そうでひとまずは安心ですよね)
もし、こちらに攻撃が向かうなら動くが、当面は木の人形の頭の上の小さな人形がどう動くかが気になっている。
歪虚が動いた。近くにいるネフィリアに向かってこぶしをたたきつけた。回避するがかすかに食らう。
「このくらい問題ないよ」
その歪虚の上にいた人形たちも動き始め、地面に着地した。大きさとしてはフェレットたちと同じくらいに見える。ただし、フェレットたちがシュとした長いフォルムなのに対し、この人形は胴体がしっかりしてどっしりしている。
メイムはすぐにスキルを発動させる。
「煌めけ【レセプションアーク】!」
「どこかに行くなら僕を倒してからにするのだ! 鬼さんこちら、なのだ」
ネフィリアは敵をかく乱するように動き、【ワイルドラッシュ】を用いて殴りかかる。
「木製ぽいなら、こうするだろう【ファイアスローワー】」
紫苑は木の陰から現れると、小さな人形を巻き込むよう機導術を使う。
「これは……まずは小さな敵を減らさないと【三散】」
続くエラの魔法も小さな人形は数を減らす。
レオンはフェレットたちが動くことを察し、敵の攻撃を分散させるべく前に出る。そして、敵の数もあるため【ソウルエッジ】を用いた【刺突一閃】で大きな敵も含めて攻撃をする。
『いくでち』
エンジェル隊は持っている武器をなぜかしまい、タタタと敵に近づくと小さな人形に噛みつく。素早く噛みついては離れ、連携をとって行動する。そして一体を倒す。
(これは……倒せなくはないが、大きい敵に対してはダメージが通らないのでは?)
エラは彼らが持つ武器に特殊な能力があったとしても、敵の大きさに対して小さい気がする。
(警戒して本来の力を見せていないだけかもしれない)
エラは様子を見るにとどまった。
雷は動き始めた人形を【ファントムハンド】で自分の方に持ってくる。これが何か、どういう法則で動いているのか考える手立てだった。
(これは……ただの木彫り人形にも見えますね。これ自体が雑魔というか、操られているだけ?)
どちらでも特に力を持っているわけではないようだ。
歪虚の攻撃は特殊な技があるようでもない。ただし、当たれば痛いというのはよくわかった。
フェレットたちは大きな敵にも挑んだ。さすがに武器を抜いている。どうやら、その武器には特殊な力があるのか、噛みつくよりはダメージを与えている様子だった。ただし、攻撃を受けると大きく吹き飛ばされた。
ハンターたちの活躍で歪虚は倒されたのだった。
ラカは怪我したイタチの回復を行う。フェレットたちは多少怪我をしていたが、普通に治った。
「ねえ、ラカさん。モフモフは治ってる……ね」
「ええ」
「一つ聞いていい? 負のマテリアルだと治らない?」
「治りますよ、まあ、私が治しませんけれど!」
回復魔法はマテリアルを活性化して傷を治す魔法である。治す気があれば治るということらしい。
「……判断材料になるわけではない?」
「このモフモフが敵には見えません!」
メイムは知った、ラカはモフモフを嬉しそうに見ているということに。
●ふおーん
『わああ、やったでちー』
『このヒトたちは歪虚ではないでち?』
『ひょっとしたら』
ぼそぼそとエンジェル隊は会議が行われる。
「ま、俺も、個体差が区別つかないからな……」
ぼそりと紫苑がつぶやく。たぶん、歪虚の形状が人間の形状に似ていることが多かったのだろうという理解だけはした。
「とりあえず自己紹介したほうがいいのかな? かな?」
ネフィリアはしゃがむと近くにいるフェレットを覗き込む。確認をとるような口調のため、フェレットはコクコクとうなずく。
「僕はネフィーだよー」
「こんにちは! あたしベルセルクのメイムっていうよ。クリムゾンウェストのハンター、歪虚じゃないよ、で、ここはどこ?」
メイムも続いてあいさつをする。
フェレットたちはきょとんとした後、若干警戒しているようにも見える。
『ここは――でちよ?』
『それより、あっちの方に歪虚がたくさんいるんでちー』
白いフェレットが告げる。
異界ということで警戒しているハンターはピクリと眉を動かす。何かが起こる直前だろうかと感じ取った。
『そんなにいるでち?』
『あっちで迎え撃つより、こっちの方がいいでち』
白いのが告げる。
『駄目でち! そっちは広いところでち』
エンジェル隊の隊長が首を横に振る。
「説明をお願いできますか? 僕はレオン……手伝えることがあるなら手伝うよ」
レオンはしゃがんでイタチに向かう。
フェレットたちは自己紹介をする。隊長はトリという。それからミスル、ダック、パス、ヴェジと名乗った。別の方から来た白いのはマッシュと告げる。
「それより、歪虚が大挙しているというがどういう状況かな?」
紫苑が問うと、フェレットたちは顔を見合わせる。
「あの、我々は遠くから来た旅人のようなものです……。おなかすいていますか? これはいかがでしょうか?」
雷は保存食を見せるが、イタチたちの反応は鈍い。
『もっと遠くに行けば、歪虚と戦わないところはあるでち?』
たぶんダッグと名乗った個体が期待に満ちた視線で問う。
答えられないでいるハンターたちより早くマッシュが首を横に振る。
『倒さないと終わらないんでち!』
マッシュが力強く告げるが、何か揺らいでいる部分が見える。
「落ち着こう……抱っこしてもいいかな」
ネフィリアはマッシュを抱きかかえた。
「おおっ、もふもふで気持ちいい。この毛並み相当いいね」
『……』
マッシュは最初は抵抗していたが撫でられているうちにおとなしくなる。しかし、一分も経たずして後ろ足で抵抗されたのでネフィリアは下す。
ミスルがポフとネフィリアの膝に前足を当てる。
『あたちもぜひ……とかはしたないかちら?』
ネフィリアは「そんなことない」と言うと抱き抱えた。
「エンジェル隊というものはどういう組織なのですか?」
エラが問う。どう答えてくるか、警戒されるかと様子をうかがう。
『我々は他の者を守るために存在しているでち』
隊長のトリが胸を張る。
『とはいえ……仲間も我らも少ないのでち』
しょんぼりする。
「仲間ですか……」
『海にも山にもいたし、平地ももっといたでち。でも、真っ黒になって……そうでち、お前たちはどこから来たでち! そこから外に出れれば』
みんな助かるという希望が湧いていた。
「それが……あっちから来られたんです」
レオンは告げるが濁す。
「歪虚を倒してしまえば、ここで皆暮らせるのですよね?」
エラの問いかけにそれが一番いいことだとフェレットたちは異口同音に答えた。
「敵はあっちから絶対来るの?」
メイムはフェレットたちが気にしている方向を指さした。
『そうでち、早く避難と作戦準備でち』
『お前たちも手伝ってくれるでち?』
ハンターは否応なくうなずいた。
そして、集落があるというところに向かった。フェレットたちは小さいけれどすばしっこかった。到着したところでやはり歪虚と間違われ、エンジェル隊たちが火消しに走る。
「それよりもどこに避難するのかな?」
レオンが問うと地下に町があるという。
戦うならば、細いところであるというのだが、マッシュがそれを止めようとしている。
『なぜそんなにやめろというでちか!』
『確かに狙いやすいかもしれないでち。だから、いつもそこで戦おうとするでち』
それまでも何度か使った手らしかった。
『でも、たくさんいるなら、広いところの方がいいでち』
マッシュは必死に告げるが、誰も否定した。
ハンターはエンジェル隊とマッシュの言い分を検討した。
「歪虚はあの大きさが多いのですか?」
「それなら、戦い方によっては広いところの方が良いこともある……か?」
エラと紫苑が首を傾げる。
「確かに状況によりますね。大きなものが密集するならば、小さなあなた方が敵をかく乱できます。しかし、頭の上にいた小さなものを動かされたらまた違いますね」
雷もどちらの作戦が有効か考えあぐねる。
「狭いところってどのくらいの狭さなの?」
メイムの問いに、先ほどの歪虚がはまるサイズの岩場だという。
「広いところで同士討ちも可能ではあるのですね」
エラがぽつり告げると、マッシュが『そうでちよね』と希望を抱いた。
「うわー、難しいことばかりだね……まずは確認してきた方がいいのかな、敵の状況を?」
ネフィリアにエンジェル隊はうなずく。
不意に地響きがした。
『うっ……だから! 広いところで戦うでち』
マッシュが妙にこだわる。
フェレットの誰もが焦っているのはハンターの目にも明らかだった。
『駄目だ、その案は受け入れられないでち! さあ、全員戦闘配置につくでち』
『でも、でも!』
ハンターとマッシュだけが残された。
協力するといってもエンジェル隊はどう扱っていいのかわからなかったようだ。
「……僕たちで倒せなくはないから倒せばいいんだよ?」
ネフィリアはマッシュを抱きかかえる。抱き抱えられたマッシュは驚いて顔をあげる。
『本当でちか? 倒してくれるで……』
マッシュの言葉は最後まで続かなかった。
先ほど交戦した歪虚のような物が一気にこの地に押し寄せた。その上、無の領域が広がってきているようだ。
ハンターは身構える。
「来るっ!」
エラの鋭い声とともに、遠距離できるものが攻撃を始める。このままでは自分たちも危ない。
『嫌でち! もっと、もっと生きたいでちっ!』
叫ぶマッシュをネフィリアは抱きしめた。
ハンターたちは接敵する前に暗闇に飲まれ、衝撃に目を閉じた。
●ぬくもり
何も衝撃がなくなったところで、目を開ける。揺さぶられたような、乗り物酔いのような気分の悪さはあった。
「……何か事態が動いた? はじき出された?」
エラは思い出すが、歪虚が接敵する直前に暗転したということになる。
ネフィリアは思わず両手を見る。先ほど抱き抱えて撫でた生き物のぬくもりや手触りがそこにあった。
「さっきまでいたのに……? 記憶の再現……でも、僕たちはそれを触れたんだ!」
ネフィリアの言葉に沈黙が下りる。
紫苑が唇を結んだ後、仲間に確認するようにつぶやく。
「……世界のルールは特に変わったところがなかった……なかったが……なぜ戦う場所にこだわったのか?」
答えはあるかもしれない。
レオンは師匠が喜びそうな世界だと思って最初は和んではいた。
「これはむしろ見せたらいけない……見せたら……」
どうなるのだろう。号泣するのか激怒してこれを見せる敵に向かっていくのか。いずれにせよ、知らせてはいけない気がした。
「ところで、ラカさん……」
雷は普段から温和な表情が多い中、特に温和そうな雰囲気を醸し出している。その静かな声に、ラカは後ずさった。
「無事に帰ってこられたからいいですが……何をしたかわかっていますか」
「うう」
「いいですか……」
ラカへの注意がとうとうと述べられた。
メイムはそれを眺め、苦笑する。
「なんか異界があっても、こんなに汚染されている場所があっても、日常が戻る感じがひしひし伝わるよね」
ラカの行動のせいで死ぬ可能性もあるため、渋い顔にはなるが、現在の状況は胸の中の暗雲は少しだけ消えるようだった。
狭霧 雷(ka5296)はラカ・ベルフ(kz0240)が戦闘宣言するまでに行動を開始していた。【隠の徒】を用いて一行から離れ、【超聴覚】で住民と思われる動物とその敵をうかがう。
(他の異界にあるルールが優先課題ですね。ただし、目の前の事態は無視するわけにはいきません)
敵の様子、動物の様子を見る限りでは違和感があっても、それ以上気づくことはまだなかった。
ネフィリア・レインフォード(ka0444)はこの場がどうだか考えるより、可愛い小動物がしゃべっている事態にやる気が上がっていた。
「おおっ! 可愛いフェレットがしゃべっているのだ! 後で触ってみたいのだ……」
それには目の前の敵をどうにかしないとならない。ネフィリアはこぶしを固め、一気に接敵に向かった。
レオン(ka5108)はまず、動物たちの方に向いた。
「心配しないで。僕たちは君たちの味方だよ。君たちに剣は向けない。僕たちが剣を向けるのはあっちだ」
にっこりとほほ笑む。本当ならばしゃがんで話をしたいところだが、さすがに大きな敵を前に危険すぎる。ただし、この動物たちに攻撃を受けても抵抗しない覚悟はあった。
エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142)はこの動物たちを冷静に観察していた。住民と思われるこの動物たちの力がどういうのものか知りたかった。
「そうです。皆さまと力を合わせて戦いたいのです」
エラは礼儀正しく告げる。
『本当でちね!』
エンジェル隊の隊長と思われる個体がハンターに問いかける。
メイム(ka2290)がうなずく。
「そうそう、味方だよ。ラカさんは後ろのモフモフをかばうように立っててー」
ラカに指示を出し仲間の行動をうかがう。
仙堂 紫苑(ka5953)はここの住民らしいフェレットを見て和みつつ、信頼を得ることが先だと考える。
「敵は木製ぽいな。上の人形は……敵が動き始めた」
紫苑は敵を狙い、フェレットたちを巻き込まないように攻撃できる位置を模索し移動した。
●にょろり
ネフィリアは【地を駆けるもの】を掛けた後、接敵後は下から突き上げるようにロケットナックルで敵に攻撃する。
メイムは【鉄鎖「ドローミ」】を用いた。動きが鈍ったかわからないが、そのまま桜型妖精「アリス」に「行って、あんず」と【ファミリアアタック】を使う。
レオンはロザリオの力を引き出し【アンチボディ】を掛け、前に出る。エンジェル隊を守るつもりではあるが、彼らがどういう行動をとるかはまだ分からない。
紫苑は距離を詰めつつ、銃で歪虚を攻撃する。通常に当たる攻撃を見て、次を考える。
エラは帝国軍用魔導トライクに乗ったまま近づき【制圧射撃】を放つ。
(乗り物からでも問題ないし、これまでの攻撃はすべて効いているようだ)
エラは淡々と分析する。
エンジェル隊が動き始めるが、前まで出てこない。敵の出方を見ているようだった。
雷は歪虚をすり抜け、反対側を確認する。そこには白くモフモフしたフェレットがいる。
(声だけで何かわかりませんでしたからね)
エンジェル隊と会話はしていたが、個体を把握した上での会話かは不明だった。
(冷静そうでひとまずは安心ですよね)
もし、こちらに攻撃が向かうなら動くが、当面は木の人形の頭の上の小さな人形がどう動くかが気になっている。
歪虚が動いた。近くにいるネフィリアに向かってこぶしをたたきつけた。回避するがかすかに食らう。
「このくらい問題ないよ」
その歪虚の上にいた人形たちも動き始め、地面に着地した。大きさとしてはフェレットたちと同じくらいに見える。ただし、フェレットたちがシュとした長いフォルムなのに対し、この人形は胴体がしっかりしてどっしりしている。
メイムはすぐにスキルを発動させる。
「煌めけ【レセプションアーク】!」
「どこかに行くなら僕を倒してからにするのだ! 鬼さんこちら、なのだ」
ネフィリアは敵をかく乱するように動き、【ワイルドラッシュ】を用いて殴りかかる。
「木製ぽいなら、こうするだろう【ファイアスローワー】」
紫苑は木の陰から現れると、小さな人形を巻き込むよう機導術を使う。
「これは……まずは小さな敵を減らさないと【三散】」
続くエラの魔法も小さな人形は数を減らす。
レオンはフェレットたちが動くことを察し、敵の攻撃を分散させるべく前に出る。そして、敵の数もあるため【ソウルエッジ】を用いた【刺突一閃】で大きな敵も含めて攻撃をする。
『いくでち』
エンジェル隊は持っている武器をなぜかしまい、タタタと敵に近づくと小さな人形に噛みつく。素早く噛みついては離れ、連携をとって行動する。そして一体を倒す。
(これは……倒せなくはないが、大きい敵に対してはダメージが通らないのでは?)
エラは彼らが持つ武器に特殊な能力があったとしても、敵の大きさに対して小さい気がする。
(警戒して本来の力を見せていないだけかもしれない)
エラは様子を見るにとどまった。
雷は動き始めた人形を【ファントムハンド】で自分の方に持ってくる。これが何か、どういう法則で動いているのか考える手立てだった。
(これは……ただの木彫り人形にも見えますね。これ自体が雑魔というか、操られているだけ?)
どちらでも特に力を持っているわけではないようだ。
歪虚の攻撃は特殊な技があるようでもない。ただし、当たれば痛いというのはよくわかった。
フェレットたちは大きな敵にも挑んだ。さすがに武器を抜いている。どうやら、その武器には特殊な力があるのか、噛みつくよりはダメージを与えている様子だった。ただし、攻撃を受けると大きく吹き飛ばされた。
ハンターたちの活躍で歪虚は倒されたのだった。
ラカは怪我したイタチの回復を行う。フェレットたちは多少怪我をしていたが、普通に治った。
「ねえ、ラカさん。モフモフは治ってる……ね」
「ええ」
「一つ聞いていい? 負のマテリアルだと治らない?」
「治りますよ、まあ、私が治しませんけれど!」
回復魔法はマテリアルを活性化して傷を治す魔法である。治す気があれば治るということらしい。
「……判断材料になるわけではない?」
「このモフモフが敵には見えません!」
メイムは知った、ラカはモフモフを嬉しそうに見ているということに。
●ふおーん
『わああ、やったでちー』
『このヒトたちは歪虚ではないでち?』
『ひょっとしたら』
ぼそぼそとエンジェル隊は会議が行われる。
「ま、俺も、個体差が区別つかないからな……」
ぼそりと紫苑がつぶやく。たぶん、歪虚の形状が人間の形状に似ていることが多かったのだろうという理解だけはした。
「とりあえず自己紹介したほうがいいのかな? かな?」
ネフィリアはしゃがむと近くにいるフェレットを覗き込む。確認をとるような口調のため、フェレットはコクコクとうなずく。
「僕はネフィーだよー」
「こんにちは! あたしベルセルクのメイムっていうよ。クリムゾンウェストのハンター、歪虚じゃないよ、で、ここはどこ?」
メイムも続いてあいさつをする。
フェレットたちはきょとんとした後、若干警戒しているようにも見える。
『ここは――でちよ?』
『それより、あっちの方に歪虚がたくさんいるんでちー』
白いフェレットが告げる。
異界ということで警戒しているハンターはピクリと眉を動かす。何かが起こる直前だろうかと感じ取った。
『そんなにいるでち?』
『あっちで迎え撃つより、こっちの方がいいでち』
白いのが告げる。
『駄目でち! そっちは広いところでち』
エンジェル隊の隊長が首を横に振る。
「説明をお願いできますか? 僕はレオン……手伝えることがあるなら手伝うよ」
レオンはしゃがんでイタチに向かう。
フェレットたちは自己紹介をする。隊長はトリという。それからミスル、ダック、パス、ヴェジと名乗った。別の方から来た白いのはマッシュと告げる。
「それより、歪虚が大挙しているというがどういう状況かな?」
紫苑が問うと、フェレットたちは顔を見合わせる。
「あの、我々は遠くから来た旅人のようなものです……。おなかすいていますか? これはいかがでしょうか?」
雷は保存食を見せるが、イタチたちの反応は鈍い。
『もっと遠くに行けば、歪虚と戦わないところはあるでち?』
たぶんダッグと名乗った個体が期待に満ちた視線で問う。
答えられないでいるハンターたちより早くマッシュが首を横に振る。
『倒さないと終わらないんでち!』
マッシュが力強く告げるが、何か揺らいでいる部分が見える。
「落ち着こう……抱っこしてもいいかな」
ネフィリアはマッシュを抱きかかえた。
「おおっ、もふもふで気持ちいい。この毛並み相当いいね」
『……』
マッシュは最初は抵抗していたが撫でられているうちにおとなしくなる。しかし、一分も経たずして後ろ足で抵抗されたのでネフィリアは下す。
ミスルがポフとネフィリアの膝に前足を当てる。
『あたちもぜひ……とかはしたないかちら?』
ネフィリアは「そんなことない」と言うと抱き抱えた。
「エンジェル隊というものはどういう組織なのですか?」
エラが問う。どう答えてくるか、警戒されるかと様子をうかがう。
『我々は他の者を守るために存在しているでち』
隊長のトリが胸を張る。
『とはいえ……仲間も我らも少ないのでち』
しょんぼりする。
「仲間ですか……」
『海にも山にもいたし、平地ももっといたでち。でも、真っ黒になって……そうでち、お前たちはどこから来たでち! そこから外に出れれば』
みんな助かるという希望が湧いていた。
「それが……あっちから来られたんです」
レオンは告げるが濁す。
「歪虚を倒してしまえば、ここで皆暮らせるのですよね?」
エラの問いかけにそれが一番いいことだとフェレットたちは異口同音に答えた。
「敵はあっちから絶対来るの?」
メイムはフェレットたちが気にしている方向を指さした。
『そうでち、早く避難と作戦準備でち』
『お前たちも手伝ってくれるでち?』
ハンターは否応なくうなずいた。
そして、集落があるというところに向かった。フェレットたちは小さいけれどすばしっこかった。到着したところでやはり歪虚と間違われ、エンジェル隊たちが火消しに走る。
「それよりもどこに避難するのかな?」
レオンが問うと地下に町があるという。
戦うならば、細いところであるというのだが、マッシュがそれを止めようとしている。
『なぜそんなにやめろというでちか!』
『確かに狙いやすいかもしれないでち。だから、いつもそこで戦おうとするでち』
それまでも何度か使った手らしかった。
『でも、たくさんいるなら、広いところの方がいいでち』
マッシュは必死に告げるが、誰も否定した。
ハンターはエンジェル隊とマッシュの言い分を検討した。
「歪虚はあの大きさが多いのですか?」
「それなら、戦い方によっては広いところの方が良いこともある……か?」
エラと紫苑が首を傾げる。
「確かに状況によりますね。大きなものが密集するならば、小さなあなた方が敵をかく乱できます。しかし、頭の上にいた小さなものを動かされたらまた違いますね」
雷もどちらの作戦が有効か考えあぐねる。
「狭いところってどのくらいの狭さなの?」
メイムの問いに、先ほどの歪虚がはまるサイズの岩場だという。
「広いところで同士討ちも可能ではあるのですね」
エラがぽつり告げると、マッシュが『そうでちよね』と希望を抱いた。
「うわー、難しいことばかりだね……まずは確認してきた方がいいのかな、敵の状況を?」
ネフィリアにエンジェル隊はうなずく。
不意に地響きがした。
『うっ……だから! 広いところで戦うでち』
マッシュが妙にこだわる。
フェレットの誰もが焦っているのはハンターの目にも明らかだった。
『駄目だ、その案は受け入れられないでち! さあ、全員戦闘配置につくでち』
『でも、でも!』
ハンターとマッシュだけが残された。
協力するといってもエンジェル隊はどう扱っていいのかわからなかったようだ。
「……僕たちで倒せなくはないから倒せばいいんだよ?」
ネフィリアはマッシュを抱きかかえる。抱き抱えられたマッシュは驚いて顔をあげる。
『本当でちか? 倒してくれるで……』
マッシュの言葉は最後まで続かなかった。
先ほど交戦した歪虚のような物が一気にこの地に押し寄せた。その上、無の領域が広がってきているようだ。
ハンターは身構える。
「来るっ!」
エラの鋭い声とともに、遠距離できるものが攻撃を始める。このままでは自分たちも危ない。
『嫌でち! もっと、もっと生きたいでちっ!』
叫ぶマッシュをネフィリアは抱きしめた。
ハンターたちは接敵する前に暗闇に飲まれ、衝撃に目を閉じた。
●ぬくもり
何も衝撃がなくなったところで、目を開ける。揺さぶられたような、乗り物酔いのような気分の悪さはあった。
「……何か事態が動いた? はじき出された?」
エラは思い出すが、歪虚が接敵する直前に暗転したということになる。
ネフィリアは思わず両手を見る。先ほど抱き抱えて撫でた生き物のぬくもりや手触りがそこにあった。
「さっきまでいたのに……? 記憶の再現……でも、僕たちはそれを触れたんだ!」
ネフィリアの言葉に沈黙が下りる。
紫苑が唇を結んだ後、仲間に確認するようにつぶやく。
「……世界のルールは特に変わったところがなかった……なかったが……なぜ戦う場所にこだわったのか?」
答えはあるかもしれない。
レオンは師匠が喜びそうな世界だと思って最初は和んではいた。
「これはむしろ見せたらいけない……見せたら……」
どうなるのだろう。号泣するのか激怒してこれを見せる敵に向かっていくのか。いずれにせよ、知らせてはいけない気がした。
「ところで、ラカさん……」
雷は普段から温和な表情が多い中、特に温和そうな雰囲気を醸し出している。その静かな声に、ラカは後ずさった。
「無事に帰ってこられたからいいですが……何をしたかわかっていますか」
「うう」
「いいですか……」
ラカへの注意がとうとうと述べられた。
メイムはそれを眺め、苦笑する。
「なんか異界があっても、こんなに汚染されている場所があっても、日常が戻る感じがひしひし伝わるよね」
ラカの行動のせいで死ぬ可能性もあるため、渋い顔にはなるが、現在の状況は胸の中の暗雲は少しだけ消えるようだった。
依頼結果
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相談卓 エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142) 人間(リアルブルー)|30才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/02/18 15:44:53 |
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【質問卓】 メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/02/17 19:01:22 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/16 23:59:48 |